JPH0248176Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0248176Y2 JPH0248176Y2 JP1984027110U JP2711084U JPH0248176Y2 JP H0248176 Y2 JPH0248176 Y2 JP H0248176Y2 JP 1984027110 U JP1984027110 U JP 1984027110U JP 2711084 U JP2711084 U JP 2711084U JP H0248176 Y2 JPH0248176 Y2 JP H0248176Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- cutting
- drill
- passage
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Drilling Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、切削工具に関し、特に、切削油の供
給手段の改良に関する。
給手段の改良に関する。
一般に、ボール盤を用いてドリルによりワーク
に穿孔する場合、ドリルの寿命を永くし、かつ、
仕上げ面を美しくするため、ドリルとワークとの
接触領域に切削油を導管から噴出させて供給する
ことにより、刃先部を冷却かつ潤滑することが行
われている。
に穿孔する場合、ドリルの寿命を永くし、かつ、
仕上げ面を美しくするため、ドリルとワークとの
接触領域に切削油を導管から噴出させて供給する
ことにより、刃先部を冷却かつ潤滑することが行
われている。
しかし、このような切削油の供給方法において
は、切削速度が高速になると、切削領域からの切
粉の排出が円滑に行われなくなるため、ドリルの
刃先の発熱により刃先の摩耗が増加し、ドリルの
折損事故が発生し易くなり、また、切粉の詰まり
によるドリルとワークの固着により折損事故を発
生し易くなり、ドリルの寿命が短縮化するという
問題点がある。
は、切削速度が高速になると、切削領域からの切
粉の排出が円滑に行われなくなるため、ドリルの
刃先の発熱により刃先の摩耗が増加し、ドリルの
折損事故が発生し易くなり、また、切粉の詰まり
によるドリルとワークの固着により折損事故を発
生し易くなり、ドリルの寿命が短縮化するという
問題点がある。
この問題点を解決するドリルとして、従来、刃
先面に噴出口を開設して刃先面から切削油を供給
するようにしたもの、が提案されている。
先面に噴出口を開設して刃先面から切削油を供給
するようにしたもの、が提案されている。
しかし、このようなドリルにおいては、噴出口
が刃先面に開口しているため、切削油の供給圧が
下がると、切粉がねじれ溝に詰まり、ドリルの折
損事故が発生するという問題点がある。
が刃先面に開口しているため、切削油の供給圧が
下がると、切粉がねじれ溝に詰まり、ドリルの折
損事故が発生するという問題点がある。
本考案の目的は、切削油による切粉の排出を効
果的に行わせることができる切削工具を提供する
ことにある。
果的に行わせることができる切削工具を提供する
ことにある。
この目的を達成するため、本考案は、切削工具
の本体に通路を形成し切削油を刃先面に供給する
とともに、切削工具の溝に小孔を通路に連通する
ように開設し、切削油を通路を通じて小孔から溝
内に噴出させることにより、溝に詰まろうとする
切粉を排出するようにしたものである。
の本体に通路を形成し切削油を刃先面に供給する
とともに、切削工具の溝に小孔を通路に連通する
ように開設し、切削油を通路を通じて小孔から溝
内に噴出させることにより、溝に詰まろうとする
切粉を排出するようにしたものである。
以下、本考案を図面に示す実施例にしたがつて
説明する。
説明する。
第1図は本考案の一実施例であるドリルを示す
側面図、第2図はその底面図、第3図は第1図
−線に沿う拡大断面図、第4図は第3図−
線に沿う拡大断面図である。
側面図、第2図はその底面図、第3図は第1図
−線に沿う拡大断面図、第4図は第3図−
線に沿う拡大断面図である。
本実施例において、このドリルは略円柱形状に
形成された本体1を備えており、本体1の略片側
半分(以下、基端部側とする。)には、このドリ
ルをボール盤のチヤツク等に保持させるためのテ
ーパシヤンク2が形成されている。本体1の先端
部側の外周面には、切粉を自動的に排除するため
のねじれ溝3が2条、互いに略180度の位相差を
もつて配されて螺旋状にそれぞれ掘られている。
本体1の先端には超硬焼結合金等から成形された
チツプ4が被着されており、チツプ4は所定の刃
先角をもつて形成されて切削を行うように構成さ
れている。
形成された本体1を備えており、本体1の略片側
半分(以下、基端部側とする。)には、このドリ
ルをボール盤のチヤツク等に保持させるためのテ
ーパシヤンク2が形成されている。本体1の先端
部側の外周面には、切粉を自動的に排除するため
のねじれ溝3が2条、互いに略180度の位相差を
もつて配されて螺旋状にそれぞれ掘られている。
本体1の先端には超硬焼結合金等から成形された
チツプ4が被着されており、チツプ4は所定の刃
先角をもつて形成されて切削を行うように構成さ
れている。
本体1の内部の略中心線上には、通路5がテー
パシヤンク2の基端面から先端にわたつて穿設さ
れている。この通路5の断面積は、ドリルの機械
的強度等ドリルの本質的な機能を損なわない範囲
において可及的に大きな値に設定することが望ま
しい。
パシヤンク2の基端面から先端にわたつて穿設さ
れている。この通路5の断面積は、ドリルの機械
的強度等ドリルの本質的な機能を損なわない範囲
において可及的に大きな値に設定することが望ま
しい。
本体1のねじれ溝3内には複数の小孔6がねじ
れ溝3の底面から通路5に達するように通路5お
よびねじれ溝3における湾曲面の接線に略直角に
それぞれ穿設されており、これら小孔6はねじれ
溝3内において略等しいピツチをもつて1列に配
設されている。小孔6の断面積、数、配置、ピツ
チ等は、後述する切削油による切粉の排出機能、
および切削油の刃先への供給機能等が有効に行わ
れるように、しかも、ドリルの本質的機能を損な
わないように設定することが望ましい。
れ溝3の底面から通路5に達するように通路5お
よびねじれ溝3における湾曲面の接線に略直角に
それぞれ穿設されており、これら小孔6はねじれ
溝3内において略等しいピツチをもつて1列に配
設されている。小孔6の断面積、数、配置、ピツ
チ等は、後述する切削油による切粉の排出機能、
および切削油の刃先への供給機能等が有効に行わ
れるように、しかも、ドリルの本質的機能を損な
わないように設定することが望ましい。
次に作用を説明する。
前記構成にかかるドリルはそのテーパシヤンク
2において、ボール盤等のチヤツクに取り付けら
れる。その取り付け状態において、ドリルの通路
5は切削油の供給源(図示せず)に適当な手段に
より流体連結される。
2において、ボール盤等のチヤツクに取り付けら
れる。その取り付け状態において、ドリルの通路
5は切削油の供給源(図示せず)に適当な手段に
より流体連結される。
ドリルのチツプ4により切削が開始された状態
において、供給源から通路5に圧送された切削油
は通路5を通り、各小孔6からねじれ溝3内に流
出する。切削に伴つて発生する切粉は、ドリルの
回転によりチツプ4からねじれ溝3内へと自動的
に移送され、これにより、相対的に切粉はチツプ
4から排除されることになる。ねじれ溝3内に相
対的に移送されて来る切粉は、次第にねじれ溝3
内に蓄積するため、ねじれ溝3内において切粉の
詰まり現象が発生する虞がある。
において、供給源から通路5に圧送された切削油
は通路5を通り、各小孔6からねじれ溝3内に流
出する。切削に伴つて発生する切粉は、ドリルの
回転によりチツプ4からねじれ溝3内へと自動的
に移送され、これにより、相対的に切粉はチツプ
4から排除されることになる。ねじれ溝3内に相
対的に移送されて来る切粉は、次第にねじれ溝3
内に蓄積するため、ねじれ溝3内において切粉の
詰まり現象が発生する虞がある。
しかし、本実施例においては、ねじれ溝3内に
は切削油が小孔6群から流出されているため、ね
じれ溝3内において詰まりを起こそうとする切粉
は、流出する切削油によりチツプ4からの移送と
同時に、かつ常時ねじれ溝3内から排出される。
したがつて、切粉がねじれ溝3内に蓄積すること
は防止され、ねじれ溝3内に切粉が詰る現象の発
生は未然に回避されることになる。
は切削油が小孔6群から流出されているため、ね
じれ溝3内において詰まりを起こそうとする切粉
は、流出する切削油によりチツプ4からの移送と
同時に、かつ常時ねじれ溝3内から排出される。
したがつて、切粉がねじれ溝3内に蓄積すること
は防止され、ねじれ溝3内に切粉が詰る現象の発
生は未然に回避されることになる。
通路5および小孔6群を流通する切削油は、そ
の流通によつてドリルを全体にわたつて冷却する
ことになる。
の流通によつてドリルを全体にわたつて冷却する
ことになる。
本実施例によれば、ねじれ溝から切削油を流出
させることができるため、ねじれ溝から切粉を確
実に排出することができ、ねじれ溝に切粉が詰る
ことによるドリルの折損事故の発生を未然に防止
することができる。
させることができるため、ねじれ溝から切粉を確
実に排出することができ、ねじれ溝に切粉が詰る
ことによるドリルの折損事故の発生を未然に防止
することができる。
さらに、ねじれ溝を通じて切削油を刃先領域に
供給させることができるため、切削領域における
冷却および潤滑を有効に行うことができる。した
がつて、切削効率を高めることができるととも
に、美しい仕上げ面を得ることができ、かつ、刃
先の寿命を延長することができる。
供給させることができるため、切削領域における
冷却および潤滑を有効に行うことができる。した
がつて、切削効率を高めることができるととも
に、美しい仕上げ面を得ることができ、かつ、刃
先の寿命を延長することができる。
しかも、切削油が通路および小孔群を流通する
ことにより、ドリルが全体的に冷却されるため、
切削効率を一層高めることができる。
ことにより、ドリルが全体的に冷却されるため、
切削効率を一層高めることができる。
冷却および潤滑を効果的に行うことができるた
め、切削送り速度を早く設定することができ、作
業時間の短縮が可能になる。
め、切削送り速度を早く設定することができ、作
業時間の短縮が可能になる。
折損事故の危惧が解消され、チツプおよびドリ
ルの寿命が延長されることにより、ドリルの交換
時期を延長させることができるため、生産性を向
上することができる。
ルの寿命が延長されることにより、ドリルの交換
時期を延長させることができるため、生産性を向
上することができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更可能であることはいうまでもない。
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、小孔は溝および通路に直角に穿設する
に限らず、ドリルの回転方向に対して前方または
後方に傾斜させてもよいし、刃先に向けて傾斜さ
せてもよい。
に限らず、ドリルの回転方向に対して前方または
後方に傾斜させてもよいし、刃先に向けて傾斜さ
せてもよい。
小孔群は溝内に1列に配するに限らず、2列以
上配してもよいし、その位置、ピツチ、口径等は
規則的に設定するに限らず、不規則に設定しても
よい。
上配してもよいし、その位置、ピツチ、口径等は
規則的に設定するに限らず、不規則に設定しても
よい。
小孔群が穿設される溝の態様、断面形状、条数
等には限定がなく、螺旋状に限らず、直線状でも
よく、また、円弧断面に限らず、三角断面でもよ
いし、さらに、2条以上でもよい。
等には限定がなく、螺旋状に限らず、直線状でも
よく、また、円弧断面に限らず、三角断面でもよ
いし、さらに、2条以上でもよい。
前記実施例では、チツプ付きドリルにつき説明
したが、本考案はこれに限らず、チツプ付きでな
いドリル、さらには、エンドミルの刃物等他の切
削工具にも適用することができる。
したが、本考案はこれに限らず、チツプ付きでな
いドリル、さらには、エンドミルの刃物等他の切
削工具にも適用することができる。
以上説明したように、本考案によれば、溝内に
切粉が詰るのを未然に防止することができ、か
つ、切削時における冷却および潤滑を効果的に行
うことができる。
切粉が詰るのを未然に防止することができ、か
つ、切削時における冷却および潤滑を効果的に行
うことができる。
第1図は本考案の一実施例であるドリルを示す
側面図、第2図はその底面図、第3図は第1図
−線に沿う拡大断面図、第4図は第3図−
線に沿う拡大断面図である。 1……本体、2……テーパシヤンク、3……ね
じれ溝、4……チツプ、5……通路、6……小
孔。
側面図、第2図はその底面図、第3図は第1図
−線に沿う拡大断面図、第4図は第3図−
線に沿う拡大断面図である。 1……本体、2……テーパシヤンク、3……ね
じれ溝、4……チツプ、5……通路、6……小
孔。
Claims (1)
- 本体の周囲にねじれ溝を有する切削工具におい
て、前記本体内部の略中心線上に通路が本体の基
端面から先端にわたつて穿設されているとともに
前記ねじれ溝内には複数の小孔が略全長にわたつ
て略等しいピツチをもつて配されて、ねじれ溝の
底面から前記通路に達するように径方向に開設さ
れており、前記通路を通じて前記小孔群から切削
油を前記溝内に噴出させることにより、溝に詰ま
ろうとする切粉を排出するようにしたことを特徴
とする切削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2711084U JPS60142011U (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2711084U JPS60142011U (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ドリル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60142011U JPS60142011U (ja) | 1985-09-20 |
JPH0248176Y2 true JPH0248176Y2 (ja) | 1990-12-18 |
Family
ID=30523749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2711084U Granted JPS60142011U (ja) | 1984-02-27 | 1984-02-27 | ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60142011U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6311059B1 (ja) * | 2017-09-20 | 2018-04-11 | 株式会社芝技研 | 細いドリル |
JP6362803B1 (ja) * | 2018-01-23 | 2018-07-25 | 株式会社松浦機械製作所 | 切削工具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS479424U (ja) * | 1971-02-24 | 1972-10-04 | ||
JPS5912511B2 (ja) * | 1975-03-27 | 1984-03-23 | トラスカンデイカ アクチエンゲゼルシヤフト | 船舶用ドツク |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5912511U (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-26 | 東洋タツプ株式会社 | 超硬ドリル |
-
1984
- 1984-02-27 JP JP2711084U patent/JPS60142011U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS479424U (ja) * | 1971-02-24 | 1972-10-04 | ||
JPS5912511B2 (ja) * | 1975-03-27 | 1984-03-23 | トラスカンデイカ アクチエンゲゼルシヤフト | 船舶用ドツク |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60142011U (ja) | 1985-09-20 |
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