JPH0232054Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0232054Y2 JPH0232054Y2 JP1986098242U JP9824286U JPH0232054Y2 JP H0232054 Y2 JPH0232054 Y2 JP H0232054Y2 JP 1986098242 U JP1986098242 U JP 1986098242U JP 9824286 U JP9824286 U JP 9824286U JP H0232054 Y2 JPH0232054 Y2 JP H0232054Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pipe
- gap
- shellfish
- aquaculture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本考案は陸上に於て、あわびなどの貝類を飼育
する際に用いて好適な貝類飼育用の巡流水槽に関
する。
する際に用いて好適な貝類飼育用の巡流水槽に関
する。
「考案の背景」
近年、貝類の人工的なお産と種苗育成技術が確
立したため、貝類、特にあわび、トコブシなどの
腹足類は養殖する時代に入つている。しかし、こ
こでいう養殖とは、食用に供する大きさに成長す
るまですべてを陸上施設で養殖するのではなく、
貝類の種苗がほぼ10mm〜15mm前後に成長するまで
陸上で養殖し、その後は自然界に放流し、自然の
力によつて必要な大きさまで成長させ回収するの
が一般的である。
立したため、貝類、特にあわび、トコブシなどの
腹足類は養殖する時代に入つている。しかし、こ
こでいう養殖とは、食用に供する大きさに成長す
るまですべてを陸上施設で養殖するのではなく、
貝類の種苗がほぼ10mm〜15mm前後に成長するまで
陸上で養殖し、その後は自然界に放流し、自然の
力によつて必要な大きさまで成長させ回収するの
が一般的である。
このように、種苗育成・自然放流養殖方式を採
ると、自然条件によつて養殖海域が限定されるう
え、どうしても自然界の変化や淘汰の法則により
死滅したり、また貝自身の逃げ出し等により、成
長した貝類の回収率は平均10%前後と非常に歩止
りが悪くなつていた。しかし、それでも、食用に
供する大きさに成長するまですべてを陸上施設で
養殖する完全養殖方式に比較すると、より経済的
であるところから、やむをえず種苗の自然放流養
殖方式が普及している。
ると、自然条件によつて養殖海域が限定されるう
え、どうしても自然界の変化や淘汰の法則により
死滅したり、また貝自身の逃げ出し等により、成
長した貝類の回収率は平均10%前後と非常に歩止
りが悪くなつていた。しかし、それでも、食用に
供する大きさに成長するまですべてを陸上施設で
養殖する完全養殖方式に比較すると、より経済的
であるところから、やむをえず種苗の自然放流養
殖方式が普及している。
本考案者は、養殖の場である水槽の中を「自然
界以上の生息環境にすれば、貝類の成長は自然界
以上に促進する。」との基本概念のもとに貝類を
自然界より短期間に著しく成長させ、しかも回収
率を高くすることによつて、経済性をもつた貝
類、特に腹足類の陸上における完全養殖技術につ
いて研究を続けている。
界以上の生息環境にすれば、貝類の成長は自然界
以上に促進する。」との基本概念のもとに貝類を
自然界より短期間に著しく成長させ、しかも回収
率を高くすることによつて、経済性をもつた貝
類、特に腹足類の陸上における完全養殖技術につ
いて研究を続けている。
その結果、考案者は、先に「陸上施設による腹
足類完全養殖法」なる発明をし、これを特許出願
(特願昭60−40580号;特開昭61−199736号公報)
している。本発明は前記発明の開発研究の延長線
上にあるもので、前記発明を具体化するための貝
類飼育用水槽である。
足類完全養殖法」なる発明をし、これを特許出願
(特願昭60−40580号;特開昭61−199736号公報)
している。本発明は前記発明の開発研究の延長線
上にあるもので、前記発明を具体化するための貝
類飼育用水槽である。
「従来の技術」
養殖の場である水槽の中を「自然界以上の生息
環境にする」には養殖用水が常に新鮮なものに取
り換えられ滞留しない方が望ましいとの考えか
ら、水が回流循環する方式の巡流水槽についての
従来技術を調べてみた。その結果、魚貝類の飼育
水槽で水が回流循環する方式の従来の巡流水槽と
しては特公昭59−12249号(特許第1248122号)公
報が提案されていることが判明した。
環境にする」には養殖用水が常に新鮮なものに取
り換えられ滞留しない方が望ましいとの考えか
ら、水が回流循環する方式の巡流水槽についての
従来技術を調べてみた。その結果、魚貝類の飼育
水槽で水が回流循環する方式の従来の巡流水槽と
しては特公昭59−12249号(特許第1248122号)公
報が提案されていることが判明した。
上記引用例のものは第4図に示すように水槽A
の中央に仕切体Bを設けて海水を回流循環できる
ようにし、その内底回曲位置に海水を回流方向に
噴出せしめる給水管Cを設け、その給水管Cの背
後近接した位置に下底の導水管Dに開口せしめた
糞泥吸込溝Eを並列に併設し、導水管Dの末端F
を垂直に立ち上げて、養生水を供給しながら回流
せしめ、同時に供給水圧を利用して糞泥を糞泥吸
込溝Eから水槽外に溢水排出するようにしたもの
である。
の中央に仕切体Bを設けて海水を回流循環できる
ようにし、その内底回曲位置に海水を回流方向に
噴出せしめる給水管Cを設け、その給水管Cの背
後近接した位置に下底の導水管Dに開口せしめた
糞泥吸込溝Eを並列に併設し、導水管Dの末端F
を垂直に立ち上げて、養生水を供給しながら回流
せしめ、同時に供給水圧を利用して糞泥を糞泥吸
込溝Eから水槽外に溢水排出するようにしたもの
である。
「考案が解決しようとする問題点」
第4図に示すような従来の巡流水槽にあつて
は、仕切体Bの両端湾曲部分で、水流が180゜急旋
回するため、乱流および損失水頭が生じ、コーナ
ー部分に残飼、糞泥が滞留したり、糞泥汚水が舞
い上がつたりする。即ち、両端を回つた位置に設
けた吸込溝E付近では、乱流が激しく、糞泥汚水
が舞い上がり、回流水圧のみでは円滑な排出がで
きない欠点があつた。又、仕切体B付近の直線部
分と水槽両側の湾曲部分とでは、損失水頭が著し
く相違し、射出された噴流を速かに流水に混合拡
散されない欠点もある。更に吸込溝Eを底面部の
みに設け、給水管Cも底面に接して養殖用水を噴
出させるのでは、供給したばかりの新鮮な水がそ
のまま排出されてしまい、養殖用水の交換効率が
悪くなる。特に貝類飼育のように多数の附着板を
密接した状態で収納する水槽にあつては、抵抗の
多い中層部や上層部には混合拡散されにくく新鮮
養殖用水が供給されにくい。すなわち、上層部の
水は単に水の粘性抵抗によつてのみ回流されてお
り、新鮮流水は抵抗の少ない内底のみを通過して
そのまま排出されてしまい、養殖用水の無駄が大
きい欠点を生ずる。
は、仕切体Bの両端湾曲部分で、水流が180゜急旋
回するため、乱流および損失水頭が生じ、コーナ
ー部分に残飼、糞泥が滞留したり、糞泥汚水が舞
い上がつたりする。即ち、両端を回つた位置に設
けた吸込溝E付近では、乱流が激しく、糞泥汚水
が舞い上がり、回流水圧のみでは円滑な排出がで
きない欠点があつた。又、仕切体B付近の直線部
分と水槽両側の湾曲部分とでは、損失水頭が著し
く相違し、射出された噴流を速かに流水に混合拡
散されない欠点もある。更に吸込溝Eを底面部の
みに設け、給水管Cも底面に接して養殖用水を噴
出させるのでは、供給したばかりの新鮮な水がそ
のまま排出されてしまい、養殖用水の交換効率が
悪くなる。特に貝類飼育のように多数の附着板を
密接した状態で収納する水槽にあつては、抵抗の
多い中層部や上層部には混合拡散されにくく新鮮
養殖用水が供給されにくい。すなわち、上層部の
水は単に水の粘性抵抗によつてのみ回流されてお
り、新鮮流水は抵抗の少ない内底のみを通過して
そのまま排出されてしまい、養殖用水の無駄が大
きい欠点を生ずる。
本考案は、上記従来の欠点を解消し、水流を作
る給水管からの養殖用水の噴出を高さを持つた中
層から行ない、水流が回り込むコーナーの湾曲間
隙部分の流れを円滑に、しかも損失水頭をできる
だけ小さくして流速を一様化し、新鮮流水の混合
拡散を促進させるようにすると共に、排水溝付近
の乱流を抑え、下層部に沈澱滞留する排泄物や残
餌をサイフオン現象を利用して強制排水すると同
時に、上層部の余分な水と浮遊物を溢水管からの
オーバーフローにより強制排出し、この排出によ
り生じた流れを利用して、新鮮な供給さればかり
の養殖用水を上部にも下部にもすみやかに導くよ
うにして混合拡散を促進し、飼育環境を極めて良
好に維持させることの出来る順流水槽を提供せん
とするものである。
る給水管からの養殖用水の噴出を高さを持つた中
層から行ない、水流が回り込むコーナーの湾曲間
隙部分の流れを円滑に、しかも損失水頭をできる
だけ小さくして流速を一様化し、新鮮流水の混合
拡散を促進させるようにすると共に、排水溝付近
の乱流を抑え、下層部に沈澱滞留する排泄物や残
餌をサイフオン現象を利用して強制排水すると同
時に、上層部の余分な水と浮遊物を溢水管からの
オーバーフローにより強制排出し、この排出によ
り生じた流れを利用して、新鮮な供給さればかり
の養殖用水を上部にも下部にもすみやかに導くよ
うにして混合拡散を促進し、飼育環境を極めて良
好に維持させることの出来る順流水槽を提供せん
とするものである。
「問題点を解決するための手段」
上記問題点を解決するための手段として、長楕
円状とした水槽の中央線方向に仕切体を設けて、
両端に湾曲間隙と両側に平行間隙を区割形成した
巡流水槽に於て、平行間隙内の数個所に内底より
所定の高さに巡流方向に多数の噴孔を穿設した給
水管を配設し、仕切体の両端部で湾曲間隙に面し
た位置には、周壁に多数の通孔を穿設した整流筒
を設け、当該整流筒内には溢水管を内設し、両端
の湾曲間隙には任意の間隔を保持する円弧状整流
板を設け、配設した各給水管の中間内底には排水
溝を設けるとともに当該配水溝の下部には導水管
を連通し、その先端を逆U字状のサイフオン管に
連通せしめ、当該サイフオン管の頂部およびその
近傍には水位調節管を設けたことを特徴とする貝
類飼育用の巡流水槽である。
円状とした水槽の中央線方向に仕切体を設けて、
両端に湾曲間隙と両側に平行間隙を区割形成した
巡流水槽に於て、平行間隙内の数個所に内底より
所定の高さに巡流方向に多数の噴孔を穿設した給
水管を配設し、仕切体の両端部で湾曲間隙に面し
た位置には、周壁に多数の通孔を穿設した整流筒
を設け、当該整流筒内には溢水管を内設し、両端
の湾曲間隙には任意の間隔を保持する円弧状整流
板を設け、配設した各給水管の中間内底には排水
溝を設けるとともに当該配水溝の下部には導水管
を連通し、その先端を逆U字状のサイフオン管に
連通せしめ、当該サイフオン管の頂部およびその
近傍には水位調節管を設けたことを特徴とする貝
類飼育用の巡流水槽である。
「作用」
本願考案は、貝類の養殖を目的とした水槽であ
るから、水槽内に稚貝を附着させた多数の附着板
などの貝類育成具を密接して収納することにな
る。この貝類育成具20というのは、例えば第5
図イ,ロに示すように多数の附着板21,21…
を所定の間隔をもつて並設し、これを連結22し
たようなものである。尚この貝類育成具20は、
具体的には上記実施例の形状に限らないこと勿論
である。
るから、水槽内に稚貝を附着させた多数の附着板
などの貝類育成具を密接して収納することにな
る。この貝類育成具20というのは、例えば第5
図イ,ロに示すように多数の附着板21,21…
を所定の間隔をもつて並設し、これを連結22し
たようなものである。尚この貝類育成具20は、
具体的には上記実施例の形状に限らないこと勿論
である。
ところで、養殖の立場からは、当該貝類育成具
20の部分に水槽内に効率的に新鮮養殖用水を巡
流せしめる必要があるが、本願考案は、所定の高
さの給水管から巡回方向に向けて噴出されるので
新鮮な養殖用水は、平行間隙内に収納される附着
板等の貝類育成具20の部分を中心に優先的に接
触しながら流れることになり、貝は効果的に給餌
することが出来る。また水槽の両端部にある湾曲
間隙では、水流が180゜旋回するために、乱流が生
じて残餌糞泥が滞留しがちになるが、本願考案は
この部分に円弧状整流板を設け、乱流を層流に変
えて流れを円滑にするとともに損失水頭を小くし
て流速の一様化を図る。更に本願は乱流が激しく
滞留を起し易い旋回の中心位置に整流筒を設けた
ので、乱流を周囲の通孔から導き入れて整え、し
かも筒内の溢水管上部から一部を流入溢水させる
ことにより、仕切体両端にある湾曲間隙付近の流
れの乱れを抑え、平行間隔部分との流れの差を少
なくして、この部分の抵抗を少なくし、流れを速
やかに且つ一様化して噴流の巡回力を有効に利用
できるようにした。勿論、この際、溢水管は不用
な浮遊物を排出する機能も有している。
20の部分に水槽内に効率的に新鮮養殖用水を巡
流せしめる必要があるが、本願考案は、所定の高
さの給水管から巡回方向に向けて噴出されるので
新鮮な養殖用水は、平行間隙内に収納される附着
板等の貝類育成具20の部分を中心に優先的に接
触しながら流れることになり、貝は効果的に給餌
することが出来る。また水槽の両端部にある湾曲
間隙では、水流が180゜旋回するために、乱流が生
じて残餌糞泥が滞留しがちになるが、本願考案は
この部分に円弧状整流板を設け、乱流を層流に変
えて流れを円滑にするとともに損失水頭を小くし
て流速の一様化を図る。更に本願は乱流が激しく
滞留を起し易い旋回の中心位置に整流筒を設けた
ので、乱流を周囲の通孔から導き入れて整え、し
かも筒内の溢水管上部から一部を流入溢水させる
ことにより、仕切体両端にある湾曲間隙付近の流
れの乱れを抑え、平行間隔部分との流れの差を少
なくして、この部分の抵抗を少なくし、流れを速
やかに且つ一様化して噴流の巡回力を有効に利用
できるようにした。勿論、この際、溢水管は不用
な浮遊物を排出する機能も有している。
次に排水溝は、供給水の噴出部分から離れた位
置、即ち給水管の中間に位置するから、乱流が起
らず流水が整流された状態で汚水が舞い上ること
なく、効果的に排出される。又、排水はサイフオ
ン管による下側からのサイフオン現象により強制
的に排出するとともに、上部の溢水管からのオー
バーフローによる上下両方から強制排出されるの
で、下層部に沈澱滞留する排泄物や残餌も、上層
部の余分な水と浮遊物も効率的に排出される。更
にサイフオンン管や溢水管からの強制的排出は、
流れを作り、新鮮な供給したばかりの養殖用水を
上部にも下部にもすみやかに導くようにして混合
拡散を促進させることも出来る。このように、新
鮮な養殖用水が上下全般に亘つて巡流し、常に新
陳代謝するので、清潔で良好な飼育環境を維持で
きる。
置、即ち給水管の中間に位置するから、乱流が起
らず流水が整流された状態で汚水が舞い上ること
なく、効果的に排出される。又、排水はサイフオ
ン管による下側からのサイフオン現象により強制
的に排出するとともに、上部の溢水管からのオー
バーフローによる上下両方から強制排出されるの
で、下層部に沈澱滞留する排泄物や残餌も、上層
部の余分な水と浮遊物も効率的に排出される。更
にサイフオンン管や溢水管からの強制的排出は、
流れを作り、新鮮な供給したばかりの養殖用水を
上部にも下部にもすみやかに導くようにして混合
拡散を促進させることも出来る。このように、新
鮮な養殖用水が上下全般に亘つて巡流し、常に新
陳代謝するので、清潔で良好な飼育環境を維持で
きる。
「実施例」
本願考案の実施例を以下に説明する。第1図に
於て、水槽1の中央縦方向に設けた仕切体2によ
つて湾曲間隙a,aと平行間隙b,bとを区割形
成する。当該平行間隙b,b内の左右回り込んだ
位置には、内底より所定の高さに多数の噴孔3
a,3a…をもつ給水管3を配設する。また当該
仕切体2の両端部に形成された湾曲間隙a,a内
には、任意間隔を保持して同心円状とした円弧状
整流板7,7,…を設ける。そして、その同心円
状の中心位置に、内部中央に溢水管6を有し、周
壁に多数の通孔4,4…を穿設した整流筒5を設
ける。また、配設された給水管3の中間における
水槽1の底面に排水溝8設けて、排水溝8に通じ
る導水管9を逆U字状のサイフオン管11に連通
せしめ、その頂部およびその近傍に所定の水位位
置にて開口した水位調節管10を設ける。尚、こ
の他必要に応じて上部の槽壁部には溢水管12を
設けるようにしても良い。
於て、水槽1の中央縦方向に設けた仕切体2によ
つて湾曲間隙a,aと平行間隙b,bとを区割形
成する。当該平行間隙b,b内の左右回り込んだ
位置には、内底より所定の高さに多数の噴孔3
a,3a…をもつ給水管3を配設する。また当該
仕切体2の両端部に形成された湾曲間隙a,a内
には、任意間隔を保持して同心円状とした円弧状
整流板7,7,…を設ける。そして、その同心円
状の中心位置に、内部中央に溢水管6を有し、周
壁に多数の通孔4,4…を穿設した整流筒5を設
ける。また、配設された給水管3の中間における
水槽1の底面に排水溝8設けて、排水溝8に通じ
る導水管9を逆U字状のサイフオン管11に連通
せしめ、その頂部およびその近傍に所定の水位位
置にて開口した水位調節管10を設ける。尚、こ
の他必要に応じて上部の槽壁部には溢水管12を
設けるようにしても良い。
従つて、新鮮水流は槽内上下全般に亘つて巡流
し、乱流抵抗によつて滞留しがちな両端の旋回部
分でも、円弧状整流板と整流筒によつて乱れをお
さえて、回流速度を一様化して混合拡散と養殖用
水の新陳代謝を促進するとともに、回流エネルギ
ーの効率化を図る。また、水槽の上下両方から強
制的な吸引力によつて汚水や汚物を排出するの
で、効果的に水槽内を清掃することが出来る。
尚、水槽の平行間隙b,b中に収納される貝類育
成具20は、例えば第5図イ,ロに示すように多
数の附着板21,21…を所定の間隔をもつて並
設しこれを連結22したようなものを使用するこ
とが望ましい。
し、乱流抵抗によつて滞留しがちな両端の旋回部
分でも、円弧状整流板と整流筒によつて乱れをお
さえて、回流速度を一様化して混合拡散と養殖用
水の新陳代謝を促進するとともに、回流エネルギ
ーの効率化を図る。また、水槽の上下両方から強
制的な吸引力によつて汚水や汚物を排出するの
で、効果的に水槽内を清掃することが出来る。
尚、水槽の平行間隙b,b中に収納される貝類育
成具20は、例えば第5図イ,ロに示すように多
数の附着板21,21…を所定の間隔をもつて並
設しこれを連結22したようなものを使用するこ
とが望ましい。
「考案の効果」
以上の如く本願考案によれば、給餌水となる新
鮮巡流は、槽内の上下全般に亘つて回流し、旋回
する両端湾曲部分でも乱流がおさえられて円滑且
速やかに回流し、汚水も上下から強制的に排出さ
れて、常に飼育環境が良好に保持される効果が得
られるものである。
鮮巡流は、槽内の上下全般に亘つて回流し、旋回
する両端湾曲部分でも乱流がおさえられて円滑且
速やかに回流し、汚水も上下から強制的に排出さ
れて、常に飼育環境が良好に保持される効果が得
られるものである。
第1図は本考案実施例の平面図、第2図はサイ
フオン管の側面図、第3図は整流筒の断面図、第
4図は従来の巡流水槽を示す一部切欠の斜視図で
あり、第5図イ,ロは、貝類育成具の実施例を示
す斜視図である。 1……水槽、2……仕切体、3……給水管、a
……湾曲間隙、b……平行間隙、4,4……通
孔、5……整流筒、6……溢水管、7,7……円
弧状整流板、8……排水溝、9……導水管、10
……サイフオン管、20……貝類育成具。
フオン管の側面図、第3図は整流筒の断面図、第
4図は従来の巡流水槽を示す一部切欠の斜視図で
あり、第5図イ,ロは、貝類育成具の実施例を示
す斜視図である。 1……水槽、2……仕切体、3……給水管、a
……湾曲間隙、b……平行間隙、4,4……通
孔、5……整流筒、6……溢水管、7,7……円
弧状整流板、8……排水溝、9……導水管、10
……サイフオン管、20……貝類育成具。
Claims (1)
- 長楕円状とした水槽の中央線方向に仕切体を設
けて、両端に湾曲間隙と両側に平行間隙を区割形
成した巡流水槽に於て、平行間隙内の数個所に内
底より所定の高さに巡流方向に多数の噴孔を穿設
した給水管を配設し、仕切体の両端部で湾曲間隙
に面した位置には、周壁に多数の通孔を穿設した
整流筒を設け、当該整流筒内には溢水管を内設
し、両端の湾曲間隙内には任意の間隔を保持する
円弧状整流板を設け、配設した各給水管の中間内
底には排水溝を設けるとともに当該配水溝の下部
には導水管を連通し、その先端を逆U字状のサイ
フオン管に連通せしめ、更に当該サイフオン管の
頂部およびその近傍には水位調節管を設けてなる
貝類飼育用の巡流水槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986098242U JPH0232054Y2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986098242U JPH0232054Y2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6313561U JPS6313561U (ja) | 1988-01-28 |
JPH0232054Y2 true JPH0232054Y2 (ja) | 1990-08-30 |
Family
ID=30965998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986098242U Expired JPH0232054Y2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0232054Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5980606B2 (ja) * | 2012-07-19 | 2016-08-31 | 株式会社モリタホールディングス | 車載用水槽及び車載用水槽を備えた消防車輌 |
JP5980605B2 (ja) * | 2012-07-19 | 2016-08-31 | 株式会社モリタホールディングス | 車載用水槽及び車載用水槽を備えた消防車輌 |
JP5722488B1 (ja) * | 2014-05-16 | 2015-05-20 | 株式会社Greenway | 排水装置及び栽培装置 |
-
1986
- 1986-06-26 JP JP1986098242U patent/JPH0232054Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6313561U (ja) | 1988-01-28 |
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