JPH031914Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH031914Y2 JPH031914Y2 JP1982185869U JP18586982U JPH031914Y2 JP H031914 Y2 JPH031914 Y2 JP H031914Y2 JP 1982185869 U JP1982185869 U JP 1982185869U JP 18586982 U JP18586982 U JP 18586982U JP H031914 Y2 JPH031914 Y2 JP H031914Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- pot
- temperature
- magnetic
- heating
- Prior art date
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- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は電磁調理器に用いる調理容器に関する
ものである。
ものである。
従来例の構成とその問題点
従来電磁調理器で加熱できる鍋は、金属からな
るホーロ鍋、鋳鉄、ステンレス鍋などに限られて
おり、土鍋や強化ガラス鍋、陶板など非金属性の
材質からなる鍋は加熱できず不便であつた。
るホーロ鍋、鋳鉄、ステンレス鍋などに限られて
おり、土鍋や強化ガラス鍋、陶板など非金属性の
材質からなる鍋は加熱できず不便であつた。
この改善のため第6図に示すごとく土鍋などに
非磁性体の金属薄膜5を設けたものが提案されて
いるが、ある種の電磁調理器は、永久磁石からな
る鍋検知装置があり、前記薄膜からなるものは、
本装置が作動せず加熱できない。又これを解消す
るため、第7図のごとく鉄板5などを発熱させ容
器4を加熱する案もある。しかし両者の場合には
空焚きの場合、保護することが難しく容器と発熱
体の熱膨張の差によつて割れる場合がある。一般
的に電磁調理器に内蔵される鍋温度過昇防止装置
は鍋の温度を直接検知せず特に土鍋など鍋底にそ
りが生じやすいものは、この装置での温度検出は
精度が悪くなることさけられない。何故ならば、
内蔵さされた鍋温度過昇防止装置は、鍋底の温度
を鍋載置板へさらに鍋載置板の裏面にある温度セ
ンサーで検出しているため、検知するまでに多く
の熱抵抗物を介在している。
非磁性体の金属薄膜5を設けたものが提案されて
いるが、ある種の電磁調理器は、永久磁石からな
る鍋検知装置があり、前記薄膜からなるものは、
本装置が作動せず加熱できない。又これを解消す
るため、第7図のごとく鉄板5などを発熱させ容
器4を加熱する案もある。しかし両者の場合には
空焚きの場合、保護することが難しく容器と発熱
体の熱膨張の差によつて割れる場合がある。一般
的に電磁調理器に内蔵される鍋温度過昇防止装置
は鍋の温度を直接検知せず特に土鍋など鍋底にそ
りが生じやすいものは、この装置での温度検出は
精度が悪くなることさけられない。何故ならば、
内蔵さされた鍋温度過昇防止装置は、鍋底の温度
を鍋載置板へさらに鍋載置板の裏面にある温度セ
ンサーで検出しているため、検知するまでに多く
の熱抵抗物を介在している。
特に鍋底と鍋載置板との接触度合が大きな要因
となるが、土鍋などに接触面の均一性はほとんど
期待出来ない。
となるが、土鍋などに接触面の均一性はほとんど
期待出来ない。
考案の目的
本考案は今まで使用できなかつた、非金属性材
質からなる土鍋など加熱するようにした調理容器
を提供することはもちろんのこと、空焚きなどし
て異常温度に達すると割れる危険性があるため温
度によつて磁性を失う磁性体を配設した安全な調
理容器を提供することにある。
質からなる土鍋など加熱するようにした調理容器
を提供することはもちろんのこと、空焚きなどし
て異常温度に達すると割れる危険性があるため温
度によつて磁性を失う磁性体を配設した安全な調
理容器を提供することにある。
考案の構成
上記目的を達成するために本考案は、土鍋など
の非金属性材料により形成された容器本体の底部
に非磁性体金属の薄膜状などの磁力線により加熱
される部材を設け、かつ容器底部の中心部にフエ
ライトなどのキユーリ点を有する磁性体を設けた
ものである。
の非金属性材料により形成された容器本体の底部
に非磁性体金属の薄膜状などの磁力線により加熱
される部材を設け、かつ容器底部の中心部にフエ
ライトなどのキユーリ点を有する磁性体を設けた
ものである。
実施例の説明
第1図においてコイルベース1に加熱コイル2
を固定し、その上方に鍋載置板3を構成してい
る。鍋載置板3に土鍋などの非金属性材質からな
る調理容器4を置くと、フエライトなどからキユ
ーリ点の有する磁性体6によつて、永久磁石7が
吸着するため図のよう上側に移動し、マイクロス
イツチ8がONとなり、高周波電流が加熱コイル
2に流れる。また、磁性体6は容器4の中心部に
設けられ、また鍋検知装置を構成する永久磁石7
およびマイクロスイツチ8のうち、永久磁石7は
加熱コイル2の中心部に設けられている。すなわ
ち、容器4の中心とが加熱コイルの中心とが一致
したときのみ加熱動作を行うようにしている。
を固定し、その上方に鍋載置板3を構成してい
る。鍋載置板3に土鍋などの非金属性材質からな
る調理容器4を置くと、フエライトなどからキユ
ーリ点の有する磁性体6によつて、永久磁石7が
吸着するため図のよう上側に移動し、マイクロス
イツチ8がONとなり、高周波電流が加熱コイル
2に流れる。また、磁性体6は容器4の中心部に
設けられ、また鍋検知装置を構成する永久磁石7
およびマイクロスイツチ8のうち、永久磁石7は
加熱コイル2の中心部に設けられている。すなわ
ち、容器4の中心とが加熱コイルの中心とが一致
したときのみ加熱動作を行うようにしている。
加熱コイル2からは磁力線が発生し、この磁力
線によつて渦電流が誘導され、容器4の底板内全
域に配している発熱体5が発熱し調理容器4の中
の調理物を加熱する。
線によつて渦電流が誘導され、容器4の底板内全
域に配している発熱体5が発熱し調理容器4の中
の調理物を加熱する。
発熱体5は非磁性体金属の薄膜状の印刷したも
の又はシート状のものである。非磁性体でも高周
波電流の侵透深さが深いものを薄膜状にすると加
熱するだけの実効抵抗を有し発熱が可能となる。
これはアルミフオイルが発熱することから理解で
きる。
の又はシート状のものである。非磁性体でも高周
波電流の侵透深さが深いものを薄膜状にすると加
熱するだけの実効抵抗を有し発熱が可能となる。
これはアルミフオイルが発熱することから理解で
きる。
調理容器4の中の水分がなくなり、誤つてその
まま加熱をつづけると、調理容器4は空焚き状態
となり異常高温となるが、容器4と発熱体5との
熱膨張係数の違いによつて容器が割れる場合があ
り得るので、当然調理物は無駄となる。これを防
ぐため磁性体6は異常温度になるとキユーリ点に
達して、磁性を失う特性を有している。
まま加熱をつづけると、調理容器4は空焚き状態
となり異常高温となるが、容器4と発熱体5との
熱膨張係数の違いによつて容器が割れる場合があ
り得るので、当然調理物は無駄となる。これを防
ぐため磁性体6は異常温度になるとキユーリ点に
達して、磁性を失う特性を有している。
磁性体6がキユーリ点に達すると、永久磁石7
は吸着しきれず、自重によつて下方に落下しマイ
クロスイツチ8のボタンを押してOFFするため、
加熱コイルへの高周波電流の供給を停止し、容器
はそれ以上加熱されない。
は吸着しきれず、自重によつて下方に落下しマイ
クロスイツチ8のボタンを押してOFFするため、
加熱コイルへの高周波電流の供給を停止し、容器
はそれ以上加熱されない。
永久磁石7とマイクロスイツチ8は磁性体を検
知し、鍋が存在する場合のみ加熱する節電効果を
有し、鍋検知装置として一般的に知られている。
知し、鍋が存在する場合のみ加熱する節電効果を
有し、鍋検知装置として一般的に知られている。
この鍋検知装置の特性を利用し、かつ本考案の
構成の調理容器との相互動作によつて、前述の通
り、非磁性体薄膜からなる発熱体でも、鍋検知装
置を動作し、加熱することができると同時に空焚
きを検知することができる。すでに説明した通
り、当然ながら従来の機能通り容器を取り去ると
自動的に加熱を停止する節電機能としての動作が
可能である。
構成の調理容器との相互動作によつて、前述の通
り、非磁性体薄膜からなる発熱体でも、鍋検知装
置を動作し、加熱することができると同時に空焚
きを検知することができる。すでに説明した通
り、当然ながら従来の機能通り容器を取り去ると
自動的に加熱を停止する節電機能としての動作が
可能である。
第2図は他の実施例でホツトプレートあるいは
陶板焼きなどに利用した場合である。
陶板焼きなどに利用した場合である。
構成及び動作は第1図と同じで省略するが、こ
の種の容器は焼き物調理に使うため磁性体6のキ
ユーリ温度は、第1図の実施例に比し高い温度に
設定する。
の種の容器は焼き物調理に使うため磁性体6のキ
ユーリ温度は、第1図の実施例に比し高い温度に
設定する。
第3図は温度分布を改善した他の実施例であ
る。特に第2図のように陶板焼きなどでは、温度
分布の均一性が要求される。
る。特に第2図のように陶板焼きなどでは、温度
分布の均一性が要求される。
一般的に加熱コイル2からの磁力線の分布は外
周側が弱くなる。これはそのまま温度分布を悪化
させるため、発熱体5を一面ではなく、外周部に
発熱体を多く設け、磁力線が集中する中程部分
は、発熱体の面積を小さくしている。このように
発熱体5は磁力線の分布を補正するごとく分割
し、全体の温度を平坦にすることが出来る。
周側が弱くなる。これはそのまま温度分布を悪化
させるため、発熱体5を一面ではなく、外周部に
発熱体を多く設け、磁力線が集中する中程部分
は、発熱体の面積を小さくしている。このように
発熱体5は磁力線の分布を補正するごとく分割
し、全体の温度を平坦にすることが出来る。
第3図ではドーナツ状に円周側に4分割してい
るが、この分割は任意にすることができる。
るが、この分割は任意にすることができる。
さらに温度分布を平坦にする以外に調理目的に
見合つたごとく任意に配列することが可能であ
る。
見合つたごとく任意に配列することが可能であ
る。
第4図、第5図は発熱体5の位置が調理容器4
の断面において異つた場合の他の実施例を示す。
第4図は発熱体5を容器の底面に配設したもので
容器が深鍋、浅鍋あるいは異形形状の鍋でも発熱
体の製造工程が容易である。
の断面において異つた場合の他の実施例を示す。
第4図は発熱体5を容器の底面に配設したもので
容器が深鍋、浅鍋あるいは異形形状の鍋でも発熱
体の製造工程が容易である。
第5図は容器の上面に発熱体5を配設したもの
で調理する内容物に近いため、温度の立上りが早
くなる利点がある。
で調理する内容物に近いため、温度の立上りが早
くなる利点がある。
考案の効果
(1) 非金属からなる容器が電磁調理器に使用でき
る。
る。
(2) 空焚き検知ができ、容器が割れる危険性がな
い。
い。
(3) 容器内に温度を検知するセンサーがあるため
容器の底面にそり・・があつても精度の高い保護が
可能である。
容器の底面にそり・・があつても精度の高い保護が
可能である。
(4) 容器の中心部と加熱コイルの中心部が合致し
たときに加熱動作を行うため、確実に効率的な
加熱が保証される。
たときに加熱動作を行うため、確実に効率的な
加熱が保証される。
第1図は本考案の一実施例を示す電磁調理器の
断面図、第2図は他の実施例を示す調理容器の断
面図、第3図は温度分布を改善した実施例の断面
図、第4図、第5図は発熱体の配設位置の他の実
施例の断面図、第6図、第7図は従来例を示す断
面図である。 1……コイルベース、2……加熱コイル、3…
…鍋載置板、4……調理容器、6……磁性体。
断面図、第2図は他の実施例を示す調理容器の断
面図、第3図は温度分布を改善した実施例の断面
図、第4図、第5図は発熱体の配設位置の他の実
施例の断面図、第6図、第7図は従来例を示す断
面図である。 1……コイルベース、2……加熱コイル、3…
…鍋載置板、4……調理容器、6……磁性体。
Claims (1)
- 土鍋などの非金属性材料により形成された容器
本体の底部に、非磁性体金属の薄膜状などの磁力
線により加熱される部材を設け、かつ容器底部の
中心部にフエライトなどのキユリー点を有する磁
性体を設けた電磁調理器用調理容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18586982U JPS5988892U (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 電磁調理器用調理容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18586982U JPS5988892U (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 電磁調理器用調理容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5988892U JPS5988892U (ja) | 1984-06-15 |
JPH031914Y2 true JPH031914Y2 (ja) | 1991-01-21 |
Family
ID=30401623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18586982U Granted JPS5988892U (ja) | 1982-12-07 | 1982-12-07 | 電磁調理器用調理容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5988892U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6126292U (ja) * | 1984-07-23 | 1986-02-17 | 長島 良雄 | 調理器具 |
JPH0116313Y2 (ja) * | 1984-10-29 | 1989-05-15 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5344863B2 (ja) * | 1973-11-27 | 1978-12-02 |
-
1982
- 1982-12-07 JP JP18586982U patent/JPS5988892U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5988892U (ja) | 1984-06-15 |
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