JPH0399022A - 骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法 - Google Patents
骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法Info
- Publication number
- JPH0399022A JPH0399022A JP1234582A JP23458289A JPH0399022A JP H0399022 A JPH0399022 A JP H0399022A JP 1234582 A JP1234582 A JP 1234582A JP 23458289 A JP23458289 A JP 23458289A JP H0399022 A JPH0399022 A JP H0399022A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bone
- subject
- bone metabolic
- vitamin
- microglobulin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
く産業上の利用分野〉
本発明は、β2−ミクログロブリンを含有する骨代謝治
療剤又は骨形成促進剤に関する。さらに本発明は、かか
るβ2−ミクログロブリンの濃度を測定することによる
骨代謝状態の評価方法に関する。
療剤又は骨形成促進剤に関する。さらに本発明は、かか
るβ2−ミクログロブリンの濃度を測定することによる
骨代謝状態の評価方法に関する。
く従来技術〉
骨減少疾患には、骨租髭症、腎性骨異栄養症、くる病・
骨軟化症等がある他、ステロイド服用症例、抗ケイレン
剤服用症例、糖尿病症例、リウマチ疾患の症例等にも原
疾患に誘導された二次性の骨減少疾患の発現することが
認められている。さらに、胃摘除術を受けた場合にも術
後骨代謝障害の発現することが認められている。骨塩量
を正常なレベルに維持することは支持組織である骨の強
度保持のために必要であり、骨塩量が生理的老化を越え
て減少した場合には骨形態の変形や骨折を招く危険因子
となるので骨塩量の改善が必要となる。
骨軟化症等がある他、ステロイド服用症例、抗ケイレン
剤服用症例、糖尿病症例、リウマチ疾患の症例等にも原
疾患に誘導された二次性の骨減少疾患の発現することが
認められている。さらに、胃摘除術を受けた場合にも術
後骨代謝障害の発現することが認められている。骨塩量
を正常なレベルに維持することは支持組織である骨の強
度保持のために必要であり、骨塩量が生理的老化を越え
て減少した場合には骨形態の変形や骨折を招く危険因子
となるので骨塩量の改善が必要となる。
骨塩量の改善にはカルシウム含有率の高い食事の摂取や
カルシウム剤の内服が奨められ、また最近ではビタミン
切削、特に活性型ビタミン切ク1α−ヒドロキシビタミ
ン切等〉製剤の内服が有効とされている。
カルシウム剤の内服が奨められ、また最近ではビタミン
切削、特に活性型ビタミン切ク1α−ヒドロキシビタミ
ン切等〉製剤の内服が有効とされている。
活性型ビタミン切製剤としては帝人■ワンアルファ■が
認可されており、0.5〜1μg/日の極めて微小量の
内服で骨塩量増加に有効であるのが認められている。
認可されており、0.5〜1μg/日の極めて微小量の
内服で骨塩量増加に有効であるのが認められている。
活性型ビタミン切の一種である1α−ヒドロキシビタミ
ン切は天然のビタミン切の1α位を予め水酸化したもの
で、生体内では肝臓における25位の水酸化により最終
活性体であるl,25−ジヒド口キシビタミン切となり
引き続き血流により全身に配分される。
ン切は天然のビタミン切の1α位を予め水酸化したもの
で、生体内では肝臓における25位の水酸化により最終
活性体であるl,25−ジヒド口キシビタミン切となり
引き続き血流により全身に配分される。
1,25−ジヒドロキシビタミン切は、小腸、腎臓、副
甲状腺、骨を主たる標的臓器としてレセプターと結合し
、小腸ではCa吸収促進、腎ではCa再吸収促進、副甲
状腺では副甲状腺ホルモンの分泌抑制に働き、血清Ca
の増加をもたらす。
甲状腺、骨を主たる標的臓器としてレセプターと結合し
、小腸ではCa吸収促進、腎ではCa再吸収促進、副甲
状腺では副甲状腺ホルモンの分泌抑制に働き、血清Ca
の増加をもたらす。
また骨では骨吸収から骨形或までの骨代謝回転を促進す
る。
る。
く発明が解決しようとする課題〉
本発明者らは、新規な骨代謝疾患治療剤を開発すること
を目的として研究した結果、β2−ミクログロブリン(
以下β2MGと記す〉が優れた骨形戒促進作用を有する
こと、特にこの骨形戒促進作用がビタミン)等の他の骨
代謝疾患治療剤との共同作用により増強されることを見
い出し、本発明に到達したものである。
を目的として研究した結果、β2−ミクログロブリン(
以下β2MGと記す〉が優れた骨形戒促進作用を有する
こと、特にこの骨形戒促進作用がビタミン)等の他の骨
代謝疾患治療剤との共同作用により増強されることを見
い出し、本発明に到達したものである。
く課題を解決するための手段〉
一般に骨は四肢骨格を支える支持組織であると共に体内
カルシウムの貯蔵庫として働く。
カルシウムの貯蔵庫として働く。
骨は破骨細胞群による古い骨の吸収から骨芽細胞群によ
る新しい骨の形成に到る骨代謝回転を行ない、骨格成長
時においては遣形(モデリング〉による骨の戒長を、ま
た骨格戒長後においては再造形(リモデリング)による
骨格の維持を行なっている。
る新しい骨の形成に到る骨代謝回転を行ない、骨格成長
時においては遣形(モデリング〉による骨の戒長を、ま
た骨格戒長後においては再造形(リモデリング)による
骨格の維持を行なっている。
正常なリモデリングでは吸収骨量と形戒骨量は均衡が保
たれ骨塩量は維持されるが、加齢とともに骨塩量の正常
レベルは健常人といえども次第に減少するのが認められ
ている。
たれ骨塩量は維持されるが、加齢とともに骨塩量の正常
レベルは健常人といえども次第に減少するのが認められ
ている。
これに対し、骨代謝回転に異常が生じた場合には骨吸収
の冗進した状態、あるいは骨形或の低下した状態等の継
続に伴ない、上記の生理的老化を上廻る骨塩量の減少が
生じる。
の冗進した状態、あるいは骨形或の低下した状態等の継
続に伴ない、上記の生理的老化を上廻る骨塩量の減少が
生じる。
発明者らは代表的な骨疾患として老人性骨租髭症の疾患
群について、活性型ビタミン切とβ2MGとの共同作用
、あるいはβ2MGと骨減少程度の相関について検討を
加えることを中心にして、β2MGの骨代謝への影響に
ついて研究を行なった。
群について、活性型ビタミン切とβ2MGとの共同作用
、あるいはβ2MGと骨減少程度の相関について検討を
加えることを中心にして、β2MGの骨代謝への影響に
ついて研究を行なった。
その結果、臨床成績として初めてβ2MGが骨形成を促
進する作用のあること、この作用は活性型ビタミン切に
よって増強されること、さらには治療前の骨11髭症症
例の場合血中β2−ミクログロブリンと骨塩量、骨密度
に正の相関があること、を見出だしたものである。
進する作用のあること、この作用は活性型ビタミン切に
よって増強されること、さらには治療前の骨11髭症症
例の場合血中β2−ミクログロブリンと骨塩量、骨密度
に正の相関があること、を見出だしたものである。
これまでβ2MGは腎機能低下、悪性腫瘍(多発性骨髄
腫、リンパ性白血病、悪性リンパ腫等)、免疫疾患等の
マーカーとして測定されていたものであるが、今回β2
MGが骨代謝状態のマーカーとして有用であることを見
い出したのである。
腫、リンパ性白血病、悪性リンパ腫等)、免疫疾患等の
マーカーとして測定されていたものであるが、今回β2
MGが骨代謝状態のマーカーとして有用であることを見
い出したのである。
尚、慢性腎不全症例では血液中のβ2MG濃度が、健常
者等における正常範囲を大巾に越えた高値にあり、アミ
ロイド線維症を引き起こす可能性があり、その排除が望
まれている。
者等における正常範囲を大巾に越えた高値にあり、アミ
ロイド線維症を引き起こす可能性があり、その排除が望
まれている。
本発明は、第1に、β2MGを有効成分として含有した
ことを特徴とする骨代謝疾患治療剤を提供するものであ
る。
ことを特徴とする骨代謝疾患治療剤を提供するものであ
る。
さらに本発明は、β2MGと共にビタミンD3類を有効
成分として含有したことを特徴とする骨代謝疾患治療剤
を提供するものである。
成分として含有したことを特徴とする骨代謝疾患治療剤
を提供するものである。
かかる本発明には、ビタミンD3類として活性型ビタミ
ンD3類を用いた骨代謝疾患治療剤が含まれる。さらに
かかる発明には、活性型ビタミンD3類として、1α−
ヒドロキシビタミン切及び/又は125−ジヒドロキシ
ビタミン切を用いた骨代謝疾患治療剤が含まれる。その
他のビタミンD3類としては、l,24−ジヒドロキシ
ビタミンD3、1α−ヒドロキシ−26. 27−ヘキ
サフルオロビタミンD3、125−ジヒドロキシ−26
. 27−ヘキサフルオロビタミンD3等も挙げられる
。
ンD3類を用いた骨代謝疾患治療剤が含まれる。さらに
かかる発明には、活性型ビタミンD3類として、1α−
ヒドロキシビタミン切及び/又は125−ジヒドロキシ
ビタミン切を用いた骨代謝疾患治療剤が含まれる。その
他のビタミンD3類としては、l,24−ジヒドロキシ
ビタミンD3、1α−ヒドロキシ−26. 27−ヘキ
サフルオロビタミンD3、125−ジヒドロキシ−26
. 27−ヘキサフルオロビタミンD3等も挙げられる
。
さらに本発明は、β2MGと共にカルシウム剤を有効戒
分として含有したことを特徴とする骨代謝疾患治療剤を
提供するものである。
分として含有したことを特徴とする骨代謝疾患治療剤を
提供するものである。
また、本発明は被検者から採取された体液中のβ2MG
濃度を測定することによる被検者の骨代謝状態を評価す
る方法を提供するものである。
濃度を測定することによる被検者の骨代謝状態を評価す
る方法を提供するものである。
さらにまた、本発明は以下にのべるような各種方法によ
り骨代謝状態を評価する方法を提供するものである。
り骨代謝状態を評価する方法を提供するものである。
即ち、被検者の骨代謝状態の評価をあらかじめ健常者か
ら採取された体液中のβ2MG濃度を基準として行う方
法、または、被検者の骨代謝状態の評価を該被検者の過
去の測定値を基準として行う方法等である。
ら採取された体液中のβ2MG濃度を基準として行う方
法、または、被検者の骨代謝状態の評価を該被検者の過
去の測定値を基準として行う方法等である。
上記における被検者としては、骨代謝疾患が確定した患
者において有用であり、特に骨代謝疾患治療中の患者に
おいて有用である。
者において有用であり、特に骨代謝疾患治療中の患者に
おいて有用である。
本発明におけるβ2MGとしては、生体から分離された
ものであってもよく、遺伝子操作等の方法も含む人為的
手段によって合成されたものであってもよい。尚、生体
から分離されたものである場合には、血液製剤の如く、
他のタンパク等の成分と共に共存した状態のものであっ
てもよい。生体から分離されたものである場合の具体例
としては、血清や尿等の中から分離されたものがあげら
れる。
ものであってもよく、遺伝子操作等の方法も含む人為的
手段によって合成されたものであってもよい。尚、生体
から分離されたものである場合には、血液製剤の如く、
他のタンパク等の成分と共に共存した状態のものであっ
てもよい。生体から分離されたものである場合の具体例
としては、血清や尿等の中から分離されたものがあげら
れる。
β2MGは、一般に分子量が11600〜11800程
度の低分子タンパクであって、主要組織適合性抗原複合
体<MHC>のクラス■抗原のL鎖として有核細胞股上
に表現されているものである。
度の低分子タンパクであって、主要組織適合性抗原複合
体<MHC>のクラス■抗原のL鎖として有核細胞股上
に表現されているものである。
また本発明におけるビタミンD3類としては、1種類の
みからなるものであってもよく、場合によっては2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
みからなるものであってもよく、場合によっては2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
かかるビタミンD3類の中でより好ましいものとして、
活性型ビタミンD3類があげられ、その中でも特に好ま
しいものとして、1α−ヒドロキシビタミンD3、1,
25−ジヒドロキシビタミンD3、1,24−ジヒドロ
キシビタミン切や1α−ヒドロキシ−26. 27へキ
サフルオ口ビタミンD3、1.25−ジヒドロキシー2
6. 27−ヘキサフルオロビタミン切等があげられる
。
活性型ビタミンD3類があげられ、その中でも特に好ま
しいものとして、1α−ヒドロキシビタミンD3、1,
25−ジヒドロキシビタミンD3、1,24−ジヒドロ
キシビタミン切や1α−ヒドロキシ−26. 27へキ
サフルオ口ビタミンD3、1.25−ジヒドロキシー2
6. 27−ヘキサフルオロビタミン切等があげられる
。
本発明におけるカルシウム剤としては、通常骨代謝疾患
治療剤として用いられるものであればいかなるものであ
ってもよい。
治療剤として用いられるものであればいかなるものであ
ってもよい。
また本発明の骨代謝疾患治療剤に含有せしめるβ2MG
の濃度としては、治療効果の得られる範囲内で、注射剤
等の投与形態に応じて適宜選択することが望ましい。
の濃度としては、治療効果の得られる範囲内で、注射剤
等の投与形態に応じて適宜選択することが望ましい。
また本発明の骨代謝状態の評価方法は、骨代謝疾患患者
等の被検者から採取された体液を被検体として、分析セ
ンターでの集中的な分析操作等によって、その体液中の
β2MG濃度を測定し、その測定結果から被検者の骨代
謝状態を評価することを特徴としている。かかる被検者
から採取された体液の具体例としては、血液、血清、尿
、腹水等があげられる。実用上は血清等が好ましい。
等の被検者から採取された体液を被検体として、分析セ
ンターでの集中的な分析操作等によって、その体液中の
β2MG濃度を測定し、その測定結果から被検者の骨代
謝状態を評価することを特徴としている。かかる被検者
から採取された体液の具体例としては、血液、血清、尿
、腹水等があげられる。実用上は血清等が好ましい。
骨代謝状態を評価する方法の好ましい具体例としては、
あらかじめ健常者から採取された体液について測定され
たβ2MG濃度を基準とする方法があげられる。この場
合には、あらかじめ得られた健常者からの体液中のβ2
MG濃度を基準とすることが望ましい。さらに具体的に
はかかる健常者についてのβ2MG濃度と被検者につい
てのβ2MG濃度の差自体又はその差を用いた指標を用
いて被検者の骨代謝状態を評価する方法があげられる。
あらかじめ健常者から採取された体液について測定され
たβ2MG濃度を基準とする方法があげられる。この場
合には、あらかじめ得られた健常者からの体液中のβ2
MG濃度を基準とすることが望ましい。さらに具体的に
はかかる健常者についてのβ2MG濃度と被検者につい
てのβ2MG濃度の差自体又はその差を用いた指標を用
いて被検者の骨代謝状態を評価する方法があげられる。
また他の好ましい骨代謝状態の評価方法としては、同一
被検者に関して、過去の体液中のβ2MG濃度の測定値
を基準として用いられることにより、現時点の被検者か
ら採取された体液中のβ2MG濃度の測定値から被検者
の現状の骨代謝状態を評価する方法があげられる。例え
ば、同一被検者の過去の体液中のβ2MGの測定値の平
均値を基準とする方法や、同一被検者の過去のβ2MG
の測定値の経時変化を周期的変動として把握した曲線を
基準とする方法等があげられる。
被検者に関して、過去の体液中のβ2MG濃度の測定値
を基準として用いられることにより、現時点の被検者か
ら採取された体液中のβ2MG濃度の測定値から被検者
の現状の骨代謝状態を評価する方法があげられる。例え
ば、同一被検者の過去の体液中のβ2MGの測定値の平
均値を基準とする方法や、同一被検者の過去のβ2MG
の測定値の経時変化を周期的変動として把握した曲線を
基準とする方法等があげられる。
かかる本発明の評価方法を用いれば、かくして得られた
骨の再造形(リモデリング)に関する周期を参考にして
、骨吸収の活性化、抑制や骨形戒の調整、治療のために
、治療薬の一時的な増量投与、投与の中断よたは少量投
与等を繰り返し行なうA D F R (Activa
tion, Depress, Free, R
epeat )療法がより容易かつ確実に行なうことが
できるようになる。
骨の再造形(リモデリング)に関する周期を参考にして
、骨吸収の活性化、抑制や骨形戒の調整、治療のために
、治療薬の一時的な増量投与、投与の中断よたは少量投
与等を繰り返し行なうA D F R (Activa
tion, Depress, Free, R
epeat )療法がより容易かつ確実に行なうことが
できるようになる。
尚、本発明の骨代謝状態の評価方法における骨代謝状態
とは、骨代謝疾患の治療に資するものであれば特に限定
されるものではない。ががる骨代謝状態を表現するため
に指標を用いることが望ましく、その指標の具体例とし
て、例えば骨のX線フイルムにおける像に対してマイク
ロデンシトメーター等を用いて得られるいわゆるMD法
(例えば「骨代謝」第14巻第2号91〜104 頁(
1981年)等参照)によるMCI(メタカルパルイン
デックス:骨幅の中で骨皮質部分の占める比率を表わす
指標であり、健常者、壮年者で高く、骨減少症例、高齢
者で低い値を示す傾向にある。)、ΣGS(骨横断面に
ついての骨塩量の総量を表わす指標)、μ′ (骨皮質
部の骨密度を表わす指標)等やそれらを基礎として健常
者についての指標との差を指標としたもの等が挙げられ
る。
とは、骨代謝疾患の治療に資するものであれば特に限定
されるものではない。ががる骨代謝状態を表現するため
に指標を用いることが望ましく、その指標の具体例とし
て、例えば骨のX線フイルムにおける像に対してマイク
ロデンシトメーター等を用いて得られるいわゆるMD法
(例えば「骨代謝」第14巻第2号91〜104 頁(
1981年)等参照)によるMCI(メタカルパルイン
デックス:骨幅の中で骨皮質部分の占める比率を表わす
指標であり、健常者、壮年者で高く、骨減少症例、高齢
者で低い値を示す傾向にある。)、ΣGS(骨横断面に
ついての骨塩量の総量を表わす指標)、μ′ (骨皮質
部の骨密度を表わす指標)等やそれらを基礎として健常
者についての指標との差を指標としたもの等が挙げられ
る。
く実施例〉
以下、実施例をあげて説明するが、本発明はこれらによ
って何ら制限されるものではない。
って何ら制限されるものではない。
実施例1
大腿骨骨折、脊椎変形等のため入院した老人性骨粗髭症
の9症例(年齢75〜87歳、男性1例、女性8例〉に
ついて、治療前の血清β2MGならびに右手第2中手骨
のX線像のMD法による骨塩量・骨密度の測定を実施し
た。MD/MS法の骨塩量・骨密度を表わす指標のうち
加齢減少と骨折のリスクファクターとを示す指標として
重視されるMCIについて血清β2MG濃度との相関を
みた。
の9症例(年齢75〜87歳、男性1例、女性8例〉に
ついて、治療前の血清β2MGならびに右手第2中手骨
のX線像のMD法による骨塩量・骨密度の測定を実施し
た。MD/MS法の骨塩量・骨密度を表わす指標のうち
加齢減少と骨折のリスクファクターとを示す指標として
重視されるMCIについて血清β2MG濃度との相関を
みた。
血清β2MG濃度は1.5mg/.11がら2.5+n
g/.11の正常範囲に分布したが、高値例ではMCI
値は高く低値例ではMCI値は低く、相関係数0. 5
113、危険率15%で正の相関関係の存在するのがみ
られたく第1図参照〉。
g/.11の正常範囲に分布したが、高値例ではMCI
値は高く低値例ではMCI値は低く、相関係数0. 5
113、危険率15%で正の相関関係の存在するのがみ
られたく第1図参照〉。
この事実からβ2MGが骨形成の促進に働くことならび
にβ2MGfi度測定が骨代謝疾患の経過評価のメルク
マールとに使用できることがうががわれる。
にβ2MGfi度測定が骨代謝疾患の経過評価のメルク
マールとに使用できることがうががわれる。
?施例2
健常者尿中より単離したヒトβ2MG2■5重量部とD
−マンニトール0.5重量部及びアミノ酢酸1.12重
量部とよりなるβ2MGを主成分としてなる組戒物バイ
アル(以下本剤バイアルという)を作成した。
−マンニトール0.5重量部及びアミノ酢酸1.12重
量部とよりなるβ2MGを主成分としてなる組戒物バイ
アル(以下本剤バイアルという)を作成した。
本則バイアルに対し生理食塩水約1, 000重量部を
注射器により加え、泡立てないように回転振盪させたの
ち靜置して溶解し、かくしてβ2MGの製剤化溶液を作
戒した。
注射器により加え、泡立てないように回転振盪させたの
ち靜置して溶解し、かくしてβ2MGの製剤化溶液を作
戒した。
く発明の効果〉
本発明の骨代謝疾患治療剤によれば、優れた骨形成促進
効果が得られ、特にβ2MGをビタミンD3類等と併用
したものの場合に協同作用による増強効果が得られる。
効果が得られ、特にβ2MGをビタミンD3類等と併用
したものの場合に協同作用による増強効果が得られる。
また本発明の骨代謝状態の評価方法によれば、被検者か
ら容易に採取可能な体液中のβ2MG濃度を測定するこ
とによって、極めて容易に被検者の骨代謝の状態が把握
できる効果が得られる。
ら容易に採取可能な体液中のβ2MG濃度を測定するこ
とによって、極めて容易に被検者の骨代謝の状態が把握
できる効果が得られる。
第1図は、老人性骨粗髭症の患者の血清中のβ2MGと
被検者の骨指標MCIの関係を示したものである。 皿請中ΦB;zMG濃戊 (mg/lノ
被検者の骨指標MCIの関係を示したものである。 皿請中ΦB;zMG濃戊 (mg/lノ
Claims (9)
- (1)β_2−ミクログロブリンを有効成分として含有
したことを特徴とする骨代謝疾患治療剤。 - (2)β_2−ミクログロブリンと共にビタミンD_3
類を有効成分として含有したことを特徴とする骨代謝疾
患治療剤。 - (3)該ビタミンD_3類が活性型ビタミンD_3類で
ある請求項2の骨代謝疾患治療剤。 - (4)該活性型ビタミンD_3類が、1α−ヒドロキシ
ビタミンD_3、1,25−ジヒドロキシビタミンD_
3、1,24−ジヒドロキシビタミンD_3、1α−ヒ
ドロキシ−26、27−ヘキサフルオロビタミンD_3
及び1,25−ジヒドロキシ−26、27−ヘキサフル
オロビタミンD_3から選ばれる少くとも一種である請
求項3の骨代謝疾患治療剤。 - (5)β_2−ミクログロブリンと共にカルシウム剤を
有効成分として含有したことを特徴とする骨代謝疾患治
療剤。 - (6)被検者から採取された体液中のβ_2−ミクログ
ロブリン濃度を測定することによって、被検者の骨代謝
状態を評価することを特徴とする骨代謝状態の評価方法
。 - (7)該被検者の骨代謝状態の評価が、あらかじめ健常
者から採取されて測定された体液中のβ_2−ミクログ
ロブリン濃度を基準として行われるものである請求項6
の骨代謝状態の評価方法。 - (8)該被検者の骨代謝状態の評価が、該被検者につい
ての該β_2−ミクログロブリン濃度の過去の測定値を
基準として行われるものである請求項6の骨代謝状態の
評価方法。 - (9)該被検者が骨代謝疾患患者であることを特徴とす
る請求項6〜8のいずれかに記載の骨代謝状態の評価方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234582A JPH0399022A (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234582A JPH0399022A (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399022A true JPH0399022A (ja) | 1991-04-24 |
Family
ID=16973279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1234582A Pending JPH0399022A (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0399022A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005030244A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-07 | Snow Brand Milk Products Co., Ltd. | 骨形成促進及び/又は骨吸収抑制剤 |
JP2005104908A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
US7234383B2 (en) * | 2000-12-05 | 2007-06-26 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. | Chip holder |
JP2010155855A (ja) * | 2010-03-03 | 2010-07-15 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
JP2010155856A (ja) * | 2010-03-03 | 2010-07-15 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨形成促進及び骨吸収抑制剤 |
JP2012180368A (ja) * | 2012-05-21 | 2012-09-20 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6069020A (ja) * | 1983-06-06 | 1985-04-19 | デイビツド ベイリンク | 骨格成長因子 |
JPS6421A (en) * | 1987-02-27 | 1989-01-05 | Teijin Ltd | Preventive for osteoporosis |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP1234582A patent/JPH0399022A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6069020A (ja) * | 1983-06-06 | 1985-04-19 | デイビツド ベイリンク | 骨格成長因子 |
JPS6421A (en) * | 1987-02-27 | 1989-01-05 | Teijin Ltd | Preventive for osteoporosis |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7234383B2 (en) * | 2000-12-05 | 2007-06-26 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. | Chip holder |
WO2005030244A1 (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-07 | Snow Brand Milk Products Co., Ltd. | 骨形成促進及び/又は骨吸収抑制剤 |
JP2005104908A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
EP1669084A4 (en) * | 2003-09-30 | 2009-07-29 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | MEANS FOR PROMOTING OSTEOGENESIS AND / OR FOR INHIBITING BONE RESORPTION |
JP2010155855A (ja) * | 2010-03-03 | 2010-07-15 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
JP2010155856A (ja) * | 2010-03-03 | 2010-07-15 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 骨形成促進及び骨吸収抑制剤 |
JP2012180368A (ja) * | 2012-05-21 | 2012-09-20 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | 骨吸収抑制剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Dr. Meyer Jr et al. | Parabiosis suggests a humoral factor is involved in X‐linked hypophosphatemia in mice | |
Aris et al. | Efficacy of pamidronate for osteoporosis in patients with cystic fibrosis following lung transplantation | |
Ott et al. | Calcitriol treatment is not effective in postmenopausal osteoporosis | |
Somford et al. | Bilateral fractures of the femur diaphysis in a patient with rheumatoid arthritis on long‐term treatment with alendronate: clues to the mechanism of increased bone fragility | |
Eggelmeijer et al. | Increased bone mass with pamidronate treatment in rheumatoid arthritis. Results of a three‐year randomized, double‐blind trial | |
Kanis et al. | European guidance for the diagnosis and management of osteoporosis in postmenopausal women | |
Yamaguchi et al. | Successful treatment of hyperphosphatemic tumoral calcinosis with long-term acetazolamide | |
Fujita et al. | Effect of an intermittent weekly dose of human parathyroid hormone (1-34) on osteoporosis: a randomized double-masked prospective study using three dose levels | |
Palmieri et al. | Treatment of calcinosis with diltiazem | |
Finsen et al. | Bone mineral and hormone status in paraplegics | |
Philip et al. | Decreased axial and peripheral bone density in patients taking long-term warfarin | |
EA004573B1 (ru) | Способы лечения женщин в постклимактерическом состоянии с применением ультранизких доз эстрогена | |
JP5984674B2 (ja) | サイトカインアンタゴニスト及びコルチコステロイドを有する併用製剤 | |
Smith | Idiopathic osteoporosis in the young | |
Krieg et al. | Effect of supplementation with vitamin D3 and calcium on quantitative ultrasound of bone in elderly institutionalized women: a longitudinal study | |
Issenman et al. | Longitudinal assessment of growth, mineral metabolism, and bone mass in pediatric Crohn's disease | |
Agus | Oncogenic hypophosphatemic osteomalacia | |
JPH0772138B2 (ja) | 骨質量増加用医薬複合剤 | |
Sebestyen et al. | Bisphosphonates use in children | |
Wu et al. | Efficacy of an oral, 10-day course of high-dose calciferol in correcting vitamin D deficiency | |
Galili et al. | Pulp narrowing in renal end stage and transplanted patients | |
Davies et al. | Complications after parathyroidectomy: fractures from low calcium and magnesium convulsions | |
JPH0399022A (ja) | 骨代謝疾患治療剤及び骨代謝状態の評価方法 | |
Bijvoet et al. | The interpretation of laboratory tests in bone disease | |
Swanson et al. | Results of parathyroidectomy for autonomous hyperparathyroidism |