JPH0425864B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0425864B2 JPH0425864B2 JP60177257A JP17725785A JPH0425864B2 JP H0425864 B2 JPH0425864 B2 JP H0425864B2 JP 60177257 A JP60177257 A JP 60177257A JP 17725785 A JP17725785 A JP 17725785A JP H0425864 B2 JPH0425864 B2 JP H0425864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound insulation
- rigid
- glass
- plates
- intermediate layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は遮音性に優れた剛性板の合せ構造体に
関するものである。
関するものである。
(従来の技術)
従来遮音、吸音効果を有する剛性板の合せ構造
体として合せガラス、サンドイツチ鋼板、サンド
イツチプラスターボード等が知られている。合せ
ガラスは2枚の板ガラスがポリビニルブチラール
中間膜によつて互に貼り合わされてなるものであ
り、サンドイツチ鋼板は2枚の鋼板が粘弾性に富
んだ熱可塑性樹脂を介して互に貼り合わされてな
るものであり、サンドイツチプラスターボードは
2枚のプラスターボードが粘弾性に富んだゴムを
介して互に貼り合わされてなるものである。
体として合せガラス、サンドイツチ鋼板、サンド
イツチプラスターボード等が知られている。合せ
ガラスは2枚の板ガラスがポリビニルブチラール
中間膜によつて互に貼り合わされてなるものであ
り、サンドイツチ鋼板は2枚の鋼板が粘弾性に富
んだ熱可塑性樹脂を介して互に貼り合わされてな
るものであり、サンドイツチプラスターボードは
2枚のプラスターボードが粘弾性に富んだゴムを
介して互に貼り合わされてなるものである。
上記合わせガラス、サンドイツチ板、サンドイ
ツチプラスターボードはいずれも第4図に示すよ
うに剛性板52,52の間に一層の中間層53を
はさんだものである。
ツチプラスターボードはいずれも第4図に示すよ
うに剛性板52,52の間に一層の中間層53を
はさんだものである。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、上記合せガラスに於ては、2枚
の板ガラスが剛接合に近いため構成ガラスのコイ
ンシデンス効果がそのまま現われ遮音性能の落ち
込みがあり、また上記サンドイツチ板に於ては、
粘弾性材料がコインシデンス領域において剛板や
プラスターボードの変形エネルギーを熱エネルギ
ーに変換するため遮音性能を向上させているが、
中間層が一層のため未だ充分な遮音性能を有する
ものではなかつた。
の板ガラスが剛接合に近いため構成ガラスのコイ
ンシデンス効果がそのまま現われ遮音性能の落ち
込みがあり、また上記サンドイツチ板に於ては、
粘弾性材料がコインシデンス領域において剛板や
プラスターボードの変形エネルギーを熱エネルギ
ーに変換するため遮音性能を向上させているが、
中間層が一層のため未だ充分な遮音性能を有する
ものではなかつた。
本発明の目的は上記問題点を解決し、剛性板の
コインシデンス領域における遮音性能の落ち込み
を防ぎ、優れた遮音性能を有する剛性板の合せ構
造体を提供することにある。
コインシデンス領域における遮音性能の落ち込み
を防ぎ、優れた遮音性能を有する剛性板の合せ構
造体を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
上記技術課題を解決するために本発明は、剛性
板と剛性板との間に音響抵抗の異なる2種以上の
粘弾性材料を貼合わせてなる剛性板の合せ構造体
とした。
板と剛性板との間に音響抵抗の異なる2種以上の
粘弾性材料を貼合わせてなる剛性板の合せ構造体
とした。
(作用)
剛性板と剛性板との間に粘弾性材料からなる中
間層を貼り合わせた合せ構造体において、中間層
が一層の場合を第2図に基づいて説明すると、1
2,12は剛性板であり、剛性板12,12の間
には粘弾性材料13が一層貼り合わされている。
図では左方からの音波18により合せ構造体11
がコインシデンス領域における曲げ変形をした場
合を示し、音波18は剛性板12と粘弾性材料1
3との境界面15において剪断変形a,aによる
エネルギー損失と粘弾性材料13自身の変形bに
よる内部エネルギー損失を生じせしめられ、合せ
構造体11全体の変形エネルギーの一部を熱エネ
ルギーに変換することにより、剛性板の変形を吸
収し、従つて合せ構造体11右方への二次放射
(透過)19が小さくなり遮音性能が向上する。
間層を貼り合わせた合せ構造体において、中間層
が一層の場合を第2図に基づいて説明すると、1
2,12は剛性板であり、剛性板12,12の間
には粘弾性材料13が一層貼り合わされている。
図では左方からの音波18により合せ構造体11
がコインシデンス領域における曲げ変形をした場
合を示し、音波18は剛性板12と粘弾性材料1
3との境界面15において剪断変形a,aによる
エネルギー損失と粘弾性材料13自身の変形bに
よる内部エネルギー損失を生じせしめられ、合せ
構造体11全体の変形エネルギーの一部を熱エネ
ルギーに変換することにより、剛性板の変形を吸
収し、従つて合せ構造体11右方への二次放射
(透過)19が小さくなり遮音性能が向上する。
さらに合せ構造体11の中を縦波として音が伝
幡し、剛性板12,12と粘弾性材料13の固有
音響抵抗が異なるため、境界面15,15での反
射吸収による減衰が生じ遮音性能が向上する。
幡し、剛性板12,12と粘弾性材料13の固有
音響抵抗が異なるため、境界面15,15での反
射吸収による減衰が生じ遮音性能が向上する。
また、粘弾性材料13の重量増加による面密度
が上昇し、遮音性能が向上する。
が上昇し、遮音性能が向上する。
本発明においては第3図の作用説明図に示すよ
うに上記中間層を音響抵抗の異なる2種以上の粘
弾性材料3,4から構成し、境界面5,6,7の
数を多くすることにより境界面5,6,7での剪
断変形a,a,aと反射吸収によるエネルギー損
失を増大せしめ、粘弾性材料として損失係数の大
きい材料を用いることにより、境界面5,6,7
における剪断変形によるエネルギー損失と粘弾性
材料自身の変形による内部エネルギー損失とを増
大せしめ、固有音響抵抗の異なる2種以上の粘弾
性材料3,4を用いることにより、粘弾性材料間
の境界面6においても反射吸収による減衰が生
じ、剛性板のコインシデンス領域における遮音性
能の落ち込みを防止できる。
うに上記中間層を音響抵抗の異なる2種以上の粘
弾性材料3,4から構成し、境界面5,6,7の
数を多くすることにより境界面5,6,7での剪
断変形a,a,aと反射吸収によるエネルギー損
失を増大せしめ、粘弾性材料として損失係数の大
きい材料を用いることにより、境界面5,6,7
における剪断変形によるエネルギー損失と粘弾性
材料自身の変形による内部エネルギー損失とを増
大せしめ、固有音響抵抗の異なる2種以上の粘弾
性材料3,4を用いることにより、粘弾性材料間
の境界面6においても反射吸収による減衰が生
じ、剛性板のコインシデンス領域における遮音性
能の落ち込みを防止できる。
(実施例)
以下に添付図面を基に実施例を説明する。
第1図は本発明の剛性板の合せ構造体の断面図
であり、本実施例では剛性板として板ガラスに適
用した場合について説明する。
であり、本実施例では剛性板として板ガラスに適
用した場合について説明する。
図に示すように本実施例の剛性板の合せ構造体
1は3mm厚の2枚の板ガラス2,2の間に0.3mm
厚のメタメチルアクリレート樹脂からなる第1中
間層3と、1mm厚の塩化ビニール−エチレングリ
シジルメタアクリレート樹脂からなる第2中間層
4を接着剤を介して圧着成形してなるものであ
り、第1中間層3と第2中間層4とは音響抵抗の
異なる粘弾性材料である。
1は3mm厚の2枚の板ガラス2,2の間に0.3mm
厚のメタメチルアクリレート樹脂からなる第1中
間層3と、1mm厚の塩化ビニール−エチレングリ
シジルメタアクリレート樹脂からなる第2中間層
4を接着剤を介して圧着成形してなるものであ
り、第1中間層3と第2中間層4とは音響抵抗の
異なる粘弾性材料である。
上記構成において剛性板の合せ構造体1がコイ
ンシデンス領域において音波による曲げ変形をす
るとき、2種類の粘弾性材料3,4を重ねて貼合
せたことにより、剪断変形を生じる境界面5,
6,7が増え、各境界面5,6,7でエネルギー
損失を生じ、且つ前記2種類の粘弾性材料3,4
の音響抵抗が異なるためその境界面6で反射、減
衰が生じ、従つて入射した音波のエネルギーを大
巾に減少させることができる。
ンシデンス領域において音波による曲げ変形をす
るとき、2種類の粘弾性材料3,4を重ねて貼合
せたことにより、剪断変形を生じる境界面5,
6,7が増え、各境界面5,6,7でエネルギー
損失を生じ、且つ前記2種類の粘弾性材料3,4
の音響抵抗が異なるためその境界面6で反射、減
衰が生じ、従つて入射した音波のエネルギーを大
巾に減少させることができる。
遮音効果としてはガラス6mm厚のコインシデン
ス効果による透過損失の低下量に対して約10dB
回復した。
ス効果による透過損失の低下量に対して約10dB
回復した。
尚、コインシデンス周波数は厚みに反比例する
ため、上記実施例において、2枚の板ガラス2,
2の厚み差を大きくすることにより、各板ガラス
2,2のコインシデンス領域をずらしコインシデ
ンス効果の相殺を図り、遮音性能の落ち込みを更
に良好に回復せしめることができる。
ため、上記実施例において、2枚の板ガラス2,
2の厚み差を大きくすることにより、各板ガラス
2,2のコインシデンス領域をずらしコインシデ
ンス効果の相殺を図り、遮音性能の落ち込みを更
に良好に回復せしめることができる。
上記粘弾性材料の厚み範囲は0.1〜5.0mmが望ま
しく、下限より小さいとほとんどエネルギー損失
を生じせしめる効果はなく、上限を超えると剥離
し易いという欠点がある。
しく、下限より小さいとほとんどエネルギー損失
を生じせしめる効果はなく、上限を超えると剥離
し易いという欠点がある。
また上記実施例では剛性板として板ガラスの場
合を示したが、石膏ボード、石綿板等の鋼板を用
いてもよい。
合を示したが、石膏ボード、石綿板等の鋼板を用
いてもよい。
(発明の効果)
剛性板のコインシデンス領域による透過損失の
落ち込みを軽減させ、大巾に遮音性能が向上す
る。
落ち込みを軽減させ、大巾に遮音性能が向上す
る。
第1図は本発明の剛性板の合せ構造体の断面
図、第2図は中間層が一層の場合の作用説明図、
第3図は中間層が二層の場合の作用説明図、第4
図は従来の剛性板の合せ構造体の断面図である。 1,11は剛性板の合せ構造体、2は剛性板、
3,4,13は粘弾性材料、5,6,7,15は
境界面である。
図、第2図は中間層が一層の場合の作用説明図、
第3図は中間層が二層の場合の作用説明図、第4
図は従来の剛性板の合せ構造体の断面図である。 1,11は剛性板の合せ構造体、2は剛性板、
3,4,13は粘弾性材料、5,6,7,15は
境界面である。
Claims (1)
- 1 剛性板と剛性板との間に音響抵抗の異なる2
種類以上の粘弾性材料を貼合わせたことを特徴と
する剛性板の合せ構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60177257A JPS6237148A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 剛性板の合せ構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60177257A JPS6237148A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 剛性板の合せ構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6237148A JPS6237148A (ja) | 1987-02-18 |
JPH0425864B2 true JPH0425864B2 (ja) | 1992-05-01 |
Family
ID=16027911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60177257A Granted JPS6237148A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 剛性板の合せ構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6237148A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5340654A (en) * | 1992-04-23 | 1994-08-23 | Sekisui Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Interlayer film for laminated glass |
US5796055A (en) * | 1997-01-13 | 1998-08-18 | Ppg Industries, Inc. | Sound absorbing article and method of making same |
WO2015119695A2 (en) * | 2013-11-14 | 2015-08-13 | The Regents Of The University Of Michigan | Blast/impact frequency tuning and mitigation |
ES2912334T3 (es) * | 2015-06-17 | 2022-05-25 | Univ Michigan Regents | Procedimiento para mitigar las explosiones |
CN109311743B (zh) | 2016-05-25 | 2021-12-07 | Agc株式会社 | 夹层玻璃 |
-
1985
- 1985-08-12 JP JP60177257A patent/JPS6237148A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6237148A (ja) | 1987-02-18 |
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