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JPH04211424A - ポリエチレンテレフタレート - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート

Info

Publication number
JPH04211424A
JPH04211424A JP3064699A JP6469991A JPH04211424A JP H04211424 A JPH04211424 A JP H04211424A JP 3064699 A JP3064699 A JP 3064699A JP 6469991 A JP6469991 A JP 6469991A JP H04211424 A JPH04211424 A JP H04211424A
Authority
JP
Japan
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polyethylene terephthalate
temperature
ppm
polymer
acetaldehyde
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3064699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3205350B2 (ja
Inventor
Shigemi Shiraki
白 木  茂 美
Yasuhiro Tanaka
田 中  康 裕
Katsuyuki Sakai
酒 井  勝 幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP06469991A priority Critical patent/JP3205350B2/ja
Publication of JPH04211424A publication Critical patent/JPH04211424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205350B2 publication Critical patent/JP3205350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/0005Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor characterised by the material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2949/00Indexing scheme relating to blow-moulding
    • B29C2949/07Preforms or parisons characterised by their configuration
    • B29C2949/0715Preforms or parisons characterised by their configuration the preform having one end closed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
    • B29C49/06Injection blow-moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2067/00Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ボトルあるいは、フィル
ム、シートなどに用いられるポリエチレンテレフタレー
トに関し、さらに詳しくは、成形時にアセトアルデヒド
の増加量の少ないポリエチレンテレフタレートに関する
【0002】
【発明の技術的背景】従来より、調味料、油、飲料、化
粧品、洗剤などの容器の素材としては、充填内容物の種
類およびその使用目的に応じて種々の樹脂が採用されて
いる。
【0003】これらのうちでポリエチレンテレフタレー
トは機械的強度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性
に優れているので、特に清涼飲料、炭酸飲料などの飲料
充填用容器の素材として好適である。
【0004】このようなポリエチレンテレフタレートは
、たとえば射出成形機械などの成形機に供給して中空成
形体用プリフォームを成形し、このプリフォームを所定
形状の金型に挿入し延伸ブロー成形して中空成形容器に
成形され、さらに必要に応じて熱処理される。
【0005】ところが、従来のポリエチレンテレフタレ
ートを成形して得た成形体では、成形時にアセトアルデ
ヒド含有量が増加し、このアセトアルデヒドがポリエチ
レンテレフタレート成形体中に残存するため、該成形体
中に充填される内容物の味覚が著しく低下してしまうこ
とがあった。
【0006】本発明者らは、上記のような問題点を解決
すべく鋭意検討したところ、特定の処理を施したポリエ
チレンテレフタレートを用いて成形体を製造すれば、成
形時にアセトアルデヒドの含有量が増加しにくいことを
見出して、本発明を完成するに至った。
【0007】なお、特開昭59−25815号公報には
、ポリエチレンテレフタレートを固相重縮合するに先立
って、ポリエチレンテレフタレートを結晶化させるため
に、ポリエチレンテレフタレート粉粒体を110℃以上
の加熱水蒸気で処理する方法が開示されている。
【0008】また、特開昭59−219328号公報に
は、固有粘度が少なくとも0.4dl/g以上であり、
密度が1.35g/cm3以下である、エチレンテレフ
タレート単位を主たる繰返し単位とするポリエステルを
、水分率が少なくとも0.2重量%以上になるように調
湿する工程、140℃以上の温度で予備結晶化する工程
、および180℃以上240℃以下の温度で不活性ガス
雰囲気下または減圧下で固相重合する工程を含むことを
特徴とする高重合度ポリエステルの製造方法が開示され
ている。
【0009】しかしながら、上記のような方法では、成
形時におけるアセトアルデヒド増加量を一定量以下まで
減少させることはできなかった。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、成形時におけ
るアセトアルデヒドの増加量が少ないポリエチレンテレ
フタレートを提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】本発明に係るポリエチレンテレフタレー
トは、固有粘度が0.50dl/g以上であるとともに
密度が1.37g/cm3以上であるポリエチレンテレ
フタレートであって、しかも該ポリエチレンテレフタレ
ートを290℃の成形温度で射出成形して得られた成形
品のアセトアルデヒド含有量をW0ppmとし、一方、
該ポリエチレンテレフタレートを温度95℃の熱水に8
時間浸漬させた後に乾燥させ、次いで上記のように射出
成形して得られた成形品のアセトアルデヒド含有量をW
1ppmとした場合に、W0−W1が0〜6ppmであ
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の具体的説明】以下本発明に係るポリエチレンテ
レフタレートについて具体的に説明する。本発明に係る
ポリエチレンテレフタレートは、固有粘度が0.50d
l/g以上、好ましくは0.54dl/g以上、さらに
好ましくは0.70dl/g以上、特に好ましくは0.
72dl/g以上であり、また密度が1.37g/cm
3以上、好ましくは1.38g/cm3以上である。
【0013】また、本発明に係るポリエチレンテレフタ
レートは、該ポリエチレンテレフタレートを290℃の
成形温度で射出成形して得られた成形品のアセトアルデ
ヒド含有量をW0ppmとし、一方、該ポリエチレンテ
レフタレートを温度95℃の熱水に8時間浸漬させた後
に乾燥させ、次いで上記のように射出成形して得られた
成形品のアセトアルデヒド含有量をW1ppmとした場
合に、W0−W1が0〜6ppm、好ましくは0〜5p
pm、さらに好ましくは0〜4ppmである。
【0014】上記のようなアセトアルデヒドの含有量W
0およびW1ppmが測定される測定用試料(段付き角
板状成形体、ポリエチレンテレフタレート成形品)の製
造方法について説明する。
【0015】まず、原料として粒状ポリエチレンテレフ
タレート2kgを温度140℃、圧力10torrの条
件で16時間以上棚段式の乾燥機を用いて乾燥させ、粒
状ポリエチレンテレフタレートの水分含有率を50pp
m以下にする。
【0016】次に乾燥された粒状ポリエチレンテレフタ
レートを名機製作所(株)製M−70A射出成形機によ
りシリンダー温度290℃、金型冷却水温度15℃の条
件で射出成形して、段付き角板状の成形体を製造する。
【0017】この段付き角板状成形体は、計量12秒、
射出60秒となるように成形条件が調整された射出成形
機に、乾燥された粒状ポリエチレンテレフタレートをホ
ッパより供給して成形される。また、成形機内の溶融樹
脂の滞留時間は、約72秒とする。なお、段付き角板状
成形体の一個当たりの使用樹脂重量は、75gである。 アセトアルデヒド測定用試料としては、射出成形開始後
11〜15個目のいずれか一個の試料が使用される。
【0018】段付き角板状成形体1は、図1に示すよう
な形状を有しており、A部の厚さは約6.5mmであり
、B部の厚さは約5mmであり、C部の厚さは約4mm
である。本発明においては、段付き角板状成形体のC部
を用いて成形体のアセトアルデヒド含有量を測定する。
【0019】具体的には、段付き角板状成形体のC部(
4mm厚さ)の部分をチップ状に切断して得られた試料
(チップ)についてアセトアルデヒド濃度を測定する。 すなわち、ポリエチレンテレフタレート中に含有される
アセトアルデヒドの含有量は、試料(チップ)2gを冷
却粉砕し、室温に戻した後1gを採取して容器に仕込み
、この容器に内部標準液2ccを加えて密閉し、次いで
、120℃のオーブン中で1時間アセトアルデヒドを抽
出した後、氷冷し、上澄液5μリットルを島津製作所(
株)製 GC−6Aを用いて分析することにより決定さ
れる。
【0020】本発明においては、上記のようなアセトア
ルデヒドの含有量には、ポリエチレンテレフタレートを
290℃の成形温度で射出成形して得られた成形品につ
いて測定されるアセトアルデヒド含有量(W0ppm)
と、このポリエチレンテレフタレートを温度95℃の熱
水に8時間浸漬させた後に乾燥させ、次いで上記のよう
に射出成形して得られた成形品のアセトアルデヒド含有
量を(W1ppm)とがある。そして、本発明において
は上記のW1およびW0の値からW0−W1の値を算出
する。
【0021】上記のようにして算出されたW0−W1の
値、すなわち成形時におけるアセトアルデヒドの増加量
が0〜5ppmであるポリエチレンテレフタレートを用
いることにより、成形の際にアセトアルデヒドの増加量
が少ないので、悪臭あるいは異臭が発生したり、内容物
の風味、香りが変化することの少ない成形物を得ること
ができる。
【0022】上記のような特性を有する本発明のポリエ
チレンテレフタレートは、たとえば以下のようにして製
造することができる。本発明に係るポリエチレンテレフ
タレートは、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘
導体と、エチレングリコールまたはそのエステル形成性
誘導体とを原料として製造される。また、このポリエチ
レンテレフタレートは20モル%以下の他のジカルボン
酸および/または他のグリコールが共重縮合されていて
もよい。  共重縮合に用いられるテレフタル酸以外の
ジカルボン酸としては、具体的にはフタル酸、イソフタ
ル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などが挙
げられる。
【0023】共重縮合に用いられるエチレングリコール
以外のグリコールとしては、具体的にはトリメチレング
リコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリ
コール、ドデカメチレングリコールなどの脂肪族グリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコ
ール、ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2−ビ
ス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンな
どの芳香族ジオール類などが挙げられる。
【0024】上記したようなテレフタル酸またはそのエ
ステル形成性誘導体と、エチレングリコールまたはその
エステル形成性誘導体とを含む原料は、エステル化触媒
の存在下でエステル化され(エステル化反応工程)、次
いで重合用触媒の存在下で液相重合される(液相重縮合
工程)。そして、本発明においては、上記のような重縮
合工程の後に反応生成物をそのまま熱水処理してもよい
が、さらに固相重合されること(固相重合工程)が好ま
しい。
【0025】本発明に係るポリエチレンテレフタレート
の製造方法としては回分方式、連続方式のいずれを採用
してもよい。以下に好ましい製造方法の一例を示して本
発明のポリエチレンテレフタレートの製造方法を具体的
に説明する。
【0026】まず、テレフタル酸またはそのエステル形
成性誘導体と、エチレングリコールまたはそのエステル
形成性誘導体とを含むスラリーを調製し、このスラリー
中でエステル化反応を行う。
【0027】ここで使用されるスラリーには、テレフタ
ル酸またはそのエステル形成性誘導体1モルに対して、
通常は1.02〜1.4モル、好ましくは1.03〜1
.3モルのエチレングリコールまたはそのエステル形成
性誘導体が含まれる。このスラリーは、エステル化反応
工程に連続的に供給される。
【0028】エステル化反応は、少なくとも2個のエス
テル化反応器を直列に連結した装置を用いてエチレング
リコールが還流する条件下で、反応によって生成した水
を精留塔で系外に除去しながら実施される。エステル化
反応を行う際の反応条件は、第1段目のエステル化反応
の温度が、通常240〜270℃、好ましくは245〜
265℃であり、圧力が通常0.2〜3Kg/cm2G
、好ましくは0.5〜2Kg/cm2Gであり、また最
終段目のエステル化反応の温度が、通常250〜280
℃、好ましくは255〜275℃であり、圧力が通常0
〜1.5Kg/cm2G、好ましくは0〜1.3Kg/
cm2Gである。
【0029】したがって、エステル化反応を2段階で実
施する場合には、第1段目および第2段目のエステル化
反応条件がそれぞれ上記の範囲になるように反応条件が
設定され、また、3段階以上で実施する場合には、第1
段目および最終段の反応条件を、それぞれ上記のように
設定すると共に、第2段目から最終段の1段前までエス
テル化反応の反応条件は、上記第1段目の反応条件と最
終段目の反応条件との中間に位置するような反応条件に
設定される。
【0030】たとえば、エステル化反応が3段階で実施
される場合には、第2段目のエステル化反応の反応温度
は、通常245〜275℃、好ましくは250〜270
℃であり、圧力は通常0〜2Kg/cm2G、好ましく
は0.2〜1.5Kg/cm2Gである。これらのエス
テル化反応のそれぞれの段階における反応率に特に制限
はないが、各段階におけるエステル化反応率の上昇と反
応率が滑らかに分配されること(それぞれの段において
不連続にならないように反応率の上昇度合が各段にほぼ
均等に分配されていること)が好ましい。さらに最終段
目のエステル化反応生成物の反応率が、通常は90%以
上、好ましくは93%以上に達するように反応条件が設
定される。
【0031】これらのエステル化反応工程により低次縮
合物が得られ、この低次縮合物の数平均分子量は、通常
は500〜5000である。このようなエステル化反応
はテレフタル酸およびエチレングリコール以外の成分(
例えば添加物)を添加せずに実施することも可能であり
、また後述する重縮合触媒の共存下に実施することも可
能であるが、さらにトリエチルアミン、トリn−ブチル
アミン、ベンジルジメチルアミンなどの第3級アミン、
水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラn−ブ
チルアンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニ
ウムなどの水酸化第4級アンモニウム、および、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウ
ムなどの塩基性化合物を少量添加して実施すると、ポリ
エチレンテレフタレートの主鎖中のジオキシエチレンテ
レフタレート成分単位の割合を比較的低水準に保持でき
るので好ましい。
【0032】上記のようにして得られた低次縮合物は、
次いで、重縮合触媒の存在下に減圧下で、得られるポリ
エチレンテレフタレートの融点以上の温度に加熱される
。この際生成するグリコールは系外に留去させ、低次縮
合物は重縮合する液相縮重合工程に供給される。
【0033】このような液相重縮合工程における重縮合
反応は、1段階で行っても、複数段階に分けて行っても
よい。複数段階で行う場合、重縮合反応条件は、第1段
階目の重縮合の反応温度が、通常250〜290℃、好
ましくは260〜280℃であり、圧力が、通常500
〜20torr、好ましくは200〜30torrであ
り、また最終段階の重縮合反応の温度が、通常265〜
300℃、好ましくは275〜295℃であり、圧力が
、通常10〜0.1torr、好ましくは5〜0.5t
orrである。
【0034】重縮合反応を2段階で実施する場合には、
第1段目および第2段目の重縮合反応条件はそれぞれ上
記の範囲であり、3段階以上で実施する場合には、第1
段目と最終段は上記のような条件に設定され、第2段目
から最終段目の1段前までの重縮合反応の反応条件は上
記1段目の反応条件と最終段目の反応条件との間に位置
する条件に設定される。
【0035】たとえば、重縮合反応が3段階で実施され
る場合には、第2段目の重縮合反応の反応温度は、通常
260〜295℃、好ましくは270〜285℃であり
、圧力は、通常50〜2torr、好ましくは40〜5
torrの範囲である。これらの重縮合反応工程の各々
において到達される固有粘度(IV)にとくに制限はな
いが、各段階における固有粘度の上昇の度合が滑らかに
分配されることが好ましい。すなわち、それぞれの段に
おいて不連続にならないように固有粘度の上昇度合が各
段にほぼ均等に分配されていることが好ましい。そして
、最終段目の重縮合反応器から得られるポリエチレンテ
レフタレートの固有粘度(IV)は、通常0.35〜1
.00dl/g、好ましくは0.45〜0.95dl/
g、さらに好ましくは0.55〜0.85dl/gの範
囲になるように各段の反応条件が設定される。
【0036】この重縮合反応は、触媒および安定剤の存
在下に実施されることが好ましい。触媒としては、二酸
化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲル
マニウムテトラn−ブトキシドなどのゲルマニウム化合
物、三酸化アンチモンなどのアンチモン触媒、およびチ
タニウムテトラブトキサイドなどのチタン触媒を用いる
ことができる。これらの触媒の中では、二酸化ゲルマニ
ウム化合物を用いると生成するポリエチレンテレフタレ
ートの色相および透明性が優れるので好ましい。また、
安定剤としては、トリメチルホスフェート、トリエチル
ホスフェート、トリn−ブチルホスフェート、トリオク
チルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリク
レジルホスフェートなどの燐酸エステル類、トリフェニ
ルホスファイト、トリスドデシルホスファイト、トリス
ノニルフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステル類
、メチルアッシドホスフェート、イソプロピルアッシド
ホスフェート、ブチルアッシドホスフェート、ジブチル
ホスフェート、モノブチルホスフェート、ジオクチルホ
スフェートなどの酸性リン酸エステルおよびリン酸、ポ
リリン酸などのリン化合物が用いられる。これらの触媒
あるいは安定剤の使用割合は、テレフタル酸とエチレン
グリコールとの混合物の重量に対して、触媒の場合には
触媒中の金属の重量換算で、通常0.0005〜0.2
重量%、好ましくは0.001〜0.05重量%の範囲
であり、また安定剤の場合には、安定剤中のリン原子の
重量として、通常0.001〜0.1重量%、好ましく
は0.002〜0.02重量%の範囲である。これらの
触媒および安定剤は、重縮合反応工程の第1段目の反応
器に供給することもできるし、また、この重縮合反応工
程前に行われるエステル化反応工程の段階において供給
することもできる。
【0037】本発明のポリエチレンテレフタレートは、
上述のようにテレフタル酸以外のジカルボン酸あるいは
エチレングリコール以外のジオールが20モル%以下の
量で含まれていてもよいが、本発明で特に好ましいポリ
エチレンテレフタレートは、一般式[I]
【0038】
【化1】
【0039】…[I] で表わされるエチレンテレフタレート成分単位(a)の
含有率が、通常は95.0〜99.0モル%の範囲にあ
り、一般式[II]
【0040】
【化2】
【0041】…[II] で表わされるジオキシエチレンテレフタレート成分単位
(b)の含有率が、通常は1.0〜7.0モル%、好ま
しくは1.0〜5.0モル%の範囲にあるポリエチレン
テレフタレートである。
【0042】このような液相重縮合工程で得られるポリ
エチレンテレフタレートは、通常、溶融押出成形法によ
って粒状(チップ状)に成形される。このようにして得
られる粒状ポリエチレンテレフタレートは、通常2.0
〜5.0mm、好ましく2.2〜4.0mmの平均粒径
を有する。
【0043】最終液相重縮合反応器から得られたポリエ
チレンテレフタレートの密度は、通常、1.33〜1.
35g/cm3である。上記のようにして得られた粒状
ポリエチレンテレフタレートは、通常はさらに予備結晶
化工程に供給される。
【0044】予備結晶化は、粒状ポリエチレンテレフタ
レートを乾燥状態で、通常120〜200℃、好ましく
は130〜180℃の温度に1分〜4時間加熱して行う
こともでき、あるいは粒状ポリエチレンテレフタレート
を水蒸気または水蒸気含有不活性ガス雰囲気下で通常1
20〜200℃の温度に1分間以上加熱して行うことも
できる。
【0045】上記のようにして予備結晶化工程を経て得
られた得られた粒状ポリエチレンテレフタレート、ある
いは上記予備結晶化工程を経ずに得られた粒状ポリエチ
レンテレフタレートは、通常はさらに固相重合工程に供
給される。
【0046】固相重縮合工程は少なくとも1段の加熱工
程からなる。この固相重合は、重縮合温度が、通常19
0〜230℃、好ましくは195〜225℃であり、圧
力が、通常1Kg/cm2G〜10torr、好ましく
は常圧ないし100torrの条件下で、窒素ガス、ア
ルゴンガス、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気下で固相
重縮合反応が実施される。これらの不活性ガスの中では
窒素ガスが好ましい。
【0047】例えば上記のようにして得られたポリエチ
レンテレフタレートの固有粘度は、通常0.50dl/
g以上、好ましくは0.54dl/g以上、さらに好ま
しくは0.70dl/g以上、特に好ましくは0.72
dl/g以上である。
【0048】また、このポリエチレンテレフタレートの
密度は、通常1.37g/cm3以上、好ましくは1.
38g/cm3以上g/cm3以上である。上記のよう
にして得られた粒状ポリエチレンテレフタレートに水処
理を施すことにより成形体のアセトアルデヒドの増加量
を低減することができる。
【0049】この水処理は、粒状ポリエチレンテレフタ
レートを水、水蒸気、水蒸気含有ガスなどと接触させる
ことにより行われる。粒状ポリエチレンテレフタレート
と水との接触は、ポリエチレンテレフタレートを1〜1
50℃の水に1分間〜100時間、好ましくは5分〜1
0時間浸漬することにより行われる。望ましくは、粒状
ポリエチレンテレフタレートを30〜150℃の水に1
分間〜15時間浸漬することにより行われる。さらに望
ましくは、粒状ポリエチレンテレフタレートを40〜1
10℃の水に3分〜12時間浸漬することにより行われ
る。特に好ましくは、粒状ポリエチレンテレフタレート
を50〜100℃の水に5分間〜8時間浸漬することに
より行われる。
【0050】また、粒状ポリエチレンテレフタレートと
水蒸気または水蒸気含有ガスまたは水蒸気含有空気との
接触は、通常1〜150℃、好ましくは50〜150℃
、さらに好ましくは70〜110℃の温度の水蒸気また
は水蒸気含有ガスあるいは水蒸気含有空気を好ましくは
粒状ポリエチレンテレフタレート1Kg当り、水蒸気と
して0.5g以上の量で供給させるかあるいは存在させ
て粒状ポリエチレンテレフタレートと水蒸気とを接触さ
せることにより行われる。
【0051】この粒状ポリエチレンテレフタレートと水
蒸気との接触は、通常は1分間〜1年間、好ましくは5
分間〜14日間、さらに好ましくは5分間〜10時間行
われる。
【0052】なお、本発明のポリエチレンテレフタレー
トの製造に際しては、上記のようにしてエステル化反応
工程、液相重縮合工程、予備結晶化工程、固相重合工程
、さらに水処理工程を経て、本発明に係る粒状ポリエチ
レンテレフタレートを調製することができる。
【0053】また、エステル化反応工程、液相重縮合工
程、必要により予備結晶化工程、さらに水処理工程を経
ることにより本発明に係るポリエチレンテレフタレート
を調製することもできる。
【0054】さらに、エステル化反応工程、液相重縮合
工程、さらに水処理工程を経て本発明に係るポリエチレ
ンテレフタレートを調製することもできる。このように
水処理が施されたポリエチレンテレフタレートについて
、不活性ガス雰囲気下で215℃の温度に加熱した固相
重縮合処理した際重縮合速度をV0とし、一方このポリ
エチレンテレフタレートを温度95℃の熱水に8時間浸
漬させた後の上記と同様にして不活性ガス雰囲気下で2
15℃の温度に加熱した固相重縮合処理した際の重縮合
速度をV1とした場合の固体重縮合速度比V1/V0を
とると、この値は、通常は0.2〜1.0、好ましくは
0.22〜1.0、さらに好ましくは0.25〜1.0
の範囲内にある。このようなポリエチレンテレフタレー
トの固体重縮合速度比V1/V0が大きくなるほど、成
形時におけるアセトアルデヒドの増加量が少なくなる傾
向がある。
【0055】なお、ポリエチレンテレフタレートの固相
重縮合の際の重縮合速度は、具体的には以下のようにし
て測定される。粒状ポリエチレンテレフタレート60g
を内径22mm、長さ80mmの円筒状ステンレス容器
に充填し、密閉する。この容器には、底部に不活性ガス
通気用ノズル、上部に気体排出ノズルが備えられており
、底部に設けられた不活性ガス通気用ノズルから供給さ
れた不活性ガスを供給する。この不活性ガスは、容器内
を通って気体排気ノズルから放出される。固相重合速度
を測定するための固相重縮合反応は、加熱装置が備えら
れたサンドバス(日本パーカライジング(株)製、サン
ド;酸化アルミニウム)中に粒状ポリエチレンテレフタ
レートが充填されて密閉された上記ステンレス容器を装
着固定して行われる。
【0056】この際、ステンレス容器内に供給される不
活性ガスとしては、露点が−50℃以下であり、かつ酸
素濃度が20ppm以下の窒素ガスを使用する。この窒
素ガスはステンレス容器に供給する前に予めサンドバス
温度と同じ温度に予熱される。窒素ガスは、毎時200
Nリットル(標準状態)の量でステンレス容器に供給さ
れる。
【0057】重縮合反応速度の測定に際しては、サンド
バスの温度が均一になり、バス内での著しい温度分布が
生じないように、サンドバス中のサンドを空気によって
流動させる。サンドバスは、所定の固相重縮合温度とな
るように、プログラムコントローラーによって制御され
る加熱ヒーターによって加熱され、その温度が制御され
ている。
【0058】固相重縮合速度の測定は、上記のような装
置を用いて、具体的には以下の方法によって定量化され
る。粒状ポリエチレンテレフタレートを上記のような円
筒状ステンレス容器に充填密閉した状態で、サンドバス
中に装着固定し、窒素ガスを毎分200Nリットルの量
で通気しながら、常温から170℃まで30分間で昇温
し、次いで、170℃で1時間保持した後、170℃か
ら215℃までを30分間で昇温し、さらに215℃で
4時間保持して固相重合反応を行う。
【0059】固相重縮合反応後、加熱を停止し、窒素ガ
スを通気させたまま、サンドバスの温度を70℃まで降
温させ、次いで、ステンレス容器をサンドバスより取り
出して固相重縮合した粒状ポリエチレンテレフタレート
の固有粘度(dl/g、IV)を測定する。このIV値
を、X dl/gとする。
【0060】同様な方法で215℃における保持時間を
20時間としたときの粒状ポリエチレンテレフタレート
の固有粘度(dl/g、IV)を測定する。このIV値
を、Y dl/gとする。
【0061】固相重縮合速度Vは、次式により算出され
る。 V=(Y−X)/16 ここで、Vは固相重合速度(dl/g・時間)であり、
XおよびYは、それぞれ上述のように4時間後および2
0時間後のIV値(dl/g)である。
【0062】本発明に係るポリエチレンテレフタレート
は、成形時にアセトアルデヒドの増加量が少なく、した
がってアセトアルデヒド含有量の少ないボトルあるいは
フィルム、シートなどの成形品を得ることができる。な
おアセトアルデヒド含有量の多い成形品を飲食物の容器
として用いた場合には、悪臭あるいは異臭の原因となっ
たり、内容物の風味、香りが変化する。またアセトアル
デヒド含有量の多いポリエチレンテレフタレートから製
造される写真用フィルムは、かぶりなどを起こしやすい
【0063】
【発明の効果】本発明に係るポリエチレンテレフタレー
トは、固有粘度が0.50dl/g以上、好ましくは0
.54dl/g以上であるとともに密度が1.37g/
cm3以上、好ましくは1.38g/cm3以上であり
、しかも該ポリエチレンテレフタレートを290℃の成
形温度で射出成形して得られた成形品のアセトアルデヒ
ド含有量をW0ppmとし、一方、該ポリエチレンテレ
フタレートを温度95℃の熱水に8時間浸漬させた後に
乾燥させ、次いで上記のように射出成形して得られた成
形品のアセトアルデヒド含有量をW1ppmとした場合
に、W0−W1が0〜5ppmであるため、成形時にア
セトアルデヒドの増加量が少なく、しかも得られるポリ
エチレンテレフタレート成形品中に含まれるアセトアル
デヒドの量が少ない。
【0064】したがって、ボトルをはじめとしてフィル
ム、シート形成用などに原料として本発明に係るポリエ
チレンテレフタレートを使用して飲食物の容器としての
成形品を製造した場合に、その中に充填される内容物の
風味や香りを損ねることがない。
【0065】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0066】なお本明細書において、ポリエチレンテレ
フタレートの固有粘度および密度は、以下のようにして
測定される。 固有粘度の測定 固有粘度は、試料1.2gをo−クロロフェノール15
cc中に加熱溶解した後、冷却して25℃で測定した溶
液粘度に基づいて算出した。
【0067】密度の測定 密度は、四塩化炭素およびヘプタンの混合溶媒を用いた
密度勾配管により、23℃の温度で測定される。
【0068】
【実施例1】固有粘度が0.80dl/gであり、密度
が1.40g/cm3であり、アセトアルデヒド含有量
が0.8ppmである粒状ポリエチレンテレフタレート
5kgを、ステンレス容器内で6.5Kgの蒸留水に浸
漬させた。次に、ポリエチレンテレフタレートおよび蒸
留水が入ったステンレス容器を外部より加熱し、内温9
5℃にコントロールし、4時間保持して熱水処理を行っ
たあと、脱水乾燥して本発明に係るポリエチレンテレフ
タレートを得た。
【0069】この粒状ポリエチレンテレフタレートを乾
燥後、290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると7.2p
pmであった。このアセトアルデヒド含有量をW0とす
る。
【0070】次に、この本発明に係る乾燥ポリエチレン
テレフタレートをさらに内温95℃、8時間で熱水処理
を行った後、脱水乾燥し290℃のシリンダー温度で射
出成形して得られた角板のアセトアルデヒド含有量は6
.0ppmであった。
【0071】このアセトアルデヒド含有量をW1とする
とW0−W1は1.2ppmであった。水処理し、乾燥
させた粒状ポリエチレンテレフタレートを既に本明細書
中で説明したようにして窒素ガス雰囲気下で215℃の
温度に加熱して固相重縮合処理した重縮合速度は0.0
026dl/g・時間であった。この固相重縮合速度を
V0とする。
【0072】次に、水処理し、乾燥させた粒状ポリエチ
レンテレフタレートを内温95℃、8時間でさらに熱水
処理した後、脱水し、乾燥させて固相重縮合速度を測定
したところ、固相重縮合速度は0.0012dl/g・
時間であった。
【0073】この固相重縮合速度をV1とすると、V1
/V0は0.46であった。
【0074】
【実施例2】実施例1において、水処理を内温55℃で
4時間熱水処理した以外は実施例1と同様にした。
【0075】W0は9.0ppmであり、W1は6.2
ppmであり、したがってW0−W1は2.8ppmで
あった。
【0076】
【実施例3】実施例1において、水処理を内温55℃で
2時間処理した以外は実施例1と同様にした。
【0077】W0は10.2ppmであり、W1は6.
5ppmであり、したがってW0−W1は3.7ppm
であった。
【0078】
【実施例4】固有粘度が0.78dl/gであり、密度
が1.40g/cm3であり、アセトアルデヒド含有量
が0.6ppmである粒状ポリエチレンテレフタレート
を用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0079】W0は7.5ppmであり、W1は6.0
ppmであり、したがってW0−W1は1.5ppmで
あった。水処理し、乾燥させた粒状ポリエチレンテレフ
タレートを既に本明細書中で説明したようにして窒素ガ
ス雰囲気下で215℃の温度に加熱して固相重縮合処理
した重縮合速度は0.0016dl/g・時間であった
。この固相重縮合速度をV0とする。
【0080】次に、水処理し、乾燥させた粒状ポリエチ
レンテレフタレートを内温95℃、8時間でさらに熱水
処理した後、脱水し、乾燥させて固相重縮合速度を測定
したところ、固相重縮合速度は0.00095dl/g
・時間であった。
【0081】この固相重縮合速度をV1とすると、V1
/V0は0.59であった。
【0082】
【実施例5】実施例1の粒状ポリエチレンテレフタレー
ト5Kgをステンレス容器に充填し、100℃の水蒸気
を毎時0.5Kgの量で2時間通蒸した以外は実施例1
と同様にした。
【0083】W0は10.0ppmであり、W1は6.
5ppmであり、したがってW0−W1は3.5ppm
であった。
【0084】
【実施例6】実施例1の粒状ポリエチレンテレフタレー
ト5Kgを温度40℃、相対湿度90%の雰囲気下で1
週間処理した。
【0085】W0は8.6ppmであり、W1は6.0
ppmであり、したがってW0−W1は2.6ppmで
あった。
【0086】
【比較例1】実施例1の原料ポリエチレンテレフタレー
トを水処理なしで乾燥後290℃のシリンダー温度で射
出成形して得られた角板のアセトアルデヒド含有量を測
定すると15ppmであった。このアセトアルデヒド含
有量をW0とする。
【0087】次に、この該粒状ポリエチレンテレフタレ
ートを内温95℃、8時間で熱水処理を行った後、脱水
乾燥し290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量は6.5ppmであっ
た。
【0088】このアセトアルデヒド含有量をW1とする
とW0−W1は8.5ppmであった。また、該粒状ポ
リエチレンテレフタレートを窒素雰囲気下で215℃の
温度に加熱して固相重縮合処理した重縮合速度は、0.
0067dl/g・時間であった。この固相重縮合速度
をV0とする。
【0089】次に、該粒状ポリエチレンテレフタレート
を内温95℃、8時間で熱処理した後、脱水乾燥し、固
相重縮合速度を測定した結果、重縮合速度は0.001
1dl/g・時間であった。この固相重縮合速度をV1
とすると、V1/V0は、0.16であった。
【0090】
【比較例2】比較例1において固有粘度が0.78dl
/gであり、密度が1.40g/cm3であり、アセト
アルデヒド含有量が0.6ppmである粒状ポリエチレ
ンテレフタレートを用いた以外は、比較例1と同様にし
た。
【0091】W0は14.2ppmであり、W1は6.
0ppmであり、W0−W1は8.2ppmであった。 また、該粒状ポリエチレンテレフタレートを窒素雰囲気
下で215℃の温度に加熱して固相重縮合処理した重縮
合速度は、0.0057dl/g・時間であった。この
固相重縮合速度をV0とする。
【0092】次に、該粒状ポリエチレンテレフタレート
を内温95℃、8時間で熱処理した後、脱水乾燥し、固
相重縮合速度を測定した結果、重縮合速度は0.000
85dl/g・時間であった。この固相重縮合速度をV
1とすると、V1/V0は、0.15であった。  ま
た、該粒状ポリエチレンテレフタレートを窒素雰囲気下
で215℃の温度に加熱して固相重縮合処理した重縮合
速度は、0.0057dl/g・時間であった。この固
相重縮合速度をV0とする。
【0093】次に、該粒状ポリエチレンテレフタレート
を内温95℃、8時間で熱処理した後、脱水乾燥し、固
相重縮合速度を測定した結果、重縮合速度は0.000
85dl/g・時間であった。この固相重縮合速度をV
1とすると、V1/V0は、0.15であった。
【0094】
【比較例3】比較例1において固有粘度が0.82dl
/gであり、密度が1.40g/cm3であり、アセト
アルデヒド含有量が0.8ppmである粒状ポリエチレ
ンテレフタレートを用いた以外は、比較例1と同様にし
た。
【0095】W0は15.0ppmであり、W1は7.
0ppmであり、W0−W1は8.0ppmであった。
【0096】
【実施例7】固有粘度が0.71dl/gであり、密度
が1.34g/cm3であり、アセトアルデヒド含有率
が27ppmである粒状のポリエチレンテレフタレート
5kgをステンレス容器内で6.5kgの蒸留水に浸漬
させた。
【0097】次に、このポリエチレンテレフタレートお
よび蒸留水が入ったステンレス容器を外部より加熱し、
内温を95℃に制御してこの温度に4時間保持して熱水
処理を行い、密度が1.38g/cm3であり、アセト
アルデヒド含有量が24ppmのポリエチレンテレフタ
レートを得た。
【0098】この粒状ポリエチレンテレフタレートを窒
素ガス通気下140℃で3時間乾燥し、密度が1.38
g/cm3で、アセトアルデヒド含有量が19ppmの
本発明に係るポリエチレンテレフタレートを得た。
【0099】この粒状ポリエチレンテレフタレートを、
乾燥後290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると20pp
mであった。このアセトアルデヒド含有量をW0とする
【0100】次に、上記本発明に係る乾燥ポリエチレン
テレフタレートをさらに処理液の温度を95℃にして8
時間熱水処理し、乾燥後290℃のシリンダー温度で射
出成形して得られた角板のアセトアルデヒド含有量を測
定すると、15ppmであった。  このアセトアルデ
ヒド含有量をW1とするとW0−W1は、5ppmであ
った。
【0101】
【実施例8】固有粘度が0.71dl/gであり、密度
が1.34g/cm3であり、アセトアルデヒド含有量
が27ppmである粒状ポリエチレンテレフタレートを
窒素ガス通気下170℃で10分間予備結晶化させ、密
度が1.38g/cm3であり、アセトアルデヒド含有
量が23ppmのポリエチレンテレフタレートを得た。
【0102】この粒状ポリエチレンテレフタレートを実
施例7と同様にして熱水処理し、密度が1.38g/c
m3でありアセトアルデヒド含有量が19ppmのポリ
エチレンテレフタレートを得た。この粒状ポリエチレン
テレフタレートを窒素ガス通気下140℃で3時間乾燥
させて、密度が1.38g/cm3でありアセトアルデ
ヒド含有量が15ppmの本発明に係るポリエチレンテ
レフタレートを得た。
【0103】この粒状ポリエチレンテレフタレートを、
乾燥後290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると18pp
mであった。このアセトアルデヒド含有量をW0とする
【0104】次に、本発明に係るポリエチレンテレフタ
レートをさらに処理液の温度を95℃にして8時間熱水
処理し、乾燥後290℃のシリンダー温度で射出成形し
て得られた角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると
、14ppmであった。
【0105】このアセトアルデヒド含有量をW1とする
と、W0−W1は、4ppmであった。
【0106】
【比較例4】固有粘度が0.71dl/gであり、密度
が1.34g/cm3であり、アセトアルデヒド含有量
が27ppmである粒状ポリエチレンテレフタレートを
窒素ガス気流下140℃で3時間乾燥させ、密度が1.
38g/cm3でありアセトアルデヒド含有量が18p
pmの、比較となる乾燥ポリエチレンテレフタレートを
得た。
【0107】この粒状ポリエチレンテレフタレートを乾
燥後、290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると45pp
mであった。このアセトアルデヒド含有量をW0とする
【0108】次に、比較となる乾燥ポリエチレンテレフ
タレートをさらに内温95℃で8時間熱水処理し、乾燥
後、290℃のシリンダー温度で射出成形して得られた
角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると18ppm
であった。
【0109】このアセトアルデヒド含有量をW1とする
と、W0−W1は、27ppmであった。
【0110】
【比較例5】固有粘度が0.71dl/gであり、密度
が1.34g/cm3であり、アセトアルデヒド含有量
が27ppmである粒状ポリエチレンテレフタレートを
窒素ガス気流下170℃で10分間予備結晶化させ、密
度が1.38g/cm3でありアセトアルデヒド含有量
が23ppmのポリエチレンテレフタレートを得た。
【0111】この粒状ポリエチレンテレフタレートを、
窒素ガス通風下140℃で3時間乾燥させ、密度が1.
38g/cm3でありアセトアルデヒド含有量が17p
pmの、比較となる乾燥ポリエチレンテレフタレートを
得た。
【0112】この粒状ポリエチレンテレフタレートを乾
燥後、290℃のシリンダー温度で射出成形して得られ
た角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると39pp
mであった。このアセトアルデヒド含有量をW0とする
【0113】次に、比較となる乾燥ポリエチレンテレフ
タレートをさらに内温95℃で8時間熱水処理し、乾燥
後、290℃のシリンダー温度で射出成形して得られた
角板のアセトアルデヒド含有量を測定すると15ppm
であった。
【0114】このアセトアルデヒド含有量をW1とする
と、W0−W1は、24ppmであった。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】は、本発明において、アセトアルデヒドの測定
に使用した角板の形状を概念的に示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固有粘度が0.50dl/g以上であると
    ともに密度が1.37g/cm3以上であるポリエチレ
    ンテレフタレートであって、しかも該ポリエチレンテレ
    フタレートを290℃の成形温度で射出成形して得られ
    た成形品のアセトアルデヒド含有量をW0ppmとし、
    一方、該ポリエチレンテレフタレートを温度95℃の熱
    水に8時間浸漬させた後に乾燥させ、次いで上記のよう
    に射出成形して得られた成形品のアセトアルデヒド含有
    量をW1ppmとした場合に、W0−W1が0〜6pp
    mであることを特徴とするポリエチレンテレフタレート
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000004076A3 (en) * 1998-07-14 2000-08-17 Eastman Chem Co Polyester comprising a residue of isophthalic acid, terephthalic acid, ethylene glycol and an aromatic diol derivative and a method for identifying the polyester by fluorescence

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000004076A3 (en) * 1998-07-14 2000-08-17 Eastman Chem Co Polyester comprising a residue of isophthalic acid, terephthalic acid, ethylene glycol and an aromatic diol derivative and a method for identifying the polyester by fluorescence

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