JPH0349467Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0349467Y2 JPH0349467Y2 JP2234885U JP2234885U JPH0349467Y2 JP H0349467 Y2 JPH0349467 Y2 JP H0349467Y2 JP 2234885 U JP2234885 U JP 2234885U JP 2234885 U JP2234885 U JP 2234885U JP H0349467 Y2 JPH0349467 Y2 JP H0349467Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branches
- thickness
- vibration
- shear
- vibrator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は厚みすべり振動子に関するものであ
る。厚みすべり振動子が、高精度な時間基準とな
ることは、すでに周知のことであり、振動子(以
下簡単のために振動子という言葉は、結晶片自体
を指す場合にも使うことにする)の形状も円形の
もの方形のものがよく用いられており、振動子の
保持器の寸法が、それ程小型化を必要としていな
いクロツクの分野では、厚みすべり振動子は、
ICの発達と相俟つて、大量に使用されつつある。
一方ウオツチの分野では、前記形状の厚みすべり
振動子は、一般に保持器の寸法を小型にするのが
むずかしいため、振動子の形状を長方形にするこ
とによつて、保持器の寸法を大巾に小型化しよう
とする試みが行われている。しかし振動子形状
が、長方形の場合は、厚みすべり振動子といえど
も、振動モードは、厚みすべりモードのみなら
ず、屈曲モードも同時に含むことになり、これは
本質的なことである。長方形厚みすべり振動子の
振動モードを第1図A,Bに示す。第1図Aは、
1次の厚みすべりモードを示し、振動のエネルギ
ーは、ほとんど電極1の下に集中していることを
示す。従つて長方形板の端面2は、厚みすべりモ
ードに対しては、広い範囲で振動の節部を形成し
ている。第1図Bは、厚みすべりモードと同時に
含まれている高次屈曲モードを示しており、振動
の節点は、3,4,5などで示される位置に発生
する。この場合は、ひろがりをもつた振動の節部
は得られない。振動子の支持は、支持部でのエネ
ルギー損失、耐衝げき性の見地から、振動の節部
を、ある程度大面積でおさえることが必要とな
る。従来の長方形厚みすべり振動子の支持が困難
であることは上記説明からも白明である。本考案
の目的は、支持の容易な小型厚みすべり振動子を
提供することである。上記目的を達成するための
本考案の要旨とするところは、屈曲モードに対し
ても厚みすべりモードと同様に、広い範囲にわた
つて振動の節部を形成させるために、長方形板の
長手方向にスリツトをもうけ、スリツトによつて
分割された部分の屈曲モードの振動が互に逆相と
なるようにしたことである。以下本考案の実施例
について説明する。第2図は厚さ一様な長方形の
水晶薄板6において、長方形の長手方向に平行と
なるような2本のスリツト7,8をもうけ、スリ
ツトによつて分割されてできた枝9,10,11
の長さは各々等しく、巾に関しては、枝9と枝1
0は等しくなつている。振動子の励振電極は3本
の枝全てにもうけても差しつかえないが、第2図
の場合は、枝11の中央付近に、金属薄膜電極1
2が板面の上下表面に固着されている。二つの電
極12の間に厚みすべりモードの基本周波数に等
しい周波数の電圧を印加すれば、厚みすべりモー
ドの振動及び屈曲モードの振動が各々同時に励振
され、厚みすべりモードの振動は、枝11の電極
12付近に発生し、屈曲モードの振動は枝9,1
0,11の全てに発生し、枝9及び10の屈曲モ
ードの振動位相は同相となり、枝11の屈曲モー
ドの振動位相は枝9及び10のそれとは逆相とな
る。この様子を第3図に示す。第3図において実
線は枝9,10の屈曲モードを示し、点線は枝1
1のそれを示す。スリツトの底部13が大きなひ
ろがりをもつて振動の節部を形成していることが
第3図よりわかる。本考案の振動子の支持例を第
4図A,B,Cに示す。Aはスリツト底部を2本
のステムにハンダ、接着剤などで固着した例で、
Bはスリツト底部下面をパツケージなどの支持台
に固着した例であり、Cはスリツト底部側面を固
着した例である。第5図は本考案の他の実施例
で、スリツトが一本の場合で、動作については前
記実施例とほぼ同様である。以上説明したように
本考案の効果は、振動子の支持が容易で、支持部
の面積を大きくして、強固に支持出来、支持部か
らのエネルギー損失は非常に小さく出来るため、
振動子のQが大きく出来、且つ耐衝げき性にもす
ぐれた点である。尚本考案は、振動子材質が水晶
だけに限定されるものではなく、他の圧電材料、
例えばタンタル酸リチウムのような材質でも適用
出来ることは言うまでもない。
る。厚みすべり振動子が、高精度な時間基準とな
ることは、すでに周知のことであり、振動子(以
下簡単のために振動子という言葉は、結晶片自体
を指す場合にも使うことにする)の形状も円形の
もの方形のものがよく用いられており、振動子の
保持器の寸法が、それ程小型化を必要としていな
いクロツクの分野では、厚みすべり振動子は、
ICの発達と相俟つて、大量に使用されつつある。
一方ウオツチの分野では、前記形状の厚みすべり
振動子は、一般に保持器の寸法を小型にするのが
むずかしいため、振動子の形状を長方形にするこ
とによつて、保持器の寸法を大巾に小型化しよう
とする試みが行われている。しかし振動子形状
が、長方形の場合は、厚みすべり振動子といえど
も、振動モードは、厚みすべりモードのみなら
ず、屈曲モードも同時に含むことになり、これは
本質的なことである。長方形厚みすべり振動子の
振動モードを第1図A,Bに示す。第1図Aは、
1次の厚みすべりモードを示し、振動のエネルギ
ーは、ほとんど電極1の下に集中していることを
示す。従つて長方形板の端面2は、厚みすべりモ
ードに対しては、広い範囲で振動の節部を形成し
ている。第1図Bは、厚みすべりモードと同時に
含まれている高次屈曲モードを示しており、振動
の節点は、3,4,5などで示される位置に発生
する。この場合は、ひろがりをもつた振動の節部
は得られない。振動子の支持は、支持部でのエネ
ルギー損失、耐衝げき性の見地から、振動の節部
を、ある程度大面積でおさえることが必要とな
る。従来の長方形厚みすべり振動子の支持が困難
であることは上記説明からも白明である。本考案
の目的は、支持の容易な小型厚みすべり振動子を
提供することである。上記目的を達成するための
本考案の要旨とするところは、屈曲モードに対し
ても厚みすべりモードと同様に、広い範囲にわた
つて振動の節部を形成させるために、長方形板の
長手方向にスリツトをもうけ、スリツトによつて
分割された部分の屈曲モードの振動が互に逆相と
なるようにしたことである。以下本考案の実施例
について説明する。第2図は厚さ一様な長方形の
水晶薄板6において、長方形の長手方向に平行と
なるような2本のスリツト7,8をもうけ、スリ
ツトによつて分割されてできた枝9,10,11
の長さは各々等しく、巾に関しては、枝9と枝1
0は等しくなつている。振動子の励振電極は3本
の枝全てにもうけても差しつかえないが、第2図
の場合は、枝11の中央付近に、金属薄膜電極1
2が板面の上下表面に固着されている。二つの電
極12の間に厚みすべりモードの基本周波数に等
しい周波数の電圧を印加すれば、厚みすべりモー
ドの振動及び屈曲モードの振動が各々同時に励振
され、厚みすべりモードの振動は、枝11の電極
12付近に発生し、屈曲モードの振動は枝9,1
0,11の全てに発生し、枝9及び10の屈曲モ
ードの振動位相は同相となり、枝11の屈曲モー
ドの振動位相は枝9及び10のそれとは逆相とな
る。この様子を第3図に示す。第3図において実
線は枝9,10の屈曲モードを示し、点線は枝1
1のそれを示す。スリツトの底部13が大きなひ
ろがりをもつて振動の節部を形成していることが
第3図よりわかる。本考案の振動子の支持例を第
4図A,B,Cに示す。Aはスリツト底部を2本
のステムにハンダ、接着剤などで固着した例で、
Bはスリツト底部下面をパツケージなどの支持台
に固着した例であり、Cはスリツト底部側面を固
着した例である。第5図は本考案の他の実施例
で、スリツトが一本の場合で、動作については前
記実施例とほぼ同様である。以上説明したように
本考案の効果は、振動子の支持が容易で、支持部
の面積を大きくして、強固に支持出来、支持部か
らのエネルギー損失は非常に小さく出来るため、
振動子のQが大きく出来、且つ耐衝げき性にもす
ぐれた点である。尚本考案は、振動子材質が水晶
だけに限定されるものではなく、他の圧電材料、
例えばタンタル酸リチウムのような材質でも適用
出来ることは言うまでもない。
第1図A,Bは従来の長方形厚みすべり振動子
の振動モード概略説明図、第2図は本考案の振動
子の斜視図、第3図は第2図の振動子の屈曲モー
ド特性図、第4図A,B,Cは本考案の実施例を
示す振動子の支持状態を説明する断面図及び斜視
図、第5図は本考案の他の実施例を示す斜視図で
ある。 6……水晶板、7,8……スリツト、12……
電極。
の振動モード概略説明図、第2図は本考案の振動
子の斜視図、第3図は第2図の振動子の屈曲モー
ド特性図、第4図A,B,Cは本考案の実施例を
示す振動子の支持状態を説明する断面図及び斜視
図、第5図は本考案の他の実施例を示す斜視図で
ある。 6……水晶板、7,8……スリツト、12……
電極。
Claims (1)
- 厚さが一様な長方形の圧電性結晶の薄板に大き
さがそれぞれ等しい2つのスリツトを該薄板の長
辺と平行に、かつ前記薄板の短辺に向かつて開口
するように設けた3本の枝を備える振動子におい
て、該3本の枝のうち外側の2本の枝の幅寸法は
同一とし、前記3本の枝の中央の枝の上下面に設
ける金属薄膜電極を備え、該中央の枝は厚みすべ
り振動と屈曲振動とで振動し、該外側の2本の枝
は前記中央の枝の屈曲振動と逆位相の屈曲振動で
振動することを特徴とする厚みすべり振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2234885U JPS60149242U (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 厚みすべり振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2234885U JPS60149242U (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 厚みすべり振動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60149242U JPS60149242U (ja) | 1985-10-03 |
JPH0349467Y2 true JPH0349467Y2 (ja) | 1991-10-22 |
Family
ID=30514561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2234885U Granted JPS60149242U (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 厚みすべり振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60149242U (ja) |
-
1985
- 1985-02-19 JP JP2234885U patent/JPS60149242U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60149242U (ja) | 1985-10-03 |
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