JPH03129719A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH03129719A JPH03129719A JP2126130A JP12613090A JPH03129719A JP H03129719 A JPH03129719 A JP H03129719A JP 2126130 A JP2126130 A JP 2126130A JP 12613090 A JP12613090 A JP 12613090A JP H03129719 A JPH03129719 A JP H03129719A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔概要〕
半導体基板及び半導体基板を収納する基板収納治具から
静電気を除電する工程を含む半導体装置の製造方法に関
し、 簡単で安全な方法により、確実に静電気を除電できる工
程を含む半導体製造方法を提供することを目的とし、 半導体装置が形成される基板を電気絶縁性材料により構
成された容器中に収納する工程を含む半導体装置の製造
方法において、揮発性有機材料の膜を、容器及び容器中
に収納された基板上に、容器及び基板の実質的な全面が
覆われるように形成し、その際該揮発性有機溶剤膜の形
成を、電荷が接地へ流れうるように、容器表面を覆う揮
発性有機溶剤の膜と接地との間の導通を維持しながら行
なう工程と、前記揮発性有機溶剤膜を、溶剤を蒸発させ
ることにより除去する工程とを含むように構成されてな
り、 半導体装置が形成さる基板を電気絶縁性材料により構成
された容器中に収納し、容器及び基板とを同時に純水中
で洗浄する工程を含む半導体装置の製造方法において、
純水中での洗浄工程の後に、基板及び基板を収納した容
器を、接地電位に維持された揮発性有機溶剤の溜りの中
に浸漬する工程と、基板及び容器を前記揮発性有機溶剤
の溜りから取出す工程と、揮発性膜溶剤を、基板及び容
器から蒸発させて除去する工程とを含むように構成して
なり、 半導体装置が形成される基板を塵埃を含む環境中に保持
する工程を含む、半導体装置の製造方法において、基板
を、電気絶縁性材料により構成され導電性手段により接
地に電気的に接続された容器中に収納する工程と、基板
及び基板を収納した容器を、前記塵埃を含む環境中に保
持する工程に先立って、揮発性有機溶剤を含む雰囲気中
に、容器の接地を維持した状態で保持して基板及び容器
上の電荷を接地へ流す工程とを含むように構成してなる
。
静電気を除電する工程を含む半導体装置の製造方法に関
し、 簡単で安全な方法により、確実に静電気を除電できる工
程を含む半導体製造方法を提供することを目的とし、 半導体装置が形成される基板を電気絶縁性材料により構
成された容器中に収納する工程を含む半導体装置の製造
方法において、揮発性有機材料の膜を、容器及び容器中
に収納された基板上に、容器及び基板の実質的な全面が
覆われるように形成し、その際該揮発性有機溶剤膜の形
成を、電荷が接地へ流れうるように、容器表面を覆う揮
発性有機溶剤の膜と接地との間の導通を維持しながら行
なう工程と、前記揮発性有機溶剤膜を、溶剤を蒸発させ
ることにより除去する工程とを含むように構成されてな
り、 半導体装置が形成さる基板を電気絶縁性材料により構成
された容器中に収納し、容器及び基板とを同時に純水中
で洗浄する工程を含む半導体装置の製造方法において、
純水中での洗浄工程の後に、基板及び基板を収納した容
器を、接地電位に維持された揮発性有機溶剤の溜りの中
に浸漬する工程と、基板及び容器を前記揮発性有機溶剤
の溜りから取出す工程と、揮発性膜溶剤を、基板及び容
器から蒸発させて除去する工程とを含むように構成して
なり、 半導体装置が形成される基板を塵埃を含む環境中に保持
する工程を含む、半導体装置の製造方法において、基板
を、電気絶縁性材料により構成され導電性手段により接
地に電気的に接続された容器中に収納する工程と、基板
及び基板を収納した容器を、前記塵埃を含む環境中に保
持する工程に先立って、揮発性有機溶剤を含む雰囲気中
に、容器の接地を維持した状態で保持して基板及び容器
上の電荷を接地へ流す工程とを含むように構成してなる
。
本発明は一般的に半導体装置の製造方法に関し、特に半
導体基板及び半導体基板を収納する基板収納治具から静
電気を除電する工程を含む半導体装置の製造方法に関す
る。
導体基板及び半導体基板を収納する基板収納治具から静
電気を除電する工程を含む半導体装置の製造方法に関す
る。
一般に、半導体装置の製造工程には半導体装置を形成さ
れる半導体基板を洗浄したり、貯蔵したり、あるいは運
搬したりする工程か含まれる。これらの工程は、半導体
基板をキャリアと称する収納治具中に収納して行なわれ
る。収納用治具としては石英をはじめとする様々な材料
が使われるか、特にPFA樹脂が、不純物を含まない点
、高温環境で安定である点、成型が容易である点、半導
体基板と接触しても塵埃を発生しない点て好んで用いら
れる。
れる半導体基板を洗浄したり、貯蔵したり、あるいは運
搬したりする工程か含まれる。これらの工程は、半導体
基板をキャリアと称する収納治具中に収納して行なわれ
る。収納用治具としては石英をはじめとする様々な材料
が使われるか、特にPFA樹脂が、不純物を含まない点
、高温環境で安定である点、成型が容易である点、半導
体基板と接触しても塵埃を発生しない点て好んで用いら
れる。
しかし、PFAにより形成された収納治具は比抵抗が極
めて高いため、容易に帯電してしまう問題点がある。例
えば、PFA治具を純水中に浸漬して洗浄した後引上げ
た場合、治具上には約−■o、oooボルトの静電気が
形成されてしてしまう。治具がこのように帯電してしま
うと、自然の放電過程では充分に放電するのに100時
間以上の時間がかかってしまう。
めて高いため、容易に帯電してしまう問題点がある。例
えば、PFA治具を純水中に浸漬して洗浄した後引上げ
た場合、治具上には約−■o、oooボルトの静電気が
形成されてしてしまう。治具がこのように帯電してしま
うと、自然の放電過程では充分に放電するのに100時
間以上の時間がかかってしまう。
治具がこのように帯電した場合、周囲に浮遊している塵
埃が治具及びこれに収納されている半導体基板に引きよ
せられてしまう。治具中に保持されている半導体基板は
薄い酸化膜を有しているため、PFA基板収納治具が帯
電すると同じように帯電してしまう。この静電気により
塵埃が引寄せられる問題は粒径かサブミクロンの微粒子
の場合に特に深刻になる。
埃が治具及びこれに収納されている半導体基板に引きよ
せられてしまう。治具中に保持されている半導体基板は
薄い酸化膜を有しているため、PFA基板収納治具が帯
電すると同じように帯電してしまう。この静電気により
塵埃が引寄せられる問題は粒径かサブミクロンの微粒子
の場合に特に深刻になる。
従来の半導体装置では集積密度がそれ程高くなかったの
で、PFAよりなる基板収納治具が塵埃を引寄せる問題
は好ましくないものの、特に致命的な問題とはならなか
った。しかし、今日では半導体集積回路の集積密度の向
上と共に、0.05μm程度の微細な粒子でも、その存
在が許容されなくなってきている。この0.05μmな
る値は大よそ基板表面にパターニングにより形威される
線の幅の約10分の1に相当する。このように、今日、
PFA基板収納治具の帯電は、半導体装置の製造におい
て大きな問題となっている。
で、PFAよりなる基板収納治具が塵埃を引寄せる問題
は好ましくないものの、特に致命的な問題とはならなか
った。しかし、今日では半導体集積回路の集積密度の向
上と共に、0.05μm程度の微細な粒子でも、その存
在が許容されなくなってきている。この0.05μmな
る値は大よそ基板表面にパターニングにより形威される
線の幅の約10分の1に相当する。このように、今日、
PFA基板収納治具の帯電は、半導体装置の製造におい
て大きな問題となっている。
上記の問題を解決するため、基板収納治具を形成するP
FA中に炭素の微粒子を混合することが提案されている
。炭素粒子を混合した場合、PFA基板収納治具は、あ
る程度の導電性を有するようになり、静電気の迅速な放
電がなされると考えられる。しかし、この方法では、P
FA中の炭素粒子がPFAと硝酸等の基板洗浄に使われ
る薬品との反応を促進してしまい、治具をを形成するP
FAが劣化してしまう問題が生じる。また、PFAと炭
素を混合した場合、炭素粒子が発塵しやすくなる問題点
が生じる。炭素粒子が半導体製造工程に混入すると、工
程は致命的な影響を受けてしまう。
FA中に炭素の微粒子を混合することが提案されている
。炭素粒子を混合した場合、PFA基板収納治具は、あ
る程度の導電性を有するようになり、静電気の迅速な放
電がなされると考えられる。しかし、この方法では、P
FA中の炭素粒子がPFAと硝酸等の基板洗浄に使われ
る薬品との反応を促進してしまい、治具をを形成するP
FAが劣化してしまう問題が生じる。また、PFAと炭
素を混合した場合、炭素粒子が発塵しやすくなる問題点
が生じる。炭素粒子が半導体製造工程に混入すると、工
程は致命的な影響を受けてしまう。
一方、PFA基板収納治具表面に界面活性剤を塗布する
ことにより、除電する方法も提案されている。しかし、
この方法では界面活性剤に不純物が含まれているおそれ
があり、半導体装置が汚染されてしまう危険が存在する
。
ことにより、除電する方法も提案されている。しかし、
この方法では界面活性剤に不純物が含まれているおそれ
があり、半導体装置が汚染されてしまう危険が存在する
。
また、半導体基板及びPFA基板収納治具を帯電した空
気流中に配置して除電することも提案されているが、こ
の方法は空気をイオン化するのに余計な工程を要すると
共に安全性の面でも不確実な問題点が存在する。
気流中に配置して除電することも提案されているが、こ
の方法は空気をイオン化するのに余計な工程を要すると
共に安全性の面でも不確実な問題点が存在する。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたもので、簡単で安
全な方法により、確実に静電気を除電できる工程を含む
半導体の製造方法を提供することを目的とする。
全な方法により、確実に静電気を除電できる工程を含む
半導体の製造方法を提供することを目的とする。
第1図を参照するに、本発明は前記の目的を、半導体装
置を形成される基板(4)を、電気絶縁性材料により構
成された容器(1)中に収納する工程を含む半導体装置
の製造方法において、 揮発有機溶剤の膜(7)を容器及び容器中に収納された
基板上に、容器及び基板の実質的な全面が覆われるによ
うに形威し、その際前記揮発性有機溶剤膜の形成を、基
板及び容器上から電荷が接地への流れうるように、容器
表面を覆う揮発性有機溶剤の膜と接地との間の導通を維
持しながら行なう工程と、 前記揮発性溶剤膜を、溶剤を蒸発させることにより除去
する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
法により、又は、 半導体装置が形成される基板(4)、を電気絶縁性材料
により構成された容器(1)中に収納し、容器及び基板
を同時に純水中で洗浄する工程を含む半導体装置の製造
方法において、 純水中での洗浄工程の後に、基板及び基板を収納した容
器を、接地電位に維持された揮発性有機溶剤の溜り(2
)の中に浸する工程と、基板及び容器を前記揮発性有機
溶剤の溜りから引上る工程と、 揮発性有機溶剤を、基板及び容器から蒸発させて除去す
る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法
により、又は 半導体装置が形成される基板(4)を、塵埃を含む環境
中に保持する工程を含む半導体装置の製造方法において
、 基板(4)を、電気絶縁性材料により構成され導電性手
段(3)より、接地に電気的に接続された容器(1)中
に収納する工程と、 基板及び基板を収納した容器を、前記塵埃を含む環境中
に保持する工程に先立って、揮発性有機溶剤を含む雰囲
気中に、容器の接地を維持した状態て保持して基板及び
容器上の電荷を接地へ流す工程とを含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法により達成する。
置を形成される基板(4)を、電気絶縁性材料により構
成された容器(1)中に収納する工程を含む半導体装置
の製造方法において、 揮発有機溶剤の膜(7)を容器及び容器中に収納された
基板上に、容器及び基板の実質的な全面が覆われるによ
うに形威し、その際前記揮発性有機溶剤膜の形成を、基
板及び容器上から電荷が接地への流れうるように、容器
表面を覆う揮発性有機溶剤の膜と接地との間の導通を維
持しながら行なう工程と、 前記揮発性溶剤膜を、溶剤を蒸発させることにより除去
する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方
法により、又は、 半導体装置が形成される基板(4)、を電気絶縁性材料
により構成された容器(1)中に収納し、容器及び基板
を同時に純水中で洗浄する工程を含む半導体装置の製造
方法において、 純水中での洗浄工程の後に、基板及び基板を収納した容
器を、接地電位に維持された揮発性有機溶剤の溜り(2
)の中に浸する工程と、基板及び容器を前記揮発性有機
溶剤の溜りから引上る工程と、 揮発性有機溶剤を、基板及び容器から蒸発させて除去す
る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法
により、又は 半導体装置が形成される基板(4)を、塵埃を含む環境
中に保持する工程を含む半導体装置の製造方法において
、 基板(4)を、電気絶縁性材料により構成され導電性手
段(3)より、接地に電気的に接続された容器(1)中
に収納する工程と、 基板及び基板を収納した容器を、前記塵埃を含む環境中
に保持する工程に先立って、揮発性有機溶剤を含む雰囲
気中に、容器の接地を維持した状態て保持して基板及び
容器上の電荷を接地へ流す工程とを含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法により達成する。
以下、本発明の作用を、本出願人によりなされた、本発
明の基礎をなす研究をもとに、第2図〜第11図を参照
しながら説明する。
明の基礎をなす研究をもとに、第2図〜第11図を参照
しながら説明する。
本出願人は、プラスチック、特にPFAの帯電に関する
研究を、PFAを純水及びイソプロピルアルコール(I
PA)等の揮発性有機溶剤に接触させる一連の実験によ
り行なった。
研究を、PFAを純水及びイソプロピルアルコール(I
PA)等の揮発性有機溶剤に接触させる一連の実験によ
り行なった。
第2図は本研究において、プラスチック材料上に生じた
静電気を測定するのに使用した装置を示す。
静電気を測定するのに使用した装置を示す。
この装置は回転セクタ形の静電気検出器(Hu−gle
Electronics モデル2B)であり、
試材12上の静電気の測定を、試材12と検出電位11
との間に存在する電界を回転セクタ板10により周期等
に断続することにより行なう。回転セクタ板10はモー
タ13により回転され、板10の回転に応じて試材12
と電極11との間の電界が周期的に変化される。その結
果、試料12上に蓄積された電荷に比例した交流電圧が
電極11に生じる。
Electronics モデル2B)であり、
試材12上の静電気の測定を、試材12と検出電位11
との間に存在する電界を回転セクタ板10により周期等
に断続することにより行なう。回転セクタ板10はモー
タ13により回転され、板10の回転に応じて試材12
と電極11との間の電界が周期的に変化される。その結
果、試料12上に蓄積された電荷に比例した交流電圧が
電極11に生じる。
より詳細に説明すると、静電気測定は、接地されたクリ
ーンベンチ上で、電極11を空間容量C3を介して接地
し、試料12を空間容量CIを介して接地し、さらに電
位11と試材12とをC2空間容量で結合した状態で行
なわれる。セクタ板10が電極11と試料12との間に
位置している場合、試料により誘起された電界はセクタ
板10により遮断され、検出電極11に生じる電圧は七
〇となる。一方、セクタ板10上のギャップが材料12
と電極11との間に位置した場合、電極11に生じる電
圧は Vp=Cz Q/ (CI C2+C2C3+C3C,
) となる。ここで、Qは試材12上の電荷である。
ーンベンチ上で、電極11を空間容量C3を介して接地
し、試料12を空間容量CIを介して接地し、さらに電
位11と試材12とをC2空間容量で結合した状態で行
なわれる。セクタ板10が電極11と試料12との間に
位置している場合、試料により誘起された電界はセクタ
板10により遮断され、検出電極11に生じる電圧は七
〇となる。一方、セクタ板10上のギャップが材料12
と電極11との間に位置した場合、電極11に生じる電
圧は Vp=Cz Q/ (CI C2+C2C3+C3C,
) となる。ここで、Qは試材12上の電荷である。
この電圧Vpは試料12上で蓄積された電荷に比例する
。
。
従来より、プラスチックをIPAの蒸気を含む環境中で
乾燥させると除電されるとの報告がある。
乾燥させると除電されるとの報告がある。
まず、この効果を検証するため、PFAよりなる材料を
T’ P Aの蒸気を含む環境中で乾燥させる実験を行
なった。この実験では材料をまず純水中に浸し、次いで
IPA蒸気を含む82°Cの環境下で10分間保持した
。比較対照標準として、同一の材料を純水への浸漬後、
乾燥窒素中130°Cで15.分間保持して乾燥させる
実験を行なった。
T’ P Aの蒸気を含む環境中で乾燥させる実験を行
なった。この実験では材料をまず純水中に浸し、次いで
IPA蒸気を含む82°Cの環境下で10分間保持した
。比較対照標準として、同一の材料を純水への浸漬後、
乾燥窒素中130°Cで15.分間保持して乾燥させる
実験を行なった。
第3図は前記実験の結果を示す。第3図を参照するに、
試料のPFAは純水から引上げた直後には約−15,0
00ボルトの電位に帯電しているのに対し、この試料を
IPA蒸気を含んだ環境中で乾燥させた場合、帯電電位
は−300ボルト程度に減少することが確認された。一
方、乾燥窒素中で乾燥させた試材では実質的な帯電電位
の変化は見られなかった。
試料のPFAは純水から引上げた直後には約−15,0
00ボルトの電位に帯電しているのに対し、この試料を
IPA蒸気を含んだ環境中で乾燥させた場合、帯電電位
は−300ボルト程度に減少することが確認された。一
方、乾燥窒素中で乾燥させた試材では実質的な帯電電位
の変化は見られなかった。
次に、[’A及び純水がPFAの帯電に及ぼす影響をに
ついて第4図に示す実験により詳細な調査を行った。こ
の実験では、直径100mm、厚さ3mmのPFAディ
スクが試料として使われ、その際、この試料の上部をス
テンレススチール製の治具で保持し、容器内に保持され
たIPAあるいは純水に浸漬し、次いで引上げて試料上
の静電気を測定する操作を行った。上記の試料をIPA
あるいは純水に浸し、次いで引上げる過程はステンレス
スチール製の治具を接地して行なった。試料を引き上げ
た後の帯電測定は第2図に説明した装置を使って行なっ
た。
ついて第4図に示す実験により詳細な調査を行った。こ
の実験では、直径100mm、厚さ3mmのPFAディ
スクが試料として使われ、その際、この試料の上部をス
テンレススチール製の治具で保持し、容器内に保持され
たIPAあるいは純水に浸漬し、次いで引上げて試料上
の静電気を測定する操作を行った。上記の試料をIPA
あるいは純水に浸し、次いで引上げる過程はステンレス
スチール製の治具を接地して行なった。試料を引き上げ
た後の帯電測定は第2図に説明した装置を使って行なっ
た。
第5図はPFA試料ディスクを純水中に様々な深さまで
浸した後に引上げて行なった帯電測定の結果を示す。換
言すれば、この実験ては、水と接触するPFAの面積が
様々に変化させられた。
浸した後に引上げて行なった帯電測定の結果を示す。換
言すれば、この実験ては、水と接触するPFAの面積が
様々に変化させられた。
試料を引き上げる速度は10cm/secに固定した。
第5図に明らかに示されているように、PFA試料上に
形成される電荷は試料ディスクのうち純水と接触させら
れていた領域の面積に比例することが見出された。これ
は、PFAの表面との間の相互作用、特に水分子かPF
A表面から離れる際の相互作用に起因して生じることを
示唆する。
形成される電荷は試料ディスクのうち純水と接触させら
れていた領域の面積に比例することが見出された。これ
は、PFAの表面との間の相互作用、特に水分子かPF
A表面から離れる際の相互作用に起因して生じることを
示唆する。
第6図は純水に様々な濃度のIPAを混合した場合にお
けるPFAの帯電を測定した結果を示す。
けるPFAの帯電を測定した結果を示す。
図中、縦軸は第5図のものと同じであるが、横軸はIP
Aの濃度を示している。PFAのが浸漬される液体が純
水であり、従ってIPAの濃度がゼロであった場合は先
に既に帯電していたPFAは純水から引き上げ後も同程
度の量帯電していることが示された。一方、TPAの濃
度を増加させるにつれ、引き上げ後のPFAの帯電量は
除々に減少し、IPAの濃度が99.5%に達するとほ
とんどゼロになる換言すれば、IPA等の揮発性有機溶
剤にPFAを浸し、次いでPFAを接地した状態で引き
上げることにより、PFAの帯電を完全に除電できる二
とが見出された。
Aの濃度を示している。PFAのが浸漬される液体が純
水であり、従ってIPAの濃度がゼロであった場合は先
に既に帯電していたPFAは純水から引き上げ後も同程
度の量帯電していることが示された。一方、TPAの濃
度を増加させるにつれ、引き上げ後のPFAの帯電量は
除々に減少し、IPAの濃度が99.5%に達するとほ
とんどゼロになる換言すれば、IPA等の揮発性有機溶
剤にPFAを浸し、次いでPFAを接地した状態で引き
上げることにより、PFAの帯電を完全に除電できる二
とが見出された。
第7図及び第8図は、PFAを接地した状態と接地しな
かった状態でそれぞれIPAへの浸漬及び引き上げ操作
を行なった場合の結果を比較して示す。第7図はディス
ク形状をしたPFAの試料を純水及びIPAに浸透し引
き上げる際に接地を行なった場合の結果を、また第8図
は同じディスク状PFA試料を同様に純水及びIPAに
浸透し引き上げる際に接地を行なわなかった場合の結果
を示す。引き上げの速度はいずれの実験においても1c
m / s e cとした。
かった状態でそれぞれIPAへの浸漬及び引き上げ操作
を行なった場合の結果を比較して示す。第7図はディス
ク形状をしたPFAの試料を純水及びIPAに浸透し引
き上げる際に接地を行なった場合の結果を、また第8図
は同じディスク状PFA試料を同様に純水及びIPAに
浸透し引き上げる際に接地を行なわなかった場合の結果
を示す。引き上げの速度はいずれの実験においても1c
m / s e cとした。
第7図より明らかなように、IPAから引き上げた場合
、試料のPFAディスクは、接地されている限り、浸漬
前に帯電していようが除電されていようが、引き上げ後
においては完全に除電されることが示された。一方、試
料を純水から引き上げた場合は、試料が浸漬前に帯電し
ていた場合は引き上げ後も帯電がそのまま残ることはも
とより、浸漬前に除電されていた材料さえも引き上げ後
には約−10,000ボルトに帯電してしまうことが示
された。
、試料のPFAディスクは、接地されている限り、浸漬
前に帯電していようが除電されていようが、引き上げ後
においては完全に除電されることが示された。一方、試
料を純水から引き上げた場合は、試料が浸漬前に帯電し
ていた場合は引き上げ後も帯電がそのまま残ることはも
とより、浸漬前に除電されていた材料さえも引き上げ後
には約−10,000ボルトに帯電してしまうことが示
された。
次に、第8図を参照するに、浸漬及び引き上げ時に試料
を接地しなかった場合でも、試料の帯電はIPAへの浸
漬及び引き上げによりかなりの程度除電されることが示
された。これは図中、左端の黒丸で示されている。この
ように、接地せずにIPAに浸漬し引き上げたPFAの
試料は約−200〜−300ボルトの帯電を示す。また
、これと同程度の帯電が、完全に除電された試料を接地
せずにIPAに浸漬し、次いで、引き上げた場合にも生
じる。これを図中、前記左端の黒丸の右隣の黒丸で示す
。一方、PFAを接地せずに純水に浸漬し引き上げた場
合には、第7図と同様の結果が、材料が浸漬前に除電さ
れているとされていないことにかかわらず、得られるこ
とが示された。第8図の結果はPFAを単にIPA等の
揮発性有機溶剤に浸漬し次いで引き上げるだけで実質的
な除電が行なえることを示している。
を接地しなかった場合でも、試料の帯電はIPAへの浸
漬及び引き上げによりかなりの程度除電されることが示
された。これは図中、左端の黒丸で示されている。この
ように、接地せずにIPAに浸漬し引き上げたPFAの
試料は約−200〜−300ボルトの帯電を示す。また
、これと同程度の帯電が、完全に除電された試料を接地
せずにIPAに浸漬し、次いで、引き上げた場合にも生
じる。これを図中、前記左端の黒丸の右隣の黒丸で示す
。一方、PFAを接地せずに純水に浸漬し引き上げた場
合には、第7図と同様の結果が、材料が浸漬前に除電さ
れているとされていないことにかかわらず、得られるこ
とが示された。第8図の結果はPFAを単にIPA等の
揮発性有機溶剤に浸漬し次いで引き上げるだけで実質的
な除電が行なえることを示している。
また、以上の結果はPFAは、純水あるいはIPA中に
浸漬された状態ではおそらく除電されているものの、純
水あるいはIPAの表面を通過して引上げられる際に帯
電すること、及び引上げ時にPFAを接地しておけば、
IPAから引き上げた場合、電荷は帯電と同時に接地に
逃され、PFAが完全に除電されること、−万引上げ時
に接地がなされていなければ、引き上げに際して生じる
帯電はそのまま残ってしまうことを示している。
浸漬された状態ではおそらく除電されているものの、純
水あるいはIPAの表面を通過して引上げられる際に帯
電すること、及び引上げ時にPFAを接地しておけば、
IPAから引き上げた場合、電荷は帯電と同時に接地に
逃され、PFAが完全に除電されること、−万引上げ時
に接地がなされていなければ、引き上げに際して生じる
帯電はそのまま残ってしまうことを示している。
またPFAをIPAから引き上げた場合には、その表面
に何らかの導電性膜が形成されていることが推測される
。
に何らかの導電性膜が形成されていることが推測される
。
次にPFAの帯電と純水あるいはIPAからの引上げの
際の引上げ速度との関係を調べた結果を第9図及び第1
0図に示す。第9図及び第10図において、黒丸は試料
引上げ時に接地をとらなかった場合、白丸は試料引上げ
時に接地をとった場合である。これらの結果より明らか
なように、純水からの引上げ時について見ると(第9図
)、接地を行なった試料は接地を行なわなかった試料よ
りも帯電量が少なく、先に説明した結果と一致する。ま
た、接地した場合、引上げ速度か速くなると引上げ後に
残留する帯電量か少なくなる傾向が見られる。一方、I
PAから引上げた場合には(第1O図)、引上げ時に接
地した試料は約0゜2cm/sec以下の非常にゆっく
りとした速度で引上げた場合を除き、実質的に完全に除
電されていることがわかる。一方、前記の非常にゆっく
りと引き上げられた試料ては約 −100ボルト程度の
帯電が残るのが見出された。また、引上げ時に接地しな
かった材料では、引上げ速度と引上げ後に残留する帯電
との間に特に傾向は認められない。
際の引上げ速度との関係を調べた結果を第9図及び第1
0図に示す。第9図及び第10図において、黒丸は試料
引上げ時に接地をとらなかった場合、白丸は試料引上げ
時に接地をとった場合である。これらの結果より明らか
なように、純水からの引上げ時について見ると(第9図
)、接地を行なった試料は接地を行なわなかった試料よ
りも帯電量が少なく、先に説明した結果と一致する。ま
た、接地した場合、引上げ速度か速くなると引上げ後に
残留する帯電量か少なくなる傾向が見られる。一方、I
PAから引上げた場合には(第1O図)、引上げ時に接
地した試料は約0゜2cm/sec以下の非常にゆっく
りとした速度で引上げた場合を除き、実質的に完全に除
電されていることがわかる。一方、前記の非常にゆっく
りと引き上げられた試料ては約 −100ボルト程度の
帯電が残るのが見出された。また、引上げ時に接地しな
かった材料では、引上げ速度と引上げ後に残留する帯電
との間に特に傾向は認められない。
第9図及び第10図の結果は、IPAから引上げられた
試料が薄いIPA膜で覆われていると考えると合理的に
説明される。このIPA膜を介して試料の電荷が接地へ
逃されるが、引上げ速度が余りにも遅いとIPA膜が蒸
発によって消失してしまい、以後の除電がなされなくな
る。一方、PFAを純水から引上げた場合には、はっ水
性のPFA上には水の被膜は形成されず、従って被膜を
介した除電もなされないものと考えられる。
試料が薄いIPA膜で覆われていると考えると合理的に
説明される。このIPA膜を介して試料の電荷が接地へ
逃されるが、引上げ速度が余りにも遅いとIPA膜が蒸
発によって消失してしまい、以後の除電がなされなくな
る。一方、PFAを純水から引上げた場合には、はっ水
性のPFA上には水の被膜は形成されず、従って被膜を
介した除電もなされないものと考えられる。
第11図はPFA表面上におけるIPAの蒸発とPFA
の表面比抵抗の関係を調べた結果を示す。
の表面比抵抗の関係を調べた結果を示す。
この実験では3mmX4mmX20mmのPFA試料を
使い、その頂面にIPAを滴下して表面比抵抗の時間変
化を調べた。得られた結果を第11図中に黒丸で示す。
使い、その頂面にIPAを滴下して表面比抵抗の時間変
化を調べた。得られた結果を第11図中に黒丸で示す。
比較のため、同様な実験を゛同一寸法のPFA材料上に
純水を滴下することにより行なった。この結果を図中に
白丸て示す。
純水を滴下することにより行なった。この結果を図中に
白丸て示す。
第11図中、星印*はIPAを滴下されたPFA試料表
面が肉眼で見て見かけ上靴いたと判定された時点を示し
、−オニつ星印*は純水を滴下されたPFA試料表面で
、水被膜が測定電極の間で途切れた瞬間をあられす。
面が肉眼で見て見かけ上靴いたと判定された時点を示し
、−オニつ星印*は純水を滴下されたPFA試料表面で
、水被膜が測定電極の間で途切れた瞬間をあられす。
第11図より明らかなように、PFA表面上にIPA−
t−滴下した場合は、表面か見かけ上靴燥した後におい
ても約100秒間程は表面比抵抗は5×108Ω/口程
度に留まり、その後ゆっくりと増加していく。PFAの
固有表面比抵抗は 101Ω/口程度である。これは明
らかに、見かけ上表面が乾燥した後でもPFA上にはI
PAの被膜が残っていることを示している。この被膜は
108〜10’Ω/口程度の表面比抵抗を有するため、
PFA上の電荷は速やかに接地へと流れ、除去される。
t−滴下した場合は、表面か見かけ上靴燥した後におい
ても約100秒間程は表面比抵抗は5×108Ω/口程
度に留まり、その後ゆっくりと増加していく。PFAの
固有表面比抵抗は 101Ω/口程度である。これは明
らかに、見かけ上表面が乾燥した後でもPFA上にはI
PAの被膜が残っていることを示している。この被膜は
108〜10’Ω/口程度の表面比抵抗を有するため、
PFA上の電荷は速やかに接地へと流れ、除去される。
第12図は、前記のディスク状PFA試料の帯電及び除
電のモデルを示す。
電のモデルを示す。
試料は純水から引き上げた場合、PFAのはり水性のた
め表面が直ちに乾燥し、水被膜が表面に残ることはない
。水分子がPFA表面から離れる際に表面には負の電荷
が誘起され、このためPFA試料は純水から完全に引き
上げられるとその表面が一様に帯電する。これを第12
図中に場合Iとして示す。なお、第12図中において、
試料表面がIPAあるいは純水の膜で覆われている場合
、これを斜線部で示す。場合Iにおいては試料表面に純
水膜が存在しないことに対応して、試料表面に斜線部で
示される領域は存在しない。
め表面が直ちに乾燥し、水被膜が表面に残ることはない
。水分子がPFA表面から離れる際に表面には負の電荷
が誘起され、このためPFA試料は純水から完全に引き
上げられるとその表面が一様に帯電する。これを第12
図中に場合Iとして示す。なお、第12図中において、
試料表面がIPAあるいは純水の膜で覆われている場合
、これを斜線部で示す。場合Iにおいては試料表面に純
水膜が存在しないことに対応して、試料表面に斜線部で
示される領域は存在しない。
材料のPFAディスクをIPAから約0.20m/se
c以上の中程度 ないしそれ以上の速度で引き上げた場
合には、第12図中に場合■として示すように、試料表
面はIPAの膜により一様に覆われる。その際、試料の
一端部、例えば上端部を接地しておけば、試料を引き上
げる際にIPへの分子が試料表面から離れるのに伴い生
じる負電荷は試料表面のIPA膜を通って接地へ流れ、
試料の除電が完全になされる。その後、IPA膜は蒸発
によって消失し、除電がなされた乾燥した試料か得られ
る。
c以上の中程度 ないしそれ以上の速度で引き上げた場
合には、第12図中に場合■として示すように、試料表
面はIPAの膜により一様に覆われる。その際、試料の
一端部、例えば上端部を接地しておけば、試料を引き上
げる際にIPへの分子が試料表面から離れるのに伴い生
じる負電荷は試料表面のIPA膜を通って接地へ流れ、
試料の除電が完全になされる。その後、IPA膜は蒸発
によって消失し、除電がなされた乾燥した試料か得られ
る。
一方、試料をIPAから引き上げる際の速度が約0.2
cm/sec以下であると、試料ディスクの下端部がま
たIPA中に浸漬されている状態にあるにもかかわらず
試料の上端部が完全に乾燥してしまい、IPA膜が消失
してしまう場合か生じる。これを第12図に場合■とし
て示す。このような、材料の引き上げ途中でIPA膜の
消失が起こると、以後の除電は不可能となり、多少の電
荷が最終的に試料上にのこってしまう。これが第10図
のグラフ原点近くに位置する一100v程度の帯電を示
す白丸のデータの原因であると考えられる。
cm/sec以下であると、試料ディスクの下端部がま
たIPA中に浸漬されている状態にあるにもかかわらず
試料の上端部が完全に乾燥してしまい、IPA膜が消失
してしまう場合か生じる。これを第12図に場合■とし
て示す。このような、材料の引き上げ途中でIPA膜の
消失が起こると、以後の除電は不可能となり、多少の電
荷が最終的に試料上にのこってしまう。これが第10図
のグラフ原点近くに位置する一100v程度の帯電を示
す白丸のデータの原因であると考えられる。
IPAからの引き上げの際に材料のPFAディスクを接
地した場合は、第12図中に場合■として示すように、
引き上げに伴い生じる電荷か接地へ逃げることができず
、試料のPFAディスク上に蓄積してしまう。しかし、
引き上げに伴い生じる電荷は純水から引き上げた場合よ
りは著しく小さい。
地した場合は、第12図中に場合■として示すように、
引き上げに伴い生じる電荷か接地へ逃げることができず
、試料のPFAディスク上に蓄積してしまう。しかし、
引き上げに伴い生じる電荷は純水から引き上げた場合よ
りは著しく小さい。
本発明では、PFAあるいはその他の絶咬性て高い比抵
抗を有する材料により形成した基板収納治具を、治具中
に収納された基板と共に、基板収納治具を成形する材料
に対して良好なぬれ性を有する揮発性有機溶剤と接触さ
せ、基板収納治具表面に前記揮発性有機溶剤の薄膜を形
成すると共に、前記薄膜を介して基板収納治具を接地し
、基板及び収納治具表面に形成された電荷を逃がすこと
により、基板収納治具及び基板の除電を行う。治具及び
基板の帯電を除電することにより、製造過程中の様々な
工程において、環境中の塵埃が治具及び基板に引寄せら
れる効果を除去することができ、半導体装置の歩留りを
向上させることができる。
抗を有する材料により形成した基板収納治具を、治具中
に収納された基板と共に、基板収納治具を成形する材料
に対して良好なぬれ性を有する揮発性有機溶剤と接触さ
せ、基板収納治具表面に前記揮発性有機溶剤の薄膜を形
成すると共に、前記薄膜を介して基板収納治具を接地し
、基板及び収納治具表面に形成された電荷を逃がすこと
により、基板収納治具及び基板の除電を行う。治具及び
基板の帯電を除電することにより、製造過程中の様々な
工程において、環境中の塵埃が治具及び基板に引寄せら
れる効果を除去することができ、半導体装置の歩留りを
向上させることができる。
本発明は特に、純水中での洗浄工程に引き続いて実施す
ると効果的である。
ると効果的である。
また、本発明は塵埃を含むおそれのある環境中に半導体
基板を基板収納治具と共に保持する工程、例えば半導体
基板を基板収納治具ごと貯蔵あるいは運搬する工程に先
立って実施した場合、特に効果的である。
基板を基板収納治具と共に保持する工程、例えば半導体
基板を基板収納治具ごと貯蔵あるいは運搬する工程に先
立って実施した場合、特に効果的である。
さらに、本発明によれば、基板及び基板収納治具を、接
地電位に保持された揮発製有機溶剤の溜りの中と、特に
治具を接地することなく単に浸漬させて引き上げただけ
でも効果的な除電を行うことが可能である。
地電位に保持された揮発製有機溶剤の溜りの中と、特に
治具を接地することなく単に浸漬させて引き上げただけ
でも効果的な除電を行うことが可能である。
以下、本発明を実施例について詳細に説明する。
第13回(a)は本発明による基板収納治具l及び治具
中に収納された半導体基板4の除電過程を示す図、第1
3図(b)は治具lを第13図(a)中、矢印Aの方向
から見た端面図である。
中に収納された半導体基板4の除電過程を示す図、第1
3図(b)は治具lを第13図(a)中、矢印Aの方向
から見た端面図である。
治具1はPFAよりなる従来より用いられているもので
、半導体基板4を収納するように、略箱形ないしバスケ
ット状に形成されている。第13ず(a)、(b)より
明らかなように、治具lにはその上下に開口部1a、1
cが形成されると共に、その左右にも開口部1bが形成
されている。
、半導体基板4を収納するように、略箱形ないしバスケ
ット状に形成されている。第13ず(a)、(b)より
明らかなように、治具lにはその上下に開口部1a、1
cが形成されると共に、その左右にも開口部1bが形成
されている。
基板4は上部開口部1aより治具1中に挿入され、図示
していない仕切材により、治具中に相互に離間して保持
される。
していない仕切材により、治具中に相互に離間して保持
される。
治具lはまた、第13図中(a)に示すように、その前
後端に突出部1dが形成され、ここにステンレススチー
ル等の導電性部材よりなる保持部材3が係合される。保
持部材は接地されており、治具lを、同じく接地された
容器2の中に保持されたIPA等の揮発性有機溶剤の溜
り2上に保持する。
後端に突出部1dが形成され、ここにステンレススチー
ル等の導電性部材よりなる保持部材3が係合される。保
持部材は接地されており、治具lを、同じく接地された
容器2の中に保持されたIPA等の揮発性有機溶剤の溜
り2上に保持する。
次いで、保持部材3は下降され、これに伴って治具lは
収納された半導体基板4共々IPAの溜り2中に完全に
没入するように浸漬される。治具1には開口部1a〜l
cが上下左右に形成されているため、治具中には直ちに
IPAが流入し、治具1の表面及び治具中の半導体基板
4の表面に接触する。このようにして治具及び基板を溜
り2中に保持する時間は数秒程度でよい。
収納された半導体基板4共々IPAの溜り2中に完全に
没入するように浸漬される。治具1には開口部1a〜l
cが上下左右に形成されているため、治具中には直ちに
IPAが流入し、治具1の表面及び治具中の半導体基板
4の表面に接触する。このようにして治具及び基板を溜
り2中に保持する時間は数秒程度でよい。
次いで、治具1は約0.2cm/secよりも大きいの
が好ましい適当な速度で溜り2から引き上げられ、さら
に乾燥させられる。治具lを引き上げると、治具中のI
PAは直ちに開口部1b。
が好ましい適当な速度で溜り2から引き上げられ、さら
に乾燥させられる。治具lを引き上げると、治具中のI
PAは直ちに開口部1b。
Icを通って流出する。この過程では、治具1の表面に
IPA膜が形成され、電荷は直ちにこの膜を通って導電
性保持部材3に導かれ、さらに接地へと逃がされる。ま
た、治具1中に収納された半導体基板4に生じた電荷も
治具1との接触点で治具1を覆うIPA膜に流れ、さら
に保持部材3を通って接地へと逃がされる。このように
、上記の過程により、治具l及び治具中に収納されてい
る半導体基板4を実質的に完全に除電することが可能に
なり、治具lあるいは基板4に塵埃が吸引される問題が
解決される。
IPA膜が形成され、電荷は直ちにこの膜を通って導電
性保持部材3に導かれ、さらに接地へと逃がされる。ま
た、治具1中に収納された半導体基板4に生じた電荷も
治具1との接触点で治具1を覆うIPA膜に流れ、さら
に保持部材3を通って接地へと逃がされる。このように
、上記の過程により、治具l及び治具中に収納されてい
る半導体基板4を実質的に完全に除電することが可能に
なり、治具lあるいは基板4に塵埃が吸引される問題が
解決される。
本発明は、特に半導体基板4を治具1と共に純水中で洗
浄する工程を行った後で除電する場合、あるいは基板上
に半導体装置を形成する工程の直前で除電する場合等に
おいて、特に有用である。
浄する工程を行った後で除電する場合、あるいは基板上
に半導体装置を形成する工程の直前で除電する場合等に
おいて、特に有用である。
また、本発明では半導体基板を塵埃を含む環境に保持す
るに先立って除電する場合にも有用である。
るに先立って除電する場合にも有用である。
かかる、塵埃を含む環境に保持する工程には、例えば基
板4を治具ごと貯蔵する場合や運搬する場合が含まれる
。
板4を治具ごと貯蔵する場合や運搬する場合が含まれる
。
第14図は、本発明の効果を検証するために行った実験
を示す。この実験では、基板を基板収納治具ごとIPA
の溜り2の中に浸漬し、つい、で引き上げられる工程の
後、基板を所定の環境に保持し、基板上に付着した塵埃
の数を計数することを行った。実験には直径4インチの
半導体基板を使用した。
を示す。この実験では、基板を基板収納治具ごとIPA
の溜り2の中に浸漬し、つい、で引き上げられる工程の
後、基板を所定の環境に保持し、基板上に付着した塵埃
の数を計数することを行った。実験には直径4インチの
半導体基板を使用した。
実験に先立って、治具はNH4OH及びH2O2を含む
水溶液中で煮沸され、次いで純水で洗浄された後130
°Cの乾燥窒素中で乾燥された。
水溶液中で煮沸され、次いで純水で洗浄された後130
°Cの乾燥窒素中で乾燥された。
治具はさらに本発明の第1実施例で説明した過程により
除電され、すなわち治具を接地したままIPAの液溜め
2中に浸漬した後引き上げて乾燥させる工程により除電
され、基板を治具に収納した後、クラス10のクリーン
ブースにおいて温度24°C9湿度47%の環境下で1
6時間、あるいは、温度24°C9湿度70%の環境下
で21時間静置された。また、クリーンベンチでの静置
の前後で基板上に付着している塵埃の数を、径が0.3
μm以上のものについて計数した。
除電され、すなわち治具を接地したままIPAの液溜め
2中に浸漬した後引き上げて乾燥させる工程により除電
され、基板を治具に収納した後、クラス10のクリーン
ブースにおいて温度24°C9湿度47%の環境下で1
6時間、あるいは、温度24°C9湿度70%の環境下
で21時間静置された。また、クリーンベンチでの静置
の前後で基板上に付着している塵埃の数を、径が0.3
μm以上のものについて計数した。
また、比較対照標準として、同一試験を、純水で洗浄の
後130°Cの乾燥窒素中で乾燥されただけの治具につ
いても行った。この場合は、先に説明した実線で示され
たように、治具は約−10゜000ボルトに帯電してい
る。
後130°Cの乾燥窒素中で乾燥されただけの治具につ
いても行った。この場合は、先に説明した実線で示され
たように、治具は約−10゜000ボルトに帯電してい
る。
第15図は本発明の実験結果を示す。図示した実験結果
は温度24°C2湿度70%の環境に保持した場合のも
のである。この図より明らかなように、本発明の処理を
施した基板では、静置後に基板上に付着が認められた0
、3μmを越える径の塵埃の数が14個にすぎないのに
対し、本発明の処理を施さなかった基板では、静置後の
基板上に付着が認められた同様な塵埃の数は92個に達
した。第15図中、記号1’L」で示した粒子は粒径が
2μm以上のもの、記号「M」で示した粒子は粒径が0
,5〜2μmの範囲のもの、記号「SJで示した粒子は
粒径が0.3〜0.5μmの範囲のものをそれぞれあら
れす。この図より、本発明による除電が基板上への塵埃
の付着を減少させるのに劇的な効果を有することが明ら
かで・ある。
は温度24°C2湿度70%の環境に保持した場合のも
のである。この図より明らかなように、本発明の処理を
施した基板では、静置後に基板上に付着が認められた0
、3μmを越える径の塵埃の数が14個にすぎないのに
対し、本発明の処理を施さなかった基板では、静置後の
基板上に付着が認められた同様な塵埃の数は92個に達
した。第15図中、記号1’L」で示した粒子は粒径が
2μm以上のもの、記号「M」で示した粒子は粒径が0
,5〜2μmの範囲のもの、記号「SJで示した粒子は
粒径が0.3〜0.5μmの範囲のものをそれぞれあら
れす。この図より、本発明による除電が基板上への塵埃
の付着を減少させるのに劇的な効果を有することが明ら
かで・ある。
第16図は前にクリーンブース上で静置する試験の結果
を環境別に比較して示したものである。
を環境別に比較して示したものである。
この図より明らかなように、温度24c、湿度47%、
16時間の環境と、温度24°C2湿度70%、21時
間の環境のいずれにおいても、本発明による処理は基板
上に付着する粒子の数を激減させるのに有効である。本
発明の上記の効果は明らかに、基板収納治具から静電気
が実質的に完全に除電さていることにより得られている
ものと考えられる。
16時間の環境と、温度24°C2湿度70%、21時
間の環境のいずれにおいても、本発明による処理は基板
上に付着する粒子の数を激減させるのに有効である。本
発明の上記の効果は明らかに、基板収納治具から静電気
が実質的に完全に除電さていることにより得られている
ものと考えられる。
第17図は本発明の第2実施例を示す。この実施例では
、基板収納治具l及び治具l中に収納された半導体基板
4から電荷を除電するのに治具及び基板をIPA中に浸
漬するかわりにIPAの蒸気を含む環境中に保持する。
、基板収納治具l及び治具l中に収納された半導体基板
4から電荷を除電するのに治具及び基板をIPA中に浸
漬するかわりにIPAの蒸気を含む環境中に保持する。
その際、保持部材3による治具の接地は第1実施例の場
合と同様に維持される。
合と同様に維持される。
本実施例ではIPAの蒸気が基板4及び治具1の表面に
凝結し、これにより第1実施例の場合と同様な膜が形成
される。治具l及び基板4上の静電気は第1実施例の場
合と同じく、この治具表面に形成された膜を通って接地
へ逃がされる。このように、本発明中第2実施例におい
も模第1実施例と同様な、基板及び治具の実質的に完全
な除電が可能となる。
凝結し、これにより第1実施例の場合と同様な膜が形成
される。治具l及び基板4上の静電気は第1実施例の場
合と同じく、この治具表面に形成された膜を通って接地
へ逃がされる。このように、本発明中第2実施例におい
も模第1実施例と同様な、基板及び治具の実質的に完全
な除電が可能となる。
第18図は本発明の第3実施例を示す。この実施例では
、除電のための治具I及び基板4がIPAの溜り2の中
に浸漬され引き上げられる点は第1実施例と同様である
が、その際に治具1の接地を必要としない。この実施例
では治具1及び基板4上に帯電が残ってしまう問題点は
有するものの、第8図及び第9図に示したように、その
量は大きくなく、実質的な問題は生じない。この第3実
施例は例えば保持部材3を石英等の絶縁性材料で形成す
るのが望ましい場合に有用である。
、除電のための治具I及び基板4がIPAの溜り2の中
に浸漬され引き上げられる点は第1実施例と同様である
が、その際に治具1の接地を必要としない。この実施例
では治具1及び基板4上に帯電が残ってしまう問題点は
有するものの、第8図及び第9図に示したように、その
量は大きくなく、実質的な問題は生じない。この第3実
施例は例えば保持部材3を石英等の絶縁性材料で形成す
るのが望ましい場合に有用である。
以上の説明においては治具lの材料はPFAに限られる
ものではなく、他の高純度絶縁性材料、例えばホリプロ
ピレンや石英等であってもよい。
ものではなく、他の高純度絶縁性材料、例えばホリプロ
ピレンや石英等であってもよい。
また、治具の除電に使われている揮発性有機溶剤はIP
Aに限られるものではなく、治具表面を良好にぬらすも
のであれば、アセトン、エチルアルコール、トリクロエ
チレン等の揮発性有機溶剤であってもよい。
Aに限られるものではなく、治具表面を良好にぬらすも
のであれば、アセトン、エチルアルコール、トリクロエ
チレン等の揮発性有機溶剤であってもよい。
なお、揮発性有機溶剤を接地しておけばより効果的であ
ることは言うまでもない。
ることは言うまでもない。
以上使用したように、本発明による半導体装置の製造方
法によれば、半導体基板を基板収納治具に収納し、基板
収納治具を接地した状態で、基板収納治具の表面に揮発
性有機溶剤の膜を形成することにより、基板収納治具及
び治具中に収納された基板を効果的に除電することが可
能であり、半導体装置の製造工程中に基板表面に付着す
る塵埃を著しく減少させることが可能になる。
法によれば、半導体基板を基板収納治具に収納し、基板
収納治具を接地した状態で、基板収納治具の表面に揮発
性有機溶剤の膜を形成することにより、基板収納治具及
び治具中に収納された基板を効果的に除電することが可
能であり、半導体装置の製造工程中に基板表面に付着す
る塵埃を著しく減少させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の詳細な説明する図、
第2図は試料上の帯電を測定する装置を示す図、第3図
はPFA試料ディスクを純水中に浸漬し引き上げた後乾
燥させた場合に試料上に残留する帯電を測定した結果を
示す図、 第4図はPFA材料ディスクをIPA又は純水中に浸漬
し、引き上げた後帯電を測定する実験を示す図、 第5図はPFA試料ディスク上の帯電と純水中への浸漬
面積との関係を示す図、 第6図はPFA試料ディスクの帯電と純水中のIPA濃
度との関係を示す図、 第7図はPFA試料ディスクを接地した状態で、IPA
又は純水中に浸透し引き上げた場合の、試料上に生じる
帯電を示す図、 第8図はPFA資料ディスクを接地しないまま、IPA
又は純水中に浸漬し引き上げた場合の、試料上に生じる
帯電を示す図、 第9図はPFA試料ディスクを純水中から様々な速度で
引き上げた場合の、試料に生じる帯電を示す図、 第1O図はPFA試料ディスクをIPAから様々な速度
で引き上げた場合の、試料に生じる帯電を示す図、 第11図はPFA試料上にTPA又は純水を滴下し、蒸
発させた場合の表面比抵抗の変化を示す図、 第12図はPFA試料ディスク上に帯電が生じる機構を
説明する図、 第!3図(a)は本発明の第1実施例を示す図、第13
図(b)は本発明の第1実施例を示す別の図、 第14図は本発明の第1実施例の効果を検証するために
行った実験を示す図、 第15図は本発明の第1実施例により処理された半導体
基板上への塵埃の付着を対照標準のものと比較して示す
、本発明の効果を立証する図、第16図は本発明の効果
を立証する別の図、第17図は本発明の第2実施例を示
す図、第18図は本発明の第3実施例を示す図である。 図において、 lは基板収納治具、 la〜1cは開口部、 ldは突出部、 3は保持部材、 4は半導体基板、 7は揮発性基板、 lOはセクタ板、 11は電極、 12は試料、 13はモータ である。
はPFA試料ディスクを純水中に浸漬し引き上げた後乾
燥させた場合に試料上に残留する帯電を測定した結果を
示す図、 第4図はPFA材料ディスクをIPA又は純水中に浸漬
し、引き上げた後帯電を測定する実験を示す図、 第5図はPFA試料ディスク上の帯電と純水中への浸漬
面積との関係を示す図、 第6図はPFA試料ディスクの帯電と純水中のIPA濃
度との関係を示す図、 第7図はPFA試料ディスクを接地した状態で、IPA
又は純水中に浸透し引き上げた場合の、試料上に生じる
帯電を示す図、 第8図はPFA資料ディスクを接地しないまま、IPA
又は純水中に浸漬し引き上げた場合の、試料上に生じる
帯電を示す図、 第9図はPFA試料ディスクを純水中から様々な速度で
引き上げた場合の、試料に生じる帯電を示す図、 第1O図はPFA試料ディスクをIPAから様々な速度
で引き上げた場合の、試料に生じる帯電を示す図、 第11図はPFA試料上にTPA又は純水を滴下し、蒸
発させた場合の表面比抵抗の変化を示す図、 第12図はPFA試料ディスク上に帯電が生じる機構を
説明する図、 第!3図(a)は本発明の第1実施例を示す図、第13
図(b)は本発明の第1実施例を示す別の図、 第14図は本発明の第1実施例の効果を検証するために
行った実験を示す図、 第15図は本発明の第1実施例により処理された半導体
基板上への塵埃の付着を対照標準のものと比較して示す
、本発明の効果を立証する図、第16図は本発明の効果
を立証する別の図、第17図は本発明の第2実施例を示
す図、第18図は本発明の第3実施例を示す図である。 図において、 lは基板収納治具、 la〜1cは開口部、 ldは突出部、 3は保持部材、 4は半導体基板、 7は揮発性基板、 lOはセクタ板、 11は電極、 12は試料、 13はモータ である。
Claims (5)
- (1)半導体装置が形成される基板(4)を電気絶縁性
材料により構成された容器(1)中に収納する工程を含
む半導体装置の製造方法において、 揮発性有機溶剤の膜(7)を容器及び容器中に収納され
た基板上に、容器及び基板の実質的な全面が覆われるよ
うに形成し、その際該揮発性有機溶剤膜の形成を、基板
及び容器上から電荷が接地へ流れうるように、容器表面
を覆う揮発性有機溶剤の膜と接地との間の導通を維持し
ながら行なう工程と、 前記揮発性有機溶剤膜を、溶剤を蒸発させることにより
除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - (2)請求項1において、前記揮発性有機溶剤膜の形成
は、基板及び容器を揮発性有機溶剤の溜り(2)の中に
浸漬し、ついで引上げる工程よりなされることを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - (3)請求項1において、前記揮発性有機溶剤膜の形成
は、揮発性有機溶剤の蒸気を基板(4)及び容器(1)
の全面に凝結させる工程によりなされることを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - (4)半導体装置が形成される基板(4)を電気絶縁性
材料により構成された容器(1)中に収納し、容器及び
基板を同時に純水中で洗浄する工程を含む半導体装置の
製造方法において、 純水中での洗浄工程の後に、基板及び基板を収納した容
器を接地電位に維持した揮発性有機溶剤の溜り(2)の
中に浸漬する工程と、 基板及び容器を前記揮発性有機溶剤の溜りから取出す工
程と、 揮発性有機溶剤を、基板及び容器から蒸発させて除去す
る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法
。 - (5)半導体装置が形成される基板(4)を塵埃を含む
環境中に保持する工程を含む、半導体装置の製造方法に
おいて、 基板(4)を、電気絶縁性材料により構成され導電性手
段(3)により接続に電気的に接続された容器(1)中
に収納する工程と、 基板及び基板を収納した容器を、前記塵埃を含む環境中
に保持する工程に先立って、揮発性有機溶剤を含む雰囲
気中に、容器の接地を維持した状態で保持して基板及び
容器上の電荷を接地へ流す工程とを含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-123048 | 1989-05-17 | ||
JP12304889 | 1989-05-17 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129719A true JPH03129719A (ja) | 1991-06-03 |
Family
ID=14850919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2126130A Pending JPH03129719A (ja) | 1989-05-17 | 1990-05-16 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4983548A (ja) |
EP (1) | EP0398806B1 (ja) |
JP (1) | JPH03129719A (ja) |
KR (1) | KR930003143B1 (ja) |
DE (1) | DE69017949D1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9097170B2 (en) | 2011-03-22 | 2015-08-04 | Kubota Corporation | Engine |
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JP3257180B2 (ja) * | 1993-09-21 | 2002-02-18 | ソニー株式会社 | 成膜方法 |
EP0857150B1 (en) | 1995-10-13 | 2002-03-27 | Empak, Inc. | 300 mm microenvironment pod with door on side and grounding electrical path |
US6926017B2 (en) | 1998-01-09 | 2005-08-09 | Entegris, Inc. | Wafer container washing apparatus |
US7216655B2 (en) * | 1998-01-09 | 2007-05-15 | Entegris, Inc. | Wafer container washing apparatus |
US6062240A (en) * | 1998-03-06 | 2000-05-16 | Tokyo Electron Limited | Treatment device |
US6692579B2 (en) | 2001-01-19 | 2004-02-17 | Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. | Method for cleaning semiconductor structures using hydrocarbon and solvents in a repetitive vapor phase/liquid phase sequence |
US7886910B2 (en) * | 2001-11-27 | 2011-02-15 | Entegris, Inc. | Front opening wafer carrier with path to ground effectuated by door |
US11289323B2 (en) * | 2017-12-15 | 2022-03-29 | Beijing E-Town Semiconductor Co, , Ltd. | Processing of semiconductors using vaporized solvents |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4132567A (en) * | 1977-10-13 | 1979-01-02 | Fsi Corporation | Apparatus for and method of cleaning and removing static charges from substrates |
JPS5613729A (en) * | 1979-07-16 | 1981-02-10 | Oki Electric Ind Co Ltd | Drying method for semiconductor wafer |
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US4923828A (en) * | 1989-07-07 | 1990-05-08 | Eastman Kodak Company | Gaseous cleaning method for silicon devices |
-
1990
- 1990-05-16 DE DE69017949T patent/DE69017949D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-05-16 JP JP2126130A patent/JPH03129719A/ja active Pending
- 1990-05-16 EP EP90401309A patent/EP0398806B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-05-16 US US07/524,107 patent/US4983548A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-05-17 KR KR1019900007036A patent/KR930003143B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9097170B2 (en) | 2011-03-22 | 2015-08-04 | Kubota Corporation | Engine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4983548A (en) | 1991-01-08 |
EP0398806A3 (en) | 1991-09-04 |
EP0398806B1 (en) | 1995-03-22 |
KR900019191A (ko) | 1990-12-24 |
KR930003143B1 (ko) | 1993-04-22 |
DE69017949D1 (de) | 1995-04-27 |
EP0398806A2 (en) | 1990-11-22 |
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