JPH0238338B2 - Kurankushafutoichigimesochi - Google Patents
KurankushafutoichigimesochiInfo
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- JPH0238338B2 JPH0238338B2 JP8350585A JP8350585A JPH0238338B2 JP H0238338 B2 JPH0238338 B2 JP H0238338B2 JP 8350585 A JP8350585 A JP 8350585A JP 8350585 A JP8350585 A JP 8350585A JP H0238338 B2 JPH0238338 B2 JP H0238338B2
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- crankshaft
- block
- contact surface
- clamper
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- 238000005553 drilling Methods 0.000 claims description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、クランクシヤフトのウエブに、バラ
ンス調整用の調整穴を穿設する時、クランクシヤ
フトの位置決め及び保持を行うためのクランクシ
ヤフト位置決め装置に関するものである。
ンス調整用の調整穴を穿設する時、クランクシヤ
フトの位置決め及び保持を行うためのクランクシ
ヤフト位置決め装置に関するものである。
従来の技術
自動車のエンジンに使用されるクランクシヤフ
トは、クランクケースのメーンベアリングで支え
られて回転中心となるクランクジヤーナル、コネ
クテイングロツドを取付けるためのクランクピ
ン、これらをつなぐクランクアームと回転のバラ
ンスを良くするため、クランクアームに設けたバ
ランスウエイトからなるウエブとによつて構成さ
れている。
トは、クランクケースのメーンベアリングで支え
られて回転中心となるクランクジヤーナル、コネ
クテイングロツドを取付けるためのクランクピ
ン、これらをつなぐクランクアームと回転のバラ
ンスを良くするため、クランクアームに設けたバ
ランスウエイトからなるウエブとによつて構成さ
れている。
第7図は3気筒4サイクルエンジンに使用され
るクランクシヤフト1の一例を示すものであり、
この図に示すクランクシヤフト1は、第1乃至第
4のクランクジヤーナル2a,2b,2c,2d
と、第1乃至第3のクランクピン3a,3b,3
cと、第1乃至第6のウエブ4a,4b,4c,
4d,4e,4fとによつて構成されている。
るクランクシヤフト1の一例を示すものであり、
この図に示すクランクシヤフト1は、第1乃至第
4のクランクジヤーナル2a,2b,2c,2d
と、第1乃至第3のクランクピン3a,3b,3
cと、第1乃至第6のウエブ4a,4b,4c,
4d,4e,4fとによつて構成されている。
ところで、上記したクランクシヤフト1は、ク
ランクシヤフト1回転時のバランスをより厳密に
調整するため、例えば第1のウエブ4aのの外周
面にバランス調整用の調整穴5が穿設される。こ
の調整穴5の穿設時には、先ず、クランクシヤフ
ト位置決め装置の支持部により、クランクシヤフ
ト1を第1乃至第4のクランクジヤーナル2a〜
2dが回転中心となるようにして回動自在に支持
する。次にクランクシヤフト位置決め装置の位置
決め部に設けたクランパーにより、クランクシヤ
フト1の第3のピン3cをチヤツクし、第3のピ
ン3cを第1乃至第4のクランクジヤーナル2a
〜2dを回転中心として所定角度旋回させること
により、クランクシヤフト1を所定角度旋回さ
せ、クランクシヤフト1を第1の位置に位置決め
する。次に、この状態で第1及び第4のクランク
ジヤーナル2a,2dをチヤツクし、クランクシ
ヤフト1を固定した後、第8図に示す如く、第1
のウエブ4aの側部に2個の調整穴5aを穿設す
る。このようにして2個の調整穴5aを穿設する
と、一旦クランクシヤフト1をクランクシヤフト
位置決め装置から取出し、バランス測定装置によ
りクランクシヤフト1のバランスを測定する。そ
して、この状態でクランクシヤフト1のバランス
が正確にとれている時には、バランス調整作業を
終了する。又、2個の調整穴5aだけではまだバ
ランスが完全にとれていない時には、再度クラン
クシヤフト1をクランクシヤフト位置決め装置に
セツトし、前回位置決め固定した第1の位置より
所定角度、例えば80゜旋回させた第2の位置にク
ランクシヤフト1を位置決め固定する。そしてこ
の状態で第8図に示す如く、第1のウエブ4aの
側部に更に2個の調整穴5bを穿設し、クランク
シヤフト1のバランスを正確に調整する。
ランクシヤフト1回転時のバランスをより厳密に
調整するため、例えば第1のウエブ4aのの外周
面にバランス調整用の調整穴5が穿設される。こ
の調整穴5の穿設時には、先ず、クランクシヤフ
ト位置決め装置の支持部により、クランクシヤフ
ト1を第1乃至第4のクランクジヤーナル2a〜
2dが回転中心となるようにして回動自在に支持
する。次にクランクシヤフト位置決め装置の位置
決め部に設けたクランパーにより、クランクシヤ
フト1の第3のピン3cをチヤツクし、第3のピ
ン3cを第1乃至第4のクランクジヤーナル2a
〜2dを回転中心として所定角度旋回させること
により、クランクシヤフト1を所定角度旋回さ
せ、クランクシヤフト1を第1の位置に位置決め
する。次に、この状態で第1及び第4のクランク
ジヤーナル2a,2dをチヤツクし、クランクシ
ヤフト1を固定した後、第8図に示す如く、第1
のウエブ4aの側部に2個の調整穴5aを穿設す
る。このようにして2個の調整穴5aを穿設する
と、一旦クランクシヤフト1をクランクシヤフト
位置決め装置から取出し、バランス測定装置によ
りクランクシヤフト1のバランスを測定する。そ
して、この状態でクランクシヤフト1のバランス
が正確にとれている時には、バランス調整作業を
終了する。又、2個の調整穴5aだけではまだバ
ランスが完全にとれていない時には、再度クラン
クシヤフト1をクランクシヤフト位置決め装置に
セツトし、前回位置決め固定した第1の位置より
所定角度、例えば80゜旋回させた第2の位置にク
ランクシヤフト1を位置決め固定する。そしてこ
の状態で第8図に示す如く、第1のウエブ4aの
側部に更に2個の調整穴5bを穿設し、クランク
シヤフト1のバランスを正確に調整する。
尚、クランクシヤフト1の旋回時、第3のクラ
ンクピン3cを挾持し、第3のクランクピン3c
を旋回させることによりクランクシヤフト1を旋
回させるのは、第1のウエブ4aの側部に調整穴
5a,5bを穿設する時、第1及び第4のジヤー
ナル2a,2bのチヤツクだけではクランクシヤ
フト1を確実に固定することができず、第3のク
ランクピン3cをもチヤツクする必要が生じるか
らである。
ンクピン3cを挾持し、第3のクランクピン3c
を旋回させることによりクランクシヤフト1を旋
回させるのは、第1のウエブ4aの側部に調整穴
5a,5bを穿設する時、第1及び第4のジヤー
ナル2a,2bのチヤツクだけではクランクシヤ
フト1を確実に固定することができず、第3のク
ランクピン3cをもチヤツクする必要が生じるか
らである。
発明が解決しようとする問題点
クランクシヤフト位置決め装置によりクランク
シヤフト1の位置決め固定を行う時、上記したよ
うに第3のクランクピン3cを挾持してクランク
シヤフト1を旋回させると、クランクシヤフト1
は使用されるエンジンの種類毎に第1乃至第4の
クランクジヤーナル2a〜2dの軸線から第1乃
至第3のクランクピン3a〜3cの軸線までの間
隔が異なるため、クランクシヤフト1の種類が変
わると位置決め部のクランパーによる第3のクラ
ンクピン3cの挾持及び位置決めが正確に行えな
くなるといつた問題点があつた。このため、従来
のクランクシヤフト位置決め装置によりクランク
シヤフト1の位置決め固定を行い、第1のウエブ
4aの側部に調整穴5a,5bを穿設するには、
各種クランクシヤフト1に対応した位置決め装置
を用意する必要が生じ、設備費が高くつくといつ
た問題点があつた。
シヤフト1の位置決め固定を行う時、上記したよ
うに第3のクランクピン3cを挾持してクランク
シヤフト1を旋回させると、クランクシヤフト1
は使用されるエンジンの種類毎に第1乃至第4の
クランクジヤーナル2a〜2dの軸線から第1乃
至第3のクランクピン3a〜3cの軸線までの間
隔が異なるため、クランクシヤフト1の種類が変
わると位置決め部のクランパーによる第3のクラ
ンクピン3cの挾持及び位置決めが正確に行えな
くなるといつた問題点があつた。このため、従来
のクランクシヤフト位置決め装置によりクランク
シヤフト1の位置決め固定を行い、第1のウエブ
4aの側部に調整穴5a,5bを穿設するには、
各種クランクシヤフト1に対応した位置決め装置
を用意する必要が生じ、設備費が高くつくといつ
た問題点があつた。
問題点を解決するための手段
クランクシヤフトのウエブへの調整穴の穿設
時、クランクシヤフトを第1の位置と、第1の位
置から所定角度旋回させた第2の位置とに位置決
め保持するためのクランクシヤフト位置決め装置
を、クランクシヤフトの軸方向にスライド自在に
支持され、かつ、クランクシヤフトを旋回させる
ための揺動モータと、揺動モータに着脱自在に装
着され、かつ、クランクシヤフトの端面と嵌合す
る先端金具とからなる旋回部と、クランクシヤフ
トのクランクピンと当接する第1及び第2の当接
面を有するVブロツクと、第1の当接面にクラン
クピンを当接させ、かつ、挾持するための第1の
クランパーと、第2の当接面にクランクピンを当
接させ、かつ、挾持するための第2のクランパー
とからなる位置決め部とによつて構成し、2種類
のクランクシヤフトのクランクピンを、第1の位
置及び第2の位置に位置決めした時、両クランク
ピンの各位置での共通接線をそれぞれ求め、この
2本の共通接線のなす角と、上記Vブロツクの第
1の当接面と第2の当接面とのなす角とを一致さ
せたものである。
時、クランクシヤフトを第1の位置と、第1の位
置から所定角度旋回させた第2の位置とに位置決
め保持するためのクランクシヤフト位置決め装置
を、クランクシヤフトの軸方向にスライド自在に
支持され、かつ、クランクシヤフトを旋回させる
ための揺動モータと、揺動モータに着脱自在に装
着され、かつ、クランクシヤフトの端面と嵌合す
る先端金具とからなる旋回部と、クランクシヤフ
トのクランクピンと当接する第1及び第2の当接
面を有するVブロツクと、第1の当接面にクラン
クピンを当接させ、かつ、挾持するための第1の
クランパーと、第2の当接面にクランクピンを当
接させ、かつ、挾持するための第2のクランパー
とからなる位置決め部とによつて構成し、2種類
のクランクシヤフトのクランクピンを、第1の位
置及び第2の位置に位置決めした時、両クランク
ピンの各位置での共通接線をそれぞれ求め、この
2本の共通接線のなす角と、上記Vブロツクの第
1の当接面と第2の当接面とのなす角とを一致さ
せたものである。
作 用
2種類のクランクシヤフトのクランクピンを、
第1の位置及び第2の位置に位置決めした時、両
クランクピンの各位置での共通接線をそれぞれ求
め、この2本の共通接線のなす角と、Vブロツク
の第1の当接面と第2の当接面とのなす角とを一
致させることにより、一つのVブロツクによつて
2種類のクランクシヤフトの位置決めを行うもの
である。
第1の位置及び第2の位置に位置決めした時、両
クランクピンの各位置での共通接線をそれぞれ求
め、この2本の共通接線のなす角と、Vブロツク
の第1の当接面と第2の当接面とのなす角とを一
致させることにより、一つのVブロツクによつて
2種類のクランクシヤフトの位置決めを行うもの
である。
実施例
第1図及び第2図は本発明に係るクランクシヤ
フト位置決め装置の要部をそれぞれ示す図面であ
り、第1図はクランクシヤフト1の第3のクラン
クピン3cを位置決め保持するための位置決め部
Aを、又第2図はクランクシヤフト1を旋回させ
るための旋回部Bを示すものである。
フト位置決め装置の要部をそれぞれ示す図面であ
り、第1図はクランクシヤフト1の第3のクラン
クピン3cを位置決め保持するための位置決め部
Aを、又第2図はクランクシヤフト1を旋回させ
るための旋回部Bを示すものである。
第1図に於いて、20はクランクシヤフト1の
第3のクランクシヤフト3cと当接し、第3のク
ランクピン3cの位置決めを行うための第1及び
第2の当接面20a,20bを有するVブロツ
ク、21はVブロツク20の第1の当接面20a
に第3のクランクピン3cを当接させ、かつ、第
3のクランクピン3cを固定するための第1のク
ランパー、22はVブロツク20の第2の当接面
20bに第3のクランクピン3cを当接させ、か
つ、第3のクランクピン3cを固定するための第
2のクランパーである。23はクランクシヤフト
1の回転軸と直交する方向にVブロツク20をス
ライドさせるための第1のシリンダ、24は第1
のクランパー21をVブロツク20と同方向にス
ライドさせるための第2のシリンダ、25は第2
のクランパー22をVブロツク20と同方向にス
ライドさせるための第3のシリンダである。
第3のクランクシヤフト3cと当接し、第3のク
ランクピン3cの位置決めを行うための第1及び
第2の当接面20a,20bを有するVブロツ
ク、21はVブロツク20の第1の当接面20a
に第3のクランクピン3cを当接させ、かつ、第
3のクランクピン3cを固定するための第1のク
ランパー、22はVブロツク20の第2の当接面
20bに第3のクランクピン3cを当接させ、か
つ、第3のクランクピン3cを固定するための第
2のクランパーである。23はクランクシヤフト
1の回転軸と直交する方向にVブロツク20をス
ライドさせるための第1のシリンダ、24は第1
のクランパー21をVブロツク20と同方向にス
ライドさせるための第2のシリンダ、25は第2
のクランパー22をVブロツク20と同方向にス
ライドさせるための第3のシリンダである。
上記Vブロツク20の第1及び第2の当接面2
0a,20bは、2種類のクランクシヤフト1の
第3のクランクピン3cの位置決めを行えるよう
に両者のなす角αが設定してあり、その設定方向
は次の通りである。即ち、クランクシヤフト1の
第1のウエブ4aに1回目の調整穴5aを穿設す
るための第1の位置及び第1のウエブ4aに2回
目の調整穴5bを穿設するため、第1の位置に対
し所定角度βだけクランクシヤフト1を回動させ
た第2の位置に、2種類のクランクシヤフト1の
第3のピン3a′,3a″をそれぞれ位置決め保持し
た時、第3のピン3a′,3a″の各位置関係が、第
3図破線及び一点鎖線で示した位置とすると、各
位置に位置する第3のクランクピン3a′,3a″の
共通接線l,mをそれぞれ求める。そして、この
両接線l,mのなす角γをVブロツク20の第1
及び第2の当接面20a,20bのなす角αとす
る。このようにすれば、Vブロツク20の第1及
び第2の当接面20a,20bに、2種類のクラ
ンクシヤフト1の第3のクランクピン3a′,3
a″を当接させることにより、2種類のクランクシ
ヤフト1の位置決めが行え、1つのVブロツク2
0によつて2種類のクランクシヤフト1の位置決
めが行われる。又、このVブロツク20は、第1
のシリンダ23と脱着自在に連結してある。
0a,20bは、2種類のクランクシヤフト1の
第3のクランクピン3cの位置決めを行えるよう
に両者のなす角αが設定してあり、その設定方向
は次の通りである。即ち、クランクシヤフト1の
第1のウエブ4aに1回目の調整穴5aを穿設す
るための第1の位置及び第1のウエブ4aに2回
目の調整穴5bを穿設するため、第1の位置に対
し所定角度βだけクランクシヤフト1を回動させ
た第2の位置に、2種類のクランクシヤフト1の
第3のピン3a′,3a″をそれぞれ位置決め保持し
た時、第3のピン3a′,3a″の各位置関係が、第
3図破線及び一点鎖線で示した位置とすると、各
位置に位置する第3のクランクピン3a′,3a″の
共通接線l,mをそれぞれ求める。そして、この
両接線l,mのなす角γをVブロツク20の第1
及び第2の当接面20a,20bのなす角αとす
る。このようにすれば、Vブロツク20の第1及
び第2の当接面20a,20bに、2種類のクラ
ンクシヤフト1の第3のクランクピン3a′,3
a″を当接させることにより、2種類のクランクシ
ヤフト1の位置決めが行え、1つのVブロツク2
0によつて2種類のクランクシヤフト1の位置決
めが行われる。又、このVブロツク20は、第1
のシリンダ23と脱着自在に連結してある。
又、クランクシヤフト1の第3のクランクピン
3cをVブロツク20の第1及び第2の当接面2
0a,20bによつて位置決めするため、クラン
クシヤフト1を旋回させる旋回部Bは、第2図に
示す如く、クランクシヤフト1の軸方向にスライ
ド自在に支持された揺動モータ26と、揺動モー
タ26とクランクシヤフト1の端面とを接続する
ための先端金具27とからなつており、この先端
金具27の端面には、クランクシヤフト1の端面
に形成されているピン孔1aと嵌合するピン28
が突設してある。又この先端金具27は、揺動モ
ータ26に対し着脱自在に装着されており、各種
クランクシヤフト1を旋回させる時には、各クラ
ンクシヤフト1に対応した先端金具27を揺動モ
ータ26に装着する。
3cをVブロツク20の第1及び第2の当接面2
0a,20bによつて位置決めするため、クラン
クシヤフト1を旋回させる旋回部Bは、第2図に
示す如く、クランクシヤフト1の軸方向にスライ
ド自在に支持された揺動モータ26と、揺動モー
タ26とクランクシヤフト1の端面とを接続する
ための先端金具27とからなつており、この先端
金具27の端面には、クランクシヤフト1の端面
に形成されているピン孔1aと嵌合するピン28
が突設してある。又この先端金具27は、揺動モ
ータ26に対し着脱自在に装着されており、各種
クランクシヤフト1を旋回させる時には、各クラ
ンクシヤフト1に対応した先端金具27を揺動モ
ータ26に装着する。
上記構成に於いて、本発明に係るクランクシヤ
フト位置決め装置により、クランクシヤフト1を
第1の位置に位置決めし、第1のウエブ4aに1
回目の調整穴5aを穿設するには、先ず第1図に
示す如く、第1及び第2のシリンダ23,24を
伸長させ、又第3のシリンダ25を短縮させ、第
1及び第2のクランクパー21,22をワーク搬
入搬出位置に、又Vブロツク20を位置決め位置
に位置させ、かつ、揺動モータ26を第2図矢印
方向に後退させた状態で、クランクシヤフト位
置決め装置にクランクシヤフト1を搬入する。次
に、揺動モータ26を矢印方向に前進させ、先
端金具27のピン28をクランクシヤフト1の端
面に設けたピン孔1aに嵌合させた後、揺動モー
タ26によつてクランクシヤフト1を図中時計方
向に旋回させ、第3のクランクピン3cをVブロ
ツク20の第1の当接面20aに軽く接触させ
る。次にこの状態で第4図に示す如く、第2のシ
リンダ24を短縮させ、第1のクランパー21を
矢印方向に移動させることにより、第3のクラ
ンクピン3cをVブロツク20の第1の当接面2
0aに圧縮させ、第3のクランクピン3cの位置
決めを正確に行うと同時に、Vブロツク20の第
1の当接面20aと第1のクランパー21によつ
て第3のクランクピン3cを挾持し、第3のクラ
ンクピン3cの位置決め保持を行う。後はこの状
態でクランクシヤフト1の第1及び第4のクラン
クジヤーナル2a,2dをチヤツクした後、第1
のウエブ4aの側部に調整穴5aを穿設する。こ
のようにして1回目の調整穴5aの穿設が終了す
ると、クランクシヤフト位置決め装置を第1図に
示した状態に戻した後、クランクシヤフト位置決
め装置からクランクシヤフト1を取出す。又クラ
ンクシヤフト1に2回目の調整穴5bを穿設する
必要がある時には、再び第1図に示したようにし
て、クランクシヤフト1をクランクシヤフト位置
決め装置に搬入する。次に第5図に示す如く、第
1のシリンダ23を短縮させ、Vブロツク20を
一旦退入させると同時に、第3のシリンダ25を
伸長させ、第2のクランパー22を図中矢印方
向に移動させた後、揺動モータ26によつてクラ
ンクシヤフト1を図中時計方向に旋回させ、第3
のクランクピン3cを第2のクランパー22に軽
く接触させる。次に第6図に示す如く、第1のシ
リンダ23を伸長させ、Vブロツク20を位置決
め位置に位置させた後、第3のシリンダ25を短
縮させ、第2のクランパー22を図中矢印方向
にスライドさせることにより、第3のクランクピ
ン3cをVブロツク20の第2の当接面20bに
圧接させ、第3のクランクピン3cの位置決めを
正確に行うと同時に、Vブロツク20の第2の当
接面20bと第2のクランパー22とによつて第
3のクランクピン3cを挾持し、第3のクランク
ピン3cの位置決め保持を行う。後はこの状態で
クランクシヤフト1の第1及び第4のクランクジ
ヤーナル2a,2dをチヤツクした後、第1のウ
エブ4aの側部に2回目の調整穴5bを穿設す
る。このようにして2回目の調整穴5bの穿設が
終了すると、第1のシリンダ23を短縮させ、V
ブロツク20を退入させた後、揺動モータ26に
よつてクランクシヤフト1を反時計方向に回動さ
せ、第3のクランクピン3cを搬入時の位置に戻
すと同時に第3のシリンダ25を短縮させ、第2
のクランパー22を搬入搬出位置に戻す。後は、
揺動モータ26を第2図中矢印方向に後退さ
せ、先端金具27のピン28をクランクシヤフト
1のピン孔1aから離脱させた後、クランクシヤ
フト1をクランクシヤフト位置決め装置から取出
せばよい。
フト位置決め装置により、クランクシヤフト1を
第1の位置に位置決めし、第1のウエブ4aに1
回目の調整穴5aを穿設するには、先ず第1図に
示す如く、第1及び第2のシリンダ23,24を
伸長させ、又第3のシリンダ25を短縮させ、第
1及び第2のクランクパー21,22をワーク搬
入搬出位置に、又Vブロツク20を位置決め位置
に位置させ、かつ、揺動モータ26を第2図矢印
方向に後退させた状態で、クランクシヤフト位
置決め装置にクランクシヤフト1を搬入する。次
に、揺動モータ26を矢印方向に前進させ、先
端金具27のピン28をクランクシヤフト1の端
面に設けたピン孔1aに嵌合させた後、揺動モー
タ26によつてクランクシヤフト1を図中時計方
向に旋回させ、第3のクランクピン3cをVブロ
ツク20の第1の当接面20aに軽く接触させ
る。次にこの状態で第4図に示す如く、第2のシ
リンダ24を短縮させ、第1のクランパー21を
矢印方向に移動させることにより、第3のクラ
ンクピン3cをVブロツク20の第1の当接面2
0aに圧縮させ、第3のクランクピン3cの位置
決めを正確に行うと同時に、Vブロツク20の第
1の当接面20aと第1のクランパー21によつ
て第3のクランクピン3cを挾持し、第3のクラ
ンクピン3cの位置決め保持を行う。後はこの状
態でクランクシヤフト1の第1及び第4のクラン
クジヤーナル2a,2dをチヤツクした後、第1
のウエブ4aの側部に調整穴5aを穿設する。こ
のようにして1回目の調整穴5aの穿設が終了す
ると、クランクシヤフト位置決め装置を第1図に
示した状態に戻した後、クランクシヤフト位置決
め装置からクランクシヤフト1を取出す。又クラ
ンクシヤフト1に2回目の調整穴5bを穿設する
必要がある時には、再び第1図に示したようにし
て、クランクシヤフト1をクランクシヤフト位置
決め装置に搬入する。次に第5図に示す如く、第
1のシリンダ23を短縮させ、Vブロツク20を
一旦退入させると同時に、第3のシリンダ25を
伸長させ、第2のクランパー22を図中矢印方
向に移動させた後、揺動モータ26によつてクラ
ンクシヤフト1を図中時計方向に旋回させ、第3
のクランクピン3cを第2のクランパー22に軽
く接触させる。次に第6図に示す如く、第1のシ
リンダ23を伸長させ、Vブロツク20を位置決
め位置に位置させた後、第3のシリンダ25を短
縮させ、第2のクランパー22を図中矢印方向
にスライドさせることにより、第3のクランクピ
ン3cをVブロツク20の第2の当接面20bに
圧接させ、第3のクランクピン3cの位置決めを
正確に行うと同時に、Vブロツク20の第2の当
接面20bと第2のクランパー22とによつて第
3のクランクピン3cを挾持し、第3のクランク
ピン3cの位置決め保持を行う。後はこの状態で
クランクシヤフト1の第1及び第4のクランクジ
ヤーナル2a,2dをチヤツクした後、第1のウ
エブ4aの側部に2回目の調整穴5bを穿設す
る。このようにして2回目の調整穴5bの穿設が
終了すると、第1のシリンダ23を短縮させ、V
ブロツク20を退入させた後、揺動モータ26に
よつてクランクシヤフト1を反時計方向に回動さ
せ、第3のクランクピン3cを搬入時の位置に戻
すと同時に第3のシリンダ25を短縮させ、第2
のクランパー22を搬入搬出位置に戻す。後は、
揺動モータ26を第2図中矢印方向に後退さ
せ、先端金具27のピン28をクランクシヤフト
1のピン孔1aから離脱させた後、クランクシヤ
フト1をクランクシヤフト位置決め装置から取出
せばよい。
又、今バランス調整を行つたクランクシヤフト
1とは異なる種類のクランクシヤフト1のバラン
ス調整を行う時には、Vブロツク20は2種類の
クランクシヤフト1に対応しているため、先端金
具27だけを取替えた後、上記と同様にして調整
作業を行えばよい。又、2種類以上のクランクシ
ヤフト1の調整作業を行う時には、各種類毎に先
端金具27を取替え、又2種類毎にVブロツク2
0を取替えればよい。
1とは異なる種類のクランクシヤフト1のバラン
ス調整を行う時には、Vブロツク20は2種類の
クランクシヤフト1に対応しているため、先端金
具27だけを取替えた後、上記と同様にして調整
作業を行えばよい。又、2種類以上のクランクシ
ヤフト1の調整作業を行う時には、各種類毎に先
端金具27を取替え、又2種類毎にVブロツク2
0を取替えればよい。
発明の効果
上記した如く、本発明に係るクランクシヤフト
位置決め装置は、2種類のクランクシヤフトのク
ランクピンを、第1の位置及び第2の位置に位置
決めした時、両クランクピンの各位置での共通接
線をそれぞれ求め、この2本の共通接線のなす角
と、Vブロツクの第1の当接面と第2の当接面と
のなす角とを一致させることにより、一つのVブ
ロツクによつて2種類のクランクシヤフトの位置
決めを行うようにしたから、一台のクランクシヤ
フト位置決め装置によつて2種類のクランクシヤ
フトに対応できる。又2種類のクランクシヤフト
毎にVブロツクを取替えれば、多種類のクランク
シヤフトに対応できるため、従来のクランクシヤ
フト位置決め装置のように各クランクシヤフト毎
にクランクシヤフト位置決め装置を用意する必要
がなくなり、設備費を大幅に低減することができ
る。
位置決め装置は、2種類のクランクシヤフトのク
ランクピンを、第1の位置及び第2の位置に位置
決めした時、両クランクピンの各位置での共通接
線をそれぞれ求め、この2本の共通接線のなす角
と、Vブロツクの第1の当接面と第2の当接面と
のなす角とを一致させることにより、一つのVブ
ロツクによつて2種類のクランクシヤフトの位置
決めを行うようにしたから、一台のクランクシヤ
フト位置決め装置によつて2種類のクランクシヤ
フトに対応できる。又2種類のクランクシヤフト
毎にVブロツクを取替えれば、多種類のクランク
シヤフトに対応できるため、従来のクランクシヤ
フト位置決め装置のように各クランクシヤフト毎
にクランクシヤフト位置決め装置を用意する必要
がなくなり、設備費を大幅に低減することができ
る。
第1図は、本発明に係るクランクシヤフト位置
決め装置の位置決め部を示す図面、第2図は旋回
部を示す図面、第3図はVブロツクの第1の当接
面と第2の当接面とのなす角を決定するための決
定方向を説明するための図面である。第4図乃至
第6図は、位置決め部の動作状態を示す図面、第
7図はクランクシヤフトの一例を示す図面、第8
図は第1のウエブに調整穴を穿設した状態を示す
図面である。 A……位置決め部、B……旋回部、1……クラ
ンクシヤフト、1a……ピン孔、2a〜2d……
第1〜第4のクランクジヤーナル、3a〜3c…
…第1〜第3のクランクピン、4a〜4f……第
1〜第6のウエブ、5a〜5b……調整穴、l,
m……2種類のクランクピンの共通接線、20…
…Vブロツク、20a……第1の当接面、20b
……第2の当接面、21……第1のクランパー、
22……第2のクランパー、26……揺動モー
タ、27……先端金具、28……ピン。
決め装置の位置決め部を示す図面、第2図は旋回
部を示す図面、第3図はVブロツクの第1の当接
面と第2の当接面とのなす角を決定するための決
定方向を説明するための図面である。第4図乃至
第6図は、位置決め部の動作状態を示す図面、第
7図はクランクシヤフトの一例を示す図面、第8
図は第1のウエブに調整穴を穿設した状態を示す
図面である。 A……位置決め部、B……旋回部、1……クラ
ンクシヤフト、1a……ピン孔、2a〜2d……
第1〜第4のクランクジヤーナル、3a〜3c…
…第1〜第3のクランクピン、4a〜4f……第
1〜第6のウエブ、5a〜5b……調整穴、l,
m……2種類のクランクピンの共通接線、20…
…Vブロツク、20a……第1の当接面、20b
……第2の当接面、21……第1のクランパー、
22……第2のクランパー、26……揺動モー
タ、27……先端金具、28……ピン。
Claims (1)
- 1 クランクシヤフトのウエブへの調整穴の穿設
時、クランクシヤフトを第1の位置と、第1の位
置から所定角度旋回させた第2の位置とに位置決
め保持するためのクランクシヤフト位置決め装置
を、クランクシヤフトの軸方向にスライド自在に
支持され、かつ、クランクシヤフトを旋回させる
ための揺動モータと、揺動モータに着脱自在に装
着され、かつ、クランクシヤフトの端面と嵌合す
る先端金具とからなる旋回部と、クランクシヤフ
トのクランクピンと当接する第1及び第2の当接
面を有するVブロツクと、第1の当接面にクラン
クピンを当接させ、かつ、挾持するための第1の
クランパーと、第2の当接面にクランクピンを当
接させ、かつ、挾持するための第2のクランパー
とからなる位置決め部とによつて構成し、2種類
のクランクシヤフトのクランクピンを、第1の位
置及び第2の位置に位置決めした時、両クランク
ピンの各位置での共通接線をそれぞれ求め、この
2本の共通接線のなす角と、上記Vブロツクの第
1の当接面と第2の当接面とのなす角とを一致さ
せたことを特徴とするクランクシヤフト位置決め
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350585A JPH0238338B2 (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | Kurankushafutoichigimesochi |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8350585A JPH0238338B2 (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | Kurankushafutoichigimesochi |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61241040A JPS61241040A (ja) | 1986-10-27 |
JPH0238338B2 true JPH0238338B2 (ja) | 1990-08-30 |
Family
ID=13804336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8350585A Expired - Lifetime JPH0238338B2 (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | Kurankushafutoichigimesochi |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0238338B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100391275B1 (ko) * | 2000-12-12 | 2003-07-12 | 기아자동차주식회사 | 디버링시 크랭크 고정장치 |
CN104589112A (zh) * | 2014-11-26 | 2015-05-06 | 柳州瑞明威罗动力机械有限公司 | 一种用于凸轮轴端面加工的夹具 |
-
1985
- 1985-04-18 JP JP8350585A patent/JPH0238338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61241040A (ja) | 1986-10-27 |
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