JPH04247133A - 衛生容器 - Google Patents
衛生容器Info
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- JPH04247133A JPH04247133A JP1135891A JP1135891A JPH04247133A JP H04247133 A JPH04247133 A JP H04247133A JP 1135891 A JP1135891 A JP 1135891A JP 1135891 A JP1135891 A JP 1135891A JP H04247133 A JPH04247133 A JP H04247133A
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- JP
- Japan
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- compressed air
- water
- toilet bowl
- airtight
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地球下重力より小さい
重力下の環境に用いられる衛生容器に係り、特に地球外
の地球型惑星・衛星の表面に設置される有人宇宙基地用
衛生設備における大便用水洗式の衛生容器に関するもの
である。
重力下の環境に用いられる衛生容器に係り、特に地球外
の地球型惑星・衛星の表面に設置される有人宇宙基地用
衛生設備における大便用水洗式の衛生容器に関するもの
である。
【0002】内惑星・月・火星・小惑星・木星以遠の諸
惑星の衛星などの表面に存在する資源の獲得がそれらの
天体の詳細な科学的探査とならんで近年注目を集めてい
るが、いずれの活動においてもその天体表面に有人基地
を設営することが成否を決する上で極めて重要なステッ
プとなる。
惑星の衛星などの表面に存在する資源の獲得がそれらの
天体の詳細な科学的探査とならんで近年注目を集めてい
るが、いずれの活動においてもその天体表面に有人基地
を設営することが成否を決する上で極めて重要なステッ
プとなる。
【0003】その一方で、表面重力・大気組成・大気圧
その他の物理的特性が地球と異なり、かつ人間が生命維
持のために利用できる水等のリソース量が限られている
それらの天体上で人間の生命と生活を保証する有人基地
の衛生設備の設計は充分に行われているとは言い難い。
その他の物理的特性が地球と異なり、かつ人間が生命維
持のために利用できる水等のリソース量が限られている
それらの天体上で人間の生命と生活を保証する有人基地
の衛生設備の設計は充分に行われているとは言い難い。
【0004】かかる事情の下、一般に地球よりも重力が
小さく、気圧が無視しうるほど低いこれらの天体上で必
要となる、物理的に閉鎖された有人基地内で使用が可能
な衛生容器が求められている。
小さく、気圧が無視しうるほど低いこれらの天体上で必
要となる、物理的に閉鎖された有人基地内で使用が可能
な衛生容器が求められている。
【0005】
【従来の技術】従来、図6乃至図8に示すような衛生容
器が知られている。図6は地球上で一般に使用される水
洗式の衛生容器を示すものである。
器が知られている。図6は地球上で一般に使用される水
洗式の衛生容器を示すものである。
【0006】即ち、床面61に設置された便器60内の
U字型の配管63の内部には重力によって常時、水66
が溜まっており、排泄物は一時的にその部分に保持され
臭気の防止が行われ、その後水タンク64からバルブ6
5を開いて大量の水を便器60内に供給し、その便器6
0内に溜まっていた水66と共に便器60外へと排出さ
れる。排出先には汚染処理シスナム62が備えられ、所
定の浄化処理を施し廃棄される。
U字型の配管63の内部には重力によって常時、水66
が溜まっており、排泄物は一時的にその部分に保持され
臭気の防止が行われ、その後水タンク64からバルブ6
5を開いて大量の水を便器60内に供給し、その便器6
0内に溜まっていた水66と共に便器60外へと排出さ
れる。排出先には汚染処理シスナム62が備えられ、所
定の浄化処理を施し廃棄される。
【0007】図7は宇宙送還機・宇宙ステーションで使
用される衛生容器を示すものである。宇宙環境において
は微小重力下状態となるので、水洗式ではなくエアによ
って排泄物、特に大便の排泄処理が行われる。即ち、大
便は図示しない送風ファンによって便器70内部に作ら
れた気流にのって運ばれ、内部で回転制御部72の制御
に基づき回転する羽根71の遠心力で粉砕されつつ、便
器70の内壁に付着させる。付着された大便はその内壁
と密着しつつ移動するワイパ78によって掻き取られ、
図示しない回収箱に回収・保管される。一方、悪臭を帯
びた空気はフィルタ73を介してポンプ74の吸引によ
り除臭システム76に送られ、除臭処理が終了すると排
出口77から室内に排出される。
用される衛生容器を示すものである。宇宙環境において
は微小重力下状態となるので、水洗式ではなくエアによ
って排泄物、特に大便の排泄処理が行われる。即ち、大
便は図示しない送風ファンによって便器70内部に作ら
れた気流にのって運ばれ、内部で回転制御部72の制御
に基づき回転する羽根71の遠心力で粉砕されつつ、便
器70の内壁に付着させる。付着された大便はその内壁
と密着しつつ移動するワイパ78によって掻き取られ、
図示しない回収箱に回収・保管される。一方、悪臭を帯
びた空気はフィルタ73を介してポンプ74の吸引によ
り除臭システム76に送られ、除臭処理が終了すると排
出口77から室内に排出される。
【0008】図8は潜水艦内で使用される衛生容器を示
すものである。即ち、潜水艦内では重力があり、前記に
て説明した水洗式の衛生容器と同様の設備が可能である
が(従って、図6に対応する部分の説明は省略する)、
揺れへの対応が必要とされている。地上では水に浸され
た大便はその水ごと大量の水によって押し流されている
のに対して、ここでは便器80は気密性の蓋84を持ち
、水の代わりに圧搾空気タンク87およびポンプ88を
設け、バルブ86の開動作に基づいて圧搾空気を供給し
排泄物の排出が行われる。尚、本例においても水タンク
91とポンプ90およびバルブ89は設けられているも
のの、この水タンク91は便器80内に臭気対策として
の少量の水を供給するためのものでしかない。
すものである。即ち、潜水艦内では重力があり、前記に
て説明した水洗式の衛生容器と同様の設備が可能である
が(従って、図6に対応する部分の説明は省略する)、
揺れへの対応が必要とされている。地上では水に浸され
た大便はその水ごと大量の水によって押し流されている
のに対して、ここでは便器80は気密性の蓋84を持ち
、水の代わりに圧搾空気タンク87およびポンプ88を
設け、バルブ86の開動作に基づいて圧搾空気を供給し
排泄物の排出が行われる。尚、本例においても水タンク
91とポンプ90およびバルブ89は設けられているも
のの、この水タンク91は便器80内に臭気対策として
の少量の水を供給するためのものでしかない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来例を地球外
惑星有人基地に適用すると以下のような問題が生ずる。 図6に示すような地上で一般に使用される水洗式の衛生
容器では、基地内の資源は限られているにもかかわらず
その運用に大量の水を必要とする。ついで、重力を用い
て水に勢いを付け水洗に利用しているが、この方法は地
球より重力の小さい惑星上では使用できない。
惑星有人基地に適用すると以下のような問題が生ずる。 図6に示すような地上で一般に使用される水洗式の衛生
容器では、基地内の資源は限られているにもかかわらず
その運用に大量の水を必要とする。ついで、重力を用い
て水に勢いを付け水洗に利用しているが、この方法は地
球より重力の小さい惑星上では使用できない。
【0010】また図7に示すような宇宙送還機・宇宙ス
テーションで使用される衛生容器では、大便の搬送に気
流を使用しているため、室内への悪臭の充満を防ぐ対策
として大量の空気の除臭をする必要が生ずる。短期間の
運用しかしない宇宙送還機や地球からの物資の供給を頻
繁に行える宇宙ステーションでは除臭のために必要な消
耗品の補給が可能だが、宇宙ステーション以遠の有人基
地ではこれは困難である。
テーションで使用される衛生容器では、大便の搬送に気
流を使用しているため、室内への悪臭の充満を防ぐ対策
として大量の空気の除臭をする必要が生ずる。短期間の
運用しかしない宇宙送還機や地球からの物資の供給を頻
繁に行える宇宙ステーションでは除臭のために必要な消
耗品の補給が可能だが、宇宙ステーション以遠の有人基
地ではこれは困難である。
【0011】また図8に示すような潜水艦内で使用され
る衛生容器では、便器内での細菌繁殖や汚染に対する特
別な対応策がないために地球外惑星用有人基地への適用
が困難である。更に、補修を簡単にすることが意識され
た設計になっていないため、長時間メンテフリーナンス
かまた容易なメンテナンスで稼働することが望ましく、
これもまた当該基地内への適用が困難である。
る衛生容器では、便器内での細菌繁殖や汚染に対する特
別な対応策がないために地球外惑星用有人基地への適用
が困難である。更に、補修を簡単にすることが意識され
た設計になっていないため、長時間メンテフリーナンス
かまた容易なメンテナンスで稼働することが望ましく、
これもまた当該基地内への適用が困難である。
【0012】従って、本発明は地球外惑星有人基地に適
用されうる衛生容器を実現することを目的とするもので
ある。
用されうる衛生容器を実現することを目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、図1に示す
構成によって達成される。即ち、図1に示す衛生容器1
は本体2と、該本体2内を気密にする気密蓋3とにより
構成されており、この本体2に対してその殺菌用の加熱
処理を行う熱供給部7と、該本体2内の排泄物を当該本
体2外へ強制的に排出する圧搾空気を供給する圧搾空気
供給部8と、該圧搾空気を用いて該排泄物の排出を行う
際に、該本体2内の臭気を防ぐと共に、その排出作用を
援助する水を供給する水供給部9と、該本体2の排水出
口に設けられ、該衛生容器1の使用状態によって開閉さ
れる気密シャッタ10とが設けられている。
構成によって達成される。即ち、図1に示す衛生容器1
は本体2と、該本体2内を気密にする気密蓋3とにより
構成されており、この本体2に対してその殺菌用の加熱
処理を行う熱供給部7と、該本体2内の排泄物を当該本
体2外へ強制的に排出する圧搾空気を供給する圧搾空気
供給部8と、該圧搾空気を用いて該排泄物の排出を行う
際に、該本体2内の臭気を防ぐと共に、その排出作用を
援助する水を供給する水供給部9と、該本体2の排水出
口に設けられ、該衛生容器1の使用状態によって開閉さ
れる気密シャッタ10とが設けられている。
【0014】
【作用】即ち、本発明においては、第1に決して0では
ない重力を利用して臭気を防ぐ水を本体内に溜めておく
ことで臭気の問題を解決することができる。
ない重力を利用して臭気を防ぐ水を本体内に溜めておく
ことで臭気の問題を解決することができる。
【0015】第2に衛生容器使用直後に、気密蓋を閉じ
た状態で且つ気密シャッタを開けた状態で圧搾空気を供
給し排泄物を排出することで水を必要最小限に抑えるこ
とができる。更に衛生容器内の水は上記臭気を防止する
だけでなく、圧搾空気の空気漏れを防ぐことで排出作用
を援助している。
た状態で且つ気密シャッタを開けた状態で圧搾空気を供
給し排泄物を排出することで水を必要最小限に抑えるこ
とができる。更に衛生容器内の水は上記臭気を防止する
だけでなく、圧搾空気の空気漏れを防ぐことで排出作用
を援助している。
【0016】第3に上記圧搾空気によって排泄物の排出
が行われた直後に、熱供給部によって本体内に熱を加え
殺菌処理を行うため、細菌の繁殖および汚染に対する対
策がなされる。
が行われた直後に、熱供給部によって本体内に熱を加え
殺菌処理を行うため、細菌の繁殖および汚染に対する対
策がなされる。
【0017】第4に衛生容器未使用時においては、本体
の排出出口に設けられた気密シャッタを閉じることで常
時本体内に水を溜めることができるため、清掃も容易と
なる。
の排出出口に設けられた気密シャッタを閉じることで常
時本体内に水を溜めることができるため、清掃も容易と
なる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図2乃至図5
を用いて詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例
を示す図である。
を用いて詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例
を示す図である。
【0019】図3は本発明のシステムブロック図である
。図4は本発明の第2の実施例を示す図である。図5は
本発明の第3の実施例を示す図である。
。図4は本発明の第2の実施例を示す図である。図5は
本発明の第3の実施例を示す図である。
【0020】図2と図4および図5において、同一符号
を付したものは同一対象物をそれぞれ示すものである。 図2に示すように、基地内の床面24に設置される便器
20は、その内部に大便が一時蓄えられる部屋20cを
有し、通常はこの部屋20cには少量の残留水27を蓄
えられ、一方の面にその部屋20cに通ずる穴を有する
便座20bが形成されている。そして、その便座20b
の一端に軸20aが設けられ、便器20との気密を図る
気密蓋21が取りつけられている。気密蓋21の便座側
面には、その便座20bと全周に渡って接触するシール
材21aが設けられている。
を付したものは同一対象物をそれぞれ示すものである。 図2に示すように、基地内の床面24に設置される便器
20は、その内部に大便が一時蓄えられる部屋20cを
有し、通常はこの部屋20cには少量の残留水27を蓄
えられ、一方の面にその部屋20cに通ずる穴を有する
便座20bが形成されている。そして、その便座20b
の一端に軸20aが設けられ、便器20との気密を図る
気密蓋21が取りつけられている。気密蓋21の便座側
面には、その便座20bと全周に渡って接触するシール
材21aが設けられている。
【0021】上記便器20の便座形成面と反する面に汚
水処理システム22に繋がる穴が形成されており、その
便器20の排出出口には便器20の使用状態によってそ
の開閉動作がなされる気密シャッタ25が形成されてい
る。便器20と汚水処理システム22とは直線的な配管
23によって接続されている。
水処理システム22に繋がる穴が形成されており、その
便器20の排出出口には便器20の使用状態によってそ
の開閉動作がなされる気密シャッタ25が形成されてい
る。便器20と汚水処理システム22とは直線的な配管
23によって接続されている。
【0022】一方、便器20にはその部屋20c内に残
留水27を供給するための水タンク34とポンプ33お
よびバルブ32が配管を介して便器20内の供給口20
eから部屋20cへと供給される。
留水27を供給するための水タンク34とポンプ33お
よびバルブ32が配管を介して便器20内の供給口20
eから部屋20cへと供給される。
【0023】また、大便を便器20の外に排出するため
に圧搾空気を供給するためのポンプ31と圧搾空気タン
ク30およびバルブ29が配管を介して便器20内の供
給口20dから部屋20cへと供給される。この圧搾空
気の供給口20dはできる限り便座20bに近い部分に
設けられているのが望ましく、従ってその供給口は20
dは水の供給口20eの上方に設けられている。
に圧搾空気を供給するためのポンプ31と圧搾空気タン
ク30およびバルブ29が配管を介して便器20内の供
給口20dから部屋20cへと供給される。この圧搾空
気の供給口20dはできる限り便座20bに近い部分に
設けられているのが望ましく、従ってその供給口は20
dは水の供給口20eの上方に設けられている。
【0024】また、上記部屋20cの中にはその一例と
して部屋20cの内壁に溝を形成し、その中に部屋20
c内の圧力および温度を監視するセンサ20fを埋設し
、そのセンサ20fから送られる信号を圧力・温度モニ
タ28にてモニタする。尚、このセンサ20fが取りつ
けられる構成としては、上記の他に内壁に直接取りつけ
る構成としてもよい。
して部屋20cの内壁に溝を形成し、その中に部屋20
c内の圧力および温度を監視するセンサ20fを埋設し
、そのセンサ20fから送られる信号を圧力・温度モニ
タ28にてモニタする。尚、このセンサ20fが取りつ
けられる構成としては、上記の他に内壁に直接取りつけ
る構成としてもよい。
【0025】更に、便器20の部屋20c内の乾燥およ
び便器使用後の殺菌を行うために、便器20内に電熱線
26を設け、この電熱線26を発熱させるようにしてい
る。この電熱線26は部屋20c内の壁面に沿って、お
よびできれば便座20bに沿って設けられることが衛生
上好ましい。
び便器使用後の殺菌を行うために、便器20内に電熱線
26を設け、この電熱線26を発熱させるようにしてい
る。この電熱線26は部屋20c内の壁面に沿って、お
よびできれば便座20bに沿って設けられることが衛生
上好ましい。
【0026】以下、本衛生容器の使用時の動作について
図2及び図3を用いて説明する。本衛生容器の使用前は
便器20の排出出口に設けられる気密シャッタ25は閉
じられた状態にあり、この部屋20cと気密シャッタ2
5との間には水タンク34よりポンプ33およびバルブ
32の制御に基づいて少量の水27が蓄えられており、
使用しない通常の場合は便器20に気密蓋21を閉じた
状態となっている。
図2及び図3を用いて説明する。本衛生容器の使用前は
便器20の排出出口に設けられる気密シャッタ25は閉
じられた状態にあり、この部屋20cと気密シャッタ2
5との間には水タンク34よりポンプ33およびバルブ
32の制御に基づいて少量の水27が蓄えられており、
使用しない通常の場合は便器20に気密蓋21を閉じた
状態となっている。
【0027】本衛生容器を使用する場合は、気密蓋21
を開けて使用し、使用後は気密蓋21を閉じて後処理用
のボタン100を押す。すると、ボタン100からの信
号は圧力・温度モニタ101へ送られ、現在の部屋20
cの状態が監視される。一方、ボタン100からの信号
は制御部102にも送られ、制御部102の制御信号に
基づき気密シャッタ制御部104が気密シャッタ25を
開状態にするように制御する。気密シャッタ25が開状
態となるのと同期して圧搾空気供給制御部106にも制
御部102から制御信号が送られる。この制御信号に基
づき圧搾空気供給制御部106は圧搾空気を供給する上
で直接的な制御元となるバルブ29を開く。すると、配
管を介して便器20の部屋20c内に供給口20dから
圧搾空気が供給される。よって、大便を部屋20c内の
水27と共に配管を介して汚水処理システム22へと排
出することができる。この時、水27を予め部屋20c
内に溜めておくことによって大便と圧搾空気との間によ
る不要な隙間を無くすことができるため、大便を汚水処
理システム22に排出する場合にその排出作用を助ける
ことができる。更に、この時の圧搾空気の圧力を圧力・
温度モニタ28によって監視し、圧力が低下している場
合についてはフィードバック制御が行われる。大便を排
出した後は逆流を防ぐために直ちに気密シャッタ制御部
104の制御に基づき気密シャッタ25が閉状態とされ
る。
を開けて使用し、使用後は気密蓋21を閉じて後処理用
のボタン100を押す。すると、ボタン100からの信
号は圧力・温度モニタ101へ送られ、現在の部屋20
cの状態が監視される。一方、ボタン100からの信号
は制御部102にも送られ、制御部102の制御信号に
基づき気密シャッタ制御部104が気密シャッタ25を
開状態にするように制御する。気密シャッタ25が開状
態となるのと同期して圧搾空気供給制御部106にも制
御部102から制御信号が送られる。この制御信号に基
づき圧搾空気供給制御部106は圧搾空気を供給する上
で直接的な制御元となるバルブ29を開く。すると、配
管を介して便器20の部屋20c内に供給口20dから
圧搾空気が供給される。よって、大便を部屋20c内の
水27と共に配管を介して汚水処理システム22へと排
出することができる。この時、水27を予め部屋20c
内に溜めておくことによって大便と圧搾空気との間によ
る不要な隙間を無くすことができるため、大便を汚水処
理システム22に排出する場合にその排出作用を助ける
ことができる。更に、この時の圧搾空気の圧力を圧力・
温度モニタ28によって監視し、圧力が低下している場
合についてはフィードバック制御が行われる。大便を排
出した後は逆流を防ぐために直ちに気密シャッタ制御部
104の制御に基づき気密シャッタ25が閉状態とされ
る。
【0028】大便を排出を行った後に制御部102から
の制御信号に基づき熱供給制御部105を動作させる。 熱供給制御部105の制御に基づき電熱線26を発熱さ
せ、便器20における部屋20cの内壁を数十秒間80
度〜120度に熱して乾燥および殺菌処理を行う。この
温度については特に留意する必要があるため、上記説明
した圧力・温度モニタ28によって監視する必要がある
。上記便器20に熱が供給された後に、制御部102の
制御に基づき水供給制御部107を動作させ、この水供
給制御部107の制御によってバルブ制御部109およ
びポンプ制御部110とを動作させる。ポンプ制御部1
10によって水を排出するポンプ33を動作させ、一方
バルブ制御部109によって便器20の部屋20c内に
水を供給する上での直接的な制御元となるバルブ32を
開く。すると、配管を介して便器20の部屋20c内に
供給口20eから水が1リットルから3リットル程度供
給され、先に説明した使用後の制御によって閉じられた
気密シャッタ25との間にその水27が蓄えられる。
の制御信号に基づき熱供給制御部105を動作させる。 熱供給制御部105の制御に基づき電熱線26を発熱さ
せ、便器20における部屋20cの内壁を数十秒間80
度〜120度に熱して乾燥および殺菌処理を行う。この
温度については特に留意する必要があるため、上記説明
した圧力・温度モニタ28によって監視する必要がある
。上記便器20に熱が供給された後に、制御部102の
制御に基づき水供給制御部107を動作させ、この水供
給制御部107の制御によってバルブ制御部109およ
びポンプ制御部110とを動作させる。ポンプ制御部1
10によって水を排出するポンプ33を動作させ、一方
バルブ制御部109によって便器20の部屋20c内に
水を供給する上での直接的な制御元となるバルブ32を
開く。すると、配管を介して便器20の部屋20c内に
供給口20eから水が1リットルから3リットル程度供
給され、先に説明した使用後の制御によって閉じられた
気密シャッタ25との間にその水27が蓄えられる。
【0029】上記気密シャッタ開閉制御他については全
て制御部102と時間的制御を有するプログラム101
に基づいてその処理が行われるものであるが、特に熱監
視に伴う特別な異常状態の場合等については強制的にそ
の処理を停止させる。
て制御部102と時間的制御を有するプログラム101
に基づいてその処理が行われるものであるが、特に熱監
視に伴う特別な異常状態の場合等については強制的にそ
の処理を停止させる。
【0030】尚、便器20内のメンテナンスについては
気密蓋を開けた状態で行われ、その時は便器20の内部
に水27があるため、メンテナンスも行い易い。上記第
1の実施例については便器20における部屋20c内を
乾燥・殺菌する熱源として電熱線26を用いたが、その
他図4に示す第2の実施例および図5に示す第3の実施
例のようにすることも可能である。
気密蓋を開けた状態で行われ、その時は便器20の内部
に水27があるため、メンテナンスも行い易い。上記第
1の実施例については便器20における部屋20c内を
乾燥・殺菌する熱源として電熱線26を用いたが、その
他図4に示す第2の実施例および図5に示す第3の実施
例のようにすることも可能である。
【0031】つまり、第2の実施例においては、マイク
ロ波を利用したマグネトロン35を構成したものであり
、第3の実施例においては有人基地内のその他の熱源3
6、例えば汚水処理システムの排熱、電装系の排熱等か
らヒートパイプ38およびバルブ37,39を介して本
衛生容器まで輸送するようにしている。第3の実施例に
おいては新たに熱源を設ける必要がないためシステムの
有効利用を図ることができる。尚、第2および第3の実
施例において、第1の実施例と同一構成の部分について
は、その説明を省略する。
ロ波を利用したマグネトロン35を構成したものであり
、第3の実施例においては有人基地内のその他の熱源3
6、例えば汚水処理システムの排熱、電装系の排熱等か
らヒートパイプ38およびバルブ37,39を介して本
衛生容器まで輸送するようにしている。第3の実施例に
おいては新たに熱源を設ける必要がないためシステムの
有効利用を図ることができる。尚、第2および第3の実
施例において、第1の実施例と同一構成の部分について
は、その説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、地球よりも重力が小さく、人間の居住空間が
狭く、使用できるリソースが限られた環境下において、
汚染や悪臭の発生を抑え、メンテナンス作業の作業性を
向上させ、乗員のパフォーマンスのレベルを高く保つ、
地球外惑星有人基地用の衛生容器が可能となる。
によれば、地球よりも重力が小さく、人間の居住空間が
狭く、使用できるリソースが限られた環境下において、
汚染や悪臭の発生を抑え、メンテナンス作業の作業性を
向上させ、乗員のパフォーマンスのレベルを高く保つ、
地球外惑星有人基地用の衛生容器が可能となる。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】本発明のシステムブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図6】第1の従来例を示す図である。
【図7】第2の従来例を示す図である。
【図8】第3の従来例を示す図である。
1 衛生容器,
2 本体,3 気密蓋,
4 汚水処理シ
ステム, 5 床面,
6 配管,7 熱供給部,
8 圧搾空気
供給部, 9 水供給部,
10 気密シャッタ,
2 本体,3 気密蓋,
4 汚水処理シ
ステム, 5 床面,
6 配管,7 熱供給部,
8 圧搾空気
供給部, 9 水供給部,
10 気密シャッタ,
Claims (1)
- 【請求項1】 地球下重力より小さい重力下の環境に
用いる衛生容器(1)において、前記衛生容器(1)は
本体(2)と、該本体(2)内を気密にする気密蓋(3
)とにより構成され、該本体(2)に対し、殺菌用の加
熱処理を行う熱供給部(7)と、該本体(2)内の排泄
物を当該本体(2)外へ強制的に排出する圧搾空気を供
給する圧搾空気供給部(8)と、該圧搾空気を用いて該
排泄物の排出を行う際に、該本体(2)内の臭気を防ぐ
と共に、その排出作用を援助する水を供給する水供給部
(9)と、該本体(2)の排出出口に設けられ、該衛生
容器(1)の使用状態によって開閉される気密シャッタ
(10)と、を有してなることを特徴とする衛生容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1135891A JPH04247133A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 衛生容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1135891A JPH04247133A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 衛生容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247133A true JPH04247133A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=11775809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1135891A Withdrawn JPH04247133A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 衛生容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04247133A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002511540A (ja) * | 1998-04-15 | 2002-04-16 | モア、ゲアリイ | 用便設備 |
JP2008163737A (ja) * | 2007-01-02 | 2008-07-17 | Ihaku O | トイレおよび便座装置並びにその洗浄方法 |
FR3089238A1 (fr) * | 2018-12-04 | 2020-06-05 | Antar Cherrara | Système de cuvette de toilette pressurisée à faible consommation d’eau |
JP2020172155A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 株式会社イノフィス | 微小重力空間用トイレ |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP1135891A patent/JPH04247133A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002511540A (ja) * | 1998-04-15 | 2002-04-16 | モア、ゲアリイ | 用便設備 |
JP2008163737A (ja) * | 2007-01-02 | 2008-07-17 | Ihaku O | トイレおよび便座装置並びにその洗浄方法 |
FR3089238A1 (fr) * | 2018-12-04 | 2020-06-05 | Antar Cherrara | Système de cuvette de toilette pressurisée à faible consommation d’eau |
WO2020115629A1 (fr) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | Cherrara Antar | Système de cuvette de toilette pressurisée à faible consommation d'eau |
JP2020172155A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 株式会社イノフィス | 微小重力空間用トイレ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |