JPH04270643A - 積層発泡体とその製造方法 - Google Patents
積層発泡体とその製造方法Info
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- JPH04270643A JPH04270643A JP3030854A JP3085491A JPH04270643A JP H04270643 A JPH04270643 A JP H04270643A JP 3030854 A JP3030854 A JP 3030854A JP 3085491 A JP3085491 A JP 3085491A JP H04270643 A JPH04270643 A JP H04270643A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂発泡シー
トによる積層発泡体とその製造方法に関するものである
。
トによる積層発泡体とその製造方法に関するものである
。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂発泡体は、その
断熱性や軽量性等の特性を利用して種々の分野に使用さ
れているが、その用途によっては耐熱性および耐圧強度
を必要とする場合がある。例えば、アイロン台用台板の
芯材として使用する場合には、アイロン使用時の熱およ
び押圧力に耐える耐熱性と耐圧強度を必要とする。
断熱性や軽量性等の特性を利用して種々の分野に使用さ
れているが、その用途によっては耐熱性および耐圧強度
を必要とする場合がある。例えば、アイロン台用台板の
芯材として使用する場合には、アイロン使用時の熱およ
び押圧力に耐える耐熱性と耐圧強度を必要とする。
【0003】耐熱性の点は、ポリエステル系樹脂等の耐
熱性樹脂の発泡体を使用することにより対応できるが、
耐熱性樹脂、例えばポリエステル系樹脂は、厚みの大き
い板状に押出し発泡成形するのは困難なものとされ、せ
いぜい10mm程度までの厚みのものしか得られない。 そのためこのような耐熱性樹脂の発泡体板を使用する場
合は、ある程度の厚みに押出し発泡成形した発泡シート
を積層して使用することとしている。
熱性樹脂の発泡体を使用することにより対応できるが、
耐熱性樹脂、例えばポリエステル系樹脂は、厚みの大き
い板状に押出し発泡成形するのは困難なものとされ、せ
いぜい10mm程度までの厚みのものしか得られない。 そのためこのような耐熱性樹脂の発泡体板を使用する場
合は、ある程度の厚みに押出し発泡成形した発泡シート
を積層して使用することとしている。
【0004】この熱可塑性樹脂発泡シートの積層方法の
代表的なものとして、接着剤を使用するドライラミネー
ション法、あるいは発泡シート表面を加熱軟化させて融
着積層する熱ラミネーション法が知られている。
代表的なものとして、接着剤を使用するドライラミネー
ション法、あるいは発泡シート表面を加熱軟化させて融
着積層する熱ラミネーション法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】熱ラミネーション法は
、積層される発泡シートの接合面側の表面をホットエア
ー(熱風)の吹付け等の手段により加熱して、軟化溶融
した表面同士を融着一体化させるものであるが、耐熱性
樹脂の発泡シートの場合、この加熱温度をかなり高くす
る必要がある上、加熱時の熱が発泡シートの厚み方向の
芯部にまで及び易く、仮に芯部にまで加熱が及ぶと、発
泡シートが波打つような反りや変形を起したりして、均
一な積層製品を得難い欠点がある。
、積層される発泡シートの接合面側の表面をホットエア
ー(熱風)の吹付け等の手段により加熱して、軟化溶融
した表面同士を融着一体化させるものであるが、耐熱性
樹脂の発泡シートの場合、この加熱温度をかなり高くす
る必要がある上、加熱時の熱が発泡シートの厚み方向の
芯部にまで及び易く、仮に芯部にまで加熱が及ぶと、発
泡シートが波打つような反りや変形を起したりして、均
一な積層製品を得難い欠点がある。
【0006】また、この種の積層発泡体の用途として、
アイロン台用の台板等のように、若干の押圧力に対して
はそれほど強度を必要としないが、ある程度以上の圧縮
が作用したときには強い耐圧強度が要求される場合があ
る。
アイロン台用の台板等のように、若干の押圧力に対して
はそれほど強度を必要としないが、ある程度以上の圧縮
が作用したときには強い耐圧強度が要求される場合があ
る。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなしたものであり
、熱可塑性樹脂の発泡シートを積層した発泡体として、
反り等のない均一な積層構造をなし、しかも若干の圧力
に対してはやや弱くて、かつある程度以上の圧縮に対し
ては良好な耐圧強度を保有する積層発泡体、およびこの
積層発泡体を容易に得ることのできる製造方法を提供す
るものである。
、熱可塑性樹脂の発泡シートを積層した発泡体として、
反り等のない均一な積層構造をなし、しかも若干の圧力
に対してはやや弱くて、かつある程度以上の圧縮に対し
ては良好な耐圧強度を保有する積層発泡体、およびこの
積層発泡体を容易に得ることのできる製造方法を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の第1は、複数の熱可塑性樹脂発泡シートを積層し
た発泡体であって、発泡シート全層にわたる厚み方向の
孔が散在状に形成されるとともに、この孔の周囲部が樹
脂化した筒状をなして融着固化せしめられて、各発泡シ
ートが結合されてなる積層発泡体を特徴とする。
発明の第1は、複数の熱可塑性樹脂発泡シートを積層し
た発泡体であって、発泡シート全層にわたる厚み方向の
孔が散在状に形成されるとともに、この孔の周囲部が樹
脂化した筒状をなして融着固化せしめられて、各発泡シ
ートが結合されてなる積層発泡体を特徴とする。
【0009】また本発明の第2は、複数枚の熱可塑性樹
脂発泡シートを積層した前記の積層発泡体を得るための
方法であって、積層すべき発泡シートを重ね合せた状態
で、その所要個所において加熱棒体の押込みにより局部
的に加熱溶融させて発泡シート全層にわたる厚み方向の
孔を形成するとともに、この孔の周囲部を樹脂化させて
筒状に融着一体化させることを特徴とする。
脂発泡シートを積層した前記の積層発泡体を得るための
方法であって、積層すべき発泡シートを重ね合せた状態
で、その所要個所において加熱棒体の押込みにより局部
的に加熱溶融させて発泡シート全層にわたる厚み方向の
孔を形成するとともに、この孔の周囲部を樹脂化させて
筒状に融着一体化させることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の本発明の積層発泡体によれば、発泡シー
トの積層によって充分な厚みおよび断熱性を保有する上
、特に散在状に形成された厚み方向の孔の周囲部が樹脂
化した筒状をなして融着固化せしめられているので、各
発泡シートがこの樹脂化した筒状部で強固に結合される
。しかも樹脂化した前記の筒状部があたかも積層発泡体
の厚み方向の圧力に対する補強部の役目を果し、厚み方
向の荷重を筒状部で支えることができ、ある程度以上の
圧縮に対する耐圧強度が向上する。
トの積層によって充分な厚みおよび断熱性を保有する上
、特に散在状に形成された厚み方向の孔の周囲部が樹脂
化した筒状をなして融着固化せしめられているので、各
発泡シートがこの樹脂化した筒状部で強固に結合される
。しかも樹脂化した前記の筒状部があたかも積層発泡体
の厚み方向の圧力に対する補強部の役目を果し、厚み方
向の荷重を筒状部で支えることができ、ある程度以上の
圧縮に対する耐圧強度が向上する。
【0011】また、上記した本発明の製造方法の場合、
積層される発泡シートを重ね合せた状態で、その所要個
所において加熱棒体の押込みにより発泡シート全層にわ
たる厚み方向の孔を形成するもので、この孔の周囲部が
溶融樹脂化する結果、筒状をなして融着一体化し、これ
によって各発泡シートが前記樹脂化した筒状部で確実に
結合される。
積層される発泡シートを重ね合せた状態で、その所要個
所において加熱棒体の押込みにより発泡シート全層にわ
たる厚み方向の孔を形成するもので、この孔の周囲部が
溶融樹脂化する結果、筒状をなして融着一体化し、これ
によって各発泡シートが前記樹脂化した筒状部で確実に
結合される。
【0012】殊に、加熱棒体を直接発泡シートに押し当
てて局部的に加熱溶融させるので、ポリエステル系樹脂
等の耐熱性樹脂であっても、それほど高い加熱温度を必
要とせず、比較的容易に孔周囲部を樹脂化させて融着一
体化させることができ、前記の積層発泡体を容易に得る
ことができる。しかも加熱棒体による熱が他部分に及ん
で発泡シート全体に反りを生じたり変形することもない
。
てて局部的に加熱溶融させるので、ポリエステル系樹脂
等の耐熱性樹脂であっても、それほど高い加熱温度を必
要とせず、比較的容易に孔周囲部を樹脂化させて融着一
体化させることができ、前記の積層発泡体を容易に得る
ことができる。しかも加熱棒体による熱が他部分に及ん
で発泡シート全体に反りを生じたり変形することもない
。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施態様を図面に基いて説明す
る。
る。
【0014】図1は本発明に係る積層発泡体(A)の1
実施例の部分拡大図を示し、図2は同斜視図を示してい
る。この実施例では2枚の発泡シート(A1)(A2)
を積層した積層発泡体(A)の場合を示している。
実施例の部分拡大図を示し、図2は同斜視図を示してい
る。この実施例では2枚の発泡シート(A1)(A2)
を積層した積層発泡体(A)の場合を示している。
【0015】前記の積層発泡体(A)は、発泡シート(
A1)(A2)の全層にわたる厚み方向の孔(1)が、
縦横1方向もしくは両方向に適当な間隔で並列した散在
状、もしくは不規則な散在状に形成されている。特にこ
の孔(1)の周囲部が、後述する加熱棒体の押込みによ
り樹脂化して厚み方向の筒状をなして一体に融着固化せ
しめられており、これにより各発泡シート(A1)(A
2)が前記の樹脂化した筒状部(2)により積層状態に
結合されている。
A1)(A2)の全層にわたる厚み方向の孔(1)が、
縦横1方向もしくは両方向に適当な間隔で並列した散在
状、もしくは不規則な散在状に形成されている。特にこ
の孔(1)の周囲部が、後述する加熱棒体の押込みによ
り樹脂化して厚み方向の筒状をなして一体に融着固化せ
しめられており、これにより各発泡シート(A1)(A
2)が前記の樹脂化した筒状部(2)により積層状態に
結合されている。
【0016】図3は前記の積層発泡体(A)を製造する
場合の説明図を示している。この図に基いて積層発泡体
(A)の製造方法について次に説明する。
場合の説明図を示している。この図に基いて積層発泡体
(A)の製造方法について次に説明する。
【0017】図3において、積層される熱可塑性樹脂発
泡シート(A1)(A2)は、上下で対をなす送行ガイ
ドロール(3)(4)により重ね合され挟持された状態
で所要長さづつ間欠送行せしめられる。(10)は加熱
融着工程において発泡シート(A1)(A2)の送行部
分の上方位置に配した加熱手段であり、積層対象の発泡
シートの略全幅に渡る幅を持ったヒータ等による面状熱
源(11)と、この面状熱源(11)から垂下した所要
数本の加熱棒体(12)とからなる。各加熱棒体(12
)は製造対象の積層発泡体(A)の形態に応じて縦横1
方向もしくは両方向所要間隔の並列状あるいは不規則に
配設され、上記した散在状の孔(1)を形成できるよう
に設けられる。
泡シート(A1)(A2)は、上下で対をなす送行ガイ
ドロール(3)(4)により重ね合され挟持された状態
で所要長さづつ間欠送行せしめられる。(10)は加熱
融着工程において発泡シート(A1)(A2)の送行部
分の上方位置に配した加熱手段であり、積層対象の発泡
シートの略全幅に渡る幅を持ったヒータ等による面状熱
源(11)と、この面状熱源(11)から垂下した所要
数本の加熱棒体(12)とからなる。各加熱棒体(12
)は製造対象の積層発泡体(A)の形態に応じて縦横1
方向もしくは両方向所要間隔の並列状あるいは不規則に
配設され、上記した散在状の孔(1)を形成できるよう
に設けられる。
【0018】加熱手段(10)を構成する面状熱源(1
1)と加熱棒体(12)とは、積層される発泡シート(
A1)(A2)の間欠送行に対応して、送行停止時に上
下動するように設けられており、下動作用によって両発
泡シート(A1)(A2)に厚み方向の孔(1)を形成
するようになっている。
1)と加熱棒体(12)とは、積層される発泡シート(
A1)(A2)の間欠送行に対応して、送行停止時に上
下動するように設けられており、下動作用によって両発
泡シート(A1)(A2)に厚み方向の孔(1)を形成
するようになっている。
【0019】すなわち、重ね合せ状態の両発泡シート(
A1)(A2)の送行停止時における加熱手段(10)
の下動作用により、両発泡シート(A1)(A2)の所
要個所を加熱棒体(12)が上方より押圧して、この加
熱棒体(12)の押圧部分を局部的に加熱溶融させると
ともに、この加熱溶融に伴って加熱棒体(12)がさら
に押込まれ、この押込みによって両発泡シート(A1)
(A2)の全層にわたる厚み方向の孔(1)を形成する
。しかしてこのようにして形成される孔(1)の周囲部
は、前記加熱棒体(12)の押込みにより溶融樹脂化し
て、厚み方向の筒状をなして融着一体化し固化する。
A1)(A2)の送行停止時における加熱手段(10)
の下動作用により、両発泡シート(A1)(A2)の所
要個所を加熱棒体(12)が上方より押圧して、この加
熱棒体(12)の押圧部分を局部的に加熱溶融させると
ともに、この加熱溶融に伴って加熱棒体(12)がさら
に押込まれ、この押込みによって両発泡シート(A1)
(A2)の全層にわたる厚み方向の孔(1)を形成する
。しかしてこのようにして形成される孔(1)の周囲部
は、前記加熱棒体(12)の押込みにより溶融樹脂化し
て、厚み方向の筒状をなして融着一体化し固化する。
【0020】したがって樹脂化し融着一体化した筒状部
(2)により両発泡シート(A1)(A2)が結合され
積層状態に保持される。さらに必要に応じて、後続の切
断工程においてカッター等の切断手段(13)により所
定寸法に切断される。これにより図1および図2に示す
積層発泡体(A)が得られる。
(2)により両発泡シート(A1)(A2)が結合され
積層状態に保持される。さらに必要に応じて、後続の切
断工程においてカッター等の切断手段(13)により所
定寸法に切断される。これにより図1および図2に示す
積層発泡体(A)が得られる。
【0021】図4は、孔形成による発泡シート積層の他
の実施例を示している。この実施例では、重ね合せ状態
で送られる複数の発泡シート(A1)(A2)に対し、
ロータリー方式の加熱手段(10)を用いて厚み方向の
孔(1)を形成している。すなわち、回転ロール(14
)の外周に加熱棒体(12)を所要間隔の放射状に突設
した加熱手段(10)を用い、これを発泡シート(A1
)(A2)の送行作用に同期して回転させることにより
、放射状の加熱棒体(12)により重ね合せ状態の発泡
シート(A1)(A2)の所要個所を加熱溶融させて、
上記と同様の孔(1)を形成できるようになっている。 この場合、発泡シート(A1)(A2)を連続送行させ
ながら積層できることになる。
の実施例を示している。この実施例では、重ね合せ状態
で送られる複数の発泡シート(A1)(A2)に対し、
ロータリー方式の加熱手段(10)を用いて厚み方向の
孔(1)を形成している。すなわち、回転ロール(14
)の外周に加熱棒体(12)を所要間隔の放射状に突設
した加熱手段(10)を用い、これを発泡シート(A1
)(A2)の送行作用に同期して回転させることにより
、放射状の加熱棒体(12)により重ね合せ状態の発泡
シート(A1)(A2)の所要個所を加熱溶融させて、
上記と同様の孔(1)を形成できるようになっている。 この場合、発泡シート(A1)(A2)を連続送行させ
ながら積層できることになる。
【0022】上記のように、発泡シート(A1)(A2
)を重ね合せた状態で、その所要個所に加熱棒体(12
)の押込みによる厚み方向の孔(1)を形成するだけで
、この孔(1)の周囲部を樹脂化させて筒状に融着一体
化させることができ、この筒状部(2)で発泡シート(
A1)(A2)を確実に結合できるため、積層作業が容
易になる。
)を重ね合せた状態で、その所要個所に加熱棒体(12
)の押込みによる厚み方向の孔(1)を形成するだけで
、この孔(1)の周囲部を樹脂化させて筒状に融着一体
化させることができ、この筒状部(2)で発泡シート(
A1)(A2)を確実に結合できるため、積層作業が容
易になる。
【0023】特に、加熱棒体(12)を直接発泡シート
(A1)(A2)に押し当てて局部的に加熱溶融させる
ので、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリブチレ
ンテレフタレートを主成分とするポリエステル系樹脂等
のように、かなり軟化点の高い耐熱性樹脂の発泡シート
の場合においても、それほど高い加熱温度を必要とせず
、従来のホットエアー方式による熱ラミネーション法に
比して低い加熱温度で積層することができる。例えばポ
リエステル系樹脂発泡シートの場合、結晶度や発泡倍率
によっても異なるが、結晶度が15〜30%のものにつ
いては、230〜350℃程度の温度で加熱溶融させて
孔の周囲を融着一体化させることができる。
(A1)(A2)に押し当てて局部的に加熱溶融させる
ので、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリブチレ
ンテレフタレートを主成分とするポリエステル系樹脂等
のように、かなり軟化点の高い耐熱性樹脂の発泡シート
の場合においても、それほど高い加熱温度を必要とせず
、従来のホットエアー方式による熱ラミネーション法に
比して低い加熱温度で積層することができる。例えばポ
リエステル系樹脂発泡シートの場合、結晶度や発泡倍率
によっても異なるが、結晶度が15〜30%のものにつ
いては、230〜350℃程度の温度で加熱溶融させて
孔の周囲を融着一体化させることができる。
【0024】これにより、せいぜい10mm弱の厚みに
しか押出し発泡成形することができないとされているポ
リエステル系樹脂の発泡シートをも容易かつ確実に積層
でき、任意の厚みの積層発泡体を容易に得ることができ
る。また加熱棒体(12)による熱が他部分に及んで発
泡シート全体に反りを生じたり変形することもなく、均
一な積層製品が得られる。
しか押出し発泡成形することができないとされているポ
リエステル系樹脂の発泡シートをも容易かつ確実に積層
でき、任意の厚みの積層発泡体を容易に得ることができ
る。また加熱棒体(12)による熱が他部分に及んで発
泡シート全体に反りを生じたり変形することもなく、均
一な積層製品が得られる。
【0025】しかも上記のようにして得られる積層発泡
体(A)は、散在状に形成された厚み方向の孔(1)の
周囲部の樹脂化して一体化した筒状部(2)が、積層発
泡体(A)の厚み方向の圧力に対する補強部の役目を果
し、厚み方向の荷重を筒状部(2)で支えることができ
、特に若干の押圧力に対する圧縮強度はわずかに低下す
るが、ある程度以上の圧縮が作用したときの耐圧強度は
高くなる。
体(A)は、散在状に形成された厚み方向の孔(1)の
周囲部の樹脂化して一体化した筒状部(2)が、積層発
泡体(A)の厚み方向の圧力に対する補強部の役目を果
し、厚み方向の荷重を筒状部(2)で支えることができ
、特に若干の押圧力に対する圧縮強度はわずかに低下す
るが、ある程度以上の圧縮が作用したときの耐圧強度は
高くなる。
【0026】次の表1は、厚み方向の孔を有する実施例
製品と、孔なしの従来品とについての下記のとおり圧縮
強度試験を行なった結果を示している。
製品と、孔なしの従来品とについての下記のとおり圧縮
強度試験を行なった結果を示している。
【0027】・試験片
実施例1〜3および従来品とも、縦横の寸法100mm
、厚み7mmのポリエチレンテレフタレート樹脂発泡シ
ート2枚重ね ・孔の形態 実施例1:縦横それぞれ3個列と2個列の千鳥状に13
個 実施例2:縦横5個の並列状に25個 実施例3:縦横それぞれ5個列と4個列の千鳥状に41
個 孔 径 :4.5mm ・試験方法 JIS A 9511の試験方法に準じた。
、厚み7mmのポリエチレンテレフタレート樹脂発泡シ
ート2枚重ね ・孔の形態 実施例1:縦横それぞれ3個列と2個列の千鳥状に13
個 実施例2:縦横5個の並列状に25個 実施例3:縦横それぞれ5個列と4個列の千鳥状に41
個 孔 径 :4.5mm ・試験方法 JIS A 9511の試験方法に準じた。
【0028】
【表1】
【0029】上記の試験結果から明らかなように、実施
例製品は、従来品に比して、10%程度までの圧縮時の
強度はやや低くて表面的にはやや柔らかになり、しかも
それ以上の圧縮に対する強度は高くなっている。そのた
め、耐熱性樹脂の発泡シートを素材として、その耐熱性
と前記の耐圧縮性を利用することにより、アイロン台用
の台板等の特異な用途にも充分かつ好適に使用できる。
例製品は、従来品に比して、10%程度までの圧縮時の
強度はやや低くて表面的にはやや柔らかになり、しかも
それ以上の圧縮に対する強度は高くなっている。そのた
め、耐熱性樹脂の発泡シートを素材として、その耐熱性
と前記の耐圧縮性を利用することにより、アイロン台用
の台板等の特異な用途にも充分かつ好適に使用できる。
【0030】なお、上記の例では、2枚の発泡シート(
A1)(A2)を積層する場合において、厚み方向の孔
(1)を貫通させて形成する場合を示したが、図5のよ
うに完全に孔を開けないで、孔(1)の周囲部を樹脂化
させて有底の筒状に融着一体化させることも、図6のよ
うに3枚の発泡シート(A1)(A2)(A3)あるい
はそれ以上の複数枚の発泡シートを、上記同様にして厚
み方向の孔(1)を形成してその周囲部を樹脂化して筒
状に融着一体化させることもできる。厚み方向の孔(1
)を貫通させたものの場合は、有孔の積層発泡体として
、この孔による通気性や通水性を利用した使用が可能に
なる。
A1)(A2)を積層する場合において、厚み方向の孔
(1)を貫通させて形成する場合を示したが、図5のよ
うに完全に孔を開けないで、孔(1)の周囲部を樹脂化
させて有底の筒状に融着一体化させることも、図6のよ
うに3枚の発泡シート(A1)(A2)(A3)あるい
はそれ以上の複数枚の発泡シートを、上記同様にして厚
み方向の孔(1)を形成してその周囲部を樹脂化して筒
状に融着一体化させることもできる。厚み方向の孔(1
)を貫通させたものの場合は、有孔の積層発泡体として
、この孔による通気性や通水性を利用した使用が可能に
なる。
【0031】
【発明の効果】上記したように本発明の積層発泡体は、
充分な厚みを保有し、発泡体特有の断熱性を保有するば
かりか、特に散在状に存在する厚み方向の孔の周囲部が
樹脂化して筒状をなして融着固化しているために、各発
泡シートが前記の筒状部により強固に結合されるととも
に、この筒状部の補強作用で、従来の積層方法による積
層発泡体に比して、若干の押圧力に対してはやや圧縮強
度が低くなり、しかもある程度以上の圧縮が作用したと
きの耐圧強度が高くなるもので、その用途が拡大する。
充分な厚みを保有し、発泡体特有の断熱性を保有するば
かりか、特に散在状に存在する厚み方向の孔の周囲部が
樹脂化して筒状をなして融着固化しているために、各発
泡シートが前記の筒状部により強固に結合されるととも
に、この筒状部の補強作用で、従来の積層方法による積
層発泡体に比して、若干の押圧力に対してはやや圧縮強
度が低くなり、しかもある程度以上の圧縮が作用したと
きの耐圧強度が高くなるもので、その用途が拡大する。
【0032】また、本発明の方法によれば、発泡シート
を重ね合せた状態で、その所要個所において加熱棒体の
押込みによる厚み方向の孔を形成するだけで、この孔の
周囲部を樹脂化させて、発泡シートを結合状態に積層で
きるものであり、特に加熱棒体を直接発泡シートに押し
当てて局部的に加熱溶融させるだけであるため、ポリエ
ステル系樹脂等の耐熱性樹脂であっても、それほど高い
加熱温度を必要とせずに孔周囲部を樹脂化させることが
できるとともに、発泡シートに反り等を生じさせること
なく積層でき、前記の耐圧強度を持った積層発泡体を容
易に得ることができる。
を重ね合せた状態で、その所要個所において加熱棒体の
押込みによる厚み方向の孔を形成するだけで、この孔の
周囲部を樹脂化させて、発泡シートを結合状態に積層で
きるものであり、特に加熱棒体を直接発泡シートに押し
当てて局部的に加熱溶融させるだけであるため、ポリエ
ステル系樹脂等の耐熱性樹脂であっても、それほど高い
加熱温度を必要とせずに孔周囲部を樹脂化させることが
できるとともに、発泡シートに反り等を生じさせること
なく積層でき、前記の耐圧強度を持った積層発泡体を容
易に得ることができる。
【図1】本発明の実施例を示す積層発泡体の部分拡大断
面図である。
面図である。
【図2】積層発泡体の斜視図である。
【図3】積層発泡体の製造方法の略示説明図である。
【図4】他の実施例による製造方法の略示説明図である
。
。
【図5】積層発泡体の他の例を示す融着結合部分の拡大
断面図である。
断面図である。
【図6】積層発泡体のさらに他の例を示す融着結合部分
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
(A)……積層発泡体
(A1)(A2)(A3)……発泡シート(1)……厚
み方向の孔 (2)……筒状部 (10)……加熱手段 (11)……面状熱源 (12)……加熱棒体
み方向の孔 (2)……筒状部 (10)……加熱手段 (11)……面状熱源 (12)……加熱棒体
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の熱可塑性樹脂発泡シートを積層
した発泡体であって、発泡シート全層にわたる厚み方向
の孔が散在状に形成されるとともに、この孔の周囲部が
樹脂化した筒状をなして融着固化せしめられて、各発泡
シートが結合されてなることを特徴とする積層発泡体。 - 【請求項2】 複数枚の熱可塑性樹脂発泡シートを積
層する方法であって、積層すべき発泡シートを重ね合せ
た状態で、その所要個所において加熱棒体の押込みによ
り局部的に加熱溶融させて発泡シート全層にわたる厚み
方向の孔を形成するとともに、この孔の周囲部を樹脂化
させて筒状に融着一体化させることを特徴とする積層発
泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030854A JPH0694189B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 積層発泡体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030854A JPH0694189B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 積層発泡体とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04270643A true JPH04270643A (ja) | 1992-09-28 |
JPH0694189B2 JPH0694189B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=12315302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030854A Expired - Lifetime JPH0694189B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 積層発泡体とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694189B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004181821A (ja) * | 2002-12-04 | 2004-07-02 | Unitika Ltd | 耐熱性を有する生分解性軽量パネル |
WO2006056387A1 (de) * | 2004-11-22 | 2006-06-01 | Knauf Dämmstoffe GmbH | Dämmplatte und verfahren zu ihrer herstellung |
CN105500884A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-04-20 | 罗瑞尔工业薄膜(昆山)有限公司 | 一种隔热保鲜膜生产工艺 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5136306A (ja) * | 1974-09-19 | 1976-03-27 | Shigeo Naruse | |
JPS5493074A (en) * | 1978-10-09 | 1979-07-23 | Tokan Kogyo Co Ltd | Method of making plastics laminate |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP3030854A patent/JPH0694189B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5136306A (ja) * | 1974-09-19 | 1976-03-27 | Shigeo Naruse | |
JPS5493074A (en) * | 1978-10-09 | 1979-07-23 | Tokan Kogyo Co Ltd | Method of making plastics laminate |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004181821A (ja) * | 2002-12-04 | 2004-07-02 | Unitika Ltd | 耐熱性を有する生分解性軽量パネル |
WO2006056387A1 (de) * | 2004-11-22 | 2006-06-01 | Knauf Dämmstoffe GmbH | Dämmplatte und verfahren zu ihrer herstellung |
EP2284324A1 (de) * | 2004-11-22 | 2011-02-16 | Knauf Dämmstoffe GmbH | Dämmplatte und Verfahren zu ihrer Herstellung |
CN105500884A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-04-20 | 罗瑞尔工业薄膜(昆山)有限公司 | 一种隔热保鲜膜生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0694189B2 (ja) | 1994-11-24 |
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