JPH04117423A - アルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents
アルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの製造方法Info
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- JPH04117423A JPH04117423A JP23459190A JP23459190A JPH04117423A JP H04117423 A JPH04117423 A JP H04117423A JP 23459190 A JP23459190 A JP 23459190A JP 23459190 A JP23459190 A JP 23459190A JP H04117423 A JPH04117423 A JP H04117423A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ポリマーブレンドの相溶性を改善するため、
異種ポリマーと物理的又は化学的に結合しうる反応性官
能基を、分子中に任意の個数有するポリフェニレンエー
テルの製造方法に関する。
異種ポリマーと物理的又は化学的に結合しうる反応性官
能基を、分子中に任意の個数有するポリフェニレンエー
テルの製造方法に関する。
詳しくは、任意の数の炭素−炭素不飽和結合を有するポ
リフェニレンエーテルに、アルコキシシリル基を有する
メルカプタンを反応させて得られる、相溶性を向上させ
るに有用なアルコキシシリル基を分子中に任意の個数有
するアルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの
製造方法に関する。
リフェニレンエーテルに、アルコキシシリル基を有する
メルカプタンを反応させて得られる、相溶性を向上させ
るに有用なアルコキシシリル基を分子中に任意の個数有
するアルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの
製造方法に関する。
(従来の技術)
ポリマーブレンドを製造する場合、ポリフェニレンエー
テル(以下、PPEと略称する)は、特定の樹脂を除い
て、他の樹脂とは一般に非相溶であり、親和性を有して
いない。このため単純に2成分を混合した場合は、エネ
ルギー的に安定な相分離構造を示し、この2相橋造の界
面の接着性は良好でなく、このため機械的強度及び耐衝
撃性が低下し、成形加工時に層状剥離(デラミネーショ
ン)を生じ易い等の大きな障害を示す。
テル(以下、PPEと略称する)は、特定の樹脂を除い
て、他の樹脂とは一般に非相溶であり、親和性を有して
いない。このため単純に2成分を混合した場合は、エネ
ルギー的に安定な相分離構造を示し、この2相橋造の界
面の接着性は良好でなく、このため機械的強度及び耐衝
撃性が低下し、成形加工時に層状剥離(デラミネーショ
ン)を生じ易い等の大きな障害を示す。
上記の問題を解決するため、PPE及びブレンドするポ
リマーのそれぞれに対して、親和性を有するセグメント
よりなるブロック体やグラフト体を相溶化剤として用い
ることが有効である。これらを合成するには、無水マレ
イン酸などの2官能性の小分子をバインダーとして用い
るケースと、互いに反応し合う官能基を有するポリマー
同士の結合によるケース等があるが、いずれの場合にも
ポリマー分子中の官能基の種類及びその数が重要である
。
リマーのそれぞれに対して、親和性を有するセグメント
よりなるブロック体やグラフト体を相溶化剤として用い
ることが有効である。これらを合成するには、無水マレ
イン酸などの2官能性の小分子をバインダーとして用い
るケースと、互いに反応し合う官能基を有するポリマー
同士の結合によるケース等があるが、いずれの場合にも
ポリマー分子中の官能基の種類及びその数が重要である
。
これらの例として、多くは不飽和カルボン酸、不飽和イ
ミド又は不飽和エポキシドなどを混線反応させる方法が
あるが、導入できる官能基の数の制御や種類に制限があ
る。
ミド又は不飽和エポキシドなどを混線反応させる方法が
あるが、導入できる官能基の数の制御や種類に制限があ
る。
また、PPEの末端のフェノール性水駿基を反応点とし
て、各種官能基の導入例がこれまでに提案されている。
て、各種官能基の導入例がこれまでに提案されている。
例えば、特開昭63−199754号又は特表昭62−
500456号各公報に示された末端無水カルボン酸変
性物、米国特許第4746708号明細書の末端アルコ
ール性ヒドロキシ変性物又は米国特許第4732937
号明細書の末端グリシジル変性物等があるが、しかし、
これらは、反応点、官能基の数がポリマー1分子当り高
々1個で、官能基数の最適性について満足とは言えない
。
500456号各公報に示された末端無水カルボン酸変
性物、米国特許第4746708号明細書の末端アルコ
ール性ヒドロキシ変性物又は米国特許第4732937
号明細書の末端グリシジル変性物等があるが、しかし、
これらは、反応点、官能基の数がポリマー1分子当り高
々1個で、官能基数の最適性について満足とは言えない
。
(発明が解決しようとする課題)
官能基を導入する有効な方法の一つとしてアルコキシシ
リル基を有するメルカプタンの反応がある。該メルカプ
タンは主としてラジカル反応によって炭素−炭素不飽和
結合に効率よく付加することが知られており、これを炭
素−炭素不飽和結合を有するポリマーに応用することに
よりポリマーの官能基化が可能となる。
リル基を有するメルカプタンの反応がある。該メルカプ
タンは主としてラジカル反応によって炭素−炭素不飽和
結合に効率よく付加することが知られており、これを炭
素−炭素不飽和結合を有するポリマーに応用することに
よりポリマーの官能基化が可能となる。
しかしながら、アルコキシシリル基を有するメルカプタ
ンの反応が不飽和結合を有する公知のPPE (例えば
、2−アリル−6−メチルフェノールと、2.6−シメ
チルフエノールを酸化共重合して得られる樹脂(米国特
許第3422062号明細書))に対して応用された例
はこれまでに知られていない。
ンの反応が不飽和結合を有する公知のPPE (例えば
、2−アリル−6−メチルフェノールと、2.6−シメ
チルフエノールを酸化共重合して得られる樹脂(米国特
許第3422062号明細書))に対して応用された例
はこれまでに知られていない。
本発明は、ポリマーブレンドの相溶性を改善するための
反応性官能基であるアルコキシシリル基を、ポリマー1
分子中に任意の個数有するアルコキシシリル基変性PP
Eの製造方法を提供することを目的とする。
反応性官能基であるアルコキシシリル基を、ポリマー1
分子中に任意の個数有するアルコキシシリル基変性PP
Eの製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、置換基に炭素−炭素不飽和結合を有するポリ
フェニレンエーテルに、 一般式 %式%(1) (式中、m及びnはそれぞれ1〜4の整数を表し、R1
は炭素数1〜20の2〜6価の飽和炭化水素基又は芳香
族基を表し、βは0.1又は2を表す、Rzは水素原子
、メルカプト基を含むか若しくは含まない炭素数1〜2
0の飽和炭化水素基又は芳香族基を表す。R3は水素原
子、炭素数1〜20の飽和炭化水素基又は芳香族基を表
す) で示されるアルコキシシリル基を有するメルカプタンを
反応させることを特徴とするアルコキシシリル基変性ポ
リフェニレンエーテルの製造方法である。
フェニレンエーテルに、 一般式 %式%(1) (式中、m及びnはそれぞれ1〜4の整数を表し、R1
は炭素数1〜20の2〜6価の飽和炭化水素基又は芳香
族基を表し、βは0.1又は2を表す、Rzは水素原子
、メルカプト基を含むか若しくは含まない炭素数1〜2
0の飽和炭化水素基又は芳香族基を表す。R3は水素原
子、炭素数1〜20の飽和炭化水素基又は芳香族基を表
す) で示されるアルコキシシリル基を有するメルカプタンを
反応させることを特徴とするアルコキシシリル基変性ポ
リフェニレンエーテルの製造方法である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明で使用する置換基に炭素−炭素不飽和結合を有す
るPPEとは、 一般式 (式中、Pは1〜4の整数を表し、Rは独立にハロゲン
原子、炭素数1〜20の第−級若しくは第二級アルキル
基、アリール基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、
炭化水素オキシ基又はハロゲン原子と酸素原子が少なく
とも2個の炭素原子を介して結合している八口炭化水素
オキシ基を表し、少なくとも1つのRは炭素−炭素二重
結合又は/及び炭素−炭素三重結合を有する置換を表す
) で示されるフェノールの1種ないし2種以上を酸化重合
して得られるPPEが挙げられる。このフェノールの具
体例としては、2−アリルフェノール、2.6−ジアリ
ルフェノール、2−アリル−6−メチルフェノール、2
−アリル−5−クロルフェノール、2−アリル−3−メ
トキシフェノール、2−アリル−3−イソブチル−6−
メチルフェノール又は2−アリル−6−ニチルフエノー
ル等が挙げられ、好ましくは、2.6−ジアリルフェノ
ール、2−アリル−6−メチルフェノール、2−アリル
−6−ニチルフエノール又は2−ゲラニル−6−メチル
フェノール等である。
るPPEとは、 一般式 (式中、Pは1〜4の整数を表し、Rは独立にハロゲン
原子、炭素数1〜20の第−級若しくは第二級アルキル
基、アリール基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、
炭化水素オキシ基又はハロゲン原子と酸素原子が少なく
とも2個の炭素原子を介して結合している八口炭化水素
オキシ基を表し、少なくとも1つのRは炭素−炭素二重
結合又は/及び炭素−炭素三重結合を有する置換を表す
) で示されるフェノールの1種ないし2種以上を酸化重合
して得られるPPEが挙げられる。このフェノールの具
体例としては、2−アリルフェノール、2.6−ジアリ
ルフェノール、2−アリル−6−メチルフェノール、2
−アリル−5−クロルフェノール、2−アリル−3−メ
トキシフェノール、2−アリル−3−イソブチル−6−
メチルフェノール又は2−アリル−6−ニチルフエノー
ル等が挙げられ、好ましくは、2.6−ジアリルフェノ
ール、2−アリル−6−メチルフェノール、2−アリル
−6−ニチルフエノール又は2−ゲラニル−6−メチル
フェノール等である。
また必要に応じてフェノール又はフェノールのうち、置
換基にハロゲン原子、第−級若しくは第二級のアルキル
基、アリール基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、
炭化水素オキシ基又はハロゲン原子と酸素原子が少なく
とも2個の炭素原子を介して結合しているハロ炭化水素
オキシ基を有するフェノールを一般式(II)のフェノ
ールと酸化共重合したものであってもよく、これらフェ
ノールの代表例としては、0−lm−若しくはp−クレ
ゾール、2.6−12.5−2.4−若しくは3.5−
ジメチルフェノール:2.6−ジフェニルフェノール:
2.6−ジニチルフエノール、2.3.5−若しくは2
,3.6−トリメチルフエノール又は2−メチル−6−
t−ブチルフェノールなどが挙げられ、好ましくは2.
6−ジメチルフェノール、多量部の2.6−ジメチルフ
ェノールと少量部の2.3.6−1−ジメチルフェノー
ル及び〇−若しくはp−クレゾール、から選ばれた1種
又は2種以上のフェノールの混合物である。
換基にハロゲン原子、第−級若しくは第二級のアルキル
基、アリール基、ハロアルキル基、アミノアルキル基、
炭化水素オキシ基又はハロゲン原子と酸素原子が少なく
とも2個の炭素原子を介して結合しているハロ炭化水素
オキシ基を有するフェノールを一般式(II)のフェノ
ールと酸化共重合したものであってもよく、これらフェ
ノールの代表例としては、0−lm−若しくはp−クレ
ゾール、2.6−12.5−2.4−若しくは3.5−
ジメチルフェノール:2.6−ジフェニルフェノール:
2.6−ジニチルフエノール、2.3.5−若しくは2
,3.6−トリメチルフエノール又は2−メチル−6−
t−ブチルフェノールなどが挙げられ、好ましくは2.
6−ジメチルフェノール、多量部の2.6−ジメチルフ
ェノールと少量部の2.3.6−1−ジメチルフェノー
ル及び〇−若しくはp−クレゾール、から選ばれた1種
又は2種以上のフェノールの混合物である。
また更に上記のフェノールを主成分とし、ビスフェノー
ルA、テトラブロムビスフェノールA、レゾルシン、ハ
イドロキノン、2.2−ビス(3′、5’ −ジメチル
−4′−ヒドロキシ−フェニル)プロパン、ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシ−フェニル)メタン、3
.3′5.5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフェニル又は4.4′−ジヒドロキシビフェニルの
ような多価ヒドロキシ芳香族化合物を共重合成分とした
重合体を用いることもできる。
ルA、テトラブロムビスフェノールA、レゾルシン、ハ
イドロキノン、2.2−ビス(3′、5’ −ジメチル
−4′−ヒドロキシ−フェニル)プロパン、ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシ−フェニル)メタン、3
.3′5.5′−テトラメチル−4,4′−ジヒドロキ
シビフェニル又は4.4′−ジヒドロキシビフェニルの
ような多価ヒドロキシ芳香族化合物を共重合成分とした
重合体を用いることもできる。
また当該重合体の製造は、通常のPPHの酸化重合と同
様に行うことができ、例えば米国特許第3422062
号、同第3306874号、同第3306875号、同
第3257257号又は同第3257358号各明細書
に記載されている。酸化重合に用いる触媒は、特に限定
されないが、所望の重合度が得られる如何なる触媒でも
よい、当分野では第−銅塩−アミン、第二銅塩−アミン
−アルカリ金属水酸化物、マンガン塩−第一アミンなど
よりなる多くの触媒系が公知である。更に重合体構成成
分の一部が、製造工程及び成形工程において、触媒成分
、重合溶剤成分等による変性又は熱、酸素等により変性
されたものな用いることができる。重合度範囲は特に限
定はされないが、重合度が低過ぎると相溶化能の低下が
問題となるため、クロロホルム溶液の30℃における極
限粘度が0.1dl/g程度が実用の下限であり、好ま
しくは0.2dl/g以上、より好ましくは0.3dl
/g以上である。
様に行うことができ、例えば米国特許第3422062
号、同第3306874号、同第3306875号、同
第3257257号又は同第3257358号各明細書
に記載されている。酸化重合に用いる触媒は、特に限定
されないが、所望の重合度が得られる如何なる触媒でも
よい、当分野では第−銅塩−アミン、第二銅塩−アミン
−アルカリ金属水酸化物、マンガン塩−第一アミンなど
よりなる多くの触媒系が公知である。更に重合体構成成
分の一部が、製造工程及び成形工程において、触媒成分
、重合溶剤成分等による変性又は熱、酸素等により変性
されたものな用いることができる。重合度範囲は特に限
定はされないが、重合度が低過ぎると相溶化能の低下が
問題となるため、クロロホルム溶液の30℃における極
限粘度が0.1dl/g程度が実用の下限であり、好ま
しくは0.2dl/g以上、より好ましくは0.3dl
/g以上である。
本発明で使用する式(I)のアルコキシシリル基を有す
るメルカプタンは、メルカプト基とアルコキシシリル基
を同時に有する化合物ならば特に制限はないが、具体例
としては下EA群に示すような化合物がある。
るメルカプタンは、メルカプト基とアルコキシシリル基
を同時に有する化合物ならば特に制限はないが、具体例
としては下EA群に示すような化合物がある。
A群
(メルカプトメチル)トリメトキシシラン、(メルカプ
トメチル)トリエトキシシラン、(メルカプトメチル)
トリプロポキシシラン、(メルカプトメチル)トリフエ
ノキシシラン、(メルカプトメチル)ジメトキシシラン
、メルカプトメチル(メチル)ジメトキシシラン、(メ
ルカプトメチル)メトキシシラン、メルカプトメチル(
ジメチル)メトキシシラン、(2−メルカブトエチル)
トリメトキシシラン、(2−メルカプトエチル)ジメト
キシシラン、2−メルカプトエチル(メチル)ジメトキ
シシラン、(2−メルカプトエチル)メトキシシラン、
2−メルカプトエチル(メチル)メトキシシラン、2−
メルカプトエチル(ジメチル)メトキシシラン、(3−
メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(3−メル
カプトプロピル)ジメトキシシラン、 (3−メルカプ
トプロピル)メトキシシラン、3−メルカプトプロピル
(ジメチル)メトキシシラン、(4−メルカプトブチル
)トリメトキシシラン、(1〇−メルカプトデカニル)
トリメトキシシラン、(15−メルカプトペンタデカニ
ル)トリメトキシシラン、(20−メルカプトエイコサ
ニル)トリメトキシシラン、 (3,3−ジメルカプト
プロピル)トリメトキシシラン、(2,3−ジメルカプ
トプロピル)トリメトキシシラン、(1,1−ジメルカ
プトプロピル)トリメトキシシラン、(1,2−ジメル
カプトプロピル)トリメトキシシラン、 (1,2,3
−トリメルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(4
−メルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(2−メ
ルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(3−メルカ
プトフェニル)トリメトキシシラン、(2,4−ジメル
カプトフェニル)トリメトキシシラン、(2,3−ジメ
ルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(2,6−ジ
メルカプトフェニル)トリメトキシシラン、 (2,4
,6−トリメルカブトフエニル)トリメトキシシラン等
であり、好ましくは(3−メルカプトプロピル)トリメ
トキシシラン等である。
トメチル)トリエトキシシラン、(メルカプトメチル)
トリプロポキシシラン、(メルカプトメチル)トリフエ
ノキシシラン、(メルカプトメチル)ジメトキシシラン
、メルカプトメチル(メチル)ジメトキシシラン、(メ
ルカプトメチル)メトキシシラン、メルカプトメチル(
ジメチル)メトキシシラン、(2−メルカブトエチル)
トリメトキシシラン、(2−メルカプトエチル)ジメト
キシシラン、2−メルカプトエチル(メチル)ジメトキ
シシラン、(2−メルカプトエチル)メトキシシラン、
2−メルカプトエチル(メチル)メトキシシラン、2−
メルカプトエチル(ジメチル)メトキシシラン、(3−
メルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(3−メル
カプトプロピル)ジメトキシシラン、 (3−メルカプ
トプロピル)メトキシシラン、3−メルカプトプロピル
(ジメチル)メトキシシラン、(4−メルカプトブチル
)トリメトキシシラン、(1〇−メルカプトデカニル)
トリメトキシシラン、(15−メルカプトペンタデカニ
ル)トリメトキシシラン、(20−メルカプトエイコサ
ニル)トリメトキシシラン、 (3,3−ジメルカプト
プロピル)トリメトキシシラン、(2,3−ジメルカプ
トプロピル)トリメトキシシラン、(1,1−ジメルカ
プトプロピル)トリメトキシシラン、(1,2−ジメル
カプトプロピル)トリメトキシシラン、 (1,2,3
−トリメルカプトプロピル)トリメトキシシラン、(4
−メルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(2−メ
ルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(3−メルカ
プトフェニル)トリメトキシシラン、(2,4−ジメル
カプトフェニル)トリメトキシシラン、(2,3−ジメ
ルカプトフェニル)トリメトキシシラン、(2,6−ジ
メルカプトフェニル)トリメトキシシラン、 (2,4
,6−トリメルカブトフエニル)トリメトキシシラン等
であり、好ましくは(3−メルカプトプロピル)トリメ
トキシシラン等である。
本発明で製造するアルコキシシリル基変性PPEは、置
換基に炭素−炭素不飽和結合を有するPPHに、式(I
)のアルコキシシリル基を有するメルカプタンのチオー
ル部分を付加させることにより得られる。
換基に炭素−炭素不飽和結合を有するPPHに、式(I
)のアルコキシシリル基を有するメルカプタンのチオー
ル部分を付加させることにより得られる。
ここでPPHのアルコキシシリル基による変性の割合は
、PPE中のアルケニル基又はアルキニル基の含量によ
って任意にコントロールすることが可能であるが、相溶
化剤としては、アルコキシシリル基の含量はPPE1分
子当り少なくとも1個以上あることが好ましく、また3
0個以下であることが好ましい。
、PPE中のアルケニル基又はアルキニル基の含量によ
って任意にコントロールすることが可能であるが、相溶
化剤としては、アルコキシシリル基の含量はPPE1分
子当り少なくとも1個以上あることが好ましく、また3
0個以下であることが好ましい。
本発明の炭素−炭素不飽和結合を有するPPEと式(1
)のアルコキシシリル基を有するメルカプタンとの反応
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、
トリクロルベンゼン等芳香族炭化水素又はジクロルメタ
ン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタン
、ヘキサクロルエタン等ハロゲン化炭化水素溶媒中で実
施することができる。
)のアルコキシシリル基を有するメルカプタンとの反応
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、
トリクロルベンゼン等芳香族炭化水素又はジクロルメタ
ン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタン
、ヘキサクロルエタン等ハロゲン化炭化水素溶媒中で実
施することができる。
式(1)のアルコキシシリル基を有するメルカプタンの
使用量は、炭素−炭素不飽和結合モル数の1〜30倍が
好ましく、更には2〜10倍がより好ましい。
使用量は、炭素−炭素不飽和結合モル数の1〜30倍が
好ましく、更には2〜10倍がより好ましい。
当該変性反応を速やかに進めるために、反応系にジベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート等で例示される有機過酸化物又はアゾビスイソ
ブチロニトリル(以下、AIBNと略称する)、アゾビ
スイソバレロニトリル等で例示されるアゾ化合物で代表
されるラジカル発生剤を存在させること、あるいは紫外
線を照射することは有効な方法である。
ゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート等で例示される有機過酸化物又はアゾビスイソ
ブチロニトリル(以下、AIBNと略称する)、アゾビ
スイソバレロニトリル等で例示されるアゾ化合物で代表
されるラジカル発生剤を存在させること、あるいは紫外
線を照射することは有効な方法である。
反応温度は、25〜200℃の範囲が好ましく、更には
40〜150°Cがより好ましい。反応時間は温度、濃
度、ラジカル発生剤等の諸条件に依存するが、0.5〜
15時間が好ましく、更には2〜10時間がより好まし
い。
40〜150°Cがより好ましい。反応時間は温度、濃
度、ラジカル発生剤等の諸条件に依存するが、0.5〜
15時間が好ましく、更には2〜10時間がより好まし
い。
また、本発明での置換基に炭素−炭素不飽和結合を有す
るPPEと式(1)のアルコキシシリル基を有するメル
カプタンとの反応は、ラジカル発生剤存在下で押圧機、
パンバリミキサー、ニダー、ラボブラストミル等を用い
た溶融混線法によっても行うことができる。この場合基
換基に炭素−炭素不飽和結合を有するPPEと式(I)
のアルコキシシリル基を有するメルカプタン及びラジカ
ル発生剤は、上述したものと同等のものを使用すること
ができる。当該溶融混線反応において、アルコキシシリ
ル基を有するメルカブタンの使用量は、炭素−炭素不飽
和結合のモル数の05〜5倍、更には05〜2倍の範囲
がより好ましい。反応温度は150〜380°Cの範囲
で実施可能であるが、好ましくは230〜320°Cの
範囲である。反応時間は03〜10分、好ましくは0.
5〜5分である。
るPPEと式(1)のアルコキシシリル基を有するメル
カプタンとの反応は、ラジカル発生剤存在下で押圧機、
パンバリミキサー、ニダー、ラボブラストミル等を用い
た溶融混線法によっても行うことができる。この場合基
換基に炭素−炭素不飽和結合を有するPPEと式(I)
のアルコキシシリル基を有するメルカプタン及びラジカ
ル発生剤は、上述したものと同等のものを使用すること
ができる。当該溶融混線反応において、アルコキシシリ
ル基を有するメルカブタンの使用量は、炭素−炭素不飽
和結合のモル数の05〜5倍、更には05〜2倍の範囲
がより好ましい。反応温度は150〜380°Cの範囲
で実施可能であるが、好ましくは230〜320°Cの
範囲である。反応時間は03〜10分、好ましくは0.
5〜5分である。
(実施例)
本発明を更に具体的に説明するため、実施例を以下に示
すが、本発明は、これにより限定されるものではない。
すが、本発明は、これにより限定されるものではない。
なお、実施例中、部及び%は、それぞれ重量部及び重量
%を示す。
%を示す。
使用したPPEは、塩化マンガン/ジェタノールアミン
/ジブチルアミン触媒の存在下で、26−キシレノール
と2−アリル−6−メチルフェノールの酸化的カップリ
ングによって製造した共重合PPEで、表1に示した。
/ジブチルアミン触媒の存在下で、26−キシレノール
と2−アリル−6−メチルフェノールの酸化的カップリ
ングによって製造した共重合PPEで、表1に示した。
なお、アリル基の含量及び反応率はLH−NMRにより
算定した。またトリメトキシシリル基の含量も同様に
’H−NMRにより算定し、PPE中のベンゼン環に対
するトリメトキシシリル基の割合をモル%で示した。
算定した。またトリメトキシシリル基の含量も同様に
’H−NMRにより算定し、PPE中のベンゼン環に対
するトリメトキシシリル基の割合をモル%で示した。
表 1
実施例1
表1のNo、 I P P B 50部と3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン(以下、MPSと略称す
る)831部をトルエン430部に溶解して、温度を8
5℃に保ち、トルエン258部に溶かしたAIBN5.
0部を滴下し、5時間反応させた。多量のアセトニトリ
ルで樹脂を析出させ、目的のアルコキシシル基変性PP
Eを得た。PPE回収率、トリメトキシシリル基含量及
びアリル基の反応率を表2に示す。
トプロピルトリメトキシシラン(以下、MPSと略称す
る)831部をトルエン430部に溶解して、温度を8
5℃に保ち、トルエン258部に溶かしたAIBN5.
0部を滴下し、5時間反応させた。多量のアセトニトリ
ルで樹脂を析出させ、目的のアルコキシシル基変性PP
Eを得た。PPE回収率、トリメトキシシリル基含量及
びアリル基の反応率を表2に示す。
なお、該アルコキシシリル基変性PPEのH−NMRチ
ャートを第1図に示した。
ャートを第1図に示した。
実施例2〜7
表2に示したPPE、及びMPS、AIBNの使用量以
外は、実施例1と同様に実施し、それぞれ実施例2〜7
とした。
外は、実施例1と同様に実施し、それぞれ実施例2〜7
とした。
結果を表2に示す。
実施例8
窒素雰囲気下、表1のNo、 l P P E 50部
とMP341.6部をトルエン430部に溶解して、温
度を50’Cに保ち、紫外線を照射しながら9時間反応
させた。多量のアセトニトリルで樹脂を析出させ、目的
のアルコキシシリル基変性PPEを得た。
とMP341.6部をトルエン430部に溶解して、温
度を50’Cに保ち、紫外線を照射しながら9時間反応
させた。多量のアセトニトリルで樹脂を析出させ、目的
のアルコキシシリル基変性PPEを得た。
結果を表2に示す。
(発明の効果)
本発明の方法によって、メルカプタンの特徴的な反応に
より、PPE系樹脂のポリマーブレンドの効果的な相溶
化剤となるアルコキシシリル基がポリマー1分子中に任
意の個数結合した新規なアルコキシシリル基変性PPE
を提供することができる。
より、PPE系樹脂のポリマーブレンドの効果的な相溶
化剤となるアルコキシシリル基がポリマー1分子中に任
意の個数結合した新規なアルコキシシリル基変性PPE
を提供することができる。
第1図は実施例1で得られたアルコキシシリル基変性P
PEの ’H−NMRチャートである。
PEの ’H−NMRチャートである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 置換基に炭素−炭素不飽和結合を有するポリフェニレン
エーテルに、 一般式 (HS)_m−R^1−[Si(R^2)_l(OR^
3)_3_−_l]_n( I )(式中、m及びnはそ
れぞれ1〜4の整数を表し、R^1は炭素数1〜20の
2〜6価の飽和炭化水素基又は芳香族基を表し、lは0
、1又は2を表す。R^2は水素原子、メルカプト基を
含むか若しくは含まない炭素数1〜20の飽和炭化水素
基又は芳香族基を表す。R^3は水素原子、炭素数1〜
20の飽和炭化水素基又は芳香族基を表す) で示されるアルコキシシリル基を有するメルカプタンを
反応させることを特徴とするアルコキシシリル基変性ポ
リフェニレンエーテルの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23459190A JPH04117423A (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | アルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの製造方法 |
US07/681,057 US5120800A (en) | 1990-04-10 | 1991-04-05 | Process for preparing modified-polyphenylene ether |
EP19910105697 EP0451819A3 (en) | 1990-04-10 | 1991-04-10 | Process for preparing modified-polyphenylene ether |
US08/016,090 US5332801A (en) | 1990-04-10 | 1993-02-10 | Process for preparing modified-polyphenylene ether |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23459190A JPH04117423A (ja) | 1990-09-06 | 1990-09-06 | アルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117423A true JPH04117423A (ja) | 1992-04-17 |
Family
ID=16973428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23459190A Pending JPH04117423A (ja) | 1990-04-10 | 1990-09-06 | アルコキシシリル基変性ポリフェニレンエーテルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04117423A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08201734A (ja) * | 1995-01-26 | 1996-08-09 | Menicon Co Ltd | 眼用レンズ材料 |
JP2022080410A (ja) * | 2020-11-18 | 2022-05-30 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 電子材料およびそれを用いた積層体 |
-
1990
- 1990-09-06 JP JP23459190A patent/JPH04117423A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08201734A (ja) * | 1995-01-26 | 1996-08-09 | Menicon Co Ltd | 眼用レンズ材料 |
JP2022080410A (ja) * | 2020-11-18 | 2022-05-30 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 電子材料およびそれを用いた積層体 |
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