JPH0227533Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0227533Y2 JPH0227533Y2 JP1984053339U JP5333984U JPH0227533Y2 JP H0227533 Y2 JPH0227533 Y2 JP H0227533Y2 JP 1984053339 U JP1984053339 U JP 1984053339U JP 5333984 U JP5333984 U JP 5333984U JP H0227533 Y2 JPH0227533 Y2 JP H0227533Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- common mode
- spiral
- coil
- conductive wires
- mode coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Filters And Equalizers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の属する技術分野〕
本考案は、ノイズフイルタに使用して好適なコ
モンモードチヨークコイルの構造に関する。
モンモードチヨークコイルの構造に関する。
従来のノイズフイルタは、リングコアに2つの
導線を巻回し、各々の導線に電流方向が逆になる
ように電流を流すことにより、リングコア内での
磁束の方向が互いに打消すように構成したコイル
とコンデンサとの組み合わせにより用いられてい
る。すなわち、第1図に示すごとく、フイルタは
コイルL1及びコイルL2によつて構成されたコモ
ンモードコイル1とコンデンサC1,C2とで構成
されている。コイルL1とL2とは互いに逆向きに
電流が流れるように巻線が施される。更に、コン
デンサC1,C2はコイルL1,L2の導線a,bとc,
dとの間に直列に配置され、コンデンサC1とC2
との結合点よりアース線Eに接続されるように構
成されている。尚、この回路は低周波通過フイル
タを形成している。
導線を巻回し、各々の導線に電流方向が逆になる
ように電流を流すことにより、リングコア内での
磁束の方向が互いに打消すように構成したコイル
とコンデンサとの組み合わせにより用いられてい
る。すなわち、第1図に示すごとく、フイルタは
コイルL1及びコイルL2によつて構成されたコモ
ンモードコイル1とコンデンサC1,C2とで構成
されている。コイルL1とL2とは互いに逆向きに
電流が流れるように巻線が施される。更に、コン
デンサC1,C2はコイルL1,L2の導線a,bとc,
dとの間に直列に配置され、コンデンサC1とC2
との結合点よりアース線Eに接続されるように構
成されている。尚、この回路は低周波通過フイル
タを形成している。
コモンモードコイル1は一般には透磁率の高い
Mn−Znフエライトコアが用いられている。もつ
とも、使用する周波数により金属系のFe−Ni系
合金や非結晶合金が用いられることがある。フエ
ライトコア5は、第2図に示すごとく、絶縁ケー
ス6に収納され、絶縁ケース6はコイルのための
導線7が互いに接触しないように、中央に絶縁仕
切り8が設けられている。このコイルは電子機器
の電源入力部に設けられ、電子機器に侵入する外
部ノイズ源を阻止する機能を有する。
Mn−Znフエライトコアが用いられている。もつ
とも、使用する周波数により金属系のFe−Ni系
合金や非結晶合金が用いられることがある。フエ
ライトコア5は、第2図に示すごとく、絶縁ケー
ス6に収納され、絶縁ケース6はコイルのための
導線7が互いに接触しないように、中央に絶縁仕
切り8が設けられている。このコイルは電子機器
の電源入力部に設けられ、電子機器に侵入する外
部ノイズ源を阻止する機能を有する。
しかしながら、このような構造ではコモンモー
ドコイルの厚みを極端に縮小させることが極めて
困難である。したがつて、電子機器及び通信機器
の小型化の要求に応じることが難しいのが現状で
ある。一般に、数A以上の電源ライン用フイルタ
においては、装置自体の小型化により、フイルタ
についても小型化の要求があり、小型で基板に実
装し得るタイプのフイルタの出現が望まれてい
る。
ドコイルの厚みを極端に縮小させることが極めて
困難である。したがつて、電子機器及び通信機器
の小型化の要求に応じることが難しいのが現状で
ある。一般に、数A以上の電源ライン用フイルタ
においては、装置自体の小型化により、フイルタ
についても小型化の要求があり、小型で基板に実
装し得るタイプのフイルタの出現が望まれてい
る。
本考案はかかる点に鑑み、小型・縮小化に寄与
するコモンモードコイルを提供することを目的と
する。
するコモンモードコイルを提供することを目的と
する。
〔考案の構成〕
本考案によれば、絶縁基板の両面にそれぞれ第
1及び第2のうず巻状導線を互いに平行な関係で
延在しかつ同心状に形成し、これら2つの導線は
該絶縁基板をうず巻の中心側で貫通する導電部に
より両面の対応し合う導線同士がうず巻の中心側
の端部において接続されており、該第1及び第2
のうず巻の外側の端部を互いに磁束が打消し合う
ように電源ラインに接続するようにしたことを特
徴とするコモンモードコイルが得られる。
1及び第2のうず巻状導線を互いに平行な関係で
延在しかつ同心状に形成し、これら2つの導線は
該絶縁基板をうず巻の中心側で貫通する導電部に
より両面の対応し合う導線同士がうず巻の中心側
の端部において接続されており、該第1及び第2
のうず巻の外側の端部を互いに磁束が打消し合う
ように電源ラインに接続するようにしたことを特
徴とするコモンモードコイルが得られる。
以下に本考案の一実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第3図a,bは本考案の一実施例を平面図、断
面図で示す。
面図で示す。
中央に貫通孔71を有する円形の絶縁板7の表
裏両面に一対のうず巻状導線8aと8b及び8′
aと8′bとが同じパターンで形成されている。
これら2つの導線は、両面の対応し合う導線8a
と8′a,8bと8′bとが、ここではその中心側
の端部において絶縁板7を貫通している導電部9
a,9bにより接続されている。このようにし
て、例えば導線8aの外側の端部を第1図の端子
aに、裏面側の導線8′aの外側の端部を端子b
にそれぞれ接続し、導線8bの外側の端部を第1
図の端子cに、裏面側の導線8′bの外側の端部
を端子dにそれぞれ接続することにより、各導線
に電流が流れる時に生ずる磁束が互いに打消し合
うこととなる。
裏両面に一対のうず巻状導線8aと8b及び8′
aと8′bとが同じパターンで形成されている。
これら2つの導線は、両面の対応し合う導線8a
と8′a,8bと8′bとが、ここではその中心側
の端部において絶縁板7を貫通している導電部9
a,9bにより接続されている。このようにし
て、例えば導線8aの外側の端部を第1図の端子
aに、裏面側の導線8′aの外側の端部を端子b
にそれぞれ接続し、導線8bの外側の端部を第1
図の端子cに、裏面側の導線8′bの外側の端部
を端子dにそれぞれ接続することにより、各導線
に電流が流れる時に生ずる磁束が互いに打消し合
うこととなる。
このようなコイルは次のようにしてつくられ
る。
る。
絶縁板7の一面に厚さ35〜50μmの銅箔を接着
させホトエツチング加工によりうず巻状の導線8
a及び8bを形成する。同様にして、絶縁板7の
反対の面にうず巻状導線8′a及び8′bを形成す
る。導電部9a及び9bは絶縁板7を貫通する孔
に半田を埋めて導線8aと8′a及び8bと8′b
とを直列接続して導通状態とする。そして、上記
のように電源ラインに挿入接続して電流を流した
とき発生する磁束を互いに打ち消し合うようにす
ることにより、コモンモードコイルとして作用す
る。
させホトエツチング加工によりうず巻状の導線8
a及び8bを形成する。同様にして、絶縁板7の
反対の面にうず巻状導線8′a及び8′bを形成す
る。導電部9a及び9bは絶縁板7を貫通する孔
に半田を埋めて導線8aと8′a及び8bと8′b
とを直列接続して導通状態とする。そして、上記
のように電源ラインに挿入接続して電流を流した
とき発生する磁束を互いに打ち消し合うようにす
ることにより、コモンモードコイルとして作用す
る。
なお、このコモンモードコイルは、第4図a,
bに示すような薄型つぼ型コア10に収容され
る。a,b,c,dは第1図の端子a,b,c,
dに対応した電源ラインとの接続部である。
bに示すような薄型つぼ型コア10に収容され
る。a,b,c,dは第1図の端子a,b,c,
dに対応した電源ラインとの接続部である。
第5図は、本考案の他の例を理解し易いように
拡大した縦断面図である。コモンモードコイルの
間に絶縁層11を介在させて適当数(ここでは2
層)の積層数とし、複数のコモンモードコイルと
したものである。絶縁層11は絶縁板7と同じよ
うに銅線皮膜材質であるポリウレタン、ポリエス
テルなどの絶縁材で形成され、絶縁層11の厚さ
は20〜200μmとすることができる。よつて、積
層コモンモードコイルと絶縁層11の積層組合せ
で出来たコモンモードコイルの厚さは、0.5〜1.8
mmという薄型のコイルとなる。
拡大した縦断面図である。コモンモードコイルの
間に絶縁層11を介在させて適当数(ここでは2
層)の積層数とし、複数のコモンモードコイルと
したものである。絶縁層11は絶縁板7と同じよ
うに銅線皮膜材質であるポリウレタン、ポリエス
テルなどの絶縁材で形成され、絶縁層11の厚さ
は20〜200μmとすることができる。よつて、積
層コモンモードコイルと絶縁層11の積層組合せ
で出来たコモンモードコイルの厚さは、0.5〜1.8
mmという薄型のコイルとなる。
本実施例では、外経20mm、内径3mmの薄型つぼ
型フエライトコアにおいて、薄型コモンモードコ
イルの積層3〜1のみで(巻線20ターン×2層)
500μH(1KHzで)のインダクタンスが得られるの
で、低電流のノイズフイルタとしてのインダクタ
として使用することができる。
型フエライトコアにおいて、薄型コモンモードコ
イルの積層3〜1のみで(巻線20ターン×2層)
500μH(1KHzで)のインダクタンスが得られるの
で、低電流のノイズフイルタとしてのインダクタ
として使用することができる。
第6図は本考案の更に他の例を示す斜視図であ
る。本例においては、左右一対のうず巻状導線の
巻き方向を逆向きに左右連続した絶縁層7′に形
成し、更に、第8図に示すごとく、導線形成面と
は反対側の面同士を合わせて絶縁層に貫通孔71
をあけコモンモードコイルとしたものである。
る。本例においては、左右一対のうず巻状導線の
巻き方向を逆向きに左右連続した絶縁層7′に形
成し、更に、第8図に示すごとく、導線形成面と
は反対側の面同士を合わせて絶縁層に貫通孔71
をあけコモンモードコイルとしたものである。
以上述べたごとく、本考案によれば互いに磁束
が打消し合うようにうず巻状導線を配置し、絶縁
層を介して一体化したので従来の巻線方法に比べ
1/10〜1/50以下の寸法にすることができ、小型
化、縮小化を可能にし得るコモンモードコイルを
提供することが可能になつた。
が打消し合うようにうず巻状導線を配置し、絶縁
層を介して一体化したので従来の巻線方法に比べ
1/10〜1/50以下の寸法にすることができ、小型
化、縮小化を可能にし得るコモンモードコイルを
提供することが可能になつた。
第1図は従来のコモンモードコイルの回路図、
第2図は同じくコモンモードコイルの一例を示す
図、第3図a,bは本考案の一実施例を示す平面
図及び断面図、第4図a,bは本考案によるコモ
ンモードコイルを収容するためのコアの一例を平
面図及び断面図で示し、第5図は本考案の他の実
施例の断面図、第6図、第7図は本考案の更に他
の実施例の斜視図及び断面図。 1……コモンモードコイル、5……フエライト
コア、6……絶縁ケース、7……絶縁板、8a,
8′a,8b,8′b……うず巻状導線、9a,9
b……導電部、11……絶縁層。
第2図は同じくコモンモードコイルの一例を示す
図、第3図a,bは本考案の一実施例を示す平面
図及び断面図、第4図a,bは本考案によるコモ
ンモードコイルを収容するためのコアの一例を平
面図及び断面図で示し、第5図は本考案の他の実
施例の断面図、第6図、第7図は本考案の更に他
の実施例の斜視図及び断面図。 1……コモンモードコイル、5……フエライト
コア、6……絶縁ケース、7……絶縁板、8a,
8′a,8b,8′b……うず巻状導線、9a,9
b……導電部、11……絶縁層。
Claims (1)
- 絶縁基板の両面にそれぞれ第1及び第2のうず
巻状導線を互いに平行な関係で延在しかつ同心状
に形成し、これら2つの導線は該絶縁基板をうず
巻の中心側で貫通する導電部により両面の対応し
合う導線同士がうず巻の中心側の端部において接
続されており、該第1及び第2のうず巻の外側の
端部を互いに磁束が打消し合うように電源ライン
に接続するようにしたことを特徴とするコモンモ
ードコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5333984U JPS60166137U (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | コモンモ−ドコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5333984U JPS60166137U (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | コモンモ−ドコイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60166137U JPS60166137U (ja) | 1985-11-05 |
JPH0227533Y2 true JPH0227533Y2 (ja) | 1990-07-25 |
Family
ID=30574107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5333984U Granted JPS60166137U (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | コモンモ−ドコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60166137U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2721227B2 (ja) * | 1989-02-16 | 1998-03-04 | 毅 池田 | Lcノイズフィルタおよびこれを用いたpcボード |
GB0321658D0 (en) * | 2003-09-16 | 2003-10-15 | South Bank Univ Entpr Ltd | Bifilar transformer |
KR102069628B1 (ko) * | 2014-01-07 | 2020-01-23 | 삼성전기주식회사 | 코일 부품 및 그 실장 기판 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5619013U (ja) * | 1979-07-20 | 1981-02-19 |
-
1984
- 1984-04-13 JP JP5333984U patent/JPS60166137U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60166137U (ja) | 1985-11-05 |
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