JPH02307911A - 白色導電性複合繊維 - Google Patents
白色導電性複合繊維Info
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- JPH02307911A JPH02307911A JP12768489A JP12768489A JPH02307911A JP H02307911 A JPH02307911 A JP H02307911A JP 12768489 A JP12768489 A JP 12768489A JP 12768489 A JP12768489 A JP 12768489A JP H02307911 A JPH02307911 A JP H02307911A
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- conductive
- metal oxide
- conductive metal
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(1)技術分野
本発明は除電性能に侵れた導電性複合繊維、とりわけ繊
維物性、着用耐久性に優れた除電性能を何する導電性複
合繊維に関するものである。
維物性、着用耐久性に優れた除電性能を何する導電性複
合繊維に関するものである。
さらに詳しくは、繊維形成性重合体を非導電層成分(A
)とし、導電性金属酸化物を含有する熱可塑性重合体を
導電層成分(B)とする除電性能に優れた白色または無
色の複合繊維であって、該導電性複合繊維を通常の非等
T4繊維に0.01wt%〜lowt%(重量%)添加
するだけで優れた除電性能を有する布等の組成物か得ら
れ、かつ実着用1年後においてもその除電性能は低下し
ない導電性複合繊維に関するものである。
)とし、導電性金属酸化物を含有する熱可塑性重合体を
導電層成分(B)とする除電性能に優れた白色または無
色の複合繊維であって、該導電性複合繊維を通常の非等
T4繊維に0.01wt%〜lowt%(重量%)添加
するだけで優れた除電性能を有する布等の組成物か得ら
れ、かつ実着用1年後においてもその除電性能は低下し
ない導電性複合繊維に関するものである。
(2)従来技術
従来から除電性能の優れた繊維としての導電繊維につい
て種々の提案がなされており、例えば導電性を育さない
繊維の表面に金属メッキして導電性を付与せんとしたも
のや、導電性カーボンブラックを…指に分散させたあと
、これを繊維表面にコートすることによって導電性被覆
層を形成せしめたもの等がある。しかし、これらは製造
工程がyt雑化して技術的に困難な方法によって得られ
るものであったり、導電性繊維を実用に供するための準
備段階例えば製織編のための精椋工程での薬品処理や実
際の使用における摩耗や繰返洗濯といった外的な作用に
よって導電性が容易に低下して実用の域を脱してしまう
という問題があった。他の導電繊維としてスチール繊維
のような金嘱v&維が除電性能の優れたものとして知ら
れているが、金属繊維は一般の有機素材とはなじみにく
く紡績性不良となったり、製織・染め仕上げ工程でのト
ラブルの原因となったり、着用時の洗濯による断線・脱
落か生じやすく、さらには通電性に基づく感電・スパー
クの問題あるいは布地の溶融トラブル等の原因となって
いた。これらの問題を少しでも解消しようという目的で
、導電性カーボンブラックを混合したポリマーからなる
導電層成分と繊維形成性ポリマーからなる保護成分とが
接合された導電性複合繊維が提案されている。
て種々の提案がなされており、例えば導電性を育さない
繊維の表面に金属メッキして導電性を付与せんとしたも
のや、導電性カーボンブラックを…指に分散させたあと
、これを繊維表面にコートすることによって導電性被覆
層を形成せしめたもの等がある。しかし、これらは製造
工程がyt雑化して技術的に困難な方法によって得られ
るものであったり、導電性繊維を実用に供するための準
備段階例えば製織編のための精椋工程での薬品処理や実
際の使用における摩耗や繰返洗濯といった外的な作用に
よって導電性が容易に低下して実用の域を脱してしまう
という問題があった。他の導電繊維としてスチール繊維
のような金嘱v&維が除電性能の優れたものとして知ら
れているが、金属繊維は一般の有機素材とはなじみにく
く紡績性不良となったり、製織・染め仕上げ工程でのト
ラブルの原因となったり、着用時の洗濯による断線・脱
落か生じやすく、さらには通電性に基づく感電・スパー
クの問題あるいは布地の溶融トラブル等の原因となって
いた。これらの問題を少しでも解消しようという目的で
、導電性カーボンブラックを混合したポリマーからなる
導電層成分と繊維形成性ポリマーからなる保護成分とが
接合された導電性複合繊維が提案されている。
しかしながら、カーボンブラックを用いた導電性複合繊
維の大きな欠点は、繊維が黒色に着色しているというこ
とであり、そのために用途が限定されているというのが
実情である。
維の大きな欠点は、繊維が黒色に着色しているというこ
とであり、そのために用途が限定されているというのが
実情である。
この欠点を解決する方法として、近年白色又は無色系の
導電性金属酸化物粒子を用いた導電性複合繊維が提案さ
れている。
導電性金属酸化物粒子を用いた導電性複合繊維が提案さ
れている。
(3)解決すべき課題
例えば特公昭58−39175号公報にある如く、合成
重合体中に酸化第2スズの被膜を有する酸化チタン粒子
を3wL%〜20vt%分散せしめた制電性合成重合体
組成物が提案されている。しかしこの場合下記の2点の
理由により我々か目的とする除電性能を有する導電性複
合繊維を得ることは困難である。
重合体中に酸化第2スズの被膜を有する酸化チタン粒子
を3wL%〜20vt%分散せしめた制電性合成重合体
組成物が提案されている。しかしこの場合下記の2点の
理由により我々か目的とする除電性能を有する導電性複
合繊維を得ることは困難である。
λ 金属酸化物の多くのらのは絶縁体に近い半導体であ
って、除電性能を有する導電性繊維を得るためには金属
酸化物に適当なドーピング剤を添加することを必要とす
る。
って、除電性能を有する導電性繊維を得るためには金属
酸化物に適当なドーピング剤を添加することを必要とす
る。
b 記載の低粒子混合率では目的の導電性複合繊維は得
られにくい。
られにくい。
上記の2点の問題点により、この発明においては実用上
有用な導電性複合繊維を得ることはできない。本発明者
等の検討結果では、導電性金属酸化物の配合量は少なく
と6551t%以上を必要とし、好ましくは6Lwt%
以上を特徴とする特開昭57−8762号公報、特公昭
62−29526号公報では、導電性金属酸化物と熱可
塑性樹脂との混合物(導電層)と繊維形成性熱可塑性重
合体との導電性複合繊維を作成する場合において、複合
原糸を作成し延伸を行なった後にさらにそのm維を熱処
理することにより導電層を修復する方法が提案されてい
る。導電性金属酸化物のバインダーとして熱可塑性樹脂
を使用した場合においては延伸工程によって導電層の切
断が発生する。このままの状態では導電性が失われてい
るために制電1&推としての役割をはたすことはできな
い。導電性金属酸化物のバインダーとして熱可塑性樹脂
、特に納品性の高い熱可塑性樹脂を使用した場合にはこ
うした熱処理は必要なものである。上、記の特許におい
て得られる制電繊維は延伸後の熱処理工程が存在するた
めに生産効率が悪いという欠点があった。さらに上記の
特許において得られる制ia*iは耐久性が不足してい
るという大きな欠点を有しており、この問題については
以下に詳述する。
有用な導電性複合繊維を得ることはできない。本発明者
等の検討結果では、導電性金属酸化物の配合量は少なく
と6551t%以上を必要とし、好ましくは6Lwt%
以上を特徴とする特開昭57−8762号公報、特公昭
62−29526号公報では、導電性金属酸化物と熱可
塑性樹脂との混合物(導電層)と繊維形成性熱可塑性重
合体との導電性複合繊維を作成する場合において、複合
原糸を作成し延伸を行なった後にさらにそのm維を熱処
理することにより導電層を修復する方法が提案されてい
る。導電性金属酸化物のバインダーとして熱可塑性樹脂
を使用した場合においては延伸工程によって導電層の切
断が発生する。このままの状態では導電性が失われてい
るために制電1&推としての役割をはたすことはできな
い。導電性金属酸化物のバインダーとして熱可塑性樹脂
、特に納品性の高い熱可塑性樹脂を使用した場合にはこ
うした熱処理は必要なものである。上、記の特許におい
て得られる制電繊維は延伸後の熱処理工程が存在するた
めに生産効率が悪いという欠点があった。さらに上記の
特許において得られる制ia*iは耐久性が不足してい
るという大きな欠点を有しており、この問題については
以下に詳述する。
・特公昭62−29526号においては複合m維を延伸
後熱処理することを条件とし、導電性金属酸化物のバイ
ンダーとして好適な熱可塑性樹脂として結晶化度の高い
ものが挙げられている。熱可塑性樹脂の結晶化度として
は40%以上のものが好ましく、具体的にはポリエチレ
ン、ポリエチレンオキシド、ナイロン6か使用されてい
る。導電性金属酸化物のバインダーとして結晶化度の高
い熱可塑性IINMを使用し、腹合V&維を延伸後熱処
理を行なうという方法は導電性複合繊維を得るための一
つの方法ではあるが、このようにして得られた導電性複
合繊維には着用耐久性が不足しているという問題がある
。
後熱処理することを条件とし、導電性金属酸化物のバイ
ンダーとして好適な熱可塑性樹脂として結晶化度の高い
ものが挙げられている。熱可塑性樹脂の結晶化度として
は40%以上のものが好ましく、具体的にはポリエチレ
ン、ポリエチレンオキシド、ナイロン6か使用されてい
る。導電性金属酸化物のバインダーとして結晶化度の高
い熱可塑性IINMを使用し、腹合V&維を延伸後熱処
理を行なうという方法は導電性複合繊維を得るための一
つの方法ではあるが、このようにして得られた導電性複
合繊維には着用耐久性が不足しているという問題がある
。
導電繊維の耐久性とは導電繊維を織り込んだ(0,1w
t%〜10wt%)織物を1年間程度実着用し、その時
に静電性能が存在するかどうかということを判定する。
t%〜10wt%)織物を1年間程度実着用し、その時
に静電性能が存在するかどうかということを判定する。
労働省作業安全研究所発行の静電気安全指針の基準値は
7μク一ロン/mtであり、この値以下であることが必
要である。従来の白色あるいは無色系の導電性複合繊維
においては上記の耐久性を満足することができなかった
。
7μク一ロン/mtであり、この値以下であることが必
要である。従来の白色あるいは無色系の導電性複合繊維
においては上記の耐久性を満足することができなかった
。
例えば熱可塑性重合体がポリエチレンの場合、実着用耐
久性は不十分であり、とくに作業服等の危険な作業上で
の使用は不適であるということか本発明者らの検討結果
で判明した。熱可塑性重合体として結晶性熱可塑性樹脂
を使用した場合においては、導電性複合繊維の作成直後
のフィラメントの抵抗は9X 10”Ω/cm−f以下
の値にすることができ、織物の帯電基準値を満足するこ
とかできるが、耐久性が悪いために織物の導電性能が低
下し実際上使用することが困難である。結晶性の熱可塑
性情(1旨を使用した場合において耐久性が良くない原
因は結晶性の熱可塑性樹脂が脆いために導電wL維の導
電構造か切れやすいことに起因している。
久性は不十分であり、とくに作業服等の危険な作業上で
の使用は不適であるということか本発明者らの検討結果
で判明した。熱可塑性重合体として結晶性熱可塑性樹脂
を使用した場合においては、導電性複合繊維の作成直後
のフィラメントの抵抗は9X 10”Ω/cm−f以下
の値にすることができ、織物の帯電基準値を満足するこ
とかできるが、耐久性が悪いために織物の導電性能が低
下し実際上使用することが困難である。結晶性の熱可塑
性情(1旨を使用した場合において耐久性が良くない原
因は結晶性の熱可塑性樹脂が脆いために導電wL維の導
電構造か切れやすいことに起因している。
なお周知の如く、制電性能とは帯電した物体のN?Rを
非接触により除電することをいい、本発明者らか鋭意検
討した結果、フィラメントの抵抗(以下芯抵抗とも言う
)がI×1011Ω/am”・1以上の場合、非平衡電
界を形成し、コロナ放電により除電されるが、芯抵抗が
1011Ω/cm−1以上の場合にはコロナ放電によっ
て除電は起こらず、有効な制電性を示さない。このよう
な事情から導電繊維(制電性能を有する繊維)とはフィ
ラメントの抵抗がその繊維の使用条件に依存せず、常に
9×1010Ω/cI114以下のものでなければなら
ない。
非接触により除電することをいい、本発明者らか鋭意検
討した結果、フィラメントの抵抗(以下芯抵抗とも言う
)がI×1011Ω/am”・1以上の場合、非平衡電
界を形成し、コロナ放電により除電されるが、芯抵抗が
1011Ω/cm−1以上の場合にはコロナ放電によっ
て除電は起こらず、有効な制電性を示さない。このよう
な事情から導電繊維(制電性能を有する繊維)とはフィ
ラメントの抵抗がその繊維の使用条件に依存せず、常に
9×1010Ω/cI114以下のものでなければなら
ない。
(4)課題を解決するための手段
本発明者らは繊維構造と制電性能と実着用耐久性につい
て鋭意検討を行なった結果、優れた制電性能、実着用耐
久性を有する白色あるいは無色系の導電性複合繊維を見
出し本発明に到達したものである。
て鋭意検討を行なった結果、優れた制電性能、実着用耐
久性を有する白色あるいは無色系の導電性複合繊維を見
出し本発明に到達したものである。
本発明の骨子とするところは、繊維形成性熱可塑性重合
体を非導電層成分(A)とし、導電性金属酸化物を含有
する熱可塑性重合体を導電層成分(B)とする白色また
は無色系の導電性複合繊維において、導電性金属酸化物
として導電性金属酸化物ウィスカーを用いることを特徴
とする導電性複合繊維である。
体を非導電層成分(A)とし、導電性金属酸化物を含有
する熱可塑性重合体を導電層成分(B)とする白色また
は無色系の導電性複合繊維において、導電性金属酸化物
として導電性金属酸化物ウィスカーを用いることを特徴
とする導電性複合繊維である。
白色あるいは無色系の制電繊維を得る場合の最も重要な
課題は、複合繊維の延伸工程において導電層が切断する
場合が多いがこれをどのようにして解決するのかという
ことと実着用における耐久性をどのようにして付与する
のかということの2点である。
課題は、複合繊維の延伸工程において導電層が切断する
場合が多いがこれをどのようにして解決するのかという
ことと実着用における耐久性をどのようにして付与する
のかということの2点である。
導電性金属酸化物としてアスペクト比が1に近いような
しの(球状の粒子)を使用し、バインダーとして熱可塑
性樹脂、特に結晶性の熱可塑性樹脂を使用した場合にお
いては、熱処理により破断した導電層を修復することは
できるが導電層そのものが本質的に脆いために実着用に
おける操り返しの伸縮において導電層が再びrIJ、l
Frするfこめに耐久性を発揮することができないとい
うことに起因している。
しの(球状の粒子)を使用し、バインダーとして熱可塑
性樹脂、特に結晶性の熱可塑性樹脂を使用した場合にお
いては、熱処理により破断した導電層を修復することは
できるが導電層そのものが本質的に脆いために実着用に
おける操り返しの伸縮において導電層が再びrIJ、l
Frするfこめに耐久性を発揮することができないとい
うことに起因している。
本発明者らは鋭意検討の結果、導電性金属酸化物として
導電性金属酸化物ウィスカーを用いた導電性複合繊維は
低い抵抗値と高い実着用耐久性を有することを認め本発
明を完成するに至った。しかも本発明において得られる
導電性複合繊維は繊維を延伸後熱処理を行なうという工
程が必要無く、工程を簡略化できるという点からも宵用
である。
導電性金属酸化物ウィスカーを用いた導電性複合繊維は
低い抵抗値と高い実着用耐久性を有することを認め本発
明を完成するに至った。しかも本発明において得られる
導電性複合繊維は繊維を延伸後熱処理を行なうという工
程が必要無く、工程を簡略化できるという点からも宵用
である。
本発明において使用される導電性金属酸化物のウィスカ
ーとしては、ウィスカーの直径が1μm以下、長さが3
μm以上、アスペクト比が3以上のものを用いるのが良
い。好ましくはウィスカーの直径が07μm以下、長さ
が5u@以上、アスペクト比が7以上のらのを用いるの
が良い。特に好ましくはウィスカーの直径か0.54m
以下、長さか8μm以上、アスペクト比が16以上のら
のを用いるのが良い。
ーとしては、ウィスカーの直径が1μm以下、長さが3
μm以上、アスペクト比が3以上のものを用いるのが良
い。好ましくはウィスカーの直径が07μm以下、長さ
が5u@以上、アスペクト比が7以上のらのを用いるの
が良い。特に好ましくはウィスカーの直径か0.54m
以下、長さか8μm以上、アスペクト比が16以上のら
のを用いるのが良い。
本発明においては、導電性金属酸化物ウィスカーと導電
性金属酸化物粒子との混合物を用いるのも良い。
性金属酸化物粒子との混合物を用いるのも良い。
本発明において使用される導電性金属酸化物ウィスカー
としては、例えば酸化錫、酸化亜鉛、酸化銀、酸化銅、
酸化カドミウム、酸化鉛、酸化チタン、チタン酸カリウ
ム等が挙げられる。金属酸化物の多くのらのは絶縁体に
近い半導体である。
としては、例えば酸化錫、酸化亜鉛、酸化銀、酸化銅、
酸化カドミウム、酸化鉛、酸化チタン、チタン酸カリウ
ム等が挙げられる。金属酸化物の多くのらのは絶縁体に
近い半導体である。
しかし適当な第2成分を添加することにより導電性を向
上させることができる。この上うな電導性強化剤(いわ
ゆるドーピング剤と称する)としては異種金属の酸化物
あるいは同種・異種金属が挙げられる。例えば酸化錫に
対して酸化アンチモンを添加する、酸化鋼に対して銅を
添加する、酸化亜鉛に対して酸化アルミニウムを添加す
る、酸化錫と酸化アンチモンに対して錫あるい、はアン
チモンを添加する。ドーピング剤の添加量は導電性金属
酸化物ウィスカーの電気伝導度とウィスカーの着色の度
合いによって決定されろ。すなわちウィスカーの電気伝
導度を向上させるためにドーピング剤の添加量を増加さ
せた場合には電気伝導度は上昇するけれども導電ウィス
カーの着色の度合いが大きくなる。
上させることができる。この上うな電導性強化剤(いわ
ゆるドーピング剤と称する)としては異種金属の酸化物
あるいは同種・異種金属が挙げられる。例えば酸化錫に
対して酸化アンチモンを添加する、酸化鋼に対して銅を
添加する、酸化亜鉛に対して酸化アルミニウムを添加す
る、酸化錫と酸化アンチモンに対して錫あるい、はアン
チモンを添加する。ドーピング剤の添加量は導電性金属
酸化物ウィスカーの電気伝導度とウィスカーの着色の度
合いによって決定されろ。すなわちウィスカーの電気伝
導度を向上させるためにドーピング剤の添加量を増加さ
せた場合には電気伝導度は上昇するけれども導電ウィス
カーの着色の度合いが大きくなる。
この問題を解決するために導電性金属酸化物ウィスカー
において白色の状態を保ったままで電気伝導度を上げる
方法の一つとして、白色の金属酸化物ウィスカーの表面
を金属酸化物の導電性皮膜で覆うことが行なわれろ。す
なわちチタン酸カリウムのウィスカーの表面を、酸化亜
鉛あるいは酸化錫を主成分とし、ドーピング剤として酸
化アンチモンを用いた導電性皮膜が電気伝導度が高いの
で良い。
において白色の状態を保ったままで電気伝導度を上げる
方法の一つとして、白色の金属酸化物ウィスカーの表面
を金属酸化物の導電性皮膜で覆うことが行なわれろ。す
なわちチタン酸カリウムのウィスカーの表面を、酸化亜
鉛あるいは酸化錫を主成分とし、ドーピング剤として酸
化アンチモンを用いた導電性皮膜が電気伝導度が高いの
で良い。
本発明において使用する導電性金属酸化物ウィスカーの
比1氏抗は103Ω・01m以下のものを用いるのが良
い。好ましくは10′Ω・cm以下のものを用いるのが
良い。
比1氏抗は103Ω・01m以下のものを用いるのが良
い。好ましくは10′Ω・cm以下のものを用いるのが
良い。
本発明において、導電性金属酸化物ウィスカーと混合し
て使用される導電性金属酸化物粒子としては例えば酸化
錫、酸化亜鉛、酸化銀、酸化鋼、酸化カドミウム、酸化
鉛等が挙げられる。前述の如く、金属酸化物の多くのも
のは絶縁体に近い半導体であるが、適当な第2成分を添
加することにより導電性を向上させることができ、この
ような導電性強化剤(いわゆるドーピング剤)としては
異種金属の酸化物あるいは同種・異種金属が挙げられる
。例えば酸化錫に対して酸化アンチモンを添加する、酸
化銅に対して銅を添加する、酸化亜鉛に対して酸化アル
ミニウムを添加する、酸化錫と酸化アンチモンに対して
錫あるいはアンチモンを添加する。ドーピング剤の添加
量は導電性金属酸化物粒子の電気伝導度と粒子の着色の
度合いによって決定される。すなわち粒子の電気伝導性
を向上させるためにドーピング剤の添加量を増加させた
場合には電気伝導度は上昇するけれども導電粒子の着色
の度合いが大きくなる。前述の如くこの問題を解決する
ため導電性金属酸化物において白色の状態を保ったまま
で電気伝導度を上げる方法の一つとして白色の金属酸化
物粒子の表面を金属酸化物の導電性皮膜で覆うことが行
なわれている。すなわち酸化チタン粒子の表面が酸化亜
鉛あるいは酸化錫を主成分とし、ドーピング剤として酸
化アンチモンを用いたものが各社から市販されており(
例えば、三菱金属W−1,チタン工業ECT −52等
)、本発明においてはこれらを用いることも好ましい。
て使用される導電性金属酸化物粒子としては例えば酸化
錫、酸化亜鉛、酸化銀、酸化鋼、酸化カドミウム、酸化
鉛等が挙げられる。前述の如く、金属酸化物の多くのも
のは絶縁体に近い半導体であるが、適当な第2成分を添
加することにより導電性を向上させることができ、この
ような導電性強化剤(いわゆるドーピング剤)としては
異種金属の酸化物あるいは同種・異種金属が挙げられる
。例えば酸化錫に対して酸化アンチモンを添加する、酸
化銅に対して銅を添加する、酸化亜鉛に対して酸化アル
ミニウムを添加する、酸化錫と酸化アンチモンに対して
錫あるいはアンチモンを添加する。ドーピング剤の添加
量は導電性金属酸化物粒子の電気伝導度と粒子の着色の
度合いによって決定される。すなわち粒子の電気伝導性
を向上させるためにドーピング剤の添加量を増加させた
場合には電気伝導度は上昇するけれども導電粒子の着色
の度合いが大きくなる。前述の如くこの問題を解決する
ため導電性金属酸化物において白色の状態を保ったまま
で電気伝導度を上げる方法の一つとして白色の金属酸化
物粒子の表面を金属酸化物の導電性皮膜で覆うことが行
なわれている。すなわち酸化チタン粒子の表面が酸化亜
鉛あるいは酸化錫を主成分とし、ドーピング剤として酸
化アンチモンを用いたものが各社から市販されており(
例えば、三菱金属W−1,チタン工業ECT −52等
)、本発明においてはこれらを用いることも好ましい。
本発明において好ましく用いられろ導電粒子としては平
均粒子径において1μl〜001μmのものを用いるの
が電気伝導性を高くすることができるので良い。
均粒子径において1μl〜001μmのものを用いるの
が電気伝導性を高くすることができるので良い。
本発明において使用される導電層成分(B)を構成する
熱可塑性樹脂、即ち導電性金属酸化物ウイス、カーのバ
インダーとしては、公知のすべてのへ可塑性重合体が使
用可能である。例えば、ポリエステル、ポリオレフィン
、ポリエーテル、ポリアミド等のものが挙げられる。本
発明において特に好ましく使用される熱可塑性の高分子
バインダーとしては、無機粒子との混合性が良く、かつ
溶融時の粘度が低いしのが導電性金属酸化物ウィスカー
の分散性と混合性が高いので良い。具体的にはナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ある
いは熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。
熱可塑性樹脂、即ち導電性金属酸化物ウイス、カーのバ
インダーとしては、公知のすべてのへ可塑性重合体が使
用可能である。例えば、ポリエステル、ポリオレフィン
、ポリエーテル、ポリアミド等のものが挙げられる。本
発明において特に好ましく使用される熱可塑性の高分子
バインダーとしては、無機粒子との混合性が良く、かつ
溶融時の粘度が低いしのが導電性金属酸化物ウィスカー
の分散性と混合性が高いので良い。具体的にはナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド、ある
いは熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。
熱可塑性エラストマーとは、常温でゴム弾性体であるが
高温(融点以上のA度域)では可塑化され成型可能な高
分子材料である。一般的に熱可塑性エラストマーとは以
下の2つの乙のに分類される。11分子回転の容易な無
定形分子連鎖(ソフトセグメントと称する)と結晶性の
高い樹脂分子連鎖(ハードセグメントと称する)から構
成されるもの。ソフトセグメントの部分は/’%−ドセ
グメントの部分により拘束される。
高温(融点以上のA度域)では可塑化され成型可能な高
分子材料である。一般的に熱可塑性エラストマーとは以
下の2つの乙のに分類される。11分子回転の容易な無
定形分子連鎖(ソフトセグメントと称する)と結晶性の
高い樹脂分子連鎖(ハードセグメントと称する)から構
成されるもの。ソフトセグメントの部分は/’%−ドセ
グメントの部分により拘束される。
2、基本骨格はソフトセグメントにより拘束されるがイ
オン架橋(熱により解離するが低温で再結合するもの)
による拘束を有するもの。このような構造による熱可塑
性エラストマーとしてはカルボキシレートポリマー、第
3アミンペンダントNBR等が挙げられる。
オン架橋(熱により解離するが低温で再結合するもの)
による拘束を有するもの。このような構造による熱可塑
性エラストマーとしてはカルボキシレートポリマー、第
3アミンペンダントNBR等が挙げられる。
本発明において使用される熱可塑性エラストマーとして
は上記の熱可塑性エラストマーのいずれのものし使用す
ることができる。本発明において使用される熱可塑性エ
ラストマーとしてはゴム弾性を有するものであって、引
っ張り破断伸度(Jis K−6301)が100%
以上、好ましくは200%以上のらのを使用するのが良
い。
は上記の熱可塑性エラストマーのいずれのものし使用す
ることができる。本発明において使用される熱可塑性エ
ラストマーとしてはゴム弾性を有するものであって、引
っ張り破断伸度(Jis K−6301)が100%
以上、好ましくは200%以上のらのを使用するのが良
い。
本発明において特に好ましくは、熱可塑性ニラストマー
としてはハードセグメントとソフトセグメントより構成
される熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。導電性
金属酸化物粒子のバインダーとしてこのものを用いた場
合に低い抵抗値と高い実着用耐久性を有する導電性複合
繊維が得られる。
としてはハードセグメントとソフトセグメントより構成
される熱可塑性エラストマーを用いるのが良い。導電性
金属酸化物粒子のバインダーとしてこのものを用いた場
合に低い抵抗値と高い実着用耐久性を有する導電性複合
繊維が得られる。
本発明において使用される熱可塑性エラストマーとして
は、SBS (ポリスチレン、ポリブタジェン、ポリス
チレンブロック共重合体)およびSBSの水素添加物、
5IS(ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリスチレン
ブロック共重合体)およびSOSの水素添加物、St(
ポリスチレン、ポリイソプロンブロック興じ融合体)お
よびSlの水素添加物、ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリア
ミド系熱可塑性エラストマー、スルホン化エチレンプロ
ピレンゴム、EPDM1第3アミンペンダントNBR等
を挙げることができる。
は、SBS (ポリスチレン、ポリブタジェン、ポリス
チレンブロック共重合体)およびSBSの水素添加物、
5IS(ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリスチレン
ブロック共重合体)およびSOSの水素添加物、St(
ポリスチレン、ポリイソプロンブロック興じ融合体)お
よびSlの水素添加物、ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリア
ミド系熱可塑性エラストマー、スルホン化エチレンプロ
ピレンゴム、EPDM1第3アミンペンダントNBR等
を挙げることができる。
本発明の導電性複合i@維の非導電層を形成する繊維形
成性重合体としては溶融紡糸可能なあらゆる高分子材料
が使用される。例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロ
ン6、ナイロン66などのポリアミド。ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、以上各種のものが
使用される。
成性重合体としては溶融紡糸可能なあらゆる高分子材料
が使用される。例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロ
ン6、ナイロン66などのポリアミド。ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、以上各種のものが
使用される。
本発明において好ましく使用される非導電層を形成する
熱可塑性重合体としてはポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステ
ル系のポリマーが挙げられる。
熱可塑性重合体としてはポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステ
ル系のポリマーが挙げられる。
このポリマーを使用した場合には著しく加工耐久性、実
着用耐久性が向上する。
着用耐久性が向上する。
ポリエチレンテレフタレートを使用する場合におLlで
、熱可塑性エラストマーに要求される耐熱性(耐熱分解
性)は300 ’C以上である。このような条件におい
て好適に使用されろ熱可塑性エラストマーとしては、S
ISの水素添加物、Slの水素添加物、SBSの水素添
加物、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミ
ド系熱可塑性エラストマーが挙げられろ。
、熱可塑性エラストマーに要求される耐熱性(耐熱分解
性)は300 ’C以上である。このような条件におい
て好適に使用されろ熱可塑性エラストマーとしては、S
ISの水素添加物、Slの水素添加物、SBSの水素添
加物、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミ
ド系熱可塑性エラストマーが挙げられろ。
導電性金属酸化物と熱可塑性重合体よりなる導74B成
分(B)において、混合されろ導電性金属酸化物ウィス
カーの割合は、ウィスカー状の導電性金属酸化物だけを
用いる場合にはウィスカーの割合を20wt%〜6ht
%(重量%)とするのか良い。
分(B)において、混合されろ導電性金属酸化物ウィス
カーの割合は、ウィスカー状の導電性金属酸化物だけを
用いる場合にはウィスカーの割合を20wt%〜6ht
%(重量%)とするのか良い。
導電性のウィスカーを使用した場合においては、導電性
金属酸化物の混合mが5Qwt%以下の量において混合
物の比抵抗を103Ω・cImのレベルまで低下させる
ことができろ。
金属酸化物の混合mが5Qwt%以下の量において混合
物の比抵抗を103Ω・cImのレベルまで低下させる
ことができろ。
導電性金属酸化物ウィスカーと導電性金属酸化物粒子と
の混合物を用いる場合においては、混合する導電性金属
酸化物の量を、混合物全体に対し20〜80wt%の範
囲とするのが良い。特に好ましくは30〜60wt%の
範囲とするのが良い。この場合におけるウィスカーと粒
子の割合は特に限定されないが、重量比におけるウィス
カーの割合を、導電性金属酸化物全体に対し5〜701
%、好ましくは10〜50wt%とするのが良い。導電
性金属酸化物としてウィスカーだけを使用する場合と比
較し、ウィスカーと粒子との混合物を使用した場合が、
抵抗値が低くかつ着用耐久性に浸れた導電性複合繊維を
得られるので良い。
の混合物を用いる場合においては、混合する導電性金属
酸化物の量を、混合物全体に対し20〜80wt%の範
囲とするのが良い。特に好ましくは30〜60wt%の
範囲とするのが良い。この場合におけるウィスカーと粒
子の割合は特に限定されないが、重量比におけるウィス
カーの割合を、導電性金属酸化物全体に対し5〜701
%、好ましくは10〜50wt%とするのが良い。導電
性金属酸化物としてウィスカーだけを使用する場合と比
較し、ウィスカーと粒子との混合物を使用した場合が、
抵抗値が低くかつ着用耐久性に浸れた導電性複合繊維を
得られるので良い。
本発明において熱可塑性エラストマーと導電性金属酸化
物粒子の混合物を作成する場合に、導電性金属酸化物粒
子の表面処理剤を添加しても良い。
物粒子の混合物を作成する場合に、導電性金属酸化物粒
子の表面処理剤を添加しても良い。
さらに流動性改善剤、分散剤等を混合しても良い。
本発明の導電性複合繊維は通常の複合繊維の製造法をそ
のまま用いることができる。複合繊維の原糸を延伸する
ことにより優れた性能を有する導電性複合繊維が得られ
る。あるいは高速紡糸を行うことにより延伸工程を省略
し、導電性複合繊維を直接得ることができろ。
のまま用いることができる。複合繊維の原糸を延伸する
ことにより優れた性能を有する導電性複合繊維が得られ
る。あるいは高速紡糸を行うことにより延伸工程を省略
し、導電性複合繊維を直接得ることができろ。
本発明における導電性複合繊維の複合の形態はあらゆる
形式が可能である。本発明における導電性複合繊維の典
型的な形態を第1図〜第5図に示す。第1図は単芯の導
電性i夏合W&碓、第2図は多芯の導電性複合@惟、第
3図はサイドバイサイド型、第4図は多重のサイドバイ
サイド型、第5図は3層型である。本発明において最も
好ましい形態は芯鞘構造のものである。単芯のものでも
多芯のものでもどちらでも良い。
形式が可能である。本発明における導電性複合繊維の典
型的な形態を第1図〜第5図に示す。第1図は単芯の導
電性i夏合W&碓、第2図は多芯の導電性複合@惟、第
3図はサイドバイサイド型、第4図は多重のサイドバイ
サイド型、第5図は3層型である。本発明において最も
好ましい形態は芯鞘構造のものである。単芯のものでも
多芯のものでもどちらでも良い。
本発明の白色系導電性繊維は制電布に使用する場合通常
、布中にO,1wt%〜lowt%混入して使用される
ことは通常の導電性繊維の場合と同じである。これらの
布は当然のことながら染色仕上げ工程を経て完成するも
のである。導電層成分は導電性金属酸化物粒子を多量に
含むためにもろく、かつ加工中に熱薬品等による損害を
受けやすい。特にポリエチレンテレフタレートを主体と
する布にあっては、高温染色、高温セットは避は得ない
ものであり、これらの工程により導電性複合繊維の導電
層成分は顕著な影響を受ける場合があった。
、布中にO,1wt%〜lowt%混入して使用される
ことは通常の導電性繊維の場合と同じである。これらの
布は当然のことながら染色仕上げ工程を経て完成するも
のである。導電層成分は導電性金属酸化物粒子を多量に
含むためにもろく、かつ加工中に熱薬品等による損害を
受けやすい。特にポリエチレンテレフタレートを主体と
する布にあっては、高温染色、高温セットは避は得ない
ものであり、これらの工程により導電性複合繊維の導電
層成分は顕著な影響を受ける場合があった。
高温染色、高温セットの影響を受けないようにするため
には芯鞘構造の夷合導電性繊碓とする場合か最も工程上
の影響を受けないものであった。
には芯鞘構造の夷合導電性繊碓とする場合か最も工程上
の影響を受けないものであった。
以下実施例により本発明をより詳しく説明する。
実施例1
(導電性金属酸化物ウィスカーを使用し、バインダーと
して熱可塑性エラストマーを用いた導電性曳合繊m) 導電性金属酸化物ウィスカーとして表面を酸化第二錫(
酸化アンチモンドープ)でコーティングしたチタン酸カ
リウム(K、0・nTi0=−1)ウィスカー(大塚化
学株式会社製〜VK−200B、比抵抗;10°゛1Ω
’am、平均繊維長;10〜20μm、繊維径:02〜
05μm、アスペクト比:20〜100)を使用した。
して熱可塑性エラストマーを用いた導電性曳合繊m) 導電性金属酸化物ウィスカーとして表面を酸化第二錫(
酸化アンチモンドープ)でコーティングしたチタン酸カ
リウム(K、0・nTi0=−1)ウィスカー(大塚化
学株式会社製〜VK−200B、比抵抗;10°゛1Ω
’am、平均繊維長;10〜20μm、繊維径:02〜
05μm、アスペクト比:20〜100)を使用した。
色はほとんど白色であった。
熱可塑性エラストマーとして、水素添加された5IS(
スチレン、イソプレン、スチレンブロック共重合体)を
使用した(SEPSと称しても良い。スチレン、エチレ
ン、プロピレン、スチレンブロック共重合体)。数平均
分子量約50000、融点110℃、スチレン含量が3
0wt%、ゴム弾性を有し、破断伸度が580%のもの
を使用した。
スチレン、イソプレン、スチレンブロック共重合体)を
使用した(SEPSと称しても良い。スチレン、エチレ
ン、プロピレン、スチレンブロック共重合体)。数平均
分子量約50000、融点110℃、スチレン含量が3
0wt%、ゴム弾性を有し、破断伸度が580%のもの
を使用した。
上記の導電性白色チタン酸カリウムウィスカー4Qwt
%と水素添加Sl560wt%を230 ’Cの温度に
おいて小型のニーグーを用いて混合した。導電性チタン
酸カリウムウィスカーを均一に混合し、かつ混合物の粘
度を下げるために、微量のチタネート系のカップリング
剤(日本曹達株式会社製)を導電性チタン酸カリウムウ
ィスカーと水素添加SIsとの混合中に添加した。この
ようにして得た導電性チタン酸カリウムウィスカーと水
素添加SISの混合チップの比抵抗は9X to’Ω・
clllであった。この導電性のチップを使用して白色
導電性複合繊維の作成を行なった。
%と水素添加Sl560wt%を230 ’Cの温度に
おいて小型のニーグーを用いて混合した。導電性チタン
酸カリウムウィスカーを均一に混合し、かつ混合物の粘
度を下げるために、微量のチタネート系のカップリング
剤(日本曹達株式会社製)を導電性チタン酸カリウムウ
ィスカーと水素添加SIsとの混合中に添加した。この
ようにして得た導電性チタン酸カリウムウィスカーと水
素添加SISの混合チップの比抵抗は9X to’Ω・
clllであった。この導電性のチップを使用して白色
導電性複合繊維の作成を行なった。
この導電性のチップ(B)と通常のポリエチレンテレフ
タレート(A)のチップ(Tm= 256°C1紡糸後
の[η]= 0.63)とを別々のエクストルーダーで
溶融し、複合紡糸装置を用いて(B)が芯部、(A)が
鞘部を形成するように芯鞘複合糸((^)と(B)との
複合比は重量比で80・20)を300℃で4孔の吐出
孔より紡出し、紡速4500m/minで2分割して巻
き取リ、25デニール/2フイラメントの高配向未延伸
導電性複合繊維を得た。得られた繊維は白色であり、フ
ィラメントの1氏抗は8X 10’Ω/cIIl−rで
あった。
タレート(A)のチップ(Tm= 256°C1紡糸後
の[η]= 0.63)とを別々のエクストルーダーで
溶融し、複合紡糸装置を用いて(B)が芯部、(A)が
鞘部を形成するように芯鞘複合糸((^)と(B)との
複合比は重量比で80・20)を300℃で4孔の吐出
孔より紡出し、紡速4500m/minで2分割して巻
き取リ、25デニール/2フイラメントの高配向未延伸
導電性複合繊維を得た。得られた繊維は白色であり、フ
ィラメントの1氏抗は8X 10’Ω/cIIl−rで
あった。
得られた繊維はポリエチレンテレフタレート/綿= 6
5735の混紡糸でカバーリングし、ポリエチレンテレ
フタレート/綿= 65/ 35、細番手2O−ztの
タテ糸に80本に1本の割合で打ち込んでタテ80本/
inヨコ糸50本/inの2/lツイル織物とした。
5735の混紡糸でカバーリングし、ポリエチレンテレ
フタレート/綿= 65/ 35、細番手2O−ztの
タテ糸に80本に1本の割合で打ち込んでタテ80本/
inヨコ糸50本/inの2/lツイル織物とした。
続いて通常のポリエステル綿混繊物の条件で染色加工仕
上げを行なった。織物の帯電電荷量は4,4μクーロン
/「であった。作業服として1年間実着用し、その間に
100回の繰返洗濯を行なった後の帯電電荷量は46μ
クーロン/、!であり、優れた除電性能を有する織布で
あった。つまり労働者産業安全研究所発行の静電気安全
指針の基準値7μクーロン/m″をクリアーしており耐
久性も非常に優れたものであった。また織物から導電繊
維を回収し芯抵抗を測定したところ2X 10”Ω/C
l11・「であり、抵抗の低下率は満足すべきものであ
った。
上げを行なった。織物の帯電電荷量は4,4μクーロン
/「であった。作業服として1年間実着用し、その間に
100回の繰返洗濯を行なった後の帯電電荷量は46μ
クーロン/、!であり、優れた除電性能を有する織布で
あった。つまり労働者産業安全研究所発行の静電気安全
指針の基準値7μクーロン/m″をクリアーしており耐
久性も非常に優れたものであった。また織物から導電繊
維を回収し芯抵抗を測定したところ2X 10”Ω/C
l11・「であり、抵抗の低下率は満足すべきものであ
った。
実施例2
(導電性金属酸化物ウィスカーを使用し、バインダーと
してポリアミドを用いた導電性複合繊維)導電性金属酸
化物ウィスカーのバインダーとしてナイロン12を用い
て、導電性の混合物の作成を行なった。実施例1と同様
にして表面を酸化第二錫でコーティングしたチタン酸カ
リウムウィスカー40宥t%とナイロン12を60vt
%の割合で250℃の温度において混合を行なった。実
施例1と同様にして微量のチタネート系のカップリング
剤を添加した。このようにして作成した混合チップの比
抵抗は6X 103Ω・amであった。これを用いて導
電性複合繊維を作成し、制電性能を評価した。この結果
を実施例2(表中)に示した。この場合にも繊維の抵抗
値が低く制電性能が良好な導電性複合繊維を得ることが
できた。さらに実着用耐久性についても評価したが良好
な性能を有していることが解った。
してポリアミドを用いた導電性複合繊維)導電性金属酸
化物ウィスカーのバインダーとしてナイロン12を用い
て、導電性の混合物の作成を行なった。実施例1と同様
にして表面を酸化第二錫でコーティングしたチタン酸カ
リウムウィスカー40宥t%とナイロン12を60vt
%の割合で250℃の温度において混合を行なった。実
施例1と同様にして微量のチタネート系のカップリング
剤を添加した。このようにして作成した混合チップの比
抵抗は6X 103Ω・amであった。これを用いて導
電性複合繊維を作成し、制電性能を評価した。この結果
を実施例2(表中)に示した。この場合にも繊維の抵抗
値が低く制電性能が良好な導電性複合繊維を得ることが
できた。さらに実着用耐久性についても評価したが良好
な性能を有していることが解った。
実施例3
(導電性金属酸化物粒子と導電性金属酸化物ウィスカー
の混合物を用い、バインダーとして熱可塑性エラストリ
マーを用いた導電性複合繊維)導電性の粒子として表面
を酸化第二錫(酸化アンチモンドープ)でコーティング
した酸化チタン粒子(平均粒径02μm1三菱金属株式
会社製W−1)を導電性金属酸化物粒子として使用した
。このものの比抵抗は10Ω・C1lであって、はとん
ど白色であった。
の混合物を用い、バインダーとして熱可塑性エラストリ
マーを用いた導電性複合繊維)導電性の粒子として表面
を酸化第二錫(酸化アンチモンドープ)でコーティング
した酸化チタン粒子(平均粒径02μm1三菱金属株式
会社製W−1)を導電性金属酸化物粒子として使用した
。このものの比抵抗は10Ω・C1lであって、はとん
ど白色であった。
上記の導電性金属酸化物粒子を4ht%、実施例1で使
用した導電性の金属酸化物ウィスカーを20wt%、実
施例1で使用した水素添加した5IS(スチレン、イソ
プレン、スチレンブロック共重合体)を40wt%の割
合で混合を行なった。混合温度は230℃において、小
型のニーグーを用いて混合した。実施例1と同様にして
微量のチタネート系のカップリング剤を使用した。
用した導電性の金属酸化物ウィスカーを20wt%、実
施例1で使用した水素添加した5IS(スチレン、イソ
プレン、スチレンブロック共重合体)を40wt%の割
合で混合を行なった。混合温度は230℃において、小
型のニーグーを用いて混合した。実施例1と同様にして
微量のチタネート系のカップリング剤を使用した。
このようにして作成した混合チップの比抵抗は3X 1
o3Ω・cmであって、かなり低いものであった。
o3Ω・cmであって、かなり低いものであった。
これを用いて実施例1と同様にして導電性複合繊維を作
成し、制電性能を評価した。この結果を実施例3(表中
)に示した。制電性能と実着用耐久性に優れた導電性複
合繊維を得ることができた。
成し、制電性能を評価した。この結果を実施例3(表中
)に示した。制電性能と実着用耐久性に優れた導電性複
合繊維を得ることができた。
実施例4
(導電性金属酸化物粒子と導電性金属酸化物ウィスカー
の混合を用い、バインダーとしてポリアミドを用いた導
電性複合w1.惟) バインダーとしてナイロン12を使用した以外は実施例
3と同様にして導電性複合m維を作成した。
の混合を用い、バインダーとしてポリアミドを用いた導
電性複合w1.惟) バインダーとしてナイロン12を使用した以外は実施例
3と同様にして導電性複合m維を作成した。
導電性金属酸化物粒子40wL%、導電性金属酸化物ウ
ィスカー20vt%、ナイロン12を40wt%の割合
で、小型のニーグーを用いて混合した。混合は250℃
で行った。
ィスカー20vt%、ナイロン12を40wt%の割合
で、小型のニーグーを用いて混合した。混合は250℃
で行った。
このようにして作成した混合チップの比抵抗は2X t
o’Ω・CINであってかなり低いものであった。
o’Ω・CINであってかなり低いものであった。
これを°用いて実施例1と同様にして導電性複合繊維を
作成し、制電性能を評価した。この結果を実施例4(表
中)に示した。制電性能と実着用耐久性に優れた導電性
複合繊維を得ることができた。
作成し、制電性能を評価した。この結果を実施例4(表
中)に示した。制電性能と実着用耐久性に優れた導電性
複合繊維を得ることができた。
実施例5
鞘成分としてポリブチレンテレフタレートを用いた以外
は実施例3と同様にして導電性複合繊維を作成した。こ
の繊維の制電性能と実着用耐久性は優れたしのであった
。
は実施例3と同様にして導電性複合繊維を作成した。こ
の繊維の制電性能と実着用耐久性は優れたしのであった
。
比較例1
(導電性金属酸化物粒子と結晶性の熱可塑性樹脂を用い
た導電性複合m帷) 実施例3で使用した導電性金属酸化物粒子(導電性酸化
チタン、三菱金属W −1) 65wt%、バインダー
としてナイロン6(結晶化度45%)を35wt%の割
合で混合しくチタネート系の界面活性剤を添加、混合1
変250°C)導電性の混合物を作成した。
た導電性複合m帷) 実施例3で使用した導電性金属酸化物粒子(導電性酸化
チタン、三菱金属W −1) 65wt%、バインダー
としてナイロン6(結晶化度45%)を35wt%の割
合で混合しくチタネート系の界面活性剤を添加、混合1
変250°C)導電性の混合物を作成した。
これを用いて、実施例1と同様にして導電性複合繊維を
作成した。この複合繊維の作成直後の制電性能は優れた
しのであったが実着用1年後には制電性能は消失してい
た(測定結果は表中に示した)。
作成した。この複合繊維の作成直後の制電性能は優れた
しのであったが実着用1年後には制電性能は消失してい
た(測定結果は表中に示した)。
比較例2
導電性金属酸化物粒子(W−1)の混合率を70vt%
とした以外は実施例1と同様にして導電性の混合物を作
成しfこ。これを用いて実施例1と同様にして導電性の
混合物の作成を行なった。この複合繊維の作成直後の制
電性能は優れたものであったが実着用1年後には制電性
能は消失していた(測定結果は表中に示した)。
とした以外は実施例1と同様にして導電性の混合物を作
成しfこ。これを用いて実施例1と同様にして導電性の
混合物の作成を行なった。この複合繊維の作成直後の制
電性能は優れたものであったが実着用1年後には制電性
能は消失していた(測定結果は表中に示した)。
比較例3
バインダーとして高密度ポリエチレン(結晶化度70%
)を使用し、導電性の複合繊維を作成した。
)を使用し、導電性の複合繊維を作成した。
導電性の金属酸化物粒子(〜V−1)を65vt%、高
密度ポリエチレンを35vt%混合し、導電性の混合物
を作成した(混合温変270℃)。
密度ポリエチレンを35vt%混合し、導電性の混合物
を作成した(混合温変270℃)。
これを用いて、実施例1と同様にして導電性複合1aQ
4kを作成した。この繊維の作成直後の性能は優れたも
のであったが実着用1年後には制電性能は消失していた
(測定結果は表中に示した)。
4kを作成した。この繊維の作成直後の性能は優れたも
のであったが実着用1年後には制電性能は消失していた
(測定結果は表中に示した)。
以下余白
第1図〜第5図は本発明の白色導電性腹合繊維の断面例
である。図においては斜線部は導電層成分(B)を示す
。
である。図においては斜線部は導電層成分(B)を示す
。
Claims (5)
- (1)繊維形成性熱可塑性重合体を非導電層成分(A)
とし、導電性金属酸化物を含有する熱可塑性重合体を導
電層成分(B)とする白色または無色系の導電性複合繊
維において、導電性金属酸化物として導電性金属酸化物
ウィスカーを用いることを特徴とする導電性複合繊維。 - (2)導電性金属酸化物ウィスカーとして、チタン酸カ
リウムのウィスカーの表面に酸化亜鉛あるいは酸化錫を
主成分とする導電性皮膜で覆われた導電性ウィスカーを
用いることを特徴とする請求項第1項記載の導電性複合
繊維。 - (3)導電層成分(B)を構成する熱可塑性重合体とし
て、熱可塑性エラストマーを用いることを特徴とする請
求項第1環または第2項記載の導電性複合繊維。 - (4)導電層成分(B)を構成する熱可塑性重合体とし
て、ポリアミドを用いることを特徴とする請求項第1項
または第2項記載の導電性複合繊維。 - (5)繊維形成性熱可塑性重合体を非導電層成分(A)
とし、導電性金属酸化物を含有する熱可塑性重合体を導
電層成分(B)とする白色または無色系の導電性複合繊
維において、導電性金属酸化物として導電性金属酸化物
粒子と導電性金属酸化物ウィスカーの混合物を用いるこ
とを特徴とする導電性複合繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12768489A JPH02307911A (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 白色導電性複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12768489A JPH02307911A (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 白色導電性複合繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02307911A true JPH02307911A (ja) | 1990-12-21 |
Family
ID=14966151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12768489A Pending JPH02307911A (ja) | 1989-05-19 | 1989-05-19 | 白色導電性複合繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02307911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0755058A3 (de) * | 1995-07-14 | 1997-05-28 | Abb Research Ltd | Elektrisch und thermisch leitfähiger Kunststoff und Verwendung dieses Kunststoffs |
-
1989
- 1989-05-19 JP JP12768489A patent/JPH02307911A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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