[go: up one dir, main page]

JPH0334515Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0334515Y2
JPH0334515Y2 JP9639586U JP9639586U JPH0334515Y2 JP H0334515 Y2 JPH0334515 Y2 JP H0334515Y2 JP 9639586 U JP9639586 U JP 9639586U JP 9639586 U JP9639586 U JP 9639586U JP H0334515 Y2 JPH0334515 Y2 JP H0334515Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston ring
piston
ring
endless
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9639586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS633561U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9639586U priority Critical patent/JPH0334515Y2/ja
Publication of JPS633561U publication Critical patent/JPS633561U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0334515Y2 publication Critical patent/JPH0334515Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、無給油式往復圧縮機のピストンのピ
ストンリングに関し更に詳しくは、ピストンリン
グの切欠き部からのガスの漏洩の少いピストンリ
ングの構造に関するものである。
(b) 従来の技術 無給油式の往復圧縮機のシリンダ内面とピスト
ンの外径との間には焼付を防止するるために第4
図に示すように、約1mm程度の間隔dを設ける必
要がある。そしてこのピストン1に嵌合するピス
トンリング2は第3図aに示すように、環の1個
所を切り欠くか又は、第3図bに示すように環を
3個所で切断して、3分割したピストンリングが
用いられている。フツ素樹脂等の弾性材料よりな
るピストンリングは1個所で切り欠いたものが用
いられ、カーボン等の硬質材料よりなるピストン
リングは、3分割したものが用いられている。第
4図は従来のピストンのピストンリングを嵌合し
た部分の拡大断面図であるが、2は1ケ所又は3
ケ所で切欠いたピストンリングであり、ピストン
リングの内側に嵌合したテンシヨンリング3によ
りピストンリングは拡径する方向に付勢されて、
シリンダ4内面に密接しつつ摺動する。
(c) 考案が解決すべき問題点 上記従来の無給油式往復圧縮機のピストンで
は、第6図のAA断面図に示すように、ピストン
リング2の切欠き部5では、ピストンとシリンダ
の間〓6を通してガスが漏洩し、圧縮機の効率が
低下する。そのガスが漏洩する部分の断面積S
は、ピストンとシリンダの間〓をd、切欠き部の
幅をWとすれが S=d×W となりガスの漏洩量はこの断面積に比例すると考
えられる。
所でピストンリング2はテンシヨンリング3に
より拡径する方向に付勢されているから、ピスト
ンリング2が摩耗するにつれてピストンリングは
徐々に拡がる。その結果切欠き部5の幅Wは段々
と拡がり、ガスの漏洩断面積Sは益々拡大してガ
スの漏洩量が更に増加するという問題点があつ
た。
従つて本考案は無給油式の圧縮機に於いてガス
の漏洩の少いピストンリングを提供することを目
的とする。
上記従来の無給油式圧縮機のピストンリングの
問題点に鑑み、本考案者は既実願第60−111541号
において、無給油式の往復圧縮機のピストンリン
グとして、第5図に示す如く1個所又は2個所以
上に切欠き部を設けたカツトピストンリング7を
圧縮機の高圧側に、外径がシリンダ内径にほぼ等
しく切欠きのない環状のエンドレスピストンリン
グ8を低圧側にして両ピストンリングを互に重ね
合わせて用いることを開示した。この第5図のピ
ストンリング機構ではカツトピストンリング7は
第7図に示すように内側より環状のテンシヨンリ
ング3により拡径する方向に付勢されているが、
更に高圧側からの流体圧が間〓6を経てカツトピ
ストンリング7の内側に加わり、カツトピストン
リング7を外側に強く押圧する。
この結果、シリンダ4内面とカツトピストンリ
ング7の間の摺動摩擦力が大きくなり、カツトピ
ストンリング7が早期に摩耗するという問題があ
つた。
(d) 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決すべく本考案者が研究を重ね
た結果、切欠き部を有するカツトピストンリング
を低圧側に切欠き部のない環状のエンドレスピス
トンリングを高圧側にして両ピストンリングを重
ね合せて用いることにより、カツトピストンリン
グの内側に高圧側の流体圧が加わるのを避け、ピ
ストンリングの摩耗を軽減しうることを見出し本
考案を完成するに到つた。
即ち、本考案は、無給油式の往復圧縮機に於い
て、1個所又は2個所以上の切欠き部を設けたカ
ツトピストンリングを圧縮機の低圧側に、外径が
シリンダ内径にほぼ等しく切欠き部のない環状の
エンドレスピストンリングを高圧側にして、両ピ
ストンリングを互に重ね合わせて、ピストンのピ
ストンリング嵌合溝に嵌合したことを特徴とする
ピストンリングを要旨とする。
次に図面により本考案の内容を詳細に説明す
る。第1図は本考案のピストンリングを嵌合した
ピストンの一部断面図、第7図は同BB断面図、
第8図は同CC断面図、第9図は第1図の一部拡
大断面図である。図面に於いて、7は1個所又は
3個所で切欠いたカツトピストンリングであり、
その内側の環状ばねよりなるテンシヨンリング3
により拡径する方向に付勢されている。8は切欠
きのない環状のエンドレスピストンリングであつ
て、カツトピストンリング7とエンドレスピスト
ンリング8とをエンドレスピストンリング8が高
圧側になるように重ね合せて、ピストン1上にデ
イスタンスリング10により形成されたピストン
リング嵌合溝9に装着する。
11はピストンリング嵌合溝9のエンドレスピ
ストンリング8に面する側面に設けたOリング溝
であつて、これに嵌合したOリング12によりピ
ストンリング嵌合溝9の側面とエンドレスピスト
ンリングの間を完全にシールすることができる。
しかし、デイスタンスリング10の厚さ即ち、
ピストンリング嵌合溝9の幅が、カツトピストン
リング7とエンドレスピストンリング8を重ねた
厚みに殆ど等しくなるようにし、両ピストンリン
グ7,8とピストンリング嵌合溝9の側面との間
〓が極めて小さくなるようにしておけば、Oリン
グ12は必ずしも必要でない。カツトピストンリ
ング7はポリテトラフルオロエチレン等のフツ素
樹脂、カーボン繊維入りのエポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂又はカーボン等の通常の無給油式のピス
トンリングに用いられる材質のものが用いられ
る。カーボン等の硬質材料の場合は、カツトピス
トンリング7は3個所で切欠いて3分割したもの
が用いられ、フツ素樹脂等の軟質材料の場合は1
個所のみを切欠いたカツトピストンリング7が用
いられる。エンドレスピストンリング8には熱膨
張係数の小さい、自己潤滑性の材料が用いられ、
例えばカーボン繊維で補強したエポキシ樹脂やカ
ーボン等が用いられる。エンドレスピストンリン
グ8の外径はシリンダ内面との間〓ができるだけ
小さくなるように製作される。
第10図は、本考案のピストンリング機構のカ
ツトピストンリング7及びエンドレスピストンリ
ング8の別の実施態様を示す。ここで、エンドレ
スピストンリング8の内側に環状の段部13を設
け、カツトピストンリング7の外側にも環状の段
部14を設け、両段部13,14が幅aの環状の
間〓15を隔てて互に嵌合する。
(e) 作用 本考案のピストンリングを往復圧縮機のピスト
ンに装着するとピストンを作動したとき、高圧側
のガスの圧力によりエンドレスピストンリング8
と切欠き部を有するピストンリング7が互に密着
してピストンリング嵌合溝9の片面に押圧され、
カツトピストンリング7はテンシヨンリング3に
よりシリンダ4内面に押しつけられつつ摺動す
る。エンドレスピストンリング8はシリンダ4内
面との間に微小な間〓を有するのみであるから、
第7図に示す如く、ピストンリング7の切欠き部
5の間〓の大部分はエンドレスピストンリング8
により塞がれ、ピストンリング7の切欠き部5を
通して漏洩する高圧ガスの量は大幅に減少する。
エンドレスピストンリング8により高圧側の流
体圧がカツトピストンリング7の内側に加わるの
を遮断するのでその高圧の流体圧により、カツト
ピストンリング7がシリンダ4内面に強く押圧さ
れることがなく、そのカツトピストンリング7の
摩耗が少ない。
又エンドレスピストンリング8はシリンダ4内
面との間に僅かの間〓を有し、摺動時にシリンダ
内面に強く押圧されることはない。従つてエンド
レスピストンリング8の摩耗は少くシリンダ4内
面との間〓は常に微小間〓に保たれる。
更に、エンドレスピストンリング8とピストン
リング嵌合溝9の間にOリング12を設けると高
圧側流体圧が、カツトピストンリング7の内側に
加わるのを完全に防止することができる。
第10図に示すようにエンドレスピストンリン
グ8の内側及び、カツトピストンリング7の外側
にそれぞれ環状の段部13,14を設け、互に嵌
合すれば、カツトピストンリング7が内側のテン
シヨンリング3により拡径する方向に付勢され、
シリンダ4内面に摺動して、カツトピストンリン
グ7の外周面が徐々に摩耗したとき、段部13,
14の間〓15がなくなつて、段部13,14の
円筒面が当接するとそれ以上、カツトピストンリ
ング7は拡がることができないので、カツトピス
トンリング7の摩耗は停止する。カツトピストン
リング7及びエンドレスピストンリング8に段部
13,14を設けてなければ、カツトピストンリ
ング7が摩耗しつづけると、ついにはテンシヨン
リング3が、シリンダ4の内面に直接摺動するに
到り、シリンダ4の内面を著しく損傷する。
第10図に示す段部13,14は何らかの原因
で、カツトピストンリング7の摩耗が加速された
場合にも上記の如くシリンダ4内面を損傷する虞
れがないので、長期間連続して安全にピストンリ
ングを使用することができる。
(f) 考案の効果 本考案のピストンリング機構を無給油式の往復
圧縮機のピストンリングとして使用すれば、高圧
側のガスの漏洩が少くなり、圧縮機の効率が向上
する。
カツトピストンリングがピストン内面に強く押
圧されず、その摩耗が少なく、ピストンリングの
寿命を延ばすことができる。更に切欠き部を設け
たピストンリングが摩耗して切欠き部の間〓が大
きくなつても、その間〓を通して漏洩する高圧ガ
スの量を少く抑えることができるので、ピストン
リングの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のピストンリング機構を装着し
たピストンの一例の断面図、第2図は従来のピス
トンリングを備えたピストンの断面図、第3図は
従来のピストンリングの平面図、第4図は従来の
ピストンリングを備えたピストンの一部拡大断面
図、第5図は先願のピストンリング機構を装置し
たピストンの断面図である。第6図は第2図にお
けるAA断面図、第7図は第1図及び第5図にお
けるBB断面図、第8図は第1図及び第5図にお
けるCC断面図、第9図は第1図における一部拡
大断面図である。第10図は本考案のピストンリ
ング機構の別の実施態様の断面図である。 1…ピストン、2…ピストンリング、3…テン
シヨンリング、4…シリンダ、5…切欠き部、6
…間〓、7…カツトピストンリング、8…エンド
レスピストンリング、9…ピストンリング嵌合
溝、10…デイスタンスリング、11…Oリング
溝、12…Oリング、13,14…段部、15…
間〓。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 無給油式往復圧縮機に於いて、環を1個所又
    は2個所以上で切欠いたカツトピストンリング
    を低圧側に、外径がシリンダ内径にほぼ等しく
    切欠き部のない環状のエンドレスピストンリン
    グを高圧側に配置して両ピストンリングを互に
    重ね合わせて、ピストンのピストンリング嵌合
    溝に嵌合したことを特徴とするピストンリング
    機溝。 (2) 該エンドレスピストンリングとこれに面する
    ピストンリング嵌合溝側面の間にOリングを設
    けてシールした実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のピストンリング機構。 (3) 該カツトピストンリングの外周及び該エンド
    レスピストンリングの内周にそれぞれ互に環状
    の間〓を有して嵌合する環状の段部を設けた実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のピストンリ
    ング機構。
JP9639586U 1986-06-23 1986-06-23 Expired JPH0334515Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9639586U JPH0334515Y2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9639586U JPH0334515Y2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS633561U JPS633561U (ja) 1988-01-11
JPH0334515Y2 true JPH0334515Y2 (ja) 1991-07-22

Family

ID=30962093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9639586U Expired JPH0334515Y2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0334515Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6200696B2 (ja) * 2013-06-03 2017-09-20 株式会社日立産機システム ガス圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS633561U (ja) 1988-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4449721A (en) Split piston ring having stepped ends
US6428014B2 (en) Piston sealing ring assembly
US3851888A (en) Machinery seal
US3655208A (en) Split piston ring and method of manufacture
US4185842A (en) Seal ring
TWI526642B (zh) 流體壓力裝置
US3009721A (en) Packing rings and glands including the rings
US4109924A (en) Stepped joint piston ring
JPH0777278A (ja) ピストンシール
US2466428A (en) Piston seal
JP3966901B2 (ja) シールリング
US2882081A (en) Seal
JPH0334515Y2 (ja)
JPH0310392Y2 (ja)
JPS6316925Y2 (ja)
US2670257A (en) Piston ring
US4422649A (en) Stirling engine piston ring
US4582328A (en) Double acting stirling engine piston ring
JPS623577Y2 (ja)
JPS6088277A (ja) パツキン
JPS6230620Y2 (ja)
US2149294A (en) Hydraulic pistion packing
EP0361056B1 (en) Face sealing structure
JPS583960Y2 (ja) ピストン
WO1998016763A1 (en) Gap-sealed piston ring