JPH04250075A - サーマル転写プリンタの濃度補正装置 - Google Patents
サーマル転写プリンタの濃度補正装置Info
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- JPH04250075A JPH04250075A JP2409071A JP40907190A JPH04250075A JP H04250075 A JPH04250075 A JP H04250075A JP 2409071 A JP2409071 A JP 2409071A JP 40907190 A JP40907190 A JP 40907190A JP H04250075 A JPH04250075 A JP H04250075A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は昇華型のサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像は、高解像度の表示が可能なディスプレイ装置
によってソフトコピーされていた。近年、これらの情報
ソースからの映像をハードコピーする装置として、フル
カラー化によって高精細な画像表示を可能にしたサーマ
ル転写プリンタが開発されている。このサーマル転写プ
リンタにおいては、高い解像度及び良好な色再現性の外
に、良好な濃度階調表現も要求される。 【0003】図8は昇華型のサーマル転写プリンタを示
す説明図である。 【0004】記録時には、記録紙1はプラテンローラ2
とサーマルヘッド3との間にインクシート4と共に圧接
挾持される。インクシート4はベースフィルム5に熱昇
華性染料(斜線部)6を塗布したものであり、熱昇華性
染料6が記録紙1と圧着されるように配置される。サー
マルヘッド3の一面には発熱抵抗体7が設けられており
、サーマルヘッド3に通電することにより、これらの発
熱抵抗体7は印字データに応じて適宜発熱し、ベースフ
ィルム5を介して熱昇華性染料6を加熱する。これによ
り、熱昇華性染料6は昇華して記録紙1に転写記録され
る。 【0005】なお、カラープリンタにおいては、インク
シートとして、例えば、 イエロー、シアン及びマゼン
タ等のインクが所定の順序で循環的に塗布されているも
のを使用する。この場合には、第1色目(例えばシアン
)の記録が終了すると、記録紙を第1色目の記録開始位
置と同一位置まで搬送すると共に、インクシートを移動
させて第2色目(例えばイエロー)の転写記録を行う。 同様にして、第3色目(マゼンタ)の転写記録も行うよ
うになっている。 【0006】ところで、記録紙1に対する印字濃度は発
熱抵抗体7の温度によって決定する。したがって、サー
マルヘッド3の発熱抵抗体7に流す電流量を変化させる
ことによって、容易に印字濃度を変化させることができ
る。発熱抵抗体7に流す電流量を変化させる方法として
は、発熱抵抗体7に電流を流す時間(以下、ストローブ
時間という)を変化させる方法が採用される。 【0007】図9はストローブ時間を説明するための説
明図であり、図9(a) は印字データを示し、図9(
b)はストローブ信号を示している。ストローブ信号の
ローレベル(以下、“L”という)によってストローブ
時間が示されており、ストローブ信号の“L”期間に印
字データに基づく通電が行われる。すなわち、ストロー
ブ信号は、各印字データに対応したストローブユニット
から構成されており、1ラインを印字する場合には、各
印字データに対応した数のストローブユニットがサーマ
ルヘッド3に与えられる。ストローブユニット長に応じ
た時間だけサーマルヘッド3の発熱抵抗体7に電流が流
れて加熱が行われる。ストローブ時間を長く設定するこ
とによって印字を高濃度にすることができ、逆に、スト
ローブ時間を短く設定することによって印字を低濃度に
することができる。このように、昇華型のサーマル転写
方式では、容易に、良好な再現性の濃度階調表現が可能
である。 【0008】しかしながら、発熱抵抗体7は蓄熱現象を
呈することから、印字データに拘らず印字濃度が変動し
てしまうことがある。例えば、ストローブ時間を一定に
して単一階調の印字を行った場合でも、サーマルヘッド
3の温度が高温であれば印字濃度は濃くなり、低温であ
れば印字は薄くなってしまう。したがって、サーマルヘ
ッド3が低温である場合には、低階調の部分で色がつか
ないことがあり、また、サーマルヘッド3が高温である
場合には、高階調の部分で色が飽和して潰れたり、濃度
0%(0階調)の部分に色がついてしまうことがある。 【0009】更に、カラー印字ではイエロー、マゼンタ
及びシアンの3色のインクを1色ずつ3回重ねて印字し
ているので、サーマルヘッド3の蓄熱によって各印字時
のサーマルヘッド3の温度が異なり、各色の印字濃度が
変化して色調が変化してしまう。 【0010】また、複数枚を連続して印字する場合には
、サーマルヘッド3の蓄熱によって、1枚目と最終枚目
とでは著しく画質が変化してしまうという欠点があった
。 【0011】そこで、従来、発熱抵抗体7の温度を補正
することによって、印字濃度を補正するようになってい
る。 【0012】図10はこのような従来のサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置を示すブロック図である。サーマ
ルヘッド3はヘッド電源回路11から電源電圧が供給さ
れており、電源電圧に基づいた温度で発熱する。サーマ
ルヘッド3には図示しないサーミスタが取付られており
、サーミスタはサーマルヘッド3の温度に応じた温度出
力を出力する。サーミスタからの温度出力はバッファ1
2を介してA/Dコンバータ13に与えられて、8ビッ
トのパラレルの温度データに変換される。A/Dコンバ
ータ13からの温度データはルックアップテーブル(以
下、LUTという)14にアドレスとして与えられる。 LUT14の各アドレスにはコントロールデータが格納
されており、LUT14は、サーマルヘッド3の温度に
対応して、設定すべき電源電圧をヘッド電源回路11に
発生させるためのコントロールデータを出力する。すな
わち、LUT14は、サーマルヘッド3の温度が上昇す
ると電源電圧を低下させ、サーマルヘッド3の温度が下
降すると電源電圧を増加させるためのコントロールデー
タを発生している。ヘッド電源回路11はコントロール
データによって、サーマルヘッド3に与える電源電圧を
変化させる。こうして、サーマルヘッド3の蓄熱現象に
拘らず、印字データに基づく濃度の印字が可能である。 【0013】しかしながら、サーマルヘッドの負荷変動
及び消費電力が比較的大きいことから、電源電圧を高精
度にコントロールすることは困難であり、十分な濃度補
正が行われないという問題があった。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のサーマル転写プリンタの濃度補正装置においては
、サーマルヘッドの負荷変動及び消費電力が極めて大き
いことから、高精度の補正は困難であるという問題点が
あった。 【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、サーマルヘッドの温度変動に拘らず、再現
性が良好な濃度階調を得ることができるサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置を提供することを目的とする。 【0016】[発明の構成] 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
サーマル転写プリンタの濃度補正装置は、 ストローブ
信号に基づく時間だけ通電することにより所定の濃度の
印字を行うサーマルヘッドと、このサーマルヘッドの温
度に対応した前記ストローブ信号を発生させるためのス
トローブデータを格納すると共に前記サーマルヘッドを
予熱するためのプリヒートデータを格納し前記サーマル
ヘッドから検出された温度データが与えられて格納した
ストローブデータ及びプリヒートデータを出力するルッ
クアップテーブルと、前記プリヒートデータ及びストロ
ーブデータに基づくストローブ信号を前記サーマルヘッ
ドに与えて前記サーマルヘッドを予熱すると共に前記サ
ーマルヘッドの温度に対応した時間だけ通電させるスト
ローブコントローラとを具備したものであり、本発明の
請求項2に係るサーマル転写プリンタの濃度補正装置は
、 ストローブ信号に基づく時間だけ通電することによ
り所定の濃度の印字を行うサーマルヘッドと、このサー
マルヘッドの温度に対応した前記ストローブ信号を発生
させるためのストローブデータを格納し前記サーマルヘ
ッドから検出された温度データが与えられて格納したス
トローブデータを出力するルックアップテーブルと、前
記ストローブデータに基づくストローブ信号を前記サー
マルヘッドに与えて前記サーマルヘッドの温度に対応し
た時間だけ通電させるストローブコントローラと、前記
サーマルヘッドの温度に応じて前記サーマルヘッドに供
給する電源電圧を切換えるヘッド電源電圧切換手段とを
具備したものである。 【0017】 【作用】本発明の請求項1においては、サーマルヘッド
の温度に基づくストローブデータ及びプリヒートデータ
がルックアップテーブルから出力される。ストローブコ
ントローラはプリヒートデータに基づいて所定期間だけ
サーマルヘッドをプリヒートし、ストローブデータに基
づいてサーマルヘッドの温度に応じた通電時間を決定す
る。すなわち、サーマルヘッドの温度が高い場合には短
い通電時間が設定され、サーマルヘッドの温度が低い場
合には長い通電時間が設定される。これにより、サーマ
ルヘッドの温度に拘らず、良好な階調表現を得ている。 【0018】本発明の請求項2においては、サーマルヘ
ッドの温度に応じてストローブ時間を制御すると共に、
ヘッド電源電圧切換手段によって、サーマルヘッドの温
度に応じてサーマルヘッドに供給する電源電圧を制御し
ている。このため、サーマルヘッドの温度が低い場合で
も、電源電圧を高くすれば、ストローブ時間が短縮され
る。 【0019】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るサーマル転写プリンタ
の濃度補正装置の一実施例を示すブロック図である。 【0020】サーマルヘッド3には図示しない発熱抵抗
体が配設されている。発熱抵抗体はストローブ信号の“
L”時にオンとなり、印字データに基づいて発熱する。 サーマルヘッド3には図示しない温度センサが取付けら
れており、温度センサはサーマルヘッド3の温度に応じ
た温度出力を出力する。この温度出力はバッファ12を
介してA/Dコンバータ13に与えられる。A/Dコン
バータ13は温度出力を8ビットのパラレルの温度デー
タに変換し、アドレス出力としてLUT21に出力する
ようになっている。 【0021】本実施例においては、LUT21はサーマ
ルヘッド3の温度に対応したストローブデータ及びライ
ンプリヒートデータを格納している。ストローブデータ
はサーマルヘッド3の温度に応じてストローブ時間を設
定するためのデータであり、ラインプリヒートデータは
サーマルヘッド3の温度が比較的低い場合、例えば、印
字開始時の温度が検出された場合に、サーマルヘッド3
をプリヒート(予熱)して所定の温度に設定するための
ストローブ信号を発生させるためのデータである。LU
T21は温度データに基づいたストローブデータ及びラ
インプリヒートデータをストローブコントローラ22に
出力する。 【0022】ストローブコントローラ22は、ラインプ
リヒートデータに基づいたストローブ時間のストローブ
データをサーマルヘッド3に与えて、サーマルヘッド3
をプリヒート(予熱)すると共に、印字データによって
示される階調に応じたストローブ信号をストローブデー
タに基づいて調整してサーマルヘッド3に与えるように
なっている。 【0023】次に、このように構成されたサーマル転写
プリンタの濃度補正装置の動作について図2の波形図及
び図3のフローチャートを参照して説明する。図2(a
),(b)は夫々印字開始時の印字データ及びストロー
ブ信号を示し、図2(c),(d)は夫々サーマルヘッ
ド3の温度が比較的高い場合の印字データ及びストロー
ブ信号を示している。 【0024】印字が開始されると、図3のステップS1
において、サーマルヘッド3の温度が検出される。温
度センサはサーマルヘッド3の温度を測定して温度出力
を出力する。この温度出力はA/Dコンバータ13によ
って8ビットの温度データに変換されて、LUT21の
アドレスとして出力される。 【0025】ステップS2 では、LUT21からスト
ローブデータ及びラインプリヒートデータが読出される
。この時点ではサーマルヘッド3の温度は比較的低く、
LUT21は温度出力に基づいたラインプリヒートデー
タをストローブコントローラ22に出力する。ストロー
ブコントローラ22は、ラインプリヒートデータが入力
されると、このデータに基づくパルス幅のストローブ信
号を発生してサーマルヘッド3に与える。これにより、
サーマルヘッド3の発熱抵抗体はプリヒートされ、サー
マルヘッド3は所定の温度まで上昇する。 【0026】次に、ストローブコントローラ22は、次
のステップS3 において、 LUT21から読出され
たストローブデータに基づいたストローブユニット長の
ストローブ信号を発生し、印字データに対応させてサー
マルヘッド3に出力する。サーマルヘッド3の発熱抵抗
体はストローブユニット長に基づく時間だけ印字データ
に応じて通電される。プリヒートによってサーマルヘッ
ド3は所定の温度まで予熱されているので、第1ライン
目においても、低濃度部分における階調表現は良好であ
る。すなわち、0階調の部分では着色は行われず、1階
調の部分から確実な着色が行われる。 【0027】また、ストローブユニット長はLUT21
によって制御されており、 サーマルヘッド3の温度が
低い場合にはストローブユニット長は長く設定され、サ
ーマルヘッド3の温度が高い場合には短いストローブユ
ニット長に設定される。したがって、サーマルヘッド3
の温度に拘らず、同一階調の部分については同一濃度で
印字することができる。また、高階調の部分において色
潰れが発生することもない。 【0028】1ラインの印字が終了すると、次のステッ
プS4 で全ラインの印字が終了したか否かが判断され
る。全ラインの印字が終了していない場合には、処理を
ステップS3 に戻して次の1ラインの印字を行う。 【0029】全ラインの印字が終了すると、次のステッ
プS5 において、全色の印字が終了したか否かが判断
される。この時点では、第1色目の印字のみが終了して
おり、処理をステップS6 に移行して次色の印字を準
備する。すなわち、図示しない記録紙を印字開始位置ま
で戻し、図示しないインクシートを第2色目の熱昇華性
染料が塗布されている位置まで移動させる。 【0030】次いで、ステップS1 において再度サー
マルヘッド3の温度を検出する。以後、ステップS1
乃至S6 を繰返えして全色の印字を行う。全色の印字
が終了すると記録紙を排出する。 【0031】このように、本実施例においては、サーマ
ルヘッド3の温度を検出してストローブデータ及びライ
ンプリヒートデータを発生させることにより、サーマル
ヘッド3の温度に応じたプリヒート時間及びストローブ
時間を設定しているので、1階調の部分から確実な着色
が可能であり、また、高階調部分における色潰れが発生
することもなく、サーマルヘッド3の温度に拘らず、第
1ライン目から良好な階調表現が可能である。また、連
続印字を行っても、サーマルヘッド3の温度上昇の影響
を受けることなく、安定した画質で連続印字が可能であ
る。 【0032】更に、本実施例は図4に示す動作フローを
採用しても良い。図4の動作フローはステップS4 に
代えてステップS7 を採用した点が図3の動作フロー
と異なる。ステップS7 においては、全ラインの印字
が終了したか否かが判断され、終了していない場合には
、理をステップS1 に戻して再度サーマルヘッド3の
温度検出を行うようになっている。 【0033】すなわち、1ライン印字する毎に、サーマ
ルヘッド3の温度に基づくストローブデータ及びライン
プリヒートデータを発生させている。したがって、1ラ
イン毎にサーマルヘッド3の温度変化に対する印字濃度
の補正が行われることになり、一層細かい濃度制御が可
能であるという利点がある。 【0034】図5は本発明の他の実施例に係るサーマル
転写プリンタの濃度補正装置を示すブロック図である。 図5において図1と同一物には同一符号を付して説明を
省略する。 【0035】サーマルヘッド3の温度出力はマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンという)31に与えられる
。 マイコン31は、温度出力を8ビットのパラレルの温度
データに変換してLUT32に与えると共に、温度出力
によってサーマルヘッド温度が例えば25乃至40℃で
あることが示された場合には、ローレベル(以下、“L
”という)の電圧切換信号をヘッド電源回路34及びL
UT32に与えるようになっている。また、マイコン3
1は、温度出力によってサーマルヘッド温度が例えば4
0乃至55℃であることが示された場合には、“H”の
電圧切換信号をヘッド電源回路34及びLUT32に与
えるようになっている。 【0036】図6はLUT32の構成を示す説明図であ
る。 【0037】LUT32は、図6に示すように、電圧切
換信号の“L”,“H”に夫々対応したテーブル35,
36を有しており、各テーブルにはサーマルヘッド3の
温度に対応したストローブデータが格納されている。L
UT32は、温度データ及び電圧切換信号が与えられて
、サーマルヘッド3の温度に対応したストローブデータ
をストローブコントローラ33に出力するようになって
いる。ストローブコントローラ33はストローブデータ
に基づくストローブユニット長のストローブ信号を発生
してサーマルヘッド3に与えるようになっている。 【0038】本実施例においては、ヘッド電源回路34
は電圧切換信号に基づいた電源電圧をサーマルヘッド3
に与えている。すなわち、ヘッド電源回路34は“L”
の電圧切換信号が入力されると高電圧の電源電圧をサー
マルヘッド3に供給し、“H”の電圧切換信号が入力さ
れると低電圧の電源電圧をサーマルヘッド3に供給する
ようになっている。 【0039】次に、このように構成された実施例の動作
について図7のフローチャートを参照して説明する。 【0040】図7のステップS11において、サーマル
ヘッド3の温度が検出される。温度出力はマイコン31
に与えられて8ビットの温度データに変換されてLUT
32に与えられる。また、マイコン31は、次のステッ
プS12において、温度出力によってサーマルヘッド3
の温度が40℃よりも高いか否かを判断する。 【0041】いま、サーマルヘッド3の温度が40℃よ
りも高いものとすると、 マイコン31は“H”の電圧
切換信号をヘッド電源回路34及びLUT32に与える
。そうすると、ヘッド電源回路34は次のステップS1
6で低電圧の電源電圧を発生してサーマルヘッド3に与
える。また、LUT32は、次のステップS17におい
て、テーブル36からサーマルヘッド3の温度に対応し
たストローブデータを出力する。ストローブコントロー
ラ33はこのストローブデータに基づくストローブユニ
ット長のストローブ信号をサーマルヘッド3に出力する
。これにより、サーマルヘッド3は、次のステップS1
5で、印字データに基づいてストローブ時間だけ発熱抵
抗体に通電して印字を行う。 【0042】一方、サーマルヘッド3の温度が40℃よ
りも低い場合には、マイコン31は“L”の電圧切換信
号をヘッド電源回路34及びLUT32に与える。そう
すると、ヘッド電源回路34はステップS13において
高電圧の電源電圧をサーマルヘッド3に与え、LUT3
2はステップS14においてテーブル35からサーマル
ヘッド温度に対応したストローブデータを出力する。ス
トローブコントローラ33はこのストローブデータに基
づくストローブユニット長のストローブ信号を発生して
サーマルヘッド3に与える。サーマルヘッド3は、ステ
ップS15において、ストローブ信号に基づく時間だけ
印字データに応じて発熱抵抗体に通電を行う。 【0043】本実施例においても、図1の実施例と同様
の効果が得られることは明かである。更に、本実施例に
おいては、図1の実施例に比して著しく補正時間を短縮
することができるという利点がある。すなわち、図1の
実施例においては、ストローブユニット長を変化させる
ことのみによって、印字濃度を補正している。サーマル
ヘッド3の温度が比較的低い場合には、ストローブユニ
ット長は長くなり、印字速度が遅くなってしまう。これ
に対し、本実施例では、ストローブ時間の制御と電源電
圧の切換えとを併用しており、サーマルヘッド3の温度
が低い場合には、サーマルヘッド3に供給する電源電圧
を高電圧にしている。このため、ストローブユニット長
を比較的短いものとすることができ、補正時間を短縮す
ることができる。なお、本実施例においても、ストロー
ブ時間の制御により、高精度の濃度補正が可能である。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーマルヘッドの温度変動に拘らず、再現性が良好な濃度
階調を得ることができるという効果を有する。
リンタの濃度補正装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像は、高解像度の表示が可能なディスプレイ装置
によってソフトコピーされていた。近年、これらの情報
ソースからの映像をハードコピーする装置として、フル
カラー化によって高精細な画像表示を可能にしたサーマ
ル転写プリンタが開発されている。このサーマル転写プ
リンタにおいては、高い解像度及び良好な色再現性の外
に、良好な濃度階調表現も要求される。 【0003】図8は昇華型のサーマル転写プリンタを示
す説明図である。 【0004】記録時には、記録紙1はプラテンローラ2
とサーマルヘッド3との間にインクシート4と共に圧接
挾持される。インクシート4はベースフィルム5に熱昇
華性染料(斜線部)6を塗布したものであり、熱昇華性
染料6が記録紙1と圧着されるように配置される。サー
マルヘッド3の一面には発熱抵抗体7が設けられており
、サーマルヘッド3に通電することにより、これらの発
熱抵抗体7は印字データに応じて適宜発熱し、ベースフ
ィルム5を介して熱昇華性染料6を加熱する。これによ
り、熱昇華性染料6は昇華して記録紙1に転写記録され
る。 【0005】なお、カラープリンタにおいては、インク
シートとして、例えば、 イエロー、シアン及びマゼン
タ等のインクが所定の順序で循環的に塗布されているも
のを使用する。この場合には、第1色目(例えばシアン
)の記録が終了すると、記録紙を第1色目の記録開始位
置と同一位置まで搬送すると共に、インクシートを移動
させて第2色目(例えばイエロー)の転写記録を行う。 同様にして、第3色目(マゼンタ)の転写記録も行うよ
うになっている。 【0006】ところで、記録紙1に対する印字濃度は発
熱抵抗体7の温度によって決定する。したがって、サー
マルヘッド3の発熱抵抗体7に流す電流量を変化させる
ことによって、容易に印字濃度を変化させることができ
る。発熱抵抗体7に流す電流量を変化させる方法として
は、発熱抵抗体7に電流を流す時間(以下、ストローブ
時間という)を変化させる方法が採用される。 【0007】図9はストローブ時間を説明するための説
明図であり、図9(a) は印字データを示し、図9(
b)はストローブ信号を示している。ストローブ信号の
ローレベル(以下、“L”という)によってストローブ
時間が示されており、ストローブ信号の“L”期間に印
字データに基づく通電が行われる。すなわち、ストロー
ブ信号は、各印字データに対応したストローブユニット
から構成されており、1ラインを印字する場合には、各
印字データに対応した数のストローブユニットがサーマ
ルヘッド3に与えられる。ストローブユニット長に応じ
た時間だけサーマルヘッド3の発熱抵抗体7に電流が流
れて加熱が行われる。ストローブ時間を長く設定するこ
とによって印字を高濃度にすることができ、逆に、スト
ローブ時間を短く設定することによって印字を低濃度に
することができる。このように、昇華型のサーマル転写
方式では、容易に、良好な再現性の濃度階調表現が可能
である。 【0008】しかしながら、発熱抵抗体7は蓄熱現象を
呈することから、印字データに拘らず印字濃度が変動し
てしまうことがある。例えば、ストローブ時間を一定に
して単一階調の印字を行った場合でも、サーマルヘッド
3の温度が高温であれば印字濃度は濃くなり、低温であ
れば印字は薄くなってしまう。したがって、サーマルヘ
ッド3が低温である場合には、低階調の部分で色がつか
ないことがあり、また、サーマルヘッド3が高温である
場合には、高階調の部分で色が飽和して潰れたり、濃度
0%(0階調)の部分に色がついてしまうことがある。 【0009】更に、カラー印字ではイエロー、マゼンタ
及びシアンの3色のインクを1色ずつ3回重ねて印字し
ているので、サーマルヘッド3の蓄熱によって各印字時
のサーマルヘッド3の温度が異なり、各色の印字濃度が
変化して色調が変化してしまう。 【0010】また、複数枚を連続して印字する場合には
、サーマルヘッド3の蓄熱によって、1枚目と最終枚目
とでは著しく画質が変化してしまうという欠点があった
。 【0011】そこで、従来、発熱抵抗体7の温度を補正
することによって、印字濃度を補正するようになってい
る。 【0012】図10はこのような従来のサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置を示すブロック図である。サーマ
ルヘッド3はヘッド電源回路11から電源電圧が供給さ
れており、電源電圧に基づいた温度で発熱する。サーマ
ルヘッド3には図示しないサーミスタが取付られており
、サーミスタはサーマルヘッド3の温度に応じた温度出
力を出力する。サーミスタからの温度出力はバッファ1
2を介してA/Dコンバータ13に与えられて、8ビッ
トのパラレルの温度データに変換される。A/Dコンバ
ータ13からの温度データはルックアップテーブル(以
下、LUTという)14にアドレスとして与えられる。 LUT14の各アドレスにはコントロールデータが格納
されており、LUT14は、サーマルヘッド3の温度に
対応して、設定すべき電源電圧をヘッド電源回路11に
発生させるためのコントロールデータを出力する。すな
わち、LUT14は、サーマルヘッド3の温度が上昇す
ると電源電圧を低下させ、サーマルヘッド3の温度が下
降すると電源電圧を増加させるためのコントロールデー
タを発生している。ヘッド電源回路11はコントロール
データによって、サーマルヘッド3に与える電源電圧を
変化させる。こうして、サーマルヘッド3の蓄熱現象に
拘らず、印字データに基づく濃度の印字が可能である。 【0013】しかしながら、サーマルヘッドの負荷変動
及び消費電力が比較的大きいことから、電源電圧を高精
度にコントロールすることは困難であり、十分な濃度補
正が行われないという問題があった。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のサーマル転写プリンタの濃度補正装置においては
、サーマルヘッドの負荷変動及び消費電力が極めて大き
いことから、高精度の補正は困難であるという問題点が
あった。 【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、サーマルヘッドの温度変動に拘らず、再現
性が良好な濃度階調を得ることができるサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置を提供することを目的とする。 【0016】[発明の構成] 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
サーマル転写プリンタの濃度補正装置は、 ストローブ
信号に基づく時間だけ通電することにより所定の濃度の
印字を行うサーマルヘッドと、このサーマルヘッドの温
度に対応した前記ストローブ信号を発生させるためのス
トローブデータを格納すると共に前記サーマルヘッドを
予熱するためのプリヒートデータを格納し前記サーマル
ヘッドから検出された温度データが与えられて格納した
ストローブデータ及びプリヒートデータを出力するルッ
クアップテーブルと、前記プリヒートデータ及びストロ
ーブデータに基づくストローブ信号を前記サーマルヘッ
ドに与えて前記サーマルヘッドを予熱すると共に前記サ
ーマルヘッドの温度に対応した時間だけ通電させるスト
ローブコントローラとを具備したものであり、本発明の
請求項2に係るサーマル転写プリンタの濃度補正装置は
、 ストローブ信号に基づく時間だけ通電することによ
り所定の濃度の印字を行うサーマルヘッドと、このサー
マルヘッドの温度に対応した前記ストローブ信号を発生
させるためのストローブデータを格納し前記サーマルヘ
ッドから検出された温度データが与えられて格納したス
トローブデータを出力するルックアップテーブルと、前
記ストローブデータに基づくストローブ信号を前記サー
マルヘッドに与えて前記サーマルヘッドの温度に対応し
た時間だけ通電させるストローブコントローラと、前記
サーマルヘッドの温度に応じて前記サーマルヘッドに供
給する電源電圧を切換えるヘッド電源電圧切換手段とを
具備したものである。 【0017】 【作用】本発明の請求項1においては、サーマルヘッド
の温度に基づくストローブデータ及びプリヒートデータ
がルックアップテーブルから出力される。ストローブコ
ントローラはプリヒートデータに基づいて所定期間だけ
サーマルヘッドをプリヒートし、ストローブデータに基
づいてサーマルヘッドの温度に応じた通電時間を決定す
る。すなわち、サーマルヘッドの温度が高い場合には短
い通電時間が設定され、サーマルヘッドの温度が低い場
合には長い通電時間が設定される。これにより、サーマ
ルヘッドの温度に拘らず、良好な階調表現を得ている。 【0018】本発明の請求項2においては、サーマルヘ
ッドの温度に応じてストローブ時間を制御すると共に、
ヘッド電源電圧切換手段によって、サーマルヘッドの温
度に応じてサーマルヘッドに供給する電源電圧を制御し
ている。このため、サーマルヘッドの温度が低い場合で
も、電源電圧を高くすれば、ストローブ時間が短縮され
る。 【0019】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るサーマル転写プリンタ
の濃度補正装置の一実施例を示すブロック図である。 【0020】サーマルヘッド3には図示しない発熱抵抗
体が配設されている。発熱抵抗体はストローブ信号の“
L”時にオンとなり、印字データに基づいて発熱する。 サーマルヘッド3には図示しない温度センサが取付けら
れており、温度センサはサーマルヘッド3の温度に応じ
た温度出力を出力する。この温度出力はバッファ12を
介してA/Dコンバータ13に与えられる。A/Dコン
バータ13は温度出力を8ビットのパラレルの温度デー
タに変換し、アドレス出力としてLUT21に出力する
ようになっている。 【0021】本実施例においては、LUT21はサーマ
ルヘッド3の温度に対応したストローブデータ及びライ
ンプリヒートデータを格納している。ストローブデータ
はサーマルヘッド3の温度に応じてストローブ時間を設
定するためのデータであり、ラインプリヒートデータは
サーマルヘッド3の温度が比較的低い場合、例えば、印
字開始時の温度が検出された場合に、サーマルヘッド3
をプリヒート(予熱)して所定の温度に設定するための
ストローブ信号を発生させるためのデータである。LU
T21は温度データに基づいたストローブデータ及びラ
インプリヒートデータをストローブコントローラ22に
出力する。 【0022】ストローブコントローラ22は、ラインプ
リヒートデータに基づいたストローブ時間のストローブ
データをサーマルヘッド3に与えて、サーマルヘッド3
をプリヒート(予熱)すると共に、印字データによって
示される階調に応じたストローブ信号をストローブデー
タに基づいて調整してサーマルヘッド3に与えるように
なっている。 【0023】次に、このように構成されたサーマル転写
プリンタの濃度補正装置の動作について図2の波形図及
び図3のフローチャートを参照して説明する。図2(a
),(b)は夫々印字開始時の印字データ及びストロー
ブ信号を示し、図2(c),(d)は夫々サーマルヘッ
ド3の温度が比較的高い場合の印字データ及びストロー
ブ信号を示している。 【0024】印字が開始されると、図3のステップS1
において、サーマルヘッド3の温度が検出される。温
度センサはサーマルヘッド3の温度を測定して温度出力
を出力する。この温度出力はA/Dコンバータ13によ
って8ビットの温度データに変換されて、LUT21の
アドレスとして出力される。 【0025】ステップS2 では、LUT21からスト
ローブデータ及びラインプリヒートデータが読出される
。この時点ではサーマルヘッド3の温度は比較的低く、
LUT21は温度出力に基づいたラインプリヒートデー
タをストローブコントローラ22に出力する。ストロー
ブコントローラ22は、ラインプリヒートデータが入力
されると、このデータに基づくパルス幅のストローブ信
号を発生してサーマルヘッド3に与える。これにより、
サーマルヘッド3の発熱抵抗体はプリヒートされ、サー
マルヘッド3は所定の温度まで上昇する。 【0026】次に、ストローブコントローラ22は、次
のステップS3 において、 LUT21から読出され
たストローブデータに基づいたストローブユニット長の
ストローブ信号を発生し、印字データに対応させてサー
マルヘッド3に出力する。サーマルヘッド3の発熱抵抗
体はストローブユニット長に基づく時間だけ印字データ
に応じて通電される。プリヒートによってサーマルヘッ
ド3は所定の温度まで予熱されているので、第1ライン
目においても、低濃度部分における階調表現は良好であ
る。すなわち、0階調の部分では着色は行われず、1階
調の部分から確実な着色が行われる。 【0027】また、ストローブユニット長はLUT21
によって制御されており、 サーマルヘッド3の温度が
低い場合にはストローブユニット長は長く設定され、サ
ーマルヘッド3の温度が高い場合には短いストローブユ
ニット長に設定される。したがって、サーマルヘッド3
の温度に拘らず、同一階調の部分については同一濃度で
印字することができる。また、高階調の部分において色
潰れが発生することもない。 【0028】1ラインの印字が終了すると、次のステッ
プS4 で全ラインの印字が終了したか否かが判断され
る。全ラインの印字が終了していない場合には、処理を
ステップS3 に戻して次の1ラインの印字を行う。 【0029】全ラインの印字が終了すると、次のステッ
プS5 において、全色の印字が終了したか否かが判断
される。この時点では、第1色目の印字のみが終了して
おり、処理をステップS6 に移行して次色の印字を準
備する。すなわち、図示しない記録紙を印字開始位置ま
で戻し、図示しないインクシートを第2色目の熱昇華性
染料が塗布されている位置まで移動させる。 【0030】次いで、ステップS1 において再度サー
マルヘッド3の温度を検出する。以後、ステップS1
乃至S6 を繰返えして全色の印字を行う。全色の印字
が終了すると記録紙を排出する。 【0031】このように、本実施例においては、サーマ
ルヘッド3の温度を検出してストローブデータ及びライ
ンプリヒートデータを発生させることにより、サーマル
ヘッド3の温度に応じたプリヒート時間及びストローブ
時間を設定しているので、1階調の部分から確実な着色
が可能であり、また、高階調部分における色潰れが発生
することもなく、サーマルヘッド3の温度に拘らず、第
1ライン目から良好な階調表現が可能である。また、連
続印字を行っても、サーマルヘッド3の温度上昇の影響
を受けることなく、安定した画質で連続印字が可能であ
る。 【0032】更に、本実施例は図4に示す動作フローを
採用しても良い。図4の動作フローはステップS4 に
代えてステップS7 を採用した点が図3の動作フロー
と異なる。ステップS7 においては、全ラインの印字
が終了したか否かが判断され、終了していない場合には
、理をステップS1 に戻して再度サーマルヘッド3の
温度検出を行うようになっている。 【0033】すなわち、1ライン印字する毎に、サーマ
ルヘッド3の温度に基づくストローブデータ及びライン
プリヒートデータを発生させている。したがって、1ラ
イン毎にサーマルヘッド3の温度変化に対する印字濃度
の補正が行われることになり、一層細かい濃度制御が可
能であるという利点がある。 【0034】図5は本発明の他の実施例に係るサーマル
転写プリンタの濃度補正装置を示すブロック図である。 図5において図1と同一物には同一符号を付して説明を
省略する。 【0035】サーマルヘッド3の温度出力はマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンという)31に与えられる
。 マイコン31は、温度出力を8ビットのパラレルの温度
データに変換してLUT32に与えると共に、温度出力
によってサーマルヘッド温度が例えば25乃至40℃で
あることが示された場合には、ローレベル(以下、“L
”という)の電圧切換信号をヘッド電源回路34及びL
UT32に与えるようになっている。また、マイコン3
1は、温度出力によってサーマルヘッド温度が例えば4
0乃至55℃であることが示された場合には、“H”の
電圧切換信号をヘッド電源回路34及びLUT32に与
えるようになっている。 【0036】図6はLUT32の構成を示す説明図であ
る。 【0037】LUT32は、図6に示すように、電圧切
換信号の“L”,“H”に夫々対応したテーブル35,
36を有しており、各テーブルにはサーマルヘッド3の
温度に対応したストローブデータが格納されている。L
UT32は、温度データ及び電圧切換信号が与えられて
、サーマルヘッド3の温度に対応したストローブデータ
をストローブコントローラ33に出力するようになって
いる。ストローブコントローラ33はストローブデータ
に基づくストローブユニット長のストローブ信号を発生
してサーマルヘッド3に与えるようになっている。 【0038】本実施例においては、ヘッド電源回路34
は電圧切換信号に基づいた電源電圧をサーマルヘッド3
に与えている。すなわち、ヘッド電源回路34は“L”
の電圧切換信号が入力されると高電圧の電源電圧をサー
マルヘッド3に供給し、“H”の電圧切換信号が入力さ
れると低電圧の電源電圧をサーマルヘッド3に供給する
ようになっている。 【0039】次に、このように構成された実施例の動作
について図7のフローチャートを参照して説明する。 【0040】図7のステップS11において、サーマル
ヘッド3の温度が検出される。温度出力はマイコン31
に与えられて8ビットの温度データに変換されてLUT
32に与えられる。また、マイコン31は、次のステッ
プS12において、温度出力によってサーマルヘッド3
の温度が40℃よりも高いか否かを判断する。 【0041】いま、サーマルヘッド3の温度が40℃よ
りも高いものとすると、 マイコン31は“H”の電圧
切換信号をヘッド電源回路34及びLUT32に与える
。そうすると、ヘッド電源回路34は次のステップS1
6で低電圧の電源電圧を発生してサーマルヘッド3に与
える。また、LUT32は、次のステップS17におい
て、テーブル36からサーマルヘッド3の温度に対応し
たストローブデータを出力する。ストローブコントロー
ラ33はこのストローブデータに基づくストローブユニ
ット長のストローブ信号をサーマルヘッド3に出力する
。これにより、サーマルヘッド3は、次のステップS1
5で、印字データに基づいてストローブ時間だけ発熱抵
抗体に通電して印字を行う。 【0042】一方、サーマルヘッド3の温度が40℃よ
りも低い場合には、マイコン31は“L”の電圧切換信
号をヘッド電源回路34及びLUT32に与える。そう
すると、ヘッド電源回路34はステップS13において
高電圧の電源電圧をサーマルヘッド3に与え、LUT3
2はステップS14においてテーブル35からサーマル
ヘッド温度に対応したストローブデータを出力する。ス
トローブコントローラ33はこのストローブデータに基
づくストローブユニット長のストローブ信号を発生して
サーマルヘッド3に与える。サーマルヘッド3は、ステ
ップS15において、ストローブ信号に基づく時間だけ
印字データに応じて発熱抵抗体に通電を行う。 【0043】本実施例においても、図1の実施例と同様
の効果が得られることは明かである。更に、本実施例に
おいては、図1の実施例に比して著しく補正時間を短縮
することができるという利点がある。すなわち、図1の
実施例においては、ストローブユニット長を変化させる
ことのみによって、印字濃度を補正している。サーマル
ヘッド3の温度が比較的低い場合には、ストローブユニ
ット長は長くなり、印字速度が遅くなってしまう。これ
に対し、本実施例では、ストローブ時間の制御と電源電
圧の切換えとを併用しており、サーマルヘッド3の温度
が低い場合には、サーマルヘッド3に供給する電源電圧
を高電圧にしている。このため、ストローブユニット長
を比較的短いものとすることができ、補正時間を短縮す
ることができる。なお、本実施例においても、ストロー
ブ時間の制御により、高精度の濃度補正が可能である。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ーマルヘッドの温度変動に拘らず、再現性が良好な濃度
階調を得ることができるという効果を有する。
【図1】本発明に係るサーマル転写プリンタの濃度補正
装置の一実施例を示すブロック図。
装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】実施例の動作を説明するための波形図。
【図3】実施例の動作を説明するためのフローチャート
。
。
【図4】実施例の動作を説明するためのフローチャート
。
。
【図5】本発明の他の実施例に係るサーマル転写プリン
タの濃度補正装置を示すブロック図。
タの濃度補正装置を示すブロック図。
【図6】図5中のLUTの構成を示す説明図。
【図7】図5の実施例の動作を説明するためのフローチ
ャート。
ャート。
【図8】サーマル転写プリンタを示す説明図。
【図9】ストローブ時間を説明するための説明図。
【図10】従来のサーマル転写プリンタの濃度補正装置
を示すブロック図。
を示すブロック図。
3…サーマルヘッド
21…LUT
22…ストローブコントローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 ストローブ信号に基づく時間だけ通電
することにより所定の濃度の印字を行うサーマルヘッド
と、このサーマルヘッドの温度に対応した前記ストロー
ブ信号を発生させるためのストローブデータを格納する
と共に前記サーマルヘッドを予熱するためのプリヒート
データを格納し前記サーマルヘッドから検出された温度
データが与えられて格納したストローブデータ及びプリ
ヒートデータを出力するルックアップテーブルと、前記
プリヒートデータ及びストローブデータに基づくストロ
ーブ信号を前記サーマルヘッドに与えて前記サーマルヘ
ッドを予熱すると共に前記サーマルヘッドの温度に対応
した時間だけ通電させるストローブコントローラとを具
備したことを特徴とするサーマル転写プリンタの濃度補
正装置。 - 【請求項2】 ストローブ信号に基づく時間だけ通電
することにより所定の濃度の印字を行うサーマルヘッド
と、このサーマルヘッドの温度に対応した前記ストロー
ブ信号を発生させるためのストローブデータを格納し前
記サーマルヘッドから検出された温度データが与えられ
て格納したストローブデータを出力するルックアップテ
ーブルと、前記ストローブデータに基づくストローブ信
号を前記サーマルヘッドに与えて前記サーマルヘッドの
温度に対応した時間だけ通電させるストローブコントロ
ーラと、前記サーマルヘッドの温度に応じて前記サーマ
ルヘッドに供給する電源電圧を切換えるヘッド電源電圧
切換手段とを具備したことを特徴とするサーマル転写プ
リンタの濃度補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409071A JPH04250075A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | サーマル転写プリンタの濃度補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409071A JPH04250075A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | サーマル転写プリンタの濃度補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04250075A true JPH04250075A (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=18518447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409071A Pending JPH04250075A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | サーマル転写プリンタの濃度補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04250075A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0654355A1 (en) * | 1993-11-22 | 1995-05-24 | Agfa-Gevaert N.V. | Method for making an image by direct thermal imaging |
JP2007044978A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Funai Electric Co Ltd | プリンタ装置 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409071A patent/JPH04250075A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0654355A1 (en) * | 1993-11-22 | 1995-05-24 | Agfa-Gevaert N.V. | Method for making an image by direct thermal imaging |
JP2007044978A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Funai Electric Co Ltd | プリンタ装置 |
US7898560B2 (en) | 2005-08-09 | 2011-03-01 | Funai Electric Co., Ltd. | Printer |
JP4736610B2 (ja) * | 2005-08-09 | 2011-07-27 | 船井電機株式会社 | プリンタ装置 |
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