JPH02278642A - 磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒子線加速装置 - Google Patents
磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒子線加速装置Info
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- JPH02278642A JPH02278642A JP1098956A JP9895689A JPH02278642A JP H02278642 A JPH02278642 A JP H02278642A JP 1098956 A JP1098956 A JP 1098956A JP 9895689 A JP9895689 A JP 9895689A JP H02278642 A JPH02278642 A JP H02278642A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒
子線加速装置に係り、特に、加速電圧の高い超高圧電子
顕微鏡等に用いるのに好適な磁気シールド装置およびこ
れを用いた荷電粒子線加速装置に関するものである。
子線加速装置に係り、特に、加速電圧の高い超高圧電子
顕微鏡等に用いるのに好適な磁気シールド装置およびこ
れを用いた荷電粒子線加速装置に関するものである。
(従来の技術)
従来技術の超高圧電子顕微鏡用の荷電粒子線加速装置に
関しては、例えば大阪大学工学部電子ビム研究施設、昭
和56年12月発行の「電子ビム研究」第3巻、“30
0万ボルト超高圧電子顕微鏡の加速系の改良”の第1真
から第2頁において論じられている。
関しては、例えば大阪大学工学部電子ビム研究施設、昭
和56年12月発行の「電子ビム研究」第3巻、“30
0万ボルト超高圧電子顕微鏡の加速系の改良”の第1真
から第2頁において論じられている。
周知のように、荷電粒子線加速装置は、直流高電圧発生
部と直流多段加速管を主要部として構成されており、直
流高電圧発生部ではコツククロフトーワルトン(CW)
型直流高電圧発生回路(以下、CW回路と略する)が用
いられている。
部と直流多段加速管を主要部として構成されており、直
流高電圧発生部ではコツククロフトーワルトン(CW)
型直流高電圧発生回路(以下、CW回路と略する)が用
いられている。
このような構成の荷電粒子線加速装置では、CW回路を
流れる交流電流によって誘起される磁界による電子線の
仮想源の振れや、加速管での電子線の偏向を低減するた
めに、直流高電圧発生部と直流多段加速管との磁気シー
ルド性か重要となる。
流れる交流電流によって誘起される磁界による電子線の
仮想源の振れや、加速管での電子線の偏向を低減するた
めに、直流高電圧発生部と直流多段加速管との磁気シー
ルド性か重要となる。
例えば加速管の長さが4.5m1加速電圧が3MVの場
合の交流磁界による仮想源の振れは50μm程度となり
(ただし、CW回路励磁電流による交流磁界を0.01
A/mとして計算)、これは仮想源の振れが無いと仮定
した場合のタングステンヘアピン陰極のクロスオーバ径
(数十μm)に比べて大きく、ビーム輝度低下の原因と
なる。
合の交流磁界による仮想源の振れは50μm程度となり
(ただし、CW回路励磁電流による交流磁界を0.01
A/mとして計算)、これは仮想源の振れが無いと仮定
した場合のタングステンヘアピン陰極のクロスオーバ径
(数十μm)に比べて大きく、ビーム輝度低下の原因と
なる。
したがって、交流磁界による仮想源の振れを、使用する
陰極のクロスオーバ径に対して十分小さくする必要があ
る。
陰極のクロスオーバ径に対して十分小さくする必要があ
る。
このような交流磁界の影響を低減するために、従来技術
においては、たとえば特願昭61200699号公報に
記載されるように、多段加速管と直流高電圧発生部とを
、それぞれ別のシルトタンク(円筒型磁気遮蔽体)に収
納し、それぞれを抵抗ケーブルあるいは導体ケーブルで
接続する方法、特開昭57−5300号公報に記載され
るように、多段加速管の周囲に導電性シールド板を設置
する方法、あるいは、多段加速管を収納したタンクと直
流高電圧発生部を収納したタンクとを、それぞれの高圧
側においてシールド材を用いたパイプ等で連結し、電気
的接続は前記パイプ中を通した導体ケーブルによって行
う方法等が提案されていた。
においては、たとえば特願昭61200699号公報に
記載されるように、多段加速管と直流高電圧発生部とを
、それぞれ別のシルトタンク(円筒型磁気遮蔽体)に収
納し、それぞれを抵抗ケーブルあるいは導体ケーブルで
接続する方法、特開昭57−5300号公報に記載され
るように、多段加速管の周囲に導電性シールド板を設置
する方法、あるいは、多段加速管を収納したタンクと直
流高電圧発生部を収納したタンクとを、それぞれの高圧
側においてシールド材を用いたパイプ等で連結し、電気
的接続は前記パイプ中を通した導体ケーブルによって行
う方法等が提案されていた。
(発明が解決、しようとする課題)
上記した従来技術では、いずれもシールド部材(シール
ドタンク、シールド板)が導電体であったために、CW
回路からの磁界によってその表面に表面電流が流れてし
まい、この表面電流によって新たな磁界か発生し、これ
が電子線の仮想源を振動させたり、加速管内で電子線を
偏向させてしまうという問題があった。
ドタンク、シールド板)が導電体であったために、CW
回路からの磁界によってその表面に表面電流が流れてし
まい、この表面電流によって新たな磁界か発生し、これ
が電子線の仮想源を振動させたり、加速管内で電子線を
偏向させてしまうという問題があった。
また、シールド部材が導電体であるために、高電圧が印
加されている多段加速管を該シールド部材に固定するこ
とができず、そのほかにも多段加速管を固定する手段が
なかったために、多段加速管がCW回路あるいは外部か
らの振動の影響を受けてしまい、安定した荷電粒子線を
得ることができなかった。
加されている多段加速管を該シールド部材に固定するこ
とができず、そのほかにも多段加速管を固定する手段が
なかったために、多段加速管がCW回路あるいは外部か
らの振動の影響を受けてしまい、安定した荷電粒子線を
得ることができなかった。
したがって、このような構成の荷電粒子線加速装置を電
子顕微鏡用の電子ビーム照射源として用いると、高分解
能、高性能分析か困難であった。
子顕微鏡用の電子ビーム照射源として用いると、高分解
能、高性能分析か困難であった。
さらに、特に特願昭61−200699号公報に記載さ
れた方式の装置、および2つのタンクを高圧側において
パイプ等で連結する方式の装置では、シールド用のタン
クが2つ必要になるために、装置が大型化してしまい、
また、タンク内に充填する絶縁ガスの量が多くなるため
に、保守費用等が高くなってしまうという問題もあった
。
れた方式の装置、および2つのタンクを高圧側において
パイプ等で連結する方式の装置では、シールド用のタン
クが2つ必要になるために、装置が大型化してしまい、
また、タンク内に充填する絶縁ガスの量が多くなるため
に、保守費用等が高くなってしまうという問題もあった
。
本発明の目的は、以上に述べた問題点を解決した磁気シ
ールド装置、およびこれを多段加速管のシールド材とし
て用いることによって、直流高電圧発生部と直流多段加
速管とを磁気的に効率良く遮蔽し、直流高電圧発生部に
おいて生じる静電誘導に基づく影響を回避した小形な荷
電粒子線用高電圧発生装置を提供することにある。
ールド装置、およびこれを多段加速管のシールド材とし
て用いることによって、直流高電圧発生部と直流多段加
速管とを磁気的に効率良く遮蔽し、直流高電圧発生部に
おいて生じる静電誘導に基づく影響を回避した小形な荷
電粒子線用高電圧発生装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
前記の問題点を解決するために、本発明は以下のような
手段を講じた。
手段を講じた。
(1)磁気シールド装置は、複数のシールド電極を、そ
れぞれが互いに絶縁され、かつ互いの端部分が一定の間
隙を置いて重なるように絶縁性物質内に埋設することに
よって構成した。
れぞれが互いに絶縁され、かつ互いの端部分が一定の間
隙を置いて重なるように絶縁性物質内に埋設することに
よって構成した。
(2)荷電粒子線加速装置では、その多段加速管を覆う
磁気シールド装置を前記(1)の磁気シールド装置で構
成し、その際、複数のシールド電極をリング状にして、
磁気シールド装置を円筒型とした。
磁気シールド装置を前記(1)の磁気シールド装置で構
成し、その際、複数のシールド電極をリング状にして、
磁気シールド装置を円筒型とした。
(作用)
上記した構成によれば、以下のような作用効果が達成さ
れる。
れる。
(1)上記した構成の磁気シールド装置によれば、遮蔽
しようとする磁場によって生じる表面電流を阻止するこ
とができるので、表面電流による新たな磁場の発生を防
止することができ、さらに磁気遮蔽率を向上させること
ができる。
しようとする磁場によって生じる表面電流を阻止するこ
とができるので、表面電流による新たな磁場の発生を防
止することができ、さらに磁気遮蔽率を向上させること
ができる。
(2)上記した構成の磁気シールド装置において、リン
グ状のシールド電極を用いることによってその形状を円
筒型とし、該円筒型のシールド装置で荷電粒子線加速装
置の多段加速管を覆うようにすれば、磁場による電子線
の仮想源の振動、電子線の偏向をさらに効率良く防止で
き、安定した荷電粒子線を得ることができるようになる
。
グ状のシールド電極を用いることによってその形状を円
筒型とし、該円筒型のシールド装置で荷電粒子線加速装
置の多段加速管を覆うようにすれば、磁場による電子線
の仮想源の振動、電子線の偏向をさらに効率良く防止で
き、安定した荷電粒子線を得ることができるようになる
。
(3)上記した構成の磁気シールド装置は絶縁部分をも
有するため、上記(2)のように該磁気シールド装置を
荷電粒子線加速装置の多段加速管を覆う円筒型磁気シー
ルド装置に適用すれば、磁気シルト装置と前記加速管と
の固定か容易に行われるようになり、加速管の振動を防
止できるようになる。
有するため、上記(2)のように該磁気シールド装置を
荷電粒子線加速装置の多段加速管を覆う円筒型磁気シー
ルド装置に適用すれば、磁気シルト装置と前記加速管と
の固定か容易に行われるようになり、加速管の振動を防
止できるようになる。
(実施例)
以下に、図面を参照して本発明の詳細な説明する。第2
図は本発明の一実施例である荷電粒子線加速装置の構成
を示した図である。
図は本発明の一実施例である荷電粒子線加速装置の構成
を示した図である。
本実施例の荷電粒子線加速装置では、その高電圧発生部
が、直流コンデンサ1 (1−1〜1n)、および整流
器2によって構成される対称型CW回路を十数段に組合
わた対称型多段CW回路50によって構成されている。
が、直流コンデンサ1 (1−1〜1n)、および整流
器2によって構成される対称型CW回路を十数段に組合
わた対称型多段CW回路50によって構成されている。
発振器9からは5KHz程度の駆動周波数の信号が出力
され、変調器8によって振幅変調された後に増幅器7に
出力される。増幅器7から出力された信号は、陽極電源
5によって付勢される出力管6によって高周波トランス
4の一次側に供給され、該高周波トランス4の二次側電
圧が前記対称型多段CW回路50の一次側に供給される
。
され、変調器8によって振幅変調された後に増幅器7に
出力される。増幅器7から出力された信号は、陽極電源
5によって付勢される出力管6によって高周波トランス
4の一次側に供給され、該高周波トランス4の二次側電
圧が前記対称型多段CW回路50の一次側に供給される
。
このとき、多段CW回路50からの直流発生電圧を10
0OKVとしたいときには、CW回路の段数が15段で
あれば、70 K vp−pの交流電圧がCW回路の一
次側に供給されるようにする。
0OKVとしたいときには、CW回路の段数が15段で
あれば、70 K vp−pの交流電圧がCW回路の一
次側に供給されるようにする。
CW回路50によって得られた直流高電圧は、抵抗31
とフィルターコンデンサ16とによって構成されるフィ
ルタ回路によってそのリップル成分を約1/20に低減
された後に多段加速管30のウェネルト電極19に供給
される。さらに、該直流高電圧は二次側フィラメントト
ランス15を介して分圧抵抗列17の一端にも供給され
る。
とフィルターコンデンサ16とによって構成されるフィ
ルタ回路によってそのリップル成分を約1/20に低減
された後に多段加速管30のウェネルト電極19に供給
される。さらに、該直流高電圧は二次側フィラメントト
ランス15を介して分圧抵抗列17の一端にも供給され
る。
分圧抵抗列17の一端に供給された電圧は、分圧抵抗1
7−1〜17−nによってなるべくは均等に分圧され、
各加速電極20−1〜20−nに印加される。
7−1〜17−nによってなるべくは均等に分圧され、
各加速電極20−1〜20−nに印加される。
また、電子顕微鏡においては、加速電圧の安定性か重要
であるため、前記直流発生電圧を基準抵抗14によって
分圧して検出電圧を取り出し、この検出電圧を差動増幅
器10において基準電圧源11の基準電圧と比較し、前
記検出電圧と基準電圧との差に基づいて該差動増幅器1
0で変調器8を制御することによって電圧の安定化を計
っている。
であるため、前記直流発生電圧を基準抵抗14によって
分圧して検出電圧を取り出し、この検出電圧を差動増幅
器10において基準電圧源11の基準電圧と比較し、前
記検出電圧と基準電圧との差に基づいて該差動増幅器1
0で変調器8を制御することによって電圧の安定化を計
っている。
このような制御方法によれば、変動率がlXl0’オー
ダの安定した出力電圧が得られる。
ダの安定した出力電圧が得られる。
フィラメント駆動電源12は、−次側フィラメントトラ
ンス13を介して100KHz程度の駆動周波数の電力
をフィルタコンデンサ16に供給する。フィルタコンデ
ンサ16に供給された電力は、二次側フィラメントトラ
ンス15を介して電子銃フィラメント18に供給され、
これか電子銃フィラメント18の加熱電力となる。
ンス13を介して100KHz程度の駆動周波数の電力
をフィルタコンデンサ16に供給する。フィルタコンデ
ンサ16に供給された電力は、二次側フィラメントトラ
ンス15を介して電子銃フィラメント18に供給され、
これか電子銃フィラメント18の加熱電力となる。
また、本実施例では、CW回路50の各段の直流コンデ
ンサ1−1〜1−nに発生する直流電圧が、後に詳述す
るシールドタンク21の各部に供給されている。
ンサ1−1〜1−nに発生する直流電圧が、後に詳述す
るシールドタンク21の各部に供給されている。
このような構成の荷電粒子線加速装置では、CW回路5
0が駆動されると、その駆動電流によって、多段加速管
の電子ビームeの照射軸に対して直角方向の交流磁場が
作用する。
0が駆動されると、その駆動電流によって、多段加速管
の電子ビームeの照射軸に対して直角方向の交流磁場が
作用する。
本実施例では、電子ビームeへの前記交流磁場を遮蔽す
るために、多段加速管30の加速電極20−1〜20−
〇をバーマロ・rあるいはパーマロイとアルミとによっ
て構成し、これによって磁気遮蔽率を約1/30程度に
している。
るために、多段加速管30の加速電極20−1〜20−
〇をバーマロ・rあるいはパーマロイとアルミとによっ
て構成し、これによって磁気遮蔽率を約1/30程度に
している。
さらに、本実施例においては、多段加速管30の周囲を
、絶縁材と磁気シールド電極とを組み合わせたシールド
タンク21で覆うようにしている。
、絶縁材と磁気シールド電極とを組み合わせたシールド
タンク21で覆うようにしている。
第1図は、前記シールドタンク21の内部構造を説明す
るための図である。
るための図である。
同図(a)において、シールドタンク21は、互いに直
径の異なるリング状のシールド電極31(31a〜31
c)および32 (32a 〜32c)を、その高さ方
向において互いの端部分が一定の間隙を置いて重なるよ
うに、エポキシ樹脂等の絶縁性物質34内に埋め込むこ
とによって構成されている。なお、同図(b)は、前記
シールドタンク21の側壁部の部分断面図である。
径の異なるリング状のシールド電極31(31a〜31
c)および32 (32a 〜32c)を、その高さ方
向において互いの端部分が一定の間隙を置いて重なるよ
うに、エポキシ樹脂等の絶縁性物質34内に埋め込むこ
とによって構成されている。なお、同図(b)は、前記
シールドタンク21の側壁部の部分断面図である。
このような構成によれば、CW回路からの交流磁場がシ
ールドタンク21によってほぼ完全に遮蔽されるので、
多段加速管30内の電子ビームeが該交流磁場の影響を
受けることがない。
ールドタンク21によってほぼ完全に遮蔽されるので、
多段加速管30内の電子ビームeが該交流磁場の影響を
受けることがない。
したがって、仮想源の振れや電子ビームの偏向を低減で
きるので、安定した荷電粒子を得ることができるように
なり、これを電子顕微鏡に適用すれば、輝度、解像度が
向上する。
きるので、安定した荷電粒子を得ることができるように
なり、これを電子顕微鏡に適用すれば、輝度、解像度が
向上する。
さらに本実施例によれば、それぞれのシールド電極が絶
縁性物質34によって互いに絶縁されているので、シー
ルドタンク21表面を表面電流が流れなくなる。
縁性物質34によって互いに絶縁されているので、シー
ルドタンク21表面を表面電流が流れなくなる。
したがって、表面電流による新たな磁場の発生を防止で
き、電子ビームeが受ける磁場の影響をさらに少なくす
ることができるようになる。
き、電子ビームeが受ける磁場の影響をさらに少なくす
ることができるようになる。
なお、シールド電極の重ね方および重ね段数は上記とは
限らず、例えば同図(C)に示したように、直径が前記
リング状シールド電極32よりもさらに小さいリング状
シールド電極33を、リング状シールド電極32の内側
にさらに埋め込み、3段重ね、あるいはそれ以上重ねる
ようにしても良い。
限らず、例えば同図(C)に示したように、直径が前記
リング状シールド電極32よりもさらに小さいリング状
シールド電極33を、リング状シールド電極32の内側
にさらに埋め込み、3段重ね、あるいはそれ以上重ねる
ようにしても良い。
さらに、シールド電極は完全に絶縁性物質34内に埋設
する必要はなく、その一部分が表面に露出するように埋
設しても良い。
する必要はなく、その一部分が表面に露出するように埋
設しても良い。
なお、本実施例においては、前記したようにCW回路5
0の各段の直流コンデンサ1−1〜1nに発生する直流
電圧が、該直流電圧に相当する電圧が印加される加速電
極と対向する位置にあるリング状シールド電極に、接続
線45−1〜45−3(n)を介して印加され、加速電
極と該加速電極に対向する位置のシールド電極とは、は
ぼ同電位に保たれる。したがって、さらに安定したシー
ルド効果が得られるようになる。
0の各段の直流コンデンサ1−1〜1nに発生する直流
電圧が、該直流電圧に相当する電圧が印加される加速電
極と対向する位置にあるリング状シールド電極に、接続
線45−1〜45−3(n)を介して印加され、加速電
極と該加速電極に対向する位置のシールド電極とは、は
ぼ同電位に保たれる。したがって、さらに安定したシー
ルド効果が得られるようになる。
本実施例のシールドタンク21によって多段加速管の周
囲を覆うと、磁気遮蔽率を約1/10程度にすることが
できる。
囲を覆うと、磁気遮蔽率を約1/10程度にすることが
できる。
第3図は本発明を適用した荷電粒子線加速装置の断面図
、第4図はそのA−B断面図であり、第1図または第2
図と同一の符号は同一または同等部分を表している。
、第4図はそのA−B断面図であり、第1図または第2
図と同一の符号は同一または同等部分を表している。
本実施例においては、加速管30をシールドタンク21
で覆うと共に、CW回路の各段に用いられるフープ23
の内側であって、CW回路とシールドタンクとの間にシ
ールド材24.25を設置した点が特徴的である。
で覆うと共に、CW回路の各段に用いられるフープ23
の内側であって、CW回路とシールドタンクとの間にシ
ールド材24.25を設置した点が特徴的である。
このような構成によれば、磁気遮蔽率がさらに1/2程
度になる。
度になる。
なお、上記したシールドタンク21、シールド材24.
25等は、高圧タンク22内に設置され、その内部には
絶縁ガスが充填されている。
25等は、高圧タンク22内に設置され、その内部には
絶縁ガスが充填されている。
したがって本実施例では、加速電極による遮蔽率が1/
30. シールド材24.25による遮蔽率が1/2
.絶縁シールドタンク21による遮蔽率が1/10とな
るので、トータルの磁気遮蔽率は1/600になる。
30. シールド材24.25による遮蔽率が1/2
.絶縁シールドタンク21による遮蔽率が1/10とな
るので、トータルの磁気遮蔽率は1/600になる。
このような構成の荷電粒子線加速装置を3MVのTEM
に用いると、仮想源の振れも従来技術の1/600とな
って0,08μm程度とすることができるようになる。
に用いると、仮想源の振れも従来技術の1/600とな
って0,08μm程度とすることができるようになる。
さらに、本発明によれば、絶縁シールドタンク21が絶
縁性を有するために、該シールドタンク21と加速管3
0とをネジ止め等の適宜の手段によって固定することが
できるようになるので、機械的な振動をも押さえること
が可能となって、仮想源の振れをさらに押さえるように
なる。
縁性を有するために、該シールドタンク21と加速管3
0とをネジ止め等の適宜の手段によって固定することが
できるようになるので、機械的な振動をも押さえること
が可能となって、仮想源の振れをさらに押さえるように
なる。
なお、上記した実施例においては、本発明のシルト装置
が円筒型の形状であるものとして説明したが、本発明は
、これ以外の一般的な平板状のシールド装置にも適用で
きる。
が円筒型の形状であるものとして説明したが、本発明は
、これ以外の一般的な平板状のシールド装置にも適用で
きる。
このような場合には、複数の平板シールド電極を、それ
ぞれが互いに絶縁され、かつ、互いの端部分が一定の間
隙を置いて重なるように絶縁性物質内に埋設するように
すれば良い。
ぞれが互いに絶縁され、かつ、互いの端部分が一定の間
隙を置いて重なるように絶縁性物質内に埋設するように
すれば良い。
さらに、前記リング状シールド電極、平板シルト電極は
、必ずしも絶縁物内に埋設されている必要はなく、第4
図に示したように、その表面に露出するようにしても良
い。
、必ずしも絶縁物内に埋設されている必要はなく、第4
図に示したように、その表面に露出するようにしても良
い。
(発明の効果)
上記したように、本発明によれば以下のような効果が達
成される。
成される。
(1)シールド装置の表面電流を防止できるので、磁場
の影響をさらに押さえることができるようになる。
の影響をさらに押さえることができるようになる。
(2)当該シールド装置を荷電粒子線加速装置等に用い
られる加速管のシールドタンクとして用いれば、磁気遮
蔽率が向上するので、直流高電圧発生部と直流多段加速
管とを近接設置できるようになり、装置が小形化され、
絶縁ガスの充填量が減り、保守費用等が低減する。
られる加速管のシールドタンクとして用いれば、磁気遮
蔽率が向上するので、直流高電圧発生部と直流多段加速
管とを近接設置できるようになり、装置が小形化され、
絶縁ガスの充填量が減り、保守費用等が低減する。
(3)シールドタンク内のシールド電極は互いに絶縁さ
れているので、それぞれのシールド電極に任意の異なる
電圧を印加できるようになる。
れているので、それぞれのシールド電極に任意の異なる
電圧を印加できるようになる。
したがって、当該シールドタンクを荷電粒子線加速装置
等に用いられる加速管のシールド装置として用いれば、
加速電極に印加する電圧と同等の電圧を、該加速電極と
対向する位置に設置されるシールド電極に印加できるよ
うになるので、安定したシールド効果が得られるように
なる。
等に用いられる加速管のシールド装置として用いれば、
加速電極に印加する電圧と同等の電圧を、該加速電極と
対向する位置に設置されるシールド電極に印加できるよ
うになるので、安定したシールド効果が得られるように
なる。
(4)シールドタンク内が絶縁部分を有するために、磁
気シールド装置と加速管との固定が容易に行われるよう
になり、加速管の振動を防止できるようになる。
気シールド装置と加速管との固定が容易に行われるよう
になり、加速管の振動を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はシールドタンクの構造を説明するための図であ
る。 第2図は本発明の一実施例である荷電粒子線加速装置の
構成を示した図である。 第3図は本発明を適用した荷電粒子線加速装置の断面図
である。 第4図は第3図のA−B断面図である。
る。 第2図は本発明の一実施例である荷電粒子線加速装置の
構成を示した図である。 第3図は本発明を適用した荷電粒子線加速装置の断面図
である。 第4図は第3図のA−B断面図である。
Claims (6)
- (1)複数のシールド電極を、それぞれが互いに絶縁さ
れ、かつ、互いの端部分が一定の間隙を置いて重なるよ
うに絶縁性物質内に埋設してなることを特徴とする磁気
シールド装置。 - (2)前記シールド電極はリング状であって、該リング
状シールド電極をその中心軸方向において互いの端部分
が一定の間隙を置いて重なるように絶縁性物質内に埋設
してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
磁気シールド装置。 - (3)直流高電圧を発生する直流高電圧発生装置、荷電
粒子線を発生する荷電粒子線発生装置、前記直流高電圧
によって前記荷電粒子を加速する加速電極を多段に接続
した多段加速管、および該多段加速管を覆うように設置
された磁気シールド装置を有する荷電粒子線加速装置に
おいて、 前記磁気シールド装置は、複数のリング状シールド電極
を、それぞれが互いに絶縁され、かつ、その中心軸方向
において互いの端部分が一定の間隙を置いて重なるよう
に絶縁性物質内に埋設してなる円筒型磁気シールド装置
であることを特徴とする荷電粒子線加速装置。 - (4)前記複数のリング状シールド電極は、該リング状
シールド電極と対向する加速電極とほぼ同電位に保たれ
ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の荷電粒
子線加速装置。 - (5)前記直流高電圧発生装置と磁気シールド装置との
間に磁気シールド板を設置したことを特徴とする特許請
求の範囲第3項または第4項記載の荷電粒子線加速装置
。 - (6)前記多段加速管と磁気シールド装置とは、機械的
に固定されていることを特徴とする特許請求の範囲第3
項ないし第5項のいずれかに記載の荷電粒子線加速装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1098956A JPH02278642A (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒子線加速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1098956A JPH02278642A (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒子線加速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02278642A true JPH02278642A (ja) | 1990-11-14 |
Family
ID=14233540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1098956A Pending JPH02278642A (ja) | 1989-04-20 | 1989-04-20 | 磁気シールド装置およびこれを用いた荷電粒子線加速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02278642A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023087504A (ja) * | 2021-12-13 | 2023-06-23 | 株式会社Nhvコーポレーション | 電子線照射装置 |
-
1989
- 1989-04-20 JP JP1098956A patent/JPH02278642A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023087504A (ja) * | 2021-12-13 | 2023-06-23 | 株式会社Nhvコーポレーション | 電子線照射装置 |
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