JPH04235144A - 新生物病の処置用のジフルオログルタミン酸とフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類とのコンジュゲ−ト類 - Google Patents
新生物病の処置用のジフルオログルタミン酸とフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類とのコンジュゲ−ト類Info
- Publication number
- JPH04235144A JPH04235144A JP3106387A JP10638791A JPH04235144A JP H04235144 A JPH04235144 A JP H04235144A JP 3106387 A JP3106387 A JP 3106387A JP 10638791 A JP10638791 A JP 10638791A JP H04235144 A JPH04235144 A JP H04235144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- formula
- compounds
- compound
- folate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D475/00—Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems
- C07D475/06—Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with a nitrogen atom directly attached in position 4
- C07D475/08—Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with a nitrogen atom directly attached in position 4 with a nitrogen atom directly attached in position 2
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C229/00—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C229/02—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
- C07C229/04—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
- C07C229/24—Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having more than one carboxyl group bound to the carbon skeleton, e.g. aspartic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C237/00—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups
- C07C237/28—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a non-condensed six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
- C07C237/36—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a non-condensed six-membered aromatic ring of the carbon skeleton having the nitrogen atom of the carboxamide group bound to an acyclic carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Cephalosporin Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、フォ−レ−ト類(fo
lates=葉酸類)及びアンチフォ−レ−ト類(an
tifolates)とジフルオログルタミン酸との新
規なコンジュゲ−ト類、これらのコンジュゲ−ト類の新
生物病の処置への用途、及びコンジュゲ−トの調製に使
用される中間体類に関する。
lates=葉酸類)及びアンチフォ−レ−ト類(an
tifolates)とジフルオログルタミン酸との新
規なコンジュゲ−ト類、これらのコンジュゲ−ト類の新
生物病の処置への用途、及びコンジュゲ−トの調製に使
用される中間体類に関する。
【従来の技術】フォ−レ−ト類とMTX1のような古典
的なアンチフォ−レ−ト類は、酵素フォリルポリグルタ
メートシンセターゼによって、ポリ(γ−グルタミル)
代謝物に細胞内で転化される。PteGlun + A
TP + L−Glu → PteGlun+1 +
ADP + Piフォリルポリグルタメートがフォ−レ
−ト代謝の適切な機能に必須であることが現在知られて
おり、また抗フォリルポリグルタメートがMTXのよう
な古典的なアンチフォ−レ−トの細胞毒性作用に密接に
結びついているから、フォリルポリグルタメート合成酵
素はフォ−レ−トの生化学や生化学的薬理学の研究にと
って重要な酵素となった。この点で、プテロイル及びL
−グルタメート基質に対するこの酵素の特異性が広範囲
に検討された。プテロイル基質にとって、複素環成分の
構造はかなりの範囲に及んでいるが、末端L−グルタメ
ート残基は、現在までの全報告中で、基質活性に絶対的
に必要であることが示された。入ってくるアミノ酸に対
する特異性は厳密ではあるが、絶対的ではない。L−ホ
モシステイン酸とD,L−エリスロ−又はD,L−スレ
オ−4−フルオログルタメートは、いずれも効率的な代
わりの基質として役立つが、各場合とも取り入れによっ
て連鎖の停止が起こる。4−フルオログルタメートジア
ステレオマー類による連鎖停止は、γ−グルタミル受容
体部位でL−グルタメートに対するきびしい特異性を例
証している。F2Gluは、基質として[3H]Glu
とメトトレキセート(4−NH2−10−CH3Pte
Glu)又はテトラヒドロフォレートを使用する、ポリ
(γ−グルタミル化)の濃度依存的な効力のある抑制剤
である。出願人らは、F2Gluが代わりの基質として
作用することを決定したが、すでに特性化された代わり
の基質である4−フルオログルタメート[マクガイア(
McGuire)及びコワード(Coward)、J.
Biol. Chem. 260巻6747頁(19
85年)とは対照的に、これはポリグルタメートの連鎖
伸長を停止させない。代わりに、F2Gluは連鎖伸長
を促進する。このため、1個及び2個の追加アミノ酸残
基を含有する[3H]メトトレキセートからの生成物の
合成は、Gluの存在下における同一反応に比べて、F
2Gluの存在下では実質的により速い速度で起こる。 すなわち、2個の追加残基を含有する生成物に対して、
より顕著である。増大する付加速度は、単に内部Glu
へ、又は事前に取り入れられたF2GluへF2Glu
を結合させることの関数ではない。というのは、Glu
の4−NH2−10−CH3PtGlu−γ−(3,3
−ジフルオログルタメート)への結合も強化されるから
である。これらの結果は、入ってくるアミノ酸(グルタ
メート類似体)又はγ−グルタミル受容体種の水準でポ
リ(γ−グルタメート)代謝物の合成を強化するF2G
luと一致している。このように、F2Gluはフォリ
ルポリグルタメート合成酵素によって触媒される連鎖伸
長を強化する第一のグルタメート類似体である。
的なアンチフォ−レ−ト類は、酵素フォリルポリグルタ
メートシンセターゼによって、ポリ(γ−グルタミル)
代謝物に細胞内で転化される。PteGlun + A
TP + L−Glu → PteGlun+1 +
ADP + Piフォリルポリグルタメートがフォ−レ
−ト代謝の適切な機能に必須であることが現在知られて
おり、また抗フォリルポリグルタメートがMTXのよう
な古典的なアンチフォ−レ−トの細胞毒性作用に密接に
結びついているから、フォリルポリグルタメート合成酵
素はフォ−レ−トの生化学や生化学的薬理学の研究にと
って重要な酵素となった。この点で、プテロイル及びL
−グルタメート基質に対するこの酵素の特異性が広範囲
に検討された。プテロイル基質にとって、複素環成分の
構造はかなりの範囲に及んでいるが、末端L−グルタメ
ート残基は、現在までの全報告中で、基質活性に絶対的
に必要であることが示された。入ってくるアミノ酸に対
する特異性は厳密ではあるが、絶対的ではない。L−ホ
モシステイン酸とD,L−エリスロ−又はD,L−スレ
オ−4−フルオログルタメートは、いずれも効率的な代
わりの基質として役立つが、各場合とも取り入れによっ
て連鎖の停止が起こる。4−フルオログルタメートジア
ステレオマー類による連鎖停止は、γ−グルタミル受容
体部位でL−グルタメートに対するきびしい特異性を例
証している。F2Gluは、基質として[3H]Glu
とメトトレキセート(4−NH2−10−CH3Pte
Glu)又はテトラヒドロフォレートを使用する、ポリ
(γ−グルタミル化)の濃度依存的な効力のある抑制剤
である。出願人らは、F2Gluが代わりの基質として
作用することを決定したが、すでに特性化された代わり
の基質である4−フルオログルタメート[マクガイア(
McGuire)及びコワード(Coward)、J.
Biol. Chem. 260巻6747頁(19
85年)とは対照的に、これはポリグルタメートの連鎖
伸長を停止させない。代わりに、F2Gluは連鎖伸長
を促進する。このため、1個及び2個の追加アミノ酸残
基を含有する[3H]メトトレキセートからの生成物の
合成は、Gluの存在下における同一反応に比べて、F
2Gluの存在下では実質的により速い速度で起こる。 すなわち、2個の追加残基を含有する生成物に対して、
より顕著である。増大する付加速度は、単に内部Glu
へ、又は事前に取り入れられたF2GluへF2Glu
を結合させることの関数ではない。というのは、Glu
の4−NH2−10−CH3PtGlu−γ−(3,3
−ジフルオログルタメート)への結合も強化されるから
である。これらの結果は、入ってくるアミノ酸(グルタ
メート類似体)又はγ−グルタミル受容体種の水準でポ
リ(γ−グルタメート)代謝物の合成を強化するF2G
luと一致している。このように、F2Gluはフォリ
ルポリグルタメート合成酵素によって触媒される連鎖伸
長を強化する第一のグルタメート類似体である。
【発明が解決しようとする課題】化合物3,3−ジフル
オログルタメート(F2Glu)は、式1
オログルタメート(F2Glu)は、式1
【化4】
[式中R1は−NH2、H、又は−CH3であり;R2
は−NH2又は−OHであり;R3はH、(C1−C4
)アルキル、アリル、又はプロパルギルであり; また
X、Y及びZは各々独立に、窒素原子又はCH基である
]のあるフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類との
コンジュゲ−ト、又は製薬上受け入れられるその塩類の
調製に使用される。構造1のコンジュゲ−トは腫瘍と乾
せんの処置に有用である。更に、化合物F2Glu及び
あるPABA−F2Glu化合物類は、式1化合物の調
製に使用される中間体である。
は−NH2又は−OHであり;R3はH、(C1−C4
)アルキル、アリル、又はプロパルギルであり; また
X、Y及びZは各々独立に、窒素原子又はCH基である
]のあるフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類との
コンジュゲ−ト、又は製薬上受け入れられるその塩類の
調製に使用される。構造1のコンジュゲ−トは腫瘍と乾
せんの処置に有用である。更に、化合物F2Glu及び
あるPABA−F2Glu化合物類は、式1化合物の調
製に使用される中間体である。
【課題を解決する手段】本発明化合物類のジフルオログ
ルタメート部分は非キラル中心をもっており、従って本
発明化合物類は立体化学的異性体の対として存在する。 L−グルタミン酸の天然立体配置に対応するエナンチオ
マーが好ましいが、出願人らは個々の異性体類と、ラセ
ミ混合物を含めた個々の異性体類の混合物が、本発明の
範囲内にあることを意図している。他に指示がなければ
、本出願の化合物類は2異性体類の混合物である。更に
、ZがCH基で、R3が水素以外の場合の式1化合物類
は、第二の非キラル部位をもっている。この第二の非キ
ラル部位についての立体化学配置は決定的ではなく、出
願人らはここでも、別個の異性体と混合物が本発明の範
囲内に包含されることを意図している。この第二の非キ
ラル部位に関する異性体のラセミ混合物が好ましい。式
1化合物類は2個のカルボン酸部分を含有し、一塩基性
又は二塩基性の塩類を形成できる。例として、これらの
塩類はアルカリ金属、例えばナトリウムとカリウム;カ
ルシウムとマグネシウムのようなアルカリ土類金属;ア
ルミニウムを包含する第IIIA族の軽金属;及び第一
級、第二級及び第三級有機アミン類、例えばトリエチル
アミンを含めたトリアルキルアミン、プロカイン、ジベ
ンジルアミン、1−エテナミン、N,N’−ジベンジル
エチレンジアミン、ジヒドロアビエチルアミン、N−(
低級)アルキルピペリジン、及びその他任意適当なアミ
ンの塩類を包含する。ナトリウム塩が好ましい。式1化
合物類は無毒性の有機又は無機酸との製薬上受け入れら
れる酸付加塩類も形成できる。適当な塩類を形成する例
示的な無機酸類は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、及
びオルト燐酸一水素ナトリウムと硫酸水素カリウムのよ
うな酸金属塩類を包含する。適当な塩類を形成する例示
的な有機酸類は、モノ、ジ、及びトリカルボン酸類を包
含する。このような酸類の例は、例えば酢酸、グリコー
ル酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ール酸、フマール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ア
スコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安
息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸、
サリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、及びメタンスル
ホン酸と2−ヒドロキシエタンスルホン酸のようなスル
ホン酸類である。塩酸塩が好ましい。式1化合物類は、
式2
ルタメート部分は非キラル中心をもっており、従って本
発明化合物類は立体化学的異性体の対として存在する。 L−グルタミン酸の天然立体配置に対応するエナンチオ
マーが好ましいが、出願人らは個々の異性体類と、ラセ
ミ混合物を含めた個々の異性体類の混合物が、本発明の
範囲内にあることを意図している。他に指示がなければ
、本出願の化合物類は2異性体類の混合物である。更に
、ZがCH基で、R3が水素以外の場合の式1化合物類
は、第二の非キラル部位をもっている。この第二の非キ
ラル部位についての立体化学配置は決定的ではなく、出
願人らはここでも、別個の異性体と混合物が本発明の範
囲内に包含されることを意図している。この第二の非キ
ラル部位に関する異性体のラセミ混合物が好ましい。式
1化合物類は2個のカルボン酸部分を含有し、一塩基性
又は二塩基性の塩類を形成できる。例として、これらの
塩類はアルカリ金属、例えばナトリウムとカリウム;カ
ルシウムとマグネシウムのようなアルカリ土類金属;ア
ルミニウムを包含する第IIIA族の軽金属;及び第一
級、第二級及び第三級有機アミン類、例えばトリエチル
アミンを含めたトリアルキルアミン、プロカイン、ジベ
ンジルアミン、1−エテナミン、N,N’−ジベンジル
エチレンジアミン、ジヒドロアビエチルアミン、N−(
低級)アルキルピペリジン、及びその他任意適当なアミ
ンの塩類を包含する。ナトリウム塩が好ましい。式1化
合物類は無毒性の有機又は無機酸との製薬上受け入れら
れる酸付加塩類も形成できる。適当な塩類を形成する例
示的な無機酸類は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、及
びオルト燐酸一水素ナトリウムと硫酸水素カリウムのよ
うな酸金属塩類を包含する。適当な塩類を形成する例示
的な有機酸類は、モノ、ジ、及びトリカルボン酸類を包
含する。このような酸類の例は、例えば酢酸、グリコー
ル酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ール酸、フマール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ア
スコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安
息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸、
サリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、及びメタンスル
ホン酸と2−ヒドロキシエタンスルホン酸のようなスル
ホン酸類である。塩酸塩が好ましい。式1化合物類は、
式2
【化5】
[式中R1、R2、R3、X、Y、及びZは式1化合物
類について上に定義されたとおり]のフォ−レ−ト又は
アンチフォ−レ−トと、式3
類について上に定義されたとおり]のフォ−レ−ト又は
アンチフォ−レ−トと、式3
【化6】
のt−ブチルエステル誘導体、すなわちF2Glu(O
tBu)2のような適当に保護されたF2Gluの誘導
体との反応の生成物から保護基を除去することによって
調製できる。式2化合物と式3の保護されたF2Glu
誘導体とのカップリングは、アミンとカルボン酸とから
アミドをつくるための任意適当な方法で達成できる。出
願人らは、ジエチルホスホロシアニデート((EtO2
)2P(=O)CN)を使用して、式2及び3化合物類
をカップリングした。この反応は、適当な式2化合物の
溶液を((EtO)2P(=O)CN)とピリジン又は
好ましくはトリエチルアミンのような酸除去剤の溶液に
添加(徐々に滴加)することによって実施される。生ず
る混合物を、約0℃〜約60℃、好ましくは周囲温度で
、約1時間ないし約10時間、好ましくは約2〜約5時
間、式2化合物が実質的にホスホロシアニデートと反応
するまで反応せしめる。次に、この混合物にF2Glu
(OtBu)2の溶液に加え、生ずる反応を約24時間
ないし約100時間、一般的には約0℃ないし約60℃
、好ましくは周囲温度で約72時間進める。粗生成物を
、例えば溶媒蒸発によって単離し、水洗、乾燥する。次
に、t−ブチルエステル保護基を除くために、粗生成物
をトリフルオロ酢酸(混ぜ物のないもの)で処理する。 所望の式1化合物を単離し、例えばカラムクロマトグラ
フィで精製する。上記のカップリング反応に適した溶媒
は、種々の反応体が可溶で、反応に干渉しない任意の溶
媒、好ましくは例えばジメチルホルムアミド(DMF)
を包含する。Zが窒素原子である場合の式1化合物類を
代わりの方法によって調製できる。その場合、式4
tBu)2のような適当に保護されたF2Gluの誘導
体との反応の生成物から保護基を除去することによって
調製できる。式2化合物と式3の保護されたF2Glu
誘導体とのカップリングは、アミンとカルボン酸とから
アミドをつくるための任意適当な方法で達成できる。出
願人らは、ジエチルホスホロシアニデート((EtO2
)2P(=O)CN)を使用して、式2及び3化合物類
をカップリングした。この反応は、適当な式2化合物の
溶液を((EtO)2P(=O)CN)とピリジン又は
好ましくはトリエチルアミンのような酸除去剤の溶液に
添加(徐々に滴加)することによって実施される。生ず
る混合物を、約0℃〜約60℃、好ましくは周囲温度で
、約1時間ないし約10時間、好ましくは約2〜約5時
間、式2化合物が実質的にホスホロシアニデートと反応
するまで反応せしめる。次に、この混合物にF2Glu
(OtBu)2の溶液に加え、生ずる反応を約24時間
ないし約100時間、一般的には約0℃ないし約60℃
、好ましくは周囲温度で約72時間進める。粗生成物を
、例えば溶媒蒸発によって単離し、水洗、乾燥する。次
に、t−ブチルエステル保護基を除くために、粗生成物
をトリフルオロ酢酸(混ぜ物のないもの)で処理する。 所望の式1化合物を単離し、例えばカラムクロマトグラ
フィで精製する。上記のカップリング反応に適した溶媒
は、種々の反応体が可溶で、反応に干渉しない任意の溶
媒、好ましくは例えばジメチルホルムアミド(DMF)
を包含する。Zが窒素原子である場合の式1化合物類を
代わりの方法によって調製できる。その場合、式4
【化7】
[式中R3は式1について上に定義されたとおり]のp
−アミノ安息香酸(PABA)誘導体を式3化合物のF
2Glu(OtBu)2と反応させると、式5
−アミノ安息香酸(PABA)誘導体を式3化合物のF
2Glu(OtBu)2と反応させると、式5
【化8】
[式中R3は式1について上に定義されたとおり]の中
間体化合物を生ずる。このカップリングは、マクガイア
ら、Cancer Research1989年、49
巻4517−4525頁;ガリカン(Galican)
ら、Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA, 1989年、82巻2598−2602頁;
パイパー(Piper)及びモンゴメリー(Montg
omery)、J. Org. Chem. 42巻(
2号)208−211頁(1977年);テーラー(T
aylor)ら、J. Med. Chem. 28巻
913−921頁(1985年);テーラーら、J.
Med. Chem.28巻1517−1522頁(1
985年);ジョーンズ(Jones)ら、J. Me
d. Chem. 32巻847−852頁(1989
年)に記述された手順など、任意適当な方法で達成でき
る。次に式5中間体を、式6
間体化合物を生ずる。このカップリングは、マクガイア
ら、Cancer Research1989年、49
巻4517−4525頁;ガリカン(Galican)
ら、Proc. Natl. Acad. Sci.,
USA, 1989年、82巻2598−2602頁;
パイパー(Piper)及びモンゴメリー(Montg
omery)、J. Org. Chem. 42巻(
2号)208−211頁(1977年);テーラー(T
aylor)ら、J. Med. Chem. 28巻
913−921頁(1985年);テーラーら、J.
Med. Chem.28巻1517−1522頁(1
985年);ジョーンズ(Jones)ら、J. Me
d. Chem. 32巻847−852頁(1989
年)に記述された手順など、任意適当な方法で達成でき
る。次に式5中間体を、式6
【化9】
[式中R1、R2、X、及びYは上の式1について定義
されたとおり]のブロモエチル誘導体と縮合させると、
t−ブトキシ保護化合物類がつくられ、t−ブトキシ保
護基を除くために、トリフルオロ酢酸等で加水分解する
と、式1の所望の化合物類が得られる。この反応は、式
5及び6化合物類とジメチルアセトアミド(Me2NA
c)との混合物を約25℃ないし約80℃、好ましくは
約50−55℃で約2ないし12時間、好ましくは約4
時間反応させ、次に反応混合物を周囲温度で約6時間な
いし約24時間、好ましくは約12時間放置することに
よって達成できる。次に、Me2NAcを減圧下に除去
し、粗製材料を氷浴中に置いて、トリフルオロ酢酸で処
理し、添加が終了してから混合物を室温まで暖める。約
1〜6時間、典型的には約4時間放置後、TFAを減圧
下に除去すると、式1の所望の粗生成物を生ずる。この
生成物を、例えばクロマトグラフィ(NH4HCO3勾
配によるDEAE−セルロース)で精製できる。この縮
合反応は前節に言及された参考文献に、更に完全に記述
されている。特定の封鎖基の選択と利用は、当業者に周
知である。一般に、その後の合成段階中に問題のアミノ
基又はヒドロキシ基を妥当に保護し、所望生成物の分解
を起こさない条件下に容易に除去できるような封鎖基を
選択すべきである。適当なヒドロキシ保護基の例は、C
1−C6アルキル、テトラヒドロピラニル、メトキシメ
チル、メトキシエトキシ−メチル、t−ブチル、ベンゾ
イル、及びトリフェニルメチルである。用語C1−C6
アルキルとは、直状、分枝状、又は環式配置の1−6個
の炭素原子の飽和ヒドロカルビル基のことである。ベン
ゾイル化誘導体は、ピリジンの存在下に未封鎖化合物を
塩化ベンゾイルと反応させると生成できる。適当なアミ
ノ保護基の例は、ベンゾイル、ホルミル、アセチル、ト
リフルオロアセチル、フタリル、トシル、ベンゼンスル
ホニル、ベンジロキシカルボニル、置換ベンジロキシカ
ルボニル(例えばp−クロロ、p−ブロモ、p−ニトロ
、p−メトキシ、o−クロロ、2,4−ジクロロ、及び
2,6−ジクロロ誘導体類)、t−ブチロキシカルボニ
ル(Boc)、t−アミロキシカルボニル、イソプロピ
ロキシカルボニル、2−(p−ビフェニル)−イソプロ
ピロキシカルボニル、アリロキシカルボニル、シクロペ
ンチロキシカルボニル、シクロヘキシロキシカルボニル
、アダマンチロキシカルボニル、フェニルチオカルボニ
ル、及びトリフェニルメチルである。 好ましいアミノ保護化合物類は、未封鎖化合物を塩化ベ
ンゾイルと反応させてつくられるベンゾイル誘導体、及
び未封鎖化合物を無水酢酸と反応させてつくられるアセ
チル誘導体を包含する。
されたとおり]のブロモエチル誘導体と縮合させると、
t−ブトキシ保護化合物類がつくられ、t−ブトキシ保
護基を除くために、トリフルオロ酢酸等で加水分解する
と、式1の所望の化合物類が得られる。この反応は、式
5及び6化合物類とジメチルアセトアミド(Me2NA
c)との混合物を約25℃ないし約80℃、好ましくは
約50−55℃で約2ないし12時間、好ましくは約4
時間反応させ、次に反応混合物を周囲温度で約6時間な
いし約24時間、好ましくは約12時間放置することに
よって達成できる。次に、Me2NAcを減圧下に除去
し、粗製材料を氷浴中に置いて、トリフルオロ酢酸で処
理し、添加が終了してから混合物を室温まで暖める。約
1〜6時間、典型的には約4時間放置後、TFAを減圧
下に除去すると、式1の所望の粗生成物を生ずる。この
生成物を、例えばクロマトグラフィ(NH4HCO3勾
配によるDEAE−セルロース)で精製できる。この縮
合反応は前節に言及された参考文献に、更に完全に記述
されている。特定の封鎖基の選択と利用は、当業者に周
知である。一般に、その後の合成段階中に問題のアミノ
基又はヒドロキシ基を妥当に保護し、所望生成物の分解
を起こさない条件下に容易に除去できるような封鎖基を
選択すべきである。適当なヒドロキシ保護基の例は、C
1−C6アルキル、テトラヒドロピラニル、メトキシメ
チル、メトキシエトキシ−メチル、t−ブチル、ベンゾ
イル、及びトリフェニルメチルである。用語C1−C6
アルキルとは、直状、分枝状、又は環式配置の1−6個
の炭素原子の飽和ヒドロカルビル基のことである。ベン
ゾイル化誘導体は、ピリジンの存在下に未封鎖化合物を
塩化ベンゾイルと反応させると生成できる。適当なアミ
ノ保護基の例は、ベンゾイル、ホルミル、アセチル、ト
リフルオロアセチル、フタリル、トシル、ベンゼンスル
ホニル、ベンジロキシカルボニル、置換ベンジロキシカ
ルボニル(例えばp−クロロ、p−ブロモ、p−ニトロ
、p−メトキシ、o−クロロ、2,4−ジクロロ、及び
2,6−ジクロロ誘導体類)、t−ブチロキシカルボニ
ル(Boc)、t−アミロキシカルボニル、イソプロピ
ロキシカルボニル、2−(p−ビフェニル)−イソプロ
ピロキシカルボニル、アリロキシカルボニル、シクロペ
ンチロキシカルボニル、シクロヘキシロキシカルボニル
、アダマンチロキシカルボニル、フェニルチオカルボニ
ル、及びトリフェニルメチルである。 好ましいアミノ保護化合物類は、未封鎖化合物を塩化ベ
ンゾイルと反応させてつくられるベンゾイル誘導体、及
び未封鎖化合物を無水酢酸と反応させてつくられるアセ
チル誘導体を包含する。
【発明の効果】本発明は、新生物病にかかった患者の処
置法を提供しており、この方法は式1化合物の抗新生物
有効量を患者に投与することを含めてなる。新生物病に
かかった患者に式1化合物の抗新生物治療有効量を投与
することにより、抗新生物効果が提供される。用語「患
者」とは、ヒトを含めた霊長類、羊、馬、牛、豚、犬、
猫、ラット、及びハツカネズミのような温血動物のこと
である。本明細書で使用される用語「新生物病」とは、
急速増殖する細胞成長ないし新生物を特徴とする異常な
状態又は症状のことである。当業者に周知かつ認められ
た標準的な研究実験的手法及び手順に基づき、また既知
の有用性をもつ化合物類との比較から、式1化合物類は
、一般にメトトレキセート、アミノプテリン、5,10
−ジデアザフォレート、及びロイコヴォリンのようなフ
ォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−トで処置され、ないし
は処置可能であるような新生物病にかかった患者の処置
に有用である。このような新生物病は、急性リンパ芽球
性、慢性リンパ球性、急性骨髄芽球性、及び慢性骨髄球
性を包含するが、これらに限定されない白血病;頸部、
食道、胃、小腸、結腸、及び肺のがんを包含するが、こ
れらに限定されないがん;骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪
肉腫、血管腫、及び血管肉腫を包含するが、これらに限
定されない肉腫;無メラニン性及びメラニン性を包含す
るメラノーマ;及び例えばがん肉腫、リンパ様組織型、
小胞細網、細胞肉腫、及びホジキン病のような混合型の
腫瘍形成を包含する。当然ながら、すべての式1化合物
が新生物病状に対して有効であるわけではなく、最も適
した化合物の選択が当業者の能力の範囲内にあり、標準
動物腫瘍モデルで得られた結果の評価を含めて、種々の
因子に依存していることを、当業者は認識しよう。概し
て、式1化合物はフォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−ト
で現在処理されている新生物病の処置に有用である。本
発明化合物類は、非共役フォ−レ−ト及びアンチフォ−
レ−ト類より効力が強く、より選択的である。本発明化
合物類の付加的な効力は、グルタミル連鎖伸長を促進す
ることで、有毒なフォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−ト
の細胞内蓄積をもたらす化合物類の傾向から生ずるもの
と考えられる。用語「抗新生物効果」及び用語「新生物
病を処置する」とは、新生物の成長ないし増殖を制御し
、またこのような処置の不在下に予想されるより、患者
の生存率を延長させる効果を指す。新生物の成長又は増
殖は、その成長、増殖、又はその転移を鈍化、中断、阻
止、又は停止させることによって制御される。従って、
用語「新生物病を処置する」とは、必ずしも新生物病の
全面的排除を指してはいない。有意の有利な効果である
以上に患者の生存率を延長することは、新生物病の成長
が制御されたことを意味するものと考えられる。上記の
新生物病にかかった患者の処置を行なうには、経口及び
非経口経路を含めて、化合物を生物利用可能とする任意
の形式又は方式で、抗新生物治療有効量の式1化合物を
投与できる。例えば、式1化合物を経口、局所、皮下、
筋肉内、静脈内、皮膚経由、鼻内、直腸から等で投与で
きる。経口投与が一般に好ましい。当業者は選択される
化合物の特定の性状、処置すべき病状、病気の段階、そ
の他の関連する状況に応じて、適切な投与形式及び方式
を容易に選択できる。本明細書で使用される用語「治療
有効量」とは、抗新生物効果を提供するのに有効な、式
1化合物の量を指す。抗新生物治療有効量は、既知手法
を用いて、また類似状況下に得られる結果を観察するこ
とによって、当業者として担当診断医に容易に決定でき
る。抗新生物治療有効量を決定するには、幾つかの要因
が担当診断医に考慮される。これらは哺乳類の種、その
体格、年齢、及び全般的健康;関与している特定的疾病
;病気の程度又は関与;個々の患者の応答;投与される
特定化合物;投与方式;投与製剤の生物学的利用効率特
性;選択される最適投薬計画;同時的薬剤使用;及びそ
の他関連の状況を包含するが、これらに限定はされない
。式1化合物の抗新生物治療有効量は、1日当たり体重
キログラム当たり約0.1mg(mg/kg/日)ない
し約500 mg/kg/日の範囲にわたると予想され
る。好ましい量は約1〜約20 mg/kg/日の範囲
にあると予想される。 これらの範囲は経口投与での有効量を特に反映している
が、非経口投与での操作可能な範囲をも反映している。 典型的には投与量当たり活性化合物5 mgないし10
0 mgで、1日に1−4回投与するのが好ましい。メ
トトレキセートその他のフォ−レ−ト及びアンチフォ−
レ−ト薬剤が、急速度の皮膚細胞増殖を特徴とする病気
である乾せんの処置に使用された。式1化合物も同じ根
底の機構によって機能するため、乾せんの処置に価値あ
る新薬剤であると予想される。抗新生物の適量は抗乾せ
んの適量と同じであるが、但し式1化合物を乾せんの処
置に使用する時は、局所塗布が好ましい。化合物は単独
で、又は製薬上受け入れられる担体又は付形剤と組み合
わせた薬学組成物の形で投与でき、その割合と性質は選
択化合物の溶解度及び化学性状、選ばれる投与経路、及
び標準的製薬慣行によって決定される。式1化合物類は
それ自体で有効であるが、安定性、結晶化の便宜、溶解
度の増大等のために製薬上受け入れられる酸付加塩類の
形で処方、投与できる。式1化合物類は、一つ以上の不
活性担体と混和した式1化合物の検定可能な量を含めて
なる組成物で提供できる。これらの組成物は、例えば検
定標準として、ばら荷輸送の都合のよい手段として、又
は薬学組成物として有用である。式1化合物の検定可能
量は、当業者に周知の認められた標準検定手順及び手法
によって容易に測定できる量である。式1化合物の検定
可能量は、一般に組成物の約0.001ないし約75重
量%の範囲にあろう。不活性担体は、式1化合物を分解
しないか、そうでない場合はこれと共有的に反応しない
任意の材料でありうる。適当な不活性担体の例は水;高
性能液体クロマトグラフィ(HPLC)分析で一般的に
使用できるものなどの水性緩衝液;アセトニトリル、酢
酸エチル、ヘキサン等のような有機溶媒;及び製薬上受
け入れられる担体又は付形剤である。これらの組成物は
、この技術で周知の認められた手法及び方法を利用して
、式1化合物を不活性担体と混合することによって調製
される。更に詳しくは、式1化合物は一つ以上の製薬上
受け入れられる担体又は付形剤と混和した、もしくは組
み合わせた式1化合物の抗新生物治療有効量を含めてな
る薬学組成物で提供できる。薬学組成物類は、製薬技術
で周知の方法で調製される。担体又は付形剤は固体、半
固体、又は液体材料であって、活性成分のビヒクルない
し媒体としての働きをする。適当な担体又は付形剤はこ
の技術で周知である。薬学組成物は経口又は非経口用に
適合され、錠剤、カプセル剤、座薬、溶液、懸濁液等の
形で患者に投与できる。式1化合物類は、例えば不活性
増量剤又は食用の担体と一緒に経口投与できる。これら
をゼラチンカプセルに封入するか、或いは錠剤に圧縮で
きる。経口の治療投与のためには、化合物類を付形剤と
混和し、錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤
、懸濁液、シロップ剤、ウエハース、チューインガム等
の形で使用できる。これらの製剤は活性成分の本発明化
合物を少なくとも4%含有すべきであるが、特定の型に
応じて多様に変わりうるもので、単位重量の4%から約
70%までが好都合である。組成物中に存在する化合物
の量は、適当な投薬量が得られるような量である。本発
明による好ましい組成物及び製剤は、経口適量形式が本
発明化合物5.0−300 mgを含有するように調製
される。錠剤、丸薬、カプセル剤、トローチ剤等は一つ
以上の次の助剤も含有できる。微結晶セルロース、トラ
ガカントゴム、又はゼラチンのような結合剤;澱粉又は
乳糖のような付形剤;アルギニン酸、プリモゲル、コー
ンスターチ等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウ
ムやステロテックスのような潤滑剤;コロイド状二酸化
珪素のような滑り剤;及び庶糖やサッカリンのような甘
み剤、またペパミント、サリチル酸メチル又はオレンジ
風味剤のような風味剤も添加できる。適量単位形式がカ
プセルの時には、これは上記の型の材料のほか、ポリエ
チレングリコール又は脂肪油のような液体担体を含有で
きる。その他の適量単位形式は、適量単位の物理的形式
を変更するようなその他種々の材料を、例えば被覆剤と
して含有できる。従って、錠剤又は丸薬は砂糖、シェラ
ック、又はその他の腸内被覆剤で被覆できる。シロップ
剤は、本化合物類のほか、甘み剤として庶糖、及びある
防腐剤、染料、着色剤、及び風味剤を含有できる。これ
らの種々の組成物の調製に使用できる材料は、製薬上純
粋で、使用量において無毒性でなければならない。非経
口の治療的投与のためには、式1化合物類を溶液又は懸
濁液に取り入れることができる。これらの製剤はその重
量の少なくとも0.1%の式1化合物を含有すべきであ
るが、0.1〜約50%の間で変わりうる。このような
組成物中に存在する化合物の量は、適当な投薬量が得ら
れる量である。本発明による好ましい組成物及び製剤は
、非経口適量単位が本発明化合物の5.0〜100 m
gを含有するように調製される。溶液又は懸濁液は一つ
以上の次の助剤も包含しうる。注射用水、食塩水溶液、
不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プ
ロピレングリコール、又はその他の合成溶媒のような無
菌増量剤;ベンジルアルコールやメチルパラベンのよう
な抗菌剤;アスコルビン酸や重亜硫酸ナトリウムのよう
な酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレー
ト剤;酢酸塩、クエン酸塩、又は燐酸塩のような緩衝液
;及び塩化ナトリウムやデキストロースのような等張性
調整剤。非経口製剤はアンプル、使い捨て注射器、又は
ガラスやプラスチック製の複数投与量バイアルに封入で
きる。特定の一般的有用性をもった構造的に関連する化
合物類の任意の群について言えるように、式1化合物類
にとっても、最終用途への応用において、ある群及び形
態が好ましい。出願人らは、R1及びR2が各々−NH
2基で、X、Y及びZが窒素原子、及びR3がメチル基
である場合の化合物類を好ましいと考える。また、R1
が−NH2基、R2がOH基、R3が水素、XとYが各
々−CH基で、Yが窒素原子である場合の化合物類を、
出願人らは好ましいと考える。 実施例1 N−[4−([(2,4−ジアミノ−6−
プテリジニル)メチル]メチルアミノ)ベンゾイル]−
4,4−D−フルオログルタミン酸 Me2NAc(2.5 ml)中のN−CH3PABA
−F2Glu(OBu)2(0.201 mmol)と
2,4−ジアミノプテリジン−6−ブロモメチル臭化水
素酸塩(75 mg, 0.223 mmol)の混合
物を、50−55℃で4時間かきまぜてから、周囲温度
で一夜放置する。Me2NAcを減圧下に除去する。こ
の粗製材料を氷浴中に置き、トリフルオロ酢酸2 ml
をかきまぜながら添加する。10分後、反応混合物を周
囲温度に暖め、4時間かきまぜる。 トリフルオロ酢酸を減圧下に除去すると、粗生成物を生
ずる。粗生成物をNH4HCO3勾配(15−600
mM)により、DEAE−セルロース上のクロマトグラ
フィによって精製する。所望の生成物を含有するカラム
流出液を凍結乾燥すると、所望の純粋な生成物を生ずる
。 実施例2 4−アミノ−4−デオキシ−10−メチル
プテロイル[D,L−エリスロ、スレオ−4,4−(ジ
フルオロ)グルタミン酸](1, R1,R2=NH2
; X, Y,Z=N; R3=CH3)乾燥管を取り
付けた15 ml丸底フラスコに、DMF(2.5 m
l)、Et3N(23μl, 0.16 mmol)及
びジエチルホスホロシアニデート(25μl, 0.1
6 mmol)を入れる。次に、ジアミノプテロエート
(1, R1,R2=NH2; X,Y,Z=N; R
3=CH3)(0.16mmol)を添加し、反応溶液
を周囲温度でかきまぜる。3時間後、ジエチルホスホロ
シアニデートの追加5μl(0.04 mmol)を加
える。F2Glu(0.16 mmol)をDMF 1
mlに溶解し、反応フラスコに加えて、かきまぜを周囲
温度で72時間続ける。溶媒のDMFを真空中で除去し
、残留物をCHCl3(35 ml)に溶解し、未反応
出発材料を除くために、1%NH4OH(2 x 20
ml)で洗う。有機層を水20 mlで洗い、Na2
SO4で乾燥し、真空中で蒸発させると粗製封鎖生成物
が提供される。このカップリングされた材料を混ぜ物の
ないTFA(3 ml)に溶解し、脱エステル化反応の
進行をTLCで監視する。24時間後、溶媒TFAを回
転蒸発によって除去し、残留物を真空中で乾燥する。粗
生成物水20 mlに溶解し、希NH4OHでpHを8
に調整し、十分に低いコンダクタンスを得るために、試
料容量を160 mlにもっていってから、DEAE−
セルロース(ホワットマンDE−52)カラム(30
x1 cm)に充填する。カラムを水100 mlで洗
い、所望の式1化合物を15 mM NH4HCO3(
175 ml)と500mM NH4HCO3(175
ml)から形成される線状勾配でカラムから溶離する
。 実施例3 β,β−ジフルオログルタミン酸ビス−L
−ブチルエステル3a: 2,2−ジフルオロペント
−4−エンアミド 還流冷却器とN2入口を備えた三つ首フラスコ内のヘキ
サン(200ml)中の2,2−ジフルオロペント−4
−エン酸(27.2 g, 0.2モル)のかきまぜた
溶液に、DMF(20滴、触媒量)と塩化オキサリル(
20 ml、0.23モル)を添加する。混合物を室温
で2時間、それ以上のガス発生が見られなくなるまでか
きまぜる。溶液を氷/塩水浴で冷却し、N2入口を空の
CaCl2管と取り替え(フラスコから吹きでる固体材
料を捕獲するため)、NH3ガス流をフラスコに通す。 初期の激しい反応がやんだ後、ガス流を30分維持する
。次に、混合物を水(1 L)とEt2O(0.5 L
)に注ぐ。ガラス器をH2OとEt2Oで洗い、洗浄液
をこの混合物に添加する。セライトを加え、不溶性材料
を濾過によって除去する。相を分離する。Et2O相を
塩水で1回洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮する。水
相をCH2Cl2で2回抽出する。一緒にした抽出液を
塩水で1回洗い、Na2SO4で乾燥し、エーテル相の
残留物と一緒にし、濃縮する。残留物を蒸留すると、や
や黄色の油を生じ、これは冷却によって固化する。融点
33−35℃。1H NMR(CDCl3)δ7.0−
6.0(2H, br.d), 5.75(1H, d
dt, J=18, 9, 6Hz),5.3(2H,
m), 2.87(2H, dt, J=6, 17
Hz). 19F NMR(δC6F6=O)δ
− 56.0(t, J=17 Hz).分析: C
5H7F2NOの計算値: C, 44.45;H,
5.22; N, 10.37. 測定値: C, 4
2.03; H, 4.74; N, 9.33.3b
: 2,2−ジフルオロペント−4−エノニトリル
N2下に氷/塩水浴中で冷却された乾燥ピリジン(25
ml, 0.31モル)中の上のアミド(3a)(2
0.6 g, 0.152モル)の溶液に、無水トリフ
ルオロ酢酸(TFAA, 23.5 ml, 0.16
6モル)を1.5時間にわたって滴加する。反応混合物
は固体となり、これを室温で4時間放置する。次に、フ
ラスコをN2下に蒸留装置をほどこし、油浴(最終13
0℃)中で加熱する。留出物を集めると、空気中で煙霧
を発する無色の油 17.7 gを生ずる。沸点70−
80℃/760トル。NMRによる分析は、留出物の組
成がニトリル:TFAA:ピリジン(80:12:8)
であることを示す。従って、ニトリルの収量は0.11
6モル(76%)である。1H NMR(CDCl3)
6.0−5.5(1H, m), 5.4(2H, m
), 2.93(2H,dt, J=6, 15 Hz
). 19F NMR(δC6F6=O)δ − 71
.7(t, J=15 Hz).3c: 4,4−ジ
フルオロオクタ−1,6−ジエン−5−イルアミン塩酸
塩 臭化プロペニルマグネシウムは、THF(225 ml
)中の臭化1−プロペニル(27.2g, 0.225
モル)をマグネシウム削り屑(5.47 g, 0.2
25 mmol)へ、混合物を温和に保持しながら沸騰
させないような率で加えることによって調製される。添
加が終了したら、混合物を20分かきまぜ、次いでTH
F(300 ml)で希釈し、−15℃に冷却する。こ
の混合物に、THF(80 ml)中の実施例3bで調
製されたニトリル(0.116 mmol)の溶液を、
反応混合物温度が−15<T<−10℃の範囲内にとど
まるような率で添加する。混合物をこの温度範囲で更に
1時間かきまぜ、次いで−40℃に冷却する。MeOH
(650 ml)と水(30 ml)中のNaBH4(
6.4 g, 0.169モル)の冷却(−40℃)溶
液を一度に加える。冷却浴から取りだし、混合物を2時
間かきまぜてから、6N HCl(800 ml)中に
注ぐ。有機溶媒を回転蒸発によって除去し、水溶液をC
H2Cl2で2回洗う。次に溶液をNaOHペレット(
氷冷が必要)でpH 10に塩基性化し、NaClで飽
和させる。セライトを加え、沈殿したMg(OH)2を
濾過によって除く。固体残留物をCH2Cl2で洗う。 濾液をCH2Cl2で3回抽出し、一緒にした抽出液と
残留物洗浄液をNa2SO4で乾燥し、濾過し、Et2
O/HClで酸性化し、蒸発させると、表題のアミン塩
を薄い黄色の固体(3 g)として生ずる。この材料は
この段階で精製されない。 3d: N−(t−ブチロキシカルボニル)−4,4
−ジフルオロオクタ−1,6−ジエン−5−イルアミン
上の実施例3cの粗製塩(35 g)を水(200 m
l)とジオキサン(200 ml)に溶解する。固体K
HCO3を加えると、pH紙に対して中性な混合物を生
じ、これに更にKHCO3(12 g, 0.12モル
)とジ−t−ブチルジカーボネート(34 g, 0.
156モル)を添加する。混合物を室温で一夜かきまぜ
、NaClで飽和させる。相を分離する。水相をヘキサ
ン(x 3)で抽出する。抽出液を有機相と一緒にし、
水(x 3)で洗う。一緒にした洗浄水をヘキサンで1
回洗う。 この抽出液を有機相と一緒にし、これを塩水で洗い、N
a2SO4で乾燥し、濃縮する。残留物をフラッシュ・
クロマトグラフィ(溶離剤CH2Cl2/ペンタン1/
1)で精製すると、表題のカルバメート(19 g,
65%)を生ずる。Rf 0.29(放置後固化する油
として)。1H NMR(CDCl3)δ6.0−5.
5(2H, m), 5.5−4.5(5H, m),
2.67(2H, dt, J=7, 16 Hz)
, 1.73(3H, dd*, J=7, 1Hz)
, 1.47(9H, s). 19F NMR(δC
6F6=O)δ − 53.2(m).3e: β,
β−ジフルオログルタミン酸塩酸塩H2O(1.2 L
)中のKMnO4(52.56 g, 0.33モル)
の氷冷溶液に、実施例3dで調製されたカルバメート(
10.95 g, 0.042モル)のAcOH(16
0 ml)中の溶液を添加する。混合物を室温で一夜か
きまぜ、この間に茶色の固体が沈殿する。固体重亜硫酸
ナトリウムを加えて混合物を脱色し、続いて濃HClを
加えるとpH 2の溶液を生ずる。この溶液をEt2O
(3 x 500 ml)で抽出し、次いでNaClで
飽和させ、更にEt2Oで2回抽出する。一緒にした有
機フラクションを塩水で1回洗い、濃縮する。残留物を
1N HCl(500 ml)中に取り上げ、濃縮する
。残留物を再び1N HCl中に取り上げ、混合物を温
め、活性炭を添加する。混合物を10分かきまぜ、濾過
し、濾液を乾固まで蒸発させる。残留物を熱いイソプロ
パノールで抽出すると、粗製アミノ酸(2.22 g)
を生ずる。イソプロパノールに不溶性の材料をEtOH
で更に抽出しても、有用な材料を生じない。19F N
MR(D2O: δ CF3CO2H = O)δ +
23(ddt, J=280, 5, 21 Hz),
+27(ddt, J=280, 22, 9 Hz
), +28(t); 相対的整数5:5:3)。 3f: β,β−ジフルオログルタミン酸ビス−t−
ブチルエステル 実施例3eの粗製の酸(2.22 g)を酢酸t−ブチ
ル(500 ml)に懸濁し、HClO4(70%水溶
液2.16 ml,25 mmol)を混合物に添加す
る。混合物を室温で48時間かきまぜてから、H2O(
2 x 200 ml)で抽出する。一緒にした抽出液
をCH2Cl2(2 x100 ml)で洗い、pH
10に塩基性化する(4N NaOH)。溶液をCH2
Cl2(3 x 100ml)で抽出する。 一緒にした抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し
、容量の1/3に濃縮する。この溶液を、それ以上処理
せずに次段階に使用できる。より完全に蒸発させた試料
は、以下のNMR値をを示す。 1H NMR(CDC
l3)δ4.10(1H, t, J=14Hz),
3.10(1H, t, J=15 Hz), 3.0
0(1H, t, J=15 Hz), 1.5(18
H, 2s); 19F NMR(δC6F6=O)δ
− 58.7(dt, J=14, 15 Hz). 実施例4 β,β−ジフルオログルタミン酸塩酸塩乾
燥Et2O(10 ml)中の実施例3のBOC−ビス
−エステル(300 mg, 0.76 mmol)の
溶液に、飽和Et2O/HCl(3 ml)を添加する
。混合物を室温で6日間かきまぜる(CaCl2管保護
)。沈殿する白色固体を集め、Et2Oで洗う。TLC
及びNMRでの分析は、エステル開裂が完了しないこと
を示している。材料を1N HCl(5 ml)中に取
り上げ、室温で一夜かきまぜる。反応はまだ完了してい
ない。数滴の濃HClを加え、混合物を3日間かきまぜ
る。水を真空中で除去し、残留物をCCl4との共沸蒸
発によって乾燥する。ジイソプロピルエーテル(x 2
)ですり砕くと、やや緑色の粉末を生じ、これを集めて
P2O5で乾燥すると、表題のアミノ酸(175 mg
, 100%)を生ずる。1H NMR(D2O)信号
は溶媒のため不明瞭。19F NMR(δCF3CO2
H=O)δ +23(ddt, J=280, 5,
21 Hz), +27(ddt, J=280, 2
2, 9 Hz). MS(CI, NH3)m/e
184(MH+, 100%), 140(75%),
120(40%), 102(40%). Rf 0
.19(HOAc/H2O/BuOH 1/1/3).
置法を提供しており、この方法は式1化合物の抗新生物
有効量を患者に投与することを含めてなる。新生物病に
かかった患者に式1化合物の抗新生物治療有効量を投与
することにより、抗新生物効果が提供される。用語「患
者」とは、ヒトを含めた霊長類、羊、馬、牛、豚、犬、
猫、ラット、及びハツカネズミのような温血動物のこと
である。本明細書で使用される用語「新生物病」とは、
急速増殖する細胞成長ないし新生物を特徴とする異常な
状態又は症状のことである。当業者に周知かつ認められ
た標準的な研究実験的手法及び手順に基づき、また既知
の有用性をもつ化合物類との比較から、式1化合物類は
、一般にメトトレキセート、アミノプテリン、5,10
−ジデアザフォレート、及びロイコヴォリンのようなフ
ォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−トで処置され、ないし
は処置可能であるような新生物病にかかった患者の処置
に有用である。このような新生物病は、急性リンパ芽球
性、慢性リンパ球性、急性骨髄芽球性、及び慢性骨髄球
性を包含するが、これらに限定されない白血病;頸部、
食道、胃、小腸、結腸、及び肺のがんを包含するが、こ
れらに限定されないがん;骨腫、骨肉腫、脂肪腫、脂肪
肉腫、血管腫、及び血管肉腫を包含するが、これらに限
定されない肉腫;無メラニン性及びメラニン性を包含す
るメラノーマ;及び例えばがん肉腫、リンパ様組織型、
小胞細網、細胞肉腫、及びホジキン病のような混合型の
腫瘍形成を包含する。当然ながら、すべての式1化合物
が新生物病状に対して有効であるわけではなく、最も適
した化合物の選択が当業者の能力の範囲内にあり、標準
動物腫瘍モデルで得られた結果の評価を含めて、種々の
因子に依存していることを、当業者は認識しよう。概し
て、式1化合物はフォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−ト
で現在処理されている新生物病の処置に有用である。本
発明化合物類は、非共役フォ−レ−ト及びアンチフォ−
レ−ト類より効力が強く、より選択的である。本発明化
合物類の付加的な効力は、グルタミル連鎖伸長を促進す
ることで、有毒なフォ−レ−ト及びアンチフォ−レ−ト
の細胞内蓄積をもたらす化合物類の傾向から生ずるもの
と考えられる。用語「抗新生物効果」及び用語「新生物
病を処置する」とは、新生物の成長ないし増殖を制御し
、またこのような処置の不在下に予想されるより、患者
の生存率を延長させる効果を指す。新生物の成長又は増
殖は、その成長、増殖、又はその転移を鈍化、中断、阻
止、又は停止させることによって制御される。従って、
用語「新生物病を処置する」とは、必ずしも新生物病の
全面的排除を指してはいない。有意の有利な効果である
以上に患者の生存率を延長することは、新生物病の成長
が制御されたことを意味するものと考えられる。上記の
新生物病にかかった患者の処置を行なうには、経口及び
非経口経路を含めて、化合物を生物利用可能とする任意
の形式又は方式で、抗新生物治療有効量の式1化合物を
投与できる。例えば、式1化合物を経口、局所、皮下、
筋肉内、静脈内、皮膚経由、鼻内、直腸から等で投与で
きる。経口投与が一般に好ましい。当業者は選択される
化合物の特定の性状、処置すべき病状、病気の段階、そ
の他の関連する状況に応じて、適切な投与形式及び方式
を容易に選択できる。本明細書で使用される用語「治療
有効量」とは、抗新生物効果を提供するのに有効な、式
1化合物の量を指す。抗新生物治療有効量は、既知手法
を用いて、また類似状況下に得られる結果を観察するこ
とによって、当業者として担当診断医に容易に決定でき
る。抗新生物治療有効量を決定するには、幾つかの要因
が担当診断医に考慮される。これらは哺乳類の種、その
体格、年齢、及び全般的健康;関与している特定的疾病
;病気の程度又は関与;個々の患者の応答;投与される
特定化合物;投与方式;投与製剤の生物学的利用効率特
性;選択される最適投薬計画;同時的薬剤使用;及びそ
の他関連の状況を包含するが、これらに限定はされない
。式1化合物の抗新生物治療有効量は、1日当たり体重
キログラム当たり約0.1mg(mg/kg/日)ない
し約500 mg/kg/日の範囲にわたると予想され
る。好ましい量は約1〜約20 mg/kg/日の範囲
にあると予想される。 これらの範囲は経口投与での有効量を特に反映している
が、非経口投与での操作可能な範囲をも反映している。 典型的には投与量当たり活性化合物5 mgないし10
0 mgで、1日に1−4回投与するのが好ましい。メ
トトレキセートその他のフォ−レ−ト及びアンチフォ−
レ−ト薬剤が、急速度の皮膚細胞増殖を特徴とする病気
である乾せんの処置に使用された。式1化合物も同じ根
底の機構によって機能するため、乾せんの処置に価値あ
る新薬剤であると予想される。抗新生物の適量は抗乾せ
んの適量と同じであるが、但し式1化合物を乾せんの処
置に使用する時は、局所塗布が好ましい。化合物は単独
で、又は製薬上受け入れられる担体又は付形剤と組み合
わせた薬学組成物の形で投与でき、その割合と性質は選
択化合物の溶解度及び化学性状、選ばれる投与経路、及
び標準的製薬慣行によって決定される。式1化合物類は
それ自体で有効であるが、安定性、結晶化の便宜、溶解
度の増大等のために製薬上受け入れられる酸付加塩類の
形で処方、投与できる。式1化合物類は、一つ以上の不
活性担体と混和した式1化合物の検定可能な量を含めて
なる組成物で提供できる。これらの組成物は、例えば検
定標準として、ばら荷輸送の都合のよい手段として、又
は薬学組成物として有用である。式1化合物の検定可能
量は、当業者に周知の認められた標準検定手順及び手法
によって容易に測定できる量である。式1化合物の検定
可能量は、一般に組成物の約0.001ないし約75重
量%の範囲にあろう。不活性担体は、式1化合物を分解
しないか、そうでない場合はこれと共有的に反応しない
任意の材料でありうる。適当な不活性担体の例は水;高
性能液体クロマトグラフィ(HPLC)分析で一般的に
使用できるものなどの水性緩衝液;アセトニトリル、酢
酸エチル、ヘキサン等のような有機溶媒;及び製薬上受
け入れられる担体又は付形剤である。これらの組成物は
、この技術で周知の認められた手法及び方法を利用して
、式1化合物を不活性担体と混合することによって調製
される。更に詳しくは、式1化合物は一つ以上の製薬上
受け入れられる担体又は付形剤と混和した、もしくは組
み合わせた式1化合物の抗新生物治療有効量を含めてな
る薬学組成物で提供できる。薬学組成物類は、製薬技術
で周知の方法で調製される。担体又は付形剤は固体、半
固体、又は液体材料であって、活性成分のビヒクルない
し媒体としての働きをする。適当な担体又は付形剤はこ
の技術で周知である。薬学組成物は経口又は非経口用に
適合され、錠剤、カプセル剤、座薬、溶液、懸濁液等の
形で患者に投与できる。式1化合物類は、例えば不活性
増量剤又は食用の担体と一緒に経口投与できる。これら
をゼラチンカプセルに封入するか、或いは錠剤に圧縮で
きる。経口の治療投与のためには、化合物類を付形剤と
混和し、錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤
、懸濁液、シロップ剤、ウエハース、チューインガム等
の形で使用できる。これらの製剤は活性成分の本発明化
合物を少なくとも4%含有すべきであるが、特定の型に
応じて多様に変わりうるもので、単位重量の4%から約
70%までが好都合である。組成物中に存在する化合物
の量は、適当な投薬量が得られるような量である。本発
明による好ましい組成物及び製剤は、経口適量形式が本
発明化合物5.0−300 mgを含有するように調製
される。錠剤、丸薬、カプセル剤、トローチ剤等は一つ
以上の次の助剤も含有できる。微結晶セルロース、トラ
ガカントゴム、又はゼラチンのような結合剤;澱粉又は
乳糖のような付形剤;アルギニン酸、プリモゲル、コー
ンスターチ等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウ
ムやステロテックスのような潤滑剤;コロイド状二酸化
珪素のような滑り剤;及び庶糖やサッカリンのような甘
み剤、またペパミント、サリチル酸メチル又はオレンジ
風味剤のような風味剤も添加できる。適量単位形式がカ
プセルの時には、これは上記の型の材料のほか、ポリエ
チレングリコール又は脂肪油のような液体担体を含有で
きる。その他の適量単位形式は、適量単位の物理的形式
を変更するようなその他種々の材料を、例えば被覆剤と
して含有できる。従って、錠剤又は丸薬は砂糖、シェラ
ック、又はその他の腸内被覆剤で被覆できる。シロップ
剤は、本化合物類のほか、甘み剤として庶糖、及びある
防腐剤、染料、着色剤、及び風味剤を含有できる。これ
らの種々の組成物の調製に使用できる材料は、製薬上純
粋で、使用量において無毒性でなければならない。非経
口の治療的投与のためには、式1化合物類を溶液又は懸
濁液に取り入れることができる。これらの製剤はその重
量の少なくとも0.1%の式1化合物を含有すべきであ
るが、0.1〜約50%の間で変わりうる。このような
組成物中に存在する化合物の量は、適当な投薬量が得ら
れる量である。本発明による好ましい組成物及び製剤は
、非経口適量単位が本発明化合物の5.0〜100 m
gを含有するように調製される。溶液又は懸濁液は一つ
以上の次の助剤も包含しうる。注射用水、食塩水溶液、
不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プ
ロピレングリコール、又はその他の合成溶媒のような無
菌増量剤;ベンジルアルコールやメチルパラベンのよう
な抗菌剤;アスコルビン酸や重亜硫酸ナトリウムのよう
な酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレー
ト剤;酢酸塩、クエン酸塩、又は燐酸塩のような緩衝液
;及び塩化ナトリウムやデキストロースのような等張性
調整剤。非経口製剤はアンプル、使い捨て注射器、又は
ガラスやプラスチック製の複数投与量バイアルに封入で
きる。特定の一般的有用性をもった構造的に関連する化
合物類の任意の群について言えるように、式1化合物類
にとっても、最終用途への応用において、ある群及び形
態が好ましい。出願人らは、R1及びR2が各々−NH
2基で、X、Y及びZが窒素原子、及びR3がメチル基
である場合の化合物類を好ましいと考える。また、R1
が−NH2基、R2がOH基、R3が水素、XとYが各
々−CH基で、Yが窒素原子である場合の化合物類を、
出願人らは好ましいと考える。 実施例1 N−[4−([(2,4−ジアミノ−6−
プテリジニル)メチル]メチルアミノ)ベンゾイル]−
4,4−D−フルオログルタミン酸 Me2NAc(2.5 ml)中のN−CH3PABA
−F2Glu(OBu)2(0.201 mmol)と
2,4−ジアミノプテリジン−6−ブロモメチル臭化水
素酸塩(75 mg, 0.223 mmol)の混合
物を、50−55℃で4時間かきまぜてから、周囲温度
で一夜放置する。Me2NAcを減圧下に除去する。こ
の粗製材料を氷浴中に置き、トリフルオロ酢酸2 ml
をかきまぜながら添加する。10分後、反応混合物を周
囲温度に暖め、4時間かきまぜる。 トリフルオロ酢酸を減圧下に除去すると、粗生成物を生
ずる。粗生成物をNH4HCO3勾配(15−600
mM)により、DEAE−セルロース上のクロマトグラ
フィによって精製する。所望の生成物を含有するカラム
流出液を凍結乾燥すると、所望の純粋な生成物を生ずる
。 実施例2 4−アミノ−4−デオキシ−10−メチル
プテロイル[D,L−エリスロ、スレオ−4,4−(ジ
フルオロ)グルタミン酸](1, R1,R2=NH2
; X, Y,Z=N; R3=CH3)乾燥管を取り
付けた15 ml丸底フラスコに、DMF(2.5 m
l)、Et3N(23μl, 0.16 mmol)及
びジエチルホスホロシアニデート(25μl, 0.1
6 mmol)を入れる。次に、ジアミノプテロエート
(1, R1,R2=NH2; X,Y,Z=N; R
3=CH3)(0.16mmol)を添加し、反応溶液
を周囲温度でかきまぜる。3時間後、ジエチルホスホロ
シアニデートの追加5μl(0.04 mmol)を加
える。F2Glu(0.16 mmol)をDMF 1
mlに溶解し、反応フラスコに加えて、かきまぜを周囲
温度で72時間続ける。溶媒のDMFを真空中で除去し
、残留物をCHCl3(35 ml)に溶解し、未反応
出発材料を除くために、1%NH4OH(2 x 20
ml)で洗う。有機層を水20 mlで洗い、Na2
SO4で乾燥し、真空中で蒸発させると粗製封鎖生成物
が提供される。このカップリングされた材料を混ぜ物の
ないTFA(3 ml)に溶解し、脱エステル化反応の
進行をTLCで監視する。24時間後、溶媒TFAを回
転蒸発によって除去し、残留物を真空中で乾燥する。粗
生成物水20 mlに溶解し、希NH4OHでpHを8
に調整し、十分に低いコンダクタンスを得るために、試
料容量を160 mlにもっていってから、DEAE−
セルロース(ホワットマンDE−52)カラム(30
x1 cm)に充填する。カラムを水100 mlで洗
い、所望の式1化合物を15 mM NH4HCO3(
175 ml)と500mM NH4HCO3(175
ml)から形成される線状勾配でカラムから溶離する
。 実施例3 β,β−ジフルオログルタミン酸ビス−L
−ブチルエステル3a: 2,2−ジフルオロペント
−4−エンアミド 還流冷却器とN2入口を備えた三つ首フラスコ内のヘキ
サン(200ml)中の2,2−ジフルオロペント−4
−エン酸(27.2 g, 0.2モル)のかきまぜた
溶液に、DMF(20滴、触媒量)と塩化オキサリル(
20 ml、0.23モル)を添加する。混合物を室温
で2時間、それ以上のガス発生が見られなくなるまでか
きまぜる。溶液を氷/塩水浴で冷却し、N2入口を空の
CaCl2管と取り替え(フラスコから吹きでる固体材
料を捕獲するため)、NH3ガス流をフラスコに通す。 初期の激しい反応がやんだ後、ガス流を30分維持する
。次に、混合物を水(1 L)とEt2O(0.5 L
)に注ぐ。ガラス器をH2OとEt2Oで洗い、洗浄液
をこの混合物に添加する。セライトを加え、不溶性材料
を濾過によって除去する。相を分離する。Et2O相を
塩水で1回洗い、Na2SO4で乾燥し、濃縮する。水
相をCH2Cl2で2回抽出する。一緒にした抽出液を
塩水で1回洗い、Na2SO4で乾燥し、エーテル相の
残留物と一緒にし、濃縮する。残留物を蒸留すると、や
や黄色の油を生じ、これは冷却によって固化する。融点
33−35℃。1H NMR(CDCl3)δ7.0−
6.0(2H, br.d), 5.75(1H, d
dt, J=18, 9, 6Hz),5.3(2H,
m), 2.87(2H, dt, J=6, 17
Hz). 19F NMR(δC6F6=O)δ
− 56.0(t, J=17 Hz).分析: C
5H7F2NOの計算値: C, 44.45;H,
5.22; N, 10.37. 測定値: C, 4
2.03; H, 4.74; N, 9.33.3b
: 2,2−ジフルオロペント−4−エノニトリル
N2下に氷/塩水浴中で冷却された乾燥ピリジン(25
ml, 0.31モル)中の上のアミド(3a)(2
0.6 g, 0.152モル)の溶液に、無水トリフ
ルオロ酢酸(TFAA, 23.5 ml, 0.16
6モル)を1.5時間にわたって滴加する。反応混合物
は固体となり、これを室温で4時間放置する。次に、フ
ラスコをN2下に蒸留装置をほどこし、油浴(最終13
0℃)中で加熱する。留出物を集めると、空気中で煙霧
を発する無色の油 17.7 gを生ずる。沸点70−
80℃/760トル。NMRによる分析は、留出物の組
成がニトリル:TFAA:ピリジン(80:12:8)
であることを示す。従って、ニトリルの収量は0.11
6モル(76%)である。1H NMR(CDCl3)
6.0−5.5(1H, m), 5.4(2H, m
), 2.93(2H,dt, J=6, 15 Hz
). 19F NMR(δC6F6=O)δ − 71
.7(t, J=15 Hz).3c: 4,4−ジ
フルオロオクタ−1,6−ジエン−5−イルアミン塩酸
塩 臭化プロペニルマグネシウムは、THF(225 ml
)中の臭化1−プロペニル(27.2g, 0.225
モル)をマグネシウム削り屑(5.47 g, 0.2
25 mmol)へ、混合物を温和に保持しながら沸騰
させないような率で加えることによって調製される。添
加が終了したら、混合物を20分かきまぜ、次いでTH
F(300 ml)で希釈し、−15℃に冷却する。こ
の混合物に、THF(80 ml)中の実施例3bで調
製されたニトリル(0.116 mmol)の溶液を、
反応混合物温度が−15<T<−10℃の範囲内にとど
まるような率で添加する。混合物をこの温度範囲で更に
1時間かきまぜ、次いで−40℃に冷却する。MeOH
(650 ml)と水(30 ml)中のNaBH4(
6.4 g, 0.169モル)の冷却(−40℃)溶
液を一度に加える。冷却浴から取りだし、混合物を2時
間かきまぜてから、6N HCl(800 ml)中に
注ぐ。有機溶媒を回転蒸発によって除去し、水溶液をC
H2Cl2で2回洗う。次に溶液をNaOHペレット(
氷冷が必要)でpH 10に塩基性化し、NaClで飽
和させる。セライトを加え、沈殿したMg(OH)2を
濾過によって除く。固体残留物をCH2Cl2で洗う。 濾液をCH2Cl2で3回抽出し、一緒にした抽出液と
残留物洗浄液をNa2SO4で乾燥し、濾過し、Et2
O/HClで酸性化し、蒸発させると、表題のアミン塩
を薄い黄色の固体(3 g)として生ずる。この材料は
この段階で精製されない。 3d: N−(t−ブチロキシカルボニル)−4,4
−ジフルオロオクタ−1,6−ジエン−5−イルアミン
上の実施例3cの粗製塩(35 g)を水(200 m
l)とジオキサン(200 ml)に溶解する。固体K
HCO3を加えると、pH紙に対して中性な混合物を生
じ、これに更にKHCO3(12 g, 0.12モル
)とジ−t−ブチルジカーボネート(34 g, 0.
156モル)を添加する。混合物を室温で一夜かきまぜ
、NaClで飽和させる。相を分離する。水相をヘキサ
ン(x 3)で抽出する。抽出液を有機相と一緒にし、
水(x 3)で洗う。一緒にした洗浄水をヘキサンで1
回洗う。 この抽出液を有機相と一緒にし、これを塩水で洗い、N
a2SO4で乾燥し、濃縮する。残留物をフラッシュ・
クロマトグラフィ(溶離剤CH2Cl2/ペンタン1/
1)で精製すると、表題のカルバメート(19 g,
65%)を生ずる。Rf 0.29(放置後固化する油
として)。1H NMR(CDCl3)δ6.0−5.
5(2H, m), 5.5−4.5(5H, m),
2.67(2H, dt, J=7, 16 Hz)
, 1.73(3H, dd*, J=7, 1Hz)
, 1.47(9H, s). 19F NMR(δC
6F6=O)δ − 53.2(m).3e: β,
β−ジフルオログルタミン酸塩酸塩H2O(1.2 L
)中のKMnO4(52.56 g, 0.33モル)
の氷冷溶液に、実施例3dで調製されたカルバメート(
10.95 g, 0.042モル)のAcOH(16
0 ml)中の溶液を添加する。混合物を室温で一夜か
きまぜ、この間に茶色の固体が沈殿する。固体重亜硫酸
ナトリウムを加えて混合物を脱色し、続いて濃HClを
加えるとpH 2の溶液を生ずる。この溶液をEt2O
(3 x 500 ml)で抽出し、次いでNaClで
飽和させ、更にEt2Oで2回抽出する。一緒にした有
機フラクションを塩水で1回洗い、濃縮する。残留物を
1N HCl(500 ml)中に取り上げ、濃縮する
。残留物を再び1N HCl中に取り上げ、混合物を温
め、活性炭を添加する。混合物を10分かきまぜ、濾過
し、濾液を乾固まで蒸発させる。残留物を熱いイソプロ
パノールで抽出すると、粗製アミノ酸(2.22 g)
を生ずる。イソプロパノールに不溶性の材料をEtOH
で更に抽出しても、有用な材料を生じない。19F N
MR(D2O: δ CF3CO2H = O)δ +
23(ddt, J=280, 5, 21 Hz),
+27(ddt, J=280, 22, 9 Hz
), +28(t); 相対的整数5:5:3)。 3f: β,β−ジフルオログルタミン酸ビス−t−
ブチルエステル 実施例3eの粗製の酸(2.22 g)を酢酸t−ブチ
ル(500 ml)に懸濁し、HClO4(70%水溶
液2.16 ml,25 mmol)を混合物に添加す
る。混合物を室温で48時間かきまぜてから、H2O(
2 x 200 ml)で抽出する。一緒にした抽出液
をCH2Cl2(2 x100 ml)で洗い、pH
10に塩基性化する(4N NaOH)。溶液をCH2
Cl2(3 x 100ml)で抽出する。 一緒にした抽出液を塩水で洗い、Na2SO4で乾燥し
、容量の1/3に濃縮する。この溶液を、それ以上処理
せずに次段階に使用できる。より完全に蒸発させた試料
は、以下のNMR値をを示す。 1H NMR(CDC
l3)δ4.10(1H, t, J=14Hz),
3.10(1H, t, J=15 Hz), 3.0
0(1H, t, J=15 Hz), 1.5(18
H, 2s); 19F NMR(δC6F6=O)δ
− 58.7(dt, J=14, 15 Hz). 実施例4 β,β−ジフルオログルタミン酸塩酸塩乾
燥Et2O(10 ml)中の実施例3のBOC−ビス
−エステル(300 mg, 0.76 mmol)の
溶液に、飽和Et2O/HCl(3 ml)を添加する
。混合物を室温で6日間かきまぜる(CaCl2管保護
)。沈殿する白色固体を集め、Et2Oで洗う。TLC
及びNMRでの分析は、エステル開裂が完了しないこと
を示している。材料を1N HCl(5 ml)中に取
り上げ、室温で一夜かきまぜる。反応はまだ完了してい
ない。数滴の濃HClを加え、混合物を3日間かきまぜ
る。水を真空中で除去し、残留物をCCl4との共沸蒸
発によって乾燥する。ジイソプロピルエーテル(x 2
)ですり砕くと、やや緑色の粉末を生じ、これを集めて
P2O5で乾燥すると、表題のアミノ酸(175 mg
, 100%)を生ずる。1H NMR(D2O)信号
は溶媒のため不明瞭。19F NMR(δCF3CO2
H=O)δ +23(ddt, J=280, 5,
21 Hz), +27(ddt, J=280, 2
2, 9 Hz). MS(CI, NH3)m/e
184(MH+, 100%), 140(75%),
120(40%), 102(40%). Rf 0
.19(HOAc/H2O/BuOH 1/1/3).
Claims (3)
- 【請求項1】 式 【化1】 の化合物又はその塩。
- 【請求項2】 式 【化2】 の化合物又はその塩。
- 【請求項3】 式 【化3】 の化合物又はその塩。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/508,874 US5066828A (en) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | Difluoroglutamic acid conjugates with folates and anti-folates for the treatment of neoplastic diseases |
US508,874 | 1990-04-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235144A true JPH04235144A (ja) | 1992-08-24 |
JP2970698B2 JP2970698B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=24024432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3106387A Expired - Fee Related JP2970698B2 (ja) | 1990-04-12 | 1991-04-12 | 新生物病の処置用のジフルオログルタミン酸とフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類とのコンジュゲ−ト類 |
Country Status (18)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5066828A (ja) |
EP (1) | EP0451835B1 (ja) |
JP (1) | JP2970698B2 (ja) |
KR (1) | KR910018344A (ja) |
CN (1) | CN1055740A (ja) |
AT (1) | ATE127778T1 (ja) |
AU (1) | AU635628B2 (ja) |
CA (1) | CA2040059A1 (ja) |
DE (1) | DE69112885T2 (ja) |
ES (1) | ES2079507T3 (ja) |
FI (1) | FI911778L (ja) |
HU (1) | HU911195D0 (ja) |
IE (1) | IE911230A1 (ja) |
IL (1) | IL97819A0 (ja) |
NO (1) | NO911418L (ja) |
NZ (1) | NZ237735A (ja) |
PT (1) | PT97338A (ja) |
ZA (1) | ZA912590B (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5286726A (en) * | 1990-04-12 | 1994-02-15 | The Regents Of The University Of Michigan | Difluoroglutamic acid conjugates with folates and anti-folates for the treatment of neoplastic diseases |
JPH07506369A (ja) * | 1992-04-29 | 1995-07-13 | エス・アール・アイ・インターナシヨナル | 炎症を処置するためのデアザアミノプテリン |
US6323205B1 (en) * | 1996-07-17 | 2001-11-27 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Combinations of 10-propargyl-10-deazaaminopterin and taxols and methods of using same in the treatment of tumors |
DE19904812A1 (de) | 1999-02-05 | 2000-08-10 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Folsäure |
PL2146944T3 (pl) * | 2007-04-11 | 2014-05-30 | Merck & Cie | Sposób otrzymywania folianów znakowanych fluorem-18 |
DK2144912T3 (da) * | 2007-04-11 | 2013-01-14 | Merck & Cie | 18 f-mærkede folater |
US20100248249A1 (en) * | 2007-08-17 | 2010-09-30 | Allos Therapeutics, Inc. | Methods for Assessing Cancer for Increased Sensitivity to 10-Propargyl-10-Deazaaminopterin by Assessing Egfr Levels |
US9901578B2 (en) | 2007-08-17 | 2018-02-27 | Allos Therapeutics, Inc. | Combination of 10-propargyl-10-deazaaminopterin and erlotinib for the treatment of non-small cell lung cancer |
US20090048262A1 (en) * | 2007-08-17 | 2009-02-19 | Allos Therapeutics, Inc. | Combination of 10-propargyl-10-deazaaminopterin and erlotinib for the treatment of non-small cell lung cancer |
EA201100598A1 (ru) | 2008-10-10 | 2011-12-30 | Мерк Э Сие | F-меченые фолаты в качестве рет радиоактивных индикаторов |
CN106892923A (zh) | 2010-02-02 | 2017-06-27 | 艾洛斯治疗学有限公司 | 10‑炔丙基‑10‑去氮杂氨基蝶呤之光学纯非对映体以及使用所述非对映体的方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH630380A5 (de) * | 1977-08-12 | 1982-06-15 | Lonza Ag | Verfahren zur herstellung von l-methotrexat. |
US4136101A (en) * | 1978-02-03 | 1979-01-23 | American Cyanamid Company | Process for preparing dialkyl (p-aminobenzoyl) glutamates |
US4247453A (en) * | 1978-09-13 | 1981-01-27 | Abbott Laboratories | Folic acid derivatives for use in radioimmunoassay |
IT1215169B (it) * | 1985-12-17 | 1990-01-31 | Rotta Research Lab | Derivati alchil ossigenati degli acidi glutammico ed aspartico ad attivita antagonista su polipeptidi bioattivi e procedimento per la loro preparazione |
NZ219971A (en) * | 1986-06-06 | 1989-08-29 | Univ Princeton | Tetrahydropyrido (2,3-d pyrimidine derivatives and pharmaceutical compositions |
JPH029869A (ja) * | 1988-04-15 | 1990-01-12 | Wellcome Found Ltd:The | 新規化合物 |
-
1990
- 1990-04-12 US US07/508,874 patent/US5066828A/en not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-04-08 ZA ZA912590A patent/ZA912590B/xx unknown
- 1991-04-08 CA CA002040059A patent/CA2040059A1/en not_active Abandoned
- 1991-04-08 NZ NZ237735A patent/NZ237735A/xx unknown
- 1991-04-08 AU AU74165/91A patent/AU635628B2/en not_active Ceased
- 1991-04-10 IL IL97819A patent/IL97819A0/xx unknown
- 1991-04-11 PT PT97338A patent/PT97338A/pt not_active Application Discontinuation
- 1991-04-11 EP EP91105767A patent/EP0451835B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-04-11 DE DE69112885T patent/DE69112885T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-04-11 AT AT91105767T patent/ATE127778T1/de not_active IP Right Cessation
- 1991-04-11 IE IE123091A patent/IE911230A1/en unknown
- 1991-04-11 ES ES91105767T patent/ES2079507T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-04-11 CN CN91102288A patent/CN1055740A/zh active Pending
- 1991-04-11 NO NO91911418A patent/NO911418L/no unknown
- 1991-04-11 HU HU911195A patent/HU911195D0/hu unknown
- 1991-04-12 FI FI911778A patent/FI911778L/fi unknown
- 1991-04-12 KR KR1019910005826A patent/KR910018344A/ko not_active Withdrawn
- 1991-04-12 JP JP3106387A patent/JP2970698B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FI911778A0 (fi) | 1991-04-12 |
ATE127778T1 (de) | 1995-09-15 |
IE911230A1 (en) | 1991-10-23 |
DE69112885T2 (de) | 1996-02-15 |
EP0451835B1 (en) | 1995-09-13 |
NO911418D0 (no) | 1991-04-11 |
PT97338A (pt) | 1992-01-31 |
NZ237735A (en) | 1993-08-26 |
CA2040059A1 (en) | 1991-10-13 |
JP2970698B2 (ja) | 1999-11-02 |
EP0451835A1 (en) | 1991-10-16 |
AU7416591A (en) | 1991-10-17 |
US5066828A (en) | 1991-11-19 |
NO911418L (no) | 1991-10-14 |
HU911195D0 (en) | 1991-10-28 |
AU635628B2 (en) | 1993-03-25 |
IL97819A0 (en) | 1992-06-21 |
ES2079507T3 (es) | 1996-01-16 |
ZA912590B (en) | 1992-01-29 |
CN1055740A (zh) | 1991-10-30 |
FI911778L (fi) | 1991-10-13 |
DE69112885D1 (de) | 1995-10-19 |
KR910018344A (ko) | 1991-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0731085B1 (en) | Stilbene derivatives and pharmaceutical compositions containing them | |
KR100191050B1 (ko) | 산화질소의 생합성 억제제 | |
JP2958902B2 (ja) | 三つの新規非ポリグルタマートのデアザアミノプテリンと合成方法 | |
HUT67177A (en) | Anti-cancer quinazoline derivatives and pharmaceutical compositions containing them | |
AU631055B2 (en) | Difluoroglutamic acid conjugates with folates and anti- folates for the treatment of neoplastic diseases | |
JPH04235144A (ja) | 新生物病の処置用のジフルオログルタミン酸とフォ−レ−ト類及びアンチフォ−レ−ト類とのコンジュゲ−ト類 | |
Baker et al. | Nonclassical Antimetabolites. X. 1, 2 A Facile Synthesis of 4-Quinazolone-2-carboxylic acid and the structure of bogert's ammonium salt | |
US5550128A (en) | Enantiomers of gamma methylene 10-deaza aminopterin and process for preparing the same | |
ES2308749T3 (es) | Derivados de pirimidina condensada como inhibidores de enzimas dependientes de acido folico. | |
PT84990B (pt) | Processo para a preparacao de derivados do diastereoisomero do tetra- -hidropirido-{2,3-d}-pirimidina | |
ES2251234T3 (es) | Nuevos derivados de pirimidina y proceso para su preparacion. | |
US5281717A (en) | Epoxysuccinamic acid derivatives | |
Forsch et al. | Synthesis of L-2-(N-Pteroylamino)-3-(N-phosphonoacetyl) aminopropanoic Acid as an Analogue of the Putative Phosphorylated Intermediate in the γ-Glutamation of Folic Acid by Folylpolyglutamate Synthetase | |
SK280172B6 (sk) | Salicyloylkarnitín a spôsob jeho výroby | |
KR20000020792A (ko) | 신규 2,5-피리딘디카복실산 유도체 | |
JP2000109482A (ja) | メトトレキセート誘導体のモノグルタミン酸化体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |