JPH037299A - 色相及び匂いの安定なアルキルグリコシドの製造方法 - Google Patents
色相及び匂いの安定なアルキルグリコシドの製造方法Info
- Publication number
- JPH037299A JPH037299A JP2267090A JP2267090A JPH037299A JP H037299 A JPH037299 A JP H037299A JP 2267090 A JP2267090 A JP 2267090A JP 2267090 A JP2267090 A JP 2267090A JP H037299 A JPH037299 A JP H037299A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkyl glycoside
- hydrogen peroxide
- odor
- alkyl
- glycoside
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
は色相、匂い及びその安定性において優れたアルキルグ
リコシドを製造する方法に関するものである。
導体界面活性荊であるアルキルグリコシドは低刺激性界
面活性剤であり、しかも非イオン性界面活性剤であるに
も拘わらず、それ自身安定な泡を生成するだけではな(
、他の陰イオン性界面活性剤に対して泡安定剤として作
用することが知られており、近年注目されつつある。
性剤として注目すべき性質を有しているが、一方ではそ
の実際の製造には多くの困難が伴うのもまた事実である
。その中でも最も大きな問題は製造工程における種々の
操作によって色相の劣化が容易に起きるのみならず、生
成したアルキルグリコシドを保存した場合、保存直後と
比較して経口的に色相が劣化することが問題であった。
いレベルの色相良好なアルキルグリコシドを得る為には
M類と高級アルコールとの反応によって得られたアルキ
ルグリコシドを脱色する工程が必要不可欠である。しか
しながら、有効な脱色剤として従来知られている過酸化
水素を用いてアルキルグリコシドの脱色を行った場合に
は、その保存時において酸敗臭、アルデヒド臭の発生と
いった匂いの劣化及び色相の経日的劣化という新たな問
題が発生する。
相の経口的劣化の防止、即ち色相の安定化が従来より研
究されており、いくつかの解決方法が提案されている。
アルキルグリコシドを生成する反応の段階において、特
開昭59−139397号公報に記載されているように
酸触媒と還元剤とよりなる酸触媒組成物の存在下反応を
行う方法、欧州特許第0132043号明細書に記載さ
れているように触媒としてアニオン活性剤の酸形を用い
る方法、また欧州特許第0132046号明細書に記載
されているように反応を停止するに際し有機塩基による
中和を行う方法等が提案されている。また、生成したア
ルキルグリコシドを未反応の回収アルコールと分離する
段階ではアルキルグリコシドの高い粘度及び不良な熱安
定性ゆえに特に色相の劣化が著しいため粘度減少剤を添
加する方法(特開昭62−192396号公報)等の提
案がなされている。
含んだグリコシド組成物を水素又は水素化ホウ素ナトリ
ウムなどの水素源と接触させることにより、グリコシド
組成物の色を改良する方法が提案されている。
得られるアルキルグリコシドの色相はそのまま実際の商
品へ配合するに満足なものではない。特開昭61−33
193号公報では製造により最終的に得られたアルキル
グリコシドを過酸化水素及び二酸化硫黄源を用いて漂白
処理することを提示しているが、この場合には、処理前
と比較して処理直後アルキルグリコシドの匂いが劣化す
る。更にそのアルキルグリコシドを保存した時色相及び
匂いの経日的劣化といった新たな問題が発生し、満足す
べき解決策とはいえない。
シドの脱色を行った場合には、その保存時の色相及び匂
いの安定性を確保することが問題であった。即ち、その
点が未解決であり、それを解決することが課題である。
ド脱色時の問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
上記の過酸化水素脱色を行ったアルキルグリコシドの保
存時の色相と匂いの劣化は、脱色終了後にアルキルグリ
コシドに残留する過酸化水素に起因するものであること
を見い出すと共に、残留する過酸化水素を特定の金属水
素錯化合物と接触させることにより効率よく分解し得る
こと、及びこのような処理を行った場合には、得られる
アルキルグリコシドの色相及び匂いについての保存時の
安定性が極めて良好となることを見い出して本発明を完
成した。
又は糖と低級アルコールとを反応させたのち次いで高級
アルコールを反応させることにより得られるアルキルグ
リコシドを、過酸化水素により脱色した後、更に次式(
I)%式%(I) (但し、nはアルカリ金属、 Ca、 Zn又は(CH
z)<Nであり、門がアルカリ金属又は(C10)Jの
時にはLMがCa又はZnの時Xは2である。)で表さ
れる金属水素錯化合物と接触させて残留過酸化水素を分
解することを特徴とする色相及び匂いの安定なアルキル
グリコシドの製造方法を提供するものである。
る過酸化水素を特定の金属水素錯化合物と接触させるこ
とにより効率よく分解することによって良好な色相及び
匂いのアルキルグリコシドを得ることが目的であって、
特開平1290692号公報に記載されているように色
素地を含んだアルキルグリコシドを水素又は水素源によ
って還元脱色する方法とは峻別される。
満足すべき色相のアルキルグリコシドを得ることができ
ない(比較例3参照)。
られるものであって、tinと高級アルコールを酸触媒
の存在下に直接反応させる方法、あるいは予め糖類をメ
タノール、エタノール、プロパツール又はブタノールな
どの低級アルコールと反応させ、低級アルキルグリコシ
ドとしたのち高級アルコールと反応させる方法のいずれ
の方法で得られたものであってもよい。
コールとしては、下記式(II)で表されるアルコール
が挙げられる。
ギル基ないしアルケニル基、又はアルキルフェニル基を
表し、^は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、nはそ
の平均値がO〜5の数である。) 本発明に係るアルキルグリコシドの原料となる糖類とし
ては単糖類、オリゴ糖類あるいは多糖類が使用される。
、アルドロース、グルコース、マンノース、グロース、
イドース、ガラクトース、クロース、リボース、アラビ
ノース、キシロース、リキソースなどが挙げられる。オ
リゴ1!類の具体例としては、マルトース、ラクトース
、スクロース、マルトトリオースなどが挙げられる。多
糖類の具体例としてはヘミセルロース、イヌリン、デキ
ストリン、デキストラン、キシラン、デンプン、加水分
解デンプンなどが挙げられる。
発物質を用い、触媒、反応温度等の条件については公知
の方法に従って行われる(特公昭47−24532号、
usp第3839318号、εP第092355号、特
開昭59−139397号、特開昭58189195号
など)。
る脱色はpHをアルカリ性に維持した系において効率的
に行われる。脱色に用いられる過酸化水素の量は純分に
てアルキルグリコシド乾燥固形分に対し0.05〜lO
重量%、望ましくは0.1〜5重量%である。脱色すべ
きアルキルグリコシドは15〜75重量%、望ましくは
20〜65重世%のアルキルグリコシド乾燥固形分を含
むアルキルグリコシド水溶液の形で用いられる。
溶液のp)lを8以上、好ましくは8〜14、より好ま
しくは8〜12に維持しておくことが好ましい。過酸化
水素処理に伴って、アルキルグリコシド水溶液のpHは
低下するので、系のpl+を8以上に維持するため、処
理中を通じ、適宜、アルカリを添加してもよい、 pH
の維持には例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
ようなアルカリ金属の水酸化物、あるいは炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩が固体
であるいは水溶液の形態で使用される。
水溶液に必要量の過酸化水素を加え、撹拌又は熟成を3
0分以上、好ましくは1時間以上行うことにより行われ
る。過酸化水素は通常3〜60重量%水溶液の形で添加
されるが、特に限定されない。添加は、−括添加でも、
分割添加でもよい。また、処理温度は5〜100’C1
好ましくは20〜80°C1より好ましくは30〜70
°Cである。
素錯化合物としては、水素化ホウ素リチウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素
テトラメチルアンモニウム、水素化ホウ素カルシウムあ
るいは水素化ホウ素亜鉛などが挙げられるが、水素化ホ
ウ素ナトリウムが特に好ましい。
錯化合物は粉末のまま、あるいは水溶液又はアルカリ水
溶液の形態で過酸化水素脱色を行ったアルキルグリコシ
ド水溶液に添加される。添加すべき金属水素錯化合物の
量は、脱色に使用した過酸化水素に対し0.05〜2モ
ル当量、望ましくは0.3〜1モル当量である。処理温
度は10〜80″C1望ましくは20〜50’Cである
。
5〜1時間である。処理を行うpHは7〜12、望まし
くは8〜10であり、金属水素錯化合物の添加に先立ち
適切な塩基、例えば水酸化ナトリウムを添加することに
よって調節することができる。
て分解して処理は完結する。酸としては、硫酸、パラト
ルエンスルホン酸等を用いることができる。過剰の金属
水素錯化合物を含むアルキルグリコシド水溶液に撹拌下
で酸を徐々に添加することによってpHを弱酸性に保つ
。
ある。
えることによってpllを中性にもどす。
過酸化水素を完全に分解することができる。系内に残留
する過酸化水素の量は、例えばヨウ素滴定法(日本薬学
金線「衛生試験法注解」第192頁、1973年発行)
によって容易に測定することができる。
ド水溶液を式(I)で表される金属水素錯化合物によっ
て処理する点に特徴を有するものであって、この処理に
より、得られるアルキルグリコシドの良好な色相及び匂
いが長期間にわたって持続するという驚くべき効果が達
成されるのである。
発明はこれらの実施例によって限定されるものではない
。
mol)、無水グルコース3240g (I8,On+
ol)及びp−トルエンスルホン酸1水和物96g (
0,5mol)を301反応槽中で加熱撹拌した。95
°Cまで昇温の後、系内圧力を40+mm11gとして
脱水反応を開始した。
吹き込み生成する水を効率よく除去する様にした。5時
間後、グルコースが完全に消費されたのを確認した後、
減圧を解除し冷却してNaO)I20gで中和した。副
生ずる多糖を濾別した後、130°C10,4mdgの
蒸留条件でアルキルグリコシド4270gと未反応回収
アルコール8460gとを分離した。次いで固形分の一
部を水に溶解し、暗赤色のアルキルグリコシド50%水
溶液を調製した。
5°Cまで加熱し、3%Na0l−1水溶液Logを添
加してpllを9に調整した後30%過酸化水素(Ih
O3)4gを加えて30分間45°Cで撹拌を続けた。
uを8.7〜9.3に維持した。
30分間撹拌した。5%パラトルエンスルホン酸水溶液
を加えてpl(を5に調整して30分間撹拌の後3%N
a OII水溶液を加えてpHを7に調整した。得ら
れたアルキルグリコシド水溶液中の残留HtO□量はヨ
ウ素滴定法では定量できない程度に微量であった。
.2gの水素化ホウ素カルシウムを用いて同様の処理を
行いアルキルグリコシド水溶液を得た。
施例1と全く同じ方法にてアルキルグリコシド水溶液を
得た。
.38gの亜硫酸ナトリウムを用いて同様の処理を行い
アルキルグリコシド水溶液を得た。
でアルキルグリコシドの脱色を行Nった。
リコシ50%水溶液を調製した。このアルキルグリコシ
ド水溶液200gを水素化ホウ素ナトリウム12重量%
を含む14N苛性ソーダ水溶液4.2gと完全に混合し
室温にて4日間放置した。
ルグリコシド水溶液をアルキルグリコシド含量30%に
濃度調整したものを用いて空気中、50°Cで120時
間の保存安定性試験を行った。結果を表1に示す。
ることを示す。尚、匂いは5人のパネラ−により判定し
た。
定化されたアルキルグリコシドが得られることがわかる
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、糖と高級アルコールとを反応させるか、又は糖と低
級アルコールとを反応させたのち次いで高級アルコール
を反応させることにより得られるアルキルグリコシドを
、過酸化水素により脱色した後、更に次式( I ) M(BH_4)_x・・・( I ) (但し、Mはアルカリ金属、Ca、Zn又は(CH_3
)_4Nであり、Mがアルカリ金属又は(CH_3)_
4Nの時xは1、MがCa又はZnの時xは2である。 )で表される金属水素錯化合物と接触させて残留過酸化
水素を分解することを特徴とする色相及び匂いの安定な
アルキルグリコシドの製造方法。 2、式( I )で表される金属水素錯化合物が、水素化
ホウ素ナトリウムである請求項1記載のアルキルグリコ
シドの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-80275 | 1989-03-31 | ||
JP8027589 | 1989-03-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037299A true JPH037299A (ja) | 1991-01-14 |
JP2869127B2 JP2869127B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=13713726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2267090A Expired - Lifetime JP2869127B2 (ja) | 1989-03-31 | 1990-01-31 | 色相及び匂いの安定なアルキルグリコシドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869127B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008156271A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Kao Corp | アルキルガラクトシドの製造方法 |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2267090A patent/JP2869127B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008156271A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Kao Corp | アルキルガラクトシドの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2869127B2 (ja) | 1999-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH037298A (ja) | 色相良好なアルキルグリコシドの製造方法 | |
JPS6133193A (ja) | グリコシドの色の安定化 | |
US5501812A (en) | Toilet bar compositions containing glycolipid surfactants and a process for manufacturing such surfactants | |
JP3139686B2 (ja) | アルキルグリコシドおよびアルキルポリグリコシドの製造方法 | |
JPH02247193A (ja) | アルキルグリコシドの製造方法 | |
US6077945A (en) | Process for making alkylpolyglycosides | |
US6166189A (en) | Process for production of alkyl glycoside stable in hue and odor | |
JP3142049B2 (ja) | アルキルグリコシドの製造方法 | |
JPH037299A (ja) | 色相及び匂いの安定なアルキルグリコシドの製造方法 | |
EP0187798B1 (fr) | Procede de synthese d'aldosides ou d'oligoaldosides d'alkyle, de cycloalkyle ou d'alcenyle | |
JPS62292789A (ja) | アルキルオリゴグリコシドの製造方法 | |
US5696247A (en) | Method for producing alkylglycoside | |
JPH04124196A (ja) | アルキルグリコシドの製造方法 | |
JPH02264789A (ja) | 色相及び勾いの良好なアルキルグリコシドの製造方法 | |
JP2001151789A (ja) | アルキルグリコシドの製造方法 | |
CA2007514A1 (en) | Process for the production of alkyl glucosides | |
JPH0684391B2 (ja) | アルキルグリコシドの脱色方法 | |
JP2009102267A (ja) | アルキルポリグリコシド及びアルキルポリグリコシドの製造方法 | |
JP3058932B2 (ja) | 色相の良好なアルキルグリコシドの製造方法 | |
JPH05301886A (ja) | グリコシドウロン酸の調製法 | |
JP5467838B2 (ja) | グリコシドの製造方法 | |
JPH04295491A (ja) | アルキルグリコシドの製造方法 | |
KR100369117B1 (ko) | 용매로 물을 이용한 설탕에스테르의 제조 및 정제 방법 | |
JP2006516125A (ja) | アルキルオリゴグリコシド−及び/又はアルケニルオリゴグリコシドカルボン酸塩の製造方法 | |
US2592266A (en) | Preparation of glucuronic acid and derivatives thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071225 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081225 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081225 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091225 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091225 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225 Year of fee payment: 12 |