JPH0232059B2 - - Google Patents
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- JPH0232059B2 JPH0232059B2 JP60013311A JP1331185A JPH0232059B2 JP H0232059 B2 JPH0232059 B2 JP H0232059B2 JP 60013311 A JP60013311 A JP 60013311A JP 1331185 A JP1331185 A JP 1331185A JP H0232059 B2 JPH0232059 B2 JP H0232059B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- die
- pin
- punch
- plate
- Prior art date
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- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、一対の保持部材にそれぞれ一体的に
取り付けられたパンチ、ダイス等のプレス工具を
接近させることにより、所定のプレス加工を行う
プレス加工装置に関するものである。
取り付けられたパンチ、ダイス等のプレス工具を
接近させることにより、所定のプレス加工を行う
プレス加工装置に関するものである。
(従来の技術)
一般に、プレスによる剪断加工や曲げ、絞り等
の成形加工を行うプレス加工装置においては、パ
ンチ、ダイス等のプレス加工に直接与かるプレス
工具が、相対的に接近・離間可能な一対の保持部
材にそれぞれ一体的に保持されるのが普通であ
り、またその他に、ノツクアウト機構やダイクツ
シヨン機構等の副次手段が必要となる場合が多
い。
の成形加工を行うプレス加工装置においては、パ
ンチ、ダイス等のプレス加工に直接与かるプレス
工具が、相対的に接近・離間可能な一対の保持部
材にそれぞれ一体的に保持されるのが普通であ
り、またその他に、ノツクアウト機構やダイクツ
シヨン機構等の副次手段が必要となる場合が多
い。
従来において、そのような副次手段はプレス工
具と密接不可分のものとしてそのプレス工具に組
み付けられて、それらが一つの型ユニツトを構成
するようにされていた。そして、目的とするプレ
ス品の形状や寸法あるいは加工形態に変更が生じ
た場合には、そのようなプレス工具および副次手
段が組み合わされた型ユニツトの全体を別の型ユ
ニツトを交換することにより、段取り換えを行う
ようにされていた。
具と密接不可分のものとしてそのプレス工具に組
み付けられて、それらが一つの型ユニツトを構成
するようにされていた。そして、目的とするプレ
ス品の形状や寸法あるいは加工形態に変更が生じ
た場合には、そのようなプレス工具および副次手
段が組み合わされた型ユニツトの全体を別の型ユ
ニツトを交換することにより、段取り換えを行う
ようにされていた。
そのため、交換する側の型ユニツトも交換され
る側の型ユニツトも構造が複雑で大形となり、さ
らに重量も重いため型交換を迅速に行うことが難
しく、また、交換用としてストツクしておくべき
型ユニツトの部品点数が相当な数となる他、保管
のためのスペースも広く必要とする問題がある。
る側の型ユニツトも構造が複雑で大形となり、さ
らに重量も重いため型交換を迅速に行うことが難
しく、また、交換用としてストツクしておくべき
型ユニツトの部品点数が相当な数となる他、保管
のためのスペースも広く必要とする問題がある。
これに対し、前記保持部材に形成されて前記プ
レス工具が固定される工具取付面に開口するピン
穴内に、そのピン穴内への押込み可能に係合ピン
を配設するとともに、プレス工具の種類に応じて
用いられるストリツパプレートやパツド、ノツク
アウトピン等の押圧部材をその係合ピンと係合さ
せられるようにプレス工具に配置し、且つ、複数
種類のプレス工具に対応して用いられる複数種類
の押圧部材の各々と係合可能なように前記係合ピ
ンの端面の面積を充分に大きくしたプレス加工装
置が提案されている。このような装置において
は、上記押圧部材を付勢する付勢手段などが保持
部材に配設され、複数種類の型ユニツトに共通し
て用いられるようになるため、その分だけ個々の
型ユニツトの交換部品点数が少なくなつて段取り
換えが容易になるなどの利点がある。特開昭57−
115927号公報に記載されている装置は、その一例
である。
レス工具が固定される工具取付面に開口するピン
穴内に、そのピン穴内への押込み可能に係合ピン
を配設するとともに、プレス工具の種類に応じて
用いられるストリツパプレートやパツド、ノツク
アウトピン等の押圧部材をその係合ピンと係合さ
せられるようにプレス工具に配置し、且つ、複数
種類のプレス工具に対応して用いられる複数種類
の押圧部材の各々と係合可能なように前記係合ピ
ンの端面の面積を充分に大きくしたプレス加工装
置が提案されている。このような装置において
は、上記押圧部材を付勢する付勢手段などが保持
部材に配設され、複数種類の型ユニツトに共通し
て用いられるようになるため、その分だけ個々の
型ユニツトの交換部品点数が少なくなつて段取り
換えが容易になるなどの利点がある。特開昭57−
115927号公報に記載されている装置は、その一例
である。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上記係合ピンは1本であるた
め、押圧部材には常に一定の付勢力が加えられる
だけであり、例えばワークの材質や板厚などによ
つて異なる離型の際の抵抗力、或いは押圧部材の
種類や目的などに応じて、その押圧部材に作用さ
せる付勢力の大きさを個々に設定することはでき
ず、必要以上に大きな付勢力が加えられたり、必
要とする付勢力が充分に得られなかつたりする問
題があつた。
め、押圧部材には常に一定の付勢力が加えられる
だけであり、例えばワークの材質や板厚などによ
つて異なる離型の際の抵抗力、或いは押圧部材の
種類や目的などに応じて、その押圧部材に作用さ
せる付勢力の大きさを個々に設定することはでき
ず、必要以上に大きな付勢力が加えられたり、必
要とする付勢力が充分に得られなかつたりする問
題があつた。
本発明は以上の事情を背景として為されたもの
で、その目的とするところは、係合ピンを介して
押圧部材に加えられる付勢力をその種類や目的等
に応じて適宜設定できるようにすることにある。
で、その目的とするところは、係合ピンを介して
押圧部材に加えられる付勢力をその種類や目的等
に応じて適宜設定できるようにすることにある。
(課題を解決するための手段)
かかる目的を達成するために、本発明は、相対
的に接近・離間可能な一対の保持部材と、互いに
形状や寸法が異なる複数種類のプレス工具とを備
え、それら複数種類のプレス工具の任意のものが
前記保持部材に脱着自在に固定されて所定のプレ
ス加工を行う装置において、ノツクアウト機構や
ダイクツシヨン機構等の副次手段が、(a)前記保持
部材に形成されて前記プレス工具が固定される工
具取付面に開口する多数のピン穴の各々に、その
ピン穴内への押込み可能に配設された多数の係合
ピンと、その係合ピンをそれぞれ独立に前記工具
取付面から突き出す方向へ付勢する多数のスプリ
ングとを含み、前記プレス工具の種類に拘らず前
記保持部材に設けられて共通に使用され得る第1
の副次要素と、(b)前記プレス加工時にワークに当
接させられる押圧部材と、その押圧部材がワーク
に当接させられることにより、前記多数の係合ピ
ンの一部のものを前記ピン穴内へ押し込み、その
係合ピンを介して前記スプリングの付勢力を前記
押圧部材に作用させる押込みピンとを含み、前記
プレス工具の種類毎にそのプレス工具と組み合わ
されて用いられる第2の副次要素とから成ること
を特徴とする。
的に接近・離間可能な一対の保持部材と、互いに
形状や寸法が異なる複数種類のプレス工具とを備
え、それら複数種類のプレス工具の任意のものが
前記保持部材に脱着自在に固定されて所定のプレ
ス加工を行う装置において、ノツクアウト機構や
ダイクツシヨン機構等の副次手段が、(a)前記保持
部材に形成されて前記プレス工具が固定される工
具取付面に開口する多数のピン穴の各々に、その
ピン穴内への押込み可能に配設された多数の係合
ピンと、その係合ピンをそれぞれ独立に前記工具
取付面から突き出す方向へ付勢する多数のスプリ
ングとを含み、前記プレス工具の種類に拘らず前
記保持部材に設けられて共通に使用され得る第1
の副次要素と、(b)前記プレス加工時にワークに当
接させられる押圧部材と、その押圧部材がワーク
に当接させられることにより、前記多数の係合ピ
ンの一部のものを前記ピン穴内へ押し込み、その
係合ピンを介して前記スプリングの付勢力を前記
押圧部材に作用させる押込みピンとを含み、前記
プレス工具の種類毎にそのプレス工具と組み合わ
されて用いられる第2の副次要素とから成ること
を特徴とする。
ここで、上記プレス工具とはパンチやダイス等
であつて、抜きや曲げ、絞り等のプレス加工を直
接行うものを指す。
であつて、抜きや曲げ、絞り等のプレス加工を直
接行うものを指す。
また、前記押圧部材は、打抜きダイスによつて
打ち抜かれたブランクをその打抜きダイスから払
い出すストリツパプレートや、絞りプレス加工の
際にワークの周縁部を押圧してしわ押えするパツ
ド等である。
打ち抜かれたブランクをその打抜きダイスから払
い出すストリツパプレートや、絞りプレス加工の
際にワークの周縁部を押圧してしわ押えするパツ
ド等である。
(作用および発明の効果)
このようなプレス加工装置においては、ノツク
アウト機構やダイクツシヨン機構等の副次手段の
うち、プレス品の形状などプレス工具の種類毎に
異なる押圧部材などの第2の副次要素は、対応す
るプレス工具と組み合わされてそのプレス工具と
共に保持部材に対して脱着されるが、上記押圧部
材を付勢するスプリングなどプレス工具の種類に
拘らず共用可能な第1の副次要素は保持部材に装
備されているため、その分だけ第2の副次要素の
数が減少し、型交換に供される部分の型構造が単
純化してコストが低減し、また、交換部分がコン
パクトなものとなるため保管スペースが少なくて
済む。そして、そのように交換されるものの全体
がコンパクトで軽量なものとなるため、型交換に
要する段取り換え作業も容易に行うことができる
ようになるのである。
アウト機構やダイクツシヨン機構等の副次手段の
うち、プレス品の形状などプレス工具の種類毎に
異なる押圧部材などの第2の副次要素は、対応す
るプレス工具と組み合わされてそのプレス工具と
共に保持部材に対して脱着されるが、上記押圧部
材を付勢するスプリングなどプレス工具の種類に
拘らず共用可能な第1の副次要素は保持部材に装
備されているため、その分だけ第2の副次要素の
数が減少し、型交換に供される部分の型構造が単
純化してコストが低減し、また、交換部分がコン
パクトなものとなるため保管スペースが少なくて
済む。そして、そのように交換されるものの全体
がコンパクトで軽量なものとなるため、型交換に
要する段取り換え作業も容易に行うことができる
ようになるのである。
しかも、本発明のプレス加工装置は、保持部材
に多数のピン穴が形成されてその各々に係合ピン
が配設されるとともに、その係合ピンはそれぞれ
独立にスプリングによつて付勢されている一方、
押圧部材は押込みピンを介して上記多数の係合ピ
ンの一部のものをピン穴内へ押し込むことによ
り、上記スプリングの付勢力が加えられるように
なつているため、押圧部材にはその押込みピンの
数に対応した大きさの付勢力が加えられることと
なり、押圧部材の種類や目的、プレス加工条件な
どに応じてその付勢力を適宜設定できるのであ
る。
に多数のピン穴が形成されてその各々に係合ピン
が配設されるとともに、その係合ピンはそれぞれ
独立にスプリングによつて付勢されている一方、
押圧部材は押込みピンを介して上記多数の係合ピ
ンの一部のものをピン穴内へ押し込むことによ
り、上記スプリングの付勢力が加えられるように
なつているため、押圧部材にはその押込みピンの
数に対応した大きさの付勢力が加えられることと
なり、押圧部材の種類や目的、プレス加工条件な
どに応じてその付勢力を適宜設定できるのであ
る。
(実施例)
以下、本発明を包含する一具体例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図において2はプレス加工装置の本体であ
り、この本体2のベツド4上にはボルスタ6を介
して固定型ホルダ8が固定されている。一方、固
定型ホルダ8の上方には可動型ホルダ10が相対
向して配置され、第2図に示すプレスラム12に
固定されて、図示しない複数本のガイドポストに
案内されつつ、プレスラム12とともに固定型ホ
ルダ8に対して接近・離間可能とされている。こ
れら固定型ホルダ8と可動型ホルダ10とが、こ
の例において一対の保持部材の役割を果たしてい
る。
り、この本体2のベツド4上にはボルスタ6を介
して固定型ホルダ8が固定されている。一方、固
定型ホルダ8の上方には可動型ホルダ10が相対
向して配置され、第2図に示すプレスラム12に
固定されて、図示しない複数本のガイドポストに
案内されつつ、プレスラム12とともに固定型ホ
ルダ8に対して接近・離間可能とされている。こ
れら固定型ホルダ8と可動型ホルダ10とが、こ
の例において一対の保持部材の役割を果たしてい
る。
第1図に戻つて、固定型ホルダ8には打抜きパ
ンチ14と絞りダイス16が、また可動型ホルダ
10には打抜きダイス18と絞りパンチ20が、
それぞれ脱着自在に並んで取り付けられるように
なつており、これらの互いに対向する打抜きパン
チ14および打抜きダイス18と、絞りダイス1
6および絞りパンチ20とが、この例において二
つのプレス加工位置に備えられるプレス工具に相
当し、それぞれ打抜き型および絞り型の主体を構
成するようになつている。
ンチ14と絞りダイス16が、また可動型ホルダ
10には打抜きダイス18と絞りパンチ20が、
それぞれ脱着自在に並んで取り付けられるように
なつており、これらの互いに対向する打抜きパン
チ14および打抜きダイス18と、絞りダイス1
6および絞りパンチ20とが、この例において二
つのプレス加工位置に備えられるプレス工具に相
当し、それぞれ打抜き型および絞り型の主体を構
成するようになつている。
打抜きパンチ14は、第3図から明らかなよう
にパンチプレート22に固定されており、また打
抜きパンチ14の周囲を取り巻くように、そのパ
ンチ14の横断面形状に対応する環状のリフタプ
レート24が上下方向に移動可能に組み付けら
れ、これらの打抜きパンチ14、パンチプレート
22およびリフタプレート24をワンセツトとし
て、互いに寸法や形状の異なる複数のものが準備
され、交換用の1ユニツトとされている。
にパンチプレート22に固定されており、また打
抜きパンチ14の周囲を取り巻くように、そのパ
ンチ14の横断面形状に対応する環状のリフタプ
レート24が上下方向に移動可能に組み付けら
れ、これらの打抜きパンチ14、パンチプレート
22およびリフタプレート24をワンセツトとし
て、互いに寸法や形状の異なる複数のものが準備
され、交換用の1ユニツトとされている。
また、打抜きダイス18はダイプレート26と
一体化されており、また打抜きダイス18内に
は、そのダイス穴形状に対応する形状のストリツ
パプレート28が上下方向に移動可能に組み込ま
れている。このストリツパプレート28の周囲に
は下端面から複数のU字形切欠30が形成されて
おり、これらU字形切欠30の端が、ダイス18
にダイス内壁から突き出して設けられた複数のス
トツパピン32にそれぞれ当接させられることに
よつて、ストリツパプレート28の下限位置が規
定されていて、その下限位置ではストリツパプレ
ート28とダイス18との下端面同士がほぼ面一
となるようにされている。また、ストリツパプレ
ート28には上側から複数本の突上げピン34が
ねじ込みにより固定されている。これらの突上げ
ピン34はダイプレート26を厚さ方向に摺動可
能に貫通しているが、ストリツパプレート28が
上述の下限位置にある状態では、ダイプレート2
6の上面から突き出ないようにその長さが定めら
れている。そして、打抜きダイス18を主体とし
て、これらダイプレート26、ストリツパプレー
ト28、突上げピン34およびストツパピン32
が交換用の型ユニツトを構成している。
一体化されており、また打抜きダイス18内に
は、そのダイス穴形状に対応する形状のストリツ
パプレート28が上下方向に移動可能に組み込ま
れている。このストリツパプレート28の周囲に
は下端面から複数のU字形切欠30が形成されて
おり、これらU字形切欠30の端が、ダイス18
にダイス内壁から突き出して設けられた複数のス
トツパピン32にそれぞれ当接させられることに
よつて、ストリツパプレート28の下限位置が規
定されていて、その下限位置ではストリツパプレ
ート28とダイス18との下端面同士がほぼ面一
となるようにされている。また、ストリツパプレ
ート28には上側から複数本の突上げピン34が
ねじ込みにより固定されている。これらの突上げ
ピン34はダイプレート26を厚さ方向に摺動可
能に貫通しているが、ストリツパプレート28が
上述の下限位置にある状態では、ダイプレート2
6の上面から突き出ないようにその長さが定めら
れている。そして、打抜きダイス18を主体とし
て、これらダイプレート26、ストリツパプレー
ト28、突上げピン34およびストツパピン32
が交換用の型ユニツトを構成している。
一方、絞りパンチ20はパンチプレート36と
一体化されており、また絞りパンチ20の周囲を
取り囲むように、そのパンチ20の横断面形状に
対応する環状のパツド38が上下方向に移動可能
に組み付けられている。このパツド38はしわ押
え(ブランクホルダ)とストリツパとを兼ねるも
のであり、その上端面にはパンチ20を取り巻く
ように複数本のつりボルト40と突上げピン42
とが交互に立設されて、いずれもパンチプレート
36を厚さ方向に摺動可能に貫通している。そし
て、つりボルト40の頭部がパンチプレート36
に形成された段付き部に当接することによつてパ
ツド38の下限位置が規定され、この下限位置で
はパツド38とパンチ20との下端面同士がほぼ
面一となり、また、つりボルト40および突上げ
ピン42のそれぞれの先端がパンチプレート36
の上面から突き出すことなく、それとほぼ面一と
なるようにされている。このような絞りパンチ2
0、パンチプレート36、パツド38、つりボル
ト40および突上げピン42が1セツトとなつ
て、交換ユニツトとされるのである。
一体化されており、また絞りパンチ20の周囲を
取り囲むように、そのパンチ20の横断面形状に
対応する環状のパツド38が上下方向に移動可能
に組み付けられている。このパツド38はしわ押
え(ブランクホルダ)とストリツパとを兼ねるも
のであり、その上端面にはパンチ20を取り巻く
ように複数本のつりボルト40と突上げピン42
とが交互に立設されて、いずれもパンチプレート
36を厚さ方向に摺動可能に貫通している。そし
て、つりボルト40の頭部がパンチプレート36
に形成された段付き部に当接することによつてパ
ツド38の下限位置が規定され、この下限位置で
はパツド38とパンチ20との下端面同士がほぼ
面一となり、また、つりボルト40および突上げ
ピン42のそれぞれの先端がパンチプレート36
の上面から突き出すことなく、それとほぼ面一と
なるようにされている。このような絞りパンチ2
0、パンチプレート36、パツド38、つりボル
ト40および突上げピン42が1セツトとなつ
て、交換ユニツトとされるのである。
更に、前記絞りダイス16はダイプレート44
と一体化されており、この絞りダイス16内には
そのダイス穴形状に対応する形状のパツド46が
上下方向に移動可能に組み込まれ、複数本のクツ
シヨンピン48によつて下方から支持されるよう
になつており、通常はパツド46の上面と絞りダ
イス16の上端面とがほぼ面一となるようにされ
ている。そして、これら絞りダイス16、パツド
46およびクツシヨンピン48が交換用の一つの
ユニツトを構成している。
と一体化されており、この絞りダイス16内には
そのダイス穴形状に対応する形状のパツド46が
上下方向に移動可能に組み込まれ、複数本のクツ
シヨンピン48によつて下方から支持されるよう
になつており、通常はパツド46の上面と絞りダ
イス16の上端面とがほぼ面一となるようにされ
ている。そして、これら絞りダイス16、パツド
46およびクツシヨンピン48が交換用の一つの
ユニツトを構成している。
以上は、交換用の金型構成部品についての説明
であるが、次にプレス装置側の固定型ホルダ8お
よび可動型ホルダ10の構成について説明する。
であるが、次にプレス装置側の固定型ホルダ8お
よび可動型ホルダ10の構成について説明する。
第2図および第3図から明らかなように、固定
型ホルダ8の前記打抜きパンチ14が取り付けら
れる部分には、パンチプレート22を保持するた
めの、鉤形を成す1組の保持金具50が互いに平
行に固定されており、また前記絞りダイス16が
取り付けられる部分にも、同様にダイプレート4
4を保持するための1組の保持金具52が固定さ
れている。そして、1組の保持金具50を挟んで
その両側には、有底のスプリング穴54が保持金
具50の長手方向に沿つて3個ずつそれぞれ設け
られている。これらスプリング穴54の底部の中
心部分には頭付きのリフタガイドピン56がねじ
込みにより立設されており、これらリフタガイド
ピン56にはリング状のばね受け58が摺動可能
に装着され、かつ各ピン56の頭部によつて上方
への移動端が規定されている。そして、このばね
受58とスプリング穴54の底部との間に、スプ
リング60がいずれも予圧縮された状態で配設さ
れている。このようなスプリング60およびリフ
タガイドピン56は、第5図から明らかなよう
に、前記リフタプレート24の両側部に対応する
位置に設けられて、スプリング60がリフタプレ
ート24を上方へ付勢する役割を果たす一方、リ
フタガイドピン56はリフタプレート24の上方
への移動端を規定する役割を果たすこととなる。
型ホルダ8の前記打抜きパンチ14が取り付けら
れる部分には、パンチプレート22を保持するた
めの、鉤形を成す1組の保持金具50が互いに平
行に固定されており、また前記絞りダイス16が
取り付けられる部分にも、同様にダイプレート4
4を保持するための1組の保持金具52が固定さ
れている。そして、1組の保持金具50を挟んで
その両側には、有底のスプリング穴54が保持金
具50の長手方向に沿つて3個ずつそれぞれ設け
られている。これらスプリング穴54の底部の中
心部分には頭付きのリフタガイドピン56がねじ
込みにより立設されており、これらリフタガイド
ピン56にはリング状のばね受け58が摺動可能
に装着され、かつ各ピン56の頭部によつて上方
への移動端が規定されている。そして、このばね
受58とスプリング穴54の底部との間に、スプ
リング60がいずれも予圧縮された状態で配設さ
れている。このようなスプリング60およびリフ
タガイドピン56は、第5図から明らかなよう
に、前記リフタプレート24の両側部に対応する
位置に設けられて、スプリング60がリフタプレ
ート24を上方へ付勢する役割を果たす一方、リ
フタガイドピン56はリフタプレート24の上方
への移動端を規定する役割を果たすこととなる。
一方、第3図に示すように、可動型ホルダ10
の前記打抜きダイス18が取り付けられる部分に
は、そのダイプレート26を保持するための1組
の鉤形の保持金具62が互いに平行に固定され、
またその隣りの絞りパンチ20が取り付けられる
部分にも、そのパンチプレート36を保持するた
めの同様な1組の保持金具64が固定されてい
る。そして、可動型ホルダ10はホルダ本体66
とその上面に固定されたバツキングプレート68
とから成り、ホルダ本体66の前記打抜きダイス
18等が取り付けられる部分には、そのホルダ本
体66の上面からスプリング穴70が形成され、
このスプリング穴70に続いてそれより径の小さ
なピン穴72が、ホルダ本体66の下面に開口す
るように同心的に形成されている。これらスプリ
ング穴70およびピン穴72は、第2図や第3図
には一つだけ示すが、実際には第4図から明らか
なように、前記ストリツパプレート28に対応す
る範囲に多数形成されている。
の前記打抜きダイス18が取り付けられる部分に
は、そのダイプレート26を保持するための1組
の鉤形の保持金具62が互いに平行に固定され、
またその隣りの絞りパンチ20が取り付けられる
部分にも、そのパンチプレート36を保持するた
めの同様な1組の保持金具64が固定されてい
る。そして、可動型ホルダ10はホルダ本体66
とその上面に固定されたバツキングプレート68
とから成り、ホルダ本体66の前記打抜きダイス
18等が取り付けられる部分には、そのホルダ本
体66の上面からスプリング穴70が形成され、
このスプリング穴70に続いてそれより径の小さ
なピン穴72が、ホルダ本体66の下面に開口す
るように同心的に形成されている。これらスプリ
ング穴70およびピン穴72は、第2図や第3図
には一つだけ示すが、実際には第4図から明らか
なように、前記ストリツパプレート28に対応す
る範囲に多数形成されている。
そして、第2図に示すように、これらのピン穴
72には頭付きのキツカピン74が差し入れられ
ており、またスプリング穴70内にはスプリング
76が予圧縮された状態で配設され、その両端が
バツキングプレート68とキツカピン74の頭部
とで受けられて、キツカピン74を常時下方へ向
つて付勢している。このキツカピン74の下方へ
の移動限度は、スプリング穴70とピン穴72と
の境界に形成された段面によつて規定され、この
状態においてキツカピン74はホルダ本体66の
下面から突出することなく、そことほぼ面一とな
るように長さ寸法が定められている。
72には頭付きのキツカピン74が差し入れられ
ており、またスプリング穴70内にはスプリング
76が予圧縮された状態で配設され、その両端が
バツキングプレート68とキツカピン74の頭部
とで受けられて、キツカピン74を常時下方へ向
つて付勢している。このキツカピン74の下方へ
の移動限度は、スプリング穴70とピン穴72と
の境界に形成された段面によつて規定され、この
状態においてキツカピン74はホルダ本体66の
下面から突出することなく、そことほぼ面一とな
るように長さ寸法が定められている。
また、ホルダ本体66の前記絞りパンチ20等
の型ユニツトが取り付けられる部分にも、その上
面から複数のスプリング穴78が形成され、この
スプリング穴78に続いてそれより径の小さなピ
ン穴80が、ホルダ本体66の下面に開口するよ
うに同心的に形成されている。これらのスプリン
グ穴78およびピン穴80も、第4図から明らか
なように、パンチプレート36に対応する範囲に
多数設けられており、ピン穴80には頭付きのキ
ツカピン82が摺動可能に挿入され、かつ予圧縮
されたスプリング84によつて常時下方へ付勢さ
れるとともに、その下方への移動限度がスプリン
グ穴78とピン穴80の境界の段面によつて規定
され、その状態でキツカピン82の先端がホルダ
本体66の下面から突出することなく、それとほ
ぼ面一となるようにされている。
の型ユニツトが取り付けられる部分にも、その上
面から複数のスプリング穴78が形成され、この
スプリング穴78に続いてそれより径の小さなピ
ン穴80が、ホルダ本体66の下面に開口するよ
うに同心的に形成されている。これらのスプリン
グ穴78およびピン穴80も、第4図から明らか
なように、パンチプレート36に対応する範囲に
多数設けられており、ピン穴80には頭付きのキ
ツカピン82が摺動可能に挿入され、かつ予圧縮
されたスプリング84によつて常時下方へ付勢さ
れるとともに、その下方への移動限度がスプリン
グ穴78とピン穴80の境界の段面によつて規定
され、その状態でキツカピン82の先端がホルダ
本体66の下面から突出することなく、それとほ
ぼ面一となるようにされている。
更に、ホルダ本体66の下面からは複数の逃が
しガイド穴86が形成されている。これら逃がし
ガイド穴86は、第4図から明らかなように前記
スプリング穴78との間に互い違いに位置する状
態で、言い換えれば千鳥状の配列パターンで多数
設けられており、これら逃がしガイド穴86の一
部のものに前記つりボルト40が突入させられる
こととなる。
しガイド穴86が形成されている。これら逃がし
ガイド穴86は、第4図から明らかなように前記
スプリング穴78との間に互い違いに位置する状
態で、言い換えれば千鳥状の配列パターンで多数
設けられており、これら逃がしガイド穴86の一
部のものに前記つりボルト40が突入させられる
こととなる。
一方、これら逃がしガイド穴86やキツカピン
82等の群の下側において、前記固定型ホルダ8
に1組の保持金具52が設けられているが、それ
ら保持金具52,52の間の部分には、第2図か
ら明らかなように、複数のピン穴88が固定型ホ
ルダ8を厚さ方向に貫通して形成されている。こ
れらのピン穴88は、第5図に示すように、前記
パツド46の広さにほぼ対応する範囲に多数配列
され、そのうちの一部のものが第3図に示す前記
クツシヨンピン48を挿通させ、かつ、そのクツ
シヨンピン48を介して、ボルスタ6側のクツシ
ヨンプレート90やクツシヨンスプリング92
と、前述のパツド46とを繋ぐ役割を果たすよう
になつている。
82等の群の下側において、前記固定型ホルダ8
に1組の保持金具52が設けられているが、それ
ら保持金具52,52の間の部分には、第2図か
ら明らかなように、複数のピン穴88が固定型ホ
ルダ8を厚さ方向に貫通して形成されている。こ
れらのピン穴88は、第5図に示すように、前記
パツド46の広さにほぼ対応する範囲に多数配列
され、そのうちの一部のものが第3図に示す前記
クツシヨンピン48を挿通させ、かつ、そのクツ
シヨンピン48を介して、ボルスタ6側のクツシ
ヨンプレート90やクツシヨンスプリング92
と、前述のパツド46とを繋ぐ役割を果たすよう
になつている。
以上のような固定型ホルダ8および可動型ホル
ダ10に、前述のような打抜き用および絞り用の
各金型ユニツトがそれぞれ脱着可能に取り付けら
れる。例えば打抜き型側の打抜きパンチ14は、
第3図に示すように、パンチプレート22におい
て1組の保持金具50の間に嵌め入れられ、その
嵌め入れ限度は第5図に示す各ストツパ94によ
つて規定される。それで一応の位置決めがなされ
るが、固定型ホルダ8には、第6図に示すように
高精度に位置決めするための突出しピン96が上
下方向に移動可動に設けられ、またこの突出しピ
ン96と直交する向きに回転操作軸98が設けら
れている。回転操作軸98は円環溝100と抜止
めピン102との係合により回転のみ可能とさ
れ、その先端面には中心線から外れた位置に偏心
ピン104が突設されて、突出しピン96に形成
された円環溝106と係合させられている。そし
て、突出しピン96は打抜きパンチ14およびパ
ンチプレート22等の脱着時には固定型ホルダ8
の上面から突出しない下限位置に保持されている
が、装着後には軸98の回転操作により突き出さ
れ、パンチプレート22に形成された図示しない
位置決め穴に嵌入して位置決め作用を果たすよう
になつている。
ダ10に、前述のような打抜き用および絞り用の
各金型ユニツトがそれぞれ脱着可能に取り付けら
れる。例えば打抜き型側の打抜きパンチ14は、
第3図に示すように、パンチプレート22におい
て1組の保持金具50の間に嵌め入れられ、その
嵌め入れ限度は第5図に示す各ストツパ94によ
つて規定される。それで一応の位置決めがなされ
るが、固定型ホルダ8には、第6図に示すように
高精度に位置決めするための突出しピン96が上
下方向に移動可動に設けられ、またこの突出しピ
ン96と直交する向きに回転操作軸98が設けら
れている。回転操作軸98は円環溝100と抜止
めピン102との係合により回転のみ可能とさ
れ、その先端面には中心線から外れた位置に偏心
ピン104が突設されて、突出しピン96に形成
された円環溝106と係合させられている。そし
て、突出しピン96は打抜きパンチ14およびパ
ンチプレート22等の脱着時には固定型ホルダ8
の上面から突出しない下限位置に保持されている
が、装着後には軸98の回転操作により突き出さ
れ、パンチプレート22に形成された図示しない
位置決め穴に嵌入して位置決め作用を果たすよう
になつている。
また、そのような位置決めされた後のパンチプ
レート22等を固定型ホルダ8に固定するため
に、第5図に示す1組のクランプ具108が設け
られている。これらのクランプ具108は、第7
図に示すように、位置固定の支持軸110によつ
て回動可能に支持され、その先端部がパンチプレ
ート22に接触可能である一方、その支持軸11
0を挟んで反対側の端部にカム軸112が接触さ
せられるようになつていて、パンチプレート22
の脱着の際にはクランプ具108が二点鎖線で示
すクランプ解除位置にあるが、固定時にはカム軸
112の回転操作により、テコの作用でパンチプ
レート22に固定型ホルダ8に押し付けてクラン
プするようになつている。
レート22等を固定型ホルダ8に固定するため
に、第5図に示す1組のクランプ具108が設け
られている。これらのクランプ具108は、第7
図に示すように、位置固定の支持軸110によつ
て回動可能に支持され、その先端部がパンチプレ
ート22に接触可能である一方、その支持軸11
0を挟んで反対側の端部にカム軸112が接触さ
せられるようになつていて、パンチプレート22
の脱着の際にはクランプ具108が二点鎖線で示
すクランプ解除位置にあるが、固定時にはカム軸
112の回転操作により、テコの作用でパンチプ
レート22に固定型ホルダ8に押し付けてクラン
プするようになつている。
そして、このようにクランプされた打抜きパン
チ14およびパンチプレート22には、更に第3
図に示すように前記リフタプレート24が組み付
けられるが、このリフタプレート24の両サイド
には3個ずつのガイド穴114が設けられてお
り、これらのガイド穴114に前記リフタガイド
ピン56の頭部が収容され、リフタプレート24
はばね受58に着座した状態でそれに支持され、
第8図に示す型閉じ状態では、リフタプレート2
4がばね受58を介してスプリング60を押し縮
めるようになつている。ここで、第3図における
打抜きパンチ14やリフタプレート24等が寸法
や形状の異なるものと交換される場合でも、ガイ
ド穴114を予め定められた位置に形成しておけ
ば、打抜き形状が変わつてもリフタガイドピン5
6やスプリング60は共通に使用可能である。
チ14およびパンチプレート22には、更に第3
図に示すように前記リフタプレート24が組み付
けられるが、このリフタプレート24の両サイド
には3個ずつのガイド穴114が設けられてお
り、これらのガイド穴114に前記リフタガイド
ピン56の頭部が収容され、リフタプレート24
はばね受58に着座した状態でそれに支持され、
第8図に示す型閉じ状態では、リフタプレート2
4がばね受58を介してスプリング60を押し縮
めるようになつている。ここで、第3図における
打抜きパンチ14やリフタプレート24等が寸法
や形状の異なるものと交換される場合でも、ガイ
ド穴114を予め定められた位置に形成しておけ
ば、打抜き形状が変わつてもリフタガイドピン5
6やスプリング60は共通に使用可能である。
一方、残る打抜きダイス18のダイプレート2
6や、絞りパンチ20のパンチプレート36およ
び絞りダイス16のダイプレート44も、上述と
同様に各々の保持金具62,64および52にそ
れぞれ嵌め入れられて、位置決め並びにクランプ
される。
6や、絞りパンチ20のパンチプレート36およ
び絞りダイス16のダイプレート44も、上述と
同様に各々の保持金具62,64および52にそ
れぞれ嵌め入れられて、位置決め並びにクランプ
される。
打抜きダイス18の型ユニツトが可動型ホルダ
10に固定された状態では、複数の突上げピン3
4が可動型ホルダ10に設けられている多数のキ
ツカピン74のいずれかのものに丁度当接可能な
状態となる。そして、第8図に示す型閉じ状態で
ストリツパプレート28が押し上げられると、突
上げピン34の各々がキツカピン74の互いに対
応するものに当接により係合して、それをスプリ
ング76の付勢力に抗して押し上げ、その結果、
スプリング76の付勢力がキツカピン74および
突上げピン34を介してストリツパプレート28
に伝えられ、これを下方に付勢することとなる。
ここで、打抜きダイス18やストリツパプレート
28等が形状や寸法の異なる別のものと交換され
ても、交換された型ユニツトに組み込まれている
複数の突上げピン34の各々が、第4図に示すキ
ツカピン74のうちの別のものに当接により係合
させられ得るようになつている。言い換えれば、
交換用の型ユニツト側の突上げピン34の位置が
そのように定められるわけであり、従つて打抜き
形状や寸法が変わつても、可動型ホルダ10側の
キツカピン74等は共通に使用可能である。
10に固定された状態では、複数の突上げピン3
4が可動型ホルダ10に設けられている多数のキ
ツカピン74のいずれかのものに丁度当接可能な
状態となる。そして、第8図に示す型閉じ状態で
ストリツパプレート28が押し上げられると、突
上げピン34の各々がキツカピン74の互いに対
応するものに当接により係合して、それをスプリ
ング76の付勢力に抗して押し上げ、その結果、
スプリング76の付勢力がキツカピン74および
突上げピン34を介してストリツパプレート28
に伝えられ、これを下方に付勢することとなる。
ここで、打抜きダイス18やストリツパプレート
28等が形状や寸法の異なる別のものと交換され
ても、交換された型ユニツトに組み込まれている
複数の突上げピン34の各々が、第4図に示すキ
ツカピン74のうちの別のものに当接により係合
させられ得るようになつている。言い換えれば、
交換用の型ユニツト側の突上げピン34の位置が
そのように定められるわけであり、従つて打抜き
形状や寸法が変わつても、可動型ホルダ10側の
キツカピン74等は共通に使用可能である。
また、第3図のように絞りパンチ20やパツド
38を含む型ユニツトが可動型ホルダ10に固定
された状態では、そのパツド38につりボルト4
0と交互に立設された突上げピン42が、可動型
ホルダ10側のキツカピン82の一部のものに当
接可能な状態となり、また、つりボルト40の
各々も、可動型ホルダ10側に形成された逃がし
ガイド穴86の一部のものに嵌入可能な状態とな
る。そして、第8図に示すようにパツド38が押
し上げられた状態では、突上げピン42がキツカ
ピン82を突き上げてスプリング84を押し縮め
る結果、パツド38はスプリング84の付勢力を
キツカピン82および突上げピン42を介して下
向きに受けることとなり、また、つりボルト40
は逃がしガイド穴86内に嵌り込む。この型ユニ
ツトが寸法や形状の異なるものと交換される場合
でも、交換用の型ユニツト側の突上げピン42や
つりボルト40の各々は、第4図に示す多数のキ
ツカピン82や逃がしガイド穴86の一部のもの
に丁度対応するように位置関係が定められてお
り、型交換に拘らずキツカピン82等の共用が可
能である。
38を含む型ユニツトが可動型ホルダ10に固定
された状態では、そのパツド38につりボルト4
0と交互に立設された突上げピン42が、可動型
ホルダ10側のキツカピン82の一部のものに当
接可能な状態となり、また、つりボルト40の
各々も、可動型ホルダ10側に形成された逃がし
ガイド穴86の一部のものに嵌入可能な状態とな
る。そして、第8図に示すようにパツド38が押
し上げられた状態では、突上げピン42がキツカ
ピン82を突き上げてスプリング84を押し縮め
る結果、パツド38はスプリング84の付勢力を
キツカピン82および突上げピン42を介して下
向きに受けることとなり、また、つりボルト40
は逃がしガイド穴86内に嵌り込む。この型ユニ
ツトが寸法や形状の異なるものと交換される場合
でも、交換用の型ユニツト側の突上げピン42や
つりボルト40の各々は、第4図に示す多数のキ
ツカピン82や逃がしガイド穴86の一部のもの
に丁度対応するように位置関係が定められてお
り、型交換に拘らずキツカピン82等の共用が可
能である。
更に、第3図における絞りダイス16を含む型
ユニツトについては、それが固定型ホルダ8に固
定された後、そのダイプレート44を摺動可能に
貫通して複数本のクツシヨンピン48が、固定型
ホルダ8に形成された多数のピン穴88の対応す
るものに挿入され、これらのクツシヨンピン48
がパツド46を支持するとともに、そのパツド4
6をプレス装置側のクツシヨンプレート90やク
ツシヨンスプリング92等のダイクツシヨン装置
に接続する。このパツド46は、第8図に示すプ
レス加工時において、クツシヨンピン48等を介
してクツシヨンスプリング92を押し縮めた状態
で加工素材を位置決め、保持する他、プレス加工
後には第3図に示されるように突き上げられてノ
ツクアウトの役割を兼ねるものである。
ユニツトについては、それが固定型ホルダ8に固
定された後、そのダイプレート44を摺動可能に
貫通して複数本のクツシヨンピン48が、固定型
ホルダ8に形成された多数のピン穴88の対応す
るものに挿入され、これらのクツシヨンピン48
がパツド46を支持するとともに、そのパツド4
6をプレス装置側のクツシヨンプレート90やク
ツシヨンスプリング92等のダイクツシヨン装置
に接続する。このパツド46は、第8図に示すプ
レス加工時において、クツシヨンピン48等を介
してクツシヨンスプリング92を押し縮めた状態
で加工素材を位置決め、保持する他、プレス加工
後には第3図に示されるように突き上げられてノ
ツクアウトの役割を兼ねるものである。
以上の説明から明らかなように、この例におい
ては、ストリツパプレート28、パツド38をそ
れぞれ主体として、打抜きダイス18、絞りパン
チ20の副次手段としてのノツクアウト機構が構
成されているのであり、それ等のノツクアウト機
構を構成する複数の副次要素のうち、加工される
プレス品の形状や寸法の相違に拘らず共通に使用
可能な副次要素、すなわちキツカピン74,82
やスプリング76,84、逃がしガイド穴86等
が、可動型ホルダ10に常設される第1の副次要
素であり、プレス品の形態の変更に応じてダイス
18やパンチ20と共に交換が必要となる最小限
の副次要素、すなわちストリツパプレート28、
パツド38、突上げピン34,42、つりボルト
40などが、交換される型ユニツト側に組み付け
られる第2の副次要素である。上記ストリツパプ
レート28、パツド38は押圧部材に相当し、キ
ツカピン74,82は係合ピンに相当し、突上げ
ピン34,42は押込みピンに相当する。また、
キツカピン74,82が配設されるピン穴72,
80が開口するとともに、ダイプレート26、パ
ンチプレート36が固定されるホルダ本体66の
下面は工具取付面に相当する。
ては、ストリツパプレート28、パツド38をそ
れぞれ主体として、打抜きダイス18、絞りパン
チ20の副次手段としてのノツクアウト機構が構
成されているのであり、それ等のノツクアウト機
構を構成する複数の副次要素のうち、加工される
プレス品の形状や寸法の相違に拘らず共通に使用
可能な副次要素、すなわちキツカピン74,82
やスプリング76,84、逃がしガイド穴86等
が、可動型ホルダ10に常設される第1の副次要
素であり、プレス品の形態の変更に応じてダイス
18やパンチ20と共に交換が必要となる最小限
の副次要素、すなわちストリツパプレート28、
パツド38、突上げピン34,42、つりボルト
40などが、交換される型ユニツト側に組み付け
られる第2の副次要素である。上記ストリツパプ
レート28、パツド38は押圧部材に相当し、キ
ツカピン74,82は係合ピンに相当し、突上げ
ピン34,42は押込みピンに相当する。また、
キツカピン74,82が配設されるピン穴72,
80が開口するとともに、ダイプレート26、パ
ンチプレート36が固定されるホルダ本体66の
下面は工具取付面に相当する。
なお、リフタプレート24を主体として構成さ
れる打抜きパンチ14のノツクアウト機構や、パ
ツド46を主体として構成される絞りダイス16
のダイクツシヨン機構についても、スプリング6
0、クツシヨンスプリング92等の共用部品が固
定型ホルダ8側に配設され、リフタプレート2
4、パツド46等の専用部品のみがパンチ14や
ダイス16に組み付けられて用いられるのであ
る。
れる打抜きパンチ14のノツクアウト機構や、パ
ツド46を主体として構成される絞りダイス16
のダイクツシヨン機構についても、スプリング6
0、クツシヨンスプリング92等の共用部品が固
定型ホルダ8側に配設され、リフタプレート2
4、パツド46等の専用部品のみがパンチ14や
ダイス16に組み付けられて用いられるのであ
る。
したがつて、型交換時にノツクアウト機構やダ
イクツシヨン機構等の全てを含んだ型の一式を全
部交換しなくて済み、交換用の型ユニツトが従来
に比べて部品点数の少ないものとなり、そのため
小さくかつ軽いものとなつて、型交換作業が楽に
なるとともに、交換用の型ユニツトを保管してお
くためのスペースも節約できる。
イクツシヨン機構等の全てを含んだ型の一式を全
部交換しなくて済み、交換用の型ユニツトが従来
に比べて部品点数の少ないものとなり、そのため
小さくかつ軽いものとなつて、型交換作業が楽に
なるとともに、交換用の型ユニツトを保管してお
くためのスペースも節約できる。
また、上記打抜きダイス18および絞りパンチ
20のノツクアウト機構は、ホルダ本体66に多
数のピン穴72,80が形成されてその各々にキ
ツカピン74,82が配設されるとともに、その
キツカピン74,82はそれぞれ独立にスプリン
グ76,84によつて付勢されている一方、スト
リツパプレート28、パツド38は突上げピン3
4,42を介して上記多数のキツカピン74,8
2の一部のものをピン穴72,80内へ押し込む
ことにより、上記スプリング76,84の付勢力
が加えられるようになつているため、それ等のス
トリツパプレート28、パツド38には、それぞ
れその突上げピン34,42の数に対応した大き
さの付勢力が加えられる。
20のノツクアウト機構は、ホルダ本体66に多
数のピン穴72,80が形成されてその各々にキ
ツカピン74,82が配設されるとともに、その
キツカピン74,82はそれぞれ独立にスプリン
グ76,84によつて付勢されている一方、スト
リツパプレート28、パツド38は突上げピン3
4,42を介して上記多数のキツカピン74,8
2の一部のものをピン穴72,80内へ押し込む
ことにより、上記スプリング76,84の付勢力
が加えられるようになつているため、それ等のス
トリツパプレート28、パツド38には、それぞ
れその突上げピン34,42の数に対応した大き
さの付勢力が加えられる。
第1図に戻つて、当該プレス加工装置の本体2
の前方には、中心軸116にコイル状に巻かれた
帯状のコイル材Cを回転可能に保持するコイルク
レードル118が設置されている。また上記本体
2には、そのコイル材Cを引き出して前記打抜き
パンチ14と打抜きダイス18とによるプレス加
工位置へ間欠的に供給する供給手段として、グリ
ツパ送り装置120が設けられている。
の前方には、中心軸116にコイル状に巻かれた
帯状のコイル材Cを回転可能に保持するコイルク
レードル118が設置されている。また上記本体
2には、そのコイル材Cを引き出して前記打抜き
パンチ14と打抜きダイス18とによるプレス加
工位置へ間欠的に供給する供給手段として、グリ
ツパ送り装置120が設けられている。
このグリツパ送り装置120は、上記本体2と
一体化された固定グリツパブロツク122を備
え、この固定グリツパブロツク122からは2本
のガイドバー124が延び出し、これらガイドバ
ー124に案内されて可動グリツパブロツク12
6がコイル材Cの長手方向に移動可能に支持され
ている。2本のガイドバー124の先端にはエン
ドプレート128が固定され、このエンドプレー
ト128にエアシリンダ130が固定されてお
り、そのピストンロツド132が可動グリツパブ
ロツク126に連結されて、このブロツク126
を往復移動させるようになつている。そして、こ
の可動グリツパブロツク126および前記固定グ
リツパブロツク122には、それぞれ図示しない
クランプシリンダによりコイル材Cを各ブロツク
との間で交互にクランプするグリツパプレート1
34および136がそれぞれ設けられている。す
なわち、可動グリツパブロツク126がコイルク
レードル118側から打抜き型側へ前進させられ
る時には、グリツパプレート134がクランプ状
態、グリツパプレート136が非クランプ状態と
なつてコイル材Cを所定ストローク送る一方、可
動グリツパブロツク126が原位置に復帰させら
れるときには、グリツパプレート134が非クラ
ンプ状態、グリツパプレート136がクランプ状
態となつて、コイル材Cを打抜き加工位置に固定
するようになつているのである。
一体化された固定グリツパブロツク122を備
え、この固定グリツパブロツク122からは2本
のガイドバー124が延び出し、これらガイドバ
ー124に案内されて可動グリツパブロツク12
6がコイル材Cの長手方向に移動可能に支持され
ている。2本のガイドバー124の先端にはエン
ドプレート128が固定され、このエンドプレー
ト128にエアシリンダ130が固定されてお
り、そのピストンロツド132が可動グリツパブ
ロツク126に連結されて、このブロツク126
を往復移動させるようになつている。そして、こ
の可動グリツパブロツク126および前記固定グ
リツパブロツク122には、それぞれ図示しない
クランプシリンダによりコイル材Cを各ブロツク
との間で交互にクランプするグリツパプレート1
34および136がそれぞれ設けられている。す
なわち、可動グリツパブロツク126がコイルク
レードル118側から打抜き型側へ前進させられ
る時には、グリツパプレート134がクランプ状
態、グリツパプレート136が非クランプ状態と
なつてコイル材Cを所定ストローク送る一方、可
動グリツパブロツク126が原位置に復帰させら
れるときには、グリツパプレート134が非クラ
ンプ状態、グリツパプレート136がクランプ状
態となつて、コイル材Cを打抜き加工位置に固定
するようになつているのである。
なお、エンドプレート128には一対のブラケ
ツトを介してアンコイラロール138および14
0がそれぞれ設けられており、それらがコイル材
Cの巻き癖を矯正する役目を果たす。また、この
ようなグリツパ送り装置120と打抜き型との間
には、一対のコイルガイド142が設置され、こ
れらの各々に互いに対向して形成されたガイド溝
144内にコイル材Cが挿し通されることによ
り、その送りをガイドするようになつている。こ
れら一対のコイルガイド142に跨つてねじ軸1
46が螺合されており、このねじ軸146をハン
ドル148を介して回転操作することにより、両
コイルガイド142の間隔をコイル材Cの幅寸法
に応じて変えることができる。
ツトを介してアンコイラロール138および14
0がそれぞれ設けられており、それらがコイル材
Cの巻き癖を矯正する役目を果たす。また、この
ようなグリツパ送り装置120と打抜き型との間
には、一対のコイルガイド142が設置され、こ
れらの各々に互いに対向して形成されたガイド溝
144内にコイル材Cが挿し通されることによ
り、その送りをガイドするようになつている。こ
れら一対のコイルガイド142に跨つてねじ軸1
46が螺合されており、このねじ軸146をハン
ドル148を介して回転操作することにより、両
コイルガイド142の間隔をコイル材Cの幅寸法
に応じて変えることができる。
更に、このプレス加工装置には、移送ユニツト
150が設けられている。この移送ユニツト15
0は、打抜きパンチ14と打抜きダイス18とに
より打ち抜かれるブランクを、前記コイル材Cの
供給方向と直角な方向において隣りの絞り加工位
置へ移送すると同時に、その絞り加工位置で絞り
成形されるプレス製品を型外へ排出する移送手段
としての役割を果たすものであり、水平方向に延
びる可動バー152を備えている。この可動バー
152はその基端部においてユニツト本体154
に設けられた駆動部材156や158等に保持さ
れており、それらの駆動部材156や158等が
シリンダやモータ等の適宜のアクチユエータに接
続されて駆動させられることにより、可動バー1
52が上下、左右および前後に移動させられるよ
うになつている。可動バー152の先端側の部分
には、2本の支持バー160および162が打抜
き型と絞り型との間隔に相当する距離だけ隔たつ
て突設され、これら支持バー160,162の先
端部には吸盤164および166が設けられてい
る。これらの吸盤164および166は図示しな
い負圧源に接続され、その負圧により吸着作用を
なすものである。
150が設けられている。この移送ユニツト15
0は、打抜きパンチ14と打抜きダイス18とに
より打ち抜かれるブランクを、前記コイル材Cの
供給方向と直角な方向において隣りの絞り加工位
置へ移送すると同時に、その絞り加工位置で絞り
成形されるプレス製品を型外へ排出する移送手段
としての役割を果たすものであり、水平方向に延
びる可動バー152を備えている。この可動バー
152はその基端部においてユニツト本体154
に設けられた駆動部材156や158等に保持さ
れており、それらの駆動部材156や158等が
シリンダやモータ等の適宜のアクチユエータに接
続されて駆動させられることにより、可動バー1
52が上下、左右および前後に移動させられるよ
うになつている。可動バー152の先端側の部分
には、2本の支持バー160および162が打抜
き型と絞り型との間隔に相当する距離だけ隔たつ
て突設され、これら支持バー160,162の先
端部には吸盤164および166が設けられてい
る。これらの吸盤164および166は図示しな
い負圧源に接続され、その負圧により吸着作用を
なすものである。
そして、打抜き型および絞り型によるプレス加
工時には、支持バー160や吸盤164等が両プ
レス型の間においてそれらに干渉しない位置に可
動バー152が待機させられるが、プレス加工後
には、吸盤164が第9図に示すように、待機位
置Oから〜の軌跡を経て打抜きパンチ14上
に移動させられ、そこで打ち抜かれるブランクを
負圧により吸着し、その後〜の軌跡を経て絞
りダイス16上に移動させられてブランクを開放
した後、〜の軌跡を経て元の待機位置へ戻る
ようにされる。このとき、一方の吸盤166も同
様の軌跡で移動させられ、ブランクから絞り加工
されるプレス製品を吸着・保持して型外へ排出す
るようになつており、これらの動作が同時に行わ
れることとなるのである。
工時には、支持バー160や吸盤164等が両プ
レス型の間においてそれらに干渉しない位置に可
動バー152が待機させられるが、プレス加工後
には、吸盤164が第9図に示すように、待機位
置Oから〜の軌跡を経て打抜きパンチ14上
に移動させられ、そこで打ち抜かれるブランクを
負圧により吸着し、その後〜の軌跡を経て絞
りダイス16上に移動させられてブランクを開放
した後、〜の軌跡を経て元の待機位置へ戻る
ようにされる。このとき、一方の吸盤166も同
様の軌跡で移動させられ、ブランクから絞り加工
されるプレス製品を吸着・保持して型外へ排出す
るようになつており、これらの動作が同時に行わ
れることとなるのである。
なお、打抜き型で打ち抜かれた後のコイル材
C、すなわちスクラツプは、裁断あるいは巻き取
られて処理されることとなり、そのために図示は
しないがスクラツプカツター、あるいはスクラツ
プ巻取り装置等が設けられている。
C、すなわちスクラツプは、裁断あるいは巻き取
られて処理されることとなり、そのために図示は
しないがスクラツプカツター、あるいはスクラツ
プ巻取り装置等が設けられている。
以上のようなプレス加工装置においては、目的
とする打抜き形状および絞り形状にそれぞれ対応
するプレス型ユニツトを、前述のように固定型ホ
ルダ8および可動型ホルダ10にそれぞれセツト
するとともに、クレードル118にコイル材Cを
セツトして、そのコイル材Cをグリツパ送り装置
120で間欠的に打抜き型に供給する。そして第
8図に示すように、可動型ホルダ10の下降によ
り打抜きパンチ14と打抜きダイス18とによつ
てコイル材CからブランクBが打ち抜かれる一
方、絞り型側に移されているブランクに対して
は、絞りダイス16と絞りパンチ20とによつて
絞り加工が行われ、例えば第10図に示すような
プレス製品Pが得られる。本実施例では上記コイ
ル材C、ブランクBが、プレス加工時に前記押圧
部材としてのストリツパプレート28、パツド3
8が当接させられるワークに相当する。
とする打抜き形状および絞り形状にそれぞれ対応
するプレス型ユニツトを、前述のように固定型ホ
ルダ8および可動型ホルダ10にそれぞれセツト
するとともに、クレードル118にコイル材Cを
セツトして、そのコイル材Cをグリツパ送り装置
120で間欠的に打抜き型に供給する。そして第
8図に示すように、可動型ホルダ10の下降によ
り打抜きパンチ14と打抜きダイス18とによつ
てコイル材CからブランクBが打ち抜かれる一
方、絞り型側に移されているブランクに対して
は、絞りダイス16と絞りパンチ20とによつて
絞り加工が行われ、例えば第10図に示すような
プレス製品Pが得られる。本実施例では上記コイ
ル材C、ブランクBが、プレス加工時に前記押圧
部材としてのストリツパプレート28、パツド3
8が当接させられるワークに相当する。
その後、第3図に示すように可動型ホルダ10
が上昇すると、リフタプレート24が打抜き後の
コイル材C(スクラツプ)を打抜きパンチ14か
ら外し、またストリツパプレート28が打ち抜か
れたブランクBを打抜きダイス18内から払い出
す。一方、絞り型側で成形されたプレス製品P
は、パツド38およびパツド46によつて離型さ
せられる。なお、プレス製品が上述のようなフラ
ンジ付のものである場合には、型閉じされたプレ
ス成形時において、パツド46がダイプレート4
4側の下限位置に図示しないロツキング装置によ
つてロツクされ、型開き過程では先ずパンチ20
が上昇して、パツド38によりプレス製品Pがパ
ンチ20から払い出させられ、その後、上記パツ
ド46のロツクが解除されて、そのパツド46の
上昇により最終的にプレス製品Pがダイス16か
ら突き出されることとなる。
が上昇すると、リフタプレート24が打抜き後の
コイル材C(スクラツプ)を打抜きパンチ14か
ら外し、またストリツパプレート28が打ち抜か
れたブランクBを打抜きダイス18内から払い出
す。一方、絞り型側で成形されたプレス製品P
は、パツド38およびパツド46によつて離型さ
せられる。なお、プレス製品が上述のようなフラ
ンジ付のものである場合には、型閉じされたプレ
ス成形時において、パツド46がダイプレート4
4側の下限位置に図示しないロツキング装置によ
つてロツクされ、型開き過程では先ずパンチ20
が上昇して、パツド38によりプレス製品Pがパ
ンチ20から払い出させられ、その後、上記パツ
ド46のロツクが解除されて、そのパツド46の
上昇により最終的にプレス製品Pがダイス16か
ら突き出されることとなる。
その後、移送ユニツト150が、前述のように
打抜き型で得られたブランクBを絞り型側へ移送
すると同時に、絞り型で得られたプレス製品Pを
型外へ排出する。以後、同じサイクルが繰り返さ
れることにより、次々にプレス製品Pが得られる
のである。
打抜き型で得られたブランクBを絞り型側へ移送
すると同時に、絞り型で得られたプレス製品Pを
型外へ排出する。以後、同じサイクルが繰り返さ
れることにより、次々にプレス製品Pが得られる
のである。
このように、打抜き(ブランキング)工程およ
び絞り(曲げ)工程を経たプレス加工を、従来の
ような構造が複雑で送り精度や位置決め精度の調
整が難しい順送り型を使用することなく、上述の
ような単発式の二つの型を使つて行うことができ
るため、装置がより単純となり、そのコストを低
滅させることができる。また、プレス加工形態の
変更にも、前述のように小形で軽量化された交換
用型ユニツトの交換で簡単に対応できる他、従来
のような順送り型でないにも拘らずコイル材Cを
一次加工素材として使用できるため、予め打ち抜
かれたブランクを積み上げてストツクしたりする
作業を行わなくて済み、作業性が向上するのであ
る。
び絞り(曲げ)工程を経たプレス加工を、従来の
ような構造が複雑で送り精度や位置決め精度の調
整が難しい順送り型を使用することなく、上述の
ような単発式の二つの型を使つて行うことができ
るため、装置がより単純となり、そのコストを低
滅させることができる。また、プレス加工形態の
変更にも、前述のように小形で軽量化された交換
用型ユニツトの交換で簡単に対応できる他、従来
のような順送り型でないにも拘らずコイル材Cを
一次加工素材として使用できるため、予め打ち抜
かれたブランクを積み上げてストツクしたりする
作業を行わなくて済み、作業性が向上するのであ
る。
なお、コイル材Cを間欠的に送る供給手段とし
て、グリツパ送り装置120に代えて、一対のプ
ツシユロール間にコイル材Cを挟みつつ押し出す
ようにして送るか、あるいは一対のプルロール間
にコイル材Cに挟みつつ引いて供給するロール送
り装置を用いることもできる。
て、グリツパ送り装置120に代えて、一対のプ
ツシユロール間にコイル材Cを挟みつつ押し出す
ようにして送るか、あるいは一対のプルロール間
にコイル材Cに挟みつつ引いて供給するロール送
り装置を用いることもできる。
また、前記実施例では、吸盤164,166を
保持した可動バー152が、第9図のように左
右、上下および前後に移動させられるものであつ
たが、プレス型との干渉が生じない場合には、左
右、上下だけ移動可能なものであればよく、第9
図において,で示す軌跡は省略され得る。更
に、そのような移送手段として、負圧吸着用の吸
盤164,166の代わりに電磁石を設け、その
電磁石の励磁によつてブランクやプレス製品を吸
着し、消磁によつて解放する構成とすることも可
能であり、その他にもチヤツク機構を備えた移送
手段としても差し支えない。
保持した可動バー152が、第9図のように左
右、上下および前後に移動させられるものであつ
たが、プレス型との干渉が生じない場合には、左
右、上下だけ移動可能なものであればよく、第9
図において,で示す軌跡は省略され得る。更
に、そのような移送手段として、負圧吸着用の吸
盤164,166の代わりに電磁石を設け、その
電磁石の励磁によつてブランクやプレス製品を吸
着し、消磁によつて解放する構成とすることも可
能であり、その他にもチヤツク機構を備えた移送
手段としても差し支えない。
一方、プレス型側について言えば、第4図にお
ける可動型ホルダ10の絞り型側のスプリング穴
78およびピン穴80と逃がしガイド穴86と
は、交互に形成する以外に他の各種のパターンで
形成することも可能であり、またパツド38の移
動ストロークが小さい加工を専用に行うプレス装
置の場合には、ガイド穴86やつりボルト40を
省略することも可能である。その場合には、突上
げピン42を頭付きのものとして、つりボルトの
機能を兼ねさせればよい。
ける可動型ホルダ10の絞り型側のスプリング穴
78およびピン穴80と逃がしガイド穴86と
は、交互に形成する以外に他の各種のパターンで
形成することも可能であり、またパツド38の移
動ストロークが小さい加工を専用に行うプレス装
置の場合には、ガイド穴86やつりボルト40を
省略することも可能である。その場合には、突上
げピン42を頭付きのものとして、つりボルトの
機能を兼ねさせればよい。
更に付言すれば、パンチプレートやダイプレー
トをクランプするものとしては、第7図に示した
もの以外に、例えば油圧に把持するクランプ手段
や、楔部材を油圧で駆動するクランプ手段の採用
も可能である。
トをクランプするものとしては、第7図に示した
もの以外に、例えば油圧に把持するクランプ手段
や、楔部材を油圧で駆動するクランプ手段の採用
も可能である。
また、以上の実施例では、抜きと絞りだけで完
成するプレス製品を対象としたが、本発明はそれ
以外のもの、例えば外形抜きと穴あけとを同時に
行い、その後絞りあるいは曲げ加工が施されて完
成するプレス製品用の装置にも適用できるし、工
程数も3工程以上要するものにも適用可能であ
る。その場合には、必要な数だけプレス型を並設
するとともに、移送ユニツト150等の移送手段
もそれに応じて変更を加えたものとすればよい。
成するプレス製品を対象としたが、本発明はそれ
以外のもの、例えば外形抜きと穴あけとを同時に
行い、その後絞りあるいは曲げ加工が施されて完
成するプレス製品用の装置にも適用できるし、工
程数も3工程以上要するものにも適用可能であ
る。その場合には、必要な数だけプレス型を並設
するとともに、移送ユニツト150等の移送手段
もそれに応じて変更を加えたものとすればよい。
更に、本発明はグリツパ送り装置120や移送
ユニツト150等を用いて幾つかの工程を経て段
階的にプレス製品を完成させてゆくタイプのもの
に限らず、1セツトの単発型、例えば打抜き、穴
あけ、曲げ、絞り、突切り等、各種の単発型にも
同様に適用することができ、その場合でも、副次
手段の複数の副次要素の一部のものを、固定型ホ
ルダや可動型ホルダ10等の保持部材に常設する
ことにより、交換型の構造等が単純化される効果
を享受することができる。
ユニツト150等を用いて幾つかの工程を経て段
階的にプレス製品を完成させてゆくタイプのもの
に限らず、1セツトの単発型、例えば打抜き、穴
あけ、曲げ、絞り、突切り等、各種の単発型にも
同様に適用することができ、その場合でも、副次
手段の複数の副次要素の一部のものを、固定型ホ
ルダや可動型ホルダ10等の保持部材に常設する
ことにより、交換型の構造等が単純化される効果
を享受することができる。
その他にも、逐一例示はしないが、本発明の精
神を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変更、改良、組合せ等を施した態様が種々
存在することは勿論である。
神を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変更、改良、組合せ等を施した態様が種々
存在することは勿論である。
第1図は本発明の一実施例であるプレス加工装
置の概要を示す斜視図であり、第2図はそのプレ
ス加工装置において交換用のプレス型(型ユニツ
ト)が装着されていない状態を簡略に示す断面図
である。第3図は第2図に示すものに交換用の型
ユニツトが装着された状態を示す同様な断面図で
ある。第4図は第2図に示す可動型ホルダを一部
切欠いて示す平面図であり、第5図は第2図に示
す固定型ホルダの平面図である。第6図は交換用
型ユニツトの位置決め装置の一例を簡略に示す断
面図であり、第7図は交換用型ユニツトのための
クランプ装置の一例を示す同様な断面図である。
第8図は第3図に示すものの型閉じ状態を示す断
面図であり、第9図は第1図に示す移送ユニツト
の動きを表わす説明図であり、第10図は得られ
るプレス製品の一例を示す斜視図である。 {8:固定型ホルダ、10:可動型ホルダ}
(保持部材)、{14:打抜きパンチ、16:絞り
ダイス、18:打抜きダイス、20:絞りパン
チ}(プレス工具)、28:ストリツパプレート
(押圧部材)、34,42:突上げピン(押込みピ
ン)、38:パツド(押圧部材)、40:つりボル
ト、72,80:ピン穴、74,82:キツカピ
ン(係合ピン)、76,84:スプリング、8
6:逃がしガイド穴、C:コイル材(ワーク)、
B:ブランク(ワーク)、P:プレス製品。
置の概要を示す斜視図であり、第2図はそのプレ
ス加工装置において交換用のプレス型(型ユニツ
ト)が装着されていない状態を簡略に示す断面図
である。第3図は第2図に示すものに交換用の型
ユニツトが装着された状態を示す同様な断面図で
ある。第4図は第2図に示す可動型ホルダを一部
切欠いて示す平面図であり、第5図は第2図に示
す固定型ホルダの平面図である。第6図は交換用
型ユニツトの位置決め装置の一例を簡略に示す断
面図であり、第7図は交換用型ユニツトのための
クランプ装置の一例を示す同様な断面図である。
第8図は第3図に示すものの型閉じ状態を示す断
面図であり、第9図は第1図に示す移送ユニツト
の動きを表わす説明図であり、第10図は得られ
るプレス製品の一例を示す斜視図である。 {8:固定型ホルダ、10:可動型ホルダ}
(保持部材)、{14:打抜きパンチ、16:絞り
ダイス、18:打抜きダイス、20:絞りパン
チ}(プレス工具)、28:ストリツパプレート
(押圧部材)、34,42:突上げピン(押込みピ
ン)、38:パツド(押圧部材)、40:つりボル
ト、72,80:ピン穴、74,82:キツカピ
ン(係合ピン)、76,84:スプリング、8
6:逃がしガイド穴、C:コイル材(ワーク)、
B:ブランク(ワーク)、P:プレス製品。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 相対的に接近・離間可能な一対の保持部材
と、互いに形状や寸法が異なる複数種類のプレス
工具とを備え、それら複数種類のプレス工具の任
意のものが前記保持部材に脱着自在に固定されて
所定のプレス加工を行う装置において、ノツクア
ウト機構やダイクツシヨン機構等の副次手段が、 前記保持部材に形成されて前記プレス工具が固
定される工具取付面に開口する多数のピン穴の
各々に、該ピン穴内への押込み可能に配設された
多数の係合ピンと、該係合ピンをそれぞれ独立に
前記工具取付面から突き出す方向へ付勢する多数
のスプリングとを含み、前記プレス工具の種類に
拘らず前記保持部材に設けられて共通に使用され
得る第1の副次要素と、 前記プレス加工時にワークに当接させられる押
圧部材と、該押圧部材がワークに当接させられる
ことにより、前記多数の係合ピンの一部のものを
前記ピン穴内へ押し込み、該係合ピンを介して前
記スプリングの付勢力を前記押圧部材に作用させ
る押込みピンとを含み、前記プレス工具の種類毎
に該プレス工具と組み合わされて用いられる第2
の副次要素と から成ることを特徴とするプレス加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1331185A JPS61172633A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | プレス加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1331185A JPS61172633A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | プレス加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61172633A JPS61172633A (ja) | 1986-08-04 |
JPH0232059B2 true JPH0232059B2 (ja) | 1990-07-18 |
Family
ID=11829623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1331185A Granted JPS61172633A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | プレス加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61172633A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103394567A (zh) * | 2013-07-21 | 2013-11-20 | 山东源泉机械有限公司 | 一种烤烟夹压针条自动压弯专用压床 |
CN106424334A (zh) * | 2016-07-26 | 2017-02-22 | 滁州达世汽车配件有限公司 | 汽车级进模的导料装置 |
CN107052165B (zh) * | 2017-02-28 | 2019-04-23 | 中山市甜美电器有限公司 | 一种用于生产吸油烟机面板的模具 |
CN108188221A (zh) * | 2017-12-30 | 2018-06-22 | 河南鑫达铁路器材有限公司 | 一种新型铁路轨道弹条成型模具及加工工艺 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57115927A (en) * | 1981-01-07 | 1982-07-19 | Hitachi Ltd | Press equipment |
JPS58120478A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-18 | 株式会社オリイ | 被加工物の自動送り装置 |
JPS5921720A (ja) * | 1982-07-22 | 1984-02-03 | Teijin Ltd | 鮮明染色性ポリエステル繊維の製造法 |
-
1985
- 1985-01-25 JP JP1331185A patent/JPS61172633A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61172633A (ja) | 1986-08-04 |
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