JPH02277715A - 片状黒鉛鋳鉄の熱処理法 - Google Patents
片状黒鉛鋳鉄の熱処理法Info
- Publication number
- JPH02277715A JPH02277715A JP9965289A JP9965289A JPH02277715A JP H02277715 A JPH02277715 A JP H02277715A JP 9965289 A JP9965289 A JP 9965289A JP 9965289 A JP9965289 A JP 9965289A JP H02277715 A JPH02277715 A JP H02277715A
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- JP
- Japan
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- cast iron
- flake graphite
- graphite cast
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、片状黒鉛鋳鉄の熱処理法の改良に関するもの
であり、詳しくは、片状黒鉛鋳鉄のオーステンパ処理の
改良に関するものである。
であり、詳しくは、片状黒鉛鋳鉄のオーステンパ処理の
改良に関するものである。
(従来の技術)
オーステンパ処理は、鋳鉄をオーステナイト化した後、
Xs点点上上恒温浴に焼入し、その温度でベイナイト変
態が完了するまで保持する熱処理法である(例えば、「
鋳物便覧」改訂4版(昭61゜1.20)社団法人日本
鋳物協会、P、537〜538)。
Xs点点上上恒温浴に焼入し、その温度でベイナイト変
態が完了するまで保持する熱処理法である(例えば、「
鋳物便覧」改訂4版(昭61゜1.20)社団法人日本
鋳物協会、P、537〜538)。
(発明が解決しようとする課題)
鋳鉄のオーステンパ処理に際してオーステナイト化後の
急冷が不十分であると、パーライトが析出したベイナイ
ト組織が形成される。そのため、〜i、 No、Cuな
どの高価な元素を多量に添加してベイナイト恒温変態開
始時期を遅らせ、均一なベイナイト組織を得ることが行
われているが、添加元素が高価であると共に、熱処理時
間を長くする必要があるため、製造コストが増加すると
いう問題点がある。そこで、本発明者は種々実験をした
結果、片状黒鉛鋳鉄を一旦オーステンパ処理温度以下に
急冷した後、ベイナイト恒温変態を行うと。
急冷が不十分であると、パーライトが析出したベイナイ
ト組織が形成される。そのため、〜i、 No、Cuな
どの高価な元素を多量に添加してベイナイト恒温変態開
始時期を遅らせ、均一なベイナイト組織を得ることが行
われているが、添加元素が高価であると共に、熱処理時
間を長くする必要があるため、製造コストが増加すると
いう問題点がある。そこで、本発明者は種々実験をした
結果、片状黒鉛鋳鉄を一旦オーステンパ処理温度以下に
急冷した後、ベイナイト恒温変態を行うと。
パーライトが析出しにくいことを見出し本発明に至った
ものである。
ものである。
(課題を解決するための手段)
本発明は、重量%で、C:3.0〜4・2%・si:
2.0〜3.0%、Mn:1.0%以下、残部がFeお
よび不可避的不純物からなる片状黒鉛鋳鉄を850〜9
50℃に20分〜2時間加熱保持してオーステナイト化
した後、200〜300℃のオーステンパ処理温度以下
に急冷して所定時間保持し、次いで300〜400℃の
オーステンパ処理温度に所定時間加熱保持する片状黒鉛
鋳鉄の熱処理法である。
2.0〜3.0%、Mn:1.0%以下、残部がFeお
よび不可避的不純物からなる片状黒鉛鋳鉄を850〜9
50℃に20分〜2時間加熱保持してオーステナイト化
した後、200〜300℃のオーステンパ処理温度以下
に急冷して所定時間保持し、次いで300〜400℃の
オーステンパ処理温度に所定時間加熱保持する片状黒鉛
鋳鉄の熱処理法である。
本発明に使用する片状黒鉛鋳鉄は、重量比でC:3.0
〜4.2%、Si: 2.0〜3.0%、Mn:1.0
%以下を含有する一般的な片状黒鉛鋳鉄であり、オース
テナイト化するために850〜950℃に20分〜2時
間加熱保持する。
〜4.2%、Si: 2.0〜3.0%、Mn:1.0
%以下を含有する一般的な片状黒鉛鋳鉄であり、オース
テナイト化するために850〜950℃に20分〜2時
間加熱保持する。
オーステナイト化した後、200〜300℃のオーステ
ンパ処理温度以下に急冷するには、オーステナイト化温
度との温度差を大きくし、オーステナイト状態からの冷
却速度を速め、パーライト変態を回避するためであり、
マルテンサイトMs変態域に達しないことが必要である
。
ンパ処理温度以下に急冷するには、オーステナイト化温
度との温度差を大きくし、オーステナイト状態からの冷
却速度を速め、パーライト変態を回避するためであり、
マルテンサイトMs変態域に達しないことが必要である
。
次いで300〜400℃のオーステンパ処理温度に所定
時間加熱保持するには、鋳物の表面部および内部の温度
を均一化し、かつベイナイト変態を進行させるためであ
る。
時間加熱保持するには、鋳物の表面部および内部の温度
を均一化し、かつベイナイト変態を進行させるためであ
る。
(実施例)
以下、本発明の実施例について述べる。
50kg高周波炉で、C: 3.7〜3.9%、Si:
2.5〜2.7%、Mn: 0.6〜0.8%、残部が
Feおよび不可避的不純物からなる鋳鉄溶湯を溶製し、
1470℃まで昇温した後、Fe−3Lによって接種を
行ない、C○2鋳型に鋳込み、試験片を採取する。次い
で、該試験片を900’Cに1時間加熱保持してオース
テナイト化した後、285℃の第1塩浴に30秒浸漬し
て急冷し1次いで、350℃の第2塩浴に1時間加熱保
持し、その後水冷して供試材1を作成する。次に、前記
鋳鉄溶湯にCu: 0.4〜0.6%、Mo: 0.4
〜0.6%添加した後、前記と同様の溶湯処理を施して
試験片を採取した。その後、該試験片を900℃に1時
間加熱保持してオーステナイト化した後、35O′Cの
塩浴に3時間加熱保持し、その後水冷して供試材2を作
成する。
2.5〜2.7%、Mn: 0.6〜0.8%、残部が
Feおよび不可避的不純物からなる鋳鉄溶湯を溶製し、
1470℃まで昇温した後、Fe−3Lによって接種を
行ない、C○2鋳型に鋳込み、試験片を採取する。次い
で、該試験片を900’Cに1時間加熱保持してオース
テナイト化した後、285℃の第1塩浴に30秒浸漬し
て急冷し1次いで、350℃の第2塩浴に1時間加熱保
持し、その後水冷して供試材1を作成する。次に、前記
鋳鉄溶湯にCu: 0.4〜0.6%、Mo: 0.4
〜0.6%添加した後、前記と同様の溶湯処理を施して
試験片を採取した。その後、該試験片を900℃に1時
間加熱保持してオーステナイト化した後、35O′Cの
塩浴に3時間加熱保持し、その後水冷して供試材2を作
成する。
下記衣に供試材1〜2の成分組成、機械的性質が示され
る。図面は供試材1の顕微鏡写真(3%ナイタール腐食
、倍率400倍)であり、片状黒鉛が晶出したベイナイ
ト組織が得られ、機械的性質も供試材2と比べて遜色な
い。
る。図面は供試材1の顕微鏡写真(3%ナイタール腐食
、倍率400倍)であり、片状黒鉛が晶出したベイナイ
ト組織が得られ、機械的性質も供試材2と比べて遜色な
い。
(発明の効果)
本発明によれば、片状黒鉛鋳鉄に均一なベイティ1−組
織を容易に形成でき、肉厚鋳物や形状の複雑な鋳物のベ
イナイト化に極めて有効である。また、合金元素を添加
せず、熱処理時間も短縮されるため製造コストが低減し
、生産性の向上に寄与するところが大である。
織を容易に形成でき、肉厚鋳物や形状の複雑な鋳物のベ
イナイト化に極めて有効である。また、合金元素を添加
せず、熱処理時間も短縮されるため製造コストが低減し
、生産性の向上に寄与するところが大である。
図面は本発明方法によって熱処理された鋳鉄の金属組織
を示す顕微策写真である。
を示す顕微策写真である。
Claims (1)
- 重量%で、C:3.0〜4.2%、Si:2.0〜3.
0%、Mn:1.0%以下、残部がFeおよび不可避的
不純物からなる片状黒鉛鋳鉄を850〜950℃に20
分〜2時間加熱保持してオーステナイト化した後、20
0〜300℃のオーステンパ処理温度以下に急冷して所
定時間保持し、次いで300〜400℃のオーステンパ
処理温度に所定時間加熱保持することを特徴とする片状
黒鉛鋳鉄の熱処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9965289A JPH02277715A (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | 片状黒鉛鋳鉄の熱処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9965289A JPH02277715A (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | 片状黒鉛鋳鉄の熱処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02277715A true JPH02277715A (ja) | 1990-11-14 |
Family
ID=14252987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9965289A Pending JPH02277715A (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | 片状黒鉛鋳鉄の熱処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02277715A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004510048A (ja) * | 1999-12-31 | 2004-04-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 鋼部分をベイナイト化するための方法 |
JP2008509280A (ja) * | 2004-08-06 | 2008-03-27 | アーベー エスコーエフ | 鋼鉄製または鋳鉄製の加工材の熱処理方法 |
-
1989
- 1989-04-19 JP JP9965289A patent/JPH02277715A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004510048A (ja) * | 1999-12-31 | 2004-04-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 鋼部分をベイナイト化するための方法 |
JP2008509280A (ja) * | 2004-08-06 | 2008-03-27 | アーベー エスコーエフ | 鋼鉄製または鋳鉄製の加工材の熱処理方法 |
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