JPH03289018A - 真空遮断器用電極及び真空遮断器 - Google Patents
真空遮断器用電極及び真空遮断器Info
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- JPH03289018A JPH03289018A JP2089985A JP8998590A JPH03289018A JP H03289018 A JPH03289018 A JP H03289018A JP 2089985 A JP2089985 A JP 2089985A JP 8998590 A JP8998590 A JP 8998590A JP H03289018 A JPH03289018 A JP H03289018A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/60—Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
- H01H33/66—Vacuum switches
Landscapes
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、大電流遮断特性に優れ、かつ高耐電圧性能
を有する真空遮断器用電極及び真空遮断器に関するもの
である。
を有する真空遮断器用電極及び真空遮断器に関するもの
である。
真空遮断機用電極の満足すべき特性としては、(1)遮
断容量が大きいこと、(2)耐電圧が高いこと、(3)
接触抵抗が小さいこと(電気伝導が良いこと)、(4)
溶着を起こさないこと、(5)接点消耗量が少ないこと
、(6)裁断電流値小さいこと、等が挙げられる。
断容量が大きいこと、(2)耐電圧が高いこと、(3)
接触抵抗が小さいこと(電気伝導が良いこと)、(4)
溶着を起こさないこと、(5)接点消耗量が少ないこと
、(6)裁断電流値小さいこと、等が挙げられる。
しかし、これらの特性を全て満足させることは困難であ
って、一般には用途に応じて特に重要な特性を重視し、
他の特性はある程度犠牲にした電極材料が使用されてい
るのが現状である。
って、一般には用途に応じて特に重要な特性を重視し、
他の特性はある程度犠牲にした電極材料が使用されてい
るのが現状である。
従来、電極材料として種々の開発が行なわれている。C
u−B1.Cu−PbあるいはCu−Co−B1.Cu
−Co−Pb、Cu−Cr−B1.Cu−Cr−Pb等
の材料が開示されているが、これらの電極材は低融点金
属を含有するために、大電流遮断を繰り返すと、電極材
からpbあるいはBiが飛散、蒸発し、さい断電流特性
及び耐溶着性には有効である。しかし耐電圧あるいは遮
断性能は低下し、高電圧、大電流の遮断には対応できな
い。
u−B1.Cu−PbあるいはCu−Co−B1.Cu
−Co−Pb、Cu−Cr−B1.Cu−Cr−Pb等
の材料が開示されているが、これらの電極材は低融点金
属を含有するために、大電流遮断を繰り返すと、電極材
からpbあるいはBiが飛散、蒸発し、さい断電流特性
及び耐溶着性には有効である。しかし耐電圧あるいは遮
断性能は低下し、高電圧、大電流の遮断には対応できな
い。
一方、高電圧、大電流遮断用電極材料としては。
低融点金属元素を含まない電極材料に比較して耐溶着性
あるいは電流裁断特性にやや劣るが、基本的にはCu
−Cr系材料が高電圧、大電流遮断用電極材料として開
示され、実用化されている。しかし、電極材料の製造方
法あるいは遮断中の電極材料からのガス放出等により特
性のバラツキが大きく、また遮断特性に限界がある。そ
のため、電極形状を工夫し、電極表面の電流経路を操作
することで磁場を発生させ、その力で大電流アークを強
制遮断することで遮断特性を向上させている。
あるいは電流裁断特性にやや劣るが、基本的にはCu
−Cr系材料が高電圧、大電流遮断用電極材料として開
示され、実用化されている。しかし、電極材料の製造方
法あるいは遮断中の電極材料からのガス放出等により特
性のバラツキが大きく、また遮断特性に限界がある。そ
のため、電極形状を工夫し、電極表面の電流経路を操作
することで磁場を発生させ、その力で大電流アークを強
制遮断することで遮断特性を向上させている。
また、Cu−Cr系を基本とし、第3元素としてCo、
Ta、Ti、W、FeV等を混合する電極材料が開示さ
れ、実用化に選定使用されている(特開昭62−264
526号公報)。
Ta、Ti、W、FeV等を混合する電極材料が開示さ
れ、実用化に選定使用されている(特開昭62−264
526号公報)。
しかし、最近、真空遮断器は益々高電圧、大電流遮断の
要望が高まり、また真空遮断機の小型化に対しての要望
も高く、従来の電極材料では要求性能を充分に満足する
ことが困難であり、より優れた特性を持つ材料の開発が
望まれている。
要望が高まり、また真空遮断機の小型化に対しての要望
も高く、従来の電極材料では要求性能を充分に満足する
ことが困難であり、より優れた特性を持つ材料の開発が
望まれている。
本発明の目的は、上記のような従来の欠点を除去するた
めになされたもので、大電流特性に優れ、高耐圧特性を
有し、かつ、遮断特性のバラツキの少ない安定した真空
遮断器用電極材料及び真空遮断器を提供することにある
。
めになされたもので、大電流特性に優れ、高耐圧特性を
有し、かつ、遮断特性のバラツキの少ない安定した真空
遮断器用電極材料及び真空遮断器を提供することにある
。
上記目的を達成するため、本発明はCu及びCrの少な
くとも一方を主成分とし、残部が実質的に40重量%以
下のVより成ることを特徴とする真空遮断器用電極であ
る。また本発明は、Cuが40〜80重量%及びCrが
10〜50重量%の少なくとも一方を主成分とし、残部
が実質的に40%以下のVより成ることを特徴とする真
空遮断器用電極である。ここで、Crが10〜45重量
%、■が0.5〜30重量%、残部がCuであるものが
よい。特に、Crが20〜40重量%、■が3〜10重
量%及び残部が実質的にCuからなるものが良い。ここ
で、Cu、Cr及びVは単体金属及び/又は合金として
存在しているものがよい。
くとも一方を主成分とし、残部が実質的に40重量%以
下のVより成ることを特徴とする真空遮断器用電極であ
る。また本発明は、Cuが40〜80重量%及びCrが
10〜50重量%の少なくとも一方を主成分とし、残部
が実質的に40%以下のVより成ることを特徴とする真
空遮断器用電極である。ここで、Crが10〜45重量
%、■が0.5〜30重量%、残部がCuであるものが
よい。特に、Crが20〜40重量%、■が3〜10重
量%及び残部が実質的にCuからなるものが良い。ここ
で、Cu、Cr及びVは単体金属及び/又は合金として
存在しているものがよい。
また、本発明は、Cu及びCrの少なくとも一方を主成
分とし、残部が実質的に40重量%以下のVより成り、
VはCuマトリックス中に固溶限以上に添加され、該C
uマトリックス中にV単体、Cr−V合金又はCu −
Cr −V合金として晶出していることを特徴とする真
空遮断器用電極材料である。ここで、CrもCuマトリ
ックス中に固溶限以上に添加され、該Cuマトリックス
中にCr単体も晶出しているものがよい。
分とし、残部が実質的に40重量%以下のVより成り、
VはCuマトリックス中に固溶限以上に添加され、該C
uマトリックス中にV単体、Cr−V合金又はCu −
Cr −V合金として晶出していることを特徴とする真
空遮断器用電極材料である。ここで、CrもCuマトリ
ックス中に固溶限以上に添加され、該Cuマトリックス
中にCr単体も晶出しているものがよい。
また、本発明は、Cuを主成分とし、60重量%以下の
Cr及び40重量%以下のVを含有し、Cuマトリック
ス中にCr及びVが晶出した組織を有することを特徴と
する真空遮断器用電極である。また、前記電極において
、更にBi、Pb。
Cr及び40重量%以下のVを含有し、Cuマトリック
ス中にCr及びVが晶出した組織を有することを特徴と
する真空遮断器用電極である。また、前記電極において
、更にBi、Pb。
Te、Sb、Tl、Se、Ce、Ca及びAgの低融点
金属が少なくとも一種が15重量%以下含有されている
ものがよい。
金属が少なくとも一種が15重量%以下含有されている
ものがよい。
また、本発明は、固定電極と、この固定電極に接離自在
に設けられた可動電極と、前記両電極を真空下で内包す
る絶縁ケースと、を備えた真空遮断機において、固定電
極及び可動電極はCu及びCrを主成分とし、残部が実
質的に40重量%以下のVより成る電極で形成されてい
ることを特徴とする真空遮断器である。
に設けられた可動電極と、前記両電極を真空下で内包す
る絶縁ケースと、を備えた真空遮断機において、固定電
極及び可動電極はCu及びCrを主成分とし、残部が実
質的に40重量%以下のVより成る電極で形成されてい
ることを特徴とする真空遮断器である。
なお、これら電極材料の製造法は、真空溶解法あるいは
金属粉末焼結法又は溶浸法において製造することできる
が、金属粉末焼結法あるいは溶浸法後にホットプレス(
HP)、冷間静水圧加圧(CIP)、熱間静水圧加圧(
HIP)などのような強制圧縮・高温加熱法も有効であ
る。また、プラズマ照射法においても本発明の電極材料
は得ることができる。Cr量が20%以上のときはVと
の混合粉末からなる焼結によってスケルトンを作り、そ
の空孔にCuを溶浸させる方法、それ以下のときは溶解
によって製造するのがよい。
金属粉末焼結法又は溶浸法において製造することできる
が、金属粉末焼結法あるいは溶浸法後にホットプレス(
HP)、冷間静水圧加圧(CIP)、熱間静水圧加圧(
HIP)などのような強制圧縮・高温加熱法も有効であ
る。また、プラズマ照射法においても本発明の電極材料
は得ることができる。Cr量が20%以上のときはVと
の混合粉末からなる焼結によってスケルトンを作り、そ
の空孔にCuを溶浸させる方法、それ以下のときは溶解
によって製造するのがよい。
通常は高耐電圧、大電流遮断、低サージ化は互いに相反
する性質を持つことが知られているように、従来は両者
の特性を同時に高度に満足させるような電極はなかった
。ところが、本発明によれば、Cu、Cr、V量比を適
宜選ぶことによって広範囲の電極特性を引き出すことが
できる。
する性質を持つことが知られているように、従来は両者
の特性を同時に高度に満足させるような電極はなかった
。ところが、本発明によれば、Cu、Cr、V量比を適
宜選ぶことによって広範囲の電極特性を引き出すことが
できる。
従来のCu−Cr系電極材料の主成分であるCuは融点
がそれほど高くないために、繰返しの遮断アーク熱によ
って面荒れをするものであった。
がそれほど高くないために、繰返しの遮断アーク熱によ
って面荒れをするものであった。
従って、電界集中の原因となる無数の突起物が形成され
、耐電圧特性を劣化させてしまう。
、耐電圧特性を劣化させてしまう。
更にCu中にVを固溶させた電界材料は、Cuに比べ、
1.5倍以上の融点を有し、またVがCu中に固溶して
もそれ自体の導伝性はあまり低下しない。このために、
アーク熱による接点溶着を防ぐことができるばかりでな
く、電接面の荒れを少なくし、常に滑らかな面を維持さ
せることができる。従って電界集中の原因となる突起物
の発生も少ないために大電流遮断特性が高く、CrCu
系電極材料に比較して1.8倍以上の特性を有する。ま
た添加するV元素は導電性を有するために絶縁回復特性
が良く、大電流遮断性能も優れるという大きなメリット
も有する。
1.5倍以上の融点を有し、またVがCu中に固溶して
もそれ自体の導伝性はあまり低下しない。このために、
アーク熱による接点溶着を防ぐことができるばかりでな
く、電接面の荒れを少なくし、常に滑らかな面を維持さ
せることができる。従って電界集中の原因となる突起物
の発生も少ないために大電流遮断特性が高く、CrCu
系電極材料に比較して1.8倍以上の特性を有する。ま
た添加するV元素は導電性を有するために絶縁回復特性
が良く、大電流遮断性能も優れるという大きなメリット
も有する。
一方、固溶限以上に添加されたV元素は、同時に添加さ
れるCr元素と同様にCυマトリックス中に晶出し、晶
出されたV元素はV元素単体で晶出分散するか、あるい
はCr−V合金、Cu−Cr−V合金として存在する。
れるCr元素と同様にCυマトリックス中に晶出し、晶
出されたV元素はV元素単体で晶出分散するか、あるい
はCr−V合金、Cu−Cr−V合金として存在する。
このマトリックス中に晶出されたV単体あるいはCr
−V合金。
−V合金。
Cu−Cr−V合金は、また別に晶出したCr単体と共
存して、その相互作用により耐電圧特性を向上させる。
存して、その相互作用により耐電圧特性を向上させる。
また、本発明による電極材料はVを添加することにより
従来のCu −Cr系電極材料に比較して、大電流遮断
特性及び耐電特性のバラツキが非常に小さく安定した特
性を有する特徴を有する。ここで、Cuが20−80重
量%、Crが20〜7゜重量%で、■が40重量%以下
のものが、全体的に良好な特性を示す。
従来のCu −Cr系電極材料に比較して、大電流遮断
特性及び耐電特性のバラツキが非常に小さく安定した特
性を有する特徴を有する。ここで、Cuが20−80重
量%、Crが20〜7゜重量%で、■が40重量%以下
のものが、全体的に良好な特性を示す。
第1図は各種電極材料の遮断特性試験に用いた真空バル
ブの構造を示す。この真空バルブは、筒状のセラミック
ス製絶縁ケース1とステンレス製端子板2,3によって
容器が構成され、その内部4;1lo−’〜10−”t
orr代の高真空に保たれている。
ブの構造を示す。この真空バルブは、筒状のセラミック
ス製絶縁ケース1とステンレス製端子板2,3によって
容器が構成され、その内部4;1lo−’〜10−”t
orr代の高真空に保たれている。
この容器内部には本発明に係る電極材料で形成された一
対の電極、すなわち固定電極4と、ベローズを介して動
けるようにした可動電極5が設けられている。さらに円
筒状のシールド6は、電極構造部材が遮断アークにより
蒸発、飛散した場合、それらが絶縁ケース1の内壁に付
着することを防止する役目を持つ。本発明の両電極4,
5は直径20■に加工され、それについて、以下の各評
価試験を行なった。
対の電極、すなわち固定電極4と、ベローズを介して動
けるようにした可動電極5が設けられている。さらに円
筒状のシールド6は、電極構造部材が遮断アークにより
蒸発、飛散した場合、それらが絶縁ケース1の内壁に付
着することを防止する役目を持つ。本発明の両電極4,
5は直径20■に加工され、それについて、以下の各評
価試験を行なった。
各種電気的性能試験において、耐電圧試験方法は、交流
300Aを10回遮断後、インパルス電圧を5kVステ
ツプで増加しながら印加し、電極間が絶縁破壊に至る放
電電圧値を測定することである。
300Aを10回遮断後、インパルス電圧を5kVステ
ツプで増加しながら印加し、電極間が絶縁破壊に至る放
電電圧値を測定することである。
遮断性能試験は、直径20閣の電極において、交流電流
を50OAステツプで増加しながら遮断し、遮断が不能
となる限界電流値を求めることである。さらに、裁断電
流試験は、交流2〜8Aの小電流を遮断した場合に発生
する裁断電流を100回測定し、その最大値と平均値を
求めるようにした。
を50OAステツプで増加しながら遮断し、遮断が不能
となる限界電流値を求めることである。さらに、裁断電
流試験は、交流2〜8Aの小電流を遮断した場合に発生
する裁断電流を100回測定し、その最大値と平均値を
求めるようにした。
実施例1
第2図は本発明の実施例として20重量%Cr−10重
量%v−70重量%Cu合金の真空溶解材の金属組織写
真(100倍)を示す。なお溶解温度は1600〜18
00℃程度で行ない、VがCu中に固溶する条件で行な
った。分析結果からCuのマトリックス中には3〜4%
の■及び微量のCrが固溶し、固溶限以上のCrあるい
はVはCuマトリックス中に晶呂していることを確認し
た。
量%v−70重量%Cu合金の真空溶解材の金属組織写
真(100倍)を示す。なお溶解温度は1600〜18
00℃程度で行ない、VがCu中に固溶する条件で行な
った。分析結果からCuのマトリックス中には3〜4%
の■及び微量のCrが固溶し、固溶限以上のCrあるい
はVはCuマトリックス中に晶呂していることを確認し
た。
実施例2
第3図及び第4図は本発明の実施例としてCrと■の粉
末を用いて焼結した後、多孔質の焼結体にCuを溶浸さ
せて作製したCu−Cr−V合金の金属組織写真(10
0倍)を示したものであり、第3図は48重量%Cr−
48重量%Cu−4重量%V合金、第4図は30重量%
Cr−50重量%Cu−20重量%V合金である。これ
はCr−Cu−V混合粉を成形、焼結、Cu溶浸して得
られた合金で、焼結温度1100℃程度、Cu溶浸温度
は1200℃程度で行なったものである。
末を用いて焼結した後、多孔質の焼結体にCuを溶浸さ
せて作製したCu−Cr−V合金の金属組織写真(10
0倍)を示したものであり、第3図は48重量%Cr−
48重量%Cu−4重量%V合金、第4図は30重量%
Cr−50重量%Cu−20重量%V合金である。これ
はCr−Cu−V混合粉を成形、焼結、Cu溶浸して得
られた合金で、焼結温度1100℃程度、Cu溶浸温度
は1200℃程度で行なったものである。
固溶限以上のV及びCrがV単体、 Cr単体、Cr−
V合金、Cu−Cr−V合金として晶出していることを
確認した。
V合金、Cu−Cr−V合金として晶出していることを
確認した。
実施例3
第5図は本発明の実施例としてプラズマ溶射法を用いて
得たCu−Cr−V合金の金属組織写真(100倍)を
示したものである。これは、Cr−5Cu−10V混合
粉をプラズマ溶射により得た被膜の組織である。
得たCu−Cr−V合金の金属組織写真(100倍)を
示したものである。これは、Cr−5Cu−10V混合
粉をプラズマ溶射により得た被膜の組織である。
比較例
第6図は比較例として従来のCu−Cr系合金電極材料
の金属組織写真空示す。5重量%Cu粉と95重量%C
C粒粉を混合し、密度比65%になるように仮焼結後、
Cu溶湯を溶浸させた60重量%Cr−40重量%Cu
合金である。
の金属組織写真空示す。5重量%Cu粉と95重量%C
C粒粉を混合し、密度比65%になるように仮焼結後、
Cu溶湯を溶浸させた60重量%Cr−40重量%Cu
合金である。
第7図は第1図に示した真空バルブを用いて、■添加量
と遮断性能の試験結果を示したものである。比較材とし
ては、Cu−Crの二元合金からなる電極材料ではCr
量40〜60重量%の範囲で各種性能が非常に優れてい
ることを確認しているので、前記比較例として示したC
r60重量%−Cu40重量%材を採用し、本発明の電
極材料中のCrとCuの重量比も常に一定(60:40
)とし、これに添加するV量を種々変化させた場合の合
金特性の変化について示す。なお第7図の縦軸は従来品
のCu −60重量%Cr合金の値を1とした比率を示
す。第7図から明らかなように本発明Cr−Cu−V合
金の遮断性能はV添加量の増加とともに向上し、7〜1
0重量%■では従来品の1.9倍に達するが、それ以上
Vを添加すると徐々に遮断性能は低下し、15重量%V
合金以上では低下している。
と遮断性能の試験結果を示したものである。比較材とし
ては、Cu−Crの二元合金からなる電極材料ではCr
量40〜60重量%の範囲で各種性能が非常に優れてい
ることを確認しているので、前記比較例として示したC
r60重量%−Cu40重量%材を採用し、本発明の電
極材料中のCrとCuの重量比も常に一定(60:40
)とし、これに添加するV量を種々変化させた場合の合
金特性の変化について示す。なお第7図の縦軸は従来品
のCu −60重量%Cr合金の値を1とした比率を示
す。第7図から明らかなように本発明Cr−Cu−V合
金の遮断性能はV添加量の増加とともに向上し、7〜1
0重量%■では従来品の1.9倍に達するが、それ以上
Vを添加すると徐々に遮断性能は低下し、15重量%V
合金以上では低下している。
第8図は同様にV添加量と耐電圧性能の試験結果を示し
たものである。なお、比較材としてVの替りにFeV(
55重量%V合金)を用いた場合のFeV添加量と耐電
圧特性についても示した。
たものである。なお、比較材としてVの替りにFeV(
55重量%V合金)を用いた場合のFeV添加量と耐電
圧特性についても示した。
なお、製造方法は実施例2と同様の方法である。
第8図から明らかなように純■添加電極の場合、V量が
0.5重量%以下では従来材(Cu−60重量%Cr合
金)との差は見られないが、それ以上添加すれば、■添
加量とともに耐電圧性能は向上し、■添加量25〜30
重量%においては従来電極の1.8倍程度の耐電圧値を
示す。しかし、それ以上のV添加量では耐電圧特性に悪
影響は及ぼさないものの性能向上はあまり見うけられな
い。
0.5重量%以下では従来材(Cu−60重量%Cr合
金)との差は見られないが、それ以上添加すれば、■添
加量とともに耐電圧性能は向上し、■添加量25〜30
重量%においては従来電極の1.8倍程度の耐電圧値を
示す。しかし、それ以上のV添加量では耐電圧特性に悪
影響は及ぼさないものの性能向上はあまり見うけられな
い。
一方、純Vに替りFeV (55重量%V合金)を添加
した電極の耐電圧特性は、FeV添加量10重量%で従
来材の約1.4倍程度に向上するが、それ以上のFeV
添加量では耐電圧特性の向上は見られなかった。FeV
の状態で添加されている電極は純Vの状態で添加されて
いる本発明の電極より耐電圧性能は低いことが解る。ま
た、FeV添加量10〜30重量%材の試験後の接触面
表面は従来材に比べ荒い状態であった。また試験後の接
触面電気導伝率(IAC8%)は試験前に比べて低下し
ており試験中のアーク熱によりFeVが分解し、特にF
e元素がマトリックスのCuに固溶されたものと推定さ
れる。
した電極の耐電圧特性は、FeV添加量10重量%で従
来材の約1.4倍程度に向上するが、それ以上のFeV
添加量では耐電圧特性の向上は見られなかった。FeV
の状態で添加されている電極は純Vの状態で添加されて
いる本発明の電極より耐電圧性能は低いことが解る。ま
た、FeV添加量10〜30重量%材の試験後の接触面
表面は従来材に比べ荒い状態であった。また試験後の接
触面電気導伝率(IAC8%)は試験前に比べて低下し
ており試験中のアーク熱によりFeVが分解し、特にF
e元素がマトリックスのCuに固溶されたものと推定さ
れる。
第9図は同様にV添加量と裁断電流性能の関係を示す。
第9図から明らかなようにV添加量5〜10重量%の範
囲で最も良い性能を示す傾向にある。
囲で最も良い性能を示す傾向にある。
次に電極材料中のV添加量を5重量%及びCu添加量を
95重量%と一定にした場合のCr添加量と耐電圧性能
の関係を第10図に示す。第10図から明らかなように
Cr添加量10重量%以下では従来材とあまり差は見ら
れないがそれ以上添加すると耐電圧性能は向上し、Cr
添加量40重量%で従来材の1.5倍程度になることが
解る。
95重量%と一定にした場合のCr添加量と耐電圧性能
の関係を第10図に示す。第10図から明らかなように
Cr添加量10重量%以下では従来材とあまり差は見ら
れないがそれ以上添加すると耐電圧性能は向上し、Cr
添加量40重量%で従来材の1.5倍程度になることが
解る。
また、図示しないが、上記組成の電極材料にBi、Pb
、Te、 Sb、Tl、Se、Ce。
、Te、 Sb、Tl、Se、Ce。
Ca及びAgの低融点金属を種々添加した遮断器用材料
においても、前記実施例の電極材料と同様あるいはそれ
以上に遮断性能及び耐電耐性能を向上させる効果がある
ことを確認している。しかし、種々の金属が15重量%
以上に添加した電極の特性は、接触面の面荒れのために
遮断性能が低下した。特に、2〜7重量%が好ましいこ
とを確認した。
においても、前記実施例の電極材料と同様あるいはそれ
以上に遮断性能及び耐電耐性能を向上させる効果がある
ことを確認している。しかし、種々の金属が15重量%
以上に添加した電極の特性は、接触面の面荒れのために
遮断性能が低下した。特に、2〜7重量%が好ましいこ
とを確認した。
本発明によれば、Cuを含有し、その他の成分として、
Cr及びVと不可避的不純物だけを含有する電気材料で
あるので、裁断性能及び遮断性能に優れ、かつ、高耐電
圧性能を有する真空遮断器用電極材料が係られる。そし
て、上記性能の向上はCu、Cr、Vが単体金属として
存在しているもの、合金として存在しているもの、それ
らが複合されたものにも見られるので、用途に応じ各成
分の割合を適宜変更して、最適に対応させることができ
る。
Cr及びVと不可避的不純物だけを含有する電気材料で
あるので、裁断性能及び遮断性能に優れ、かつ、高耐電
圧性能を有する真空遮断器用電極材料が係られる。そし
て、上記性能の向上はCu、Cr、Vが単体金属として
存在しているもの、合金として存在しているもの、それ
らが複合されたものにも見られるので、用途に応じ各成
分の割合を適宜変更して、最適に対応させることができ
る。
また1本発明の電極材料を用いた真空遮断器は小型化の
要望に応じることができ、且つ高電圧、大電流遮断性能
を従来より向上することができる。
要望に応じることができ、且つ高電圧、大電流遮断性能
を従来より向上することができる。
第1図は遮断性能試験に用いた真空遮断器の断面図、第
2図は20重量%Cr−10重量%V−90重量%Cu
の真空溶解材の金属組織写真(100倍)、第3@及び
第4図は焼結−Cu溶浸方法におけるCu−Cr−V合
金材の金属組織写真、第5図はプラズマ溶射法を用いた
場合のCr−Cu−V合金の金属組織写真、第6図は比
較材として用いたCu−60重量%Cr電極材の金属組
織写真、第7図はV添加量と遮断性能の関係図、第8図
はV添加量と耐電圧性能の関係図、第9図はV添加量と
裁断性能の関係図、第10図はV及びCuを一定とした
場合のCr添加量と耐電圧の関係図を示す。 1・・・絶縁ケース、4・・・固定電極、5・・・可動
電極。 6・・・シールド。 第 1 図 5−−−−−−一町動V櫃メ 第 2 第 ミ人、 第 図 第 j・K 第 1ズ 酊f死 (ぴα−aムたつ 第 図 ■系か量 (1量2) 第 0 図 Crj金加量
2図は20重量%Cr−10重量%V−90重量%Cu
の真空溶解材の金属組織写真(100倍)、第3@及び
第4図は焼結−Cu溶浸方法におけるCu−Cr−V合
金材の金属組織写真、第5図はプラズマ溶射法を用いた
場合のCr−Cu−V合金の金属組織写真、第6図は比
較材として用いたCu−60重量%Cr電極材の金属組
織写真、第7図はV添加量と遮断性能の関係図、第8図
はV添加量と耐電圧性能の関係図、第9図はV添加量と
裁断性能の関係図、第10図はV及びCuを一定とした
場合のCr添加量と耐電圧の関係図を示す。 1・・・絶縁ケース、4・・・固定電極、5・・・可動
電極。 6・・・シールド。 第 1 図 5−−−−−−一町動V櫃メ 第 2 第 ミ人、 第 図 第 j・K 第 1ズ 酊f死 (ぴα−aムたつ 第 図 ■系か量 (1量2) 第 0 図 Crj金加量
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、Cu及びCrの少なくとも一方を主成分とし、残部
が実質的に40重量%以下のVより成ることを特徴とす
る真空遮断器用電極。 2、Cuが40〜80重量%及びCrが10〜50重量
%の少なくとも一方を主成分とし、残部が実質的に40
重量%以下のVより成ることを特徴とする真空遮断器用
電極。 3、請求項1又は2において、前記Cu、Cr及びVは
単体金属及び/又はこれらの合金として存在しているこ
とを特徴とする真空遮断器用電極。 4、Cu及びCrの少なくとも一方を主成分とし、残部
が実質的に40重量%以下のVより成り、VはCuマト
リックス中に固溶限以上に添加され、該Cuマトリック
ス中にV単体、Cr−V合金又はCu−Cr−V合金と
して晶出していることを特徴とする真空遮断器用電極。 5、請求項4において、CrがCuマトリックス中に固
溶限以上に添加され、該Cuマトリックス中にCr単体
として晶出している真空遮断器用電極。 6、60重量%以下のCr及び40重量%以下のVを含
有し、残部が実質的にCuであり、マトリックス中にC
r及びVが晶出した組織を有することを特徴とする真空
遮断器用電極。 7、請求項1〜6のいずれかにおいて、Bi、Pb、T
e、Sb、Tl、Se、Ce、Ca及びAgの低融点金
属が少なくとも一種が15重量%以下含有されている真
空遮断器用電極。 8、固定電極と、この固定電極に接離自在に設けられた
可動電極と、前記両電極を真空下で内包する絶縁ケース
と、を備えた真空遮断器において、固定電極及び可動電
極はCu及びCrを主成分とし、残部が実質的に40重
量%以下のVより成る電極で形成されていることを特徴
とする真空遮断器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2089985A JPH07123015B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 真空遮断器用電極及び真空遮断器 |
TW080102545A TW231360B (ja) | 1990-04-04 | 1991-04-02 | |
DE4110600A DE4110600C2 (de) | 1990-04-04 | 1991-04-02 | Elektrode für einen Vakuum-Leistungsschalter |
KR1019910005454A KR0171607B1 (ko) | 1990-04-04 | 1991-04-04 | 진공회로 차단기용 전극 및 진공회로 차단기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2089985A JPH07123015B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 真空遮断器用電極及び真空遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03289018A true JPH03289018A (ja) | 1991-12-19 |
JPH07123015B2 JPH07123015B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=13985946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2089985A Expired - Lifetime JPH07123015B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 真空遮断器用電極及び真空遮断器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07123015B2 (ja) |
KR (1) | KR0171607B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110036454A (zh) * | 2016-12-13 | 2019-07-19 | 伊顿智能动力有限公司 | 用于真空接触器的改进电触点合金 |
-
1990
- 1990-04-04 JP JP2089985A patent/JPH07123015B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-04-04 KR KR1019910005454A patent/KR0171607B1/ko not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110036454A (zh) * | 2016-12-13 | 2019-07-19 | 伊顿智能动力有限公司 | 用于真空接触器的改进电触点合金 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR910019081A (ko) | 1991-11-30 |
KR0171607B1 (ko) | 1999-03-30 |
JPH07123015B2 (ja) | 1995-12-25 |
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