JPH0375809B2 - - Google Patents
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- JPH0375809B2 JPH0375809B2 JP6682387A JP6682387A JPH0375809B2 JP H0375809 B2 JPH0375809 B2 JP H0375809B2 JP 6682387 A JP6682387 A JP 6682387A JP 6682387 A JP6682387 A JP 6682387A JP H0375809 B2 JPH0375809 B2 JP H0375809B2
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- JP
- Japan
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- ultrasonic
- waveguide
- time
- measured
- ultrasound
- Prior art date
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、音速測定方法およびその装置に係
り、とくに漏洩波を利用して流動体等の音速をリ
モート計測し得るようにした音速測定方法および
その装置に関する。
り、とくに漏洩波を利用して流動体等の音速をリ
モート計測し得るようにした音速測定方法および
その装置に関する。
超音波を利用した物体の音速測定又は物体の温
度測定では、一方の超音波センサから出力される
縦波超音波を被測定物を介して他方の超音波セン
サへ直接伝播させるという構成を採つている。そ
して、この間に繰り返し授受される超音波の伝播
時間およびその変化により、音速又は温度および
これらの変化等を測定しようとするものが大多数
を占めている。
度測定では、一方の超音波センサから出力される
縦波超音波を被測定物を介して他方の超音波セン
サへ直接伝播させるという構成を採つている。そ
して、この間に繰り返し授受される超音波の伝播
時間およびその変化により、音速又は温度および
これらの変化等を測定しようとするものが大多数
を占めている。
高温流動体又は危険な状況下にある流動体の監
視或いは液状危険物等に対する温度変化の監視に
使用される超音波センサは、これらの劣悪環境下
でも充分耐えることが必要とされている。
視或いは液状危険物等に対する温度変化の監視に
使用される超音波センサは、これらの劣悪環境下
でも充分耐えることが必要とされている。
しかしながら、一般の超音波センサは、振動子
と保護体との複合体から成り、これらが接合材に
より一体化されているため、使用温度に上限(約
400〔℃〕)があり、500〜800〔℃〕の温度を定常的
に連続測定することが不可能に近い状況となつて
いた。また、振動子や保護体は、化学的にも汚損
され易いものが多く、特に温度変化の激しい環境
下では、劣化の進行が著しく早いという不都合が
ある。
と保護体との複合体から成り、これらが接合材に
より一体化されているため、使用温度に上限(約
400〔℃〕)があり、500〜800〔℃〕の温度を定常的
に連続測定することが不可能に近い状況となつて
いた。また、振動子や保護体は、化学的にも汚損
され易いものが多く、特に温度変化の激しい環境
下では、劣化の進行が著しく早いという不都合が
ある。
本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくに、流動体等の測定物が例え有害物であ
り、或いは高温下におかれているものであつて
も、これら被測定物の音速およびその変化を高精
度にリモート測定することができ、これによつて
当該被測定物の温度や粘性およびそれらの変化等
を高精度に測定することを可能とした高速測定方
法およびその装置を提供することを、その目的と
する。
し、とくに、流動体等の測定物が例え有害物であ
り、或いは高温下におかれているものであつて
も、これら被測定物の音速およびその変化を高精
度にリモート測定することができ、これによつて
当該被測定物の温度や粘性およびそれらの変化等
を高精度に測定することを可能とした高速測定方
法およびその装置を提供することを、その目的と
する。
そこで、本発明では、超音波導波路と超音波反
射部材とを一定距離をおいて相互に対向させると
ともに、これら各部材の他端部相互間に被測定媒
体を介在せしめ、その後、前記超音波導波路の使
用超音波における位相速度Vpと群速度Vgとを測
定し、これらの測定に相前後して当該超音波導波
路の一端部から他端部に向けて超音波を伝播せし
めるとともに、当該他端部からの反射波が一端部
で受信されるまでの時間と当該超音波導波路から
漏洩した超音波が超音波反射部材との間を往復伝
播して受信されるまでの時間との差Δtを求め、
これらの各測定値に基づいて下式、すなわち、 F1(VP、Vg、Δt、V)=0 を演算し前記被測定媒体の音速Vを特定する構成
を採り、これによつて前記目的を達成しようとす
るものである。
射部材とを一定距離をおいて相互に対向させると
ともに、これら各部材の他端部相互間に被測定媒
体を介在せしめ、その後、前記超音波導波路の使
用超音波における位相速度Vpと群速度Vgとを測
定し、これらの測定に相前後して当該超音波導波
路の一端部から他端部に向けて超音波を伝播せし
めるとともに、当該他端部からの反射波が一端部
で受信されるまでの時間と当該超音波導波路から
漏洩した超音波が超音波反射部材との間を往復伝
播して受信されるまでの時間との差Δtを求め、
これらの各測定値に基づいて下式、すなわち、 F1(VP、Vg、Δt、V)=0 を演算し前記被測定媒体の音速Vを特定する構成
を採り、これによつて前記目的を達成しようとす
るものである。
以下、本発明の第1実施例を第1図ないし第3
図に基づいて説明する。
図に基づいて説明する。
第1図において、音速測定装置は、相互に一定
距離Dをへだてて配設された板状(帯状でも可)
の超音波導波路(以下、単に「導波路」という)
1及びこの超音波導波路1と同一形状に形成され
た超音波反射部材(以下、単に「反射部材」とい
う)2と、前記超音波導波路1の一端部に装着さ
れた超音波送受波器3とを備えている。
距離Dをへだてて配設された板状(帯状でも可)
の超音波導波路(以下、単に「導波路」という)
1及びこの超音波導波路1と同一形状に形成され
た超音波反射部材(以下、単に「反射部材」とい
う)2と、前記超音波導波路1の一端部に装着さ
れた超音波送受波器3とを備えている。
導波路1及びこれに対向装備された反射部材2
は、本実施例ではステンレス製で同一長さのもの
が使用されている。この導波路1及び反射部材2
の他端部は、図に示すように被測定媒体5内に配
設されるようになつている。
は、本実施例ではステンレス製で同一長さのもの
が使用されている。この導波路1及び反射部材2
の他端部は、図に示すように被測定媒体5内に配
設されるようになつている。
超音波送受波器3は、導波路1の一端部の側面
に装備されている。そして、超音波送受波器3か
ら導波路1に対して超音波(縦波)が斜入射され
るとともにその後所定時間をおいて当該導波路1
内から種々の情報を含んだ反射伝播波を受信し得
るようになつている。
に装備されている。そして、超音波送受波器3か
ら導波路1に対して超音波(縦波)が斜入射され
るとともにその後所定時間をおいて当該導波路1
内から種々の情報を含んだ反射伝播波を受信し得
るようになつている。
1A,2A,1B,2Bは各々超音波反射手段
としての導波路1及び反射部材2の各端面を示
す。
としての導波路1及び反射部材2の各端面を示
す。
ここで、導波路1内を伝播する波動及び被測定
媒体5内の伝播状況について説明する。
媒体5内の伝播状況について説明する。
導波路1を液体又は固体に接すると、導波路1
中を伝搬する音波エネルギの一部は液体等の接触
媒体に漏洩する性質がある。この性質を利用し、
例えば上記接触媒体内に一対の導波路(本実施例
では他方の導波路が超音波反射部材2を構成して
いる)を配置すると、一方を伝搬していた音波の
エネルギの一部は接触媒体を介してもう一方の音
波導波路に伝播する。この時、接触媒体中を伝播
するのに要する時間を測定することにより、被接
媒体の音速を検出できる。
中を伝搬する音波エネルギの一部は液体等の接触
媒体に漏洩する性質がある。この性質を利用し、
例えば上記接触媒体内に一対の導波路(本実施例
では他方の導波路が超音波反射部材2を構成して
いる)を配置すると、一方を伝搬していた音波の
エネルギの一部は接触媒体を介してもう一方の音
波導波路に伝播する。この時、接触媒体中を伝播
するのに要する時間を測定することにより、被接
媒体の音速を検出できる。
前記超音波送受波器3から導波路1に超音波が
入射されると、この波動は被測定媒体5の方向に
向けて導波路1内を伝播する。この場合、超音波
が導波路1中を伝搬する速度の内、位相速度を
Vp、群速度をVgとする。導波路1が被測定媒体
5に接し、この時の被測定媒体5の音速Vが、導
波路1の位相速度Vpより小さい場合、導波路1
中を伝搬する超音波エネルギの一部は被測定媒体
5内に放射される。そして、この時の放射角θは
次式により決まる。
入射されると、この波動は被測定媒体5の方向に
向けて導波路1内を伝播する。この場合、超音波
が導波路1中を伝搬する速度の内、位相速度を
Vp、群速度をVgとする。導波路1が被測定媒体
5に接し、この時の被測定媒体5の音速Vが、導
波路1の位相速度Vpより小さい場合、導波路1
中を伝搬する超音波エネルギの一部は被測定媒体
5内に放射される。そして、この時の放射角θは
次式により決まる。
θ=sin-1(V/Vp) ……
被測定媒体5に放射された超音波は、反射部材
2に到達し、この反射部材2に沿つて伝搬する波
と、ここで反射して導波路1側に戻る波とがあ
る。
2に到達し、この反射部材2に沿つて伝搬する波
と、ここで反射して導波路1側に戻る波とがあ
る。
今、導波路1と反射部材2の長さが等しい場
合、導波路間の間隔をDとすると、往復を2行程
とした場合に被測定媒体中の経路がN行程(N=
1、2、3、……)の受信波の到達時間は、 tN=〔(2L−ND tanθ)/Vg〕 +〔ND/V cosθ〕+τ1+τ2 …… ここで、τ1、τ2は送受信の際の固定遅延量であ
る。
合、導波路間の間隔をDとすると、往復を2行程
とした場合に被測定媒体中の経路がN行程(N=
1、2、3、……)の受信波の到達時間は、 tN=〔(2L−ND tanθ)/Vg〕 +〔ND/V cosθ〕+τ1+τ2 …… ここで、τ1、τ2は送受信の際の固定遅延量であ
る。
次に、N=2、4の場合の差を求めると、
Δt=2D〔(1/V cosθ)
−(tanθ/Vg)〕 ……
この式及び前述した式より被測定媒体5の
音速Vを求める式として次式を得る。
音速Vを求める式として次式を得る。
(4D2+Vg 2Δt2)V4
−(8D2VpVg+Vp 2Vg 2Δt2)V2
+4D2Vp 2Vg 2=0 ……
従つて、Δtを測定すれば、即知のD及び別に
測定するVg、Vpにより式から被測定媒体5の
音速Vが求まる。
測定するVg、Vpにより式から被測定媒体5の
音速Vが求まる。
これら一連の演算は、後述するように表示機能
を備えた本体の信号処理系にて行われる。
を備えた本体の信号処理系にて行われる。
ここで、前記導波路1を伝播する超音波の位相
速度Vpと群速度Vgを求める場合の動作原理につ
いて説明する。
速度Vpと群速度Vgを求める場合の動作原理につ
いて説明する。
まず、第3図に、超音波送受波器3のクサビ部
材3Aと超音波振動子3Bとを示す。このクサビ
部材3Aは、断面が台形状をなし、その一方の斜
面3aに超音波振動子3Bが固着されている。ま
た、他方の斜面3cは、超音波振動子3Bから発
信された超音波が入射面3bで反射してクサビ部
材3A内を伝播する場合の当該伝播経路に直交す
る面を構成するようになつている。このため、斜
面3Cからの反射波は、超音波振動子3Bに戻る
ようになつている。l1、l1′は、その場合の伝播経
路及び距離を示す。
材3Aと超音波振動子3Bとを示す。このクサビ
部材3Aは、断面が台形状をなし、その一方の斜
面3aに超音波振動子3Bが固着されている。ま
た、他方の斜面3cは、超音波振動子3Bから発
信された超音波が入射面3bで反射してクサビ部
材3A内を伝播する場合の当該伝播経路に直交す
る面を構成するようになつている。このため、斜
面3Cからの反射波は、超音波振動子3Bに戻る
ようになつている。l1、l1′は、その場合の伝播経
路及び距離を示す。
従つて、この時のクサビ部材3A内の超音波の
全伝播時間T0を測定することにより、クサビ部
材3A内の音速Cpは次式によつて算出し得る。
全伝播時間T0を測定することにより、クサビ部
材3A内の音速Cpは次式によつて算出し得る。
Cp=2(l1+l1′)/T0 ……
また、クサビ部材3Aの音速CPと導波路1を
伝播する超音波の位相速度Vpとの間には、次式
の関係がある。
伝播する超音波の位相速度Vpとの間には、次式
の関係がある。
Vp=Cp/sinθi ……
但し、θi:入射角(第3図参照)
さらに、第1図に示す如く、導波路1の長さを
Lとし、超音波振動子3Bから発信された超音波
が導波路1を1往復するのに要する伝播時間をT
とすると、導波路1を伝搬する超音波の群速度
Vgは、次式で表される。
Lとし、超音波振動子3Bから発信された超音波
が導波路1を1往復するのに要する伝播時間をT
とすると、導波路1を伝搬する超音波の群速度
Vgは、次式で表される。
Vg=2L/T ……
となる。ここで、Lは固定値であることから、結
局、式における全伝播時間Tを計時し当該式
を演算することにより、必要とする導波路1の群
速度を極く容易に算定することができる。この群
速度及び位相速度の演算は、後述する処号処理系
の第1の演算手段13Bでとり行われる。
局、式における全伝播時間Tを計時し当該式
を演算することにより、必要とする導波路1の群
速度を極く容易に算定することができる。この群
速度及び位相速度の演算は、後述する処号処理系
の第1の演算手段13Bでとり行われる。
ここで、前記信号処理系について更に詳述する
と、送受信回路部10Aで受信される信号は、信
号選択手段13Aを介して計時手段13へ送ら
れ、ここで伝播時間の計時が行われたのち信号処
理部20にて所定の処号処理がなされる。
と、送受信回路部10Aで受信される信号は、信
号選択手段13Aを介して計時手段13へ送ら
れ、ここで伝播時間の計時が行われたのち信号処
理部20にて所定の処号処理がなされる。
この信号処理部20は、第1図に示すように第
1のメモリ14と、時間差算定手段15と、記憶
手段としての第2のメモリ16と、第2演算部1
7とを有し、更に前記計時手段13と第2のメモ
リ16との間に第1演算部13Bを備えた構成と
なつている。この信号処理部20では、導波路1
の位相速度Vp、群速度Vg及び流体の音速Cが演
算される。この信号処理部20における演算結果
は、表示手段18で表示されるようになつてい
る。
1のメモリ14と、時間差算定手段15と、記憶
手段としての第2のメモリ16と、第2演算部1
7とを有し、更に前記計時手段13と第2のメモ
リ16との間に第1演算部13Bを備えた構成と
なつている。この信号処理部20では、導波路1
の位相速度Vp、群速度Vg及び流体の音速Cが演
算される。この信号処理部20における演算結果
は、表示手段18で表示されるようになつてい
る。
信号処理部20及び前述した計時手段13等の
各電気系は、それぞれ主制御部30によつて駆動
制御されるようになつている。
各電気系は、それぞれ主制御部30によつて駆動
制御されるようになつている。
この主制御部30は回路全体の動作のタイミン
グを一致させるための全体的な駆動制御信号を出
力するほか、測定時の導波路1における超音波位
相速度を求める第1の制御機能と、同じく導波路
1又は2の超音波群速度を求める第2の制御機能
と、被測定流体の音速を求める第3の制御機能と
を有している。主制御部30のこれらの制御機能
は、本実施例では測定条件設定部30Aからのオ
ペレータによる外部指令によつて切換えられるよ
うになつている。
グを一致させるための全体的な駆動制御信号を出
力するほか、測定時の導波路1における超音波位
相速度を求める第1の制御機能と、同じく導波路
1又は2の超音波群速度を求める第2の制御機能
と、被測定流体の音速を求める第3の制御機能と
を有している。主制御部30のこれらの制御機能
は、本実施例では測定条件設定部30Aからのオ
ペレータによる外部指令によつて切換えられるよ
うになつている。
次に、上記実施例の全体的な動作について説明
する。
する。
まず最初に、被測定流体に対して導波路1、反
射部材2及び超音波送受波器3を第1図の如く配
設する。続いて、装置全体を稼働させると、受信
側では第2図に示す受信波REが得られる。ここ
で、受信波REのうち、W1は超音波送受波器3内
の反射面3Cで反射されてきた受波を、W2は超
音波送受波器3内の反射面3Cで2回反射されて
きた受波を示す。また、N=0は被測定媒体中の
経路を通ることなく受信された受波を、N=2は
被測定媒体中経路を2行程通つてきた受波を、N
=4は同様に4行程通つてきた受波を各々示す。
*印は、N=0の波が受波されてから導波路1を
1往復するのに要する時間分だけ遅れてきた受信
波を示す。
射部材2及び超音波送受波器3を第1図の如く配
設する。続いて、装置全体を稼働させると、受信
側では第2図に示す受信波REが得られる。ここ
で、受信波REのうち、W1は超音波送受波器3内
の反射面3Cで反射されてきた受波を、W2は超
音波送受波器3内の反射面3Cで2回反射されて
きた受波を示す。また、N=0は被測定媒体中の
経路を通ることなく受信された受波を、N=2は
被測定媒体中経路を2行程通つてきた受波を、N
=4は同様に4行程通つてきた受波を各々示す。
*印は、N=0の波が受波されてから導波路1を
1往復するのに要する時間分だけ遅れてきた受信
波を示す。
次に、主制御部30の第1の制御機能を稼働さ
せ、回路全体を導波路1部分の測定時における超
音波による位相速度Vpの測定状態(位相速度測
定モード)に設定する。回路全体がこの位相速度
測定モードが設定されると、信号選択手段13A
が主制御部30の指示によつて第2図に示す受信
波の内の受信信号W1,W2のみを通過せしめるよ
うに作動する。この各信号W1,W2及び予め入力
される送信信号TRは、信号選択手段13Aを通
過して計時手段13へ送られ、ここで前述した時
間T0(但し、T0=t1=t2)が計時され、その時間
データが第1演算部13Bへ送られる。第1演算
部13Bでは、測定時間T0に基づいて式及び
式の演算が行われ、その結果が第2のメモリ1
6に記憶されるとともに表示手段18に表示され
るようになつている。
せ、回路全体を導波路1部分の測定時における超
音波による位相速度Vpの測定状態(位相速度測
定モード)に設定する。回路全体がこの位相速度
測定モードが設定されると、信号選択手段13A
が主制御部30の指示によつて第2図に示す受信
波の内の受信信号W1,W2のみを通過せしめるよ
うに作動する。この各信号W1,W2及び予め入力
される送信信号TRは、信号選択手段13Aを通
過して計時手段13へ送られ、ここで前述した時
間T0(但し、T0=t1=t2)が計時され、その時間
データが第1演算部13Bへ送られる。第1演算
部13Bでは、測定時間T0に基づいて式及び
式の演算が行われ、その結果が第2のメモリ1
6に記憶されるとともに表示手段18に表示され
るようになつている。
次にオペレータの指示によつて主制御部30の
第2の制御機能が稼働されると、回路全体が導波
路1の群速度測定モードに設定される。
第2の制御機能が稼働されると、回路全体が導波
路1の群速度測定モードに設定される。
この場合、信号選択手段13Aは、主制御部3
0に制御されて第2図における受信信号の内、N
=2と*印の信号を選択してこれを計時手段13
Aへ送り込むように作動する。ここで前述した時
間T(但し、T=t3)がN=1と*印の受信信号
の差として計時され、その時間データが第1演算
部13Bへ送られる。第1演算部13Bでは、測
定時間Tに基づいて式の演算が行われ、その結
果が位相速度Vpの時と同様に記憶され、同様に
表示手段18に表示されるようになつている。
0に制御されて第2図における受信信号の内、N
=2と*印の信号を選択してこれを計時手段13
Aへ送り込むように作動する。ここで前述した時
間T(但し、T=t3)がN=1と*印の受信信号
の差として計時され、その時間データが第1演算
部13Bへ送られる。第1演算部13Bでは、測
定時間Tに基づいて式の演算が行われ、その結
果が位相速度Vpの時と同様に記憶され、同様に
表示手段18に表示されるようになつている。
続いて、オペレータによる入力指令によつて主
制御部30の第3の制御機能が稼働されると、回
路全体が液体の音速測定モードに設定される。こ
の流体の音速測定モードにおいては、信号選択手
段13Aの働きにより第2図におけるN=0とN
=2の受信波を通過せしめその伝搬時間が計時手
段13で具体的に計測される。
制御部30の第3の制御機能が稼働されると、回
路全体が液体の音速測定モードに設定される。こ
の流体の音速測定モードにおいては、信号選択手
段13Aの働きにより第2図におけるN=0とN
=2の受信波を通過せしめその伝搬時間が計時手
段13で具体的に計測される。
計時手段13では、二つの入力信号の伝播時間
を計時した後その時間データを第1のメモリ14
へ順次送り込む。この第1のメモリ14は、N=
2の時間データを入力するとN=0の時間データ
とともにこれを時間差算定手段15へ出力する。
この時間差算定手段15では、直ちに時間差Δt
(但し、Δt=t4)を算定し第2のメモリ16へ記
憶させるようになつている。
を計時した後その時間データを第1のメモリ14
へ順次送り込む。この第1のメモリ14は、N=
2の時間データを入力するとN=0の時間データ
とともにこれを時間差算定手段15へ出力する。
この時間差算定手段15では、直ちに時間差Δt
(但し、Δt=t4)を算定し第2のメモリ16へ記
憶させるようになつている。
第2のメモリ16では、このΔtが入力される
と、これらとともに予め記憶されている導波路1
の超音波の位相速度Vp及び群速度Vgとを第2演
算部17へ出力する。この第2演算部17では、
これらの入力情報に基づいて式の演算し、その
結果得られる流体の音速Vをリアルタイムで表示
手段18へ出力し表示するようになつている。
と、これらとともに予め記憶されている導波路1
の超音波の位相速度Vp及び群速度Vgとを第2演
算部17へ出力する。この第2演算部17では、
これらの入力情報に基づいて式の演算し、その
結果得られる流体の音速Vをリアルタイムで表示
手段18へ出力し表示するようになつている。
この実施例によると、導波路1及び反射部材2
の長さに無関係に被測定媒体5の音速Vを有効に
求めることができ、受信波の内のN=2とN=4
の受信時間差を検出するとともに、これに前後し
て導波路1の位相速度Vpと群速度Vgとを同時に
測定することができ、従つて超音波送受波器3を
被測定媒体内に没入させることなく直ちに当該被
測定媒体5の音速Vを求めることができ、導波路
1及び反射部材2の長短に無関係であることか
ら、例えば高温流体又は危険性の高い流体に対し
遠方からのリモート計測が可能となり、従つて超
音波送受波器3として通常のものを使用しても、
充分耐久性を確保することができるという利点が
ある。また、被測定媒体5に対する導波路1及び
反射部材2の挿入寸法を大きく設定すると受信感
度が大きくなるが測定精度には直接の関係がない
ことから、導波路1及び反射部材2の長さ及び被
測定媒体5内への投入寸法も特に厳密さを要求さ
れず、従つて取扱いがいたつて容易となるという
リモート測定として優れた利点を備えている。
の長さに無関係に被測定媒体5の音速Vを有効に
求めることができ、受信波の内のN=2とN=4
の受信時間差を検出するとともに、これに前後し
て導波路1の位相速度Vpと群速度Vgとを同時に
測定することができ、従つて超音波送受波器3を
被測定媒体内に没入させることなく直ちに当該被
測定媒体5の音速Vを求めることができ、導波路
1及び反射部材2の長短に無関係であることか
ら、例えば高温流体又は危険性の高い流体に対し
遠方からのリモート計測が可能となり、従つて超
音波送受波器3として通常のものを使用しても、
充分耐久性を確保することができるという利点が
ある。また、被測定媒体5に対する導波路1及び
反射部材2の挿入寸法を大きく設定すると受信感
度が大きくなるが測定精度には直接の関係がない
ことから、導波路1及び反射部材2の長さ及び被
測定媒体5内への投入寸法も特に厳密さを要求さ
れず、従つて取扱いがいたつて容易となるという
リモート測定として優れた利点を備えている。
一方、被測定媒体5への挿入寸法がそのまま超
音波送受波器3で受信する超音波レベルの大小に
直接関係することから、被測定媒体5の液面水位
等も同時に検知することができるいう利点もあ
る。
音波送受波器3で受信する超音波レベルの大小に
直接関係することから、被測定媒体5の液面水位
等も同時に検知することができるいう利点もあ
る。
更に、上記実施例において導波路を板状部材に
より形成した場合を例示したが、他の部材、例え
ば丸棒部材、適当な針金部材、パイプ状部材など
で導波路を形成したものであつてもよい。
より形成した場合を例示したが、他の部材、例え
ば丸棒部材、適当な針金部材、パイプ状部材など
で導波路を形成したものであつてもよい。
本発明は以上のように構成され機能するので、
これによると、導波路の長短には無関係に被測定
媒体の音速を高精度に測定することができ、これ
がため、被測定媒体が例えば高温流体又は危険性
の高い流体であつても、遠方からリモート計測が
充分に可能となり、導波路の位相速度及び群速度
が不明であつてもこれらを同時に測定することが
でき、従つて演算に必要な変数のすべてをリアル
タイムで測定したのち音速の演算を行うことから
温度補正を全く不要とした高精度の音速測定を行
うことができ、更に超音波送受波器一個で充分に
機能することから構成が簡単となり取扱い易いと
いう従来にない優れた音速測定方法およびその装
置を提供することができる。
これによると、導波路の長短には無関係に被測定
媒体の音速を高精度に測定することができ、これ
がため、被測定媒体が例えば高温流体又は危険性
の高い流体であつても、遠方からリモート計測が
充分に可能となり、導波路の位相速度及び群速度
が不明であつてもこれらを同時に測定することが
でき、従つて演算に必要な変数のすべてをリアル
タイムで測定したのち音速の演算を行うことから
温度補正を全く不要とした高精度の音速測定を行
うことができ、更に超音波送受波器一個で充分に
機能することから構成が簡単となり取扱い易いと
いう従来にない優れた音速測定方法およびその装
置を提供することができる。
第1図は本発明の一実施例を示す全体的構成
図、第2図は第1図における受信波形の一例を示
す説明図、第3図は第1図で使用される超音波送
受波器を示す一部省略した断面図である。 1……超音波導波路、1A,2A,1B,2B
……超音波反射手段、2……超音波反射部材、3
……超音波送受波器、13……計時手段、15…
…時間差算定手段、16……記憶手段としての第
2のメモリ、17……第2演算部。
図、第2図は第1図における受信波形の一例を示
す説明図、第3図は第1図で使用される超音波送
受波器を示す一部省略した断面図である。 1……超音波導波路、1A,2A,1B,2B
……超音波反射手段、2……超音波反射部材、3
……超音波送受波器、13……計時手段、15…
…時間差算定手段、16……記憶手段としての第
2のメモリ、17……第2演算部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 超音波導波路と超音波反射部材とを一定距離
をおいて相互に対向させるとともに、これら各部
材の他端部相互間に被測定媒体を介在せしめ、そ
の後、前記超音波導波路の使用超音波における位
相速度Vpと群速度Vgとを測定し、これらの測定
に相前後して当該超音波導波路の一端部から他端
部に向けて超音波を伝播せしめるとともに、当該
他端部からの反射波が一端部で受信されるまでの
時間と当該超音波導波路から漏洩した超音波が超
音波反射部材との間を往復伝播して受信されるま
での時間との差Δtを求め、これらの各測定値に
基づいて下式、すなわち、 F1(VP、Vg、Δt、V)=0 を演算し前記被測定媒体の音速Vを特定すること
を特徴とした音速測定方法。 2 一端部に超音波超音波送受波器を装備すると
ともに被測定媒体内の配設される他端部に超音波
反射手段を備えた超音波導波路と、この超音波導
波路に所定距離隔てて配設される超音波反射部材
と、前記超音波送受波器に超音波発振用の励振信
号を出力するとともに、当該超音波送受波器にて
検知される受信信号を信号処理系へ出力する送受
信回路とを有し、 前記信号処理系を、前記超音波導波路の他端部
からの反射波が受信されるまでの時間と当該超音
波導波路から反射部材へ向けて漏洩する超音波が
被測定媒体内を往復伝播して受信されるまでの時
間とをそれぞれ測定する計時手段と、この計時手
段にて測定される二つの受信波の到達時間差を算
定する時間差算定手段と、この時間差算定手段の
出力を記憶する記憶手段とを設け、 この記憶手段には前記超音波導波路の当該音速
測定時における使用超音波の位相速度及び群速度
を測定し記憶せしめるとともに、この記憶手段の
出力情報に基づいて所定の演算を行い前記流体の
音速を特定する音速演算手段とを設けたことを特
徴とする音速測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6682387A JPS63233336A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 音速測定方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6682387A JPS63233336A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 音速測定方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63233336A JPS63233336A (ja) | 1988-09-29 |
JPH0375809B2 true JPH0375809B2 (ja) | 1991-12-03 |
Family
ID=13326946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6682387A Granted JPS63233336A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | 音速測定方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63233336A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2641105B1 (en) * | 2010-11-16 | 2015-01-21 | Qualcomm Incorporated | System and method for object position estimation based on ultrasonic reflected signals |
CN103196539B (zh) * | 2013-03-22 | 2014-09-24 | 山西大学 | 测量声速的方法及装置 |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP6682387A patent/JPS63233336A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63233336A (ja) | 1988-09-29 |
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