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JPH02270875A - 化合物tan―1169およびその製造法 - Google Patents

化合物tan―1169およびその製造法

Info

Publication number
JPH02270875A
JPH02270875A JP1093845A JP9384589A JPH02270875A JP H02270875 A JPH02270875 A JP H02270875A JP 1093845 A JP1093845 A JP 1093845A JP 9384589 A JP9384589 A JP 9384589A JP H02270875 A JPH02270875 A JP H02270875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tan
compound
formula
medium
ethyl acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1093845A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Shirafuji
白藤 英夫
Shigetoshi Tsuboya
重利 坪谷
Setsuo Harada
原田 節夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP1093845A priority Critical patent/JPH02270875A/ja
Publication of JPH02270875A publication Critical patent/JPH02270875A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は医薬、農薬、動物薬などの製造分野において有
用な、新規化合物TAN−1,1,69(以下rTAN
−1169Jと略称することもある)、およびその製造
法に関する。
従来の技術 神経伝達物質アセデルコリンは副交感神経、体性神経、
また成る種の中枢神経の興奮により神経終末から放出さ
れ、多様な生理的機能を発揮するが、アセチルコリンエ
ステラーゼ(AChE)によって速かに加水分解され、
不活性化される。この酵素の阻害剤はアセチルコリンの
不活性化を妨げ、アセチルコリン濃度を高めることが出
来、その作用機作を通じて、緑内障、重症筋無力症の治
療剤あるいは殺虫剤などとして開発されている[イー。
・コックスワース(E、Coxworth) 、ジ・ア
ルカロイズ(Tbe Alkaloids)、アール・
マンスケ(R、Manske)編、30巻、27頁およ
びアン・シルバー(AnnSi Iver)著、コリン
エステラーゼの生物学、North−Holland 
 Pub、 Comp、、 Amsterdam、  
1974]。
また、最近、老人性アルツハイマー型痴呆症において脳
内アセチルコリン量の減少が原因であるとする考えから
、該酵素阻害剤がこの疾病の治療薬として研究されてい
る[ R,E、 BeckerおよびE、 Giaco
bini、  ドラッグ・デベロップメント・リサーチ
(Drug Development Re5earc
h) 、 12巻。
p、163−195.1988)。
しかし、これまで見出されたAChE阻害剤は毒性の強
さなどの欠点を有しており、その利用が制限されている
発明が解決しようとする課題 本発明者らはかかる現状に鑑み、これまで知られている
化合物とは異なる多様なAChE阻害剤を見出すことは
非常に重要であると考え、微生物代謝産物中に該活性を
示す化合物を広範に検索した。その結果、土壌から分離
された多数の微生物中、成る種の微生物がAChE阻害
物質を培地中に蓄積しうろことを知り、この化合物を単
離し、2種の成分からなることを明らかにした。それら
の物理化学的および生物学的性質から当該化合物が新規
化合物であることを確かめ、これをTAN−1169A
およびBと称することにした。また、該微生物がストレ
プトミセス(Streptomyces)属に属するこ
とが判明した。本発明者らは、これらの知見に基づいて
さらに研究を重ね、本発明を完成するにいたった。
すなわち本発明は(1)下式(1) %式%) [式中、Rはメチルまたは水素を示す。]で表される化
合物またはその塩、および(2)ストレプトミセス属に
属し、化合物(1)を生産し得る能力を有する微生物を
培地に培養し、培養物中に該化合物を生成蓄積せしめ、
これを採取することを特徴とする化合物(1)の製造法
を提供するものである。
本発明においては(1)式においてRがメチルである化
合物をTAN−1169A、Rが水素である化合物をT
ANi169Bと称することもある。
本発明の製造法で使用されるTAN−1169を生産す
る微生物としてはストレプトミセス属に属し、TAN−
1169Aまたは/およびBを産生する能力を有する微
生物であればいずれのものでもよい。その例としては兵
庫県の土壌中より分離されたp、 I −2,052株
が挙げられ、本菌株の菌学的性質は下記のとおりである
。なお、各種培地上の性質はとくに指示しない限り、2
8°Cで14日間培養し、常法に従って観察したもので
あり、色調はカラー・ハーモニー・マニュアル(Col
orHarmony  Manual  )第4版[コ
ンテイナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(Co
nLa1nerCorporation  of  A
merica)、1958年発行]によった。
1、形態 気菌糸および胞子の形成は、イースト・麦芽寒天、オー
トミール寒天、グルコース・アスパラギン寒天、グリセ
ロール・アスパラギン寒天、スターチ・無機塩寒天、栄
養寒天等の培地で豊富に認められる。気菌糸の分校は単
純分岐で、車軸分岐は認められず、その先端にはスパイ
ラル状に胞子一4= の連鎖が認められる。菌束糸、菌核、胞子のう等の特殊
な構造は認められない。電子顕微鏡による観察では、胞
子の表面はスパイ二一であり、胞子の形は卵形であり、
それらの大きさは0,5〜0゜8X0.8〜1.2ミク
ロンで、通常10個以上連鎖する。また、これらの胞子
は運動性を示さない。
2、各種分類培地上の性質(28°0,141E間培養
) 1)蔗糖硝酸塩寒天培地 生   育:貧弱 気 菌 糸:貧弱、白色 裏面の色二バール(3ba) 可溶性色素・なし 2)酵母エキス・麦芽エキス寒天培地 中   育:良好 気 菌 糸:良好、パール(2ba)〜コバルト・グレ
イ(2ih) 裏面の色ニライト・ノイズ(2ea) 可溶性色素:なし 3)オートミール寒天培地 生   育:良好 気 菌 糸:良好、アイポリ−・ティント(2cb)〜
ダーク・コバルト・ グレイ(2ih) 裏面の色:イエロー・ティント(1ba)可溶性色素:
なし 4)澱粉無機塩寒天培地 生   育:良好 気 菌 糸:良好、ナチュラル(2da)〜ベージュ・
グレイ(3ih) 可溶性色素:なし 5)グリセロール・アスパラギン寒天培地生   育:
良好 気 菌 糸:良好、パール(2ha)〜シルバー・グレ
イ(3fe) 裏面の色二パール・ピンク(3ca) 可溶性色素:なし 6)グルコース・アスパラギン寒天培地生   育:良
好 気 菌 糸:良好、パール(2ba)〜シルバー・グレ
イ(3fe) 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)〜ライト・メ
イズ(2ea) 可溶性色素:なし 7)ペプトン・酵母エキス・鉄寒天培地生   育:良
好 気 菌 糸:良好、パール(2ba) 裏面の色ニライト・ノイズ(2ea) 可溶性色素:なし 8)チロシン寒天培地 生   育:中程度 気 菌 糸:良好、パール(2ba)〜シルバー・グレ
イ(3fe) 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)可溶性色素:
なし 9)栄養寒天培地 生   育:良好 気 菌 糸:良好、パール(2ba)〜アイポリー・テ
ィント(2cb) =8− 裏面の色ニライト・アイポリ−(2ca)可溶性色素:
なし 3、生理的性質 1)生育温度=16°C〜38°C 至適温度=30℃〜35°C 2)ゼラチンの液化:陽性 3)澱粉の加水分解:陽性 4) ミルクのペプトン化:陽性 5) ミルクの凝固:陰性 6)硝酸塩の還元:陽性 7)メラニン様色素の生成:陰性 8)炭素源の利用性 D−グルコース       + D−キシロース      ± L−アラビノース     士 L−ラムノース      士 D−フラクトース     + D−ガラクトース     + ラフィノース       ± D−マンニトール     + 1−イノシトール     士 サ  リ  シ  ン           +シュー
クロース      + 無添加    − 基礎培地二プリードハムとゴツトリーブ寒天培地 4、全菌体の加水分解中のジアミノピメリン酸および糖
の分析 本菌は、全菌体の加水分解物中に、LL−ジアミノピメ
リン酸を含有し、アラビノースおよびマジュロースを含
まず、タイプIに属する。
以上の分類的性質を要約すると、Al−2052株は■
気菌糸先端がスパイラル状を呈し、連鎖する胞子を形成
する。胞子表面はスバイニーである。■菌束糸を形成せ
ず、運動性胞子を生成しない。■発育色調は淡黄色ない
し、褐色を示し、気菌糸は灰色である。■メラニン様色
素生成が認められない。■菌体よりLL−ジアミノピメ
リン酸が検出され、構成糖としてアラビノースやマジュ
ロースは検出されないことにより、本面は細胞壁タイプ
Iで、糖室はC型に属する。
以上の性質をもとにアール・イー・ブッファナン・アン
ド・エヌ・イー・ギポンス編、バーシーズ・マニュアル
・オブ・デタミネーティブ・バクテリオロジ−(Ber
gey’s  Manual  of  Determ
i−naLive  Bacteriology)第8
版、1974年に従って検索を行った結果、上記Al−
2052株はストレプトミセス属に属することが判明し
たので、本面をストレプトミセス エスピー−(Str
epto −myces sp、)A I  2052
と命名した。
Al−2052株は、昭和64年2月15目財団法人・
発酵研究所(IF○)に受託番号IFO14833とし
て、また本面は平成1年3月7日、通商産業省工業技術
院微生物工業技術研究所(FR1)にブタペスト条約に
基づいて受託番号FERM  BP−2328として、
それぞれ寄託されている。
ストレプトマイセス属に属するTAN−1169の生産
菌は、他の放線菌の場合と同様に、たとえば紫外線、エ
ックス線、放射線などの照射、単胞子分離、種々の変異
処理、その他の手段で変異させることが出来、このよう
な変異株あるいは自然に得られる突然変異株であっても
、上記した分類学的性状との比較において実質的に別種
とするに足らず、しかも当該化合物を生産する性質を有
するものは、すべて本発明方法に利用し得る。
当該化合物生産菌の培養に用いられる培地は該菌が利用
し得る栄養源を含むものなら、液状でも固状でもよいが
、大量に処理するときには液体培地を用いるのがより適
当である。培地には、当該イし金物生産菌が同化し得る
炭素源、窒素源、無機物質、微量栄養源が適宜配合され
る。炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、ショ糖
、麦芽糖、デキストリン、澱粉、グリセリン、マンニト
ール、ソルビトール、油脂類(例、大豆油、ラード油、
チキン油など)、n−パラフィンその他が、窒素源とし
ては、たとえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大豆
粉、コーン・ステイープ・リカー、ペプトン、綿実粉、
廃糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウムなど)その他が用いられる。さらにナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを含む塩類、
鉄、マンガン、亜鉛、コバルト、ニッケルなどの金属塩
類、リン酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオン酸な
どの有機酸の塩類が適宜用いられる。その他、アミノ酸
(例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、リジ
ン、メチオニン、プロリンなど)、ペプチド(例、ジペ
プチド、トリペプチドなど)、ビタミン類(例、B、、
B2、ニコチン酸、B1□、Cなど)、核酸類(例、プ
リン、ピリミジン、その誘導体など)等を含有させても
よい。もちろん、培地のpHを調節する目的で無機また
は有機の酸またはアルカリ類、緩衝剤等を加え、あるい
は消泡の目的で油脂類、界面活性剤等の適量を添加して
差し支えない。液体培養に際しては、培地のpHは中性
付近、特にpH5,5〜7が好ましい。
培養温度は約24°C〜30°C1培養時間は約48時
間〜168時間が好ましい。
培養経過に伴って生産されるTAN−1169は、測定
条件下でアセチルコリンエステラーゼを50%阻害する
に必要なサンプル量として定量し、その逆数をユニッ1
−(unit)として表わした。通常、約5〜6日間の
培養でTAN−1169の生産量は最高に達する。
培養物から目的とする化合物TAN−1169を採取す
るには、TAN−1169が塩基性で脂溶性を示す化合
物であるから、この性質を利用する一般的手段で採取す
ることができる。
培養物中TAN−1169は主として濾液中に含まれる
ので、培養液をp)45ないしIL好ましくはpH6な
いし10に調整後、水と混和しない有機溶媒、たとえば
ジクロロメタン、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン
あるいはイソブタノールなどを加え、活性物質を抽出す
る方法が用いられる。
またン戸液を吸着性樹脂たとえばアンバーライトXAD
−IT(ローム・アンド・ハース社製、米Iり、ダイア
イオンHP−20(三菱化成社製、日本)。
アンバーライト5p−207(三菱化成社製、日本)ま
たは活性炭(武田薬品製、日本)などを用いたクロマト
グラフィー法に付す方法が有利に用いられる。なお、吸
着性樹脂を用いたカラムから目的の活性物質を溶出する
には、水または含水溶媒、たとえば含水メタノール、含
水アセトン、インブタノール水などが有利に用いられる
。かくして得られた抽出液あるいは溶出液を減圧下濃縮
すると、TAN−1169を含有する粗物質が得られる
粗物質をさらに精製し、純粋なTAN−1169を得る
には種々のクロマトグラフィー法が有利に用いられる。
担体としてはシリカゲル、セルロース、セフアゾ・ンク
スLH−20(ファルマシア社製、スウェーデン)など
が用いられ、これらは通常カラムクロマトグラフィー法
で行われる。カラムから活性物質を溶出するには適当な
有機溶媒たとえばヘキサン、トルエン、酢酸エチル、ジ
クロロエタン、アセトン、メタノールなどの単独あるい
は混合溶媒が用いられる。溶出液を濃縮し、冷所で放置
するか、濃縮残渣を適当な結晶化溶媒たきえばジエチル
エーテル、酢酸エチル、メタノールあるいはこれらの混
合液で溶解し、冷所で放置すると、TANi169の結
晶が得られる。
かくして、後記の実施例2で得られたTAN−1169
の物理化学的性質はつぎのとおりである。
TAN−1169A 1)外観:無色結晶 2)融点:153°〜158°C 3)比旋光度:[σ]翌−376゜ (CO,l、メタノール中) 4)マス・スペクトル測定値: m/z 303(M+
、E■−MS法) 5)元素分析値:(%) 実測値、  C,63,12; H,6,98; N、
13.83゜計算値;  c、63.35; H,6,
98; N、13,850.15.82 6)分子式’ Cr6Hz+N303 7)紫外部吸収(UV)スペクトル:メタノール中 λ□254±3 nm(E 7 c’、=473±50
)および310±3nm(E ” l 05±20)a
m 8)光外部吸収(IR)スペクトル: KBr中(第1図)、主な吸収波数を示す(cm−’ 
)3330、2970.2900.1740.1640
.1550.1500゜1430、1410.1380
.1280.1250.1230.1210゜1180
、1120.1,050.1000. 970. 95
0. 920゜880、 860. 820゜ 9)  13G−核磁気共鳴スペクトル(NMR)ニア
5MHz、重クロロフォルム中。
下記のシグナルを示す(δ31、) 170.48(Q)、 156.17(Q)、 148
.13(Q)。
143.07(Q)、 134.76(Q)、 121
.10 (CH)。
116.00(CH)、 106.05(CH)、 8
7.61(CH)。
5]、、21(Q)、 47.55(CH2)、 39
.09(CH2)。
34.05(c H3)、 27.72(c H3)、
24.38(CH3)。
22.87(CH、) (ただし、Q、四級炭素、CH:メチン、CH2:メチ
レン、CH3:メチルを示す) =17− 10)  薄層クロマトグラフィー(TLC):担体ニ
ジリカゲル60 F 254(メルク社製、西独) 展開溶媒:酢酸エチル:メタノール (19: 1) Rf=0.44 11)  高速液体クロマトグラフィー(HPLC):
担体:ODSカラム(YMC−Pack A 312、
山村化学研究所製1日本) 移動相:25%アセトニトリル10.01Mリン酸バッ
ファー(pH3) 流速: ’1m(t/m1n 検出:254nm Rt=9.1(分) 12)  呈色反応: 陽性:過マンガン酸カリウム 陰性:濃硫酸、ドラーゲンドルフ。
エールリッヒ反応 13)溶解性: 易溶:クロロフォルム、酢酸エチル、アセトン 可溶;酸性水溶液 14)構造式 %式% : (CO、l、メタノール中) 3)マス・スペクトル測定値: m/z 289(M”
、E I−MS法) 4)元素分析値=(%) 実測値、  C,62,03,H,6,57; N、1
4.49゜計算値、  C,62,27; H,6,6
2,N、14.520.16.59 5)分子式: C+ i H+ * N s O56)
UVスペクトル:メタノール中 A、、、、243±3 nm(E j ニー345±5
0)および300±3 nm(E )〉98±20)7
)IRスペクトル:KBr中(第2図)。
主な吸収波数を示す(cm−’ ) 3370、3290.2970.2880.1740.
1610.1540゜1490、1450.1350.
1270.1250.1200.1180゜1120、
1060.1020. 960. 920. 860.
 8303)  13C−NMRスペクトル+75MH
z。
重クロロフォルム中。
下記のシグナルを示す(δ1.) 170.22(Q)、 156.05(Q)、 146
.15(Q)。
143.96(Q)、 133.95(Q)、 121
.23 (CH)。
116.34(CH)、 109.36(CH)、 8
2.48(CH)。
52.47(Q)、 47.37(CH2)、 37.
13(CH2)。
27.11(CHs)+ 24.11(CH3)、22
.61(CH、)。
9)TLC: 条件はTAN1169Aの場合と同じ Rf=0.30 10)HPLC: 条件はTAN−1169Aの場合と同じRt=4.6(
分) 11)呈色反応: TAN−1169Aと同様 12)  溶解性: TAN−1169Aと同様 +3)構造式: 次にTAN−1169AおよびBの生物活性について述
べる。
TAII−1169の酵素阻害活性は、牛脳から抽出し
たアセチルコリンエステラーゼとともに、市販(シグマ
社、U、S、A、)の馬血清偽コリンエステラーゼ、ブ
タ肝臓エステラーゼ、および牛膵臓トリプシンについて
も測定した。
牛脳からのアセチルコリンエステラーゼ粗酵素の調製: 牛脳は京都中央畜産副生物知協同組合より購入した。全
層(約400g湿重量)を表面の血管・被膜を取り除き
、0.32M蔗糖を含む緩衝液A[20mM  Tri
s−HCQ(pH,7,6)+3mMMgCQ2]で洗
浄し、同緩衝液中(脳1gに対し緩衝液3mQ)で、ハ
サミで細切し、ポリトロンホモゲナイザー(Kinem
atica  Gmb H,5WIT、 )を用いてホ
モゲナイズ(20秒、10回、氷水中で冷却)した。ガ
ーゼろ通抜、蔗糖濃度を0.25Mになるように調整し
、7,000Xgで10分間遠心、0゜25M蔗糖を含
む緩衝液Aで洗浄した。沈渣に2%トリトンX100を
含む緩衝液Aを加え、テフロンホモゲナイザーを用いて
懸濁、酵素を可溶化し、その遠心上清(10,000X
g、20分)をアセチルコリンエステラーゼ粗酵素液と
して用いた。この標品(0,04−0,08unit/
mg protein。
15−20mg protein/m4)ノ偽=:I 
v ンエステy−ゼ活性はアセチルコリンエステラーゼ
活性の1/100以下であった。
酵素活性測定法ニジ−・エル・エルマフ(G、 L。
EI Iman)等のDT N 73 (Dithio
bisnitrobenzoate)法を改変して用い
た[Biochem、 Pharmacol、、ヱ。
88  (]961)]。
反応液1mα中に、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(p
H,7,0)、3.3mM  DTNB、サンプルを含
み、アセチルコリンエステラーゼには基質として0 、
5 mMアセチルチオコリンを、偽コリンエステラーゼ
には基質として0.5mMブチルチオコリンを加え、3
0°Cで30分反応後、0,2NHCQ1mQを加え反
応を停止し、5−10分後、0.5Mリン酸カリウム緩
衝液(pH,7,0)I顧を加えて発色し、412nm
の吸光度を測定した。
エステラーゼは0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH、
7、0月顧中で1mM酢酸4−ニトロフェニルの、トリ
プシンは50n+Mリン酸カリウム緩衝液(pH,8,
0)中で1mMベンゾイル−L−アルギニンエチルエス
テルの加水分解を測定することにより測定した。
TAN−1169による酵素阻害活性は表1に示したよ
うに、アセチルコリンエステラーゼと偽コリンエステラ
ーゼに対して強い阻害活性を示した。トリプシンに対し
ても阻害活性を示したが、エステラーゼはほとんど阻害
されなかった。
スコポラミン誘発健忘に対する作用: 明暗箱を用いた受動的回避学習課題において、抗コリン
剤であるスコポラミンはマウスに回避反応の著しい障害
(健忘)を誘発する。このスコポラミン誘発健忘に対す
るTAN1169の作用を下記方法により調べた。
TAN−1169A    1    11   75
7受動的回避学習課題を用いて、マウスの学習行動に及
ぼす影響を検討した。明暗2室からなる装置の明室に入
れたマウスは暗い方を好む習性に従って、速やかに暗室
へ移動する。マウスが暗室へ移動したところで床から電
気ショック(0,4mA。
3秒間)を与えた(獲得試行)。翌口、再びマウスを暗
室へ入れると(保持テスト)、前日の電気ショックを受
けたことを覚えていて、なかなか暗室に入ろうとしない
。ところが獲得試行の15分前にスコポラミン(1mg
/kg)を皮下投与されたマウスは、電気ショックを受
けたことを覚えることが出来ずに、保持テストにおいて
再び速やかに暗室へ移動する。つまり、保持テストにお
いて、マウスが明室にとどまった時間(回避時間)が学
習の指標となる。表2に示すようにTAN−1169A
およびBは、獲得試行の30分前に、つまりスコポラミ
ン投与の15分前、および保持テストの30分前の2回
腹腔内投与することにより、スコポラミン処置マウスの
回避時間を有意に延長した。これはTAN−1169A
およびBがマウスのスコポラミン誘発健忘に対して改善
作用を有する可能性を示唆するものであり、中枢コリン
神経系の機能低下を主機とするアルツハイマー型痴呆症
への応用も期待される。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、これによって本発明が限定されるものではない。な
お、培地におけるパーセント(%)は、特に断りのない
限り、重量/容量パーセントを表示する。
実施例1 0.4%グルコース、0.4%酵母エキス、1%麦芽エ
キス、2%寒天を含むTSP−2(ディフコ社、U、S
、A、)斜面培地に培養したストレプトミセス エスピ
ー・Al−2052株(IFO14833、FERM 
 BP−2328)を200mQ容三角フラスコ内の2
%グルコース、3%可溶性澱粉、1%生大豆粉、1%コ
ーン・ステイープ・リカー(C3L)、0.5%ペプト
ン、0.3%NaCQ、0.5%CaCO3を含む40
mQの種培地(pH、7、0)に接種し、28°C14
8時間回転振盪機上で培養し、前培養を得た。得られた
前培養液の10蔵を2000威容坂ロフラスコ内の50
0mffの種培地に移植し、2890148時間往復振
盪機上で培養し、種培養液を得た。この種培養液500
mQを種培地(上記種培地と同一組成)30Qを含む5
0ff容ステンレス・スチール・タンクに移植し、通気
・30a/分、撹拌・280回転/分、内圧・1kg/
cm2の条件で培養した。
得られた培養液の6111を20012容ステンレス・
スチール・タンク内の0,5%グルコース、5%デキス
トリン、3.5%脱脂大豆粉、0.7%CaC0,を含
む120+2の主培地(pH,6,0)に移植し、28
°C1通気−120M分、撹拌・150回転/分、内圧
・1kg/cm2の条件で、114時間培養した(25
0ユニツト/ mQ )。
実施例2 培養液(20op)から濾過により菌体を除去し、炉液
をpH7,5に調整後、酢酸エチル(88ff)で抽出
した。得られた有機層を1M塩化ナトリウム水(601
2)で洗浄後、濃縮、粗油状物を得た。これをクロロホ
ルムに溶解し、シリカゲル(500g)に吸着させ、ヘ
キサン−酢酸エチル水(4:l。
1.20.)、酢酸エチル(4,012) 、酢酸エチ
ル−メタノール(95: 5.2.0ff)の混合溶媒
で順次溶出、分画した。各画分をTLCで分析し、TA
N−1169AおよびBを含む画分を別々に集めて濃縮
乾固した。
TAN−1169Aを含む粗油状物(3,79g)をシ
リカゲル(180g)に吸着させ、ヘキサン−酢酸エチ
ル(1:9.1.60.)、酢酸エチル(3,04)で
順次溶出、分画した。各画分を同様に処理し、粗油状物
(3,31g)を得た。この粗油状物をシリカゲル(1
50g)に吸着させ、クロロホルム(3,412)で溶
出1分画した。TANi169Aを含む画分を集め、減
圧下で濃縮、クロロホルム−アセトンより結晶化し、T
AN−1169Aの白色結晶(1,17g)を得た。
TAN−1169Bを含む粗油状物(5,2g)をシリ
カゲル(250g)に吸着させ、酢酸エチル−メタノー
ルの混合溶媒(98: 2.4.012)で溶出、分画
した。各画分をTLCにて分析し、目的物のスポットを
成分として含む両分を集め、減圧下で濃縮乾固させ粗油
状物(3,54g)を得た。この粗油状物を再度シリカ
ゲル(150g)に吸着させ、クロロホルム(112)
、クロロホルム−メタノール(99: l、4.912
)の混合溶媒で順次溶出、分画した。
TAN−1169Bを含む画分を集め、濃縮乾固、粗油
状物(0,76g)を得た。この粗油状物をさらにシリ
カゲル(35g)に吸着させ、クロロホルム−メタノー
ル(99:1,450−)で溶出、分画した。活性画分
を集め、濃縮、クロロホルムーメタノールー石油ベンジ
ンより粉末化、TAN−1169Bの白色粉末(0,4
g)を得Iこ。
発明の効果 化合物TAN−1169は、アセチルコリンエステラー
ゼの阻害作用を有し、中枢コリン神経系の機能低下を主
機とするアルツハイマー型痴呆症などの治療用医薬とし
て利用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はTAN−1169AおよびBの赤
外部吸収スペクトルをそれぞれ示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Rはメチルまたは水素を示す。]で表される化
    合物またはその塩。
  2. (2)ストレプトミセス属に属し、請求項(1)の化合
    物を生産し得る能力を有する微生物を培地に培養し、培
    養物中に該化合物を生成、蓄積せしめ、これを採取する
    ことを特徴とする該化合物の製造法。
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