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JPH0311474Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0311474Y2
JPH0311474Y2 JP1984093038U JP9303884U JPH0311474Y2 JP H0311474 Y2 JPH0311474 Y2 JP H0311474Y2 JP 1984093038 U JP1984093038 U JP 1984093038U JP 9303884 U JP9303884 U JP 9303884U JP H0311474 Y2 JPH0311474 Y2 JP H0311474Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
movable pulley
fixed pulley
pulley
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984093038U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS617661U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9303884U priority Critical patent/JPS617661U/ja
Publication of JPS617661U publication Critical patent/JPS617661U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0311474Y2 publication Critical patent/JPH0311474Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、無段変速機の密封装置に関する。
(従来技術) この種無段変速機の密封装置に係る従来例とし
ては、例えば、第4図に示されるようなものがあ
る。この従来例にあつては、固定プーリー41の
軸部60には外筒部61、内筒部62を有する断
面略コ字形の可動プーリー42を同軸的でかつ摺
動自在に配設してプーリー組立体43を構成し、
固定プーリー41のフランジ44と可動プーリー
42との間に油封入室45を形成すると共に、両
者間に生ずる空隙46,47に外側リツプパツキ
ン48と内側リツプパツキン49を介装すること
により、油封入室45を密封している。
しかし、斯かる従来例の場合には、内側及び外
側リツプパツキン49,48のリツプ部51,5
0を固定プーリー41と可動プーリー42に圧接
させることにより、可動プーリー42が摺動する
のを許容しながら油封入室45に導入される油を
密封しているため、次のような問題点を有してい
る。すなわち、固定プーリー41上を可動プーリ
ー42が軸方向に摺動連動するとき、可動プーリ
ー42の運動に従つて内側及び外側リツプパツキ
ン49,48のリツプ部51,50と固定プーリ
ー41又は可動プーリー42との間に、油が引き
こまれる作用がおきる。そしてこの引きこまれた
油は内側及び外側リツプパツキン49,48のリ
ツプ部51,50を押上げて、極めて薄いくさび
状油膜を形成し、この油膜の層の一部分が摺動す
るリツプ部51,50の端部によつてかきおとさ
れて、それが蓄積して必然的に油の外部漏れを生
じる。また、固定プーリー41と可動プーリー4
2との間に軸ぶれが生じた場合には、内側及び外
側リツプパツキン49,48のリツプ部51,5
0と固定プーリー41又は可動プーリー42との
接触圧に偏りが生じ、接触圧の小さい部分から無
漏れがおこる。さらに、上記のように油漏れが生
じた場合には、内側リツプパツキン49のリツプ
部51と固定プーリー41との間から漏れた油
が、内筒部62と軸部との間、及び固定プーリー
41と可動プーリー42との摺動面52,53を
介して、ベルト54が掛けられたV字溝55に至
り、ベルト54に油が接触する。その結果、この
ベルト54が油によつて滑る滑り現象を生じた
り、該ベルト54が油と接触してその劣化が促進
されるといつた問題点がある。この問題点を防止
するため、通常耐油性の特殊ベルトが用いられて
いるが、この場合には、特殊ベルトが非常に高価
であり、コスト上の問題点を有している。また、
前記のように必然的に油漏れが生じるため、漏れ
た油を回収する回収機構が別途必要となり、装置
が複雑になるといつた問題点を有している。
(考案が解決しようとする問題点) そこで、本考案は、従来の問題点を解決するた
めになされたもので、固定プーリーと可動プーリ
ーとの軸ぶれを吸収でき、かつ、油封入室、具体
的には可動プーリーの外筒部と第二フランジとの
間、及び可動プーリーの内筒部と固定プーリーの
軸部との間の両方を完全に密封することにより、
油漏れをなくし、ベルトの滑り現象や劣化促進を
防止すると共に、漏れた油の回収が不要な無段変
速機の密封装置を提供するのが、その目的であ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の問題点を解決するために、軸
部に所定間隔おきに第一、第二フランジを設けた
固定プーリーを形成し、固定プーリーの軸部であ
つて第一、第二フランジの間に、外筒部、内筒部
を有する断面略コ字形の可動プーリーを摺動自在
に装着して固定プーリーの第一フランジと可動プ
ーリーとによりベルトをかけるためのV字溝を形
成すると共に、かつ、固定プーリーの第二フラン
ジと可動プーリーとにより油封入室を形成し、前
記第二フランジと外筒部との間、及び内筒部と軸
部との間に可撓性膜を配置して油封入室を密封す
るように構成されている。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。第1図乃至第3図において、所定の間隔を
おいて一対のフランジ2,3を備えた固定プーリ
ー1上に、円盤状の可動プーリー4を同軸的に且
つ摺動自在に配設してプーリー組立体5を構成す
る。このプーリー組立体5は、第3図に示すよう
に、同一構成のものが2組あり、その間にベルト
6が掛けられる。このため、固定プーリー1の第
1フランジ2と可動プーリー4とを相対向させ
て、その間にV字溝7を形成し、該V字溝7に前
記ベルト6を掛ける。
一方、上記可動プーリー4と固定プーリー1の
第2フランジ3間に油封入室8を形成し、固定プ
ーリー1と可動プーリー4間を可撓性膜としての
環状の外側ダイアフラム11と内側ダイアフラム
12で連結して、各プーリー1,4間に形成され
る空隙9,10を閉塞する。このようにして、外
側ダイアフラム11と内側ダイアフラム12によ
り油封入室8を密封するものである。上記外側ダ
イアフラム11は、湾曲部13を油封入室8の外
側に向けて膨出するように配置し、突起14,1
5を有する両端部16,17を、可動プーリー4
の外周端に突設された外筒部18の端面18′及
び固定プーリー1の第2フランジ3の外周端側面
3′に、固定板19,20を介して嵌合固着する。
この外側ダイアフラム11の一方の端部16は、
固定板19に削設された凹部21に嵌合し、この
状態にて固定板19を可動プーリー4の外筒部端
面18′にボルト等にて軸方向に固着する。他方
の端部17は、第2フランジ3の外周端側面3′
に削設された凹部22に嵌合し、この状態にて固
定板20を第2フランジ3の外周端側面3′にボ
ルト等にて軸方向に固着する。また、前記内側ダ
イアフラム12は、湾曲部23を油封入室8の外
側に向けて膨出するように配置し、突起24,2
5を有する両端部26,27を、可動プーリー4
の内周端に突設された内筒部28の端面28′及
び固定プーリー1の軸部29に削設された環状凹
所30の側面30′に、固定板31,32を介し
て嵌合固着する。この内側ダイアフラム12の一
方の端部26は、可動プーリー4の内周部端面2
8′に削設された凹部33に嵌合し、この状態に
て固定板31を同内筒部端面28′にボルト等に
て軸方向に固着する。他方の端部27は、前記環
状凹所30の側面30′に削設された凹部34に
嵌合し、この状態にて固定板32を同環状凹所3
0に嵌着して軸方向に固着する。図中、35は油
封入室8と油圧源(図示せず)とを連通する連通
路を示している。
以上の構成において、油圧源より連通路35を
介して油封入室8に導入される油量を変化させる
ことにより、油封入室8内の圧力が変化し、固定
プーリー1に対して可動プーリー4が軸方向に摺
動して、これ等固定プーリー1と可動プーリー4
とによつて形成されるV字溝7のプーリー径が連
続的に変化するため、上記V字溝7に掛けられた
ベルト6を介して伝達される回転速度が無段階に
変化する。その際、上記油封入室8を密封するた
め、相対的に運動する固定プーリー1と可動プー
リー4を、内側及び外側ダイアフラム12,11
を介して直接連結しているので、当該油封入室8
具体的には外筒部18と第二フランジ3との間、
及び内筒部28と軸部29との間の両方を完全に
密封することができ、該油封入室8より外部に油
が漏れることがないと共に、固定プーリー1と可
動プーリー4との間に軸ぶれがあつた場合でも偏
心量を吸収できる。もちろん、上記内側及び外側
ダイアフラム12,11は可撓性を有しているた
め、可動プーリー4の軸方向の摺動を妨げること
がない。
なお、図示の実施例のように、内側及び外側ダ
イアフラム12,11の両端に突起14,15,
24,25を設け、その両端部16,17,2
6,27を固定プーリー1及び可動プーリー4
に、固定板19,20,31,32を介して嵌合
状態にて軸方向に取着した場合には、該内側及び
外側ダイアフラム12,11を液密に取付けるこ
とができ、当該取付部分から外部に油が漏れるの
を防止できる。
また、図示の実施例では、可撓性膜としてダイ
アフラムを用いた場合について説明したが、これ
に限定されるわけではなく、可撓性を有する膜で
あれば任意の部材を使用し得ることはもちろんで
ある。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成及び作用よりなるので、
固定プーリーと可動プーリーとの軸ぶれを吸収で
き、かつ、油封入室、具体的には可動プーリーの
外筒部と固定プーリーの第二フランジとの間、及
び可動プーリーの内筒部と固定プーリーの軸部と
の間の両方を可撓性膜によつて完全に密封するこ
とにより、油漏れをなくすことができるので、漏
れた油によるベルトの滑り現象やベルトの劣化促
進を防止することができ、ベルトの耐久性が向上
する。従つて、従来のように非常に高価な特殊ベ
ルトを用いる必要がないと共に漏れた油の回収機
構が不要となり、コストが嵩んだり装置が複雑化
するといつたことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る無段変速機の密封装置の
一実施例を示す縦断面図、第2図は同装置の要部
を示す拡大図、第3図は無段変速機の概略を示す
説明図、第4図は従来の無段変速機の密封装置を
示す縦断面図である。 符号の説明、1……固定プーリー、4……可動
プーリー、6……ベルト、7……V字溝、11,
12……ダイアフラム(可撓性膜)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸部に所定間隔おきに第一、第二フランジを設
    けた固定プーリーを形成し、固定プーリーの軸部
    であつて第一、第二フランジの間に、外筒部、内
    筒部を有する断面略コ字形の可動プーリーを摺動
    自在に装着して固定プーリーの第一フランジと可
    動プーリーとによりベルトをかけるためのV字溝
    を形成すると共に、かつ、固定プーリーの第二フ
    ランジと可動プーリーとにより油封入室を形成
    し、前記第二フランジと外筒部との間、及び内筒
    部と軸部との間に可撓性膜を配置して油封入室を
    密封したことを特徴とする無段変速機の密封装
    置。
JP9303884U 1984-06-21 1984-06-21 無段変速機の密封装置 Granted JPS617661U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303884U JPS617661U (ja) 1984-06-21 1984-06-21 無段変速機の密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9303884U JPS617661U (ja) 1984-06-21 1984-06-21 無段変速機の密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS617661U JPS617661U (ja) 1986-01-17
JPH0311474Y2 true JPH0311474Y2 (ja) 1991-03-19

Family

ID=30650358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9303884U Granted JPS617661U (ja) 1984-06-21 1984-06-21 無段変速機の密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS617661U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034564A (ja) * 1983-05-16 1985-02-22 ヴアレオ 変速機の滑車

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034564A (ja) * 1983-05-16 1985-02-22 ヴアレオ 変速機の滑車

Also Published As

Publication number Publication date
JPS617661U (ja) 1986-01-17

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