JPH0246031Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0246031Y2 JPH0246031Y2 JP17138385U JP17138385U JPH0246031Y2 JP H0246031 Y2 JPH0246031 Y2 JP H0246031Y2 JP 17138385 U JP17138385 U JP 17138385U JP 17138385 U JP17138385 U JP 17138385U JP H0246031 Y2 JPH0246031 Y2 JP H0246031Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead wire
- insulating plate
- notch
- capacitor
- electrolytic capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[考案の技術分野]
この考案はチツプ形の電解コンデンサに関する
ものである。
ものである。
[考案の技術的背景とその問題点]
従来チツプ型の電解コンデンサとして知られて
いるものに、例えば特開昭59−211213号公報記載
の技術がある。すなわち第4図に示すように同一
方向に引出したリード線41を封口栓に挿通した
コンデンサ素を金属ケース42に収容して該金属
ケース42の開口端縁を巻締める。
いるものに、例えば特開昭59−211213号公報記載
の技術がある。すなわち第4図に示すように同一
方向に引出したリード線41を封口栓に挿通した
コンデンサ素を金属ケース42に収容して該金属
ケース42の開口端縁を巻締める。
このようにして構成した電解コンデンサ本体の
封口栓上にリード線41が貫通する貫通孔を備
え、かつ該貫通孔につながる凹部43を設けた絶
縁板44を配置し、該凹部43にはリード線41
の先端部を折曲げ、凹部43内に収まるようにし
たものである。この構成においてはリード線41
の先端部が絶縁板44に設けた凹部43内に収納
されるので、プリント基板などに当接する面にお
いて凸部が全くない状態となるので、コンデンサ
としての傾きやぐらつきがなく安定している特徴
は有する。しかしながら、これらの電解コンデン
サではリード線41の折曲げた先端部にクリーム
はんだを塗布しこれを基板に当接して、またはプ
リント基板にクリームはんだを印刷し該クリーム
はんだ上に電解コンデンサのリード線41の折曲
げた先端部を当接して基板を加熱することにより
クリームはんだを溶融し固定している。この溶融
に際し凹部43内の空気は熱せられて膨張し膨張
した空気によつてコンデンサが浮き上がつたり、
位置が移動したりして接続不完全や接続不良を生
じる場合があつた。
封口栓上にリード線41が貫通する貫通孔を備
え、かつ該貫通孔につながる凹部43を設けた絶
縁板44を配置し、該凹部43にはリード線41
の先端部を折曲げ、凹部43内に収まるようにし
たものである。この構成においてはリード線41
の先端部が絶縁板44に設けた凹部43内に収納
されるので、プリント基板などに当接する面にお
いて凸部が全くない状態となるので、コンデンサ
としての傾きやぐらつきがなく安定している特徴
は有する。しかしながら、これらの電解コンデン
サではリード線41の折曲げた先端部にクリーム
はんだを塗布しこれを基板に当接して、またはプ
リント基板にクリームはんだを印刷し該クリーム
はんだ上に電解コンデンサのリード線41の折曲
げた先端部を当接して基板を加熱することにより
クリームはんだを溶融し固定している。この溶融
に際し凹部43内の空気は熱せられて膨張し膨張
した空気によつてコンデンサが浮き上がつたり、
位置が移動したりして接続不完全や接続不良を生
じる場合があつた。
[考案の目的]
この考案ははんだ付けの際の空気の膨張によつ
ても基板への接続不完全や接続不良を生ずること
のないチツプ型の電解コンデンサを提供すること
を目的としたものである。
ても基板への接続不完全や接続不良を生ずること
のないチツプ型の電解コンデンサを提供すること
を目的としたものである。
[考案の概要]
この考案になる電解コンデンサはリード線端子
同一方向形コンデンサ素子および該コンデンサ素
子のリード線を挿入した弾性封口栓を金属ケース
に収容し封口したコンデンサ本体と、該弾性封口
栓上に配設され前記リード線を貫通した貫通孔を
有する絶縁板とを具備し、該絶縁板がその側面か
ら前記貫通孔に連通した前記リード線径より狭幅
の切込みを有し、該切込み上に該切込みの中途ま
での長さに設定した前記リード線を折曲げたこと
を特徴とするものである。
同一方向形コンデンサ素子および該コンデンサ素
子のリード線を挿入した弾性封口栓を金属ケース
に収容し封口したコンデンサ本体と、該弾性封口
栓上に配設され前記リード線を貫通した貫通孔を
有する絶縁板とを具備し、該絶縁板がその側面か
ら前記貫通孔に連通した前記リード線径より狭幅
の切込みを有し、該切込み上に該切込みの中途ま
での長さに設定した前記リード線を折曲げたこと
を特徴とするものである。
[考案の実施例]
第1図に示すようにアルミを粗面化し誘電体酸
化皮膜を生成したのちリード線1を有する引出端
子2を接続した陽極箔とアルミ箔を粗面化しリー
ド線3を有する引出端子4を接続した陰極箔とを
コンデンサ紙を介して巻回してコンデンサ素子5
を構成する。該コンデンサ素子5に駆動用電解液
を含浸し、該コンデンサ素子5の引出端子2,4
を弾性封口栓6に挿入したのち、該コンデンサ素
子5および弾性封口栓6を金属ケース7に収容
し、該金属ケース7の開口端を巻締め、および開
口端近傍の胴体部を押圧して巻締め部8および押
圧部9を形成し封口する。前記駆動用電解液の含
浸はコンデンサ素子5の引出端子2,4を弾性封
口栓6に挿入した後に行つてもよい。また弾性封
口栓6の上面に剛体からなる端子板10を接着ま
たは載置すればリード線1,3に加わる引張力を
阻止することもできる。
化皮膜を生成したのちリード線1を有する引出端
子2を接続した陽極箔とアルミ箔を粗面化しリー
ド線3を有する引出端子4を接続した陰極箔とを
コンデンサ紙を介して巻回してコンデンサ素子5
を構成する。該コンデンサ素子5に駆動用電解液
を含浸し、該コンデンサ素子5の引出端子2,4
を弾性封口栓6に挿入したのち、該コンデンサ素
子5および弾性封口栓6を金属ケース7に収容
し、該金属ケース7の開口端を巻締め、および開
口端近傍の胴体部を押圧して巻締め部8および押
圧部9を形成し封口する。前記駆動用電解液の含
浸はコンデンサ素子5の引出端子2,4を弾性封
口栓6に挿入した後に行つてもよい。また弾性封
口栓6の上面に剛体からなる端子板10を接着ま
たは載置すればリード線1,3に加わる引張力を
阻止することもできる。
以上のように構成したコンデンサ本体の巻締め
部8上、すなわち弾性封口栓6上にリード線1,
3を挿通した貫通孔11を形成してある絶縁板1
2を配するが、該絶縁板12はその側面から前記
貫通孔11に達する切込み13を有している。該
切込み13は前記リード線1,3の外径より狭幅
に形成されており、前記リード線1,3を該切込
み13上に折曲げるが、該リード線1,3の長さ
は前記切込み13の中途までの寸法に設定され
る。このリード線1,3の長さの設定は、この折
曲加工以前に設定長さに切断してもよいし、折曲
後切断してもよい。このような電解コンデンサで
はリード線1,3が切込み13上に折曲げられて
もリード線1,3より狭幅のため切込み13中に
落込むことはなく、また該電解コンデンサをクリ
ームはんだで基板に固定する場合、クリームはん
だを溶融させるための加熱時に生ずる電解コンデ
ンサの絶縁板12と基板の電極間の膨張した空気
を絶縁板12に設けた切込み13から逃し、特に
リード線1,3を切込み13中途までの長さに設
定したので、リード線1,3の長さ以上の切込み
13部分は完全に開放されているので通路とな
り、容易に空気が逃げるものである。これによつ
て従来の欠点であつた膨張した空気による電解コ
ンデンサの浮き上がりや移動を防止できる。さら
に、リード線1,3を切込み13の中途までの長
さに設定してあるため、クリームはんだがリード
線1,3の断面、すなわち切断面方向からも溶け
て容易にリード線1,3の裏側にも入り込むた
め、強力な接続強度を得ることができる利点もあ
る。したがつて、基板の電極と電解コンデンサと
の接続不完全や接続不良の発生を防止できるもの
である。
部8上、すなわち弾性封口栓6上にリード線1,
3を挿通した貫通孔11を形成してある絶縁板1
2を配するが、該絶縁板12はその側面から前記
貫通孔11に達する切込み13を有している。該
切込み13は前記リード線1,3の外径より狭幅
に形成されており、前記リード線1,3を該切込
み13上に折曲げるが、該リード線1,3の長さ
は前記切込み13の中途までの寸法に設定され
る。このリード線1,3の長さの設定は、この折
曲加工以前に設定長さに切断してもよいし、折曲
後切断してもよい。このような電解コンデンサで
はリード線1,3が切込み13上に折曲げられて
もリード線1,3より狭幅のため切込み13中に
落込むことはなく、また該電解コンデンサをクリ
ームはんだで基板に固定する場合、クリームはん
だを溶融させるための加熱時に生ずる電解コンデ
ンサの絶縁板12と基板の電極間の膨張した空気
を絶縁板12に設けた切込み13から逃し、特に
リード線1,3を切込み13中途までの長さに設
定したので、リード線1,3の長さ以上の切込み
13部分は完全に開放されているので通路とな
り、容易に空気が逃げるものである。これによつ
て従来の欠点であつた膨張した空気による電解コ
ンデンサの浮き上がりや移動を防止できる。さら
に、リード線1,3を切込み13の中途までの長
さに設定してあるため、クリームはんだがリード
線1,3の断面、すなわち切断面方向からも溶け
て容易にリード線1,3の裏側にも入り込むた
め、強力な接続強度を得ることができる利点もあ
る。したがつて、基板の電極と電解コンデンサと
の接続不完全や接続不良の発生を防止できるもの
である。
なお、前記端子板10はリード線1,3の折曲
げに際して生ずるリード線1,3への引張力を陽
極箔や陰極箔と引出端子2,4との接続部に伝え
ない効果を生むものである。また第2図に示すよ
うに絶縁板22の切込み23を同一方向や第3図
の如く絶縁板32の切込み33を反対方向に設け
てもよい。
げに際して生ずるリード線1,3への引張力を陽
極箔や陰極箔と引出端子2,4との接続部に伝え
ない効果を生むものである。また第2図に示すよ
うに絶縁板22の切込み23を同一方向や第3図
の如く絶縁板32の切込み33を反対方向に設け
てもよい。
[考案の効果]
この考案によるチツプ型の電解コンデンサを使
用すれば、基板に固定する際に生ずる空気の膨張
による電解コンデンサの浮き上がりや位置の移動
を防止でき、接続不完全や接続不良をなくすこと
ができる効果が得られる。
用すれば、基板に固定する際に生ずる空気の膨張
による電解コンデンサの浮き上がりや位置の移動
を防止でき、接続不完全や接続不良をなくすこと
ができる効果が得られる。
第1図は本考案になる電解コンデンサの一実施
例を示す正断面図、第2図および第3図は本考案
になる絶縁板の他の実施例を示す平面図、第4図
は従来の電解コンデンサを示す斜視図である。 1,3……リード線、2,4……引出端子、5
……コンデンサ素子、6……弾性封口栓、7……
金属ケース、10……端子板、11……貫通孔、
12……絶縁板、13……切込み。
例を示す正断面図、第2図および第3図は本考案
になる絶縁板の他の実施例を示す平面図、第4図
は従来の電解コンデンサを示す斜視図である。 1,3……リード線、2,4……引出端子、5
……コンデンサ素子、6……弾性封口栓、7……
金属ケース、10……端子板、11……貫通孔、
12……絶縁板、13……切込み。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) リード線端子同一方向形コンデンサ素子およ
び該コンデンサ素子のリード線を挿入した弾性
封口栓を金属ケースに収容し封口したコンデン
サ本体と、該弾性封口栓上に配設され前記リー
ド線を貫通した貫通孔を有する絶縁板とを具備
し、該絶縁板がその側面から前記貫通孔に連通
した前記リード線径より狭幅の切込みを有し、
該切込み上に該切込みの中途までの長さに設定
した前記リード線を折曲げたことを特徴とする
電解コンデンサ。 (2) 弾性封口栓上に端子板を接着または載置した
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)
項記載の電解コンデンサ。 (3) 切込みが一直線、同一方向または反対方向に
平行に設けられていることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の電
解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17138385U JPH0246031Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17138385U JPH0246031Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6278738U JPS6278738U (ja) | 1987-05-20 |
JPH0246031Y2 true JPH0246031Y2 (ja) | 1990-12-05 |
Family
ID=31106955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17138385U Expired JPH0246031Y2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0246031Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-11-06 JP JP17138385U patent/JPH0246031Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6278738U (ja) | 1987-05-20 |
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