JPH0416298Y2 - - Google Patents
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- JPH0416298Y2 JPH0416298Y2 JP1984105981U JP10598184U JPH0416298Y2 JP H0416298 Y2 JPH0416298 Y2 JP H0416298Y2 JP 1984105981 U JP1984105981 U JP 1984105981U JP 10598184 U JP10598184 U JP 10598184U JP H0416298 Y2 JPH0416298 Y2 JP H0416298Y2
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- JP
- Japan
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- back cover
- top surface
- tape
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- cover
- Prior art date
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- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、本体ケースの前面に裏蓋付きの前
蓋を備えたテープカートリツジにおいて、裏蓋の
がたつきなどに起因するプレイヤーへの脱着不良
を改善したものである。
蓋を備えたテープカートリツジにおいて、裏蓋の
がたつきなどに起因するプレイヤーへの脱着不良
を改善したものである。
第8図はこの種のテープカートリツジにおける
従来例を示している(文献不詳)。そこでは裏蓋
13が前蓋5側の軸受17に回転軸16で枢支連
結されており、前蓋5の開閉に連動して開閉す
る。即ち、前蓋5が閉じ姿勢にあるとき裏蓋13
は第8図の実線で示す閉じ状態にあり、本体ケー
ス1に枢結した前蓋5が枢軸8まわりに上開き回
動すると、裏蓋13が回転軸16まわりに回動し
ながら裏蓋13側の案内軸18が本体ケース1側
の案内溝19に沿つて摺動し、最終的に前蓋5と
裏蓋13とが共に第8図の仮想線で示すごとく上
方に開いた姿勢になる。裏蓋13は案内軸18と
案内溝19との案内摺動で動きが規制されてい
る。
従来例を示している(文献不詳)。そこでは裏蓋
13が前蓋5側の軸受17に回転軸16で枢支連
結されており、前蓋5の開閉に連動して開閉す
る。即ち、前蓋5が閉じ姿勢にあるとき裏蓋13
は第8図の実線で示す閉じ状態にあり、本体ケー
ス1に枢結した前蓋5が枢軸8まわりに上開き回
動すると、裏蓋13が回転軸16まわりに回動し
ながら裏蓋13側の案内軸18が本体ケース1側
の案内溝19に沿つて摺動し、最終的に前蓋5と
裏蓋13とが共に第8図の仮想線で示すごとく上
方に開いた姿勢になる。裏蓋13は案内軸18と
案内溝19との案内摺動で動きが規制されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
かかる従来形態で問題になるのは、裏蓋13が
閉じ姿勢でがたつくことである。例えば、案内軸
18を案内溝19に沿つて円滑に摺動させるため
には、案内軸18の軸径よりも案内溝19の溝幅
を大きく設定することが必要であり、両者18・
19間にある程度のがたつきがあるものにせざる
を得ない。このがたつきは前蓋5および裏蓋13
が閉じ姿勢にあるときに、裏蓋13の動きが完全
に規制されない事態を招く。つまり、裏蓋13の
がたつきを許す。そのため、プレイヤー内でテー
プカートリツジが装填保持される方向ないし態様
によつては、第9図に示すごとく裏蓋13の上壁
15の後端部が浮き上がり、本体ケース1の上面
1cから突き出る現象を起こす。
閉じ姿勢でがたつくことである。例えば、案内軸
18を案内溝19に沿つて円滑に摺動させるため
には、案内軸18の軸径よりも案内溝19の溝幅
を大きく設定することが必要であり、両者18・
19間にある程度のがたつきがあるものにせざる
を得ない。このがたつきは前蓋5および裏蓋13
が閉じ姿勢にあるときに、裏蓋13の動きが完全
に規制されない事態を招く。つまり、裏蓋13の
がたつきを許す。そのため、プレイヤー内でテー
プカートリツジが装填保持される方向ないし態様
によつては、第9図に示すごとく裏蓋13の上壁
15の後端部が浮き上がり、本体ケース1の上面
1cから突き出る現象を起こす。
かかる裏蓋13の浮き上がり現象がプレイヤー
内において生じた場合、その浮き上がり量Yとプ
レイヤーの内部構造とによつては、テープカート
リツジを取り出す際にケース上面1cから突き出
た裏蓋13の上壁15の後端面15aがプレイヤ
ー側の部品(主としてテープカートリツジの押え
バネ部材)に突き当たり、更にかみ込んでテープ
カートリツジがプレイヤーから取り出せないとい
う最悪の事態を招く。そこまで至らずとも、裏蓋
13とプレイヤー側の部材との接当干渉でプレイ
ヤーに対するテープカートリツジの脱着が円滑に
行かなかつたり、双方に損傷を受けがちである。
内において生じた場合、その浮き上がり量Yとプ
レイヤーの内部構造とによつては、テープカート
リツジを取り出す際にケース上面1cから突き出
た裏蓋13の上壁15の後端面15aがプレイヤ
ー側の部品(主としてテープカートリツジの押え
バネ部材)に突き当たり、更にかみ込んでテープ
カートリツジがプレイヤーから取り出せないとい
う最悪の事態を招く。そこまで至らずとも、裏蓋
13とプレイヤー側の部材との接当干渉でプレイ
ヤーに対するテープカートリツジの脱着が円滑に
行かなかつたり、双方に損傷を受けがちである。
このような裏蓋13の浮き上がりは、前蓋5の
軸受17、案内軸18、案内溝19、および前蓋
5の枢軸8などの位置精度のばらつきや熱変形に
よる狂い等でも生じ、更にこれらが相乗して一層
助長される。
軸受17、案内軸18、案内溝19、および前蓋
5の枢軸8などの位置精度のばらつきや熱変形に
よる狂い等でも生じ、更にこれらが相乗して一層
助長される。
この考案はかかる事実に着目して、プレイヤー
にテープカートリツジを装填したときに裏蓋13
の上壁15の後端部がプレイヤー側の部材に突つ
掛かることがないようにし、以てプレイヤーに対
するテープカートリツジの脱着性を良好にするこ
とを眼目とする。
にテープカートリツジを装填したときに裏蓋13
の上壁15の後端部がプレイヤー側の部材に突つ
掛かることがないようにし、以てプレイヤーに対
するテープカートリツジの脱着性を良好にするこ
とを眼目とする。
本考案は、本体ケース1にこれの前面に導出し
たテープ2の外面側を覆う前蓋5と、テープ2の
裏面側を覆う裏蓋13とをそれぞれ開閉操作可能
に枢着してあり、前蓋5の開閉に連動して裏蓋1
3が開閉作動するテープカートリツジにおいて、
裏蓋13が閉じ姿勢にあるとき、裏蓋13の上面
15bが本体ケース1の上面1cと実質的に面一
状態にあり、裏蓋13の上壁15の後端壁15a
と上面15bとが交わる稜角部の全体もしくは一
部を、直線状や曲線状を含む角落とし面20に形
成してあり、本体ケース1の上面1cと裏蓋13
の上面15bとが面一の場合に、裏蓋13におけ
る上面15bからの角落とし面20の切落とし量
をYc、裏蓋13の予想浮き上がり量をYc′とした
とき、次の関係式が成立することを要件とする。
たテープ2の外面側を覆う前蓋5と、テープ2の
裏面側を覆う裏蓋13とをそれぞれ開閉操作可能
に枢着してあり、前蓋5の開閉に連動して裏蓋1
3が開閉作動するテープカートリツジにおいて、
裏蓋13が閉じ姿勢にあるとき、裏蓋13の上面
15bが本体ケース1の上面1cと実質的に面一
状態にあり、裏蓋13の上壁15の後端壁15a
と上面15bとが交わる稜角部の全体もしくは一
部を、直線状や曲線状を含む角落とし面20に形
成してあり、本体ケース1の上面1cと裏蓋13
の上面15bとが面一の場合に、裏蓋13におけ
る上面15bからの角落とし面20の切落とし量
をYc、裏蓋13の予想浮き上がり量をYc′とした
とき、次の関係式が成立することを要件とする。
関係式
Yc≧Yc′・sinγ/sin(α+γ)
但し、αは裏蓋13の最大浮き上がり状態にお
ける、裏蓋13の上面15bと本体ケース1の上
面1cのなす角であり、γは裏蓋13の上面15
bと後端面15aのなす角である。またYc′の予
想浮き上がり量とは、裏蓋13の上壁15の後端
に角落とし面20が形成されていない場合の、本
体ケース1の上面1cに対する裏蓋13の後端面
15aの上端の最大浮き上がり高さである。
ける、裏蓋13の上面15bと本体ケース1の上
面1cのなす角であり、γは裏蓋13の上面15
bと後端面15aのなす角である。またYc′の予
想浮き上がり量とは、裏蓋13の上壁15の後端
に角落とし面20が形成されていない場合の、本
体ケース1の上面1cに対する裏蓋13の後端面
15aの上端の最大浮き上がり高さである。
しかるときは、プレイヤー内において前蓋5お
よび裏蓋13を閉じ姿勢にして取り出す際に、プ
レイヤー側の部材が裏蓋13の上壁15の後端面
15aに突つ掛かることはなく、せいぜい角落と
し面20に接触するだけとなる。
よび裏蓋13を閉じ姿勢にして取り出す際に、プ
レイヤー側の部材が裏蓋13の上壁15の後端面
15aに突つ掛かることはなく、せいぜい角落と
し面20に接触するだけとなる。
第1図ないし第5図は本考案の第1実施例を示
す。
す。
第2図および第3図において、1は本体ケース
である。本体ケース1はプラスチツク製の上下ケ
ース1a,1bを蓋合わせ状にねじ等で結合して
なる。本体ケース1内の内部左右にテープ2が巻
かれるテープリール3,3を有する。本体ケース
1の前面左右にテープ引出口4,4を前方開口状
に形成してある。テープ2はこれらテープ引出口
4,4を通して一方のリール3からケース前面に
導出させて他方のリール3に巻き取られる。
である。本体ケース1はプラスチツク製の上下ケ
ース1a,1bを蓋合わせ状にねじ等で結合して
なる。本体ケース1内の内部左右にテープ2が巻
かれるテープリール3,3を有する。本体ケース
1の前面左右にテープ引出口4,4を前方開口状
に形成してある。テープ2はこれらテープ引出口
4,4を通して一方のリール3からケース前面に
導出させて他方のリール3に巻き取られる。
本体ケース1にはこれらの前面を閉じる前蓋5
が開閉操作可能に枢着されている。
が開閉操作可能に枢着されている。
この前蓋5は、本体ケース1の前面を左右間に
わたつて閉合する前面壁6と、該前面壁6の左右
端から後方に連出した左右側片7,7と、両左右
側片7,7の内面に対向状に突設した枢軸8,8
とを有するプラスチツク成型品であり、左右側片
7,7が本体ケース1の左右側壁9,9の前端外
側に嵌め込まれて枢軸8,8が左右側壁9,9に
設けた軸孔10,10にそれぞれ嵌入されること
によつて枢着される。これで前蓋5は枢軸8のま
わりに本体ケース1の前面を閉じる姿勢と上開き
の姿勢とにわたつて回動し、第3図において右側
の枢軸8上に装着の捩りコイルばね11で閉じ勝
手に回動付勢されている。
わたつて閉合する前面壁6と、該前面壁6の左右
端から後方に連出した左右側片7,7と、両左右
側片7,7の内面に対向状に突設した枢軸8,8
とを有するプラスチツク成型品であり、左右側片
7,7が本体ケース1の左右側壁9,9の前端外
側に嵌め込まれて枢軸8,8が左右側壁9,9に
設けた軸孔10,10にそれぞれ嵌入されること
によつて枢着される。これで前蓋5は枢軸8のま
わりに本体ケース1の前面を閉じる姿勢と上開き
の姿勢とにわたつて回動し、第3図において右側
の枢軸8上に装着の捩りコイルばね11で閉じ勝
手に回動付勢されている。
テープカートリツジの不使用時に前蓋5は閉じ
られていて、テープ2の外面側を覆つて保護し、
テープカートリツジをプレイヤーに装填すると、
前蓋5が上向きに開いてテープ2がケース前方に
引き出し可能なスタンバイ状態になる。
られていて、テープ2の外面側を覆つて保護し、
テープカートリツジをプレイヤーに装填すると、
前蓋5が上向きに開いてテープ2がケース前方に
引き出し可能なスタンバイ状態になる。
本体ケース1の前面にはテープローデイング用
ポケツト12が入り込み状に凹設形成されてい
る。このポケツト12の存在箇所において前蓋5
の内側に裏蓋13が付設されている。この裏蓋1
3は不使用時にテープ2の裏面側、即ち下側方を
含む内側方およびポケツト12の開口上面側を覆
つて、ポケツト12の上下開口面側から塵埃が侵
入してテープ2に付着するのを防止する。
ポケツト12が入り込み状に凹設形成されてい
る。このポケツト12の存在箇所において前蓋5
の内側に裏蓋13が付設されている。この裏蓋1
3は不使用時にテープ2の裏面側、即ち下側方を
含む内側方およびポケツト12の開口上面側を覆
つて、ポケツト12の上下開口面側から塵埃が侵
入してテープ2に付着するのを防止する。
第1図において、裏蓋13は断面が概ねT字形
状に形成されており、テープ2の裏面側を覆う傾
斜壁14と、該傾斜壁14の上端に連接されてポ
ケツト12の開口上面を塞ぐ上壁15とを有する
プラスチツク成形品である。裏蓋13が閉じ姿勢
にあるとき、上壁15は本体ケース1の上面1c
とほぼ面一状になる。そして、傾斜壁14の左右
端に突設した回転軸16,16が前蓋5の内面側
に設けられた左右の軸受17,17にそれぞれ回
動自在に枢支連結され、傾斜壁14の左右端の回
転軸16,16より下方から突設した案内軸1
8,18がポケツト12の左右内側面に設けられ
た概ねS字状の案内溝19,19にそれぞれ摺動
自在に嵌入している。
状に形成されており、テープ2の裏面側を覆う傾
斜壁14と、該傾斜壁14の上端に連接されてポ
ケツト12の開口上面を塞ぐ上壁15とを有する
プラスチツク成形品である。裏蓋13が閉じ姿勢
にあるとき、上壁15は本体ケース1の上面1c
とほぼ面一状になる。そして、傾斜壁14の左右
端に突設した回転軸16,16が前蓋5の内面側
に設けられた左右の軸受17,17にそれぞれ回
動自在に枢支連結され、傾斜壁14の左右端の回
転軸16,16より下方から突設した案内軸1
8,18がポケツト12の左右内側面に設けられ
た概ねS字状の案内溝19,19にそれぞれ摺動
自在に嵌入している。
前蓋5および裏蓋13は第1図の実線で示す閉
じ姿勢からそれぞれ上向きに開く。すなわち、こ
の閉じ姿勢から前蓋5を上開き回動すると、これ
に連動して裏蓋13は回転軸16まわりに回動し
ながら案内軸18が案内溝19に沿つて摺動して
行き、前蓋5と共に第1図の仮想線で示すように
開く。
じ姿勢からそれぞれ上向きに開く。すなわち、こ
の閉じ姿勢から前蓋5を上開き回動すると、これ
に連動して裏蓋13は回転軸16まわりに回動し
ながら案内軸18が案内溝19に沿つて摺動して
行き、前蓋5と共に第1図の仮想線で示すように
開く。
かくして、本考案では裏蓋13の上壁15にお
いて、その後端面15aと上面15bとが交わる
稜角部を角落とし面20に形成したものである。
いて、その後端面15aと上面15bとが交わる
稜角部を角落とし面20に形成したものである。
具体的には、第4図および第5図に示すごとく
角落とし面20は前記上壁15の後端面15aと
上面15bとが交わる稜角部を前方に向かつて一
定角度だけ上り傾斜状に面取りしたものとした。
第4図は裏蓋13の上面15bが本体ケース1の
上面1cと面一状となつている状態を示してお
り、第5図は裏蓋13が最大に浮き上がつた状態
を示している。
角落とし面20は前記上壁15の後端面15aと
上面15bとが交わる稜角部を前方に向かつて一
定角度だけ上り傾斜状に面取りしたものとした。
第4図は裏蓋13の上面15bが本体ケース1の
上面1cと面一状となつている状態を示してお
り、第5図は裏蓋13が最大に浮き上がつた状態
を示している。
そして、この角落とし面20を形成するについ
ては裏蓋13の上面15bから角落とし面20の
下端までの高さを角落とし面20の切落とし量
Ycとして、Ycを次の関係式で求めた。
ては裏蓋13の上面15bから角落とし面20の
下端までの高さを角落とし面20の切落とし量
Ycとして、Ycを次の関係式で求めた。
Yc≧Yc′・sinγ/sin(α+γ) ……
ここで、γは裏蓋13の上面15bと後端面1
5aのなす角であり、αは第5図に示すように裏
蓋13の最大浮き上がり状態における、裏蓋13
の上面15bと本体ケース1の上面1cのなす角
である。またYc′は、裏蓋13の上壁15の後端
に角落とし面20が形成されていない場合の、本
体ケース1の上面1cに対する裏蓋13の後端面
15aの上端の最大浮き上がり高さ、すなわち予
想浮き上がり量である。
5aのなす角であり、αは第5図に示すように裏
蓋13の最大浮き上がり状態における、裏蓋13
の上面15bと本体ケース1の上面1cのなす角
である。またYc′は、裏蓋13の上壁15の後端
に角落とし面20が形成されていない場合の、本
体ケース1の上面1cに対する裏蓋13の後端面
15aの上端の最大浮き上がり高さ、すなわち予
想浮き上がり量である。
α,γ,Yc′は、角落とし面20を設けていな
い従来のカートリツジで、製品として許容される
精度のばらつきやその後の熱変形を生じたものな
どのデータをとつて決定した。例えば、α=5°,
γ=45°である場合には、切落とし量Ycは予想浮
き上がり量Yc′の92%以上に設定すればよい。
い従来のカートリツジで、製品として許容される
精度のばらつきやその後の熱変形を生じたものな
どのデータをとつて決定した。例えば、α=5°,
γ=45°である場合には、切落とし量Ycは予想浮
き上がり量Yc′の92%以上に設定すればよい。
の式の意味について第5図を基にして説明す
る。ここで、角落とし面20の下端をA,同じく
角落とし面20の上端をB、本体ケース1の上面
1cの前端をC、裏蓋13の上面15b及び後端
面15aの延長線の交点をDと定め、さらに点D
から直線ACに対して引いた垂線の交点をE、点
Aから直線BDに対して引いた垂線の交点をFと
すると、 Yc=AF、 Yc′=DE である。
る。ここで、角落とし面20の下端をA,同じく
角落とし面20の上端をB、本体ケース1の上面
1cの前端をC、裏蓋13の上面15b及び後端
面15aの延長線の交点をDと定め、さらに点D
から直線ACに対して引いた垂線の交点をE、点
Aから直線BDに対して引いた垂線の交点をFと
すると、 Yc=AF、 Yc′=DE である。
さらに、YcとYc′は、
Yc=AD sinγ、
Yc′=AD sin(α+γ)
であらわせるので、
Yc=Yc′sinγ/sin(α+γ) ……
の関係にあることがわかる。
裏蓋13の最大浮き上がり状態においてのよ
うな等号が成り立つので、一般的には角落とし面
20を形成するときのYcの値をの式で示され
る値以上に設定すれば、裏蓋13に設ける角落と
し面20の下端が本体ケース1の上面1cより高
く突出することを防止することができる。
うな等号が成り立つので、一般的には角落とし面
20を形成するときのYcの値をの式で示され
る値以上に設定すれば、裏蓋13に設ける角落と
し面20の下端が本体ケース1の上面1cより高
く突出することを防止することができる。
すなわちの式は、裏蓋13の上壁15の後端
部がYc′浮き上がつた場合を想定し(第5図)、
ここに設ける角落とし面20の下端が本体ケース
1の上面1cよりも下方ないし同じ高さにあるよ
うな設定を行うものである。
部がYc′浮き上がつた場合を想定し(第5図)、
ここに設ける角落とし面20の下端が本体ケース
1の上面1cよりも下方ないし同じ高さにあるよ
うな設定を行うものである。
かかるテープカートリツジをプレイヤーから取
り出す際に、閉じ姿勢となる裏蓋13の上壁15
の後端部が本体ケース1の上面1cから浮き上が
り状態になつていると、プレイヤー側の部材が角
落とし面20に接当する。このときに、角落とし
面20は本体ケース1の上面1cに対して緩傾斜
面となつており、またテープカートリツジはプレ
イヤーから押し出される向きに力を受けているの
で、プレイヤー側の部材は角落とし面20上を摺
動案内されて該角落とし面20を乗り越える。こ
れ以後にはプレイヤー側の部材が突つ掛かりを生
ずることはないので、テープカートリツジをプレ
イヤー外に確実に取り出すことができる。
り出す際に、閉じ姿勢となる裏蓋13の上壁15
の後端部が本体ケース1の上面1cから浮き上が
り状態になつていると、プレイヤー側の部材が角
落とし面20に接当する。このときに、角落とし
面20は本体ケース1の上面1cに対して緩傾斜
面となつており、またテープカートリツジはプレ
イヤーから押し出される向きに力を受けているの
で、プレイヤー側の部材は角落とし面20上を摺
動案内されて該角落とし面20を乗り越える。こ
れ以後にはプレイヤー側の部材が突つ掛かりを生
ずることはないので、テープカートリツジをプレ
イヤー外に確実に取り出すことができる。
上記実施例では角落とし面20を直線状にした
が、これは第6図に示すごとく曲線状にしてもよ
いし、また第7図に示すごとく上壁15の後端部
全体をアール状に形成してもよい。
が、これは第6図に示すごとく曲線状にしてもよ
いし、また第7図に示すごとく上壁15の後端部
全体をアール状に形成してもよい。
角落とし面20は上壁15の後端面15aと上
面15bとが出合う稜角部の左右間全体にわたつ
て形成することまで要しない。その稜角部に部分
的に形成するをもつて足りる。例えば、プレイヤ
ー側の押えバネ部材は一般に本体ケース1の上面
1cの左右端部分に接当作用する形態が多いが、
そうした場合には前記稜角部の左右端部分にのみ
角落とし面20を形成するだけでもよいからであ
る。
面15bとが出合う稜角部の左右間全体にわたつ
て形成することまで要しない。その稜角部に部分
的に形成するをもつて足りる。例えば、プレイヤ
ー側の押えバネ部材は一般に本体ケース1の上面
1cの左右端部分に接当作用する形態が多いが、
そうした場合には前記稜角部の左右端部分にのみ
角落とし面20を形成するだけでもよいからであ
る。
以上説明したように、この考案によれば裏蓋1
3の上壁15の後端面15aと上面15bとが交
わる稜角部を角落とし面20に形成した。したが
つて、閉じ姿勢にある裏蓋13のがたつき、各部
の寸法精度のばらつき又は熱変形による狂いなど
で裏蓋13の上壁15の後端部が浮き上がり状態
になつたとしても、その原因が予測される範囲内
であれば、角落とし面20の形成により該上壁1
5の後端面15aの高さは本体ケース1の上面1
cよりも低くなる筈であるから、該後端面15a
とプレイヤー側の部材とが突つ掛かることはな
い。プレイヤー側の部材が角落とし面20に接触
することはあつても支障なく摺接案内される。そ
の結果、プレイヤーへのテープカートリツジの出
し入れ時とくに取り出しに際して、テープカート
リツジがプレイヤーに引つ掛かつて取り出せない
という重大なトラブルを簡単な構成で確実に防止
できるに至つた。
3の上壁15の後端面15aと上面15bとが交
わる稜角部を角落とし面20に形成した。したが
つて、閉じ姿勢にある裏蓋13のがたつき、各部
の寸法精度のばらつき又は熱変形による狂いなど
で裏蓋13の上壁15の後端部が浮き上がり状態
になつたとしても、その原因が予測される範囲内
であれば、角落とし面20の形成により該上壁1
5の後端面15aの高さは本体ケース1の上面1
cよりも低くなる筈であるから、該後端面15a
とプレイヤー側の部材とが突つ掛かることはな
い。プレイヤー側の部材が角落とし面20に接触
することはあつても支障なく摺接案内される。そ
の結果、プレイヤーへのテープカートリツジの出
し入れ時とくに取り出しに際して、テープカート
リツジがプレイヤーに引つ掛かつて取り出せない
という重大なトラブルを簡単な構成で確実に防止
できるに至つた。
第1図ないし第5図は本考案の第1実施例を示
しており、第1図は要部の縦断面図、第2図は全
体の外観斜視図、第3図は一部切欠き平面図、第
4図は裏蓋が非浮き上がり状態にある要部の拡大
縦断面図、第5図は裏蓋が浮き上がり状態にある
要部の拡大縦断面図である。第6図と第7図は本
考案のそれぞれ異なる別実施例を示す要部の縦断
面図である。第8図は従来例の要部の縦断面図、
第9図は従来例における裏蓋の浮き上がり状態を
説明する要部の縦断面図である。 1……本体ケース、2……テープ、5……前
蓋、13……裏蓋、15……上壁、15a……後
端面、15b……上面、18……案内軸、19…
…案内溝、20……角落とし面。
しており、第1図は要部の縦断面図、第2図は全
体の外観斜視図、第3図は一部切欠き平面図、第
4図は裏蓋が非浮き上がり状態にある要部の拡大
縦断面図、第5図は裏蓋が浮き上がり状態にある
要部の拡大縦断面図である。第6図と第7図は本
考案のそれぞれ異なる別実施例を示す要部の縦断
面図である。第8図は従来例の要部の縦断面図、
第9図は従来例における裏蓋の浮き上がり状態を
説明する要部の縦断面図である。 1……本体ケース、2……テープ、5……前
蓋、13……裏蓋、15……上壁、15a……後
端面、15b……上面、18……案内軸、19…
…案内溝、20……角落とし面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 本体ケース1にこれの前面に導出したテープ2
の外面側を覆う前蓋5と、テープ2の裏面側を覆
う裏蓋13とをそれぞれ開閉操作可能に枢着して
あり、 前蓋5の開閉に連動して裏蓋13が開閉作動す
るテープカートリツジにおいて、 裏蓋13が閉じ姿勢にあるとき、裏蓋13の上
面15bが本体ケース1の上面1cと実質的に面
一状態にあり、 裏蓋13の上壁15の後端壁15aと上面15
bとが交わる稜角部の全体もしくは一部を、直線
状や曲線状を含む角落とし面20に形成してあ
り、 本体ケース1の上面1cと裏蓋13の上面15
bとが面一の場合に、裏蓋13における上面15
bからの角落とし面20の切落とし量をYc、裏
蓋13の予想浮き上がり量をYc′としたとき、次
の関係式が成立することを特徴とするテープカー
トリツジ。 関係式 Yc≧Yc′・sinγ/sin(α+γ) 但し、αは裏蓋13の浮き上がり状態におけ
る、裏蓋13の上面15bと本体ケース1の上面
1cのなす角であり、γは裏蓋13の上面15b
と後端面15aのなす角である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10598184U JPS6124882U (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | テ−プカ−トリツジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10598184U JPS6124882U (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | テ−プカ−トリツジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6124882U JPS6124882U (ja) | 1986-02-14 |
JPH0416298Y2 true JPH0416298Y2 (ja) | 1992-04-13 |
Family
ID=30665281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10598184U Granted JPS6124882U (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | テ−プカ−トリツジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6124882U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5992784A (en) * | 1997-02-28 | 1999-11-30 | Sony Corporation | Lid assembly for tape cartridge |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58100281A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | テ−プカセツト |
-
1984
- 1984-07-13 JP JP10598184U patent/JPS6124882U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58100281A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | テ−プカセツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6124882U (ja) | 1986-02-14 |
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