JPH0313448B2 - - Google Patents
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- JPH0313448B2 JPH0313448B2 JP57161619A JP16161982A JPH0313448B2 JP H0313448 B2 JPH0313448 B2 JP H0313448B2 JP 57161619 A JP57161619 A JP 57161619A JP 16161982 A JP16161982 A JP 16161982A JP H0313448 B2 JPH0313448 B2 JP H0313448B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- gears
- clutch
- boss
- clutch outer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/17—Toothed wheels
- F16H55/18—Special devices for taking up backlash
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、エンジンと変速機間に設けられて動
力の伝達及び遮断を行うクラツチ装置、特に、エ
ンジンに連なる駆動ギヤと噛合する被動ギヤをク
ラツチアウタの一側面に取付け、このクラツチア
ウタと、変速機に連なるクラツチインナとを摩擦
板を介して断接可能に連結したものに関する。
力の伝達及び遮断を行うクラツチ装置、特に、エ
ンジンに連なる駆動ギヤと噛合する被動ギヤをク
ラツチアウタの一側面に取付け、このクラツチア
ウタと、変速機に連なるクラツチインナとを摩擦
板を介して断接可能に連結したものに関する。
従来のかかるクラツチ装置では、エンジンのア
イドリング運転時に、そのトルク変動により前記
駆動及び被動歯車は回転方向に振動して、それら
の歯がバツクラツシユを存して対向する歯面を互
いに叩き合い、所謂バツクラツシユ騒音を発生す
る欠点がある。また、被動ギヤの円板部に、変速
機の主軸に支承されるボス部を突設し、そのボス
部端面に、油ポンプ等の補機に連動する駆動スプ
ロケツト等の回転輪を衝合してドツグ結合する場
合、被動ギヤの歯幅と円板部の厚さを同一にする
と、円板部からのボス部の突出量が長くなり、ク
ラツチ装置の変速機主軸方向幅が増加して該装置
が大型化するという問題がある。
イドリング運転時に、そのトルク変動により前記
駆動及び被動歯車は回転方向に振動して、それら
の歯がバツクラツシユを存して対向する歯面を互
いに叩き合い、所謂バツクラツシユ騒音を発生す
る欠点がある。また、被動ギヤの円板部に、変速
機の主軸に支承されるボス部を突設し、そのボス
部端面に、油ポンプ等の補機に連動する駆動スプ
ロケツト等の回転輪を衝合してドツグ結合する場
合、被動ギヤの歯幅と円板部の厚さを同一にする
と、円板部からのボス部の突出量が長くなり、ク
ラツチ装置の変速機主軸方向幅が増加して該装置
が大型化するという問題がある。
本発明は、前記に鑑み堤案されたもので、駆動
及び被動ギヤ間のバツクラツシユを実質上除去
し、もつてバツクラツシユ騒音のない、静粛なア
イドリング運転を可能にする、小型な前記クラツ
チ装置を堤供することを目的とする。
及び被動ギヤ間のバツクラツシユを実質上除去
し、もつてバツクラツシユ騒音のない、静粛なア
イドリング運転を可能にする、小型な前記クラツ
チ装置を堤供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、エンジン
に連なる駆動ギヤと噛合する被動ギヤをクラツチ
アウタの一側面に取付け、このクラツチアウタ
と、変速機に連なるクラツチインナとをクラツチ
板を介して断接可能に連結したクラツチ装置にお
いて、前記被動ギヤを、相対回転可能に重合さ
れ、歯幅を円板部よりも厚く形成した第1及び第
2ギヤより構成すると共に、該第2ギヤを前記ク
ラツチアウタ側に配設し、前記第1ギヤと第2ギ
ヤの重合面を、両ギヤの歯幅の和の2等分位置よ
りも前記クラツチアウタ側に偏位させると共に、
前記第1及び第2ギヤの円板部の厚さを略等しく
形成し、前記第1及び第2ギヤの円板部相互間
に、該円板部の外側面よりも外方へ張り出すよう
に配置されて該第1及び第2ギヤの歯の位相をず
らせるように作用するばねを介装し、前記第1ギ
ヤの円板部に、前記変速機の主軸に軸受を介して
嵌合支持されるボス部を突設すると共に、そのボ
ス部の端面に、前記主軸に前記軸受を介して嵌合
支持されて補機に連動する回転輪を隣接させ、こ
の回転輪の前記ボスとの対向面には係合凸部を、
また該ボスの端面には前記係合凸部に係合する係
合凹部をそれぞれ形成したことを特徴とする。
に連なる駆動ギヤと噛合する被動ギヤをクラツチ
アウタの一側面に取付け、このクラツチアウタ
と、変速機に連なるクラツチインナとをクラツチ
板を介して断接可能に連結したクラツチ装置にお
いて、前記被動ギヤを、相対回転可能に重合さ
れ、歯幅を円板部よりも厚く形成した第1及び第
2ギヤより構成すると共に、該第2ギヤを前記ク
ラツチアウタ側に配設し、前記第1ギヤと第2ギ
ヤの重合面を、両ギヤの歯幅の和の2等分位置よ
りも前記クラツチアウタ側に偏位させると共に、
前記第1及び第2ギヤの円板部の厚さを略等しく
形成し、前記第1及び第2ギヤの円板部相互間
に、該円板部の外側面よりも外方へ張り出すよう
に配置されて該第1及び第2ギヤの歯の位相をず
らせるように作用するばねを介装し、前記第1ギ
ヤの円板部に、前記変速機の主軸に軸受を介して
嵌合支持されるボス部を突設すると共に、そのボ
ス部の端面に、前記主軸に前記軸受を介して嵌合
支持されて補機に連動する回転輪を隣接させ、こ
の回転輪の前記ボスとの対向面には係合凸部を、
また該ボスの端面には前記係合凸部に係合する係
合凹部をそれぞれ形成したことを特徴とする。
以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、クラツチ装置のクラツチアウタ1は、
一端面を開放し他端面を閉塞端壁1aとした円筒
形をなし、その閉塞端壁1aの外面に、図示しな
いエンジンのクランク軸に連なる駆動ギヤ2と噛
合する被動ギヤ3が次のように取付けられる。
明すると、クラツチ装置のクラツチアウタ1は、
一端面を開放し他端面を閉塞端壁1aとした円筒
形をなし、その閉塞端壁1aの外面に、図示しな
いエンジンのクランク軸に連なる駆動ギヤ2と噛
合する被動ギヤ3が次のように取付けられる。
被動ギヤ3は、相対回転可能に重合され、円板
部31a,32aを歯幅w1,w2よりも薄く形成した
第1及び第2ギヤ31,32より構成される。また
第1ギヤ31と第2ギヤ32の重合面は、両ギヤ3
1,32の歯幅w1,w2の和の2等分位置よりも一
方に偏位する、即ち図示例においては第1ギヤ3
1の歯幅w1が第2ギヤ32の歯幅w2よりも厚くな
るように形成され、さらに第1及び第2ギヤ31,
32の円板部31a,32aの厚さt1,t2は略等しく形
成される。両ギヤ31,32の円板部31a,32aに
は、その周方向に延びる長孔41,42が3個宛周
方向等間隔におきに設けられており、第2ギヤ3
2をクラツチアウタ1側に位置させて両ギヤ31,
32の各合致する長孔41,42に前記閉塞端壁1
aの外面より突出した円筒状ボス5が挿入され、
最外側に位置する第1ギヤ31の円板部31aに重
合する側板6が上記ボス5にリベツト7をもつて
固着される。而して、第1及び第2ギヤ31,32
は、長孔41,42とボス5との摺動範囲内でクラ
ツチアウタ1に対して回転し得るが、通常はボス
5が長孔41,42の中央位置を占めていて、その
位置から第1及び第2ギヤ31,32はクラツチア
ウタ1に対して一方向に角度θ、他方向に角度−
θだけ回転し得るようになつている。
部31a,32aを歯幅w1,w2よりも薄く形成した
第1及び第2ギヤ31,32より構成される。また
第1ギヤ31と第2ギヤ32の重合面は、両ギヤ3
1,32の歯幅w1,w2の和の2等分位置よりも一
方に偏位する、即ち図示例においては第1ギヤ3
1の歯幅w1が第2ギヤ32の歯幅w2よりも厚くな
るように形成され、さらに第1及び第2ギヤ31,
32の円板部31a,32aの厚さt1,t2は略等しく形
成される。両ギヤ31,32の円板部31a,32aに
は、その周方向に延びる長孔41,42が3個宛周
方向等間隔におきに設けられており、第2ギヤ3
2をクラツチアウタ1側に位置させて両ギヤ31,
32の各合致する長孔41,42に前記閉塞端壁1
aの外面より突出した円筒状ボス5が挿入され、
最外側に位置する第1ギヤ31の円板部31aに重
合する側板6が上記ボス5にリベツト7をもつて
固着される。而して、第1及び第2ギヤ31,32
は、長孔41,42とボス5との摺動範囲内でクラ
ツチアウタ1に対して回転し得るが、通常はボス
5が長孔41,42の中央位置を占めていて、その
位置から第1及び第2ギヤ31,32はクラツチア
ウタ1に対して一方向に角度θ、他方向に角度−
θだけ回転し得るようになつている。
また、第1及び第2ギヤ31,32の円板部3
1a,32aにはそれぞれ周方向に延びる略長方形の
第1窓81,91が1個宛、第2窓82,92が2個
宛、第3窓83,93が3個宛互いに周方向に並ん
で設けられ、それらの窓と同位置においてそれと
同数の第1、第2及び第3凹部101,102,1
03がクラツチアウタ1の閉塞端壁1a外面に、
また同じくそれらと同位置においてそれと同数の
第1、第2及び第3窓111,112,113が側
板6にそれぞれ設けられており、互いに連通する
第1窓及び凹部81,91,101,111、第2窓
及び凹部82,92,102,112、第3窓及び凹
部83,93,103,113にコイル状の第1、第
2、第3ばね121,122,123が、それらの
軸線を被動ギヤ3の周方向に向けて且つ円板部3
1a,32aの外側面より外方へはみ出すようにして
収容され、これらのばね121,122,123の
抜止めのために、側板6の各窓101,102,1
03の両長辺部には庇状の押え片13が連設され
る。
1a,32aにはそれぞれ周方向に延びる略長方形の
第1窓81,91が1個宛、第2窓82,92が2個
宛、第3窓83,93が3個宛互いに周方向に並ん
で設けられ、それらの窓と同位置においてそれと
同数の第1、第2及び第3凹部101,102,1
03がクラツチアウタ1の閉塞端壁1a外面に、
また同じくそれらと同位置においてそれと同数の
第1、第2及び第3窓111,112,113が側
板6にそれぞれ設けられており、互いに連通する
第1窓及び凹部81,91,101,111、第2窓
及び凹部82,92,102,112、第3窓及び凹
部83,93,103,113にコイル状の第1、第
2、第3ばね121,122,123が、それらの
軸線を被動ギヤ3の周方向に向けて且つ円板部3
1a,32aの外側面より外方へはみ出すようにして
収容され、これらのばね121,122,123の
抜止めのために、側板6の各窓101,102,1
03の両長辺部には庇状の押え片13が連設され
る。
第3図に示すように、第1及び第2ギヤ31,
32の第1窓81,91は、両ギヤ31,32の歯の位
相が一致しているとき、互いに周方向に位相を大
きくずらせてあり、これら両窓81,91に対角線
上で対向する近接側の短辺部a,b′間に第1ばね
121が所定のセツト荷重を以て縮設される。し
たがつて、第1ばね121は両ギヤ31,32に、
それらの歯の位相をずらせるような弾発力を及ぼ
し、これにより駆動及び被動ギヤ2,3の噛合部
において第1、第2ギヤ31,32の歯は駆動ギヤ
2の歯を挟持してバツクラツシユを実質的に除去
することができる。この場合駆動ギヤ2の歯にお
ける回転方向後側に位置する背面と第1ギヤ31
の歯が噛合する(第6図参照)。このような状態
において、クラツチアウタ1及び側板6の第1凹
部及び窓101111の各短辺部c,c′;d,d′は
第1ばね121から所定角度β,−βをそれぞれ隔
てて対向する。また、第4図に示すように、クラ
ツチアウタ1及び側板6の第2凹部及び窓102,
112は位相を一致させてあり、これらの対向す
る短辺部gとg′,hとh′の各間に第2ばね122
が所定のセツト荷重を以て縮設される。一方、第
1及び第2ギヤ31,32の第2窓82,92は互い
に位相をずらせてあり、且つ対角線上で対向する
近接側の短辺部e,f′を第2ばね122にそれぞ
れ当接させている。さらに、第5図に示すよう
に、クラツチアウタ1及び側板6の第3凹部及び
窓103,113は位相一致させてあり、これらの
対向する短辺部kとk′,lとl′の各間に第3ばね
123が所定のセツト荷重を以て縮設される。一
方、第1及び第2ギヤ31,32の第3窓83,93
は位相を互いに略一致させ、且つそれらの短辺部
i,j;i′,j′を第3ばね123に対して所定角度
−α,αを隔てて対向させている。
32の第1窓81,91は、両ギヤ31,32の歯の位
相が一致しているとき、互いに周方向に位相を大
きくずらせてあり、これら両窓81,91に対角線
上で対向する近接側の短辺部a,b′間に第1ばね
121が所定のセツト荷重を以て縮設される。し
たがつて、第1ばね121は両ギヤ31,32に、
それらの歯の位相をずらせるような弾発力を及ぼ
し、これにより駆動及び被動ギヤ2,3の噛合部
において第1、第2ギヤ31,32の歯は駆動ギヤ
2の歯を挟持してバツクラツシユを実質的に除去
することができる。この場合駆動ギヤ2の歯にお
ける回転方向後側に位置する背面と第1ギヤ31
の歯が噛合する(第6図参照)。このような状態
において、クラツチアウタ1及び側板6の第1凹
部及び窓101111の各短辺部c,c′;d,d′は
第1ばね121から所定角度β,−βをそれぞれ隔
てて対向する。また、第4図に示すように、クラ
ツチアウタ1及び側板6の第2凹部及び窓102,
112は位相を一致させてあり、これらの対向す
る短辺部gとg′,hとh′の各間に第2ばね122
が所定のセツト荷重を以て縮設される。一方、第
1及び第2ギヤ31,32の第2窓82,92は互い
に位相をずらせてあり、且つ対角線上で対向する
近接側の短辺部e,f′を第2ばね122にそれぞ
れ当接させている。さらに、第5図に示すよう
に、クラツチアウタ1及び側板6の第3凹部及び
窓103,113は位相一致させてあり、これらの
対向する短辺部kとk′,lとl′の各間に第3ばね
123が所定のセツト荷重を以て縮設される。一
方、第1及び第2ギヤ31,32の第3窓83,93
は位相を互いに略一致させ、且つそれらの短辺部
i,j;i′,j′を第3ばね123に対して所定角度
−α,αを隔てて対向させている。
而して、図示例では、角度|θ|,|α|,|β
|は次式のような関係に設定される。
|は次式のような関係に設定される。
|θ|>|β|>|α|
被動ギヤ3、即ち第1及び第2ギヤ31,32ま
たはクラツチアウタ1は変速機の主軸14上に軸
受15を介して回転自在に支持され、クラツチア
ウタ1に収容される円筒状のクラツチインナ16
が上記主軸14にスプライン嵌合された上、ナツ
ト17により固着される。
たはクラツチアウタ1は変速機の主軸14上に軸
受15を介して回転自在に支持され、クラツチア
ウタ1に収容される円筒状のクラツチインナ16
が上記主軸14にスプライン嵌合された上、ナツ
ト17により固着される。
クラツチインナ16は一側にフランジ状の受圧
板18が、また他側に軸方向に延びる数本の支軸
20(図には一本のみ示す)がそれぞれ一体に形
成されており、これら支軸20には、加圧板19
が摺動自在に支持されると共にその加圧板19を
受圧板18側へ弾圧するクラツチばね21が取付
けられる。
板18が、また他側に軸方向に延びる数本の支軸
20(図には一本のみ示す)がそれぞれ一体に形
成されており、これら支軸20には、加圧板19
が摺動自在に支持されると共にその加圧板19を
受圧板18側へ弾圧するクラツチばね21が取付
けられる。
受圧板18及び加圧板19には、両面に摩擦材
を接合した駆動クラツチ板22群と、摩擦材をも
たない被動クラツチ板23群とを各板交互に重合
して介装され、そして、駆動クラツチ板22は外
周部をクラツチアウタ1に摺動自在にスプライン
嵌合され、被動クラツチ板23は内周部をクラツ
チインナ16に摺動自在にスプライン嵌合されて
いる。
を接合した駆動クラツチ板22群と、摩擦材をも
たない被動クラツチ板23群とを各板交互に重合
して介装され、そして、駆動クラツチ板22は外
周部をクラツチアウタ1に摺動自在にスプライン
嵌合され、被動クラツチ板23は内周部をクラツ
チインナ16に摺動自在にスプライン嵌合されて
いる。
加圧板19の中心部にはレリーズベアリング2
4を介してレリーズ筒25が嵌合され、このレリ
ーズ筒25に主軸14を貫通するプツシユロツド
26の一端が連接される。
4を介してレリーズ筒25が嵌合され、このレリ
ーズ筒25に主軸14を貫通するプツシユロツド
26の一端が連接される。
第1ギヤ31にボス部31bが突設され、そのボ
ス部31bは軸受15を介して主軸14に嵌合支持
される。軸受15には、補機としての油ポンプP
を駆動するチエン伝動機構30の、回転輪として
の駆動スプロケツト31が嵌合支持され、そのス
プロケツト31の円板部31aは第1ギヤ31の
ボス部31bの端面に衝合され、また駆動スプロケ
ツト31の円板部31aに突設された係合凸部3
2がボス部31b端面の係合凹部33に係合され、
両者31,31がドツグ結合される。34及び3
5はチエン伝動機構30のチエン及び被動スプロ
ケツト、27は主軸14をベアリング28を介し
て支承するエンジンのクランクケースである。
ス部31bは軸受15を介して主軸14に嵌合支持
される。軸受15には、補機としての油ポンプP
を駆動するチエン伝動機構30の、回転輪として
の駆動スプロケツト31が嵌合支持され、そのス
プロケツト31の円板部31aは第1ギヤ31の
ボス部31bの端面に衝合され、また駆動スプロケ
ツト31の円板部31aに突設された係合凸部3
2がボス部31b端面の係合凹部33に係合され、
両者31,31がドツグ結合される。34及び3
5はチエン伝動機構30のチエン及び被動スプロ
ケツト、27は主軸14をベアリング28を介し
て支承するエンジンのクランクケースである。
次にこの実施例の作用を説明する。
先ず、クラツチの接続状態では、クラツチばね
21の弾発力を以て加圧板19が受圧板18と協
働して駆動及び被動クラツチ板22,23群を挟
圧するので、両クラツチ板22,23群が摩擦連
結する。したがつて、エンジンの動力は駆動ギヤ
2、被動ギヤ3、クラツチアウタ1、駆動クラツ
チ板22群、被動クラツチ板23群、クラツチイ
ンナ16の伝動経路を経て主軸14に伝達される
と同時に駆動ギヤ2、被動ギヤ3、チエン伝動機
構30の伝動経路を経て油ポンプPに伝達され、
それを駆動する。
21の弾発力を以て加圧板19が受圧板18と協
働して駆動及び被動クラツチ板22,23群を挟
圧するので、両クラツチ板22,23群が摩擦連
結する。したがつて、エンジンの動力は駆動ギヤ
2、被動ギヤ3、クラツチアウタ1、駆動クラツ
チ板22群、被動クラツチ板23群、クラツチイ
ンナ16の伝動経路を経て主軸14に伝達される
と同時に駆動ギヤ2、被動ギヤ3、チエン伝動機
構30の伝動経路を経て油ポンプPに伝達され、
それを駆動する。
ところで、エンジンのアイドリング運転時に
は、前述のように被動ギヤ3を構成する第1及び
第2ギヤ31,32の歯が駆動ギヤ2の歯を第1ば
ね121の弾発力を以て挟持する作用により、駆
動及び被動ギヤ2,3は、バツクラツシユを実質
的に取り除かれた状態で噛合するので、エンジン
のトルク変動によるもバツクラツシユ騒音を発生
させない。したがつて、駆動ギヤ2は被動ギヤ3
を矢印R方向に静かに駆動することができる。
は、前述のように被動ギヤ3を構成する第1及び
第2ギヤ31,32の歯が駆動ギヤ2の歯を第1ば
ね121の弾発力を以て挟持する作用により、駆
動及び被動ギヤ2,3は、バツクラツシユを実質
的に取り除かれた状態で噛合するので、エンジン
のトルク変動によるもバツクラツシユ騒音を発生
させない。したがつて、駆動ギヤ2は被動ギヤ3
を矢印R方向に静かに駆動することができる。
この場合、駆動ギヤ2の回転トルクは被動ギヤ
3の第2ギヤ32から第2ばね122を介してクラ
ツチアウタ1に伝達され、第1ギヤ31はそのト
ルク伝達に関与しない。また、主軸14は無負荷
状態にあるので、動力伝達に関与する第2ばね1
22に圧縮変形は起こらない。したがつて、この
状態は第6図のクラツチダンパ特性線上では点O
である。
3の第2ギヤ32から第2ばね122を介してクラ
ツチアウタ1に伝達され、第1ギヤ31はそのト
ルク伝達に関与しない。また、主軸14は無負荷
状態にあるので、動力伝達に関与する第2ばね1
22に圧縮変形は起こらない。したがつて、この
状態は第6図のクラツチダンパ特性線上では点O
である。
次に、エンジンの出力運転中に主軸14に対す
る負荷が急激に増大すると、先ず第2ギヤ32の
回転トルクが規定値を超えたときに、第2ばね1
22は第2ギヤ32とクラツチアウタ1及び側板6
との間で圧縮変形され、そしてその変形は第2ギ
ヤ32の回転トルクの増大と共に進み、これによ
り負荷の急激な増大に起因した比較的小さい衝撃
トルクを吸収することができる。
る負荷が急激に増大すると、先ず第2ギヤ32の
回転トルクが規定値を超えたときに、第2ばね1
22は第2ギヤ32とクラツチアウタ1及び側板6
との間で圧縮変形され、そしてその変形は第2ギ
ヤ32の回転トルクの増大と共に進み、これによ
り負荷の急激な増大に起因した比較的小さい衝撃
トルクを吸収することができる。
このように第2ばね122のみが圧縮変形され
る状態は、その圧縮変形に伴つて第2ギヤ32と
クラツチアウタ1間の相対回転が角度αに達する
まで続く。この間、第1及び第2ギヤ31,32相
互に位相の変化はなく、駆動及び被動ギヤ2,3
の噛合部はバツクラツシユの無い状態が続く。し
たがつて、第1ギヤ31は依然、動力伝達に関与
しない。
る状態は、その圧縮変形に伴つて第2ギヤ32と
クラツチアウタ1間の相対回転が角度αに達する
まで続く。この間、第1及び第2ギヤ31,32相
互に位相の変化はなく、駆動及び被動ギヤ2,3
の噛合部はバツクラツシユの無い状態が続く。し
たがつて、第1ギヤ31は依然、動力伝達に関与
しない。
第2ギヤ32とクラツチアウタ1間の相対回転
が角度αに達すると、第1及び第2ギヤ31,32
の第3窓83,93の短辺部i′,j′は第3ばね123
に当接するので、その後、主軸14の負荷が更に
増大すれば、第1及び第2ギヤ31,32とクラツ
チアウタ1及び側板6との間で第3ばね123の
圧縮変形も始まり、その結果第2及び第3ばね1
22,123が協働して比較的大きい衝撃トルクを
吸収することができる。このように、第2及び第
3ばね122,123の両者のみが圧縮変形される
状態は、それらの圧縮変形に伴つて第2ギヤ32
とクラツチアウタ1間の相対回転が角度βに達す
るまで続く。
が角度αに達すると、第1及び第2ギヤ31,32
の第3窓83,93の短辺部i′,j′は第3ばね123
に当接するので、その後、主軸14の負荷が更に
増大すれば、第1及び第2ギヤ31,32とクラツ
チアウタ1及び側板6との間で第3ばね123の
圧縮変形も始まり、その結果第2及び第3ばね1
22,123が協働して比較的大きい衝撃トルクを
吸収することができる。このように、第2及び第
3ばね122,123の両者のみが圧縮変形される
状態は、それらの圧縮変形に伴つて第2ギヤ32
とクラツチアウタ1間の相対回転が角度βに達す
るまで続く。
第1及び第2ギヤ31,32が第3ばね123に
圧縮変形を与えるようになると、第1ギヤ31も
初めて動力伝達に関与し、これに伴い第1及び第
2ギヤ31,32の歯の位相が一致して駆動及び被
動ギヤ2,3の噛合部に通常のバツクラツシユが
形成されるが、このような高負荷領域では駆動及
び被動ギヤ2,3の各噛合部は負荷により一定方
向に押し付けられるため、バツクラツシユ騒音は
発生しない。
圧縮変形を与えるようになると、第1ギヤ31も
初めて動力伝達に関与し、これに伴い第1及び第
2ギヤ31,32の歯の位相が一致して駆動及び被
動ギヤ2,3の噛合部に通常のバツクラツシユが
形成されるが、このような高負荷領域では駆動及
び被動ギヤ2,3の各噛合部は負荷により一定方
向に押し付けられるため、バツクラツシユ騒音は
発生しない。
第2ギヤ32とクラツチアウタ1間の相対回転
が角度βに達すると、第1ばね121がクラツチ
アウタ1の第1凹部101及び側板6の第1窓1
11の短辺部c,dに当接するので、その後、主
軸14の負荷がまた更に増大すれば、第1ばね1
21の圧縮変形も始まり、その結果、第1、第2
及び第3ばね121,122,123の全てが協働
して更に大きい衝撃トルクを吸収することができ
る。したがつて、この実施例では、第1ばね12
1はアイドリングないし低負荷時に駆動及び被動
ギヤ2,3の噛合部のバツクラツシユを除去する
のに寄与するほか、高負荷時に衝撃トルクの吸収
にも寄与するものである。
が角度βに達すると、第1ばね121がクラツチ
アウタ1の第1凹部101及び側板6の第1窓1
11の短辺部c,dに当接するので、その後、主
軸14の負荷がまた更に増大すれば、第1ばね1
21の圧縮変形も始まり、その結果、第1、第2
及び第3ばね121,122,123の全てが協働
して更に大きい衝撃トルクを吸収することができ
る。したがつて、この実施例では、第1ばね12
1はアイドリングないし低負荷時に駆動及び被動
ギヤ2,3の噛合部のバツクラツシユを除去する
のに寄与するほか、高負荷時に衝撃トルクの吸収
にも寄与するものである。
このように、全てのばね121,122,123
が圧縮変形される状態は第2ギヤ32とクラツチ
アウタ1間の相対回転が角度θに達するまで続
き、その後はクラツチアウタ1のボス5が第1及
び第2ギヤ31,32の長孔41,42の端壁に当接
するので、被動ギヤ3からクラツチアウタ1に回
転トルクが直接伝達される。
が圧縮変形される状態は第2ギヤ32とクラツチ
アウタ1間の相対回転が角度θに達するまで続
き、その後はクラツチアウタ1のボス5が第1及
び第2ギヤ31,32の長孔41,42の端壁に当接
するので、被動ギヤ3からクラツチアウタ1に回
転トルクが直接伝達される。
以上、エンジンの加速運転時など、主軸14に
正方向の負荷が加わつたときの緩衝作用について
説明したが、エンジンブレーキ時など、主軸14
に逆負荷が加わつたときは第1及び第2ギヤ31,
32とクラツチアウタ1との相対回転方向が逆に
なるだけで、上記と同様な緩衝作用がなされるも
のである。
正方向の負荷が加わつたときの緩衝作用について
説明したが、エンジンブレーキ時など、主軸14
に逆負荷が加わつたときは第1及び第2ギヤ31,
32とクラツチアウタ1との相対回転方向が逆に
なるだけで、上記と同様な緩衝作用がなされるも
のである。
尚、前記回転角|β|は、|β||α|また
は|β|>|θ|と設定してもよいが、後者の場
合には第2ばね121は当然緩衝機能を発揮する
ことはできない。
は|β|>|θ|と設定してもよいが、後者の場
合には第2ばね121は当然緩衝機能を発揮する
ことはできない。
プツシユロツド26を押動して、レリーズ筒2
5及びレリーズベアリング24を介して加圧板1
9を第1図で右方に変位させれば、駆動及び被動
クラツチ板22,23群の摩擦連結は解かれ、し
たがつて、クラツチは切断状態となる。
5及びレリーズベアリング24を介して加圧板1
9を第1図で右方に変位させれば、駆動及び被動
クラツチ板22,23群の摩擦連結は解かれ、し
たがつて、クラツチは切断状態となる。
クラツチが切断状態となると、第1、第2ギヤ
31,32に対する負荷が急減し、両ギヤ31,32
の位相が元のようにずれ、その結果駆動ギヤ2の
歯における回転方向後側に位置する背面と、第1
ギヤ31の歯における回転方向前側に位置する前
面が叩き合うが、前述のように第1ギヤ31の歯
幅W1が広く、その面圧が低いので第1ギヤ31の
歯が損傷するようなことはない。
31,32に対する負荷が急減し、両ギヤ31,32
の位相が元のようにずれ、その結果駆動ギヤ2の
歯における回転方向後側に位置する背面と、第1
ギヤ31の歯における回転方向前側に位置する前
面が叩き合うが、前述のように第1ギヤ31の歯
幅W1が広く、その面圧が低いので第1ギヤ31の
歯が損傷するようなことはない。
以上のように本発明によれば、エンジンに連な
る駆動ギヤと噛合する被動ギヤをクラツチアウタ
の一側面に取付け、このクラツチアウタと、変速
機に連なるクラツチインナとをクラツチ板を介し
て断接可能に連結したクラツチ装置において、前
記被動ギヤを、相対回転可能に重合され、歯幅を
円板部よりも厚く形成した第1及び第2ギヤより
構成すると共に、該第2ギヤを前記クラツチアウ
タ側に配設し、前記第1ギヤと第2ギヤの重合面
を、両ギヤの歯幅の和の2等分位置よりも前記ク
ラツチアウタ側に偏位させると共に、前記第1及
び第2ギヤの円板部の厚さを略等しく形成し、前
記第1及び第2ギヤの円板部相互間に、該円板部
の外側面よりも外方へ張り出すように配置されて
該第1及び第2ギヤの歯の位相をずらせるように
作用するばねを介装したので、第1及び第2ギヤ
における歯の位相ずれにより、前記駆動及び被動
ギヤ間のバツクラツシユを実質上無くし、これに
よりエンジンのアイドリング運転時に激しいトル
ク変動があつてもバツクラツシユ騒音を発生する
ことのない静粛なクラツチ装置を堤供することが
できる。
る駆動ギヤと噛合する被動ギヤをクラツチアウタ
の一側面に取付け、このクラツチアウタと、変速
機に連なるクラツチインナとをクラツチ板を介し
て断接可能に連結したクラツチ装置において、前
記被動ギヤを、相対回転可能に重合され、歯幅を
円板部よりも厚く形成した第1及び第2ギヤより
構成すると共に、該第2ギヤを前記クラツチアウ
タ側に配設し、前記第1ギヤと第2ギヤの重合面
を、両ギヤの歯幅の和の2等分位置よりも前記ク
ラツチアウタ側に偏位させると共に、前記第1及
び第2ギヤの円板部の厚さを略等しく形成し、前
記第1及び第2ギヤの円板部相互間に、該円板部
の外側面よりも外方へ張り出すように配置されて
該第1及び第2ギヤの歯の位相をずらせるように
作用するばねを介装したので、第1及び第2ギヤ
における歯の位相ずれにより、前記駆動及び被動
ギヤ間のバツクラツシユを実質上無くし、これに
よりエンジンのアイドリング運転時に激しいトル
ク変動があつてもバツクラツシユ騒音を発生する
ことのない静粛なクラツチ装置を堤供することが
できる。
また前記第1ギヤの円板部に、前記変速機の主
軸に軸受を介して嵌合支持されるボス部を突設す
ると共に、そのボス部の端面に、前記主軸に前記
軸受を介して嵌合支持されて補機に連動する回転
輪を隣接させ、この回転輪の前記ボスとの対向面
には係合凸部を、また該ボスの端面には前記係合
凸部に係合する係合凹部をそれぞれ形成したの
で、第1ギヤがそのボス部及び上記回転輪を介し
て補機と常に連動状態となり、クラツチ装置の断
接と関係なく常にエンジンにより補機を駆動する
ことができる。また第1ギヤの円板部外側面は、
両ギヤ重合面のクラツチアウタ側への偏位によつ
て、ギヤ外側面より大幅に凹んだ状態となるか
ら、その深い凹み内に、円板部外側面より張り出
す前記ばねを無理なく収めることができ、同ばね
が第1ギヤ外側面より食み出して補機駆動機構と
干渉するのを確実に回避することができる。しか
も上記深い凹みの形成により、上記ボス部は、そ
れの第1ギヤ外側面からの突出量を極力抑えつつ
軸方向に極力長く形成することができるから、第
1ギヤの支持剛性を高めることができる上、該ボ
ス部端面に形成される係合凹部を極力深く形成す
ることができて該ボス部と上記回転輪との係合強
度を高めることができ、のみならず上記回転輪の
第1ギヤへの近接配置を可能にして装置の軸方向
小型化を図ることができる。しかもまた両ギヤの
円板部の厚さは略同一であり、上記深い凹みを得
るために第1ギヤの円板部の厚さを特別に薄くす
る必要はないから、各ギヤの強度を損じることが
なく、また各ギヤを鍜造加工により容易に製造し
てそれらのコストを低減することができる。
軸に軸受を介して嵌合支持されるボス部を突設す
ると共に、そのボス部の端面に、前記主軸に前記
軸受を介して嵌合支持されて補機に連動する回転
輪を隣接させ、この回転輪の前記ボスとの対向面
には係合凸部を、また該ボスの端面には前記係合
凸部に係合する係合凹部をそれぞれ形成したの
で、第1ギヤがそのボス部及び上記回転輪を介し
て補機と常に連動状態となり、クラツチ装置の断
接と関係なく常にエンジンにより補機を駆動する
ことができる。また第1ギヤの円板部外側面は、
両ギヤ重合面のクラツチアウタ側への偏位によつ
て、ギヤ外側面より大幅に凹んだ状態となるか
ら、その深い凹み内に、円板部外側面より張り出
す前記ばねを無理なく収めることができ、同ばね
が第1ギヤ外側面より食み出して補機駆動機構と
干渉するのを確実に回避することができる。しか
も上記深い凹みの形成により、上記ボス部は、そ
れの第1ギヤ外側面からの突出量を極力抑えつつ
軸方向に極力長く形成することができるから、第
1ギヤの支持剛性を高めることができる上、該ボ
ス部端面に形成される係合凹部を極力深く形成す
ることができて該ボス部と上記回転輪との係合強
度を高めることができ、のみならず上記回転輪の
第1ギヤへの近接配置を可能にして装置の軸方向
小型化を図ることができる。しかもまた両ギヤの
円板部の厚さは略同一であり、上記深い凹みを得
るために第1ギヤの円板部の厚さを特別に薄くす
る必要はないから、各ギヤの強度を損じることが
なく、また各ギヤを鍜造加工により容易に製造し
てそれらのコストを低減することができる。
さらに第1ギヤのボス部と、補機に連なる回転
輪とを共通の軸受を介して変速機主軸に嵌合支持
しているから、それだけその両者の支持構造が簡
素化されてコストダウンに寄与することができ、
また上記回転輪と第1ギヤ円板部のボス部との対
向面間を凹凸係合させたことによつて、該回転輪
を含む補機駆動機構と、該第1ギヤを含むクラツ
チ装置との分離・接続が容易となり、補機駆動機
構を組付状態に保持したままクラツチ装置のメン
テナンスを行うことも可能である。
輪とを共通の軸受を介して変速機主軸に嵌合支持
しているから、それだけその両者の支持構造が簡
素化されてコストダウンに寄与することができ、
また上記回転輪と第1ギヤ円板部のボス部との対
向面間を凹凸係合させたことによつて、該回転輪
を含む補機駆動機構と、該第1ギヤを含むクラツ
チ装置との分離・接続が容易となり、補機駆動機
構を組付状態に保持したままクラツチ装置のメン
テナンスを行うことも可能である。
図面は本発明クラツチ装置の一実施例を示すも
ので、第1図は装置全体の縦断側面図、第2図は
第1図の−線断面図、第3、第4及び第5図
は第2図の−、−及び−線断面図、
第6図はアイドリングないし低負荷時における駆
動及び被動ギヤの噛合部の側面図、第7図は緩衝
特性線図である。 P……補機としての油ポンプ、t1,t2……円板
部厚さ、w1,w2……歯幅、1……クラツチアウ
タ、2……駆動ギヤ、3……被動ギヤ、31,32
……第1、第2ギヤ、31a,32a……円板部、3
1b……ボス部、121……ばねとしての第1ばね、
14……主軸、15……軸受、16……クラツチ
インナ、22,23……クラツチ板、30……補
機駆動機構としてのチエン伝動機構、31……回
転輪としての駆動スプロケツト、32……係合凸
部、33……係合凹部。
ので、第1図は装置全体の縦断側面図、第2図は
第1図の−線断面図、第3、第4及び第5図
は第2図の−、−及び−線断面図、
第6図はアイドリングないし低負荷時における駆
動及び被動ギヤの噛合部の側面図、第7図は緩衝
特性線図である。 P……補機としての油ポンプ、t1,t2……円板
部厚さ、w1,w2……歯幅、1……クラツチアウ
タ、2……駆動ギヤ、3……被動ギヤ、31,32
……第1、第2ギヤ、31a,32a……円板部、3
1b……ボス部、121……ばねとしての第1ばね、
14……主軸、15……軸受、16……クラツチ
インナ、22,23……クラツチ板、30……補
機駆動機構としてのチエン伝動機構、31……回
転輪としての駆動スプロケツト、32……係合凸
部、33……係合凹部。
Claims (1)
- 1 エンジンに連なる駆動ギヤ2と噛合する被動
ギヤ3をクラツチアウタ1の一側面に取付け、こ
のクラツチアウタ1と、変速機に連なるクラツチ
インナ16とをクラツチ板22,23を介して断
接可能に連結したクラツチ装置において、前記被
動ギヤ3を、相対回転可能に重合されて歯幅w1,
w2を円板部31a,32aよりも厚く形成した第1
及び第2ギヤ31,32より構成すると共に、該第
2ギヤ32を前記クラツチアウタ1側に配設し、
前記第1ギヤ31と第2ギヤ32の重合面を、両ギ
ヤ31,32の歯幅w1,w2の和の2等分位置より
も前記クラツチアウタ1側に偏位させると共に、
前記第1及び第2ギヤ31,32の円板部31a,3
2aの厚さt1,t2を略等しく形成し、前記第1及び
第2ギヤ31,32の円板部31a,32a相互間に、
該円板部31a,32aの外側面よりも外方へ張り出
すように配置されて該第1及び第2ギヤ31,32
の歯の位相をずらせるように作用するばね121
を介装し、前記第1ギヤ31の円板部31a,32a
に、前記変速機の主軸14に軸受15を介して嵌
合支持されるボス部31bを突設すると共に、その
ボス部31bの端面に、前記主軸14に前記軸受1
5を介して嵌合支持されて補機Pに連動する回転
輪31を隣接させ、この回転輪31の前記ボス3
1bとの対向面には係合凸部32を、また該ボス3
1bの端面には前記係合凸部32に係合する係合凹
部33をそれぞれ形成したことを特徴とする、ク
ラツチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16161982A JPS5950227A (ja) | 1982-09-17 | 1982-09-17 | クラツチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16161982A JPS5950227A (ja) | 1982-09-17 | 1982-09-17 | クラツチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5950227A JPS5950227A (ja) | 1984-03-23 |
JPH0313448B2 true JPH0313448B2 (ja) | 1991-02-22 |
Family
ID=15738614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16161982A Granted JPS5950227A (ja) | 1982-09-17 | 1982-09-17 | クラツチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950227A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2551909B2 (ja) * | 1993-01-22 | 1996-11-06 | 泰一郎 岩倉 | 医療補助用伸縮性テープ |
US6815301B2 (en) | 2003-03-24 | 2004-11-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for fabricating bipolar transistor |
CN100398870C (zh) * | 2004-01-30 | 2008-07-02 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 摩托车离合器主动齿轮组合装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4830782U (ja) * | 1971-08-18 | 1973-04-14 | ||
JPS5750585Y2 (ja) * | 1978-05-13 | 1982-11-05 |
-
1982
- 1982-09-17 JP JP16161982A patent/JPS5950227A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5950227A (ja) | 1984-03-23 |
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