JPH03277366A - 医療液体用袋 - Google Patents
医療液体用袋Info
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- JPH03277366A JPH03277366A JP2077449A JP7744990A JPH03277366A JP H03277366 A JPH03277366 A JP H03277366A JP 2077449 A JP2077449 A JP 2077449A JP 7744990 A JP7744990 A JP 7744990A JP H03277366 A JPH03277366 A JP H03277366A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
ブロッキング性および機械的強度に優れた血液もしくは
リンゲル液、栄養液、治療用薬液などの薬液を充填する
ための医療液体用袋に関する。
は、ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ
塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体などが使用
されていた。
立性を重要視したガラス製やポリプロピレン製のボトル
タイプと、柔軟性を特徴としたポリエチレン、軟質ポリ
塩化ビニルやエチレン・酢酸ビニル共重合体製の袋状の
ものが使用されている。
の、また、内容物かはっきり見えることから、より透明
であるものが好ましいとされ、そのような性質のものが
望まれている。
ビニル共重合体(以下EVAと称す)材料においては、
より柔軟性、透明性を確保するために、分岐状ポリエチ
レンでは低密度品を、また、EVAでは高含有酢酸ビニ
ル品を使用することが好ましい。しかし、このような材
料では高圧蒸気殺菌処理(一般に110〜120℃に加
熱)工程に於いて袋状容器の内面がブロッキングしたり
、融着状態となり、後で医療用袋として使用できない状
態となってしまうといった欠点がある。
63号の各公報などにて知られている柔軟で且つ透明性
、耐熱性の優れる直鎖状ポリエチレンは、低密度領域で
は低結晶成分がブリードアウトしてブロッキングする問
題があり、また、高密度領域では柔軟性、透明性が損な
われる欠点がある。例えば、直鎖状ポリエチレンはエチ
レンと1−オレフィンとの共重合体であり、高圧法で得
られる分岐状低密度ポリエチレンより耐熱性および機械
的強度が優れたものである。
は、生成される短鎖分岐を単に最適化して、選択的に低
密度化することによって柔軟性を確保しようとしても、
低結晶成分が生成されてしまうことから、高圧蒸気殺菌
処理工程におけるブロッキング並びに融着現象を発生さ
せることになり、好ましくない。
るため、高密度化しようとすると柔軟性、透明性が損な
われたものとなってしまう。
透明性、柔軟性、耐熱性、耐ブロッキング性、機械的強
度に優れた医療液体用袋を提供することを目的とするも
のである。
内層および外層に直鎖状低密度ポリエチレンおよび高圧
法により得られた特定の分岐状低密度ポリエチレンの適
量配合物を用い、中間層に特定の直鎖状低密度ポリエチ
レンを用いることにより、医療液体用袋の柔軟性を維持
し、耐ブロッキング性、透明性が飛躍的に改良されて上
記の目的が達成されることを見い出して本発明を完成す
るに至った。
密度0.920g/caf以上のエチレンと1−オレフ
ィンとの共重合体である直鎖状低密度ポリエチレン70
〜95重量%および高圧法で得られた密度0.918g
/cj以上の分岐状低密度ポリエチレン5〜30重量%
からなる組成物と、中間層が密度0.915sr/cm
3以下の直鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴と
するものである。
度ポリエチレンおよび高圧法により得られた特定の分岐
状低密度ポリエチレンの適量配合物を用い、中間層に特
定の直鎖状低密度ポリエチレンを用いることにより、柔
軟性と機械的強度を有し、かつ耐ブロッキング性、透明
性が飛躍的に改良された袋とすることができ、これによ
って従来問題となっていた医療液体用袋の実用性能を一
段と向上させることができるものである。
薬液などの薬液を充填するためのもので、基本的に中間
層の表裏面に内層および外層を積層したフィルム状、シ
ート状の積層体の内層同志を内側にして重ね合わせたも
のをヒートシールして袋状に形成したものである。該袋
には吊り下げ用具や口部が形成されているのが普通であ
る。
状低密度ポリエチレンは、エチレンと通常炭素数が12
個以下の1−オレフィンとの共重合体であり、その1−
オレフィンの代表例としては、ブテン−1、ヘキセン−
1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1などが好適
である。これら1−オレフィンは、共重合割合により短
鎖分岐の数、ひいては密度の低下につながり種々の物性
に影響する。
層および外層としては密度0.920f/cm3以上、
好ましくは0.923g/7以上の材質のものが用いら
れる。このものの密度の上限は0.935g/c!II
程度であり、これより高い密度のものでは柔軟性が劣り
、一方、上記密度未満では耐熱性が劣り好ましくない。
分岐状低密度ポリエチレンは、高圧法で得られた密度0
.918g/ca1以上、好ましくは0.920〜0.
930g/iの材質のものである。低密度であるので密
度の上限は通常0.935g/cIj程度であるが、本
発明の効果が奏されるものであれば、これに限られない
。
、上記未満では耐熱性が劣るようになる。
を用いたときは、例えば、後記の比較例4に示すとおり
、ブロッキング性、透明性が満足するものとならない。
ポリエチレンの配合割合は、前者70〜95重量%およ
び後者5〜30重量%、好ましくは前者80〜95重量
%および5〜20重量%である。前者が少なすぎると耐
熱性が劣るようになり、一方、多過ぎるとブロッキング
性、透明性が劣るようになり好ましくない。
キング現象を防止する目的で内層面に凹凸を施すこと(
特公昭57−6947号および特開昭60−24675
7号各公報参照)においても、内層に含まれる特定の分
岐状低密度ポリエチレンを用いていることから、微小か
つ均質な凹凸をより簡易に施し易い。
ポリエチレンは、上記の内層および外層で用いる直鎖状
低密度ポリエチレンと同種のものであるが、密度が0.
915g/C11以下、好ましくは0. 9 ] Og
/ctp以下のものである。
ad程度であり、これより低いものでは機械的強度、耐
熱性が劣り、一方、上記密度より高いものでは柔軟性が
満足しなくなる。
おりであるが、これら成分においては、本発明の効果を
著しく損なわない限り、他の樹脂成分、ゴム、安定剤、
着色剤、滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤等の付加
的成分を含有していても構わない。
0〜100μm1好ましくは30〜60μm1中間層が
通常50〜500μm1好ましくは150〜300μm
1外層が通常10〜100μm1好ましくは30〜60
μmであり、これら層を積層してなる積層体全体の厚み
の好適な範囲は0.15〜0.5+onである。0.1
5+++m未満では質量感が損なわれやすく、一方、0
.5關を越えると、柔軟性が不足気味となる。各層の厚
み割合は特に制限するものではないが、柔軟性を十分に
付与するには、中間層の厚みを積層体全体の厚みの60
%以上、特に70〜85%にすることが好ましい。
プロピレンなどに使用されている一般の共押出インフレ
ーション法、共押出Tダイ法などのフィルム製造法によ
って製造することができ、透明性の観点より水冷式、急
冷式の共押出方法を採用することができる。特に、使用
される上記各層の低密度ポリエチレンのMFRはJIS
−に6760によるMFRで0.1〜10g/10分の
ものが好ましい。
す方法によって行なった。
率を測定し判断した。
目視観察により判断した。
内面に於けるフィルム同志の粘着状態を観察し判断した
。
を観察し、目視判定した。
張破断時に於ける強度を測定し判断した。
MFRが2.0g/10分(JISK6760試験法で
測定)かつ密度が0.920g/cm3のエチレン・ヘ
キセン−1共重合体80重量%およびMFRが1.Og
/10分かつ密度が0.920r/catの分岐状低密
度ポリエチレン20重量%の混合物を用い、また、中間
層用の直鎖状低密度ポリエチレンとして、エチレンとヘ
キセン−1との共重合体で、MFRが2.0g/10分
、かつ密度が0.900g/cI!のエチレン・ヘキセ
ン−1共重合体を用い、水冷共押出インフレーションフ
ィルム成形機(厚み0. 3mm)を使用して、第1表
に示す各層厚みの積層フィルムとした後、これをヒート
シールして袋を製造した。
す結果を得た。
FRが2.0g/10分かつ密度が0.920g/ci
lのエチレン#4−メチルペンテンー1共重合体80重
量%およびFMRが1.0g/10分かつ密度が0.9
20r/catの分岐状低密度ポリエチレン20重量%
の混合物を用い、また、中間層用の直鎖状低密度ポリエ
チレンとして、MFRが2.Or/10分かつ密度が0
.900g/cIdのエチレン・4−メチルペンテン−
1共重合体を用いて、実施例1と同様にして評価した。
FRが2.0g/10分かつ密度が0.920g/c#
iのエチレン・ブテン−1共重合体80重量%およびM
FRが1.0g/10分かつ密度が0.920g/ci
の分岐状低密度ポリエチレン20重量%の混合物を用い
、また、中間層用の直鎖状低密度ポリエチレンとして、
MFRが2.0g/l、0分かつ密度が0.900g/
cI11のエチレン・ブテン−1共重合体を用いて実施
例1と同様にして評価した。
FRが2.0g/10分かつ密度が0.920g10j
のエチレン・ブテン−1共重合体95重量%およびMF
Rが1.Og/10分かつ密度が0.920r/cat
の分岐状低密度ポリエチレン5重量%の混合物を用い、
また、中間層用の直鎖状低密度ポリエチレンとして、M
FRが2.0g/10分かつ密度が0.900r/ca
tのエチレン・ブテン−1共重合体を用い、実施例1と
同様にして評価した。
FRが2.0g/10分かつ密度が0.920g/ci
のエチレン・ブテン−]共重合体98重量%およびMF
Rが1.0g/ユO分かつ密度が0.920g/crt
rの分岐状低密度ポリエチレン2重量%の混合物を用い
、また、中間層用の直鎖状低密度ポリエチレンとして、
MFRが2、Og/10分かつ密度が0.900g/c
mのエチレン・ブテン−1共重合体を用い、実施例1と
同様にして評価した。
MFRが2.0g/10分かつ密度が0.920g/c
dのエチレン・ブテン−1共重合体60重量%およびM
FRが1.Of/1..0分かつ密度が0.920sr
/Cll1の分岐状低密度ポリエチレン40重量%の混
合物を用い、また、中間層用の直鎖状低密度ポリエチレ
ンとして、MFRが2.0g/10分かつ密度が0.9
00g/ca(のエチレン・ブテン−1共重合体を用い
、実施例1と同様にして評価した。
MFRが2.0g/10分かつ密度が0.920g10
jのエチレン・ブテン−1共重合体80重量%およびM
FRが1.0g/10分かつ密度が0.920g/cI
Iの分岐状低密度ポリエチレン20重量%の混合物を用
い、また、中間層用の直鎖状低密度ポリエチレンとして
、MFRが2、Or/10分かつ密度が0.925+r
/cdのエチレン・ブテン−1共重合体を用い、実施例
1と同様にして評価した。
FRが2.Or/10分かつ密度が0.920g/cm
3のエチレン・ブテン−1共重合体を用い、中間層用の
直鎖状低密度ポリエチレンとして、MFRが2.0g/
10分かつ密度が0.900g/cjのエチレン・ブテ
ン−1共重合体を用い、実施例1と同様にして評価した
。
Claims (1)
- 内層および外層が密度0.920g/cm^3以上のエ
チレンと1−オレフィンとの共重合体である直鎖状低密
度ポリエチレン70〜95重量%および高圧法で得られ
た密度0.918g/cm^3以上の分岐状低密度ポリ
エチレン5〜30重量%からなる組成物と、中間層が密
度0.915g/cm^3以下の直鎖状低密度ポリエチ
レンであることを特徴とする医療液体用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2077449A JP3017767B2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 医療液体用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2077449A JP3017767B2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 医療液体用袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03277366A true JPH03277366A (ja) | 1991-12-09 |
JP3017767B2 JP3017767B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=13634330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2077449A Expired - Fee Related JP3017767B2 (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 医療液体用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017767B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06105888A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 医療容器用積層フィルム及びそれを用いた医療用容器 |
JP2015033441A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 東ソー株式会社 | ポリエチレン製医療容器 |
-
1990
- 1990-03-27 JP JP2077449A patent/JP3017767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06105888A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 医療容器用積層フィルム及びそれを用いた医療用容器 |
JP2015033441A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 東ソー株式会社 | ポリエチレン製医療容器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3017767B2 (ja) | 2000-03-13 |
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