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JPH0347848A - プリプレグの製造法 - Google Patents

プリプレグの製造法

Info

Publication number
JPH0347848A
JPH0347848A JP10901390A JP10901390A JPH0347848A JP H0347848 A JPH0347848 A JP H0347848A JP 10901390 A JP10901390 A JP 10901390A JP 10901390 A JP10901390 A JP 10901390A JP H0347848 A JPH0347848 A JP H0347848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
bis
prepreg
oxazoline
epoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10901390A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Asano
幸雄 浅野
Kazuhiro Arita
和弘 有田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arisawa Mfg Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Arisawa Mfg Co Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arisawa Mfg Co Ltd, Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Arisawa Mfg Co Ltd
Publication of JPH0347848A publication Critical patent/JPH0347848A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はスポーツ用品、航空機、産業機器、電気機器な
どの構造材料となる、新規なプリプレグの製造法に関す
る。
従来の技術 従来より、繊維強化材に熱硬化性樹脂を含浸する方法に
より、種々のプリプレグが作られている。
用いられている樹脂としては、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化ポリイミド樹
脂、イソシアン酸エステル−ビスマレイミド(BTレジ
ン)などがよく知られている。
一方、ビス(2−オキサゾリン)化合物を原料とする種
々の熱硬化性樹脂が知られている。例えば、ジカルボン
酸に対し、約1モル以上のビス(2オキサゾリン)化合
物を有機面リン酸エステルの触媒の存在下に、加熱して
反応させることによって熱硬化性樹脂が得られることは
、米国特許第3゜476.712号明細書に記載されて
いる。また、ビス(2−オキサゾリン)化合物と芳香族
ジアミンとを加熱して反応させることによって熱硬化性
樹脂を得られることも、特開昭62−104838号に
記載されている。更に、ビス(2−オキサゾリン)化合
物、ポリエポキシ化合物及びポリアミン化合物、分子内
酸無水物、芳香族ポリヒドロキシ化合物よりなる群から
選ばれた1種の化合物を酸性触媒下で加熱することによ
って、熱硬化性樹脂が得られることも特開昭64−26
628号に記載されている。
また、ビス(2−オキサゾリン)化合物を原料とする熱
硬化性樹脂と繊維強化材との複合材は、優れた耐熱性を
持ち、高強度であることが認められている。そしてビス
(2−オキサゾリン)化合物と多価フェノール化合物と
の溶融物をアセトンに溶解し、そこへ繊維強化材を含浸
してプリプレグを作ることが報告されている。しかし、
ビス(2オキサゾリン)化合物−多(+Iliフェノー
ル化合物系よりも、伸びか大きく、繊維強化材とのなじ
みもよいビス(2−オキサゾリン)化合物−芳香族ジア
ミン系やビス(2−オキサゾリン)化合物−芳香族ジア
ミン−エポキシ化合物系のプリプレグは全く知られてい
ない。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、鋭意研究を重ね、ビス(2−オキサゾリ
ン)化合物−芳香族アミン化合物−エポキシ化合物系の
プリプレグを製造する方法を見いだし、この知見にもと
づき、本発明を完成するに至った。
本発明は、ビスく2−オキサゾリン)化合物と芳香族ア
ミン化合物とエポキシ化合物の樹脂原料を繊維強化材に
含浸して、有用で新規なプリプレグを提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 本発明によるプリプレグの製造方法は、(a)  ビス
(2−オキサゾリン)化合物、(b)  分子内に少な
くとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、 (c)  分子内に少なくとも2個のアミ7基を有する
芳香族アミン化合物および (d)  硬化触媒を含有する有機溶媒溶液を繊維強化
材を含浸させた後、該溶媒を揮散させることを特徴とす
るプリプレグの製造法である。
本発明に用0られるビス(2−オキサゾリン)化合物と
しては、一般式 で表される(式中、R,、R2はそれぞれ水素又は炭素
数1〜3ケのアルキル基を示す。)化合物があげられる
。」二記一般式で表される化合物の具体的な例としては
、1,3−ビス(2−オキサゾリン2−イル)ベンゼン
、1,4−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(5メチル−2−オキサゾリン−2−
イル)ベンゼン。
1.4−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−2イル
)ベンゼンなどがあげられる。
これらのビス(2−オキサゾリン)化合物は単独または
2種以上の混合物で用いられる。
また、ビス(2−オキサゾリン)化合物として主鎖中に
、たとえばエステル、カーボネート、エーテル結合など
を有し、両末端にオキサゾリン環を有する化合物も用い
ることができる。両末端にオキサゾリン環を有する化合
物は、たとえば両末端にカルボキシル基をもつ化合物1
モルとビス(2オキサゾリン)化合物2モル以上、好ま
しくは2モルを、約100〜200℃下で反応させるこ
とによって得ることができる。
両末端にカルボキシル基を有する化合物としては、たと
えば脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸や、主鎖
にエステル、カーボネート、エーテル結合をもつオリゴ
マージカルボン酸などがあげられる。脂肪族ジカルボン
酸としては、具体的には、アジピン酸、セバシン酸、ド
デカンニ酸などがあげられ、芳香族ジカルボン酸として
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などがあげられ
る。オリゴマージカルボン酸はたとえばポリエステルジ
オール、ポリカーボネートジオール、ポリエーテルジオ
ールなどのオリゴマージオールを約1モルと2モル以上
、好ましくは2モルの酸無水物を約100〜200°C
で約10分から2時間反応することにより得られる。酸
無水物としてはたとえば無水コハク酸、無水フタル酸、
テトラヒドロ無水フタル酸などがあげられる。オリゴマ
ージオールの分子量としては約300〜3000の範囲
のものか用いられる。必要に応じて前記一般式で表され
るビス(2−オキサゾリン)化合物と主鎖中に、たとえ
ばエステル、カーボネート、エーテル結合などを有し、
両末端にオキサゾリン環を有する化合物を混合して用い
てもよい。
本発明に用いられる分子内に少なくとも2個のエポキシ
基を有するエポキシ化合物は、具体的には、たとえばビ
スフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノール
Fジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノール
Aジグリシジルエーテル等のビスフェノール型エポキシ
化合物、フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸
ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシ
=7− ジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエス
テル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステル、ダイ
ママ酸ジグリシジルエステル等のジグリシジルエステル
型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合物、脂環
式エポキシ化合物等をあげることができる。これらは、
単独で、又は混合物として用いられる。
上記したエポキシ化合物の中で、ビスフェノールAジグ
リシジル、ビスフェノールジグリシジル、脂環式エポキ
シ化合物が好ましい。
本発明においては、上記エポキシ化合物と共に、分子内
に1個のエポキシ基を有するモノエポキシ化合物も用い
ることができる。このようなモノエポキシ化合物として
は、例えば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル等をあげることができる。
本発明において用いられる分子内に少なくとも2個のア
ミノ基を有する芳香族アミン化合物は単環式又は多環式
化合物のいずれであってもよく、具体的には、例えば、
0−lm−又はp−フェニルンジアミン、2,3−又は
2,4−又は2.5−1−ルイレンジアミン、4.4’
−ジアミノビフェニル、3.3−ジメトキシ−4,4°
−ジアミノビフェニル、4.4−ジアミノトリフェニル
メタン、3゜3′−ジメチル−4,4°−ジアミノビフ
ェニル、2.2’−,5,5’−テトラクロロ−4,4
′−ジアミノビフェニル、4.4′−メチレンビスアニ
リン、4.4−メチレンビス(2−クロロアニリン)、
2゜2゛−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパへ 1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(3〜アミノフエノキシ)ベン
ゼン、3.4’−ジアミノジフェニルエーテル、4.4
−ジアミノジフェニルスルホン、4,4ジアミノジフエ
ニルスルフイドや、4I4”−ビス(アミノフェニル)
アミン、4.4’−[1,3−フェニレンビス(1−メ
チルエチリデン)コビスアニリン、トリメチレンビス(
4−アミノベンゾエート)、次式 で表わされるポリテトラメチレンオキシドージp−アミ
ノヘンシェード等をあげることができる。
これら芳香族アミン化合物は単独にて、又は二種以上の
混合物として用いられる。
上記したなかでは、特に、4,4°−メチレンビスアニ
リン、4.4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)
、1.3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、3
.4’−ジアミノジフェニルエーテル4.4′−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、2.2ビス[1−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニルJプロパン等が好ましい。
本発明においては、上記三成分以外にフェスの溶解性を
たかめたり、粘度を調整する目的で分子内にカルボキシ
ル基を少なくとも2つ有する多塩基酸や芳香族環にアミ
7基とカルボキシル基を併せ持つ化合物(以下、添加剤
化合物と呼ぶことがある。)を用いることもてきる。
上記添加剤化合物のうち多塩基酸としては、たとえばア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンニ酸、
タイマー酸などの脂肪族二基L(酸が、またテレフタル
酸、ナツタレンジカルホン酸などの芳香族二塩基酸があ
げられる。芳香族環にアミン基とカルホキシル基を併ゼ
持つ化合物の具体例としては、たとえばアントラニル酸
p−アミノ安息香酸が用いられる。これらの添加剤化合
物は単独で2種以上の混合物として用いることができる
本発明において使用する3成分の配合割合は、ビス(2
−オキサゾリン)化合物と芳香族アミン化合物とエポキ
シ花台物の系においては、オキサゾリン環の数+エポキ
シ基の数≧アミノ基の数を満足する範囲である。またそ
の際、エポキシ化合物は、芳香族アミン化合物の1アミ
ノ基当量に対し通常1エポキシ基当量以下の範囲で用い
られる。
ビス(2−オキサゾリン)化合物、芳香族アミン化合物
およびエポキシ化合物に更に添加剤化合物を加える系に
おいては、使用する原料割合はオキサゾリン環の数+エ
ポキシ基の数≧アミノ基の数+カルボキシル基の数を満
足する範囲内で用いられる。
本発明においてプリプレグを製造するちととなるフェス
(有機溶媒溶液)は、ビス(2−オキサゾリン)化合物
2分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキ
シ化合物1分子内に少なくとも2個のアミノ基を有する
芳香族アミン化合物硬化触媒および有機溶媒を混合する
ことにより調整される。具体的には、ビス(2−オキサ
ゾリン)化合物、芳香族アミン化合物、エポキシ化合物
を加熱溶解し、必要により芳香族アミン化合物とエポキ
シ化合物とを反応させた後、触媒および溶媒を加えて調
整するか、またはあらかじめ芳香族アミン化合物とエポ
キシ化合物を加熱溶解し、必要により反応させた後に、
ビス(2−オキサゾリン)化合物、触媒および溶媒を加
えるなどの方法により調整される。この際、用いられる
有機溶媒は、樹脂原料を均一に溶解させることができ、
また樹脂原料を付着させた繊維強化材から溶媒を比較的
低温で除去できることが望ましい。かかる条件を満足す
る溶媒として好ましいのは、たとえば低級アルコール、
エチレングリコールモノアルキルエーテルまたはそのア
シレートなどかあげられる。
低級アルコールとしては、たとえばメタノールエタノー
ル、イソプロピルアルコール、n−7’タノールなどが
、エチレングリコールモノアルキルエーテルとしてはた
とえばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルなどが、またアシレー
トとしては、たとえばエチレングリコールモノエチルエ
ーテルの酢酸エステルなどがあげられる。エチレングリ
コールモノアルキルエーテルに低級アルコールを加えて
もよい。その混合割合は低級アルコール/エチレングリ
コールモノアルキルエーテルまたはそのアシレートが重
量比で約10/90〜90/10の範囲のものが使用さ
れる。溶媒は、フェス中の樹脂固形分の割合が約20〜
80重量%、より好ましくは約30〜70重量%となる
量が使用される。溶解の温度は個々の樹脂原料の種類や
量により異なるが、多くの場合的50℃ないし180℃
、好ましくは約100’ないし150°Cの範囲であり
、時間は約5ないし60分程度である。溶解および反応
に要する時間は、原料の種類、量、加熱温度にもよるが
、約5分〜5時間、好ましくは約20分から1.5時間
である。
本発明に使用される硬化触媒は、樹脂溶液の調整や乾燥
工程でゲル化させることな(、また、得られたプリプレ
グが安定であり、しかも成形にあたっては、速やかに硬
化させる触媒が望ましい。
かかる触媒としては、たとえばハロゲン元素の結合した
脂肪族炭化水素の炭素を持つ化合物および芳香族モノア
ミンの)・ロゲン化水素酸塩があげられる。
ハロゲン元素の結合した脂肪族炭化水素の炭素を持つ化
合物の好ましい例は、モノハロアルカン及びポリハロア
ルカンであって、例えば、具体的には、ヨウ化メチル、
塩化ブチル、臭化ブチル、ヨウ化ブチル、臭化n−ヘキ
シル、塩化オクチル、臭化n−オクチル、臭化ラウリル
、臭化ステア 1Jノペ臭化アリル、四臭化エタン等で
あり、他の好ましい具体例として、例えば、臭化ヘンシ
ル、p。
p′−ジクロロメチルベンセン等のモノハロメチルベン
ゼンやポリハロメチルベンゼン、2−ブロモプロピオン
酸エチル、2−ブロモイソ酪酸エチル等のハロゲン化脂
肪酸エステルをあげることができる。更に、塩化シクロ
ヘキシル、臭化シクロヘキシル、ヨウ化シクロヘキシル
等のハロゲン化ンクロヘキシルも用いることができる。
芳香族モノアミンのハロゲン化水素酸塩としては、たと
えば、アニリン、メチルアニリン、エチルアニリン等の
アルキルアニリン、トルイジン類、キシリジン類、ナフ
チルアミン類等の芳香族モノアミンの塩酸塩、臭化水素
酸塩、ヨウ化水素酸塩があげられる。
上記した触媒は、単独で、又は2種以上が併用される。
上記したなかで、特にアニリンの塩酸塩、臭化水素酸塩
、2−ブロモイソ酪酸エチル、2−ブロモプロピオン酸
エチル、臭化シクロヘキシル、塩化n−オクチルが好ま
しい。
本発明の方法において、これらの触媒は、樹脂原料、す
なわち、前記したビス(2−オキサゾリン)化合物、エ
ポキシ化合物及び芳香族アミン化合物(添加剤化合物を
用いるときは、その量を含めて)の合計重量に基ついて
、約0.05〜5重量%の範囲で用いられ、好ましくは
約001〜2重量%の範囲で用いられる。
本発明において、プリプレグの流動性を調整する為にワ
ニスにエアロジル等の増粘剤を加えてもよい。また溶媒
の水分が硬化性に影響することがあるので水分の少ない
溶媒を用いるとか、ワニス調整時、モレキュラーシーブ
なとの脱水剤を加えることも有用である。
このようにして調整したワニスを繊維強化材に含浸させ
る。
本発明に用いられる繊維強化材の代表的なものとしては
、たとえばガラス繊維、炭素繊維および芳香族ポリアミ
ド系繊維などがあげられるが、ガラス繊維としては、そ
の原料面から、E−グラス、5 6 C−グラス、A−グラスおよびS−グラスなどいずれの
種類のものも適用できる。炭素繊維としては、ポリアク
リロニトリル系繊維、セルロース系繊維、ピッチ、芳香
族炭化水素またはカーボンブラックなどを原料として製
造されるものがあげられる。また芳香族ポリアミド系繊
維としては、ポリ−p−フェニレンテトラフタルアミド
、ポリ−ルアミノベンズアミドなどがあげられる。
これらの繊維強化材は、その形状によりロービング、チ
ョツプドストランドマット、コンティニアスマット、ク
ロス、ロービングクロス、サーフェシングマットおよび
チョツプドストランドがあるが、上記した如き種類や形
状は、目的とする成形物の用途および性能により適宜選
択されるものであって、必要によっては二以上の種類ま
たは形状からの混合使用であってもよい。
ワニスを繊維強化材に含浸させる操作は、ワニスの入っ
た容器に繊維強化材を浸けるかあるいは繊維強化材にワ
ニスを散布するなどによりおこなわれる。この操作は室
温またはそれ以上の温度で行なわれる。含浸した繊維強
化材からの溶媒除去は加熱することによって行なわれる
。その条件は50〜200℃で5分〜1時間である。
このようにして作られたプリプレグは、目的に応じた形
に切断し、重ねて、プレスにセットされた離型剤を吹き
つけておいた型に入れ、温度と圧力をかけて硬化させ、
目的の繊維強化された成形物を得ることができる。この
際、使用される温度は約120〜200℃であり、圧力
は約0.5〜30 kg/ cm”、好ましくは約0 
、5〜l Okg/ am’。
硬化時間は約10分〜2時間2通常約30分〜1時間で
ある。
発明の効果 本発明の方法によれば、ビス(2−オキサゾリン)化合
物、芳香族アミン化合物、エポキシ化合物、硬化触媒、
及び有機溶媒を用いてプリプレグ用ワニスを作り、それ
に繊維強化材を浸けて、引き上げ乾燥することによって
、貯蔵安定性が良く、取り扱いが容易であり、硬化成形
にあたっては、樹脂の流出もなくすみやかに硬化するブ
リブレグを得ることができる。そしてその成形物は耐熱
性に富み、高強度であり、繊維強化材との密着性が大き
いので、高い層間ぜん断強さを持っており、産業上極め
て有用である。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
108108Oモル)、4,4′−メチレンビスアニリ
ン792g(4モル)、エピクロン860(大日本イン
キ化学工業(株)要目000g(2モル相当)をはかり
とり、150℃の油浴中で溶解させた後、120〜13
0℃で30分反応させる。
次いでメタ/−ルとメチルセaソルブ1:Iの混合物5
I2を加え溶解させる。この樹脂液を室温まで冷却し2
−ブロモイン酪酸エチル57gを加えワニスを調整した
。得られたワニスは透明で低粘度の溶液である。300
0本の炭素繊維フィラメントを束ねた糸を13本/イン
チの打込み密度で平織した織布を室温下でワニスに浸け
、含浸後引き上げ100’Cで10分間乾燥してプリプ
レグを得た。このプリプレグ室温に放置しておいても安
定であり、適当な靭性をもち、取り扱い易い。このプリ
プレグを12枚積層し160℃、  5 kg/am’
の加熱加圧下で1時間硬化させ、厚さ2.5mmの複合
材を得た。
複合材の物性は以下の通りであった。
曲げ強さ(kgf/+nm2)    103 、4曲
げ強さ(kgf/mm”)    6050層間せん断
強度(kgf/mm”)   7.2実施例2 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
864g(4モル)とセバシン酸202g(1モル)を
はかりとり、150°C油浴上で内温140′Cで30
分加熱し、溶解反応させ透明な液を得た。また、4.4
’−メチレンビスアミノアニリン792g(4モル)と
エピコート828(油化シェル(株)製)370g(1
モル相当)を135℃の油浴上で内温120°C前後で
40分加熱し、溶解反応させ透明な液を得た。それぞれ
の液を混合し、110℃に冷却しイソプロピルアルコー
ルとセロソルブアセテートの4:6の混合物412を加
え均一に溶解した後、2−ブロモプロピオン酸エチル3
3gを加え透明なワニスを得た。平織ガラスクロス(日
東紡績(株)製 WE−22D104BZ2)を室温下
でつけて、引き上げ120℃で15分間乾燥し、プリプ
レグを得た。このプリプレグを14枚積層し、160°
C,5kg/cm’の加熱加圧下で1時間硬化させ厚さ
3.0mmの複合材を得た。
複合材の物性は下記の通りであった。
引張り強さ(kgf/mmリ   42,3引張弾性率
(kgJ/mm2)  l 940曲げ強さ (kgf
/mm’)    51 、8曲げ弾性率(kgf/m
m”)  2140圧縮強さ (kgf/mm”)  
 52 、9実施例3 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
864g(4モル)、パラアミ7安息香酸69g(0,
5モル)、2,2”−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]プロパン820g(2モル)、分子末端
に芳香族アミン基を有するポリエーテル骨格オリゴマー
(イハラケミカル(株)製エラスマ−1000)123
0 g(1モル相当とエピコート815(油化シェル(
株)製)555g(1,5モル)をはかりとり140℃
の油浴中で1時間溶解反応させた。次にエタノール−エ
チルセロソルブの1=1の混合物5Qを加え、次いで臭
化シクロヘキシル71gを加え透明なワニスを得た。室
温まで冷却し炭素繊維ロービング(倉敷紡績(株)製C
200CD)を浸けて引き上げ1100Cで10分乾燥
しプリプレグを得た。このプリプレグは室温に放置して
おいても安定であり、適当な靭性をもち取り扱い易い。
実施例4 ワニスの調製 4.4′−ジアミノジフェニルメタン264g(1,3
3モル)とエポキシ樹脂エピコート828(油化シェル
エポキシ社製)123g(0,33モル)をヒーカーに
秤りとり、これにエチレングリコールモノメチルエーテ
ル400gを加えて溶解させた。
次に2.2”−(1,3−フェニレン)ビス−2−オキ
サゾリン288g(1,33モル)を別のビーカーに秤
りとり、エチレングリコールモノメチルエーテル600
gを加え、油浴につけ60′Cに加温して溶解させた。
これら2つの溶液を合して、そこへ塩化カルシウム約2
0gを加え、よく撹拌して溶液中の水分を脱水した。そ
の後、アニリンの臭化水素酸塩14gとアエロジル#3
00 27gを加えてよく撹拌して、半透明で低粘度の
ワニスを得た。
プリプレグの調製 3.000本のフィラメントを束ねた炭素繊維を13本
/インチの打込み密度で平織りした織布に室温て上記の
ワニスを含浸し、100°Cのオーブン910分間放置
して乾燥し、プリプレグを得た。
プリプレグの積層と物性の測定 上記のプリプレグを12枚積層し、130°Cの金型に
おき、5 kg/ cm’の圧をかけ1時間型締めして
硬化させ、2.5mm厚さの積層板を得た。この積層板
の強度を測定して、下記の結果を得た。
ショートビーム層間せん断強度 3 、7 kg/mm
23点曲げ強度         4 、4 kg/m
m23点曲げ弾性率     5650   kg/m
m’実施例5 ワニスの調製 実施例4と同様にした。
プリプレグの調製 ワニスを12,000本のフィラメントを束ねた炭素繊
維に含浸し、140°Cて40秒間乾燥し、ヤーン状の
プリプレグを得た。
プリプレグの積層と物性の測定 このプリプレグを、幅12.7mm、高さ2 mm。
長さ250+nmの金型(温度;130°C)に34本
セットし、30kg/Cm’の圧をかけて1時間型を閉
じた。こうして得られた厚さ2mmの、一方向の複合材
の物性を測定して下記の値を得た。
ショートビーム層間せん断強度 10.8kg/ mm
”3点曲げ強度         175kg/mm2
3点曲げ弾性率       II、 600kg/ 
mm”実施例6 ワニスの調製 実施例4と同様にした。
プリプレグの調製 ワニスを1m当りの重量が0.115gの一方向ガラス
ロービングに含浸し、140°Cで40秒間乾燥してヤ
ーン状のプリプレグを得た。
プリプレグの積層と物性の測定 このプリプレグを、幅12.7mm、高さ2mm。
長さ250mmの金型(温度130°C)にセットし、
30kg/cm’の圧で1時間型を閉じて硬化させ、厚
さ1 、9 mmの一方向複合材を得た。そしてこの材
料の物性を測定して、下記の値を得た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ビス(2−オキサゾリン)化合物、 (b)分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するエ
    ポキシ化合物、 (c)分子内に少なくとも2個のアミノ基を有する芳香
    族アミン化合物および (d)硬化触媒を含有する有機溶媒溶液を繊維強化材に
    含浸させた後、該溶媒を揮散させることを特徴とするプ
    リプレグの製造法。
  2. (2)ビス(2−オキサゾリン)化合物が1,3−ビス
    (2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼンであり、芳香
    族アミン化合物が4,4′−メチレンビスアニリンであ
    る請求項(1)記載のプリプレグの製造法。
  3. (3)硬化触媒がアニリンの臭化水素酸塩または2−ブ
    ロモイソ酪酸アルキルエステルである請求項(1)記載
    のプリプレグの製造法。
  4. (4)有機溶媒がエチレングリコールモノアルキルエー
    テルまたはそのアシレートである請求項(1)記載のプ
    リプレグの製造法。
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