JPH024625Y2 - - Google Patents
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- JPH024625Y2 JPH024625Y2 JP13029585U JP13029585U JPH024625Y2 JP H024625 Y2 JPH024625 Y2 JP H024625Y2 JP 13029585 U JP13029585 U JP 13029585U JP 13029585 U JP13029585 U JP 13029585U JP H024625 Y2 JPH024625 Y2 JP H024625Y2
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Description
この考案は、陳列用パネルに用いられるカバー
部材の改良に関する。
部材の改良に関する。
商品陳列用のパネルとして、その表面に水平方
向へ延びる上下複数段のアングル状直立フランジ
を一体形成して、該フランジにフツクを引つ掛け
るようにした構成のものは、特開昭47−4728号公
報等によつて既に知られている。 斯かるパネルは、それ自体の装飾的要素が強く
要求されるにも拘わらず、室内壁面等に複数のパ
ネルを接続状態に張設した際、それら相互の接続
部が表出する結果となつて装飾的効果が損なわれ
る。 特に、前記パネルをビス止めした場合、該ビス
の頭部が数多く露出するため、商品価値が著しく
低下する。 また、パネル相互の接続にあたつて、隣合つた
パネル相互の被接続端部を巻込む場合、該巻込作
業に相当な手間がかかるのみならず、巻込工具等
によつてパネル表面を傷つける惧れもある。 そこで、パネルの上下両端に係合部を設け、該
係合部を相互に掛止めて上下に隙間なく連結する
構成が考えられるが、その場合に最上段に張設さ
れたパネルの上端は係合部が外側から露出して装
飾性を損なう虞れがある。 また最上段のフランジで囲繞された上向開放溝
にはゴミや埃が溜り不衛生となる虞れがある。 そこで、本考案者は、実開昭57−16849号に係
る陳列用パネルのカバー部材において、第5図に
示す如く陳列用パネルのパネル基板に形成された
係合部2Aに係脱可能な掛止部10hと、該掛止
部10hから前方に延びて該掛止部10hを陳列
用パネルの係合部2Aに掛止めた際に陳列用パネ
ルの前記上向開放溝6の上方を覆う頂壁部10a
と、該頂壁部10aの先端側で垂下する表出前面
壁部10bと、該表出前面壁部10bの下方に連
設すると共に前記掛止部10hを陳列用パネルの
係合部に掛止めた際に前記上向開放溝6に挿入可
能な幅に設定された嵌込片部10cとからなる陳
列用パネルのカバー部材10の考案を開示した。 尚、図中においてカバー部材以外の構成は後述
の本実施例と同一であるので同一構成については
同一符号を付しその説明を省略する。 この考案により、上記欠点は解消され、上向開
放端を閉止すると共に装飾性を高めることができ
た。 しかしながら、上記構成では、カバー部材を上
向開放溝に嵌込むために天井等と陳列用パネルと
の間に一定のクリアランスを形成しておく必要が
ある。 即ち、第5図に示す如く、カバー部材10を陳
列パネル1′に嵌込むには、天井C等の高さ方向
の制限位置から、少なくともカバー部材10の全
長分だけ下ろしてフランジ41の上端位置を配置
しなければならない。 従つてカバー部材10を陳列パネル1′に嵌込
んだ後に天井Cとカバー部材10上端との間に隙
間が生じ被取付面が露出し装飾性を損なう欠点が
ある。
向へ延びる上下複数段のアングル状直立フランジ
を一体形成して、該フランジにフツクを引つ掛け
るようにした構成のものは、特開昭47−4728号公
報等によつて既に知られている。 斯かるパネルは、それ自体の装飾的要素が強く
要求されるにも拘わらず、室内壁面等に複数のパ
ネルを接続状態に張設した際、それら相互の接続
部が表出する結果となつて装飾的効果が損なわれ
る。 特に、前記パネルをビス止めした場合、該ビス
の頭部が数多く露出するため、商品価値が著しく
低下する。 また、パネル相互の接続にあたつて、隣合つた
パネル相互の被接続端部を巻込む場合、該巻込作
業に相当な手間がかかるのみならず、巻込工具等
によつてパネル表面を傷つける惧れもある。 そこで、パネルの上下両端に係合部を設け、該
係合部を相互に掛止めて上下に隙間なく連結する
構成が考えられるが、その場合に最上段に張設さ
れたパネルの上端は係合部が外側から露出して装
飾性を損なう虞れがある。 また最上段のフランジで囲繞された上向開放溝
にはゴミや埃が溜り不衛生となる虞れがある。 そこで、本考案者は、実開昭57−16849号に係
る陳列用パネルのカバー部材において、第5図に
示す如く陳列用パネルのパネル基板に形成された
係合部2Aに係脱可能な掛止部10hと、該掛止
部10hから前方に延びて該掛止部10hを陳列
用パネルの係合部2Aに掛止めた際に陳列用パネ
ルの前記上向開放溝6の上方を覆う頂壁部10a
と、該頂壁部10aの先端側で垂下する表出前面
壁部10bと、該表出前面壁部10bの下方に連
設すると共に前記掛止部10hを陳列用パネルの
係合部に掛止めた際に前記上向開放溝6に挿入可
能な幅に設定された嵌込片部10cとからなる陳
列用パネルのカバー部材10の考案を開示した。 尚、図中においてカバー部材以外の構成は後述
の本実施例と同一であるので同一構成については
同一符号を付しその説明を省略する。 この考案により、上記欠点は解消され、上向開
放端を閉止すると共に装飾性を高めることができ
た。 しかしながら、上記構成では、カバー部材を上
向開放溝に嵌込むために天井等と陳列用パネルと
の間に一定のクリアランスを形成しておく必要が
ある。 即ち、第5図に示す如く、カバー部材10を陳
列パネル1′に嵌込むには、天井C等の高さ方向
の制限位置から、少なくともカバー部材10の全
長分だけ下ろしてフランジ41の上端位置を配置
しなければならない。 従つてカバー部材10を陳列パネル1′に嵌込
んだ後に天井Cとカバー部材10上端との間に隙
間が生じ被取付面が露出し装飾性を損なう欠点が
ある。
この考案は上記事情に鑑みてなされ、その主な
る課題は、カバー部材が天井等の高さ方向の制限
位置からの隙間を露出させないよう、換言すれば
高さ方向に少ないスペースで陳列用パネルにカバ
ー部材を嵌込めるようにするにある。
る課題は、カバー部材が天井等の高さ方向の制限
位置からの隙間を露出させないよう、換言すれば
高さ方向に少ないスペースで陳列用パネルにカバ
ー部材を嵌込めるようにするにある。
この考案は上記課題を解決するために、
室内壁面や支柱その他の被取付面に張設する平
板状のパネル基板から外方に突出するリブを介し
て上方に延びて上向解放溝を形成するフランジを
備えた陳列用パネルに用いるカバー部材にして、 該カバー部材が、前記陳列用パネルのパネル基
板の上方に形成された係合部に係脱可能な掛止部
と、該掛止部から前方に延びて該掛止部を陳列用
パネルの係合部に掛止めた際に陳列用パネルの前
記上向開放溝部の上方を覆う頂壁部と、該頂壁部
の先端側で垂下する表出前面壁部と、該表出前面
壁部の下方に連設すると共に前記掛止部を陳列用
パネルの係合部に掛止めた際に前記上向開放溝部
に挿入可能な幅に設定された嵌込片部とからなる
陳列用パネルのカバー部材において、 表出前面壁部の少なくとも嵌込片部に近い側が
可撓性又は弾性を有する素材からなる、 という技術手段を講じている。
板状のパネル基板から外方に突出するリブを介し
て上方に延びて上向解放溝を形成するフランジを
備えた陳列用パネルに用いるカバー部材にして、 該カバー部材が、前記陳列用パネルのパネル基
板の上方に形成された係合部に係脱可能な掛止部
と、該掛止部から前方に延びて該掛止部を陳列用
パネルの係合部に掛止めた際に陳列用パネルの前
記上向開放溝部の上方を覆う頂壁部と、該頂壁部
の先端側で垂下する表出前面壁部と、該表出前面
壁部の下方に連設すると共に前記掛止部を陳列用
パネルの係合部に掛止めた際に前記上向開放溝部
に挿入可能な幅に設定された嵌込片部とからなる
陳列用パネルのカバー部材において、 表出前面壁部の少なくとも嵌込片部に近い側が
可撓性又は弾性を有する素材からなる、 という技術手段を講じている。
陳列パネルの上向開放溝部にカバー部材を嵌込
む際に、嵌込片部を上向開放溝に挿入しながら表
出前面壁部の嵌込片部に近い側を外向に湾曲させ
て嵌込片部を上向開放溝に嵌込む。 そして、上記表出前面壁部の嵌込片部に近い側
を原状に復帰させると頂壁部乃至掛止部が小径で
陳列パネル側に略回転移動して、高さ方向に少な
いスペースでカバー部材を陳列パネルの上向開放
溝部に嵌込むことができる。
む際に、嵌込片部を上向開放溝に挿入しながら表
出前面壁部の嵌込片部に近い側を外向に湾曲させ
て嵌込片部を上向開放溝に嵌込む。 そして、上記表出前面壁部の嵌込片部に近い側
を原状に復帰させると頂壁部乃至掛止部が小径で
陳列パネル側に略回転移動して、高さ方向に少な
いスペースでカバー部材を陳列パネルの上向開放
溝部に嵌込むことができる。
以下にこの考案の陳列用パネルのカバー部材の
好適一実施例を図面に基づいて説明する。 陳列用パネル1は、平板状のパネル基板2と、
該基板表面から突出する上下複数段のリブ31〜
3oと、該リブのそれぞれの先端に連設されたフ
ランジ41〜4oとからなつて、アルミニウムの如
き軽金属等で形成された一体構造体になつてい
る。 この陳列用パネル1において、リブ31〜3oは
それぞれが水平方向に連続して延び且つ上下方向
に定間隔で列した配列構成になつている。 一方、フランジ41〜4oは、それぞれの長手方
向に沿つた裏面中央部が前記リブ31〜3oのそれ
ぞれの先端に一体連設されてパネル基板2の表面
と離間平行し、上下方向に定間隔で同一面上に列
している。 従つて、各フランジ41〜4oは、パネル基板2
の表面との間で各リブ31〜3oのそれぞれの上下
部に上向開放溝部6と下向開放溝部7とを形成し
ている。 また、前記フランジ41〜4oは、それらの相互
間で開口して隣合つた上向開放溝部6と下向開放
溝部7とに通じる横長開口部5をも形成してい
る。 該横長開口部5の縦幅は、公知の陳列品保持用
フツクの掛止部が挿脱可能で且つフランジ41〜
4oのそれぞれの縦幅の2/5以下の長さに設定する
ことが美観上好ましい(構造的に特に限定するも
のでないことは勿論である)。 これによつて陳列用パネル1の表面における装
飾性を高めることができる。 図示例のパネル基板2の場合、上端縁部が最上
段のフランジ41で隠れない位置まで延出してお
り、該延出端部先端には係止部の一例を示す段差
壁部2Aが形成されている。 この段差壁部2Aは第3図および第4図で明瞭
な如く、パネル基板2の裏面で長手方向に沿つて
後述の下方係止部2Bの板厚相当分だけ陥没した
段差状に一体形成してある。 該段差壁部2Aは、パネル基板2を壁面や柱、
什器等の被取付面Wに張設した際に、該被取付面
Wとの間でパネル連結用の溝部13を形成させる
ためのものである。 また、前記パネル基板2の上縁側表面部には、
段差壁部2Aに沿つてビス止め用穴あけ用の溝部
8が形成してある。 一方、前記パネル基板2の下端は、最下段フラ
ンジ4oのリブ3oの近傍に位置して最下段フラン
ジ4oで隠れるように長さが設定されている。 本実施例では、この下端先端の下端縁部2Bは
表面側が下方に沿つて幅狭に傾斜するテーパ面に
形成されており、前記段差壁部2Aにより形成さ
れるパネル連結用の溝部13に嵌込可能な下方係
止部となつている。 また、各フランジ41〜4oの表面には、それぞ
れの長手方向に連続して延び且つ上下方向に小間
隔を存して列する複数の装飾用溝9が形成してあ
る。 以上の如き構成の陳列用パネル1は、複数枚の
ものが上下に(必要に応じ左右にも)継ぎ合わさ
れて取付けられる。 本実施例において、カバー部材20は、この取
付状態における最上位パネル基板2の上縁部を覆
うものである。 該カバー部材20は、上部がパネル基板2の段
差壁部2Aに引つ掛けられ、かつ下部がパネル基
板2の最上段のフランジ41とリム31で形成され
た最上段の上向開放溝部6に嵌込整合される構成
となつている。 即ち、該カバー部材20は、前記陳列用パネル
1のパネル基板2に形成された段差壁部2Aに係
脱可能な掛止部20hと、該掛止部20hから前
方に延びて該掛止部20hを陳列用パネル1の段
差壁部2Aに掛止めた際に最上段の上向開放溝部
6の上方を覆う頂壁部20aと、該頂壁部20a
の先端側で垂下して表出前面壁部20Bの一部と
なる正面壁部20bと、正面壁部20bの下方に
連設して内側にむかつて漸次傾斜するテーパ面部
20fと、該テーパ面部20fの下方で略垂直方
向に延設すると共に前記掛止部20aを陳列用パ
ネルの段差壁部2Aに掛止めた際に前記最上段の
上向開放溝部6に挿入可能な幅に設定された嵌込
片部20cとから構成されている。 このカバー部材20は、第1図で詳細な如く、
掛止部20hは、陳列パネルの下方係止部となる
下端縁部2Bと同一構成からなつており、裏面が
扁平で表面側が下方に沿つて幅狭に傾斜するテー
パ面に形成されて、前記段差壁部2Aにより形成
されるパネル連結用の溝部13に嵌込可能な形状
から構成されている。 また、頂壁部20aは、最上段の上向開放溝部
6の横幅より稍長く(l)設定されているので、
掛止部20hを段差壁部2Aに係止した際、該頂
壁部20aの先端から垂下する前記正面壁部20
b乃至テーパ面部20fはパネル基板2の最上段
フランジ41の上方延長部分にて該フランジ41に
隣合うよう形成されている。 またテーパ面部20fの下方に一体に連設され
る嵌込片部20cは、掛止部10h乃至その垂下
線と前記正面壁部20bとの間の幅lを狭くする
方向(背面側)へ向かつて前記テーパ面部20f
を介して正面壁部20bと段違い平行状に一体形
成されている。 該嵌込片部20cは、本実施例では、裏側に向
かつて湾曲状に折返された略U状からなつて、そ
の幅は前記最上段の上向開放溝部6に僅かな隙間
を介して嵌込可能な長さに設定してある。 もつて、前記嵌込片部20cは上向開放溝部6
への嵌込時に該溝内でガタが生じることがなくカ
バー部材20の係合状態を確実にすることができ
る。 また嵌込片部20cは、最上段のフランジ41
の裏面で衝合するのでカバー部材20に手前方向
の力が加わつても容易に外れる虞れがない。 上記の如く構成されるカバー部材20は、2種
類の合成樹脂材(本実施例では2種類の塩化ビニ
ール)から成型されており、テーパ面部20fに
対応する個所に軟質の塩化ビニールが用いられ、
その他の個所(掛止部20h、頂壁部20a、正
面壁部20b及び嵌込片部20c)には硬質の塩
化ビニールが用いられており、換言すれば、軟質
の塩化ビニールを両側から挟む格好で硬質の塩化
ビニールが用いられて公知の成型方法により一体
に成型されている。 尚、本実施例に用いられる陳列用パネル1を壁
面Wに取付ける場合について説明する。 パネル張設にあたつては、予め各パネル1のビ
ス止め穴あけ用溝部8における適当間隔の選定個
所にキリ等でビス穴8aをあけておく。 そして、最初に一枚のパネル1が張設される。
その張設は、パネル基板2の上端側を前記被取付
面Wに対しビス穴8aを介してビス12で止着す
ることにより簡単に遂行される。該止着状態で
は、パネル基板2の上端側の段差壁部2Aと被取
付面Wとの間に上向きの溝部13が形成されてい
る。 この状態では陳列用パネル1の基板上縁側と、
パネルを止着しているビス12の頭部が露出して
いるため、このままではパネル全体の美観が損な
われる。 そこで、前記パネル1の最上段フランジ41で
形成された上向開放溝部6にカバー部材20の嵌
込片部20cを嵌込整合させ、テーパ面部20f
を外向に湾曲させて頂壁部20a乃至掛止部20
hを小径で陳列パネル1側に嵌込み移動すれば、
高さ方向に少ないスペーサでカバー部材の掛止部
10hを前記パネル1の段差壁部2Aに引つ掛け
ることができる(第4図参照)。 もつて、パネル1の基板上縁部とビス12の頭
部が全てカバー部材10で覆い隠されるため、前
記パネル1の最上段フランジ41から上方に延出
するパネル基板2の露出部分がなくなつて、接続
パネル全体の美観が向上すると共に、最上段のパ
ネル1に嵌込まれたカバー部材20によつて、天
井Cと上記最上段のパネル1との間の隙間は、殆
どカバー部材20により覆われて被取付面Wが露
出することがない。 この考案において、カバー部材が用いられる陳
列用パネルは前記実施例に限定されないのは勿論
であり、リブの先端から上方にのみフランジが延
出する断面L状の構造のものであると、本実施例
の如く断面横倒T状のものであるとを問わない。 また、上記実施例では、表出前面壁部を二分し
て下方のテーパ面部を弾性又は可撓性の材質で形
成したが、正面壁部を含む表出前面壁部全体を弾
性又は可撓性の材質で形成してもよい。 更に、表出前面壁部の具体的な形状は上記実施
例に限定されるものでないこと勿論であり、要す
るに、表出前面壁部で嵌込片部の上方に連設され
る部分が弾性又は可撓性を有する構成であればよ
い。 また、カバー部材の掛止部に形成される係止構
造も特に限定されるものでなく、陳列用パネルに
形成された係止部に係脱可能に掛止める構造のも
のであればよい。
好適一実施例を図面に基づいて説明する。 陳列用パネル1は、平板状のパネル基板2と、
該基板表面から突出する上下複数段のリブ31〜
3oと、該リブのそれぞれの先端に連設されたフ
ランジ41〜4oとからなつて、アルミニウムの如
き軽金属等で形成された一体構造体になつてい
る。 この陳列用パネル1において、リブ31〜3oは
それぞれが水平方向に連続して延び且つ上下方向
に定間隔で列した配列構成になつている。 一方、フランジ41〜4oは、それぞれの長手方
向に沿つた裏面中央部が前記リブ31〜3oのそれ
ぞれの先端に一体連設されてパネル基板2の表面
と離間平行し、上下方向に定間隔で同一面上に列
している。 従つて、各フランジ41〜4oは、パネル基板2
の表面との間で各リブ31〜3oのそれぞれの上下
部に上向開放溝部6と下向開放溝部7とを形成し
ている。 また、前記フランジ41〜4oは、それらの相互
間で開口して隣合つた上向開放溝部6と下向開放
溝部7とに通じる横長開口部5をも形成してい
る。 該横長開口部5の縦幅は、公知の陳列品保持用
フツクの掛止部が挿脱可能で且つフランジ41〜
4oのそれぞれの縦幅の2/5以下の長さに設定する
ことが美観上好ましい(構造的に特に限定するも
のでないことは勿論である)。 これによつて陳列用パネル1の表面における装
飾性を高めることができる。 図示例のパネル基板2の場合、上端縁部が最上
段のフランジ41で隠れない位置まで延出してお
り、該延出端部先端には係止部の一例を示す段差
壁部2Aが形成されている。 この段差壁部2Aは第3図および第4図で明瞭
な如く、パネル基板2の裏面で長手方向に沿つて
後述の下方係止部2Bの板厚相当分だけ陥没した
段差状に一体形成してある。 該段差壁部2Aは、パネル基板2を壁面や柱、
什器等の被取付面Wに張設した際に、該被取付面
Wとの間でパネル連結用の溝部13を形成させる
ためのものである。 また、前記パネル基板2の上縁側表面部には、
段差壁部2Aに沿つてビス止め用穴あけ用の溝部
8が形成してある。 一方、前記パネル基板2の下端は、最下段フラ
ンジ4oのリブ3oの近傍に位置して最下段フラン
ジ4oで隠れるように長さが設定されている。 本実施例では、この下端先端の下端縁部2Bは
表面側が下方に沿つて幅狭に傾斜するテーパ面に
形成されており、前記段差壁部2Aにより形成さ
れるパネル連結用の溝部13に嵌込可能な下方係
止部となつている。 また、各フランジ41〜4oの表面には、それぞ
れの長手方向に連続して延び且つ上下方向に小間
隔を存して列する複数の装飾用溝9が形成してあ
る。 以上の如き構成の陳列用パネル1は、複数枚の
ものが上下に(必要に応じ左右にも)継ぎ合わさ
れて取付けられる。 本実施例において、カバー部材20は、この取
付状態における最上位パネル基板2の上縁部を覆
うものである。 該カバー部材20は、上部がパネル基板2の段
差壁部2Aに引つ掛けられ、かつ下部がパネル基
板2の最上段のフランジ41とリム31で形成され
た最上段の上向開放溝部6に嵌込整合される構成
となつている。 即ち、該カバー部材20は、前記陳列用パネル
1のパネル基板2に形成された段差壁部2Aに係
脱可能な掛止部20hと、該掛止部20hから前
方に延びて該掛止部20hを陳列用パネル1の段
差壁部2Aに掛止めた際に最上段の上向開放溝部
6の上方を覆う頂壁部20aと、該頂壁部20a
の先端側で垂下して表出前面壁部20Bの一部と
なる正面壁部20bと、正面壁部20bの下方に
連設して内側にむかつて漸次傾斜するテーパ面部
20fと、該テーパ面部20fの下方で略垂直方
向に延設すると共に前記掛止部20aを陳列用パ
ネルの段差壁部2Aに掛止めた際に前記最上段の
上向開放溝部6に挿入可能な幅に設定された嵌込
片部20cとから構成されている。 このカバー部材20は、第1図で詳細な如く、
掛止部20hは、陳列パネルの下方係止部となる
下端縁部2Bと同一構成からなつており、裏面が
扁平で表面側が下方に沿つて幅狭に傾斜するテー
パ面に形成されて、前記段差壁部2Aにより形成
されるパネル連結用の溝部13に嵌込可能な形状
から構成されている。 また、頂壁部20aは、最上段の上向開放溝部
6の横幅より稍長く(l)設定されているので、
掛止部20hを段差壁部2Aに係止した際、該頂
壁部20aの先端から垂下する前記正面壁部20
b乃至テーパ面部20fはパネル基板2の最上段
フランジ41の上方延長部分にて該フランジ41に
隣合うよう形成されている。 またテーパ面部20fの下方に一体に連設され
る嵌込片部20cは、掛止部10h乃至その垂下
線と前記正面壁部20bとの間の幅lを狭くする
方向(背面側)へ向かつて前記テーパ面部20f
を介して正面壁部20bと段違い平行状に一体形
成されている。 該嵌込片部20cは、本実施例では、裏側に向
かつて湾曲状に折返された略U状からなつて、そ
の幅は前記最上段の上向開放溝部6に僅かな隙間
を介して嵌込可能な長さに設定してある。 もつて、前記嵌込片部20cは上向開放溝部6
への嵌込時に該溝内でガタが生じることがなくカ
バー部材20の係合状態を確実にすることができ
る。 また嵌込片部20cは、最上段のフランジ41
の裏面で衝合するのでカバー部材20に手前方向
の力が加わつても容易に外れる虞れがない。 上記の如く構成されるカバー部材20は、2種
類の合成樹脂材(本実施例では2種類の塩化ビニ
ール)から成型されており、テーパ面部20fに
対応する個所に軟質の塩化ビニールが用いられ、
その他の個所(掛止部20h、頂壁部20a、正
面壁部20b及び嵌込片部20c)には硬質の塩
化ビニールが用いられており、換言すれば、軟質
の塩化ビニールを両側から挟む格好で硬質の塩化
ビニールが用いられて公知の成型方法により一体
に成型されている。 尚、本実施例に用いられる陳列用パネル1を壁
面Wに取付ける場合について説明する。 パネル張設にあたつては、予め各パネル1のビ
ス止め穴あけ用溝部8における適当間隔の選定個
所にキリ等でビス穴8aをあけておく。 そして、最初に一枚のパネル1が張設される。
その張設は、パネル基板2の上端側を前記被取付
面Wに対しビス穴8aを介してビス12で止着す
ることにより簡単に遂行される。該止着状態で
は、パネル基板2の上端側の段差壁部2Aと被取
付面Wとの間に上向きの溝部13が形成されてい
る。 この状態では陳列用パネル1の基板上縁側と、
パネルを止着しているビス12の頭部が露出して
いるため、このままではパネル全体の美観が損な
われる。 そこで、前記パネル1の最上段フランジ41で
形成された上向開放溝部6にカバー部材20の嵌
込片部20cを嵌込整合させ、テーパ面部20f
を外向に湾曲させて頂壁部20a乃至掛止部20
hを小径で陳列パネル1側に嵌込み移動すれば、
高さ方向に少ないスペーサでカバー部材の掛止部
10hを前記パネル1の段差壁部2Aに引つ掛け
ることができる(第4図参照)。 もつて、パネル1の基板上縁部とビス12の頭
部が全てカバー部材10で覆い隠されるため、前
記パネル1の最上段フランジ41から上方に延出
するパネル基板2の露出部分がなくなつて、接続
パネル全体の美観が向上すると共に、最上段のパ
ネル1に嵌込まれたカバー部材20によつて、天
井Cと上記最上段のパネル1との間の隙間は、殆
どカバー部材20により覆われて被取付面Wが露
出することがない。 この考案において、カバー部材が用いられる陳
列用パネルは前記実施例に限定されないのは勿論
であり、リブの先端から上方にのみフランジが延
出する断面L状の構造のものであると、本実施例
の如く断面横倒T状のものであるとを問わない。 また、上記実施例では、表出前面壁部を二分し
て下方のテーパ面部を弾性又は可撓性の材質で形
成したが、正面壁部を含む表出前面壁部全体を弾
性又は可撓性の材質で形成してもよい。 更に、表出前面壁部の具体的な形状は上記実施
例に限定されるものでないこと勿論であり、要す
るに、表出前面壁部で嵌込片部の上方に連設され
る部分が弾性又は可撓性を有する構成であればよ
い。 また、カバー部材の掛止部に形成される係止構
造も特に限定されるものでなく、陳列用パネルに
形成された係止部に係脱可能に掛止める構造のも
のであればよい。
この考案は最上段に張設された陳列用パネルに
カバー部材を嵌込むことによつて、天井等の高さ
方向の拘束部材と陳列用パネルとの間の隙間をカ
バー部材でほぼ全て閉止することができる。 従つて、被取付面が露出する個所がなく、陳列
用パネルによる装飾性を極めて高めることができ
る。
カバー部材を嵌込むことによつて、天井等の高さ
方向の拘束部材と陳列用パネルとの間の隙間をカ
バー部材でほぼ全て閉止することができる。 従つて、被取付面が露出する個所がなく、陳列
用パネルによる装飾性を極めて高めることができ
る。
図面はこの考案の好適一実施例を示すもので、
第1図はカバー部材の断面図、第2図はカバー部
材の部分斜視図、第3図は陳列用パネルの部分斜
視図、第4図はカバー部材の嵌込時の作用を示す
断面図、第5図は従来構成のカバー部材の嵌込時
の作用を示す断面図である。 1は陳列用パネル、2はパネル基板、2Aは段
差壁部、2Bは下縁係止部、31〜3oはリブ、4
1〜4oはフランジ、6は上向開放溝部、20はカ
バー部材、20hは上部掛止片、20bは正面壁
部、20cは嵌込片部、20aは頂壁部、20f
はテーパ面部、Wは被取付面、Cは天井である。
第1図はカバー部材の断面図、第2図はカバー部
材の部分斜視図、第3図は陳列用パネルの部分斜
視図、第4図はカバー部材の嵌込時の作用を示す
断面図、第5図は従来構成のカバー部材の嵌込時
の作用を示す断面図である。 1は陳列用パネル、2はパネル基板、2Aは段
差壁部、2Bは下縁係止部、31〜3oはリブ、4
1〜4oはフランジ、6は上向開放溝部、20はカ
バー部材、20hは上部掛止片、20bは正面壁
部、20cは嵌込片部、20aは頂壁部、20f
はテーパ面部、Wは被取付面、Cは天井である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 室内壁面や支柱その他の被取付面に張設する
平板状のパネル基板から外方に突出するリブを
介して上方に延びて上向解放溝を形成するフラ
ンジを備えた陳列用パネルに用いるカバー部材
にして、 該カバー部材が、前記陳列用パネルのパネル
基板の上方に形成された係合部に係脱可能な掛
止部と、 該掛止部から前方に延びて該掛止部を陳列用
パネルの係合部に掛止めた際に陳列用パネルの
前記上向開放溝部の上方を覆う頂壁部と、 該頂壁部の先端側で垂下する表出前面壁部
と、 該表出前面壁部の下方に連設すると共に前記
掛止部を陳列用パネルの係合部に掛止めた際に
前記上向開放溝部に挿入可能な幅に設定された
嵌込片部とからなる陳列用パネルのカバー部材
において、 表出前面壁部の少なくとも嵌込片部に近い側
が可撓性又は弾性を有する素材からなることを
特徴とする陳列用パネルのカバー部材。 (2) 表出前面壁部が、頂壁部の先端側で垂下する
正面壁部と該正面壁部から内方へ漸次傾斜し嵌
込片部へ連なるテーパ面部とに形成され、テー
パ面部が弾性又は可撓性を有する素材からなる
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項記載の陳列用パネルのカバー部材。 (3) カバー部材の嵌込片部が、上向開放溝に略隙
間なく嵌込まれる上向き弯曲形状からなること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
載の陳列用パネルのカバー部材。 (4) カバー部材の正面壁部に装飾が施されている
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項記載の陳列用パネルのカバー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13029585U JPH024625Y2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13029585U JPH024625Y2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6239551U JPS6239551U (ja) | 1987-03-09 |
JPH024625Y2 true JPH024625Y2 (ja) | 1990-02-02 |
Family
ID=31027654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13029585U Expired JPH024625Y2 (ja) | 1985-08-27 | 1985-08-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH024625Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-08-27 JP JP13029585U patent/JPH024625Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6239551U (ja) | 1987-03-09 |
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