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JPH03290483A - コーティング用組成物 - Google Patents

コーティング用組成物

Info

Publication number
JPH03290483A
JPH03290483A JP9039490A JP9039490A JPH03290483A JP H03290483 A JPH03290483 A JP H03290483A JP 9039490 A JP9039490 A JP 9039490A JP 9039490 A JP9039490 A JP 9039490A JP H03290483 A JPH03290483 A JP H03290483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrolyzate
composition
weight
zirconium
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9039490A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ichikawa
好男 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIBAN KENKYUSHO KK
Original Assignee
NICHIBAN KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NICHIBAN KENKYUSHO KK filed Critical NICHIBAN KENKYUSHO KK
Priority to JP9039490A priority Critical patent/JPH03290483A/ja
Publication of JPH03290483A publication Critical patent/JPH03290483A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コーティング用組酸物に関し、さらに詳細に
は、鉄、ステンレス、アル≧ニウムおよびその他の金属
、セラ稟ソクス、セメント、ガラス、プラスチック、紙
、繊維、木材およびその他の製品の表面に、または有機
系、無機系塗膜の表面に、低温で短時間の加熱または常
温乾燥のみで純度の高い透明な膜を形成し、耐熱性、耐
衝撃性、耐候性、耐水性、耐薬品性、帯電防止性、乾燥
性、熱放射性などを向上させるための密着性に優れたコ
ーティング用組酸物に関する。
〔従来の技術〕
従来より透明性の被膜を形威し、基材の表面硬度や熱・
薬品に対する保護あるいは帯電防止性などの改良を目的
とする組成物として、下記(イ)〜(b)に示す組成物
が提案されている。
(イ)一般式R3i (OR’ ):I  (ここでR
,R’はアルキル基またはアリール基を表す)で表され
るオルガノアルコキシシランまたはその加水分解物とS
i  (OR1)−(ここで、R#はアルキル基を示す
)で表されるテトラアルコキシシランまたはその加水分
解物との組成物(例えば、特公昭55−4148号公報
、特公昭55−40631号公報、特公昭55−412
73号公報など)。
(ロ)前記Si(○R′)4で表されるテトラアルコキ
シシランまたはその加水分解物とZr (OR’ )4
  (ここでR4はアルキル基を示す)で表されるジル
コニウムテトラアルコキシドまたはその加水分解物との
組成物(例えば特開昭61−250063号公報) (b)前記R31(OR1)aで表されるオルガノアル
コキシシランまたはその加水分解とコロイド状シリカを
含む組成物(例えば特開昭55−94971号公報、特
開昭59−68377号公報など)。
しかしながら、前記組成物(イ)および(b)はいずれ
も ■長時間の熟成時間を必要とする、 ■耐熱性が500℃前後と低い、 ■耐アルカリ性が良くない、 ■重ね塗りが難しい、 ■塗膜がゆず肌になりやすい、 などの問題点を有している。
また、前記組成物(ロ)は、 ■−回塗りで0.2μm以上の膜ができない、■基材へ
の密着力が弱い、 ■塗膜密度が低い、 などの問題を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので
、鉄、ステンレス、アルごニウム、その他の金属、また
セラミックス、セメント、ガラス、プラスチック、紙、
繊維、およびその他の製品、有機系、無機系塗膜の表面
を1回または数回重ね塗りして純度の高い透明性の密着
性に優れた硬い高密度の膜で被覆し、耐熱性、耐水性、
耐候性、耐有機薬品性、耐無機薬品性、電気絶縁性など
を大幅に向上させるとともに、さらに帯電防止性、熱放
射性、乾燥性などの特性を付与することが可能なコーテ
ィング用組成物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(R3一般式Si  (OR’ )4 (式
中、R1は炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表さ
れるテトラアルコキシシラン、該テトラアルコキシシラ
ンの加水分解物および該加水分解物の部分重縮合物から
なる群から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物を5
〜55重量部、 (b)一般式Z r (OR” ) a  (式中、R
1は炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表されるジ
ルコニウムテトラアルコキシド、該ジルコニウムテトラ
アルコキシドの加水分解物および該加水分解物の部分重
縮合物からなる群から選ばれた少なくとも1種のジルコ
ニウム化合物および/または一般式B(OR3)3 (
式中、R3は炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表
されるトリアルコキシボロン、該トリアルコキシボロン
の加水分解物および該加水分解物の部分重縮合物からな
る群から選ばれた少なくとも1種のボロン化合物を1〜
25重量部、 (c)有機溶剤5〜80重量部、 (d)アルコール性のコロイド状シリカまたは水性でp
Hが酸性のコロイド状シリカの少なくとも1種をシリカ
換算で0.5〜12重量部(ただし、(a)+(b)+
(c)十(d)= 100重量部)、を混合してなるこ
とを特徴とするコーティング用組成物を提供するもので
ある。
本発明は、徐々に加水分解が進行するテトラアルコキシ
シラン; S i  (OR’ )aに急速に加水分解
が進行するジルコニウムテトラアルコキシド;Zr(O
R2)4またはトリアルコキシボロン;B (OR3)
3の1種または2種以上を加え、これに加水分解速度調
整・濃度調整用としての有機溶剤、さらに透明性の充填
剤としてコロイド状のシリカを加えて配合することによ
り容易に密着性に優れた透明性の無機!塗膜が形成でき
るという知見に基づいてなされたものである。
従って、この塗膜は、短時間の常温乾燥により指触硬化
し、さらに80〜300°Cで3〜60分の加熱により
硬化するものである。さらに、この塗膜は500〜80
0℃の加熱により坑底されるものである。
以下、本発明を構成要性別に詳述する。
(a)シラン化合物 本発明に使用されるテトラアルコキシシラン;S i 
(OR’ )aは、水の存在により加水分解し加水分解
物(テトラシラノール)となり、また該加水分解物が重
縮合して部分重縮合物を生じ、さらに高分子量化して塗
膜となった場合に加熱により硬化するもので、本発明の
組成物中においては(ロ)ジルコニウム化合物、(ロ)
ボロン化合物とともに結合剤としての働きをするもので
ある。
かかるテトラアルコキシシラン中のR’は、例えば炭素
数1〜5のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピルL  i−プロピル基、n−ブチル基
、5ec−ブチル基、t−ブチル基などである。
これらのテトラアルコキシシランの具体例としては、例
えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラ−n−プロポキシシラン、テトラ−1−プロポキシ
シラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−5ec
−ブトキシシラン、テトラ−t−ブトキシシランなどを
挙げることができる。
また、これらのテトラアルコキシシランのうち、特にテ
トラメトキシシランが好ましい。
これらのテトラアルコキシシランは、1種または2種以
上を併用することができる。
なお、かかるテトラアルコキシシランは、加水分解によ
って部分的にアルコールを遊離し、対応する加水分解物
(テトラシラノール)を生ずるとともに、水媒体中でシ
ラノールの生成によるヒドロオキシル置換基の重縮合が
行われ、シラノールの部分重縮合物が生成し、さらに重
縮合して完全重縮合物であるシリカ成分が生成する。
従って、本発明における(a)シラン化合物とは、前記
テトラアルコキシシランのほかに、その加水分解物およ
び該加水分解物の部分重縮合物をも包含するものである
。かかる加水分解物および/または部分重縮合物は、組
成物中でテトラアルコキシシランより生成したものでも
よく、また組成物調製の際にあらかじめ加水分解物およ
び/または部分重縮合物、例えばエチルシリケート40
(コルコート■製)を配合してもよい。
かかる(a)シラン化合物の組成物中における割合は、
5〜55重量部、好ましくは10〜30重量部であり、
5重量部未満では組成物自体の保存安定性は良好である
がコーティングに供すると得られる塗膜の密着力が弱く
なり、また硬度が充分に向上せず、一方55重量部を超
えると相対的にジルコニウム化合物またはボロン化合物
の割合が少なくなって短時間の間に加水分解が進行せず
造膜性が悪化することになる。
(b)ジルコニウム化合物 本発明に使用される(b)ジルコニウムテトラアルコキ
シド;Zr(OR2)aは、大気中の湿分または組成物
中の水の存在により容易に加水分解し加水分解物(ジル
コニウムテトラヒドロキシド)となり、また該加水分解
物が重縮合して部分重縮合物を生じ、さらに高分子量化
して塗膜となった場合に加熱により硬化するもので、本
発明の組成物中においては(a)シラン化合物、(b)
ボロン化合物とともに結合剤としての働きをするもので
ある。
かかるジルコニウムテトラアルコキシド中のR2は、例
えば炭素数1〜5のアルキル基であり、例えばメチル基
、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブ
チル基、5ec−ブチル基、t−ブチル基などである。
これらのジルコニウムテトラアルコキシドの具体例とし
ては、例えばジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニ
ウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラブロポキシ
ド、ジルコニラムチ)−7−1−プロポキシド、ジルコ
ニウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−
5ec−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−t−ブトキ
シドなどを挙げることができる。
また、これらのジルコニウムテトラアルコキシドのうち
、特にジルコニウムテトラ−n−ブトキシドが好ましい
これらのジルコニウムテトラアルコキシドは、1種また
は2種以上を併用することができる。
なお、かかるジルコニウムテトラアルコキシドは、急速
に加水分解することによってアルコールを遊離し、対応
するジルコニウムテトラヒドロキシドを生ずるとともに
、該ヒドロキシドの生成によるヒドロオキシル置換基の
重縮合が行われ、該ヒドロキシドの部分重縮合物が生成
し、さらに重縮合して完全重縮合物であるジルコニア成
分が生成する。
従って、本発明における(b)ジルコニウム化合物とは
、前記ジルコニウムテトラアルコキシドのほかに、その
加水分解物および該加水分解物の部分重縮合物をも包含
するものである。かかる加水分解物および/または部分
重縮合物は、組成物中でシルコニリムテトラアルコキシ
ドより生成したものでもよく、また組成物調製の際にあ
らかじめ配合したものでもよい。
(b)ポロン化合物 本発明に使用される(b) トリアルコキシボロン;B
 (OR3)3は大気中の湿分または組成物中の水の存
在により容易に加水分解し加水分解物となり、また該加
水分解物が重縮合して部分重縮合物を生じ、さらに高分
子量化して塗膜となるもので、(a)シラン化合物、(
b)ジルコニウム化合物とともに結合剤としての働きを
するものであるが、本発明組成物中においては中)ジル
コニウムテトラアルコキシドとともに(a)テトラアル
コキシシランの加水分解を促進するものであり、また塗
膜を常温下で硬化させる働きや、150〜200°Cで
ピロホウ酸(Hz B4C1r )とガラス状になって
塗膜の硬化を一段と進行させる働きをもつものである。
さらに、このトリアルコキシボロンの存在により500
〜800°Cの低温で塗膜を坑底させることができるも
のである。
かかるトリアルコキシボラン中のR3は、例えば炭素数
1〜5のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基
、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、5
ec−ブチル基、t−ブチル基などである。
これらのトリアルコキシボロンの具体例としては、例え
ばトリメトキシボロン、トリエトキシボロン、トリーn
−プロポキシボロン、トリーi −プロポキシボロン、
トリーn−ブトキシボロン、トリー5ec−ブトキシボ
ロン、トリーt−ブトキシボロンなどを挙げることがで
きる。
これらのトリアルコキシボロンのうち、特にトリメトキ
シボロンが好ましい。
これらのトリアルコキシボロンは、1種または2種以°
上を併用することができる。
なお、かかるトリアルコキシボロンは、象、速に加水分
解することによってアルコールを遊離し、対応するボロ
ントリヒドロキシドを生ずるとともに、該ヒドロキシド
の生成によるヒドロオキシル置換基の重縮合が行われ、
該ヒドロキシドの部分重縮合物が生成し、さらに重縮合
して完全重縮金物である無水ホウ酸;B20:lが生成
する。
従って、本発明における(b)ボロン化合物とは、前記
トリアルコキシボロンのほかに、その加水分解物および
該加水分解物の部分重縮合物をも包含するものである。
かかる加水分解物および/または部分重縮合物は、組成
物中でトリアルコキシボロンより生成したものでもよく
、また組成物調製の際にあらかしめ配合したものでもよ
い。
本発明組成物における(b)1分は、前記ジルコニウム
化合物およびポロン化合物の1種または2種以上であり
、この(b)成分の組成物中の割合は1〜25重量部、
好ましくは5〜15重量部である。
中)成分が、1重量部未満では短時間に加水分解が進行
せず、作業性が悪く、また塗膜硬度が低く、密着性が悪
くなり、一方25重量部を超えると加水分解が早すぎて
作業性が悪くなり、また造膜性も悪くなり好ましくない
(c)有機溶剤 有機溶剤は、前記(a)シラン化合物および(ロ)ジル
コニウム化合物と(b)ボロン化合物の濃度調整剤であ
り、さらにこれら(a)、(b)成分の加水分解を調整
するためのものである。
かかる有機溶剤としては、例えばアルコール類、グリコ
ール誘導体、あるいは沸点が120℃以下の低沸点有機
溶剤が好適である。
このうち、前記アルコール類あるいはグリコール誘導体
としては、1価アルコールまたは2価アルコールである
エチレングリコールもしくはこの誘導体を挙げることが
でき、このうち1価アルコールとしては炭素数1〜8の
脂肪族アルコールが好ましく、具体的にはメタノール、
エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、5ec−ブチルアル
コール、t−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコー
ル、n−ヘキシルアルコール、4−メチル−2−ペンタ
ノール、4−メチル−n−ペンタノールなどを挙げるこ
とができ、またエチレングリコールもしくはこの誘導体
としてはエチレングリコール、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエ
ーテルナトを挙げることができる。これらのアルコール
類およびグリコール誘導体は、好ましくはi−プロピル
アルコール、5ec−ブチルアルコール、n−プロビル
アルコール、n−ブチルアルコール、酢酸エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテルである。
また、沸点が120°C以下の低沸点有機溶剤としては
、例えばトルエン、ベンゼン、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサン、テトラヒドロフランなどをあ
げることができる。
これらの有機溶剤は、1種でもまた2種以上を併用する
こともできる。
本発明の組成物中、(c)有機溶剤の割合は、5〜80
重量部、好ましくは20〜60重量部であり、5重量部
未満では組成物の粘度が上昇しすぎたり、保存安定性が
悪化し、一方80重量部を超えると組成物自体の保存安
定性は良好化するが、組成物中の固形分が少なくなり得
られる塗膜の厚膜化を達成することができず、また加水
分解速度が低下して短時間での硬化が不十分となる。
(d)アルコール性のコロイド状シリカまたは水性でp
Hが酸性のコロイド状シリカ (d)成分は、組成物の透明性を保持しながら固形分を
増やし厚膜にするため、また塗膜の硬度を高めるためさ
らに密着性を改善させるために使用されるものである。
ここで、(d) 1分で使用されるアルコール性のコロ
イド状シリカとは、高純度の無水ケイ酸のメタノール、
イソプロピルアルコールなどのアルコール分散液であり
、平均粒径は5〜30mμ、固形分濃度は15〜30重
量%程度である。
また、水性でpHが酸性のコロイド状シリカは、pHが
2〜5の範囲にある無水ケイ酸の水性分散液であり、平
均粒径が5〜30mμ、固形分濃度が15〜30重量%
程度である。ここで、pHが酸性のものに限定したのは
、前記(a) + (b)FIi、分に加えたときに直
ちにゲル化するためであり、酸性の場合は支障なく混合
でき、さらにこの酸が塗膜の硬化触媒としても働くため
である。
ここで、(d) 1分に水性のコロイド状シリカを使用
すると、本発明組成物の保存安定性は悪くなり、混合後
の可使時間tま1〜24時間程度になる。
本発明の組成物における(d)成分は、前記アルコール
性のコロイド状シリカまたは水性でpHが酸性のコロイ
ド状シリカの少なくとも1種であるが、好ましくはアル
コール性のコロイド状シリカ単独またはアルコール性の
コロイド状シリカと水性でpHが酸性のコロイド状シリ
カの併用が好ましい。
この(d)成分の組成物中の割合は、シリカ換算で0.
5〜12重量部、好ましくは2〜10重量部であり、0
.5重量部未満では、塗膜の厚さを増すことができず、
また塗膜の硬度を高めることができない。一方、12重
量部を超えると、塗膜の密着性が悪化したり、透明性が
悪化したりして好ましくない。
本発明組成物の固形分濃度は、5〜35重量%が好まし
く、10〜25重量%が特に好ましい。
本発明の組成物には、各種顔料、染料、界面活性剤、各
種キレート剤やアルカリ金属塩、カルボン酸金属塩、各
種の酸、アミン類などの硬化触媒など従来公知のその他
の添加剤を使用することもできる。
本発明の組成物を調製するに際しては、例えば(a)〜
(ψ成分を一度に混合してもよいし、(a)〜(c)成
分の混合液に(ψ成分を添加してもよく、これを攪拌機
などにより容易に混合して作威することができる。
このように、本発明によって得られたコーティング用組
成物は、対象物である金属、セラミックス、セメント、
ガラス、プラスチック、紙、繊維、木材、無機系または
有機系塗膜などの表面に刷毛、スプレー、ディッピング
、ロール、スピンコード、グラビア印刷法などの塗装手
段により1回塗りで乾燥膜厚0.1〜5μm程度の塗膜
を形成することができ、さらに2〜5回程度塗り重ねる
こともできる。
本発明の組成物は、基材にコーティングされると、該組
成物は常温〜60°Cの温度で短時間に加水分解し、こ
れと同時に生起する重縮合反応によってゾルとなり、さ
らに反応が進行してゲルになる。これを80〜300°
Cで3〜60分間程度加熱すると硬化する。さらに、こ
の硬化膜は、500〜800°Cに加熱されると焼威し
、純酸化物の膜になる。
また、セメント系材料に塗布した場合は、セメント中の
アルカリが硬化触媒の働きをして、常温下で硬化する。
この場合、セメントの表面層を密にするためセメント材
の中性化防止に大きな効果がある。
また、前記硬化条件の「80〜300″Cで3〜60分
間程度加熱する」ことは、あくまでも例示であってこれ
に限定されるものではない。
すなわち、塗膜の硬化条件は、本発明の組成物の内容お
よび用途によって適宜変更することが可能である。例え
ば、150°Cの予熱面にスプレーで塗布した場合、瞬
時に硬化する。また、400°Cの予熱面にスプレーで
塗布した場合、瞬時に酸化物の膜ができる。
本発明の組成物は、硬化条件により塗膜の性能、例えば
硬度、耐水性、耐薬品性、密着性、密度などが異なるた
め、用途に応じて対応することが必要である。
本発明の組成物は、重ね塗りによって厚膜にすることが
可能であり、これにより耐熱性の透明な防食膜、電気絶
縁膜を作威することができる。
この場合、塗布、硬化を繰り返して2回、3回と塗り重
ねるもので5回程度塗り重ねても得られる塗膜に亀裂や
剥離などが生起しない。
本発明の組成物より得られた塗膜は、透明で密着性に優
れ、高密度で耐熱性、耐衝撃性、耐候性が良く、水、海
水、有機薬品および殆どの酸に侵されないため金属の防
食、電気絶縁、高温酸化防止、セメント材の強化および
中性化防止、プラスチックの耐熱、硬化、紙の難燃化、
繊維の熱放射による保温、乾燥性などの広範囲の用途に
使用することが可能である。
〔実施例] 以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り重量基
準である。
実施例1〜7および比較例1〜2 種々の特性を調べるため第1表に示す配合により組成物
A7−Gの7種と比較例として組成物H1■の2種を作
成した。
作成方法は、いずれも原料を一度に混合して撹拌機(1
,00Orpm)で5分間攪拌して作威したものである
なお、組成物AとFは可使時間が常温下で1〜5時間と
短いため使用直前に作威した。その他の組成物は使用前
日に作威し室内に保管した。
第1表 第1表(続き) 試験例1 第1表の組成物を用いて、塗膜の密着性、硬度、耐衝撃
性、耐熱性、冷熱サイクル性、耐塩水噴霧性、耐摩耗性
、表面固有抵抗性などの特性を調べるためサイズ100
x100x1.5aamの鋼板(345C)、ステンレ
ス鋼板(SUS304)、銅板、アルミニウム板を各5
枚用意し、第2表に示す仕様でテストピースを作成した
。塗装方法は第2表に従い、エアレススプレーガンによ
り片面に塗布し、加熱処理をした。
このようにして得られたテストピース(20枚)を室内
に5日間放置後各種テストを実施した。その結果を第3
表に示す。
なお、第3表中の各種試験項目は、下記に従い測定した
ものである。
止置性 を春比史:セロファンテープによる剥離テストを3回実
施し、その平均によった。
目蓋杜国:基盤目試験(JIS  K−540(b)に
よった。
硬度 エンピッ硬度試験(JIS  K−540(b)によっ
た。
鼠然丘 乱塾柱Q:電気炉で1.OOO”CX4B時間保持し、
自然放冷する操作を3回繰り返し塗膜の状態を観察した
鮭愁止患:電気炉で500 ’CX 120時間保持し
、自然放冷して塗膜の状態を観察した。
途99<≧と配性 電気炉で500°C×30分間保持し、冷風により強制
冷却した。これを8回連続して繰り返し、塗膜の状態を
観察した。
足歪呈且 衝撃変形試験(JIS  K−540(b)によった。
耐塵1Q04性 4%食塩水を360時間噴霧し、塗膜の状態を観察した
鉦輩に性 #OO00のスチールウールによる引っ掻きテストで強
くこすって傷がつくか否かの試験をして塗膜の状態を観
察した。
Ω 50%RH,23°Cにおける値である。
第2表 第2表(続き) 第3表 第3表(続き) (注)○:変化なし。△ニ一部剥離または亀裂、錆が生
した。X:1/10以上剥離または亀裂、錆が生した。
試験例2 第1表の組成物を用いて樹脂の熱圧着性、硬度、耐摩耗
性、難燃性などを調べるため300×300mmのポリ
エチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルのフィル
ムを各4枚、さらに300X300X1amの鋼板(3
45C)を用意し、第4表に示す仕様でバーコーター法
により各フィルムの片面に塗布し、加熱処理をした。
この加工フィルムを用いて用意された鋼板に金属熱板(
アイロン)で熱圧着した。このようにして得られたテス
トピース(16枚)で各種のテストを実施した。その結
果を第5表に示す。
第4表 第4表(続き) 第5表 (注)熱圧着性および耐摩耗性のO印は変化なし、×印
は圧着できない、また摩耗により変化が生じたことを、
難燃性の○印は着火せず、×印は一部着火したことを示
す。
なお、第5表中、硬度、耐摩耗性は実施例1に同じ、そ
の他の試験項目は下記に従い測定したものである。
塾圧着並 樹脂フィルム塗布面に熱板を当てて軽くプレスすること
により樹脂フィルムの非塗布面が基材・(この場合鋼板
)に融着し、同時に塗膜も硬化する方法で塗膜および樹
脂フィルムの基盤目試験(JIS  K−540(b)
による。
菫吏杜 塗膜にガスバーナーの炎を3分間あて着火するか否かに
よる。
試験例3 セメント材に対する本発明の!M物の防水効果を調べる
ため40X40X80m++のモルタル4個を作成した
。このモルタルは市販の普通ポルトランドセメントと細
骨材として市販の川砂(粒径50以下)を使用し、重量
調合比はセメント/水/砂が110.65/2゜5とし
た。このモルタルを28日間20°Cの水中で養生して
作成したものである。このモルタルを組成物に5分間浸
漬含浸し、室内に7日間放置してテストピースとした。
また、比較対象として無加工のモルタルを用意した。そ
の仕様を第6表に示す。
第6表 第1図は、これらのテストピースを28日間水中に浸漬
した場合の吸水による重量増加の時間変化を示したもの
である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明のコーティング用組成物は、■耐熱
性に優れた緻密な透明の塗膜を作成することができる、 ■鉄、アルごニウム、ステンレス、銅およびその他の金
属をはじめセラミックス、セメント、ガラス、プラスチ
ック、紙、繊維、木材などの素材面に塗膜を供すること
ができる、 ■低温で短時間の加熱または常温乾燥により密着性のよ
い塗膜を供することができる、 ■耐水性、耐候性、耐薬品性、硬度、断熱性の塗膜を供
することができる、 ■高耐酸性の防食膜や高純度の電気絶縁膜を供す■50
0〜800°Cの低温で焼結できる塗膜を供することが
できる、 ■作業性が良く製造コストが安い、 など数々の利点を有し、その工業的意義は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のコーティング用組成物のセメント材
に対する防水効果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式Si(OR^1)_4(式中、R^
    1は炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表されるテ
    トラアルコキシシラン、該テトラアルコキシシランの加
    水分解物および該加水分解物の部分重縮合物からなる群
    から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物を5〜55
    重量部、 (b)一般式Zr(OR^2)_4(式中、R^2は炭
    素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表されるジルコニ
    ウムテトラアルコキシド、該ジルコニウムテトラアルコ
    キシドの加水分解物および該加水分解物の部分重縮合物
    からなる群から選ばれた少なくとも1種のジルコニウム
    化合物および/または一般式B(OR^3)_3(式中
    、R^3は炭素数1〜5の炭化水素残基を示す)で表さ
    れるトリアルコキシボロン、該トリアルコキシボロンの
    加水分解物および該加水分解物の部分重縮合物からなる
    群から選ばれた少なくとも1種のボロン化合物1〜25
    重量部、 (c)有機溶剤5〜80重量部、 (d)アルコール性のコロイド状シリカまたは水性でp
    Hが酸性のコロイド状シリカの少なくとも1種をシリカ
    換算で0.5〜12重量部(ただし(a)+(b)+(
    c)+(d)=100重量部)、を混合してなることを
    特徴とするコーティング用組成物。
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