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JPH02292350A - ワックス系水性エマルジョンおよびその製造方法 - Google Patents

ワックス系水性エマルジョンおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH02292350A
JPH02292350A JP1113628A JP11362889A JPH02292350A JP H02292350 A JPH02292350 A JP H02292350A JP 1113628 A JP1113628 A JP 1113628A JP 11362889 A JP11362889 A JP 11362889A JP H02292350 A JPH02292350 A JP H02292350A
Authority
JP
Japan
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wax
weight
group
parts
emulsion
Prior art date
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Granted
Application number
JP1113628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2792907B2 (ja
Inventor
Kenji Rakutani
楽谷 健二
Yusuke Shioda
塩田 祐介
Takakiyo Goto
後藤 隆清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP1113628A priority Critical patent/JP2792907B2/ja
Publication of JPH02292350A publication Critical patent/JPH02292350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2792907B2 publication Critical patent/JP2792907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はワックス系水性エマルジョンおよびその製造方
法に関する。さらに詳しくは、少な0乳化剤の使用潰で
、ワックス濃度が高くても、ワ・ンクス粒子を水中に安
定に分散させることができ、長時間放置しても極めて安
定で、発泡性が少なく、しかも撥水性、防水性および防
湿性が高いワックス系水性エマルジョンおよびその製造
方法に関する。
(従来の技術) ワックス系水性エマルジョンは、紙、木材、無機水硬性
材料、繊維材料、塗料、樹脂、窯業、自動車、住宅建築
物などに関連した多くの分野で、撥水剤、防水剤、防湿
剤、艶出し剤、コーティング剤、滑剤などとして広く用
いられている。
従来、ワックス系水性エマルジョンは、種々の界面活性
剤を乳化剤として用い、ワックス類を水に乳化分散させ
ることによって製造されている。
従来用いられている乳化剤の例どしては、例えばアルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
、脂肪酸塩などのアニオン系低分子界面活性剤、あるい
はポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チ1ノンアルキルフエニルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステルなどのノニオン系低分子界面活性剤や、スチレ
ンー無水マレイン酸共重合体あるいはその塩や誘導体(
特開昭54−106609号公報、特公昭58−583
04号公報)、α一オレフインー無水マレイン酸誘導体
(特開昭62−7047!3号公報)などの高分子界面
活性剤が乳化剤として単独あるいは2種以上組み合わせ
て用いられている。
しかし、これらの乳化剤を用いて得られる従来のワック
ス系水性エマルジョンには種々の問題があった。例えば
、貯蔵安定性、機械的安定性、希釈安定性、凍結融解安
定性、化学的安定性などに劣り、エマルジョンの輸送ま
たは貯蔵時にエマルジョンが分離あるいは凝集し易く、
しかも発泡性が著しいなどの問題があり、エマルジョン
の取扱いが煩雑で、その使用時に種々のトラブルを引き
起こすなどの原因となっていた。
上記のような安定性を改善するためには、乳化剤を大量
に使用したり、エマルジョン中のワックス濃度を低濃度
で保存する必要があった。特に、乳化剤を大量に使用し
た場合、ワックス系水性エマルジョンの重要な機能であ
る、撥水能、防水能あるいは防湿能などを低下させると
いう問題があった。また、低濃度ワックス系水性エマル
ジョンの場合は、輸送あるいは貯蔵などに不利であり、
また使用時の作業性などを恢下させる原因となる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来の乳化剤およびこれを用いて得られるワ
ックス系水性エマルジョンが有する前記問題点を解決す
るものである。
すなわち、本発明は、輸送時および貯蔵時に分離あるい
は凝集することなく安定であり、しかも発泡性が小さく
、紙、木材、無機水硬性材料、繊維材料、塗料、樹脂、
窯業、自動車、住宅建築物などに関連した分野で使用し
た場合、これらの撥水性や防水性、防湿性を著しく改善
できるワックス系水性エマルジョンおよびその製造方法
を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行
った結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (a)一般式(1) Rl −{CH2  C}             (+)
COO+X)。−R2 (式中、Rl は水素またはメチル基であり、Xは全ア
ルキレンオキシド残基の合計重量に対して50重童%以
上のエチレンオキシド残基を含んでなる炭素数2〜4の
アルキレンオキシド残基であり、nは3〜100の整数
であり、R2は水素、炭素数1〜3のアルキル基または
炭素数2〜3のアルケニル基である)で表される構造単
位(A)の少なくとも1種と 一般式(11) (式中、R3は水素またはメチル基であり、R4は炭素
数1〜30のアルキル基、アルケニル基、アリール基、
アラルキル基、環状アルキル基、環状アルケニル基また
は一COORS  (ここで、R5は炭素数1〜30の
アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基
、環状アルキル基または環状アルケニル基である))で
表される構造単位(B)の少なくとも1種を含有し、 構造単位(A)の含有量が95〜25重量%、構造単位
(B)の含有量が5〜75重量%、構造単位(A)と構
造単位(B)との合計含有量が70重量%以上であり、
かつ平均分子量が1,000〜500,000の範囲に
ある重合体(C)からなる高分子乳化剤と (b)炭素数8〜30の疎水基およびイオン性を示す基
を有する低分子イオン性界面活性剤とからなる乳化剤を
必須成分として含有することを特徴とするワックス系水
性エマルジョンおよびその製造方法に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の乳化剤の一成分として用いられる重合体(C)
からなる高分子乳化剤(成分(a))は、前記親水性の
構造単位(A)と疎水性の構造単位(B)とを含有する
ものである。
親水性の構造単位(A)を表す一般式(1)ζこお0て
、(X)。−はn個の炭素数2〜4のアノしキレンオキ
シド残基、すなわちポリオキシアノレキレン基を示すが
、この全アルキレンオキシド残基中の50重量%以上が
エチレンオキシド残基である。アルキレンオキシドの全
付加モル数を示すnζよ、3〜100の整数である。R
2はポリオキシアノレキレン鎖の末端基であるが、例え
ば水素、メチノレ基、エチル基、n−プロピル基、イソ
ブロビル基、ビニル基、メチルビニル基、アリル基など
を挙げることができる。
疎水性の構造単位(B)を表す一般式(11)中のR4
は、炭素数1〜30のアルキル基、アリーノレ基、−C
OOR5で表される有機基などであるが、−COOR5
で示される基以外の基として具体例を挙げれば、メチル
基、エチル基、n−ブロビノレ基、イソブロビル基、n
−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
n−オクチル基、n−ノニル基、1,3.5−}リメチ
ルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基
などのアルキル基:ビニル基、アリル基、ブテニル基、
デセニル基、オレイル基などのアルケニル基;フエニル
基、メチルフエニル基、オクチルフエニル基、ノニルフ
エニル基、ナフチル基などのアリール基;ベンジル基、
メチルベンジル基、フエネチル基なとのアラルキル基:
シクロヘキシル基、ジメチルシク口ヘキシル基などの環
状アルキル基;シクロベンテニル基などの環状アルケニ
ル基などの炭化水素基や、該炭化水素基を末端とするカ
ルボキシレート基を挙げることができる。
本発明の乳化剤の成分(a)として用いられる重合体(
C)を主として,構成する構造単位(A)および構造単
位(B)の重合体(C)中の含有量は、構造単位(A)
が95〜25重量%、構造単位(B)が5〜75重量%
であり、また重合体(C)中での構造単位(A)と構造
単位(B)との合計含有量が70重量%以上の範囲にあ
る必要がある。これらの範囲をはずれた重合体では、疎
水性あるいは親水性が強くなりすぎ、またポリオキシア
ルキレン鎖と疎水鎖の効果が不十分となる。
このため、このような重合体(C)を主成分として含有
した乳化剤を用いてワックス類を水中に乳化分散しても
、ワックス類が@細粒子として安定に分散されたワック
ス系水性エマルジョンを得ることができない。
重合体(C)の平均分子量としては、i,ooo〜50
0,000、好ましくは3,000〜300,000の
範囲のものが有効である。
重合体(C)を得る方法には特に制限はなく、任意の方
法によって製造することができる。例えば、(1)ff
i合することにより、一般式(1)で表される構造単位
(A)を生成するビニル単量体と一般式(11)て表さ
れる構造単位(B)を生成するビニル単量体とを、必要
によりその他の単量体の共存下に共重合する方法、(2
)アルコールとのエステル化反応などの変性を加えるこ
とにより構造単位(A)および構造単位(B)を主構成
単位として含有する重合体(C)を生成する原料重合体
を、アルコールあるいはハロゲン化アルキルなどとのエ
ステル化反応、酸化アルキレンの付加反応、あるいはポ
リオキシアルキレン鎖の末端変性反応などにより変性す
る方法などが挙げられる。
0)の方法において、親水性構造単位(A)を生成する
ビニル単量体としては、例えば次に示すようなボリアル
キレングリコール誘導体あるいはアルキレンオキシド付
加物を挙げることができるが、いずれもオキシアルキレ
ン鎖の合計重量に対して50重量%以上のエチレンオキ
シド単位を含み、またこれらの末端アルコキシ化物は炭
素数1〜3のアルキル基でアルコキシ化された単量体で
あり、末端アルケノキシ化物は炭素数2〜3のアルケニ
ル基でアルケノキシ化された単量体である。具体例とし
ては、例えばポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールーボリブロビレング
リコールモノ(メタ)アクリレートなどのボリアルキレ
ンゲリコールモノ(メタ)アクレート;メトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリ
エチレングリコールーボリブロピレングリコール(メタ
)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールー
ボリブロビレングリコール(メタ)アクリレートなどの
炭素数1〜3のアルキル基でアルコキシ化されたアルコ
キシボリアルキレングリコール(メタ)アクリレート;
アリロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
トなどの炭素数2〜3のアルケニル基でアルケノキシ化
されたアルケノキシポリアルキレングリコール(メタ)
アクリレートなどを挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上を用いることができる。
また、(1)の方法において、疎水性構造単位(B)を
生成するビニル単量体としては、例えばブロビレン、1
−ブテン、l−ヘキセン、l−オクテン、イソオクテン
、l−ノネン、l−デセン、l−ドデセン、ビニルシク
ロヘキサンなどの脂肪族ビニル化合物:スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、3−フエニルー
l−ブロベン、ビニルナフタリンなどの芳香族ビニル化
合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、プロビル(メタ)アクリレート、ブチル(
メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、n一オクチル(メタ)アクリレート、ドデシ
ル (メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、フェニル(メタ)アクリレート、ナフチル(メ
タ)アクリレート、p−メチルフエニル(メタ)アクリ
レート、オクチルフェニル(メタ)アクリレート、ノニ
ルフエニル(メタ)アクリレート、ジノニルフエニル(
メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの他、炭素数
1〜30のアルキル基、アルヶニル基、アリール基、ア
ラルキル基、環状アルギル基、環状アルケニル基を有す
る(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、これ
らの1種または2種以上を用いることができるゆ これらの単量体の中でも、容易に人手でき、ワックス類
の分散能にすぐれた共重合体を与える単量体として、炭
.素数1〜2oのアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ート、炭素数1〜1oのアルキル基を置換基として有す
るアルキルフエニル(メタ)アクリレート、スチレン、
α−メチルスチレン、炭素数6〜22を有するα−オレ
フインよりなる群から選ばれた少なくとも1種の単量体
が特に好ましい。
(1)の方法で重合体<C>を製造する場合に用いるこ
とのできる単量体の比率としては、前記のように、重合
後の重合体(C)中での含有量が構造単位(A)95〜
25重量%、構造単位(B)5〜75重量%となり、か
つ構造単位(A)と構造単位(B)の合計含有量が70
重量%以上となるような比率で用いて重合を行う必要が
ある。
従って、重合した後に構造単位(A)および構造単位(
B)以外の構造単位を生成する単量体を、本発明の効果
を損なわない範囲、すなわち該構造単位の重合体(C)
中の含有量が30重量%以下となる範囲で用いて、構造
単位(A)を生成する単量体および構造単位(B)を生
成する単量体と共重合させることができる。このような
構造単位(A)および構造単位(B)以外の構造単位を
生成−rる単量体の例としては、 (メタ)アクリル酸
(塩)、マレイン酸(塩)、フマル酸(塩)、クロトン
酸く塩)、イタコン酸(塩)などの各種不飽和カルボン
酸(塩);(メタ)アリルスルホン酸(塩);スルホエ
チル(メタ)アクリレート(塩)、スチレンスルホン酸
(塩)、ビニルスルホン酸く塩)、2−アクリルアミド
ー2−メチルプロパンスルホン酸(塩)などの各種スル
ホン酸く塩);(メタ)アクリルアミド、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミドなどの各種(メタ)アクリルアミド
;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ
ブロビル(メタ)アクリレートなどの各種アミノアルキ
ル(メタ)アクリレート;エチレン;塩化ビニル;アク
リ口ニトリルなどを挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上を用いることができる。
また、(1)の方法により重合体<C>を製造するには
、重合開始剤を用いて公知の方法により前記単量体成分
を共重合させればよい。共重合は溶媒中での重合や塊状
重合などの方法により行うことができる。
溶媒中での重合は回分式でも連続式でも行うことができ
、その際使用される溶媒としては、例えば水;メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソブロビルアルコール
などの低級アルコール;ベンゼン、トルエン、キシレン
、シクロヘキサン、n−ヘキサン、ジオキサンなどの芳
香族あるいは脂肪族あるいは複素環式化合物;酢酸エチ
ル;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン化合物
などが挙げられる。重合開始剤としては、例えば過硫酸
アンモニウムや過rL酸ナトリウムなどの過硫酸塩、ペ
ンゾイルパーオキシドやラウロイルバーオキシドなどの
パーオキシド、クメンハイドロバーオキシドなどのハイ
ドロパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ビスジメチルバレ口ニトリルなどの脂肪族アゾ化合物な
どが用いられる。この際アミン化合物などの促進剤を併
用することもできる。重合温度は、用いられる溶媒や重
合開始剤により適宜定められるが、通常O〜120℃の
範囲内で行われる。
塊状重合は、重合開始剤としてペンゾイルパーオキシド
やラウロイルパーオキシドなどのパーオキシド、クメン
ハイドロバーオキシドなどのハイドロパーオキシド、ア
ゾビスイソブチロニトリルなどの脂肪族アゾ化合物を用
い、50〜150℃の温度範囲内で行われる。
また、このように共重合して得られた共重合体は、その
ままでも使用することができるが、必要に応じて重合の
際使用した溶媒を分離除去または他の溶媒や水などと置
換して用いることができる。
また、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
物や酸化物や炭酸塩、アンモニア、有機アミンなどの塩
基性物質をpl{調整剤として添加したのち使用しても
よい。
次に、(2)の方法において重合体(C)を製造する場
合、変性に供せられる原科重合体および変性法としては
、 (イ)(メタ)アクリル酸系重合体を原料として、
変性後に構造単位(A)を生成するアルコールおよび構
造単位(B)を生成するアルコールあるいはハロゲン化
アルキルなどとのエステル化反応による方法、 (口)
構造単位(B)を有する(メタ)アクリル酸系共重合体
を原科として、構造単位(A)を生成するアルコールと
のエステル化反応による方法、 (ハ)構造単位(B)
を有する(メタ)アクリル酸系共重合体にアルキレンオ
キシドを付加して構造単位(A)を導入する方法、 (
二)(メタ)アクリル酸エステル系重合体を原科として
、変性後に構造単位(A)および構造単位(B)を生成
するアルコールとのエステル交換反応による方法、 (
ホ)(1)の方法や(2)の(イ)〜(二)の方法で得
られた重合体の中、ポリオキシアルキレン鎖の末端基が
一〇H基である重合体を原科重合体とし、末端一〇H基
をエーテル化により変性する方法などが挙げられる。
(2)の各方法で重合体(C)を得る場合は、いずれも
次の条件を満たす必要がある。すなわち、変性後の重合
体(C)中での構造単位(A)の含有量が95〜25重
量%、構造単位(B)の含有量が5〜75重量%なり、
かつ重合体(C)中での構造単位(A)および構造m位
(B)の合計含有漬が70重量%以」二となる必要があ
り、またアルキレンオキサイドを付加して構造単位 (
A)を導入する場合、付加後のボリオキシアルキレン鎮
中のエチレンオキシド単位の含有量が50重量%以上と
なる必要がある。
(イ)の方法について具体例を挙げれば、用いることの
できる原科重合体である(メタ)アクリル酸系重合体と
しては、ボリ(メタ)アクリル酸あるいはアクリル酸と
メタクリル酸との共重合体などが挙げられ、これらの重
合体と、ポリエチレングリコール、メトキシボリエチレ
ングリコール、メトキシポリエチレングリコールーボリ
ブロビレングリコール、エトキシポリエチレングリコー
ル、アリロキシポリエチレングリコールなどの構造単位
(A)を生成し得るアルコールの1種または2種以上、
およびブタノール、オクタノール、ドデカノール、オレ
イルアルコール、フェノール、ノニルフェノール、ベン
ジルアルコールなどの構造単位(B)を生成し得るアル
コールの1種または2種以上とを公知の方法によりエス
テル化して重合体(C)を得ることができる。
また、 (c7)の方法について具体例を挙げれば、原
料重合体としては、例えば炭素数1〜30のアルギル基
を有する(メタ)アクリレート、炭素数1〜10のアル
キル基を置換基として有するアルキルフエニル(メタ)
アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、炭素数
1〜30の置換基を有するα−オレフインなどの1種ま
たは2種以上と(メタ)アクリル酸との共重合体が挙げ
られ、これらの共重合体と、前記(イ)の方法で挙げた
構造単位(A)を生成するアルコールとを公知の方法に
よりエステル化する方法が挙げられる。
(ハ)の方法で用いることのできる原科重合体は、 (
口)の方法で挙げたものと同様の共重合体を挙げること
ができ、これらの共重合体にエチレンオキシドおよび必
要によりプロピレンオキシドやプチレンオキシドなとの
アルキレンオキシトを公知の方法て例加させることによ
り重合体(C)を得ることができる。
(二)の方法は、ポリ(メタ)アクリル酸メチルやポリ
(メタ)アクリル酸エチルなどのポリ(メタ)アクリル
故低級アルキルエステル、あるいはアクリル酸メチルと
メタクリル酸メチルとの共重合体などを原料重合体とし
、これらの重合体と、ポリエチレングリコール、メトキ
シボリエチレングリコール、メトキシポリエチレングリ
コールーボリプロビレングリコール、エトキシボリエチ
レングリコール、アリロキシポリエチレングリコールな
どの構造単位(A)を生成し得るアルコールの1種また
は2種以上およびブタノール、オクタノール、ドデカノ
ール、オレイルアルコール、フェノール、ノニルフェノ
ール、ベンジルアルコールなどの構造単位(B)を生成
し得るアルコールの1種または2種以上とを用いて、公
知の方法によりエステル交換反応させることにより重合
体(C)を得ることができる。
(ホ)の方法は、末端基が一〇H基であるポリオキシア
ルキレン鎖な有する重合体を原科とし、末端変性を行う
方法である。エーテル化変性の例としては、例えば該原
料重合体と、塩化メチル、臭化メチル、塩化エチル、塩
化プロビル、塩化アリルなどの炭素数1〜3のアルキル
基または炭素数2〜3のアルケニル基を有するハロゲン
化炭化水素の中から選ばれる1種以上とを用いて、公知
の方法によりウィリアムスン反応を行わせる方法などが
挙げられる。
本発明の乳化剤の他の成分である低分子イオンし 性界面活性剤(成分(命))を構成する炭素数8〜30
の疎水基としては、特に限定されるものではないが、例
えばオクチル基、ドデシル基、ヘブタデシル基などのア
ルキル基;デセニル基、8−へブタデセニル基、オレイ
ル基などのアルケニル基; 11−ヒドロキシヘブタデ
シル基、11−ヒトロキシウンデシル基などのヒドロキ
シアルキル基;オクチルフエニル基、ノニルフエニル基
、ナフチル基などのアリール基などを挙げることができ
る。このような疎水基を有する低分子イオン性界面活性
剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活
性剤、両性イオン界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えばラウリン酸(塩
)、ステアリン酸く塩)、オレイン酸(塩)、ワシノレ
イン酸(塩)、12−ヒドロキシステアリン酸(塩)な
どの脂肪酸(塩)またはその変性物;ラウリル硫酸エス
テル(塩)、ステアリル硫酸エステル(塩)などのアル
キル硫酸エステル(塩); ドデシルベンゼンスルホン
酸(塩)などのアルキルベンゼンスルホン酸(塩);ボ
リオキシエチレンドデシルエーテル硫酸エステル(塩)
、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル硫酸エス
テル(塩)、ボリオキシエチレン−see−アルキルエ
ーテル硫酸エステル(塩)などの高級アルコールエトキ
シレートの硫酸エステル(塩);α−オレフィンスルホ
ン酸く塩);アルキルナフタレンスルホン酸(塩);ジ
アルキルスルホコハク酸(塩);スルホコハク酸モノア
ルキルエステル(塩);高級アルコールエトキシレート
のスルホコハク酸モノエステル(塩);アルキル燐酸(
塩);硫酸化脂肪酸エステル(塩);石油スルホン酸(
塩);(ボリオキシエチレン)アルキルエーテルカルボ
ン酸く塩)などを挙げることができる。これらは、1種
または2種以上混合して使用することができる。
これらの低分子陰イオン性界面活性剤はいずれも疎水基
を有する酸またはその塩であるが、この塩の種類につい
ては特に制限はなく、例えばナトリウム塩、カリウム塩
などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩
などのアルカリ土類塩;アンモニウム塩;メチルアミン
塩、ジメチルアミン塩、トリメチルアミン塩、エチルア
ミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩などの
アルキルアミン塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノ
ールアミン塩、トリエタノールアミン塩などの7ルカノ
ールアミン塩;ピリジニウム塩などを挙げることができ
る。
低分子陽イオン性界面活性剤としては、例えばラウリル
アミン(塩)、ステアリルアミン(塩)、ペンジルアミ
ン(塩)などの第1級アミン(塩);ジラウリルアミン
(塩)、ジステアリルアミン(塩)などの第2級アミン
(塩):ラウリルジメチルアミン(塩)、ステアリルジ
メチルアミン(塩)などの第3級アミン(塩);ラウリ
ルトリメチルアンモニウム(塩)、ステアリルトリメチ
ルアンモニウム(塩)、ジステアリルジメチルアンモニ
ウム(塩)、ラウリルベンジルジメチルアンモニウム(
塩)、セチルビリジニウム(塩)などの第4級アンモニ
ウム(塩);(ジ)ヒドロキシエチルアルキルアミン(
塩);ボリオキシエチレンアルキルアミン(塩)などが
挙げられる。
これらの低分子陽イオン性界面活性剤は、アミン化合物
またはその塩、あるいは第4級アンモニウム塩であるが
、この塩の種類については特に制限はなく、例えばアミ
ン化合物の塩としては、酢酸塩、ギ酸塩、塩酸塩、臭化
水素塩などが、また第4級アンモニウム塩としては第4
級アンモニウムクロライドや第4級アンモニウムブロマ
イドなどを挙げることができる。
低分子両性イオン界面活性剤としては、例えばラワリル
アミノブロビオン酸(塩)、ステアリルアミノブロビオ
ン酸(塩)、ニトリロラウリルジ酢酸(塩)なとのアミ
ノ酸型両性イオンW面活性剤;ラウリルジメチルベタイ
ン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキ
シェチルベタイン、2−ウンデシルーN一カルボキシメ
チル〜N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
、2−ヘブタデシルーN−ソジウムカルボキシメチルー
N一カルボキシメチルオキシェチルイミダゾリニウムベ
タインなどのベタイン型両性イオン界面活性剤;レシチ
ンなどのリン酸エステル(塩)型両性イオン界面活性剤
;スルホン酸(塩)型両性イオン界面活性剤などを挙げ
ることができる。
本発明において使用されるワックス類としては、特に限
定されるものではないが、バラフィンヮウクス、マイク
ロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどの石油系ワ
ックス;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、
ライスワックス、木ろう、ホポバ油、パームワックスな
どの植物系ワックス;みつろう、ラノリン、鯨ろうなど
の動物系ワックス;モンタンワックス、オゾヶライトな
どの鉱物系ワックス;フィッシャー・トロプッシュワッ
クス、ポリエチレンワックスなどの合成炭化水素系ワッ
クス;上記記載の各種ワックス類を酸化変性した酸化バ
ラフィンワックス、酸化ポリエチレンワックスなどの酸
化系ワックス;マレイン化変性ワックス:硬化ヒマシ油
などの水素化ワックス;高級脂肪酸ワックス:高級脂肪
酸アミドヮックスなどの各種ワックス類を挙げることが
できる。これらワックス類はそれぞれ単独でも、あるい
は2種以上適宜混合して使用することができる。
ざらに、これらのワックス類と充分な相溶性を有する他
の疎水性物質を混合使用することができる。
このような疎水性物質としては、例えば石油樹脂やテル
ペン樹脂などの炭化水素系樹脂あるいはこれらの誘導体
、流動パラフィン、ケロシン、ターベン油などの炭化水
素系油やシリコン油などが挙げられる。
本発明において用いられる水性媒体としては、水を主成
分とするものであるが得られるワックス系水性エマルジ
ョンの粘度を調整するための水溶性高分子やp Hを調
整するためのアルカリ性物質や酸性物質などを含んでい
てもよい。
ワックス類を水性媒体中に乳化分散させて本発明のワッ
クス系水性エマルジョンを得るに際し乳化剤として使用
する高分子乳化剤および低分子イオン性界面活性剤の使
用割合については、高分子乳化剤20〜99重量%、低
分子イオン性界面活性剤1〜80重量%であり、好まし
くは高分子乳化剤30〜95重量%、低分子イオン性界
面活性剤5〜70重量%である。また、乳化剤の使用量
は、ワックス類100重量部に対し0.1〜25重量部
、好ましくは0.2〜20重量部である。乳化剤の使用
量が0.1重量部未満では分散安定性に優れたワックス
系水性エマルジョンが得られず、またワックス類の分散
粒子が粗大化しやすい。逆に25重屋部を超える多量と
してもワックス系水性エマルジョンの分散安定性は向上
せず、撥水効果や防水効果が低下するなどの弊害をもた
らす。
本発明のワックス系水性エマルジョン中のワックス類濃
度は用途に応じて適宜決定すればよいが、0.5〜75
重m%とするのが好ましい。特に、木発叫では40重量
%以上の高濃度でも安定性に優れたワックス系水性エマ
ルジョンが得られる。
本発明において、ワックス類を水性媒体中に分散させる
には、転相乳化法やコロイドミル、ホモミキサー 高圧
ホモジナイザーなどを用いた機械的乳化法など従来公知
の方法を採用すればよい。
通常の転相乳化法により本発明のワックス系水性エマル
ジョンを製造する実施態様を示せば次の通りである。
先ず、ワックス類をその溶融点以上に加熱して溶融ワッ
クスを調製し、その溶融ワックスに乳化剤を加え撹拌混
合する。その後、この乳化剤を含有した溶融ワックスに
、予めワックス類の溶融点以上に加熱した熱水を撹拌し
ながら徐々に添加し、エマルジョンを反転させて目的と
するワックス系水性エマルジョンを得る。
また、本発明のワックス系水性エマルジョンを製造する
他の実施態様としては次のものがある。
すなわち、水性媒体、乳化剤およびワックス類をワック
ス類の溶融点以上の温度下で撹拌し予備乳化した後、高
剪断乳化機を用いて均質化処理を行うことにより、目的
とするワックス系水性エマルジョンを得ることができる
。この場合の高剪断乳化機としては、例えばピストン型
高圧乳化機や超音波乳化機などのホモジナイザーが使用
できる。
また、乳化の際使用する本発明の乳化剤は、それぞれ単
独で用いてもよく、また同時に水性媒体中あるいは溶融
ワックス類中に混合させてから用いてもよい.また、一
度に添加投入してもよく連続的に、あるいは分割して添
加してもよい。
本発明のワックス系水性エマルジョンは、安定性や撥水
性などの諸性能を損なわない範囲で安定性を向上させる
ための他の高分子保護コロイド剤や各種界面活性剤、あ
るいは増粘剤、防錆剤、酸化防止剤、撥水性向上剤など
を含有していてもよい。
(発明の効果) 本発明のワックス系水性エマルジョンで使用する乳化剤
は、ワックス粒子に強固に吸着し、粒子の分散安定化に
寄与するため、従来の低分子界面活性剤などの乳化剤に
比較し、少ない使用量でも貯蔵安定性、機械的安定性、
希釈安定性、凍結融解安定性、化学的安定性、高温安定
性などに極めて優れたワックス系水性エマルジョンを提
供する。
また、本発明のワックス系水性エマルジョンで使用する
乳化剤は、それ自身の水溶液の起泡性がほとんどないた
め、これを用いて得られるワックス系水性エマルジョン
も泡立ちがほとんどない。
従って、取扱いが容易であり、また使用時に種々のトラ
ブルを引き起こすこともない。
さらに、本発明のワックス系水性エマルジョンは、乳化
剤を少量使用するだけで製造され、しかも塗布乾燥後、
ワックス被膜が水に接しても被膜から水中への乳化剤の
溶出がほとんどないため、紙、木材、無機水硬性材料、
繊維、樹脂、窯業、自動車、住宅建築物などに関連した
分野で撥水剤、防水剤や防湿剤として使用した場合、従
来のワックス系水性エマルジョンと比較し、高度の撥水
性、防水性、防湿性などを発揮するものである。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
.なお、特にことわりのない限り、部は重量部である。
参考例1 温度計、撹拌機、2本の滴下ロ一ト、ガス導入管および
還流冷却器を備えたフラスコにトルエン50部を仕込み
、撹拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に10
0℃に加熱した.その後、窒素気流下に同温度に維持し
ながら、構造単位(A)を生成する単量体としてメトキ
シボリエチレングリコールメタクリレート(1分子当り
平均で5個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均分
子量320)50部、構造単位(B)を生成する単量体
としてエチルメタクリレート(分子量114)50部お
よびトルエン50部からなる単量体混合溶液を120分
かけて滴下し、同時にもう一方の滴下ロ一トから、アゾ
ビスイソブチロニトリル2.0部およびトルエン50部
からなる重合開始剤溶液を180分かけて滴下した。滴
下終了後さらに同温度で60分間維持して重合を完了さ
せた。この時の、各単量体の重合率は、メトキシポリエ
チレングリコールメタクリレートがGPC分析の結果、
98%、エチルメタクリレートがガスクロマトグラフ分
析の結果、98%(以下の参考例においても同様に、構
造単位(A)を生成する単量体はGPC分析、その他の
単量体はガスクロマトグラフ分析により重合率を求めた
)であり、得られた重合体の平均分子量は、ボリスチレ
ンを標品としたGPC分析の結果、1.0万(以下の参
考例においても同様に、得られた共重合体の平均分子量
をGPC分析により求めた)であった。その後、減圧下
溶媒を留去することのより重合体(1)を得た。
参考例2 参考例1と同様の反応器にトルエン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に80℃に
加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しながら
、構造単位(A)を生成する単量体としてポリエチレン
グリコールモノアクノレート(1分子当り15個のエチ
レンオキシド単位を含むもの、平均分子ffi733)
85部、構造単位(B)を生成する単量体としてスチレ
ン(分子ftl04)15部およびトルエン50部から
なる単量体混合溶液を!20分かけて滴下し、同時にも
う一方の滴下ロートから、アゾビスイソブチロニトリル
0.5部およびトルエン50部からなる重合開始剤溶液
を180分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに同温度で60分間維持して重合を完
了させた。この時の各単量体の重合率は、ポリエチレン
グリコールモノアクリレートが98%、スチレンが99
%であり、得られた重合体の平均分子量は20万てあっ
た。その後、減圧下溶媒を留去することにより重合体(
2)を得た。
参考例3 参考例1と同様の反応器にベンゼン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に80℃に
加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しながら
、構造単位(A)を生成する単遺体としてメトキシポリ
エチレングリコール−ボリブロビレングリコールアクリ
レート(1分子当り平均で20個のエチレンオキシド単
位とIO個のプロピレンオキシド単位を含むもの、平均
分子量1 54B)70部、構造単位(B)を生成する
単量体として2−エチルへキシルアクリレート(分子量
1B4)30部およびベンゼン50部からなる単量体混
合溶液を120分かけて滴下し、同時にもう一方の滴下
ロ一トから、アゾビスイソブチロニトリル1.0部およ
びベンゼン50部からなる重合開始剤溶液を180分か
けて滴下した。
滴下終了後さらに同温度で60分間維持して重合を完了
させた。この時の各単量体の重合率は、メトキシボリエ
チレングリコールーボリブロビレングリコールアクリレ
ートが97%、2−エチルへキシルアクリレートが99
%であり、得られた重合体の平均分子量はlO万であっ
た。その後、減圧下溶媒を留去することにより重合体(
3)を得た。
参考例4 参考例1と同様にして反応器にイソブロビルアルコール
50部、構造単位(A)を生成する単量体としてエトキ
シポリエチレングリコールメタクリレー}(1分子当り
平均で10個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均
分子ffi555)70部、構造単位(B)を生成する
単量体としてオクチルメタクリレート(分子ff119
8)20部およびメチルアクリレート(分子量86)1
0部を仕込み、撹拌下にフラスコ内を窒素置換し窒素気
流下に80℃に加熱した。その後、窒素気流下に同温度
に維持しながら、滴下ロートからアゾビスジメチルバレ
ロニトリル10部およびイソブロビルアルコール50部
からなる重合開始剤溶液を30分かけて滴下した。滴下
終了後、さらに同温度で60分間維持して重合を完了さ
せた。この時の各単量体の重合率は、エトキシポリエチ
レングリコールメタクリレートが99%、オクチルメタ
クリレートが99%、メチルアクリレートが99%であ
り、得られた重合体の平均分子量は6万であった。その
後、減圧下溶媒を留去することにより重合体(4)を得
た。
参考例5 参考例lと同様の反応器にトルエン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に100℃
に加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しなが
ら、構造単位(A)を生成する単潰体としてエトキシボ
リエチレングリコールアクリレー}(1分子当り平均で
30個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均分子f
il 422)40部、構造単位(B)を生成する単量
体としてステアリルアクリレート(分子jl324)3
5部、構造単位(A)および構造単位(B)以外の構造
単位を生成する単量体としてアクリルアミド(分子11
71)25部およびトルエン50部からなる単量体混合
溶液を120分かけて滴下し、同時にもう一方の滴下ロ
一トから、アゾビスイソブチロニトリル1.5部および
トルエン50部からなる重合開始剤溶液を180分かけ
て滴下した。
滴下終了後、さらに同温度で60分間維持して重合を完
了させた。この時の各単量体の重合率は、エトキシポリ
エチレングリコールアクリレートが97%、ステアリル
アクリレートが99%、アクリルアミドが99%であり
、得られた重合体の平均分子量は3万であった。その後
、減圧下溶媒を留去することにより重合体(5)を得た
参考例6 参考例1と同様の反応器にトルエン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に100℃
に加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しなが
ら、構造単位(A)を生成する単量体としてn−ブロボ
キシポリエチレングリコールアクリレート(1分子当り
平均で70個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均
分子量319B)30部、構造単位(B)を生成する単
量体としてドデシルメタクリレート(分子量254)7
0部およびトルエン50部からなる単量体混合溶液を1
20分かけて滴下し、同時にもう一方の滴下ロ一トから
、ペンゾイルパーオキシド1.5部およびトルエン50
部からなる重合開始剤溶液を180分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに同温度で60分間維持して重合を完
了させた。
この時の各単量体の重合率は、n−ブロボキシポリエチ
レングリコールアクリレートが96%、ドデシルメタク
リレートが99%であり、得られた重合体の平均分子量
はl5万であった。その後、減圧下溶媒を留去すること
により重合体(6)を得た。
参考例7 参考例1と同様の反応器にイソブロビルアルコール50
部を仕込み、撹拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気
流下に80℃に加熱した。その後、窒素気流下に同温度
に維持しながら、構造単位(A)を生成する単量体とし
てエトキシポリエチレングリコールアクリレート(1分
子当り平均50個のエチレンオキシド単位を含むもの、
平均分子量2303)50部、構造単位(B)を生成す
る単量体としてドデシルアクリレート(分子fl240
)40部、構造単位(A)および構造単位(B)以外の
構造単位を生成する単量体としてメタクリル酸(分子f
l86)10部およびイソブロビルアルコール50部か
らなる単量体混合溶液を120分かけて滴下し、同時に
もう一方の滴下ロ一トから、アゾビスジメチルバレロニ
トリル1.0部およびイソブロビルアルコール50部か
らなる重合開始剤溶液を180分かけて滴下した。滴下
終了後、さらに同温度で60分間維持して重合を完了さ
せた。この時の各単量体の重合率は、エトキシポリエチ
レングリコールアクリレートが96%、ドデシルアクリ
レートが99%、メタクリル酸が97%であり、得られ
た重合体の平均分子量は2万であった。その後、減圧下
溶媒を留去することにより重合体(7)を得た。
参考例8 参考例1と同様の反応器にトルエン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に80℃に
加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しながら
、構造単位(A)を生成する単量体としてメトキシボリ
エチレングリコールメタクリレート(1分子当り平均で
10個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均分子量
541)65部、構造単位(B)を生成する単量体とじ
てブチルメタクリレート(分子fll42)25部、構
造単位(A)および構造単位(B)以外の構造単位を生
成する単量体としてジメチルアミノエチルメタクリレー
ト(分子fill57)10部およびトルエン50部か
らなる単量体混合溶液を120分かけて滴下し、同時に
もう一方の滴下ロ一トから、アゾビスジメチルバレロニ
トリル1.5部およびトルエン50部からなる重合開始
剤溶液を180分かけて滴下した。滴下終了後、さらに
同温度で60分間維持して重合を完了させた。この時の
各単量体の重合率は、メトキシポリエチレングリコール
メタクリレートが98%、プチルメタクリレートが99
%、ジメチルアミノエチルメタクリレートが99%であ
り、得られた重合体の平均分子量は7万であった。その
後、減圧下溶媒を留去することにより重合体(8)を得
た。
参考例9 参考例1と同様の反応器にトルエン50部を仕込み、撹
拌下にフラスコ内を窒素置換し、窒素気流下に100℃
に加熱した。その後、窒素気流下に同温度に維持しなが
ら、構造単位(A)を生成する単量体としてメトキシポ
リエチレングリコールアクリレー}(1分子当り平均で
20個のエチレンオキシド単位を含むもの、平均分子f
1967)60部、構造単位(B)を生成する単量体と
してスチレン(分子ffil04)25部およびl−デ
セン(分子ffil40)15部およびトルエン50部
からなる単量体混合溶液を120分かけて滴下し、同時
にもう一方の滴下ロ一トから、アゾビスイソブチロニト
リル1.5部およびトルエン50部からなる重合開始剤
溶液を180分かけて滴下した.滴下終了後、さらに同
温度で60分間維持して重合を完了させた。この時の各
単量体の重合率は、メトキシポリエチレングリコールア
クリレートが97%、スチレンが99%、l−デセンが
95%であり、得られた重合体の平均分子量は3万であ
った。その後、減圧下溶媒を留去することにより重合体
(9)を得た。
実施例1 参考例1で得られた■重合体(1)2.4部、ラウリン
酸カリウム0.6部、融点60〜62℃のバラフィンワ
ックス97部および温水100部を500m2トールビ
ーカーに取り70℃で加熱溶融し、ホモミキサー(50
00rpm,10分)で予備乳化した。さらに全量をピ
ストン型高圧ホモジナイザーにかけ吐出圧500kg/
cm2で均質後冷却し、固形分50重量%の水性ワック
スエマルジョン(1)を得た。このエマルジョンにおい
ては、粒径3μm以下の粒子は98重量%以上あった。
このエマルジョン(1)は下記試験法によって評価し、
その結果を表1に示した。
(1)靜置安定性 得られたエマルジョン10gをネジロ付き試験V(内径
14mm,  高さ160mm)に採取し、室温で放置
した後、エマルジョンの分離、凝集状態を粒度分布計を
用いて測定した。結果は、粒径3μm以上の粒子がエマ
ルジョン粒子全体の20重量%以上となるまでの期間を
測定し、次の基準に従って表示した。
◎: 1ケ月以上  ○:20日以上1ケ月未満Δ: 
lO日以上20日未満  X: 10日未満(2)水希
釈安定性 得られたエマルジョン0.2gと純水9.8gとをネジ
ロ付き試験管(内径1 4mm、高さ160m m )
に採取し、室温で放置した。エマルジョンの分離凝集状
態の測定は、 (1)靜置安定性試験法に準じて行い、
表示した。
(3)振盪安定性 得られたエマルジョンIOgをネジ口付き試験管(内径
14mm、高さ160mm)に採取し、振盪機(25O
rpm、室温)で水平に振盪した.エマルジョン゛の分
離凝集状態の測定は、 (1)靜置安定性試験法に準じ
て行い、次の基準に従って表示した。
◎: 10日以上  ○:3日以上10日未満△: 1
日以上3日未溝  X: 1日未満(4)硫酸ナトリウ
ムに対する安定性 得られたエマルジョン10gと濃度10重量%の硫酸ナ
トリウム水溶液5gをネジ口付き試験管(内径14mm
、高さ160mm)に採取し、室温で放置した。エマル
ジョンの分離凝集状態の測定は、(1)靜置安定性試験
法に準じて行い、表示した。
(5)高温安定性 得られたエマルジョン10gをネジロ付き試験管(内径
14mm、高さ160mm)に採取し、30分以上放置
しエマルジョンが分離する温度を肉眼で観察し、この分
離が生じる温度で表示した(測定温度は5℃間隔とした
)。
(6)起泡性 得られたエマルジョンIgと純水9gをネジロ付き試験
管(内径14mm.高さ160mm)に採取し、室温で
50回上下に振盪した後、1分間放置した時の体積増加
量を体積%で測定し、次の基準に従って表示した。
◎: l%未満  ○: 1%以上5%未満△:5%以
上10%未満  ×: 10%以上(以下余白) 実施例2 参考例2で得られた重合体(2)9部、ドデシル硫酸ナ
トリウム1部、融点80〜86℃のカルナウバワックス
90部を500mtl}−ルビーカーに取り、90℃で
加熱溶融し、温水10部を加えて半透明溶液とした。さ
らに、撹拌しながら90℃以上に加熱した温水を少量づ
つ90部添加した後冷却し、固形分50重量%の水性ワ
ックスエマルジョン(2)を得た。このエマルジョン(
2)において、粒径3μm以下のワックス粒子は98重
量%以上であった。エマルジョン(2)を実施例lと同
じ試験法により評価し、その結果を表1に示した。
尖施例3 参考例3で得られた重合体(3)4.0部、ボリオキシ
エチレン(n=3)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム1
.0部、融点80〜86℃のカルナウバワックス95部
および温水100部を500m2トールビーカーに取り
、90’Cで加熱溶融し、実施例1と同様の方法で乳化
し、固形分50重量%の水性ワックスエマルジョン(3
)を得た。このエマルジョン(3)において、粒径3μ
m以下の粒子は98重債%以上あった。このエマルジョ
ン(3)は実施例lと同じ試験法にて評価し、表1に示
した。
実施例4 参考例4で得られた重合体(4)1.5部、ボリオキシ
エチレン(n=20)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム
3.5部、融点80〜85℃のマイクロクリスタリンワ
ックス95部および温水100部を500mM}−ルビ
ーカーに取り、90℃で加熱溶融し、実施例1と同様の
方法で乳化し、固形分50重一量%の水性ワックスエマ
ルジョン(4)を得た。このエマルジョン(4)におい
て、粒径3μm以下の粒子は98重量%以上あった。こ
のエマルジョン(4)は実施例1と同様の試験法により
評価し、その結果を表1に示した。
実施例5 参考例5で得られた重合体(5)9.0部、n −ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0部、融点66
〜71℃のキャンデリラワックス90部を500mM}
−ルビーカーに取り、90℃で加熱溶融し、温水10部
を加えて半透明溶液とした。
さらに、撹拌しながら90℃以上に加熱した温水を少量
づつ90部添加した後、冷却して固形分50重量%の水
性ワックスエマルジョン(5)を得た。このエマルジョ
ン(5)において、粒径3μm以下の粒子は98重量%
以上あり、このエマルジョン(5)は実施例lと同様の
試験法によって評価し、その結果を表1に示した。
実施例6 参考例6で得られた重合体(6)4.5部、n−オクタ
デシルトリメチルアンモニウムブロマイド0.5部、融
点80〜83℃のポリエチレンワックス95部および温
水100部を500mM }ールビーカーに取り、90
℃で加熱溶融し、実施例1と同様の方法で乳化して、固
形分50MIk%の水性ワックスエマルジョン(6)を
得た。このエマルジョン(6)において、粒径3μm以
下の粒子は98重量%以上あった。このエマルジョン(
6)は実施例lと同様の試験法により評価し、その結果
を表1に示した。
実施例7 参考例7で得られた重合体(7)5.7部、ポリオキシ
エチレン(n=9)−s ec−アルキル(CI2〜C
I4)エーテルのスルホコハク酸半エステルナトリウム
塩0.3部、融点50〜52℃のパラフィンワックス9
4部および苛性ソーダ0.27部を溶解させた温水10
0部を500mJ2}−ルビーカーに取り、60℃で加
熱溶融し、実施例1と同様の方法で乳化して固形分50
重量%の水性ワックスエマルジョン(7)を得た。この
エマルジョン(7)において、粒径3μm以下の粒子は
98重量%以上あった。このエマルジョン(7)は実施
例lと同様の試験法により評価し、その結果を表1に示
した。
実施例8 参考例8で得られた重合体(8)4.0部、n −ドデ
シルアミン塩酸塩1.0部、融点69〜87℃のモンタ
ンワックス95部および温水100部を500mR}−
ルビーカーに取り、90℃で加熱溶融し、実施例lと同
様の方法で乳化して固形分50重潰%の水性ワックスエ
マルジョン(8)を得た。このエマルジョン(8)にお
いて、粒径3μm以下の粒子は98重量%以上あフた。
このエマルジョン(8)は実施例lと同様の試験法によ
り評価し、その結果を表1に示した。
実施例9 参考例9で得られた重合体(9)1.2部、ボリオキシ
エチレン(n=3) −n−ドデシルエーテル酢酸ナト
リウム0.8部、融点89〜99℃の酸化ポリエチレン
ワックス(酸価30)28部、融点60〜62℃のパラ
フィンワックス70部を500m9.トールビーカーに
取り、100℃で加熱溶融した後、苛性ソーダ0.6部
を溶解させた温水100部を加え、95℃で加熱溶解し
、実施例lと同様の方法で乳化し、固形分50重量%の
水性ワックスエマルジョン(9)を得た。このエマルジ
ョン(9)において、粒径3μm以下の粒子は98重漬
%以上あった。このエマルジョン(9)は実施例lと同
様の試験法によって評価し、その結果を表1に示した。
実施例lO 参考例5で得られた重合体(5)3.5部、ステアリル
ジメチルベタイン1.6部、融点60〜62℃のバラフ
ィンワックス95部および温水100部を500mM}
−ルビーカーに取り、70℃で加熱溶融し、実施例lと
同様の方法で乳化し固形分50重量%の水性ワックスエ
マルジョン(10)を得た。このエマルジョン(10)
において、粒径3μm以下の粒子は98重量%以上あっ
た。このエマルジョン(10)は実施例1と同様の試験
法により評価し、その結果を表1に示した。
実施例11 参考例7で得られた重合体(7)2.7部、ポリオキシ
エチレン(n=!0)ラウリルエーテルのモノリン酸エ
ステルナトリウム塩0.3部、融点60〜62℃のバラ
フィンワックス97部および温水100部を500m.
2}−ルビーカーに取り、70℃で加熱溶融し、実施例
lと同様の方法で乳化し固形分50重量%の水性ワック
スエマルジョン(11)を得た。このエマルジョン(l
1)において、粒径3μm以下の粒子は98重量%以上
あった。このエマルジョン(l1)は実施例1と同様の
試験法により評価し、その結果を表1に示した。
実施例12 参考例3で得られた重合体(3)9部、ラウリルアミノ
ブロビオン酸ナトリウム1部、融点80〜86℃のカル
ナウバワックス45部、融点60〜62℃のバラフィン
ワックス45部および温水100部を500m4}−ル
ビーカーに取り、90℃でプロペラ型撹拌羽根を用い1
5分間撹拌した後、冷却して固形分50重量%の水性ワ
ックスエマルジョン(12)を得た。このエマルジョン
(12)において、粒径3μm以下の粒子は98重竜%
以上あった。このエマルジョン(l2)は実施例lと同
様の試験法により評価し、その結果を表1に示した。
比較例l 参考例lで得られた重合体(1)10部、融点60〜6
2℃のバラフィンワックス90部および温水100部を
500m2}−ルビーカーに取り、70℃で加熱溶融し
、実施例1と同様の方法で乳化して、固形分50重量%
の水性ワックスエマルジョン(13)を得た。このエマ
ルジョン(13)において、粒径3μm以下の粒子は9
8重量%以上あフた。このエマルジョン(13)は実施
例1と同様の試験法により評価し、その結果を表1に示
した。
比較例2 参考例2で得られた重合体(2)10部、融点80〜8
6℃のカルナウバワックス90部および温水100部を
500mJ2}−ルビーカーに取り、90℃で加熱溶融
し、実施例1と同様の方法で乳化して、水性ワックスエ
マルジョン(l4)を得たが、冷却した後エマルジョン
は凝集して安定なカルナウバワックスの水性エマルジョ
ンを得ることはできなかフた。
比較例3 ソルビタンモノステアレート5部、ボリオキシエチレン
(n=25)モノステアレート5部、融点60〜62℃
のパラフィンワックス90部および温水100部を50
0mM}−ルビーカーに取り、70℃で加熱溶融し、実
施例lと同様の方法で乳化して、固形分50重量%の水
性ワックスエマルジョン(l5)を得た。このエマルジ
ョン(15)において、粒径3μm以下の粒子は98重
量%以上であった。このエマルジョン(l5)は実施例
lと同様の試験法により評価し、その結果を表lに示し
た。
比較例4 ステアリン酸ナトリウム10部、融点60〜62℃のパ
ラフィンワックス90部および温水100部を500m
兄トールビーカーに取り、70℃で加熱溶融し、実施例
1と同様の方法で乳化して固形分50重量%の水性ワッ
クスエマルジョン(16)を得た。このエマルジョン(
l6)において、粒径3μm以下の粒子は98重量%以
上あった。このエマルジョン(l6)は実施例lと同様
の試験法により評価して、その結果を表1にボした。
比較例5 ステアリン酸ナトリウムlO部、融点80〜86℃のカ
ルナウバワックス90部を500mM }ールビーカー
に取り、90℃で加熱溶融し、温水10部を加えて半透
明溶液とした。さらに90℃以上に加熱した温水をプロ
ペラで撹拌しながら少量づつ90部添加した後、冷却し
て固形分50重量%の水性ワックスエマルジョン(l7
)を得た。
このエマルジョン(17)のおいて、粒径3μm以下の
粒子は98重量%以上あった。このエマルジョン(17
)は実施例lと同様の試験法により評価し、その結果を
表lに示した。
比較例6 スチレンーマレイン酸モノメチルエステル共重合体(モ
ル比2:1)のカリウム塩lO部、融点60〜62℃の
パラフィンワックス90部および温水100部を500
m9.}−ルビーカーに取り、70℃で加熱溶融し、実
施例1と同様の方法で乳化して固形分50重量%の水性
ワックスエマルジョン(18)を得た。このエマルジョ
ン(l8)において、粒径3μm以下の粒子は98重量
%以上あった。このエマルジョン(18)は実施例1と
同様の試験法により評価し、その結果を表1に示した。
(以下余白) なお、実施例l、7、9、1l、比較例l、3、4、6
て得られた水性ワックスエマルジョン(1)(7)、 
(9)、 (l1)、 (I3)、 (l5)(16)
、 (18)の耐水性を下記方法で評価した。結果を表
1に示した。
(1)  ステキヒトサイズ度法 水性ワックスエマルジョンを固形分で1重量%含有する
浴中に坪量1 1 5 g/m2の無サイズ紙を1分間
浸漬し、その後ローラーがけすることによりビックアッ
プ量1.5g/m2の試験紙を調製し、120℃でlO
分間乾燥した。以後、JISP8122に準爬してサイ
ズ度を測定した。
(2)全吸水試験法(石膏) 石膏(β半水石膏)100部、水性ワックスエマルジョ
ン2部(固形分1部含有)、純水79部を混合してスラ
リーとし、これを注型した後、70℃で2.5時間乾燥
し評価サンプルとした。このサンプルを秤量した(Wθ
)後、これを20±1℃の水中に水平に置き2時間靜置
した。2時間経過した後試験片を取り出し、表面に付着
していろ水を拭き取った後、質ffi(W+)を測定し
、次式により全吸水率(%)を算出した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は水素またはメチル基であり、Xは全ア
    ルキレンオキシド残基の合計重量に対して50重量%以
    上のエチレンオキシド残基を含んでなる炭素数2〜4の
    アルキレンオキシド残基であり、nは3〜100の整数
    であり、R^2は水素、炭素数1〜3のアルキル基また
    は炭素数2〜3のアルケニル基である)で表される構造
    単位(A)の少なくとも1種と 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^3は水素またはメチル基であり、R^4は
    炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、アリール
    基、アラルキル基、環状アルキル基、環状アルケニル基
    または−COOR^5(ここで、R^5は炭素数1〜3
    0のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキ
    ル基、環状アルキル基または環状アルケニル基である)
    )で表される構造単位(B)の少なくとも1種とを含有
    し、 構造単位(A)の含有量が95〜25重量%、構造単位
    (B)の含有量が5〜75重量%、構造単位(A)と構
    造単位(B)との合計含有量が70重量%以上であり、
    かつ平均分子量が1,000〜500,000の範囲に
    ある重合体(C)からなる高分子乳化剤と (b)炭素数8〜30の疎水基およびイオン性を示す基
    を有する低分子イオン性界面活性剤とからなる乳化剤を
    必須成分として含有することを特徴とするワックス系水
    性エマルジョン。
  2. (2)乳化剤中の高分子乳化剤および低分子イオン性界
    面活性剤の割合がそれぞれ20〜99重量%および1〜
    80重量%である請求項(1)に記載のワックス系水性
    エマルジョン。
  3. (3)ワックス類100重量部に対して乳化剤を0.1
    〜25重量部含有する請求項(1)に記載のワックス系
    水性エマルジョン。
  4. (4)ワックス類の含有量が0.5〜75重量%である
    請求項(1)に記載のワックス系水性エマルジョン。
  5. (5)請求項(1)に記載の乳化剤を用いてワックス類
    を水性媒体中に乳化分散することを特徴とするワックス
    系水性エマルジョンの製造方法。
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