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JPH04164946A - 樹脂組成物及びその用途 - Google Patents

樹脂組成物及びその用途

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Publication number
JPH04164946A
JPH04164946A JP29307390A JP29307390A JPH04164946A JP H04164946 A JPH04164946 A JP H04164946A JP 29307390 A JP29307390 A JP 29307390A JP 29307390 A JP29307390 A JP 29307390A JP H04164946 A JPH04164946 A JP H04164946A
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JP
Japan
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polyolefin resin
ethylene
vinyl acetate
acid
composition
Prior art date
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Granted
Application number
JP29307390A
Other languages
English (en)
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JP2940633B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Honda
本多 宏行
Hiroshi Takita
博 滝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP29307390A priority Critical patent/JP2940633B2/ja
Priority to EP91118271A priority patent/EP0483695B1/en
Priority to DE69122469T priority patent/DE69122469T2/de
Priority to US07/866,288 priority patent/US5214090A/en
Publication of JPH04164946A publication Critical patent/JPH04164946A/ja
Application granted granted Critical
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、溶融成型時のロングラン性並びに品質の顕著
に改善されたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系
の組成物を提供するものである。
[従来の技術] エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は酸素遮断性、
機械的強度等の諸性質に優れていることから、フィルム
、ノート、容器、繊維等の各種用途に多用されている。
該共重合体ケン化物は吸湿性か大きいため、外界の湿度
や温度の変化によって成型物の柔軟性等の物性が太きく
変化しにり、特に酸素遮断性の湿度依存性が大きく高湿
下での酸素遮断性が低下する難点かある。
又、成型物の延伸性や柔軟性か不足する1こめ深絞り加
工等の延伸を伴う加工において延伸ムラが起こっ1ニリ
、成型物の使用時にピンホール等が発生して包装材料と
しての用途に制約を受けるので、該ケン化物にポリオレ
フイノ系樹脂を混合することが良く行われる。
しかしながら、上記の如き樹脂混合物を用いて溶融成型
等によってフィルム、ノートの成型物を製造しようとす
る場合、該組成物か成型時にゲル化を起こしたり、又焼
けと呼ばれる熱着色樹脂や炭化した樹脂が押出機内に付
着して長期間にわたって連続して溶融成型が行えない、
いわゆるロングラン性が劣るという問題点があるため、
この対策としてハイドロタルサイト系固溶体を併用する
ことが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 近時の技術革新の到来と、より高品質の成型物を要請す
る社会のニーズは、従来以上の改質されたエチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物組成物の開発の必要性を提起
している。
即ち、上記組成物はポリオレフィンやポリエステル等の
熱可塑性樹脂とラミネートしL形状で実用されることか
多いが、該ラミネート物をレトルト食品用の包装材等、
高温、高圧の雰囲気中にさらした時、層間の接着性か低
下して、剥離や白化現象か起こっf二すすることか多い
のて、その開発が強く要請されるのである。
1課題を解決するための手段: 本発明者等は、ロングラン性工性に優れ、かつ、従来以
上の品質即ち、高温、高湿度雰囲気下においても、層間
接着力等が顕著に向上し、しかも該ケン化物が本来有し
ている酸素遮断性が高度に保持されたエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物系の組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、 (A)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、(B)
ポリオレフィン系樹脂 (C)ポリオレフィン系樹脂にエチレン性不飽和カルボ
ン酸又はその誘導体をグラフト反応させ、更にポリアミ
ドを反応させてなるグラフト重合体及び(D)一般式[
[(M”)y、 (M2°)、t)+−,M” (OH
)!A++zn−mH20]  (但し M”はMgX
 Ca、Sr及びBaから選ばれる金属の少なくとも1
種、M2゛はZn、Cd、Pb、Snから選ばれる金属
、M”は3価金属、八〇−は1価のアニオン、X 、Y
+、y2、mはそれぞれ0<x≦05.0.5<Y+<
 I 、Yr十Y2= ’、0≦m<2で示される正数
)で表されるハイドロタルサイト系固溶体からなる樹脂
組成物 か目的を達成出来ることを見出し本発明を完成した。
以下、かかる組成物、特に成型物の用途を中心にして本
発明の詳細な説明する。
本発明で対象とする(A)エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物はエチレン含量20〜60モル%、好ましく
は25〜55モル%、酢酸ビニル成分のケン化度95モ
ル%以上のものである。
エチレン含量が20モル%以下では高湿時の酸素遮断性
が低下し、一方60モル%以上では酸素遮断性や印刷適
性等の物性が低下する。又、ケン化度が95モル%以下
では酸素遮断性や耐湿性が低下する。
又、該共重合体ケン化物は更に少量のプロピレン、イソ
ブチン、α〜オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセ
ン等のα−オレフィン、不飽和カルボン酸又はその塩、
部分アルキルエステル、完全アルキルエステル、ニトリ
ル、アミド、無水物や不飽和スルホン酸又はその塩等の
コモノマーを共重合成分として含有して差支えない。
本発明において上記(A)としてはJISK−6760
に基づいて210℃、荷重2+609で測定した時のメ
ルトフローレート(MFR)か05〜100g/10分
、好ましくは1〜60g/10分のものか好適に使用さ
れる。
本発明の(B)ポリオレフィン系樹脂としては直納状低
密度・低密度・中密度・高密度ポリエチレン、アイオノ
マー、エチレン−プロピレン共重合体、結晶性ポリプロ
ピレン、ポリブテン、酢酸ビニル含量の比較的小さいエ
チレン−酢酸ビニル共重合体などがあげられる。特に低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、アイソタクチックポリプロピレンが実用的に重
要である。
(B)としてJISK−6760に基づいて210℃、
荷重2160gで測定した時のメルトフローレートが0
゜01〜100@/10分のものが有利に使用される。
本発明では各成分の相溶化を良好にするため(C)の配
合か必要である。
(C)はポリオレフィン系樹脂にエチレン性不飽和カル
ホン酸又はその誘導体をグラフト反応させ、更に該カル
ボン酸又はその誘導体とポリアミドを反応させてなるク
ラフト重合体である。
該クラフト重合体はポリオレフィン系樹脂を適当な溶媒
に溶解又は懸濁させ、あるいは溶融状態で過酸化物やノ
アゾ系の開始剤でポリオレフィン系樹脂組を活性化して
、これにエチレン性不飽和カルボン酸又はその誘導体を
グラフト重合させて重合体を得、該重合体とポリアミド
を溶融状態で混合することによって製造される。
かかる反応の際にはブラベンダー、パスブレンダー、単
軸スクリュー押出機、ウェーナー及びフライプラー型2
軸押出機等が使用される。
使用するポリオレフィン系樹脂の重合度は350〜45
000、好ましくは500〜10000程度のものが選
ばれる。メルトフロレート(230℃、荷重2160g
、以下同様)としては0.1〜50g/10分程度が実
用的である。
ポリオレフィン系樹脂とエチレン性不飽和カルホン酸又
はその誘導体との反応比率は重量比換算で10010゜
05〜100/10、好ましくは10010.5〜+0
0/3である。
10010.05以下では相溶性の改善効果が不充分と
なり100/10以上では成型時の増粘か犬となり実用
性に乏しい。
又、ポリアミドの重合度は80〜+000、好ましくは
100〜500程度が実用的であり、その反応比率はカ
ルボキンル基当たり0.01−1モル、好ましくは00
5〜0,9モルか望ましい。
上記におけるポリオレフィン系樹脂としては直鎖状低密
度・低密度・中密度・高密度ポリエチレン、アイオノマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、結晶性ポリプロピ
レン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体などがあげられる。特に直
鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、結晶性ポリプロピレンが実用
的に重要である。
かかる幹ポリマーにグラフトさけるエチレン性不飽和カ
ルボン酸又はその誘導体とはアクリル酸、メタクリル酸
、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸など
の不飽和カルボン酸或はこれらの無水物、半エステル等
をいう。
又、ポリアミドはラクタムの重付加やアミノカルホン酸
の重縮合、ジアミンとジカルボン酸の重縮合等、周知の
方法で製造される。
上記ポリアミド原料としては具体的に、ε−カプロラク
タム、エナントラクタム、カプリルラクタム、ラウリル
ラクタム、α−ピロリドン、α−ピペリドンのようなラ
クタム類、6−アミノカプロン酸、7−アミノへブタン
酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸の
ようなω−アミノ酸類、アジピン酸、グルタル酸、ピメ
リン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウン
デカンジオン酸、ドデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸
、ヘキサデセンジオン酸、エイコサンジオン酸、エイコ
サジエンジオン酸、ジグリコール酸、2,2.4−1−
リメチルアジピン酸、キシリレンジカルボン酸、1.4
−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸のような二塩基酸類、ヘキサメチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウン
デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2.
2゜4(又は2,4.4)−トリメチルへキサメチレン
ジアミン、ヒス−(4,4’−アミノノクロヘキンル)
メタン、メタキノリレンジアミンのようなジアミン類な
どが挙げられる。又、分子量の調節の目的でラウリルア
ミン、オレイルアミン等のモノアミンも適宜使用し得る
本発明の組成物において(A)、(B)、(C)の配合
割合ハ(A)カ50〜99.5重M%、好ましくは60
〜95重量%、(B)が04〜50重景%、好ましくは
4.5〜35、(C)が0.1〜15重量%、好ましく
は1.5〜10重量%でなければならない。
(A)が50重量%以下或は(B)が50M11%以上
では酸素遮断性が低くなり、一方99.5重量%以上或
は(B)が0.4重量%以下では延伸性や柔軟性が悪く
なる。又、(C)が0.1重量%以下では(A)と(B
)との相溶化効果が乏しくラミネート物の層間接着力が
低下し、25重層%以上ではロングラン加工性が悪くな
るので不利である。
本発明のCD)成分は一般式[((M”)、、(M”°
)yz)+−xM” (OH)t Axtn ’ tr
Hto ]  (但し M”はMg、  Ca。
Sr及びBaから選ばれる金属の少なくとも1種、M2
゛(よZn、 Cd、 Pb、 S nから選ばれる金
属、M3゛(よ3価金属、An−は0価のアニオン、X
 、Y+、y2、mはそれぞれ0<x≦0.5.0.5
 <y+< l 、Y+÷y2−110≦m〈2で示さ
れる正数)で表されるノhイトロタルサイト系固溶体で
ある。
上記一般式において、M”としてはMg、Ca力く好ま
しい。またM2゛としてはZn、Cdが望ましい。M3
゛(よAl、B1、In、Sb、B5Ga、Tiか例示
される力く、Al力く実用的である。
更にAn−とじては COs”−1OH−1HCO3−
1す1ノチル酸イオン、クエン酸イオン、酒石酸イオン
、N○3\l−1輛器)”−CF e (CN)s)’
−1C104−1CH,,COO−。
COa”−1(9HCOofやOH−が有用である。
これらは、高級脂肪酸類、アニオン系界面活性剤類、シ
ランカップリング剤類、チタネート系カップリング剤、
グリセリン脂肪酸エステル等で表面処理されてL)でも
良い。
(D)の具体的実例としては、 :Mg O,76Z no +sE o、a7A I 
o 53(OH)+ (COs) o +s6・0.4
5H+OJMga7s Zno ++E O,? A 
lo、t (OH)t (CO3) olilM g 
@/7  Cd l/7コ O,?  A lo、s 
(OH)+ (CHsCOO)o、i ・o、34H+
0:Mg5z7P b I/730.? A l o、
z (OH)t (CO3) fl、+54 O,52
H+OLMgo74Zno、*a] o、am A I
o、s+ (OH)z (CO3) o、+s[Mg 
o、a Z no、ia] o、aa A I o、s
t (OH)t (COs) o、+s ・0.2H+
0[Mgo、s+  Zno、+iコ 6.74 A 
lo、ms (OH)+ (COs)a  13[M&
’o、ts Zna、ts] o、* A l。r (
OH)+ (COs) o、lo ・0.I6H+01
:Mg O,71Z no、ys] 0.? A l 
o、s (OH)y (NOs) o、s。
[Mg o、la CILo、s7Z no、t*] 
0.7 A l o、s (OH)t、* ・0.25
H+0等が挙げられる。
(D)成分は(A)と(B)と(C)との総1i100
重量部に対して0005〜5重量部、好ましくは0.0
1〜1重量部の範囲で用いられる。
(D)の量が0.OQ5重量部以下ではロングラン加工
性が低下し、一方、5重量部以上ではフィルムの透明性
、延伸性、柔軟性か低下する。
(D)成分は(A)と(B)と(C)の混合物に任意の
形で存在しておれば良く、その添加時期に特に制限はな
いが、有利には(B)ポリオレフィン系樹脂に予め混合
しておいて後、(A)と(C)と混合する方法が採用さ
れる。
かくしてかかる組成物は成型物、接着剤、被覆剤等の広
い用途を有しているが、本発明のケン化物は成型物の用
途に多用され、溶融混練によりベレット、フィルム、ソ
ート、容器、繊維、棒、管、各種成型品等に成型される
。これらの粉砕品(回収を再使用する時など)やペレッ
トを用いて再び溶融成型に供することも多い。
溶融成型方法としては、押出成型(T−ダイ押出、イン
フレーション押出、ブロー成型、溶融紡糸、異型押出等
)、射出成型法が主として採用される。溶融成型温度は
170〜270℃の範囲から選ぶことが多い。上記射出
成型法のほか二色成型、インジェクションブロー成型法
などを含み、寸法精度の良好な成型品を得ることができ
る。
かかる成型時にはエチレン含量やケン化度が種々異なる
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を2種以上併用
することも勿論可能である。又、溶融成型においては上
記のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物以外に可塑
剤(多価アルコールなと)、安定剤、界面活性剤、架橋
性物質(エポキノ化合物、多価金属塩、無機又は有機の
多塩基酸又はその塩など)、充填剤、着色剤、補強材と
しての繊維(ガラス繊維、炭素繊維など)、等を適当量
配合することができる。又、他の熱可塑性樹脂を適当量
配合することもでき、かかる他の熱可塑性樹脂としては
本願の(B)成分と重複しないポリオレフィン(直鎖状
低密度、低密度又は高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−ジエン共重合体、エチレンと炭素数4以上のα−
オレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノ
マー、ポリブテン、ポリペンテンなど)又はこれらを不
飽和カルボン酸又はその誘導体でクラフト変性した変性
ポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアク
リロニトリル、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリカ
ーボネート、溶融成型可能なポリビニルアルコール系樹
脂などが挙げられる。
本発明の組成物は上述した如く組成物のみを単層とする
成型物の製造以外に、該組成物を少なくとも一層とする
積層構造物として実用に供せられることか多い。
本発明の組成物層は積層対象基材と良好な接着力をもつ
特徴がある。特にレトルト等の高温、高湿下においても
該接着力が高度に保持される。
本発明の積層構造物を製造するに当たっては、本願組成
物の層の片面又は両面に他の基材をラミネートするので
あるが、ラミネート方法としては例えば、組成物のフィ
ルム、シートに熱可塑性樹脂を溶融押出する方法、逆に
熱可塑性樹脂等の基材に本発明の組成物を溶融押出する
方法、本発明の組成物と他の熱可塑性樹脂とを共押出す
る方法、更には本発明の組成物のフィルム、ソートと他
の基材のフィルム、シートとを有機チタン化合物、イソ
シアネート化合物、ポリエステル系化合物等の公知の接
着剤を用いてラミネートする方法等が挙げられる。
共押出の場合の相手側樹脂としては直鎖状低密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
イオノマー、エチレン−α−オレフィン(炭素数3〜2
0のα−オレフィン)共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−
オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合
体、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィンの単独
又は共重合体、或はこれらのオレフィンの単独又は共重
合体を不飽和カルボン酸又はそのエステルでグラフト変
性したものなどの広義のポリオレフィン系樹脂、ポリエ
ステル、ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、スチレン系
樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマ
ー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレンなどが挙げられる。エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物も共押出可能である。
更に、本発明の組成物から一層フイルム、シートなどの
成型物を得、これに他の基材を押出コートしたり、他の
基材のフィルム、シートなどを接着剤を用いてラミネー
トする場合、前記の熱可塑性樹脂以外に任意の基材(紙
、金属箔、−軸又は二軸延伸プラスチックフィルム又は
ソート、織布、不織布、金属線条、木質面など)か使用
可能である。
積層構造物の層構成は、本発明の組成物の層をA(A、
、 A2. 、 、 )、他の基材、例えば熱可塑性樹
脂層をB(B、、Bl 、、)とするとき、フィルム、
ノート、ボトル状であれば、A/Hの二層構造のみなら
ず、B/A/B、A/B/A、 A、/At/BSA/
Bl/B2、B/A/B、By/B、/A/B+/By
など任意の組合せが可能であり、フィラメント状ではA
、Bがバイメタル型、芯(A)−鞘(B)型、芯(B)
−鞘(A)型、或は偏心芯鞘型など任意の組合せが可能
である。
又、共押出の場合、AにBSBにAをブレンドしたり、
AやBの少なくとも一方に両層面の密着性を向上させる
樹脂を配合することもある。
積層構造物の形状としては任意のものであって良く、フ
ィルム、シート、テープ、ボトル、パイプ、フィラメン
ト、異型断面押出物などが例示される。
又、得られる積層構造物は必要に応じ、熱処理、冷却処
理、圧延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、溶液
又は溶融コート処理、製袋加工、探しぼり加工、箱加工
、チューブ加工、スプリット加工等を行うことができ又
、本発明の前記成型物や積層構造物特にフィルム・ノー
ト状のものは必要に応じて延伸を施し、その物性を改善
することも可能である。
本発明においては、組成物を溶融成型して原反となるフ
ィルムを製造する。フィルムの厚みは特に限定はなく、
数μないし数100μに設定することができる。尚、本
発明に言うフィルムとはシート、テープ、管、容器等の
形態を含む広義のフィルムを意味する。
上記の如くして得られたフィルムは必要に応じ、吸湿或
は乾燥等の調湿処理した後延伸に供せられる。
延伸は、−軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、
出来るだけ高倍率の延伸を行った方が本発明の効果が生
かされる。−軸延伸の場合は1.5倍以上、特に2倍以
上とすることが好ましい。二軸延伸の場合は面積倍率で
15倍以上、特に2倍以上、更には4倍以上とすること
が好ましい。
延伸方法としてはロール延伸法、テンター延伸法、チュ
ーブラ−延伸法、延伸ブロー法などの他、深絞成形、真
゛空成形等のうち延伸倍率の高いものも採用できる。二
軸延伸の場合は同時二輪延伸方式、逐次二軸延伸方式の
いずれの方式も採用できる。
延伸温度は40〜+50’C程度の範囲から選ばれる。
かくして延伸が終了し1こ後、次いで熱固定を行う。熱
固定は、周知の手段で実施可能であり、上記延伸フィル
ムを緊張状態に保ちなから50〜160℃、好ましくは
80〜160℃で2〜600秒間程度熱処理を行う。
又、得られる延伸フィルムは必要に応じ、冷却処理、圧
延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、溶液又は溶
融コート処理、製袋加工、探しぼり加工、箱加工、チュ
ーブ加工、スプリット加工等を行うことができる。
本発明の組成物から得られるフィルム、シート或は容器
等は食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装材とし
て有用である。
[作  用] 本発明においては、(A)、(B)、(C)、(D)な
る組成物はロングラン成型性に優れると共に、得られる
成型物は層間接着力、酸素遮断性、延伸性、柔軟性が顕
著に向上する特徴を有する。
[実施例コ 次に実施例を挙げて本発明の組成物を更に具体的に説明
する。以下、「部」又は1%」とあるのは特に断わりの
ない限り重量基準で表わし1こものである。
試料の調製 ハイドロタルサイト系固溶体 H−1: [Mg+、it Zno +t] 1.1”
 A L +、(OH)+ (Codl o 、it 
O,45H+0H−2+ [Mg+、、Cd1z+] 
it A I + r (Of−1it (CH+C0
0) h r 0.34H:0“−3: CMg″+C
&y“′°°“1°“AI、、1(0−篇密1.・°“
”′。
H4: [Mg+7+ Pb+z+]。、AI。バOH
): (Codl。、、、0.52H,0実施例1−1
0、対照例1〜2 第1表に示す(A)、(B)、(C)、(D)の組合わ
仕からなる組成物を用いて次の構成よりなる積層構造物
を製造した。
外 !(I);ポリアミド6 中間層(■);本願の(A)、(B)、(C)、(D)
組成物接着!(III);無水マレイン酸変性エチレン
−酢酸ビニル共重合体 [MFR; 2.1g/l 0分(190℃、2+60
1i1))内 層(■);酢酸ビニル含量10%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体 CMFR; 29710分(190℃、2160+7)
)膜厚(μ)が(1)/(II)/(III)/(IV
) =20/1015/20なる4層積層構造物但し、
延伸性の測定には80/40/20/80のフィルムを
用いた。
成型条件 押出機 40mm径押出機(内層用) 40+nm径押出機(中間層用) 30mm径押出機(接着層用) 40mm径押出機(外層用) スクリュー・共にL/D=2.8    圧縮比3.2
スクリユ一回転数 内層用 4Orpm 中間層用  2Orpm 接着層用  2 Orpm 外層用 40 rpm グイ 4層コンパイニングアダプター付Tダイダイ巾 450
11+n 押出温度 内・外・接着用押出機 c、=190℃    c、=200℃C3=210℃
    C,= 220℃中間層用押出機 C,−180℃    Ct=200℃c、=220℃
     C,= 220℃コンパイニングアダプター
   210℃Tダイ            210
℃結果を第1表に示す。
尚接着力は120℃×30分のレトルト処理後乾燥して
測定した。
ロングラン性は96時間連続して押出成形を行った後に
、押出機を解体し、スクリーンメツシュ上のゲル付着状
況を1(全くなし)〜5(全面的に付着)で又スクリュ
ー表面への焼け・コゲの付着量を1(全くなし)〜5(
全面的に付着)で5段階評価した。
酸素透過度は、MOCON社製0XTRANI O15
0で測定、延伸性は延伸温度90℃、同時二輪延伸(3
×3倍延伸)時の延伸ムラの有無を評価した。
フィルムインパクトは、フィルムインパクトテスターで
測定撃頭径3/2インチ、20℃X65%RHで測定し
た。
耐屈曲疲労性はゲルボッレックステストを行い、ピンホ
ールが1個あくまで(酸素透過度が急激に大きくなるま
で)の屈曲回数で評価した。
実施例11〜I5 内層(1)及び外層(■);直鎖状低密度ポリエチレン
(MFR+ 、59/10分、密度0.920)接着層
(II)、(IV) ;無水マレイン酸変性直鎖状低密
度ポリエチレン(MPR2g710分)中間層(■);
本願の(A)、(B)、(C)、(D)の組成物層構成
及び膜厚(μ)が(I)/(II)/(III)/(I
V)/(V)=2015/1015/20なる5層積層
構造物を以下の条件下で製造した。
但し延伸性の測定には80/20/40/20/80を
使用した。
押出機 40a+m径押出機(内層及び外層用)40+i径押出
機(中間層用) 30+m径押出機(接着層用) スクリュー:共にL/D=28   圧縮比3.2スク
リユ一回転数 内外層用 65rpm 中間層用 2Orpm 接着層用 30 rpm グイ 5層コンパイニングアダプター付Tダイダイ中 450
mm 押出温度 内・外・接着用押出機 C,=190℃   c2=200°CC5−21O°
CC,=220°C 中間層用押出機 C,=180°CC2=200°C C5−220℃    C4=220°Cコンパイニン
グアダプター   210℃Tダイ         
    210°C結果を第2表に示す。
[効  果] 本発明の(A)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
、(B)ポリオレフィン系樹脂、(C)特定のグラフト
共重合体及び(D)ハイドロタルサイト系固溶体よりな
る組成物は便れたごングラン加工性をもち優れた酸素遮
断性、延伸性、柔軟性をもつ成型物を与える。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、(
    B)ポリオレフィン系樹脂 (C)ポリオレフィン系樹脂にエチレン性不飽和カルボ
    ン酸又はその誘導体をグラフト反応させ、更にポリアミ
    ドを反応させてなるグラフト重合体及び (D)一般式[〔(M^2^+)_y_1(M^2^+
    )_y_2〕_1_−_xM^3^+(OH)_2A_
    x_/_n・mH_2O](但し M^2^+はMg、
    Ca、Sr及びBaから選ばれる金属の少なくとも1種
    、M^2^+はZn、Cd、Pb、Snから選ばれる金
    属、M^3^+は3価金属、A^n^−はn価のアニオ
    ン、x、y_1、y_2、mはそれぞれ0<x≦0.5
    、0.5<y_1<1、y_1+y_2=1、0≦m<
    2で示される正数)で表されるハイドロタルサイト系固
    溶体からなる樹脂組成物。 2、特許請求の範囲第1項記載の組成物を溶融成型して
    なる成型物。 3、特許請求の範囲第1項記載の組成物を少なくとも一
    層とする積層構造物。 4、成型物又は積層構造物が少なくとも一軸方向に延伸
    されてなる請求項2記載の成型物又は請求項3記載の積
    層構造物。
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