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JPH03235218A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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Publication number
JPH03235218A
JPH03235218A JP3005590A JP3005590A JPH03235218A JP H03235218 A JPH03235218 A JP H03235218A JP 3005590 A JP3005590 A JP 3005590A JP 3005590 A JP3005590 A JP 3005590A JP H03235218 A JPH03235218 A JP H03235218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
layer
magnetic
coercive force
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3005590A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Sato
元治 佐藤
Yoshihiko Onishi
良彦 大西
Hidetaka Hayashi
秀高 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP3005590A priority Critical patent/JPH03235218A/ja
Publication of JPH03235218A publication Critical patent/JPH03235218A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は、磁気ディスク、磁気ドラムなどの磁気記録
媒体の製造方法に係り、詳しくは、チタン基板を用いた
高保磁力を有する磁気記録媒体の製造方法に関する。
[従来の技術] 周知のように、磁気ディスクなどの磁気記録媒体におい
ては、その高記録密度化が進められている。一般に、磁
気記録媒体の性能を決定する因子として、次式■で表さ
れる磁化遷移幅a(μm)がある。
acCδ・Br/ (m−Hc)      −■但し
、δは磁性体層膜厚(μm)、Brは残留磁束密度(G
) 、mは角形性に関する因子、Heは保磁力(Oe)
である。
記録密度を向上させるには、上記の式■テ表される磁化
遷移幅aの値を小さくする必要があり、磁性体層の薄膜
化とともに、保磁力の向上が有効な手段となっている。
そのため、従来、保磁力を向上させる方法としては以下
に説明する方法が採られている。
すなわち、針状のγ−FezOx 、耐久性を確保する
ためのフィラーとしての^IJs 、及びバインダを混
練し、これをアルミニウム合金基板上にスピンコード法
により塗布する塗布型媒体においては、γ−Fez03
針状粒子を微細化したり、あるいはCo (コバルト)
を被着したりすることが行われている。
また、アルミニウム合金基板の表面に耐久性、表面精度
を確保するためのNiPめっきを施した基板C以下、N
iPめっき基板という)上に、Co−P、Co−N1−
Pなどの磁性体層を無電解めっき法により形成するめっ
き薄膜型媒体においては、めっき浴組成の改善が行われ
ている。
さらに、NiPめっき基板上にCo−Ni−Cr、 G
o−Niなとの金属磁性体層をスパッタ法により形成す
るスパッタ1膜型媒体においては、磁性体組成の改善が
行われている。また、基板を高温にして磁性体層を形成
する方法(例えば、石川ら、第11回日本応用磁気学会
学術講演概要集、p18.1987.11)、あるいは
、基板に逆バイアス電圧を印加して磁性体層の成膜条件
を最適化するようにした方法(例えば、橋本ら、第35
回応用物理学関係連合講演予稿集、p57.1988.
10)などが提案されている。
このような方法により保磁力を向上させ高記録密度化が
進められているが、塗布型媒体での薄膜化の困難性、あ
るいは生産性や操作性などの点から、基板上に磁性体層
をスパッタ法により形成した磁気記録媒体が高密度磁気
記録媒体として期待されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このスパッタ薄膜型媒体における上記従
来技術のうち、磁性体組成の改善による方法は、磁性体
層の材料としてCo−Cr−Ptといった貴金属を用い
るようにしているので、製品価格が高くなるという不具
合があった。
また、基板を高温にして磁性体層を形成する方法では、
基板温度を高めることによって保磁力が向上した磁気記
録媒体が得られているが、基板を保持するためのキャリ
アが加熱により変形し易くなる等の成膜装置上の問題か
ら、研究レベルではなく量産を行う場合には、基板温度
が250 ’Cを超えた状態での磁性体層の形成は容易
でない。
一方、基板に逆バイアス電圧を印加した状態で成膜する
方法では、保磁力が向上した磁気記録媒体が得られてい
るが、逆バイアス電圧を印加する必要があるため、成膜
装置の構造がwi雑で高価になるという不具合がある。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、基板上に磁性体層を形成した後この基板
を250℃以上の温度で加熱することにより、基板の磁
化、変形を生じさせることなく保磁力を向上させた磁気
ディスクなどの磁気記録媒体を製造できる、磁気記録媒
体の製造方法の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、請求項1の発明による磁気
記録媒体の製造方法は、チタン基板上に磁性体層、保護
・潤滑層を順に形成した後、これを250〜885℃の
温度で加熱処理することを特徴としている。
また、請求項2の発明による磁気記録媒体の製造方法は
、加熱処理によって保磁力をより向上させるため、請求
項1に加えてチタン基板と磁性体層との間にCr層を形
成し、チタン基板上にCr層、磁性体層、保護・潤滑層
を順に形成した後、これを250〜885℃の温度で加
熱処理することを特徴としている。
[作 用] この発明による方法においては、磁気記録媒体を構成す
る基板をチタンからなるチタン基板としている。これは
、磁気記録媒体の製作にあたり、アルミニウム合金基板
では、高記録密度化のため磁性金属をスパッターするこ
とも可能であるが、この際に基板温度を250℃以上に
すると基板の変形が生じるとともに、基板表面が軟らか
く取り扱い難いという問題があり、また、NiPめっき
基板では、250℃以上に加熱するとNiPめっき層が
仕様限界値を超えて磁化され磁性体層に悪影響を与える
という問題があるためである。さらに、強化処理ガラス
基板では、表面平坦度の確保が容易であること等からN
iPめっき基板に代わるものとして注目されているが、
高温加熱を行うと強化処理層中のイオンが磁性体層中に
拡散し、磁性体性能を劣化させるという問題がある。
これに対して、チタン基板は、■非磁性であり、250
℃以上に加熱されても極めて変形しにくく高温での熱処
理が可能なこと、■硬度がアルミニウム合金のビッカー
ス硬度Hシ=60程度に比べHv−200程度と高く、
NiPめっきを施すことなく磁性体層を直接形成できる
こと、■高温でも他元素との反応性が低いこと、■耐食
性に優れていること、などの磁気記録媒体の基板として
の長所を備えている。なお、チタン基板としては、ピン
トエラーの原因となる晶出物などの欠陥の発生が少ない
高純度チタンからなるものが望ましい。
このような理由により定めたチタン基板上に磁性体層、
保護・潤滑層を順に形成したものを、あるいはチタン基
板上にCr層、磁性体層、保護・潤滑層を順に形成した
ものを、250〜885℃の温度で加熱処理することに
より、基板の磁化、変形を生しることなく保磁力を向上
させることができた。磁性体層の材料としては、スパッ
タ法で用いられる代表的なものであるCo−Ni−Cr
、 Co−Ni等のC0基合金が挙げられる。
上記の加熱処理による保磁力向上の作用機構は、次のよ
うに推定される。すなわち、磁性体層を大気中で加熱処
理した場合にはその粒界が選択的に酸化され、磁性体層
にCrを含む場合には粒界へのCrの偏析が促進される
。これにより、磁性体層の結晶粒自体が単磁区粒子とし
て振る舞うことにより保磁力が向上するものと考えられ
る。また、チタン基板表面上に下地層としてのCr層が
形成されている場合には、その厚みを厚くすることによ
りCrの(110)面が加熱処理によって成長し、C0
基合金では磁化容易軸(0輪)が面内に配向され易くな
り、保磁力がより向上するものと考えられる。
また、この発明における加熱処理温度は250〜885
℃の範囲が適当である。現状の技術では、磁性体層など
の形成にあたり、基板温度は、上述したように基板材料
の性質や装置上の制約から、200〜250℃程度が限
度となっている。したがって、250″Cより低い温度
では、上記保磁力向上効果を得るためには長時間の加熱
処理を要し、生産性の点から好ましくない。また、88
5℃を超えて加熱処理すると、チタン基板の結晶構造が
それまでのH,C,P、 (最密六方格子)構造からB
、C,C,(体心六方格子)構造に変化し、チタン基板
表面上に形成されている磁性体層、あるいは、Cr層の
表面に微細な凹凸が生じ、これらの特性が劣化するとい
う悪影響がある。なお、加熱処理時間は温度条件により
定められるものである。
〔実施例] 以下にこの発明の一実施例を示し、さらに具体的に説明
する。
まず、チタン材(神戸製鋼所型、KS−40、純チタン
、JISI種)を厚さ1.270−5直径3.5インチ
に成形し、これに所定の内外周端面加工、表面研磨を施
し、磁気ディスク用基板とした。
次いで、下記に示す条件により、磁気ディスクの断面構
成図の第1図(a)に示すように、上記のチタン基板1
上に、順次、Cr層2、Co−Ni−Cr合金からなる
磁性体層3、C(炭素)からなる保護・潤滑層4の3層
を形成した。また、磁気ディスクの断面構成図の第1図
(1))に示すように、チタン基板1上に、順次、Co
−Ni−Cr合金からなる磁性体層3、Cからなる保護
・潤滑層4を形成した。その後、これらを大気雰囲気中
で加熱処理して磁気ディスクを製作した。
■ydしLLL製詐製作 成膜袋ffi : D、C,マグネトロンスパッタ装置
基板温度=250℃ 構成:チタン基板/ Cr層(IN!厚:0.3000
人) /Cohz、 5Nisocry、 s層(膜厚
:600人)70層(膜厚:300人) 加熱処理温度二500.600℃(大気中)(加熱時間
は第2図参照) (以下、余白) 次に得られた磁気ディスクの保磁力Heを振動試料型磁
力計により測定した。その結果を第2図に示す。また、
基板の変形量を比較するために、3.5インチ用の上記
チタン基板と同サイズのNiPめっき基板(AI−Mg
合金の上に厚み約15μmのNiPめっきを施し、表面
研摩したもの)とをそれぞれ3枚づつ用意し、これらを
350.450.650℃の温度で各2時間加熱処理し
、加熱処理による各基板の変形量を面歪み計(商品名:
NIDEK、ニデンク社製)により測定した。
その結果を第1表に示す。
(以下、余白) 第1表 (以下、余白) 第2図から、この発明による方法で製作された磁気ディ
スクは、800〜1000 (Oe)程度の保磁力を有
する従来のCr層を備えたそれに比較して、保磁力が向
上していることが判る。また、Cr層を設けないものに
おいても加熱処理を行うことにより保磁力が向上してい
る。また、第1表に示すように、従来のNiPめっき基
板では加熱温度が300℃程度(第1表には記載してい
ないが、実験結果に蟇づ<f)超えると変形が発生する
が、この発明に係るチタン基板では、加熱処理しても変
形することはない、このように、基板の磁化、変形を生
じることなく、保磁力が向上した磁気ディスクを製作す
ることができた。
なお、上記実施例では、大気雰囲気中で加熱処理を行う
ようにしたが、保護・潤滑層として0層を用いた場合に
は、C+O1−+CO,の反応によりCが飛散し易くな
ることから無酸素雰囲気中、例えば窒素、アルゴン雰囲
気中で加熱処理を行うことが好ましい。また、磁性体層
などの形成は、スパッタ法に限らず、1着法、化学気相
成長法、めっき法などの他の方法で行ってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項1の発明による磁気記録媒
体の製造方法では、チタン基板上に磁性体層、保護・潤
滑層を順に形成した後、これを250〜885℃の温度
で加熱処理することにより、基板の磁化、変形を生じる
ことなく、保磁力が向上した磁気記録媒体が得られる。
また、請求項2の発明による磁気記録媒体の製造方法で
は、請求項1の構成に加えてチタン基板と磁性体層との
間にCr層を設け、加熱処理を施すようにしたので、保
磁力がより向上した磁気記録媒体を製造することができ
る。これにより、この発明によれば、高記録密度化に適
した磁気ディスクなどの磁気記録媒体を捷供できる。
さらに、製造に際して広く使用されている一般の成膜装
置がそのまま使用でき、低コスト化が図れるという経済
的効果をも得られるとともに、チタン基板を用いたこの
発明により製造された磁気記録媒体によれば、記録密変
の向上に加えて、従来のNiPめっき基板に比べて基板
強度が高いことから薄肉化が可能となり、磁気ディスク
装置の大型化を招くことなくその高容量化に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(al、(b)はこの発明に係る磁気ディスクの
断面構成図、第2図はこの発明による方法により得られ
た磁気ディスクの保磁力の一例を示す図である。 l−チタン基板、2−Cr層、3−磁性体層、4−保護
・潤滑層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チタン基板上に磁性体層、保護・潤滑層を順に形
    成した後、これを250〜885℃の温度で加熱処理す
    ることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. (2)チタン基板上にCr層、磁性体層、保護・潤滑層
    を順に形成した後、これを250〜885℃の温度で加
    熱処理することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP3005590A 1990-02-08 1990-02-08 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH03235218A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276513A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Toyota Motor Corp 電源制御装置
US7416794B2 (en) 2004-03-25 2008-08-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium, method for manufacturing recording medium and magnetic recording apparatus
US7622204B2 (en) 2004-03-25 2009-11-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium and magnetic recording apparatus

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