JPH0320164Y2 - - Google Patents
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- JPH0320164Y2 JPH0320164Y2 JP15657186U JP15657186U JPH0320164Y2 JP H0320164 Y2 JPH0320164 Y2 JP H0320164Y2 JP 15657186 U JP15657186 U JP 15657186U JP 15657186 U JP15657186 U JP 15657186U JP H0320164 Y2 JPH0320164 Y2 JP H0320164Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slip member
- tire
- slip
- net
- ladder
- Prior art date
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- Ladders (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は降雪の日などの際に自動車等のタイヤ
に装着して用いる車両用滑止め部材に関するもの
である。
に装着して用いる車両用滑止め部材に関するもの
である。
(従来技術)
従来、タイヤに装着して用いる車両用滑止め具
として例えば特公昭57−53201号公報、または第
18図示あるいは第19図示のようなものが開発
されている。
として例えば特公昭57−53201号公報、または第
18図示あるいは第19図示のようなものが開発
されている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、上記従来の車両用滑止め具における
前者(特公昭57−53201号公報)の滑止め部材は
ゴムあるいは合成樹脂製の単なる細巾棒状体から
なるものであるため、タイヤに装着して用いた場
合に滑止め部材と滑止め部材の間隔部分で衝撃が
発生する問題点があり、また後者(第18図ある
いは第19図)は、いずれもネツト本体11の両
端部11a,11bを第20図および第21図示
のように相互に相手側の端部に重合状に挿通係合
することによつて係止するようになつているた
め、どうしても前記重合状の挿通係止部の一方が
路面に対して突出状11cとなつて、この部分が
路面との摩擦により、他部より早く摩耗して破損
を起し易く、また衝撃も生ずるという問題点があ
つたとともに上記型式のものはタイヤの両側面に
沿つて巻付けられる部分(長手方向の両側辺部)
がネツト本体11の自己弾性応力により元の平板
状態に復元しようとし、その結果タイヤの両側面
に対するなじみが悪くなり、ネツト本体11がタ
イヤの外周面から外れ易くなるという惧れがある
ばかりでなく、ネツト本体連結部両端部を重合状
態として連結するため、タイヤの大きさに合せて
巻付け寸法を調整する範囲を大きくとることがで
きない等の問題点があつた。
前者(特公昭57−53201号公報)の滑止め部材は
ゴムあるいは合成樹脂製の単なる細巾棒状体から
なるものであるため、タイヤに装着して用いた場
合に滑止め部材と滑止め部材の間隔部分で衝撃が
発生する問題点があり、また後者(第18図ある
いは第19図)は、いずれもネツト本体11の両
端部11a,11bを第20図および第21図示
のように相互に相手側の端部に重合状に挿通係合
することによつて係止するようになつているた
め、どうしても前記重合状の挿通係止部の一方が
路面に対して突出状11cとなつて、この部分が
路面との摩擦により、他部より早く摩耗して破損
を起し易く、また衝撃も生ずるという問題点があ
つたとともに上記型式のものはタイヤの両側面に
沿つて巻付けられる部分(長手方向の両側辺部)
がネツト本体11の自己弾性応力により元の平板
状態に復元しようとし、その結果タイヤの両側面
に対するなじみが悪くなり、ネツト本体11がタ
イヤの外周面から外れ易くなるという惧れがある
ばかりでなく、ネツト本体連結部両端部を重合状
態として連結するため、タイヤの大きさに合せて
巻付け寸法を調整する範囲を大きくとることがで
きない等の問題点があつた。
本考案は上記問題点を解決し、ネツト本体連結
両端部を重合状とせずに連結することにより、重
合状突出による摩擦をなくし、連結部の早期破損
を防止し得るとともに前記突出部による衝撃をな
くし、しかもネツト状滑止め部材の横巾をタイヤ
外周面(接地面)の巾寸法と略等しくし、かつ前
記ネツト状滑止め部材中に少なくとも1乃至数個
のラダー状滑止め部材形成するとともに前記ネツ
ト状滑止め部材両側平行条片部の索条連結具係止
用舌片部を索条に係止し、さらに前記両側平行条
片部および斜状条片部内にそれぞれ補強芯材を一
体にモールドすることにより、前記ネツト状滑止
め部材の強度を高め、かつ自己弾性応力による復
元力によりタイヤ外周面からの外れおよび高速回
転時のネツト状滑止め部材の浮上りを防止し、同
時にタイヤの大きさに合せて巻付け寸法を調整し
得る範囲を大きくとることができる車両用滑止め
部材を提供することを目的とするものである。
両端部を重合状とせずに連結することにより、重
合状突出による摩擦をなくし、連結部の早期破損
を防止し得るとともに前記突出部による衝撃をな
くし、しかもネツト状滑止め部材の横巾をタイヤ
外周面(接地面)の巾寸法と略等しくし、かつ前
記ネツト状滑止め部材中に少なくとも1乃至数個
のラダー状滑止め部材形成するとともに前記ネツ
ト状滑止め部材両側平行条片部の索条連結具係止
用舌片部を索条に係止し、さらに前記両側平行条
片部および斜状条片部内にそれぞれ補強芯材を一
体にモールドすることにより、前記ネツト状滑止
め部材の強度を高め、かつ自己弾性応力による復
元力によりタイヤ外周面からの外れおよび高速回
転時のネツト状滑止め部材の浮上りを防止し、同
時にタイヤの大きさに合せて巻付け寸法を調整し
得る範囲を大きくとることができる車両用滑止め
部材を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案は上記問題点を解決するため、タイヤに
装着して用いる車両用滑止め部材であつて、ゴム
あるいは合成樹脂等の弾性体によりタイヤの外周
面および両側面に適合し得る内側形と所要巾をも
つて形成されたラダー状滑止め部材および前記ラ
ダー状滑止め部材間において少なくとも1乃至数
個のラダー状滑止め部材を有し、かつ前記タイヤ
の外周面に適合し得る内側形と所要巾をもつて前
記ラダー状滑止め部材と一体に形成されたネツト
状滑止め部材とからなり、前記ネツト状滑止め部
材はその両側平行条片部に索条連結具係止用舌片
部を設けるとともに前記索条連結具係止用舌片部
の基端部を、前記両側平行条片部と所要角度をも
つて交差する斜状条片部との集約部となし、さら
に前記両側平行条片部および斜状条片部内に補強
芯材を一体にモールドして構成されるものであ
る。
装着して用いる車両用滑止め部材であつて、ゴム
あるいは合成樹脂等の弾性体によりタイヤの外周
面および両側面に適合し得る内側形と所要巾をも
つて形成されたラダー状滑止め部材および前記ラ
ダー状滑止め部材間において少なくとも1乃至数
個のラダー状滑止め部材を有し、かつ前記タイヤ
の外周面に適合し得る内側形と所要巾をもつて前
記ラダー状滑止め部材と一体に形成されたネツト
状滑止め部材とからなり、前記ネツト状滑止め部
材はその両側平行条片部に索条連結具係止用舌片
部を設けるとともに前記索条連結具係止用舌片部
の基端部を、前記両側平行条片部と所要角度をも
つて交差する斜状条片部との集約部となし、さら
に前記両側平行条片部および斜状条片部内に補強
芯材を一体にモールドして構成されるものであ
る。
(作用)
滑止め部材1は第8〜12図示のようにタイヤ
Aに装着して使用されるものである。
Aに装着して使用されるものである。
而して上記第8〜9図示のようにタイヤAに装
着された各滑止め部材1は車の走行に際し、その
ラダー状滑止め部材1a,1a間に設けたネツト
状滑止め部材1bにより前記各ラダー状滑止め部
材1a,1a間でタイヤAが路面と当接すること
により発生する衝撃(シヨツク)を防止し得ると
ともに前記ネツト状滑止め部材間に存在するラダ
ー状滑止め部材1′aおよび前記ネツト状滑止め
部材1bの両側平行条片部1b1、索条連結具係止
用舌片部1b2、斜状条片部1b3内にそれぞれ一体
にモールドした補強芯材によつて前記ネツト状滑
止め部材の強度を増加し耐久性を向上し、かつタ
イヤ外周面へのなじみを良好とし、前記ネツト状
滑止め部材1bが自己弾性応力による復元力によ
りタイヤAの外周面から外れたり、あるいは高速
回転時にタイヤAの外周面から浮上り外れるのを
防止して安定した走行を行うことができるもので
ある。
着された各滑止め部材1は車の走行に際し、その
ラダー状滑止め部材1a,1a間に設けたネツト
状滑止め部材1bにより前記各ラダー状滑止め部
材1a,1a間でタイヤAが路面と当接すること
により発生する衝撃(シヨツク)を防止し得ると
ともに前記ネツト状滑止め部材間に存在するラダ
ー状滑止め部材1′aおよび前記ネツト状滑止め
部材1bの両側平行条片部1b1、索条連結具係止
用舌片部1b2、斜状条片部1b3内にそれぞれ一体
にモールドした補強芯材によつて前記ネツト状滑
止め部材の強度を増加し耐久性を向上し、かつタ
イヤ外周面へのなじみを良好とし、前記ネツト状
滑止め部材1bが自己弾性応力による復元力によ
りタイヤAの外周面から外れたり、あるいは高速
回転時にタイヤAの外周面から浮上り外れるのを
防止して安定した走行を行うことができるもので
ある。
(実施例)
第1図乃至第17図は本考案の一実施例を示
し、1はゴムあるいは合成樹脂等の弾性体により
タイヤAの外周面Bおよび両側面Cに適合し得る
内側形と所要巾をもつて形成されたラダー状滑止
め部材1aおよび前記ラダー状滑止め部材1a,
1a間において少なくとも1乃至数個のラダー状
滑止め部材1′aを有し、かつ前記タイヤAの外
周面Cに適合し得る内側形と所要巾をもつて前記
ラダー状滑止め部材1a,1′aと一体に形成さ
れた同材質からなるネツト状滑止め部材1bによ
つて構成される滑止め部材である。1b1は前記ネ
ツト状滑止め部材1bの両側平行条片部、1b2は
同索条連結具係止用舌片部、1b3は同斜状条片
部、1b4は前記索条連結具係止用舌片部1b2の基
端部、1b5は連結具係止孔、1b6は補強芯材であ
る。なお前記補強芯材1b6はワイヤー等の金属線
材、合成繊維紐、バンド、その他適宜のものでよ
い。また、前記ラダー状滑止め部材1a,1′a
および索条連結具係止用舌片部1b2は、その両端
部があらかじめタイヤAの両側面Cに沿うよう折
曲成型されたものあるいは一端部があらかじめタ
イヤAの内側面側に沿うよう折曲成型されたも
の、または非使用時は両端部が平板状となつてお
り、使用時のみタイヤAの両側面Cに沿つて折曲
されて装着されるようにしたもの等、いずれのも
のでもよい。1c,1cは必要に応じ前記ラダー
状滑止め部材1a,1aの連結側面に所要数突設
される所要巾の扁平状にして、かつ所要長さから
なるシヨツク吸収用舌片であつて、前記ラダー状
滑止め部材1aおよびネツト状滑止め部材1bと
同一材質をもつて一体に形成されるものである。
なお前記シヨツク吸収用舌片1c,1cは相互に
噛合可能にその突設位置をずらせることが好まし
いが、これに限定されるものではない。
し、1はゴムあるいは合成樹脂等の弾性体により
タイヤAの外周面Bおよび両側面Cに適合し得る
内側形と所要巾をもつて形成されたラダー状滑止
め部材1aおよび前記ラダー状滑止め部材1a,
1a間において少なくとも1乃至数個のラダー状
滑止め部材1′aを有し、かつ前記タイヤAの外
周面Cに適合し得る内側形と所要巾をもつて前記
ラダー状滑止め部材1a,1′aと一体に形成さ
れた同材質からなるネツト状滑止め部材1bによ
つて構成される滑止め部材である。1b1は前記ネ
ツト状滑止め部材1bの両側平行条片部、1b2は
同索条連結具係止用舌片部、1b3は同斜状条片
部、1b4は前記索条連結具係止用舌片部1b2の基
端部、1b5は連結具係止孔、1b6は補強芯材であ
る。なお前記補強芯材1b6はワイヤー等の金属線
材、合成繊維紐、バンド、その他適宜のものでよ
い。また、前記ラダー状滑止め部材1a,1′a
および索条連結具係止用舌片部1b2は、その両端
部があらかじめタイヤAの両側面Cに沿うよう折
曲成型されたものあるいは一端部があらかじめタ
イヤAの内側面側に沿うよう折曲成型されたも
の、または非使用時は両端部が平板状となつてお
り、使用時のみタイヤAの両側面Cに沿つて折曲
されて装着されるようにしたもの等、いずれのも
のでもよい。1c,1cは必要に応じ前記ラダー
状滑止め部材1a,1aの連結側面に所要数突設
される所要巾の扁平状にして、かつ所要長さから
なるシヨツク吸収用舌片であつて、前記ラダー状
滑止め部材1aおよびネツト状滑止め部材1bと
同一材質をもつて一体に形成されるものである。
なお前記シヨツク吸収用舌片1c,1cは相互に
噛合可能にその突設位置をずらせることが好まし
いが、これに限定されるものではない。
1a1は前記ラダー状滑止め部材1a内に一体に
モールドされた芯部材であつて、数条のワイヤー
1a2と、前記ワイヤー1a2の各両端部を、略直交
状に串通しした状態で一体に固結したダイキヤス
ト製棒状剛性係止部材1a3とからなる。2,2は
前記ラダー状滑止め部材1a,1′aの両端部に
穿設した側部開口切欠溝2a,2a付の係合孔。
なお前記係合孔2,2は単なる孔でもよく、また
その数は1個でもよい。3は連結金具であつて、
棒材を略O字形状に折曲し、その上端を稍々水平
方向に折曲するか、または下方へ折曲げてラダー
状滑止め部材3aとし、さらに下端を上方へ折曲
げて索条取付部3bとし、前記索条取付部3bを
索条4(ロープ、ワイヤー、チエーン等を含む)
に適宜間隔をおいてかしめ付けて前記連結金具3
を前記索条4に適宜間隔をおいて固定するもので
ある。なお索条4をチエーンとした場合は、第1
3図示のように前記連結金具3の索条取付部3b
をチエーンにゆるく巻着して取付けるものであ
る。また前記連結金具は第14図示のように板材
で形成してもよい。4a,4aは前記索条4の両
端部に形成された環部であつて、後述の連結フツ
ク体5を係止し得るものであれば、どのようなも
のでもよい。5は索条4,4を連結するための連
結フツク体であつて、タイヤAの大きさに合せて
長さの異なるものを数種用意し、サイズの合うも
のを用いるようになつている。6は前記タイヤA
の外側に位置する索条4の一端部に取付けられた
緊締具であつて、例えば、バンドのバツクルその
他適宜の締付具の如く自由に前記索条4の締付力
を調整できるものであればその構造はいかなるも
のでもよい。7はバンドであつて、第9図a示の
ように前記ネツト状滑止め部材1bの索条連結具
係止用舌片部1b2の連結具係止孔1b5に係止した
舌片部係止用フツク体8に係止し、前記ネツト状
滑止め部材1bの浮上りを防止するためのもので
ある。なお前記舌片部係止用フツク体8は金属、
プラスチツク等の棒材、あるいは板材で形成され
ており、第8図a示のように前記索条連結具係止
用舌片部1b2を索条4に係止するようにしてもよ
い。9はスパイクを示す。
モールドされた芯部材であつて、数条のワイヤー
1a2と、前記ワイヤー1a2の各両端部を、略直交
状に串通しした状態で一体に固結したダイキヤス
ト製棒状剛性係止部材1a3とからなる。2,2は
前記ラダー状滑止め部材1a,1′aの両端部に
穿設した側部開口切欠溝2a,2a付の係合孔。
なお前記係合孔2,2は単なる孔でもよく、また
その数は1個でもよい。3は連結金具であつて、
棒材を略O字形状に折曲し、その上端を稍々水平
方向に折曲するか、または下方へ折曲げてラダー
状滑止め部材3aとし、さらに下端を上方へ折曲
げて索条取付部3bとし、前記索条取付部3bを
索条4(ロープ、ワイヤー、チエーン等を含む)
に適宜間隔をおいてかしめ付けて前記連結金具3
を前記索条4に適宜間隔をおいて固定するもので
ある。なお索条4をチエーンとした場合は、第1
3図示のように前記連結金具3の索条取付部3b
をチエーンにゆるく巻着して取付けるものであ
る。また前記連結金具は第14図示のように板材
で形成してもよい。4a,4aは前記索条4の両
端部に形成された環部であつて、後述の連結フツ
ク体5を係止し得るものであれば、どのようなも
のでもよい。5は索条4,4を連結するための連
結フツク体であつて、タイヤAの大きさに合せて
長さの異なるものを数種用意し、サイズの合うも
のを用いるようになつている。6は前記タイヤA
の外側に位置する索条4の一端部に取付けられた
緊締具であつて、例えば、バンドのバツクルその
他適宜の締付具の如く自由に前記索条4の締付力
を調整できるものであればその構造はいかなるも
のでもよい。7はバンドであつて、第9図a示の
ように前記ネツト状滑止め部材1bの索条連結具
係止用舌片部1b2の連結具係止孔1b5に係止した
舌片部係止用フツク体8に係止し、前記ネツト状
滑止め部材1bの浮上りを防止するためのもので
ある。なお前記舌片部係止用フツク体8は金属、
プラスチツク等の棒材、あるいは板材で形成され
ており、第8図a示のように前記索条連結具係止
用舌片部1b2を索条4に係止するようにしてもよ
い。9はスパイクを示す。
以上要するに本考案においては滑止め部材1を
タイヤAへ装着できるものであればその手段、構
造は本実施例に限定されることなくいかなるもの
でもよい。
タイヤAへ装着できるものであればその手段、構
造は本実施例に限定されることなくいかなるもの
でもよい。
(効果)
以上説明したように本考案によれば、タイヤに
装着して用いる車両用滑止め部材であつて、ゴム
あるいは合成樹脂等の弾性体によりタイヤの外周
面および両側面に適合し得る内側形と所要巾をも
つて形成されたラダー状滑止め部材および前記ラ
ダー状滑止め部材間において少なくとも1乃至数
個のラダー状滑止め部材を有し、かつ前記タイヤ
の外周面に適合し得る内側形と所要巾をもつて前
記ラダー状滑止め部材と一体に形成されたネツト
状滑止め部材とからなり、前記ネツト状滑止め部
材はその両側平行条片部に索条連結具係止用舌片
部を設けるとともに前記索条連結具係止用舌片部
の基端部を、前記両側平行条片部と所要角度をも
つて交差する斜状条片部との集約部となし、さら
に前記両側平行条片部および斜状条片部内に補強
芯材を一体にモールドしたものであるから、従来
のラダー型滑止め具の欠陥である各滑止め部材の
間隔部によつて生ずる衝撃を、ネツト状滑止め部
材によつて防止することができ、しかも前記ネツ
ト状滑止め部材の横巾をタイヤの外周面の巾寸法
と略等しくし、かつ前記ネツト状滑止め部材の中
間部に少なくとも1乃至数個のラダー状滑止め部
材を介在せしめるとともに前記ネツト状滑止め部
材両側平行条片部の索条連結具係止用舌片部を索
条に係止することにより、前記ネツト状滑止め部
材のタイヤの外周面に対するなじみを良好とな
し、前記ネツト状滑止め部材が自己弾性応力によ
る復元力により、タイヤの外周面から容易に外れ
たり、あるいは高速回転時の遠心力によりタイヤ
の外周面から容易に浮上り外れるのを防止し得る
ものであり、また前記索条連結具係止用舌片部の
基端部を前記ネツト状滑止め部材の両側平行条片
部と斜状条片部との集約部とし、かつ前記両側平
行条片部、斜状条片部内にそれぞれ補強芯材を一
体にモールドすることにより、前記ネツト状滑止
め部材全体を補強し得、しかも滑止め部材の連結
両端部に位置するラダー状滑止め部材はタイヤに
装着した際に近接状態を保ち全く重合状態となら
ないので、前記連結両端部に従来のネツト型滑止
め具のように重合突出部が生ぜず、その結果前記
重合突出部による衝撃を皆無となすことができる
とともに該部の摩耗を少なくし、該連結部の早期
破損を防止し得、しかもタイヤの大きさ(サイ
ズ)に合せて巻付け寸法を調整し得る範囲を大き
くとることができ、数種類のタイヤに用いること
ができる等、種々の効果がある。
装着して用いる車両用滑止め部材であつて、ゴム
あるいは合成樹脂等の弾性体によりタイヤの外周
面および両側面に適合し得る内側形と所要巾をも
つて形成されたラダー状滑止め部材および前記ラ
ダー状滑止め部材間において少なくとも1乃至数
個のラダー状滑止め部材を有し、かつ前記タイヤ
の外周面に適合し得る内側形と所要巾をもつて前
記ラダー状滑止め部材と一体に形成されたネツト
状滑止め部材とからなり、前記ネツト状滑止め部
材はその両側平行条片部に索条連結具係止用舌片
部を設けるとともに前記索条連結具係止用舌片部
の基端部を、前記両側平行条片部と所要角度をも
つて交差する斜状条片部との集約部となし、さら
に前記両側平行条片部および斜状条片部内に補強
芯材を一体にモールドしたものであるから、従来
のラダー型滑止め具の欠陥である各滑止め部材の
間隔部によつて生ずる衝撃を、ネツト状滑止め部
材によつて防止することができ、しかも前記ネツ
ト状滑止め部材の横巾をタイヤの外周面の巾寸法
と略等しくし、かつ前記ネツト状滑止め部材の中
間部に少なくとも1乃至数個のラダー状滑止め部
材を介在せしめるとともに前記ネツト状滑止め部
材両側平行条片部の索条連結具係止用舌片部を索
条に係止することにより、前記ネツト状滑止め部
材のタイヤの外周面に対するなじみを良好とな
し、前記ネツト状滑止め部材が自己弾性応力によ
る復元力により、タイヤの外周面から容易に外れ
たり、あるいは高速回転時の遠心力によりタイヤ
の外周面から容易に浮上り外れるのを防止し得る
ものであり、また前記索条連結具係止用舌片部の
基端部を前記ネツト状滑止め部材の両側平行条片
部と斜状条片部との集約部とし、かつ前記両側平
行条片部、斜状条片部内にそれぞれ補強芯材を一
体にモールドすることにより、前記ネツト状滑止
め部材全体を補強し得、しかも滑止め部材の連結
両端部に位置するラダー状滑止め部材はタイヤに
装着した際に近接状態を保ち全く重合状態となら
ないので、前記連結両端部に従来のネツト型滑止
め具のように重合突出部が生ぜず、その結果前記
重合突出部による衝撃を皆無となすことができる
とともに該部の摩耗を少なくし、該連結部の早期
破損を防止し得、しかもタイヤの大きさ(サイ
ズ)に合せて巻付け寸法を調整し得る範囲を大き
くとることができ、数種類のタイヤに用いること
ができる等、種々の効果がある。
第1図乃至第17図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は滑止め部材の展開平面図、第2
図は第1図A−A断面図、第3図は同B−B断面
図、第4図は同C−C断面図、第5図は滑止め部
材の斜視図、第6図は他の実施例の斜視図、第7
図は滑止め部材の連結具を連結ロープとした場合
の展開斜視図、第8図aは第7図の滑止め部材の
索条連結具係止用舌片部を索条に係止してタイヤ
に装着した状態の正面図、第8図bは同背面図、
第9図aは第7図の滑止め部材の索条連結具係止
用舌片部をゴムバンドに係止してタイヤに装着し
た状態の正面図、第9図bは同背面図、第10図
aは第8図aにおける−矢視拡大斜視図、第
10図bは第8図bにおける−矢視拡大斜視
図、第11図aは第9図aにおける′−′矢視
拡大斜視図、第11図bは第9図bにおける′
−′矢視拡大斜視図、第12図は第8図aにお
ける−線拡大断面図、第13図は索条をチエ
ーンとした場合の連結金具の取付状態を示す正面
図、第14図は連結金具を板材で形成した場合の
一例を示す斜視図、第15〜17図は滑止め部材
の連結部における連結間隔巾の各一態様例を示す
一部拡大説明図、第18〜19図は従来のネツト
型車両用滑止め具の各例を示す図、第20〜21
図は同ネツト型車両用滑止め具の連結端部におけ
る連結状態を示す図である。 1……滑止め部材、1a,1′a……ラダー状
滑止め部材、1a1……芯部材、1a2……ワイヤ
ー、1a3……ダイキヤスト製剛性係止部材、1b
……ネツト状滑止め部材、1b1……両側平行条片
部、1b2……索条連結具係止用舌片部、1b3……
斜状条片部、1b4……基端部、1b5……連結具係
止孔、1b6……補強芯材、1c……シヨツク吸収
用舌片、2……係合孔、2a……側部開口切欠
溝、3……連結金具、3a……ラダー状滑止め部
材取付部、3b……索条取付部、4……索条、4
a……環部、5……連結フツク体、6……緊締
具、7……ゴムバンド、8……舌片部係止用フツ
ク体、9……スパイク、A……タイヤ、B……外
周面、C……両側面。
もので、第1図は滑止め部材の展開平面図、第2
図は第1図A−A断面図、第3図は同B−B断面
図、第4図は同C−C断面図、第5図は滑止め部
材の斜視図、第6図は他の実施例の斜視図、第7
図は滑止め部材の連結具を連結ロープとした場合
の展開斜視図、第8図aは第7図の滑止め部材の
索条連結具係止用舌片部を索条に係止してタイヤ
に装着した状態の正面図、第8図bは同背面図、
第9図aは第7図の滑止め部材の索条連結具係止
用舌片部をゴムバンドに係止してタイヤに装着し
た状態の正面図、第9図bは同背面図、第10図
aは第8図aにおける−矢視拡大斜視図、第
10図bは第8図bにおける−矢視拡大斜視
図、第11図aは第9図aにおける′−′矢視
拡大斜視図、第11図bは第9図bにおける′
−′矢視拡大斜視図、第12図は第8図aにお
ける−線拡大断面図、第13図は索条をチエ
ーンとした場合の連結金具の取付状態を示す正面
図、第14図は連結金具を板材で形成した場合の
一例を示す斜視図、第15〜17図は滑止め部材
の連結部における連結間隔巾の各一態様例を示す
一部拡大説明図、第18〜19図は従来のネツト
型車両用滑止め具の各例を示す図、第20〜21
図は同ネツト型車両用滑止め具の連結端部におけ
る連結状態を示す図である。 1……滑止め部材、1a,1′a……ラダー状
滑止め部材、1a1……芯部材、1a2……ワイヤ
ー、1a3……ダイキヤスト製剛性係止部材、1b
……ネツト状滑止め部材、1b1……両側平行条片
部、1b2……索条連結具係止用舌片部、1b3……
斜状条片部、1b4……基端部、1b5……連結具係
止孔、1b6……補強芯材、1c……シヨツク吸収
用舌片、2……係合孔、2a……側部開口切欠
溝、3……連結金具、3a……ラダー状滑止め部
材取付部、3b……索条取付部、4……索条、4
a……環部、5……連結フツク体、6……緊締
具、7……ゴムバンド、8……舌片部係止用フツ
ク体、9……スパイク、A……タイヤ、B……外
周面、C……両側面。
Claims (1)
- タイヤに装着して用いる車両用滑止め部材であ
つて、ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体によりタ
イヤの外周面および両側面に適合し得る内側形と
所要巾をもつて形成されたラダー状滑止め部材お
よび前記ラダー状滑止め部材間において少なくと
も1乃至数個のラダー状滑止め部材を有し、かつ
前記タイヤの外周面に適合し得る内側形と所要巾
をもつて前記ラダー状滑止め部材と一体に形成さ
れたネツト状滑止め部材とからなり、前記ネツト
状滑止め部材はその両側平行条片部に索条連結具
係止用舌片部を設けるとともに前記索条連結具係
止用舌片部の基端部を、前記両側平行条片部と所
要角度をもつて交差する斜状条片部との集約部と
なし、さらに前記両側平行条片部および斜状条片
部内に補強芯材を一体にモールドしたことを特徴
とする車両用滑止め部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15657186U JPH0320164Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15657186U JPH0320164Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6361302U JPS6361302U (ja) | 1988-04-23 |
JPH0320164Y2 true JPH0320164Y2 (ja) | 1991-04-30 |
Family
ID=31078309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15657186U Expired JPH0320164Y2 (ja) | 1986-10-13 | 1986-10-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0320164Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-10-13 JP JP15657186U patent/JPH0320164Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6361302U (ja) | 1988-04-23 |
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