[go: up one dir, main page]

JPH04175693A - 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ - Google Patents

核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ

Info

Publication number
JPH04175693A
JPH04175693A JP2301116A JP30111690A JPH04175693A JP H04175693 A JPH04175693 A JP H04175693A JP 2301116 A JP2301116 A JP 2301116A JP 30111690 A JP30111690 A JP 30111690A JP H04175693 A JPH04175693 A JP H04175693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
cryopump
gas
pump
tritium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2301116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2856892B2 (ja
Inventor
Shigetada Kobayashi
重忠 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2301116A priority Critical patent/JP2856892B2/ja
Publication of JPH04175693A publication Critical patent/JPH04175693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2856892B2 publication Critical patent/JP2856892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Particle Accelerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は核融合炉の燃料循環系における炉心からのプラ
ズマ排気処理に使用される核融合炉の真空排気系及びそ
のクライオポンプに関する。
(従来の技術) 第4図は核融合炉の燃料循環系の一例を示している。す
なわち、炉心のプラズマ真空容器1における核融合反応
では、燃料注入系2から供給される重水素、トリチウム
がほぼ半々の割合になっている燃料の全量が反応するわ
けではなく、燃焼する割合は、注入量に対し高々lO%
である。反応生成物のヘリウムや、プラズマ真空容器1
の炉壁等から出てくる炭素化合物、窒素化合物、酸素化
合物等の不純物と共に未燃焼の燃料は、真空排気系3に
より排気され、燃料精製系4に送られる。燃料精製系4
において反応生成物のヘリウムや混入不純物は除去され
るが、若干の軽水素は燃料ガスと共にとどまる。この水
素同位体混合ガスである燃料ガスは、同位体分離系5に
送られ、各同位体刑に分離され、燃料貯蔵系6に貯蔵さ
れ再び燃料注入系2から炉心に燃料として供給される。
これら燃料循環系内の符号2〜6で示した多糸は、各々
多数のコンポーネントを含む処理システムを構成する。
なお、図中符号7は中性ビーム注入系、8はトリチウム
回収系、9は一次冷却系をそれぞれ示している。
第7図及び第8図はそれぞれ従来の核融合炉真空排気系
3a、3bの系統図を示している。
第7図に示す真空排気系3aは炉心の真空容器1からゲ
ートバルブIOを介してターボ分子ポンプ13、中間バ
ルブ17.スパイラルブースタポンプ14及び2基のメ
タルベローズポンプ15が順次接続されている。また、
ゲートバルブIOと中間バルブ17との間にはバイパス
バルブ18を有するバイパスライン19が設けられてい
る。
第8図に示した真空排気系3bにおいては第7図におけ
る真空排気系3aのゲートバルブ10とターボ分子ポン
プ13との間に複合クライオポンプ11を介在させたも
のにある。すなわち、炉心のプラズマ真空容器1のプラ
ズマ排ガスはゲートバルブ10を経て複合クライオポン
プ11で排気される。複合クライオポンプIf、 ll
aは前述のようにバッチ方式でガスを吸引するので、使
用している最中は出口側バルブ12が閉じられている。
設計によって定められた使用時間を経た後、ゲートバル
ブ10を閉じ、閉じられていた予備機側ゲートバルブl
Oaを開き、予備機の複合クライオポンプllaに切り
替えられる。その際予備機出口バルブ12aは閉じられ
る。複合クライオポンプIf、 llaは直ちに出口バ
ルブ12.12aを開き再生をする。
なお、符号10a、 Ila、 12aは予備機を示し
待機中のものである。
出口バルブ12の下流側にはメインバルブ16.ターボ
分子ポンプ!3.中間バルブ17.スパイラルブースタ
ポンプ14及び二基のメタルベローズポンプ15が直列
接続されており、また、出口バルブI2の下流側と中間
バルブ17との間にはバイパス弁18を有するバイパス
ライン19が設けられている。
第9図(a)及び(b)はそれぞれ第8図に示した真空
排気系3bの主排気ポンプとして使われる複合クライオ
ポンプの例を示している。すなわち、胴本体20の上下
両端部に入口2I及び出口24がそれぞれ設けられ、入
口21から流入するプラズマ排気ガスは、まず胴本体2
0内に設置され、液体ヘリウム冷媒で4Kに冷却されて
いる凝縮シェブロン22に触れ、ヘリウム以外の全ての
ガスが凝縮トラップされる。残ったヘリウムは、同様に
胴本体20内に設置され、やはり液体ヘリウム冷媒で4
Kに冷却されている吸着剤パネル23に吸着トラップさ
れる。この吸着剤はモレキュラーシーブや活性炭が使わ
れる。このような方式であるので、運転中、出口24側
はバルブで閉じられている。この場合、凝縮シェブロン
22及び吸着剤パネル23にトラップされるガス量には
限界があり飽和状態に達する。飽和した複合クライオポ
ンプは再使用するために再生運転をする。再生運転では
、入口21側のバルブを閉じ、出口24側のバルブを開
く。凝縮シェブロン22及び吸着剤パネル23では、液
体ヘリウム冷媒を抜き、ヒーター等で昇温しで蒸発させ
る。
蒸発したガスは、出口側からターボ分子ポンプ13等の
他のポンプで排出される。
再生運転では蒸発するガスを排気するので、複合クライ
オポンプI1. Ilaの出口弁12.12aの下流に
再生用の真空ポンプが多段に設置されている。
この例では第5図に示したようにターボ分子ポンプ13
、次にスパイラルブースタポンプ14、最後にメタルベ
ローズポンプ15が2段に設置されている。
排気されたガスは、下流の燃料精製系4で精製処理され
る。
第10図は核融合炉の真空排気系に接続される燃料精製
系4を示す系統構成図である。すなわち、真空排気系3
a、3bから送られてくるプラズマ排出ガスは貯蔵タン
クIに一旦貯留し、後述する固体電解質電解セルaから
送られてくる再生ガスと混合し、流量変動の調整を行う
また、このタンクIに緊急時に発生した際の系内ガスを
貯蔵する水素吸蔵・金属合金ゲッターbのラインを接続
する。本タンクIに一旦貯留されたガスは次に移送ポン
プCによりPb合金膜透過器dに移送される。
移送ポンプCで送られてきたガスはPb合金膜透過器d
により、水素ガスとその他の不純物ガスとに分離される
。透過器dは300℃で運転するためトリチウム漏洩対
策を施した構造になっている。
精製された水素ガスは真空ポンプeで1.0torrの
圧力で吸引を行い貯蔵タンク■に送られる。透過器dか
らの不純物ガスは貯蔵タンク■に移送される。なお、こ
の不純物ガスの組成には未分離の水素ガスが若干(全水
素ガスの約0.3%)残存する。
Pb合金膜透過器dから送られてきた不純物ガスは貯蔵
タンク■で一旦貯留し、触媒反応器fで不純物を酸化す
るために必要な酸素と稀釈ガスのHeと混合する。混合
後移送ポンプgにより触媒反応器fに移す。触媒反応器
fの反応効率を上げるため酸素は大過剰に、He量は水
素の爆発限界以下の濃度になるよう調節する。
触媒反応器fは2段からなり、移送されてきた不純物ガ
スのうち水素とアンモニアか温度150°Cの第1段目
の貴金属触媒を充填した反応で水分と窒素に酸化される
。温度550℃の第2段目でメタンが酸化され水分と炭
酸ガスに変化する。
触媒反応器fを8たガスは冷却器りで室温迄冷却されコ
ールドトラップiに移送される。コールドトラップiは
一78℃に温度制御され水分を凝固・除去する。その他
のガスは廃ガス処理系へ移行する。コールドトラップl
は2基が交互に運転され、一方がトラップしている間他
方は約100℃の加熱Heで凝固したトリチウム水を気
化させる。
このトリチウムの切り替えは一定時間毎に行い、不要な
トリチウムインベントリ−の増加を防ぐ。
ヘリウム(He)で気化されたコールドトラップiのト
リチウム水は貯蔵タンク■に送られ、ここで脈動と組成
の平準化を行い移送ポンプjて固体電解質電解セル26
に送られる。
貯蔵タンク■から送られた再生ガスは予熱器にで加熱さ
れ固体電解質電解セルaに送られる。電解セルaはイツ
トリア安定化ジルコニア等の固体電解質の多管から構成
され、トリチウム水蒸気は気相電解され水素ガスと酸素
ガスに分離される。
酸素ガスは廃ガス処理系へ送られ、水素ガスはキャリア
ーのHeと共に冷却器lを経て移送ポンプmにより貯蔵
タンクIに送られプラズマ排ガスと混合される。
なお、第8図中、バイパス弁18のバイパスライン19
は荒引きでターボ分子ポンプ13をバイパスさせるため
のラインである。
真空排気系3の主排気ポンプとしては、複合クライオポ
ンプ8の他、ターボ分子ポンプ13が直接使われる場合
もある。
(発明が解決しようとする課題) 核融合炉で燃料として使用されるトリチウムは、必ずし
も危険な物質ではないが、放射性なので一箇所に多量に
集中しない方が望ましい。その観点からは、真空排気系
の主排気ポンプのトリチウムインベントリ−は小さい方
か良く、その点ターボ分子ポンプ13であれば排気を送
り出すだけであるからそのポンプ内に溜ることはない。
しかしながら、主排気ポンプが設置される炉心近くは磁
場が強力で金属製の従来品では使用不可能であり、セラ
ミックス製の改良品が望まれる。
このタイプには次のような欠点がある。すなわち、複合
クライオポンプ11. Ilaに比較し容量か一桁位小
さく、必要容量を確保するには、台数が10倍以上にな
るので、設置に必要なスペースも広くなること。また、
容量当りのコストが複合クライオポンプ11. lla
の10倍以上になり、経済性も良くないことがある。さ
らに、動的な回転機器であることから、故障ポテンシャ
ルの面でも好ましくなく、セラミックス製のポンプであ
れば、製作加工技術も高いものが要求される。従って、
コストとスペースの両面で欠点をもつタイプである。な
お、金属製のポンプでは、磁気シールドを設置すること
によって対処はできるとしても、スペースは1台当りよ
り大きくなることは云うまでもない。
複合クライオポンプII、 llaはトリチウムインベ
ントリ−はターボ分子ポンプ13に比較し大きくなるが
、コストの面でも、スペースの面でも優れている。従っ
て、トリチウムインベントリ−の点が目立った欠点とも
云える。これはバッチ処理するタイプであり、排気をポ
ンプ内に溜め込むタイプであるからである。また、それ
に伴い、再生工程が必要になり、通常運転時の低い温度
から再生時の高い温度に切り替える等、熱的な扱いの面
で無駄を生ずる。この場合、プラズマ真空容器から排気
すべき燃料同位体ガスの中には沸点・融点が高いガスか
ら低いガスまで雑多である。すなわち、トリチウム、重
水素の酸化物であれば水蒸気であり、沸点100℃、融
点0℃である。また、窒素化合物であればアンモニアで
あり、沸点−33,4℃。
融点−77,7℃である。更に、炭素化合物のメタンは
沸点−161,5℃、融点−182,5℃である。これ
にトリチウム、重水素という水素同位体ガスが加わるが
、その沸点は−252,7℃、融点は−259,1℃で
ある。複合クライオポンプの凝縮シェブロンには、−度
にこれら全ての成分かトラップされるので、再生時には
、この最も高い沸点のガス成分に合わせれば、運転中の
4Kから常温まで昇温する必要があり、その温度差は3
00℃以上にもなる。
これは熱効率上の欠点である。すなわち、常温まで昇温
されたポンプを4Kまで冷却するには多量の冷媒と時間
を要し、また折角冷却されている機械を常温まで加温す
るのは無駄が多いからである。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、核
融合炉のプラズマ真空容器から排出する排ガスの主要ガ
ス成分であるトリチウム等の燃料同位体ガスをバッチ式
でなく連続的に処理でき、トリチウムインベントリ−の
小さい、また熱効率の面でも改良された核融合炉の真空
排気系及びそのクライオポンプを提供することにある。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 第1の発明はプラズマ真空容器のガス排出側にゲートバ
ルブを介して不純物除去装置を接続し、この不純物除去
装置の出口側に出口弁を介してクライオポンプを接続し
、このクライオポンプで液化した燃料を燃料精製系に移
送する燃料移送ラインを設け、前記クライオポンプの排
ガスラインに真空ポンプラインを設け、この真空ポンプ
ラインの排気ラインにトリチウムモニタを設けると共に
トリチウムモニタの出口側ラインを二方に分岐して一方
の分岐管にトリチウム燃料移送管を設け、他方の分岐管
に大気放出用バルブを介して大気放出管を設けてなるこ
とを特徴とする。
第2の発明はプラズマ真空容器から排気される燃料同位
体ガスを流入出する入口及び出口を有する胴本体内に凝
縮シェブロンを設け、この凝縮シェブロンで前記燃料同
位体ガスが液化凝縮された液体を前記胴本体外に流出す
るためのファネル及び流出管を設けてなることを特徴と
する。
(作 用) 核融合炉の真空排気系及びクライオポンプにおいては、
胴体内の凝縮シェブロンで排気対象の燃料同位体ガスを
凝固させることなく液化凝縮させる。液化凝縮された液
体はファネル及び流出管を通って胴体外へ流出する。ま
た、凝縮シェブロンで液体が凝固されたとしてもポンプ
を運転させた状態のまま凝固物を取り除くことができる
。そのため、バッチ処理でなく連続的に排ガスを処理す
ることができる。また、この液化凝縮物あるいは取り除
かれた凝固物をポンプ外へ連続排出させることができる
ため、トリチウムインベントリ−が小さく、また再生運
転工程が不要となり、熱効率の面でも大幅な改善が得ら
れる。
なお、クライオポンプの前段に不純物除去装置を設ける
ことによって、クライオポンプ内には高沸点不純物が流
入してくることがなく、従ってクライオ面で凝縮あるい
は凝固するのは燃料トリチウム同位体のみであり、クラ
イオポンプの出口で燃料ガス成分とその他の不純物が分
離されるので、その系統間取合いの部分において簡略化
・合理化が図られ、トータルとして経済的でコンパクト
化を図ることができる。
(実施例) 第1図を参照しなから本発明に係る核融合炉の真空排気
系の一実施例を説明する。
第1図中符号1はプラズマ真空容器を示しており、この
真空容器1の排気系側はa、  b二系統で示すゲート
バルブlOa 、 IObの入口側に接続されている。
なお、b系統は予備機であり、a系統が運転中は待機し
ている。ゲートバルブlOa、 IObにはそれぞれ不
純物除去装置31a、 31bが接続され、この不純物
除去装置31 a 、 3) bの出口側には出口弁3
2a、 32bが接続され、出口弁32a、32bの流
出側はクライオポンプ11に接続されている。
不純物除去装置31a、 31bには再生ガス流出管3
3から流入する流入管34がバルブ35a、 35bを
介して接続されている。また、不純物除去装置3)a。
31bはバルブ36a、 36bを介して連通管37が
接続されている。連通管37は燃料精製系に接続する移
送管38が接続されている。クライオポンプ11で冷却
されて液化した液体はバルブ39を介して供給管40を
通って同位体分離系に送られる。クライオポンプ11の
排気出口側はターボ分子ポンプ:3.スパイラルブース
タポンプ14及びメタルへローズポンプ15が順次接続
されている。メタルベローズポンプ15の出口側配管4
Iにはトリチウムモニタ42が設けられている。このト
リチウムモニタ42より下流側は二方に分岐され、一方
の配管にはトリチウム燃料系配管43が電磁弁44を介
して接続され、他方の配管には大気放出用バルブ45を
介して大気放出管4Gが接続している。トリチウムモニ
タ42の信号は電磁弁44及び大気放出用バルブ45に
送られる。
しかして、上記実施例の真空排気システムにおいてプラ
ズマ真空容器1からaた排気はゲートバルブ7aを経て
、例えば低温吸着塔のような不純物除去装置31aに入
り、トリチウム、重水素、軽水素、及びヘリウム以外の
不純物が除去される。
この不純物除去装(t31aは不純物が蓄積するバッチ
処理タイプのものであっても、蓄積する不純物のトリチ
ウム量は小さいので従来の複合クライオポンプに比較す
れば、熱的にも安全上も操作上も大変取り扱い易い装置
である。この装置がバッチ式タイプであれば、飽和時は
b系統で示した予備機に切り替えて再生操作を行うが、
従来のクライオポンプと比べ、再生操作やその後の予冷
操作もはるかに簡単である。余分な不純物が除去された
燃料同位体ガスと除去されずに残存しているヘリウムは
クライオポンプ11に流入して、分離される。
すなわち、燃料のトリチウム同位体ガスはこのクライオ
ポンプ11内で凝縮あるいは一時的に凝固して供給管4
0内を通り、同位体分離系に直接導かれる。また、ヘリ
ウムはクライオポンプ11の下流側に続くターボ分子ポ
ンプ13.スパイラルブースタポンプ14.メタルベロ
ーズポンプ15等によって排気され、燃料精製系に導か
れる。このヘリウム中にはクライオポンプ11で除去し
きれなかった燃料同位体ガスも微量含まれるが、安全上
問題にならない程度の微量であれば、直接大気放出する
こともできる。その場合は、例えばクライオポンプ11
の下流にある一連のバックアップポンプ類の8口(図で
はメタルベローズポンプ15の出口)にトリチウムモニ
タ42を取り付け、排ガスの含有トリチウム量をチエツ
クし、許容量以下であれば大気放出用バルブ45を開く
。しかし、許容量を越えているなら、大気放出用バルブ
45は閉し、燃料精製系への電磁弁44を開き、燃料精
製系に導き処理する。
なお、前述の不純物除去装置31’aは再生ガス中に燃
料同位体ガスを含んでいるのでこれは必ず燃料精製系で
処理する。その場合は次のようにする。
今、a系統を運転していて飽和に達したところであると
する。バルブ7aとバルブ32aを閉じ、それまで閉じ
られていたゲートバルブ7bとバルブ32bとを開く。
これによって、不純物除去装置31bが運転に入る。な
お、その際再生ラインのバルブつまりバルブ31b、バ
ルブ36bを閉じておく。
系統が閉じられた不純物除去装置31aは、バルブ35
a、バルブ36aを開き再生ラインを使って暖機し、ト
ラップされている不純物を脱着させ、燃料精製系へ導く
。このようにして再生された不純物除去装置31aは不
純物除去装置31bが飽和に達するまで待機させておく
。なお、飽和に達したか否かの判断は予め設計の段階で
運転サイクル時間として設定しておく。
以上のようにすることによって、真空排気系からの排ガ
スの大半を占める燃料同位体ガスが直接同位体分離系に
流入されるので、燃料精製系の容量は従来の系統より一
桁小型化できコンパクト化が図れ、コストも小さく、取
扱い上も簡略化される。
第2図(a)及び(b)を参照しながら本発明に係るク
ライオポンプの第1の実施例を説明する。
すなわち、第2図(a)は胴本体20の入口21が上端
部に、同図(b)は入口21が下端部にそれぞれ設けら
れ、また(a)では凝縮シェブロン25が垂直方向に、
(b)では水平方向に設けられている。
凝縮シェブロン25の下部には(a)及び(b)共にフ
ァネル26が設けられており、ファネル26の下部には
胴本体20の下部から突出した流出管27が接続されて
いる。
この実施例のクライオポンプではヘリウム冷媒は液化温
度の4Kには設定せず、燃料の水素同位体ガスが液化凝
縮する一252℃以下の温度に設定する。燃料ガス成分
とヘリウム以外の不純物はクライオポンプの上流で除去
されており、クライオポンプ内では燃料成分のトリチウ
ム等水素同位体ガスが、凝縮シェブロン25で液化され
ファネル2Gを通って流出管27から同位体分離系へ送
られる。
一方、クライオポンプに流入したヘリウム成分は、凝縮
シェブロンを通過し出口から下流のターボ分子ポンプ等
により排気され燃料精製系に送られる。
この場合、通常の複合クライオポンプのように吸着剤パ
ネルは取り付けられていない。
上記構成の本実施例によれば、凝縮成分のみならず、入
口から供給されるガスの全成分がクライオポンプ内に溜
ることなく連続的に排出されるので、バッチ運転をしな
くても連続的にガスを送り出すことができる。また、ト
リチウムインベントリ−も増えず、ターボ分子ポンプの
場合と同様に低いインベントリ−か期待できる。さらに
、再生工程が不要であるので、熱利用効率上好ましい。
次に本発明のクライオポンプについて第2の実施例を第
3図により説明する。本実施例では、前述の第1の実施
例と同様に吸着剤パネルは取り付けてないが、凝縮シェ
ブロンのヘリウム冷媒は通常の複合クライオポンプと同
様4Kに設定する。
燃料の水素同位体ガスは凝縮シェブロン上に凝固し、ト
ラップされる。凝固した氷は適宜マイクロ波あるいはレ
ーザービーム28等で、局所的に加熱して解かし取る。
解は落ちた氷の破片は、ファネル26で受け、次工程の
同位体分離系へ送られる。
一方、クライオポンプに流入したヘリウム成分は凝縮シ
ェブロン25を通過し、出口から下流のターボ分子ポン
プ等により排気され燃料精製系に送られる。
以上のように構成することにより、前記第1の実施例と
比較すれば、トリチウムインベントリ−は多少増えるが
、バッチ式に運転しな(でも連続的に処理することがで
きる。また、再生工程が不要であるので、熱利用上も良
好である。
次に本発明のクライオポンプについての第3の実施例を
第4図により説明する。本実施例では、第3図に示した
第2の実施例と同様で、異なる点は凝固した氷の剥がし
方として、氷を機械的に削り取る器具を設けたことにあ
る。すなわち、クライオポンプの凝縮シェブロン25内
に氷の削り取り器30を設けている。削り取り器30で
剥がれ落ちた氷の破片の後処理方法等は第2の実施例と
同様に行えばよい。
次に第5図を参照しながら本発明の真空排気系に接続す
る燃料精製系を第4の実施例として説明する。
なお、この実施例においては前述した第10図と同一部
分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略する
すなわち、この実施例では第10図で説明した従来例か
ら、金属ゲッターb、貯蔵タンクエ、移送ポンプC,パ
ラジウム合金膜透過器dを削除したことにあり、他の部
分は従来例とほぼ同様である。
この燃料精製系は第1図で説明した真空排気系のアウト
プットのラインと次のように接続する。すなわち、真空
排気系から燃料精製系へ導かれるラインは貯蔵タンク■
へ接続し、同位体分離系へ直接接続するラインは冷却器
を経て真空ポンプeに接続する。燃料精製系の固体電解
質電解セルaの下流の移送ポンプmの出口は水素同位体
の混合ガスであるので同位体分離系のラインの真空ポン
プeに冷却器を経て接続する。
しかして、本実施例の燃料精製系によれば、真空排気系
の全アウトプットを負担せずに、大部分は直接同位体分
離系に送り込むので、燃料精製系の容量が小さくて済み
、コンパクト化・コスト低減が図れ、取扱い上も簡略化
される。
なお、本発明の実施態様を要約すれば下記の通りである
(1)核融合炉真空排気系用クライオポンプにおいて、
炉心プラズマ排気の際に、機器内のクライオ面で燃料同
位体ガスを凝固させることなく、液化凝縮させることに
よりバッチ方式を採らずに連続処理できること。
(2)前記クライオポンプにおいて、炉心プラズマ排気
の際に、機器内のクライオ面に凝固している燃料同位体
はポンプを運転させた状態で取り除くことによりバッチ
方式を採らすに連続処理できること。
(3)前記クライオポンプにおいて、クライオ面にトラ
ップされている凝固物を、自動的に削り取る機器を内蔵
させることにより取り除くこと。
(4)前記クライオポンプにおいて、クライオ面にトラ
ップされている凝固物を、マイクロ波あるいはレーザー
ビーム等で局所加熱させて凝縮層を剥がし取るシステム
を付加させることにより取り除くこと。
(5)前記クライオポンプにおいて液化凝縮した燃料の
ポンプ外へ連続排出できるシステムを付加すること。
(6)前記クライオポンプにおいて取り除かれた燃料凝
固物のポンプ外への連続排出をするシステムを付加させ
ること。
(7)核融合炉真空排気系において、クライオポンプま
たは既往の複合クライオポンプ等を設置する際、その前
段に不純物除去装置を置くこと。
(8)前記真空排気系において、不純物除去をバッチ式
で行うために、不純物除去装置に予備機を置き交代で運
転させること。
(9)前記真空排気系において、不純物除去装置を再生
する際発生する再生不純物ガスを、主排気ポンプに通さ
ず直接燃料精製系へ送り、処理させること。
(10)前記真空排気系を含む処理方式を組み込んで5
燃料精製系を構成すること。
(11)前記再生不純物ガスの処理と、複合クライオポ
ンプを通って出てくる若干の水素同位体ガスを含むヘリ
ウム排ガスとを併せて処理し、また複合クライオポンプ
で凝縮した燃料ガスは受は入れず、処理しないこと。
(12)前項において、燃料精製系をバイパスしたクラ
イオポンプで凝縮した燃料を直接処理すること。
(13)前項において、クライオポンプで凝縮した燃料
ガスの他、燃料精製系で処理されて出てくる水素同位体
ガスを併せて処理すること。
(14)前記燃料精製系及び同位体分離系を含む燃料循
環系を構成すること。
(15)前記真空排気システムにおいて、クライオポン
プをガス状のまま通過するラインにおいて、出口にトリ
チウムモニタをつけること。
(16)前項において、出口を2つのラインに分け、一
方を大気放出、一方を燃料精製系へ導き、それぞれバル
ブによって切り替え、その切り替えはトリチウムモニタ
に連動させて行うこと。
[発明の効果] 本発明によれば胴体内のクライオ面、つまり凝縮シェブ
ロンで排気対象ガスを凝固させることなく液化凝縮させ
るか、またはクライオ面に凝固させたとしてもポンプを
運転させた状態のまま凝固物を取り除くことができるた
め、バッチ処理でなく連続的に排ガスを処理することか
できる。また、。
この液化凝縮物あるいは取り除かれた凝固物をポンプ外
へ連続排出させるシステムが付属しているため、トリチ
ウムインベントリ−が小さく、また再生運転工程が不要
であるため熱効率の面でも大幅な改善が得られる。
なお、クライオポンプを含む真空排気系、燃料精製系及
び燃料循環系においては、クライオポンプの出口で燃料
ガス成分とその他の不純物か分離される。従って、その
系統間取合いの部分において、簡略化・合理化が図られ
、トータルとして経済的でコンパクト化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る核融合炉の真空排気系の一実施例
を示す系統図、第2図(a)及び(b)は本発明に係る
複合クライオポンプの第1の実施例を示す縦断面図、第
3図(a)及び(b)は同様に第2の実施例を示す縦断
面図、第4図(a)及び(b)は同様に第3の実施例を
示す縦断面図、第5図は本発明の真空排気系に接続する
燃料精製系を示す系統図、第6図から第8図は従来例を
説明するためのもので、第6図は核融合炉の燃料循環系
を示すブロック図、第7図及び第8図はそれぞれ核融合
炉の真空排気系を示す系統図、第9図(a)及び(b)
は第8図の真空排気系における複合クライオポンプを示
す縦断面図、第[0図は従来の燃料精製系を示す系統図
である。 1・・・プラズマ真空容器 2・・・燃料注入系3・・
・真空排気系    4・・・燃料精製系5・・・同位
体分離系   6・・・燃料貯蔵系7・・・中性ビーム
注入系 8・・・トリチウム回収系9・・・−次冷却系 10・lOa・・・ゲートバルブ 11・lla・・・複合クライオポンプ12・12a・
・・比ロバルブ 13・・・ターボ分子ポンプ 14・・・スパイラルブースタポンプ 15・・・メタルベローズポンプ 16・・・メインバルブ   17・・中間バルブ18
・・・バイパスバルブ  19・・・バイパスライン2
0・・・胴体       21・・・入口22・・・
凝縮シェブロン  23・・・吸着剤パネル24・・・
出口       25・・・凝縮シェブロン26・・
・ファネル     27・・・流出管28・・・マイ
クロ波またはレーサービーム29・・・マイクロ波また
はレーザービーム発振器30・・・削り取り器 31a・31b・・・不純物除去装置 32a・32b・・・出口弁 33・・・流出管      34・・・流入管35a
・35b・・・バルブ 36a・36b・・・バルブ 37・・・連通管      38・・・移送管39・
・・バルブ      40・・・供給管41・・・配
管       42・・・トリチウムモニタ43・・
・トリチウム燃料系配管 44・・・電磁弁      45・・大気放出用バル
ブ46・・・大気放出管 (8733)代理人 弁理士 猪 股 祥 晃(ほか 
1名) 箒 t’m t&4 (α)                   (ム9
(、(L)                    
(b)第4− 図 箒 5 v 第8 図 (乙t)11         (、−E)ツギ(:/
  閃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラズマ真空容器のガス排出側にゲートバルブを
    介して不純物除去装置を接続し、この不純物除去装置の
    出口側に出口弁を介してクライオポンプを接続し、この
    クライオポンプで液化した燃料を燃料精製系に移送する
    燃料移送ラインを設け、前記クライオポンプの排ガスラ
    インに真空ポンプラインを設け、この真空ポンプライン
    の排気ラインにトリチウムモニタを設けると共にトリチ
    ウムモニタの出口側ラインを二方に分岐して一方の分岐
    管にトリチウム燃料移送管を設け、他方の分岐管に大気
    放出用バルブを介して大気放出管を設けてなることを特
    徴とする核融合炉の真空排気系。
  2. (2)プラズマ真空容器から排気される燃料同位体ガス
    を流入出する入口及び出口を有する胴本体内に凝縮シェ
    ブロンを設け、この凝縮シェブロンで前記燃料同位体ガ
    スが液化凝縮された液体を前記胴本体外に流出するため
    のファネル及び流出管を設けてなることを特徴とする核
    融合炉の真空排気系クライオポンプ。
JP2301116A 1990-11-08 1990-11-08 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ Expired - Lifetime JP2856892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2301116A JP2856892B2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2301116A JP2856892B2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04175693A true JPH04175693A (ja) 1992-06-23
JP2856892B2 JP2856892B2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=17893029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2301116A Expired - Lifetime JP2856892B2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2856892B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013109778A1 (de) * 2013-09-06 2015-03-12 Karlsruher Institut für Technologie Verfahren und Vorrichtung zur kontinuierlichen Wiederaufbereitung von Abgas eines Fusionsreaktors

Also Published As

Publication number Publication date
JP2856892B2 (ja) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4283367A (en) Plant for separating krypton and xenon from radioactive waste gases
JPS6319839B2 (ja)
US20060254587A1 (en) Anesthetic gas reclamation system and method
EP3742455A1 (en) Nuclear reactor containment vessel vent system
KR100873375B1 (ko) 폐헬륨가스의 정제 방법과 장치
WO2004070296A1 (ja) 汚染物質排出機能を備えた循環式液体ヘリウム再液化装置、その装置からの汚染物質排出方法、その装置に使用する精製器およびトランスファーチューブ
JP2856892B2 (ja) 核融合炉の真空排気系及びそのクライオポンプ
CN209027188U (zh) 一种氦净化冷量回收利用系统
JP3615586B2 (ja) アンモニアガス回収液化装置
Küssel et al. The cryogenic forevacuum system for the JET active gas handling plant
Kveton et al. Design of the water detritiation and isotope separation systems for ITER
JP6894456B2 (ja) 低温精製装置及び低温精製装置の運転方法
JP3172886B2 (ja) ヘリウムガス精製装置及びその運転方法
Anderson et al. Vacuum applications for the tritium systems test assembly
JP2997939B2 (ja) 低温貯槽内の蒸発ガスの回収利用方法
Heung et al. Tritium confinement in a new tritium processing facility at the Savannah River Site
JPH0377626A (ja) 水素同位体精製装置
JPS5852200B2 (ja) カクコウテイハイガスカラホウシヤセイキガスオブンリスルケイ
TWI618568B (zh) Gas recovery and purification process
Murdoch et al. Fuel cycle design for SEAFP project
Montanari et al. A model for manuscript submitted to the nth IIR conference on overview of the long-baseline neutrino facility cryogenic system
Dinner et al. Tritium Handling Options: From Net to Power Reactor
Albrecht et al. Helium loops of an ITER HCPB test blanket module
JPS61140778A (ja) Heの精製方法
Sood et al. Outline (conceptual) design of the reactor fuel cycle-M7 extended task for SEAFP