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JPH0372852A - 小麦全粒成分を有し、機能性の改善をもたらす食味佳良な全小麦食品の製造方法 - Google Patents

小麦全粒成分を有し、機能性の改善をもたらす食味佳良な全小麦食品の製造方法

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Publication number
JPH0372852A
JPH0372852A JP1206140A JP20614089A JPH0372852A JP H0372852 A JPH0372852 A JP H0372852A JP 1206140 A JP1206140 A JP 1206140A JP 20614089 A JP20614089 A JP 20614089A JP H0372852 A JPH0372852 A JP H0372852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheat
food
noodle
whole
functionality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1206140A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Nagai
長井 恒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOSHINO BUSSAN KK
Original Assignee
HOSHINO BUSSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOSHINO BUSSAN KK filed Critical HOSHINO BUSSAN KK
Priority to JP1206140A priority Critical patent/JPH0372852A/ja
Publication of JPH0372852A publication Critical patent/JPH0372852A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、小麦全粒成分を有し、かつ動部に多いフィチ
ン酸を減少させ、しかもリンとカルシウムをバランスよ
く効果的にすることによって、小麦全校成分を有し、機
能性の改善をもたらす食味佳良な全小麦食品の製造方法
に関する。
〔従来の技術] 今日における食品の価値観は、栄養の単なる量的摂取と
いう認識の時代は過ぎて、食品摂取が生体に及ぼす影響
を多角的に把握し認識し直す時代に移っていると言える
栄養上あるいは嗜好上の有効成分がその食品の中に“存
在する”ことに対する評価から、それらがいかに生体に
寄与し゛働く”かという機能面の評価へと一歩踏み出し
たことにあり、そこで今や最も注目されているのが食品
の“第三の機能”の提案である。
こうした背景下において、本発明は、現在の食生活が不
健全に陥り易い現状を打破して、通常の食生活の中で、
体調を整えつる機能性を付加しつつ、食味佳良でかつ即
席性をも付加せしめた、いわゆる第一次機能性ないし第
三次機能性を具備せしめた画期的な機能性食品に関する
製造法である。
本発明に言う機能性食品とは、前記の新しい一第三の機
能”をも付加せしめた、生命維持的な第一次機能と、食
味・食感的な第二次機能ともに具備した完全な機能性食
品の発明である。
つまり第一次機能は、食品中の栄養素が生体に対して短
期的かつ長期的に果たす機能であって、いわば生命維持
に不可欠なものである。
第二次機能は、食品の組成や成分が感覚に訴える機能で
あり、特に、味覚や嗅覚の面から見れば、ある意味では
食品そのものの特質を最もよく表わす機能といえる。
そこで−量的に現在“機能性食品”と言われているのは
、第三次機能のことであるが、これは、生体防御、体調
リズムの調節等に係る機能を生体に対して充分に発揮で
きるように設計された日常的に摂取される食品を言う(
食品と科学、1989年7月号、第38頁〜第39頁参
照)。
この第三次機能性食品開発の第一に挙げられるのが食物
繊維(グイエタリー・ファイバーDietary fi
ber、以下、DFと言う。)である。
このDFの有効利用効果については、後記発明が解決し
ようとする課題の項で詳述するが、たとえ、機能性効果
が極めて顕著であっても、喫食時における抵抗感、不自
然さのない“喉越しの良さ−と、“美味感”がともなわ
なければ、゛良薬は口に苦し”のような一種の忍従を強
いられるのでは、食品として求められる前述した第二次
の機能性を失うこととなり、また生命維持機能たる第一
次の機能性がなければ、食品とは言い難い。
そこで、発明者は、単なる第三次の機能性のみならず、
第一、第二、第三のすべての機能性を満足させ得る、“
美味しくて”健康によく”、しかも“即席性”をも付与
させた、新機能性食品の開発に成功したものであり、そ
れは人類の食生活の向上に寄与するところ大なるもので
ある。
〔発明が解決使用とする課題] 先に言及したように、従来技術としての°゛機能性食品
”とは、前記の第三次機能たる1体調調節機能=生体防
御、体調リズム調整、疾病の予防と回復などがある。
その代表的なものとして、食物繊維(DF)が、人間の
食物としての必要性について、医学的に解明が進み非常
に話題になり関心がもたれてきた。
この食物繊維については、いわゆるDFの摂取量が少な
くなっている傾向にあるが、DFの摂取によって便秘解
消に大きな力になることはよく知られており、また英国
、デニス・パーキット博士(D、 Burkittlに
よれば、心臓病、大腸癌、胆石に、また懇意医大・池田
義雄氏によれば糖尿病にも優れた効果のあることがそれ
ら研究者によりそれぞれ発表され知られている。
即ち、−例として引用すると、前掲の同博士は「先進国
に多い病気Jと題する講演中で、「アフリカの病院から
英国に帰ったところ、欧米の場合、アフリカでは見られ
ない病気の患者がたくさんいることを知りました6そこ
で、各国の疾病構造と食物との関係を調べてみたら、機
械文明が進み、精白した穀類を食べている国はど“欧米
型”の病気が多いと解りました。例えば、心臓病は欧米
の死因のトップなのに、アフリカでは略皆無です。
また、欧米ではガンで死ぬ人も多く、肺ガンと大腸ガン
が1〜2位を占めていますが、アフリカや第3世界では
ガンで死ぬケースは殆どありません。
欧米に多い胆石、糖尿病や虫垂炎などもアフリカや第3
世界では殆ど見られません。日本も戦後°゛欧米型”の
病気が増えているのは、食事の洋風化の為だと思います
。J (胚芽精米 健康ニーズに応える米、朝日側線、
企画ジャーナル、昭和56年12月発行、第71.72
頁参照)との講演のとおり、欧米では精白した穀類を食
しているのが現状であり、また本発明のごとく小麦全粒
成分を有し、機能性の改善をもたらし、しかも食味佳良
で即席性な食事方法の見られないのが、従来技術である
また、最近、食物繊維そのものの、機能性食品が登場し
ているものの、例えば、最近の文献(食品と科学198
9年6月号の第、!旧〜122頁)に掲載されている「
特集、最近の食物繊維の動向」の第1として「ポリデキ
ストロースの特性と応用」は、水溶性食物繊維について
の記述であり、低カロリー食品への応用にも触れている
が、本発明の示唆になる記述はなく、主として飲料とし
ての用途である。
しかも一般消費者から見れば、視覚に訴える繊維の存在
感がなく、この「ポリデキストロース」の組成は、グル
コース8ク +クエン酸1%の化学合成させた多糖類であり、近時の
消費者には一途の自然志向から“化学合成品”にたいす
る生理的嫌悪感すらあり、これを°゛化学合成品”と認
識した消費者からは敬遠される虞もある。
また第2の「小麦粉系植物繊維の特性と応用」は、小麦
粉系食物繊維、すなわち、小麦の外皮=幼(ふすま)の
ことであり、従来動物飼料が主用途であったが,近時の
“機能性食品”ブームによりこの紐を二軸エクストルー
ダーの使用によっての利用が効果的と記載されれている
.しかし、二軸エクストル−ターの加工能力は低く、高
コストとなる欠点と特異な触感がある6文中の記載にも
見られる如く,−例としてパンへの添加が示唆されてい
るが、−量的な配合は,5〜lO%で,小麦粒に占める
籾の割合は、前項で記述した如く約20%であるが、こ
の20%使用は特定者向けと限定しであることからも、
使用限度は5〜10%が限度とみられる。また、皺はリ
ンとカルシウムの組成比に問題がある。
次の第3の「バルブ系植物繊維の特性と応用」は、木材
を原料としている植物繊維であって、食品としての消費
者ニーズには、抵抗感を否めないのが現状であろう。
第4の「海藻系植物繊維の特性と応用」で、“寒天”に
ついての記述が主であり、更に第5の「コーン・ダイエ
タリー・ファイバーの特性と応用」の記載には、特に、
小麦幼、米糠に比ベフィチン酸が少ないので、カルシウ
ムなど有用ミネラルの吸着が少なく、成長阻害などの悪
影響がないとの記述の他、寄稿者の勤務会社で発売して
いる:]ーンDFの商品名「日食セルファ−」について
の生理効果などに関し記述されている。
以上の如く、機能性食品としての現状は、主として、第
三次機能たる食物繊維を原料としたファイバー・ドリン
ク等の商品群が実態であり、また該食物繊維自体を混入
した場合において、外部からその存在を透視し確かめに
くいことも問題である。しかも、本発明の如く、第一次
ないし第三次の総合機能性食品の開発は未だなく、従来
技術では小麦勅に含まれるマイナス要因であるフィチン
酸を減衰させる手法は開示されていないのが現状である
また、1989年6月27日付の「続発新聞」紙面に「
機能食品・待った」の見出しで「慢性疾患対策・厚生省
゛°内ゲバ」のサブ・タイトルに続き、「食生活が不健
全に」の内容が報道されている。
その趣旨は、薬務局の報告書に、機能食品の考え方とし
て、「特定の成分を濃縮したり、配合することは、食品
の安全弁やバランスを失うことになり、結果的に多量摂
取などで食生活を不健全にする恐れがある」と非難し、
これに対して生活衛生局は「そもそも、薬務局が問題の
ある健康食品を取締まらなかったのが機能性食品構想の
発端だ」と憤然。・・・;・・の報道がなされている。
この新聞報道も、現在の機能性食品の特定成分過剰摂取
によるアンバランス化を和実に物語っている。
即ち、本発明のごとく、バランス性の良い機能性食品の
存在ないし提案のなされていない、従来技術を批判して
いるのが現状である。
〔問題点を解決するための手段1 本発明は、上記問題を解決したものであって、具体的に
は第1として製粉工程で小麦を挽砕して得られた全スト
ックを、胚乳部、胚芽部、髄部とに分離し、前記髄部に
ついて粉砕して小皺とし、水洗後乾燥せしめてフィチン
酸を減衰せしめた機能性改善動部の100g当り1〜3
g相当凝のカルシウム粉末を添加して得た改良勃部18
〜20部、胚芽部2部および胚乳部78〜80部を原料
とし、機能性を改善せしめることを特徴とする小麦全村
成分を有し1機能性の改善をもたらす食味佳良な全小麦
食品の製造方法であること、 第2として、前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を
有する原料を使用し、該原料に着味性を付与せしめた捏
水30〜45%を加え混捏して生成された生地を、後続
する公知の製麺ロール機を経て所望の麺厚の麺帯とし、
また麺状食品の場合には切刃ロールにて所望の麺線状と
なし、引続き蒸機にて加湿加熱後、所望の形状にカッテ
ィングし、130−160℃の加熱食用油脂にて油揚げ
し、冷却、計量、包装を経ることを特徴とする機能性の
改善をもたらす食味佳良なフレーク状及び麺状の即席小
麦食品の製造方法であること、 なお、フレーク状食品の場合、前記冷却工程前に、食味
の嗜好により、フレーク表面にシュガー・フロスト状に
コーティングすることも好ましいものであること、 第3として、前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を
有する原料100部を使用し、該原料に着味性を付与せ
しめた捏水28〜33部を加え二輪エクストルーダーに
供給し、加熱膨化工程を経ることを特徴とする機能性の
改善をもたらす食味佳良なフレーク状即席全小麦食品の
製造方法であること、 なお、加圧、加熱処理した後、膨化しない条件のもとに
常圧下で押出して粒状物とし、次にこの粒状物を圧偏後
、加熱膨化工程を経ることも好ましく、また食味の嗜好
によりフレークの表面にシュガー・フロスト状にコーテ
ィングすることも同様に好ましいものであること、 第4として、前記機能性を改善せしめた全小麦食品が、
常法により生成された2枚の麺帯相互の中間層に、前記
小麦全粒成分を有する原料を使用した麺帯もしくは麺生
地を挿入して三層麺帯となして重合し、更に後続する既
知の各種圧延ロール及び麺線製造装置を経由することを
特徴とする機能性の改善をもたらし咀嚼感良好にして食
味佳良な全小麦食品たる麺類の製造方法であること、第
5として、前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を有
する原料を使用し、常法によるベーキング・パウダー類
、イースト菌類または卵の泡立てたる膨張素材の全部ま
たはいずれかを選択し使用、焼成又は蒸熱して得る、ク
ツキー類、パン類、まんじゅう類、スポンヂ・ケーキ類
を製造することにより、機能性の改善をもたらし咀嚼感
良好にして食味佳良な全小麦食品たる全小麦膨張食品の
製造方法である。
更に詳述すれば次のとおりである。すなわち、■ 本発
明では常法の製粉工程で小麦粉を挽砕して得られた全ス
トックを、フレーク食品の原料として使用することによ
り、穀物の持つ機能性素材として100%利用する手段
であり、水溶性植物繊維の如く、化学合成品でなく、極
めて安全な全小麦食品の提案である。
前掲の英国テニス・パーキット博士の講演要旨の中の、
「精白した穀物を食べている国はど°°欧米型”の病気
が多い」旨の弊害をなくすための第1手段である。
■ 製粉工程で発生する太陽を、必要により小幼程度に
粉砕化することにより喉越性を良くし、食感の良好なも
のとする第2手段である。
■ 小麦の外皮(ふすま。勃)は、前項で述べたとおり
、マイナス要因であるフィチン酸が存在する。
このフィチン酸は、消化されないため栄養上利用されな
いことに加えて、食品中のカルシウム、鉄などの有用な
ミネラルと結合し、吸収不可能なために成長阻害の虞が
ある。
従って、現在、幼を主飼料とする牛が“骨軟病”となる
ため、カルシウムを飼料に配合しているのはこの幼牛の
フィチン酸のマイナス要因によるものである。
ここで、発明者は、鴎を水洗することにより、有害要因
であるフィチン酸が減衰、すなわち減少することを知見
したのも前掲のテニス・パーキット博士の報告にも示唆
されていない本発明の画期的な特徴点である。
すなわち、製粉工程で発生するむを水槽に浸漬し、次に
これを多量の水で水洗し、脱水、乾燥せしめることによ
り、幼牛のフィチン酸を減衰せしめることを特徴とする
という第3手段である。
但し、このフィチン酸を減衰せしめた勅を保存せしめる
場合は、上記の乾燥工程が必要である第】表 が、全小麦食品を連続して製造する場合は、敢えて乾燥
工程は必要としない。
■ 小麦の外皮たる髄部のミネラル含有量については、
以下の別表1に示す。
麩の無機質含有量(ag/100 g −drybas
is)年1月31日発行、第578頁に依拠した。)(
以下余白) 同表の平均欄で見ると、リンが1.30gに対し、カル
シウムは0.11g、すなわち、リンとカルシウムの割
合は約13:1である。
栄養学的見地から、青少年−人一日当りの生理的な摂取
されるべきリンとカルシウムの比率は、1:1前後の同
量が理想であるとされ(小麦粉。
日本麦類研究会。昭和56年1月31日発行。第546
〜547頁)、どちらが超えても、2:lの比率以内で
なければならないとされている。
前掲第1表の引用で理解できるように、U部のリンとカ
ルシウムの比率は、13:lであり、リンの約13倍の
カルシウムが必要ということである。
表1を参考にすると、g 100gに対し、リンは1.
30gを含有し、一方、カルシウムは0.11gの含有
となるので、本発明においては髄部の1〜3g相当量の
カルシウムを、増量添加することにより、リンとカルシ
ウムの比率は理想値を完全にクリヤーすることが可能と
なった。
すなわち、カルシウムはIgでもその比率から見て、充
分クリヤーできるが、近時は、清涼飲料を喫飲する傾向
が多く、ややちすると、カルシウム不足となる傾向を考
慮して1〜3gの相当量とすることが好ましい。
■ 以上のように、小麦全粒成分の内、問題点のある点
を改良することにより、単なる小麦全粒粉の場合におけ
る不可避的な種々の問題点を解決し、これを原料とする
前記3機能性を有し、食味佳良な全小麦食品の開発に成
功したものである6ちなみに、古来より、小麦の全粒粉
(皮ごと挽き込んだ小麦粉を指す。)は存在するが、前
項■〜■に記載したごとき問題点の解決には、小麦粒を
単純な挽きぐるみでなく、胚芽、幼及び胚乳が完全分離
できる製粉工程での取り分けが必要で、この装置も、従
来技術の問題点(フィチン酸の減衰等)を解決する手段
である。
■ 本発明は、製粉工程で、小麦を挽砕して得られた全
ストック(胚乳部、胚芽部、髄部)を100%原料とす
るものであるから、それは前掲のテニス・パーキット博
士が演述した“精白した穀類−を食している現状から脱
却し、“非欧米型”の全般食品であることに加えて、第
一次機能と幼部の問題点を解決した第三次機能を完全に
兼備するものである。
■ しかし、食品である以上、°゛美味く、食する”こ
とがなにより大切であり、それは食品の組成や成分が感
覚に訴える機能であり、特に味覚や嗅覚に訴える機能で
あることから、ある意味では食品そのものの特質を最も
よく表わす機能であって、発明者はこれを第二次機能と
呼ぶ。
■ 本発明は、この第二次機能を全うするための手段と
して、改良U 1部を粉砕して小皺とし水洗後乾燥せし
め、この幼部の100g当り1〜3g相当量のカルシウ
ム粉末を添加したものを言う。)を18〜20部(髄部
は小麦全粒に対し18〜20%存在する)、胚芽部を2
部(胚芽部は小麦全粒に対し約2%存在する)、胚乳部
を78〜80部(胚乳部は小麦全粒に対し約78〜80
%存在する)をもって、例えば、フレーク状、席小麦食
品を製造する場合を挙げて説明すれば、ミキサーにて混
合したる後、着味性捏水(着味はコンソメ風、ポタージ
ュ風など1時好、季節などに合致した着味にすることが
望ましい。)を33〜45%を加え混捏して生成された
生地を、後続する数段のロール式転圧機(製麺ロール機
に準する。)を経て、任意の厚さ(平均的には、約1 
mm)の帯状生地となし、次に、この帯状生地を加湿蒸
気を吹き付は得る蒸機を経たる後、該生地を無駄なく使
用するため、所望の任意形状のもとに、隙間を生じない
よう分離すべく、ジグシー・カッターによりカッティン
グ(例えば、扁平状の菱形、小麦粒の断面状の形など)
する。なお、前記ジグシー・カッターは、切り抜きはめ
絵のジグシーパズルのごとく、帯状生地をカッティング
するものである。かくして得た前記生地の個々の切片に
ついて、 130〜160℃の加熱食用油脂にて油揚げ
し、冷却、計量、包装を経ることにより、小麦全粒成分
を含有し、かつ髄部に多いフィチン酸を減少せしめ、し
かもリンとカルシウムとのバランスも良好な状態とする
本発明を得たものである。
[作用1 本発明による作用・効果について述べると、■ 現今の
食生活の実態は、正にアンバランス性に尽きることにつ
いては先に述べたとおりであるが、昨今では、殊に女子
学生等の間で、登校前の限られた短時間のうちにあって
、その大部分を身拵え等に費やして、食事を省く傾向す
らある。
このような状態では、満足な健康を維持することは約束
されないし、精神的、知的活動の面でち食事、栄養の適
切な摂取がない限り、充実した日常生活を享受できない
ことは必定である。
■ また、朝食を通常通り摂っている一般家庭の場合、
トースト・パンに牛乳程度ですましているのが大勢であ
り、牛乳の代りにポタージュ・スープを添える場合は、
かなりハイ−グレードと言える状況である。
このような現況下において、本発明はたとえ限られた短
時間のうちにあっても、本発明の即席食品(フレーク状
とすることも含めて)をもって充分に対応でき、それは
栄養バランスが良好な総合機能性食品であり、かつ美味
しさと現代的感覚にマツチしたものである。
■以下、本発明による具体的な喫食方法と、調理時間を
例示すると、 1)ボール皿に、本発明により得られた実施品「健やか
三昧!オールホイート・フレーク。ポタージュ味〔商品
名〕。(以下、本発明実施品という。)」を100 g
程度穴れる。
(所要時間 約2秒) 2)水をフレークが隠れる程度に注ぐ。
(所要時間 約2秒) 3) 以上、最低4秒はどでスプーンを使い喫食できる
4)好みにより、ホット・スタイルを好む場合は、熱湯
を注ぐか、前記2)の状態を 電子レンジにて、約15
秒加熱すれば良い。
■ 前記の■調理実施例のごとく、わずか数秒で喫食で
き、かつコンソメ風、ポタージュ風等、生地混捏時に、
消費者の嗜好にマツチした調味液材を選定することによ
り、バラエティに富んだ美味しい機能性食品がバランス
を良く、第一次・第二次・第三次たるすべての機能性効
果を充足し、しがち極めて短時間で美味に喫食できる点
において、その効果は極めて顕著である。
■ 次に、従来食されていたパン用などに用いる精白さ
れた小麦粉と、本発明によるフレーク状機能性食品との
、栄養面、化学的組成について比較して、その作用効果
を記述する。
以下の第2表はモースの資料により引用したものである
同表中の「上皮、交差層、種皮、珠心層・アリューロン
層」は、本発明のむ部に該当するものである。
(以下余白) 第2表 小麦粒各層の化学組成(無水物 %〉 (以下余白) 表2を参考に前記本発明実施品と比較すると、現在、−
M的に、小麦粉について食用に供される部分は、胚乳部
であり、それは澱粉が大部分を占め、灰分、繊維質の少
ないことは当然である。
方、珠心層及びアリューロン層は、脂肪、蛋白質をはじ
め灰分(ミネラル)、ベントザン(pent。
5an)等が多く、上皮にはベントザンが非常に多く、
フルフラール(forforal lの資源として注目
すべき部位である。
また、ベントザンは吸水力が高く、しかも約10倍の保
水性があることから、便秘防止に効果が認められる。ま
た、粗繊維中のセルローズは便通を良くするので整腸作
用のあることはよく知られている。
■ 次に、前記■と同様に従来、パン・錘用などに用い
られている精白された小麦粉と、本発明とのビタミン類
についての面から比較した場合、小麦中にはビタミンB
群とE群があり、特に胚芽には各種ビタミンが豊富で、
一方、精白された小麦粉、すなわち、胚乳部には少なく
、胚芽部を有効利用することも、本発明の有効な作用で
ある。
次に、ビタミンEは、胚芽中に特に集中しており(最高
450ug/g) 、−Hの市販小麦粉は、この胚芽を
除去しているのが現状であるが、本発明は、胚芽を全量
混合しているので、近時各種医療用として注目を浴びて
いるビタミンEを天然自然物のままの利用効果も顕著な
ものである。
「実施例〕 実施設備概要 l 縦形5袋用ミキサー(125kg用)  3台2 
製麺用5段式ロール展圧機(500mm幅)1基3)段
蒸し機(3段)         1基4)着味装置 
            1基5)カッティング装置 
        1基6)リテーナ−への投入装置  
    1基7)間接加熱方式連続油揚げ装置    
1基8)冷却装置             1基9)
計量包装機            1基10)梱包機
              1基製造工程の説明 ■ 文献「小麦粉」 (日本麦類研究会、昭和51年1
月31日発行、第437〜439頁)に示される「図3
.11.3Jの「lロOトン/日、挽砕の製粉ダイヤグ
ラム」を参照し、大髄(嗜好面からの必要を考慮して中
動または小勿程度に再粉砕してち良い)及び中麺、不動
を出量割合にて混合し、水に浸漬、脱水後、これに10
0g当り1.5 gのカルシウム粉末を添加した加工幼
を25kgと、小麦胚芽2.5kg、78%歩留まりの
小麦粉を97.5kg、計125kgの小麦全粒素材を
得た。
■ 本発明のフレーク状即席食品の製造工程を示す図面
のとおり、縦型ミキサー(磯部麺機■製)1に、前記■
の小麦全粒素材を投入し混合後、ポタージュ味に着味し
た捏水41..25 kg (33%加水)を加え、1
5分間、混捏した。
■ ■で生成された生地を、後続する複合機2に供給し
て麺帯状の生地に複合し、次の圧延ロール3にて1mm
厚さに成形、蒸機4にて糊化(アルファー化)せしめ、
小麦形のパズル状カッター5にて成形し、枠詰機6にそ
の容量の%程度に収容、(7)の油揚げ機にてフライン
グ(油揚げ)して、次の(8)冷却機にて冷却、(9)
の包装・箱詰することにより、アルファー化したフレー
ク状の全機能性を有し、食味佳良な即席機能性食品とし
ての本発明実施品を得た。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のフレーク状即席食品製造工程の概要図で
ある。 2 面 (11 (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) 手続補正書(自発) 6゜ 補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄。 平成 2年3月1 日

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)製粉工程で小麦を挽砕して得られた全ストックを
    、胚乳部、胚芽部、■部とに分離し、前記■部について
    粉砕して小■とし、水洗後乾燥せしめてフィチン酸を減
    衰せしめた機能性改善■部の100g当り1〜3g相当
    量のカルシウム粉末を添加して得た改良■部18〜20
    部、胚芽部2部および胚乳部78〜80部を原料とし、
    機能性を改善せしめることを特徴とする小麦全粒成分を
    有し、機能性の改善をもたらす食味佳良な全小麦食品の
    製造方法。
  2. (2)前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を有する
    原料を使用し、該原料に着味性を付与せしめた捏水30
    〜45%を加え混捏して生成された生地を、後続する公
    知の製麺ロール機を経て切刃ロールにて所望の麺厚の麺
    帯とし、また麺状食品の場合には所望の麺線状となし、
    引続き蒸機にて加湿加熱後、所望の形状にカッティング
    し、130〜160℃の加熱食用油脂にて油揚げし、冷
    却、計量、包装を経ることを特徴とする機能性の改善を
    もたらす食味佳良なフレーク状及び麺状の即席小麦食品
    の製造方法。
  3. (3)前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を有する
    原料100部を使用し、該原料に着味性を付与せしめた
    捏水28〜33部を加え二軸エクストルーダーに供給し
    、加熱膨化工程を経ることを特徴とする機能性の改善を
    もたらす食味佳良なフレーク状即席全小麦食品の製造方
    法。
  4. (4)前記機能性を改善せしめた全小麦食品が、常法に
    より生成された2枚の麺帯相互の中間層に、前記機能性
    を改善せしめた小麦全粒成分を有する原料を使用した麺
    帯もしくは麺生地を挿入して三層麺帯となして重合し、
    更に後続する既知の各種圧延ロール及び麺線製造装置を
    経由することを特徴とする機能性の改善をもたらし咀嚼
    感良好にして食味佳良な全小麦食品たる麺類の製造方法
  5. (5)前記機能性を改善せしめた小麦全粒成分を有する
    原料を使用し、常法によるベーキング・パウダー類、イ
    ースト菌類または卵の泡立てたる膨張素材の全部または
    いずれかを選択し使用、焼成又は蒸熱して得る、クッキ
    ー類、パン類、まんじゅう類、スポンヂ・ケーキ類を製
    造することにより、機能性の改善をもたらし咀嚼感良好
    にして食味佳良な全小麦食品たる全小麦膨張食品の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053868A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 日清製粉株式会社 微粉ふすまの製造方法
JP2015195767A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 日清製粉株式会社 多層麺の製造方法
JP2017012088A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 日清製粉株式会社 多層麺皮類及び麺皮食品

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