JPH0357184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えば洗面化粧台等といつた水槽
付きキヤビネツトに関する。

（従来技術及び欠点） 従来、この種装置の排水金具はキヤビネツト上
部に設けられた洗面ボール等の水槽の底部中央に
取付けられていた。そのため、前記水槽と質を異
にする排水金具の口金が見え、それが目に付いて
キヤビネツトの意匠がすつきりしないという欠点
があつた。

（考案の目的） この考案は前記欠点を解消するためになされた
ものであつて、排水金具の口金が直接見えずそれ
が水槽と同質に見えるカバーにより覆われるよう
にすることにより、水槽がフラツトな状態となつ
て見える水槽付きキヤビネツトを提供することを
目的とするものである。

（実施例） 以下に、この考案を図面に示す実施例に基づい
て説明する。

洗面化粧台本体１はその上部を天板２によつて
覆われており、この天板２は水平壁３及びこの水
平壁３と一体又は別体の洗面ボール４を備えてお
り、この洗面ボール４の側壁５後部に、前方及び
上方に開放した凹所６が形成され、この凹所６の
底壁７の前位の、洗面ボール４の底部には水が流
入する平面形状扇形の段部１５が形成されるとと
もに底壁７の排水口には排水金具８が取付けら
れ、また、前記凹所６の上端及び前端の左右側部
には段部９がそれぞれ形成されており、これら段
部９は以下のようなカバー１０により着脱自在に
覆われている。即ち、洗面ボール４と同色となさ
れる等の手段により洗面ボール４と同質に見える
カバー１０は、石鹸載置凹所１１が形成された水
平壁１２と、この水平壁１２の前端に連設された
垂下壁１３とを有しており、これら水平壁１２及
び垂下壁１３により凹所６の上部及び前部が覆わ
れる。また、このときカバー１０が凹所６からず
れないように、凹所６の上端の段部９には嵌合孔
１６が形成され、この嵌合孔１６に嵌め入れられ
る突起１７が水平壁１２下面に形成されている。
前記垂下壁１３の下端と、凹所６の底壁７との間
には水通過スリツト１４が形成され、以上のよう
な構成により、洗面ボール４の水が段部１５から
水通過スリツト１４を通つて凹所６へ流入し、排
水金具８を通つて排水され、カバー１０は水通過
スリツト１４に手を入れ、垂下壁１３の下縁に指
を掛けることにより取外しが出来るようになされ
ている。また、凹所６は必要に応じて洗面ボール
４の側壁５の左右側部又は前部に形成するように
しても良い。なお、この考案は洗面化粧台に限定
されるものではなく、例えば、流し台等であつて
も良いのは勿論である。

（考案の効果） 以上の次第でこの考案によれば、水槽４と同質
に見えるカバー１０により覆われた凹所６の底壁
７の排水口に排水金具８が取付けられているた
め、排水金具８は直接見えず、水槽４は排水金具
のないフラツトな状態となつて見えるので、キヤ
ビネツトの意匠をすつきりしたものとすることが
出来る。また、カバー１０は着脱自在となされて
いるので、カバー１０を取外し凹所６内を容易に
掃除することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図は一部破砕平面図、第２図は第１図−
線拡大断面図である。 ４……洗面ボール、５……側壁、６……凹所、
７……底壁、８……排水金具、１０……カバー、
１４……水通過スリツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 水槽４の側壁５に、水槽４の内方及び上方に
   開放した凹所６が形成され、この凹所６の底壁
   ７の排水口に排水金具８が取付けられ、前記凹
   所６は水槽４と同質のＬ型状カバー１０により
   着脱自在に覆われており、このカバー１０の下
   端と底壁７との間に水通過スリツト１４が形成
   されている水槽付きキヤビネツト。 ２ 前記Ｌ型状カバー１０の水平壁１２に石鹸載
   置凹所１１が形成されている実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の水槽付きキヤビネツト。