JPH0254410B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0254410B2 JPH0254410B2 JP56211278A JP21127881A JPH0254410B2 JP H0254410 B2 JPH0254410 B2 JP H0254410B2 JP 56211278 A JP56211278 A JP 56211278A JP 21127881 A JP21127881 A JP 21127881A JP H0254410 B2 JPH0254410 B2 JP H0254410B2
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- JP
- Japan
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- contact
- brush
- wear
- brush plate
- sliding
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims description 4
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 3
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910004353 Ti-Cu Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
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- Contacts (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
本発明は、小型モータの整流子外周に摺接する
刷子接点の刷子板材を作る刷子用摺動接点材料
(以下「摺動接点材料」という。)の改良に関す
る。 従来より小型モータの整流子外周に摺接する刷
子接点の刷子板材を作る摺動接点材料としては、
硬さ、ばね特性などの優れたTi2.4〜3.4重量%、
残部Cuより成るTi−Cuが用いられてきたが、Ti
−Cuでは耐摩耗性が劣り、摩耗粉が生じ易く、
摩耗粉が生じるとノイズが発生するという欠点が
あつた。 本発明は、かかる欠点を解消すべくなされたも
ので、耐摩耗性を向上させ且つ接触抵抗を低く安
定されたTi−Cu系の摺動接点材料を提供せんと
するものである。 本発明の摺動接点材料は、Ti2.3〜3.4重量%、
Nb、In及びBaの少なくとも一種を合計で0.5〜5
重量%及び残部CuのCu合金から成るものである。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ti2.3
〜3.4重量%、Nb、In及びBaの少なくとも一種を
合計で0.5〜5重量%残部CuのCu合金とするの
は、Nb、In、Baの元素が潤滑剤となり、耐摩耗
性が向上するからであり、またこれら潤滑剤の摩
耗粉が軟らかくて摺動作用により容易に除去でき
て接触抵抗が低く安定するからで、Nb、In、Ba
の少なくとも一種を合計で0.5重量%未満ではそ
の効果が無く、Nb、In、Baの少なくとも一種を
合計で5重量%を超えると、酸化物の発生量が多
くなり、接触抵抗が高く不安定となるものであ
る。 なお、Ti、Cuの含有量は、前記従来の合金材
料の組成比に変更を加えない範囲とすることによ
り、従来の合金材料の特性は損なわれることなく
発揮されることとなるものである。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた刷子接点の刷子板材について説
明する。 従来の合金材料を基材とし、これにNbを添加
し、後記の表の実施例1に示す成分組成の摺動接
点材料とし、以下同様にして後記の表の左欄に示
す成分組成の本発明の実施例である摺動接点材料
と従来例の摺動接点材料にて作つた巾0.5mm、厚
さ0.15mmの刷子板材を長さ10mmに切断の上、図示
の如くこの刷子板材2を1枚保持して成る刷子接
点3の刷子板材2を、外周に厚さ0.2mmのAg−
Cu10重量%より成る接点片1aを3枚有する直
径10mm、長さ6mmの小型モータの整流子1の外周
に上下相対向するように摺接させて、後記の試験
条件にて整流子の回転試験を行い、刷子接点3の
刷子板材2の消耗量と接触抵抗を測定した処、後
記の表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電 圧:24V 電 流:直流250mA 整流子の回転数 :2000回転/分 整流子の回転時間:300時間 刷子接点の接触力:10g
刷子接点の刷子板材を作る刷子用摺動接点材料
(以下「摺動接点材料」という。)の改良に関す
る。 従来より小型モータの整流子外周に摺接する刷
子接点の刷子板材を作る摺動接点材料としては、
硬さ、ばね特性などの優れたTi2.4〜3.4重量%、
残部Cuより成るTi−Cuが用いられてきたが、Ti
−Cuでは耐摩耗性が劣り、摩耗粉が生じ易く、
摩耗粉が生じるとノイズが発生するという欠点が
あつた。 本発明は、かかる欠点を解消すべくなされたも
ので、耐摩耗性を向上させ且つ接触抵抗を低く安
定されたTi−Cu系の摺動接点材料を提供せんと
するものである。 本発明の摺動接点材料は、Ti2.3〜3.4重量%、
Nb、In及びBaの少なくとも一種を合計で0.5〜5
重量%及び残部CuのCu合金から成るものである。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ti2.3
〜3.4重量%、Nb、In及びBaの少なくとも一種を
合計で0.5〜5重量%残部CuのCu合金とするの
は、Nb、In、Baの元素が潤滑剤となり、耐摩耗
性が向上するからであり、またこれら潤滑剤の摩
耗粉が軟らかくて摺動作用により容易に除去でき
て接触抵抗が低く安定するからで、Nb、In、Ba
の少なくとも一種を合計で0.5重量%未満ではそ
の効果が無く、Nb、In、Baの少なくとも一種を
合計で5重量%を超えると、酸化物の発生量が多
くなり、接触抵抗が高く不安定となるものであ
る。 なお、Ti、Cuの含有量は、前記従来の合金材
料の組成比に変更を加えない範囲とすることによ
り、従来の合金材料の特性は損なわれることなく
発揮されることとなるものである。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた刷子接点の刷子板材について説
明する。 従来の合金材料を基材とし、これにNbを添加
し、後記の表の実施例1に示す成分組成の摺動接
点材料とし、以下同様にして後記の表の左欄に示
す成分組成の本発明の実施例である摺動接点材料
と従来例の摺動接点材料にて作つた巾0.5mm、厚
さ0.15mmの刷子板材を長さ10mmに切断の上、図示
の如くこの刷子板材2を1枚保持して成る刷子接
点3の刷子板材2を、外周に厚さ0.2mmのAg−
Cu10重量%より成る接点片1aを3枚有する直
径10mm、長さ6mmの小型モータの整流子1の外周
に上下相対向するように摺接させて、後記の試験
条件にて整流子の回転試験を行い、刷子接点3の
刷子板材2の消耗量と接触抵抗を測定した処、後
記の表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電 圧:24V 電 流:直流250mA 整流子の回転数 :2000回転/分 整流子の回転時間:300時間 刷子接点の接触力:10g
【表】
前記の表で明らかなように従来例の刷子接点の
刷子板材の摩耗量は40〜60μmであつたのに対し、
実施例の刷子接点の刷子板材の摩耗量は20〜
30μmで著しく減少していて耐摩耗性に優れてい
ることが判る。また従来例の刷子板材では接触抵
抗が1〜5Ωであつたのに対し、実施例の刷子板
材では接触抵抗が0.6〜0.75Ωで低く安定してい
ることが判る。これはひとえに実施例の刷子板材
が摺動中含有されたNb、In、Baが潤滑剤となつ
て耐摩耗性が向上し、潤滑剤の軟らかい摩耗粉が
摺動作用により容易に除去されるからに他ならな
い。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、
Ti−CuにNb、In、Baが含有されてこれら元素
が摺動中潤滑剤となり、またこの潤滑剤は摺動作
用により容易に除去されるので、これにより作つ
た刷子接点の刷子板材は耐摩耗性が向上してノイ
ズが発生することが無く、しかも摺動中の接触抵
抗が低く安定するという優れた効果がある。
刷子板材の摩耗量は40〜60μmであつたのに対し、
実施例の刷子接点の刷子板材の摩耗量は20〜
30μmで著しく減少していて耐摩耗性に優れてい
ることが判る。また従来例の刷子板材では接触抵
抗が1〜5Ωであつたのに対し、実施例の刷子板
材では接触抵抗が0.6〜0.75Ωで低く安定してい
ることが判る。これはひとえに実施例の刷子板材
が摺動中含有されたNb、In、Baが潤滑剤となつ
て耐摩耗性が向上し、潤滑剤の軟らかい摩耗粉が
摺動作用により容易に除去されるからに他ならな
い。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、
Ti−CuにNb、In、Baが含有されてこれら元素
が摺動中潤滑剤となり、またこの潤滑剤は摺動作
用により容易に除去されるので、これにより作つ
た刷子接点の刷子板材は耐摩耗性が向上してノイ
ズが発生することが無く、しかも摺動中の接触抵
抗が低く安定するという優れた効果がある。
図は小型モータの整流子と刷子接点との接触状
態を示す斜視図である。 1……整流子、1a……接点片、2……刷子板
材、3……刷子接点。
態を示す斜視図である。 1……整流子、1a……接点片、2……刷子板
材、3……刷子接点。
Claims (1)
- 1 Ti2.3〜3.4重量%、Nb、In及びBaの少なく
とも一種を合計で0.5〜5重量%及び残部CuのCu
合金であることを特徴とする刷子用摺動接点材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56211278A JPS58110646A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 刷子用摺動接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56211278A JPS58110646A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 刷子用摺動接点材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58110646A JPS58110646A (ja) | 1983-07-01 |
JPH0254410B2 true JPH0254410B2 (ja) | 1990-11-21 |
Family
ID=16603271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56211278A Granted JPS58110646A (ja) | 1981-12-25 | 1981-12-25 | 刷子用摺動接点材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58110646A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59126434U (ja) * | 1983-02-14 | 1984-08-25 | 松下電器産業株式会社 | 高周波加熱装置 |
-
1981
- 1981-12-25 JP JP56211278A patent/JPS58110646A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58110646A (ja) | 1983-07-01 |