JPH02267158A - 冶金用耐火物 - Google Patents
冶金用耐火物Info
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- JPH02267158A JPH02267158A JP1086577A JP8657789A JPH02267158A JP H02267158 A JPH02267158 A JP H02267158A JP 1086577 A JP1086577 A JP 1086577A JP 8657789 A JP8657789 A JP 8657789A JP H02267158 A JPH02267158 A JP H02267158A
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- Japan
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- cao
- mgo
- refractory
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、MgO−CaO系またはMgO−Ca0−C
系の冶金用耐火物に関し、詳細には、ミクロ組織中にC
aOが富化された、耐食性および耐消化性に優れた精錬
炉内張り用等に使用する冶金用耐火物に関する。
系の冶金用耐火物に関し、詳細には、ミクロ組織中にC
aOが富化された、耐食性および耐消化性に優れた精錬
炉内張り用等に使用する冶金用耐火物に関する。
(従来の技術)
精錬炉、特に転炉用の内張り祠としては、従来からマグ
ネシア−ドロマイト系耐火物が使用されてきた。しかし
、近年、操業条件が苛酷化し、鋼の清浄化の要求が高ま
ると共に、従来より優れた耐食性を有する耐火物の開発
が望まれ、種々の提案がなされてきた。
ネシア−ドロマイト系耐火物が使用されてきた。しかし
、近年、操業条件が苛酷化し、鋼の清浄化の要求が高ま
ると共に、従来より優れた耐食性を有する耐火物の開発
が望まれ、種々の提案がなされてきた。
例えば、特開昭58−74564号公報では、MgOに
微細化したCaOを添加した焼成耐火物が提案されてい
る。これは、MgOをマトリックスとして微細なCaO
を均一に分散させることにより、MgOが耐スポーリン
グ性を付与し、CaOがスラグを高融点化することで耐
火物内へのスラグの浸透を防止している。しかし、この
耐火物は微細なCaOを含有しているため、耐消化性に
劣り、組織の脆弱化が著しい。そのため、取扱い難いと
いう問題点があった。
微細化したCaOを添加した焼成耐火物が提案されてい
る。これは、MgOをマトリックスとして微細なCaO
を均一に分散させることにより、MgOが耐スポーリン
グ性を付与し、CaOがスラグを高融点化することで耐
火物内へのスラグの浸透を防止している。しかし、この
耐火物は微細なCaOを含有しているため、耐消化性に
劣り、組織の脆弱化が著しい。そのため、取扱い難いと
いう問題点があった。
また、CaOクリンカー中に、100p以下のMgO結
晶を焼結作用によって生成させると同時に、微小クラン
クを形成させることにより、耐スポーリング性を付与し
た耐火物が開発されている。しかし、この耐火物は、前
記焼結時の温度(1800〜2500’C)を低下させ
るために焼結助剤を通常含有するため、安定した耐食性
を得ることが難しい。さらに、形成された微小クシツク
の存在は、結果的にはCaOクリンカーの比表面積を増
大させることになり、CaOの消化作用を助長するため
好ましくない。
晶を焼結作用によって生成させると同時に、微小クラン
クを形成させることにより、耐スポーリング性を付与し
た耐火物が開発されている。しかし、この耐火物は、前
記焼結時の温度(1800〜2500’C)を低下させ
るために焼結助剤を通常含有するため、安定した耐食性
を得ることが難しい。さらに、形成された微小クシツク
の存在は、結果的にはCaOクリンカーの比表面積を増
大させることになり、CaOの消化作用を助長するため
好ましくない。
一方、上記焼成耐火物の短所を根本的に改善し、高い耐
食性を示す耐火物として、高純度のMg0−C系不焼成
煉瓦が開発されている。この煉瓦はCaOを含まないた
め、CaOの消化に伴う組織の脆弱化の心配がなく、通
常の転炉操業においては画期的な効果を示すものである
が、使用条件によってはMg0−C反応による組織劣化
が生しる。特に、ステンレス鋼の溶製においてこの煉瓦
を使用すると、低塩基度のスラグに対する耐食性が劣る
ことが判明した。さらにCrzOsを含むスラグの場合
には、配合カーボンが酸化されるため、煉瓦組織の脆弱
化が著しく、従来のMgO−CaO系焼成耐火物より耐
食性が劣る場合もある。
食性を示す耐火物として、高純度のMg0−C系不焼成
煉瓦が開発されている。この煉瓦はCaOを含まないた
め、CaOの消化に伴う組織の脆弱化の心配がなく、通
常の転炉操業においては画期的な効果を示すものである
が、使用条件によってはMg0−C反応による組織劣化
が生しる。特に、ステンレス鋼の溶製においてこの煉瓦
を使用すると、低塩基度のスラグに対する耐食性が劣る
ことが判明した。さらにCrzOsを含むスラグの場合
には、配合カーボンが酸化されるため、煉瓦組織の脆弱
化が著しく、従来のMgO−CaO系焼成耐火物より耐
食性が劣る場合もある。
このよ・うな状況下に、最近では、不焼成のMg0Ca
O−C系耐火物の開発が行われてきた。
O−C系耐火物の開発が行われてきた。
特公昭61−27349号公報には、Fe2O3含有量
0.1%以下、MgO/CaO比が10/90〜90/
10の組成を有し、かつ粒度が0.2 mm以」二の電
融MgO−CaOクリンカーを主素材として含有する耐
火物について記載されている。この耐火物は第二成分と
してカーボン質原料を含む。しかし、この耐火物は電融
の門gOCaOクリンカーを用いているため、クリンカ
ーの製造は、Fe2O3等の助剤を添加した場合でも2
000℃を超える裔温で行う必要があるため、製造コス
トが高くつく。また、このクリンカーは、MgOとCa
Oとが固溶体をつくる組成範囲が狭(、融点の差が大き
い(MgO:2800°c、 cao:2570’c)
ため、電融後の凝固過程において分別結晶作用が働き、
Mg。
0.1%以下、MgO/CaO比が10/90〜90/
10の組成を有し、かつ粒度が0.2 mm以」二の電
融MgO−CaOクリンカーを主素材として含有する耐
火物について記載されている。この耐火物は第二成分と
してカーボン質原料を含む。しかし、この耐火物は電融
の門gOCaOクリンカーを用いているため、クリンカ
ーの製造は、Fe2O3等の助剤を添加した場合でも2
000℃を超える裔温で行う必要があるため、製造コス
トが高くつく。また、このクリンカーは、MgOとCa
Oとが固溶体をつくる組成範囲が狭(、融点の差が大き
い(MgO:2800°c、 cao:2570’c)
ため、電融後の凝固過程において分別結晶作用が働き、
Mg。
粒、Ca0粒の生成と粗大化が生し易い。そのため、C
aOとMgOとが均一に分散された状態にあるクリンカ
ーの回収率が低く、この点からも製造コストが高くなる
ため、工業的実用化は困難である。
aOとMgOとが均一に分散された状態にあるクリンカ
ーの回収率が低く、この点からも製造コストが高くなる
ため、工業的実用化は困難である。
(発明が解決しようとする課題)
上述したように、MgO−CaO系あるいはMgO−C
a0C系の耐火物は、そのミクロ組織中にCaOを均一
に分散させる(CaO富化する)ことによって、耐食性
が改善されることが判明しているにもかかわらず、Ca
O富化のために耐火物中へCaOを供給する最適な方法
が見い出されていないというのが現状である。特に、炭
素分を含有する煉瓦に関しては、Mg0−C反応の抑制
手段でもあるCaO富化が可能な、低価格で安定した製
造方法が確立されていない。
a0C系の耐火物は、そのミクロ組織中にCaOを均一
に分散させる(CaO富化する)ことによって、耐食性
が改善されることが判明しているにもかかわらず、Ca
O富化のために耐火物中へCaOを供給する最適な方法
が見い出されていないというのが現状である。特に、炭
素分を含有する煉瓦に関しては、Mg0−C反応の抑制
手段でもあるCaO富化が可能な、低価格で安定した製
造方法が確立されていない。
このような現状は、酸化物原料が高融点のMgOとCa
Oとの組合せであることに起因している。前記従来の耐
火物に対するCaO富化法の欠点を以下にまとめる。
Oとの組合せであることに起因している。前記従来の耐
火物に対するCaO富化法の欠点を以下にまとめる。
■微細化C,a Oの添加による方法では、耐消化性に
劣るため組織が脆化し易い。
劣るため組織が脆化し易い。
■MgOとCaOとの焼結によりCaOの均一分散粒を
製造する方法においては、クリンカーの製造温度を下げ
るため焼結助剤の配合量を多くするが、それに伴い耐食
性の性能自体が低下することになる。
製造する方法においては、クリンカーの製造温度を下げ
るため焼結助剤の配合量を多くするが、それに伴い耐食
性の性能自体が低下することになる。
■電融MgO−CaOクリンカーによる方法では、Ca
Oの均一分散粒が得られ難いため、製造コストが高く、
工業的実用性が低い。
Oの均一分散粒が得られ難いため、製造コストが高く、
工業的実用性が低い。
また、これらのいずれの方法も、MgO−CaO系クリ
ンカーに炭素分を配合して得られるMgO−CaO−C
系耐火物に対して、M、0−C反応を抑制するための十
分なCaO富化を行うことができず、前記従来法は製造
上の安定性に欠けるものである。
ンカーに炭素分を配合して得られるMgO−CaO−C
系耐火物に対して、M、0−C反応を抑制するための十
分なCaO富化を行うことができず、前記従来法は製造
上の安定性に欠けるものである。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を有しない、耐
食性と耐消化性とに優れたMgO−CaO系耐火物、お
よびMg0−C反応の抑制が可能なMgO−Ca0−C
系耐火物を提供することである。
食性と耐消化性とに優れたMgO−CaO系耐火物、お
よびMg0−C反応の抑制が可能なMgO−Ca0−C
系耐火物を提供することである。
(課題を解決するだめの手段)
本発明者らは、上記目的を達成するために種々検討を重
ねた結果、従来は、耐火物マI・リックス中にCaO富
化を行うために高融点のCaOをそのまま、またはこれ
を微細化したものを供給していたが、これに代えてCa
Oより、融点の低いカルシウム化合物を骨材表面に供給
することにより比較的低温度でCaO冨化を好都合に行
うことができることを見い出し、本発明を完成させた。
ねた結果、従来は、耐火物マI・リックス中にCaO富
化を行うために高融点のCaOをそのまま、またはこれ
を微細化したものを供給していたが、これに代えてCa
Oより、融点の低いカルシウム化合物を骨材表面に供給
することにより比較的低温度でCaO冨化を好都合に行
うことができることを見い出し、本発明を完成させた。
ここに本発明は、MgO/CaOがモル比で]0010
〜60/40であるMgO−CaO系耐火骨材と、15
00’C以下の融点を有するカルシウム化合物の1種も
しくは2種以上とを含有する配合物を焼成して得たMg
OCaO系の冶金用耐火物である。
〜60/40であるMgO−CaO系耐火骨材と、15
00’C以下の融点を有するカルシウム化合物の1種も
しくは2種以上とを含有する配合物を焼成して得たMg
OCaO系の冶金用耐火物である。
また、別の面からは本発明は、MgO/CaOがモル比
で10010〜60/40であるMgO−CaO系耐火
骨材と、1500℃以下の融点を有するカルシウム化合
物の1種もしくは2種以上とを含有する配合物を上記カ
ルシウム化合物の融点の±10%の温度域で熱処理する
ことにより得たMgO−CaO系クリンカーに、炭素分
を配合して成る、MgO−Ca0−C系の冶金用耐火物
である。
で10010〜60/40であるMgO−CaO系耐火
骨材と、1500℃以下の融点を有するカルシウム化合
物の1種もしくは2種以上とを含有する配合物を上記カ
ルシウム化合物の融点の±10%の温度域で熱処理する
ことにより得たMgO−CaO系クリンカーに、炭素分
を配合して成る、MgO−Ca0−C系の冶金用耐火物
である。
(作用)
次に、本発明において耐火物組成を上述のように限定し
た理由を詳述する。
た理由を詳述する。
本発明の耐火物においては、耐火骨材として、MgO/
CaOがモル比で10010〜60/40の範囲にある
組成のMgO−CaOクリンカーを使用する。すなわち
F′1goクリンカー単独、あるいは、例えばMgO−
CaOクリンカーとCaOクリンカーとを配合して、M
gO/CaO比が前記の範囲(即ち、CaO含有が骨材
全体の40モル%以下)となるようにした配合物を骨相
として用いる。使用するMgO−CaO系骨材中のCa
Oの含有量が40モル%を超えると、精錬炉川内張り材
としての耐食性および熱間強度が低下するため、好まし
くない。これはCaO系耐火物そのものの焼結性の良否
とは無関係である。この耐火骨材粒子の粒度は、粒径が
0.05mm以上であることが好ましい。粒径0.05
mm未満の粒子が存在すると、この微粒子がスラグに含
まれる5iO7と反応して低融点化合物を生成し、マト
リックスを脆弱化することになる。
CaOがモル比で10010〜60/40の範囲にある
組成のMgO−CaOクリンカーを使用する。すなわち
F′1goクリンカー単独、あるいは、例えばMgO−
CaOクリンカーとCaOクリンカーとを配合して、M
gO/CaO比が前記の範囲(即ち、CaO含有が骨材
全体の40モル%以下)となるようにした配合物を骨相
として用いる。使用するMgO−CaO系骨材中のCa
Oの含有量が40モル%を超えると、精錬炉川内張り材
としての耐食性および熱間強度が低下するため、好まし
くない。これはCaO系耐火物そのものの焼結性の良否
とは無関係である。この耐火骨材粒子の粒度は、粒径が
0.05mm以上であることが好ましい。粒径0.05
mm未満の粒子が存在すると、この微粒子がスラグに含
まれる5iO7と反応して低融点化合物を生成し、マト
リックスを脆弱化することになる。
本発明にかかる冶金用耐火物は、前記骨材に1500℃
以下の融点を有するカルシウム化合物を含有させたもの
から得られる。このカルシウム化合物の例としては、C
aFz (融点:1373℃) 、CaCNz(同:1
300℃) 、CaCQz(同ニア74°c)、および
Ca(N。
以下の融点を有するカルシウム化合物を含有させたもの
から得られる。このカルシウム化合物の例としては、C
aFz (融点:1373℃) 、CaCNz(同:1
300℃) 、CaCQz(同ニア74°c)、および
Ca(N。
3)2(同:561℃)が挙げられる。これらの1種も
しくは2種以上を前記骨材中に配合する。このような比
較的低融点のカルシウム化合物を骨材中に配合し、カル
シウム化合物の融点付近の温度で熱処理を行うと、配合
したカルシウム化合物が骨材粒子表面で溶融し、Caイ
オンが骨材粒子内部に拡散するとともに、Caに化合し
ていた反応性の部位はガス化して大気中に放出され、一
方過剰なCaイオンは骨材粒子表面をCaOとして被覆
して堆積することを確認した。このときに、骨材粒子の
内部および表面におけるCaの分布は均一であり、した
がって従来より低温でCaO冨化を行うことができる。
しくは2種以上を前記骨材中に配合する。このような比
較的低融点のカルシウム化合物を骨材中に配合し、カル
シウム化合物の融点付近の温度で熱処理を行うと、配合
したカルシウム化合物が骨材粒子表面で溶融し、Caイ
オンが骨材粒子内部に拡散するとともに、Caに化合し
ていた反応性の部位はガス化して大気中に放出され、一
方過剰なCaイオンは骨材粒子表面をCaOとして被覆
して堆積することを確認した。このときに、骨材粒子の
内部および表面におけるCaの分布は均一であり、した
がって従来より低温でCaO冨化を行うことができる。
融点が1500℃を超えるカルシウム化合物の場合には
、MgO等の酸化物骨材内部へのCaイオンの拡散をす
みやかに行うことができない。したがって、融点が25
00℃を超えるCaOは除外される。また、Ca003
等のように、常圧下1500℃以下の温度で熱分解する
化合物も使用できない。さらに、金属CaあるいはCa
合金についても、反応性が著しく高いために取扱いが困
難であること、また、合金中に含まれるCa以外の成分
(例えばSi、、Fe)による酸化物が煉瓦の融点を低
下させることになることから耐食性に問題があるため使
用できない。
、MgO等の酸化物骨材内部へのCaイオンの拡散をす
みやかに行うことができない。したがって、融点が25
00℃を超えるCaOは除外される。また、Ca003
等のように、常圧下1500℃以下の温度で熱分解する
化合物も使用できない。さらに、金属CaあるいはCa
合金についても、反応性が著しく高いために取扱いが困
難であること、また、合金中に含まれるCa以外の成分
(例えばSi、、Fe)による酸化物が煉瓦の融点を低
下させることになることから耐食性に問題があるため使
用できない。
カルシウム化合物の耐火骨材に対する配合量は、骨材粒
子中のMgO1モルに対して0.05〜0.3モルであ
ることが好ましい。0.05モル未満の場合、Caイオ
ンが骨材粒子内部に拡散する量の不足により、カルシウ
ム化合物の配合に伴う作用のうち、Mg0CaO−C系
耐火物におけるMg0−C反応の抑制を充分に行うこと
ができない。0.3モルより多い場合には、骨材粒子表
面に生成する活性に冨んだCaO被覆が過剰となり、焼
結性はよくなるが、耐消化性は著しく悪くなる。
子中のMgO1モルに対して0.05〜0.3モルであ
ることが好ましい。0.05モル未満の場合、Caイオ
ンが骨材粒子内部に拡散する量の不足により、カルシウ
ム化合物の配合に伴う作用のうち、Mg0CaO−C系
耐火物におけるMg0−C反応の抑制を充分に行うこと
ができない。0.3モルより多い場合には、骨材粒子表
面に生成する活性に冨んだCaO被覆が過剰となり、焼
結性はよくなるが、耐消化性は著しく悪くなる。
配合するカルシウム化合物の粒度は、配合量である骨材
粒子の粒度により変化させる。骨材粒子の粒径をdとす
ると、421mm(粗粒)の場合には粒径1mm以下の
、0.15mm≦d<1mm(中粒)の場合には粒径0
.15mm以下の、0.05mm≦d <0.15mm
(微粒)の場合には0.05mm以下のカルシウム化合
物を配合する。すなわち、骨材粒子より常に粒度の低い
配合カルシウム化合物粒子を配合する。配合するCa化
合物の粒度が骨材粒子と同じか、それより大きい場合に
はCaO主体の粒子塊を形成してしまい、活性に冨む多
結晶のCa0粒の生成や偏析という不都合がある。また
、骨材中に均一にCaO富化を行うためには、配合させ
るカルシウム化合物は微粉である程好ましい。
粒子の粒度により変化させる。骨材粒子の粒径をdとす
ると、421mm(粗粒)の場合には粒径1mm以下の
、0.15mm≦d<1mm(中粒)の場合には粒径0
.15mm以下の、0.05mm≦d <0.15mm
(微粒)の場合には0.05mm以下のカルシウム化合
物を配合する。すなわち、骨材粒子より常に粒度の低い
配合カルシウム化合物粒子を配合する。配合するCa化
合物の粒度が骨材粒子と同じか、それより大きい場合に
はCaO主体の粒子塊を形成してしまい、活性に冨む多
結晶のCa0粒の生成や偏析という不都合がある。また
、骨材中に均一にCaO富化を行うためには、配合させ
るカルシウム化合物は微粉である程好ましい。
本発明にかかる冶金用耐火物のうちの1つは、前記の耐
火骨材に融点が1500℃以下のカルシウム化合物を添
加して得た配合物に対して、従来の焼成耐火物と同様に
、常用の有機系バインダー等を添加して成形、焼成する
ことにより得られる。従来のMgO−CaO系焼成耐火
物において、整粒した骨材を1800℃以下で焼成した
ものは緻密な組織を形成することが知られているが、本
発明の焼成耐火物の場合にも、同程度の温度で焼成する
ことにより緻密な組織を形成している骨材粒子の表面に
活性に冨むCaO被覆が形成された耐火物が得られる。
火骨材に融点が1500℃以下のカルシウム化合物を添
加して得た配合物に対して、従来の焼成耐火物と同様に
、常用の有機系バインダー等を添加して成形、焼成する
ことにより得られる。従来のMgO−CaO系焼成耐火
物において、整粒した骨材を1800℃以下で焼成した
ものは緻密な組織を形成することが知られているが、本
発明の焼成耐火物の場合にも、同程度の温度で焼成する
ことにより緻密な組織を形成している骨材粒子の表面に
活性に冨むCaO被覆が形成された耐火物が得られる。
また、組織の緻密化をいっそう高めるために、配合させ
たカルシウム化合物の融点近傍の温度に一旦保持した後
に焼成温度まで昇温しで焼成することが好ましい。この
場合も、配合化合物の良焼結性を勘案すると、1800
℃を超える温度での焼成は不必要である。
たカルシウム化合物の融点近傍の温度に一旦保持した後
に焼成温度まで昇温しで焼成することが好ましい。この
場合も、配合化合物の良焼結性を勘案すると、1800
℃を超える温度での焼成は不必要である。
本発明の別の耐火物は、前記耐火骨材に融点が1500
℃以下のカルシウム化合物を配合させたものに、常用の
有機系バインダー等を添加して成形したものを熱処理す
ることによりMgO−CaO系クリンカーを得、これに
炭素分を配合し、さらにフェノール樹脂等の常用の結合
剤を添加することにより得られる。
℃以下のカルシウム化合物を配合させたものに、常用の
有機系バインダー等を添加して成形したものを熱処理す
ることによりMgO−CaO系クリンカーを得、これに
炭素分を配合し、さらにフェノール樹脂等の常用の結合
剤を添加することにより得られる。
ここに「熱処理」とはカルシウム化合物の融点近傍に加
熱する操作であり、カルシウム化合物の溶融、分解、カ
ルシウムイオンの拡散、そしてCaOによる被覆が行わ
れる加熱操作をいうものである。
熱する操作であり、カルシウム化合物の溶融、分解、カ
ルシウムイオンの拡散、そしてCaOによる被覆が行わ
れる加熱操作をいうものである。
なお、このときの熱処理温度は配合カルシウム化合物の
融点の+10%の温度であることが好ましく、+10%
を超えた温度で熱処理するとCaO被覆の生成速度が急
速になり、骨材中におけるCaO富化が不均一となる。
融点の+10%の温度であることが好ましく、+10%
を超えた温度で熱処理するとCaO被覆の生成速度が急
速になり、骨材中におけるCaO富化が不均一となる。
−10%未満の温度では、熱処理時間が長くなり効率が
悪い。また、この熱処理温度は、骨材粒子の大きさによ
っても変化する。
悪い。また、この熱処理温度は、骨材粒子の大きさによ
っても変化する。
上記「炭素分」としては黒鉛が例示される。
なお、本発明に云う「冶金用j耐大物は金属精錬用装置
の内張り材として使用される耐火物一般を指称するもの
であり、特定的には製鋼用転炉の内張り材であるが、そ
のような具体的用途にのみ制限されるものではない。
の内張り材として使用される耐火物一般を指称するもの
であり、特定的には製鋼用転炉の内張り材であるが、そ
のような具体的用途にのみ制限されるものではない。
以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
111例」−
耐火骨材である粒径2〜0.05mmのFIgoクリン
カーおよびMgO−CaOクリンカー、ならびに粒径1
〜0.1mmの各低融点カルシウム化合物を、第1表に
示す割合で配合した。この混合物100部に対してポリ
プロピレン系バインダーを3.5%になるように配合し
、加熱・混練した。これを800 kg/cm2で直径
100 mm、高さ100 mmの形状に成形したもの
を、1200℃で2時間保持した後、1600℃で2時
間焼成した。また、比較例として、低融点カルシウム化
合物を配合しない耐火骨材を同様に成形した後、160
0℃で5時間焼成した。
カーおよびMgO−CaOクリンカー、ならびに粒径1
〜0.1mmの各低融点カルシウム化合物を、第1表に
示す割合で配合した。この混合物100部に対してポリ
プロピレン系バインダーを3.5%になるように配合し
、加熱・混練した。これを800 kg/cm2で直径
100 mm、高さ100 mmの形状に成形したもの
を、1200℃で2時間保持した後、1600℃で2時
間焼成した。また、比較例として、低融点カルシウム化
合物を配合しない耐火骨材を同様に成形した後、160
0℃で5時間焼成した。
得られた各耐火物中のCaO、MgO含有率を調べた。
また、各耐火物について、熱間強度と侵食性に対する試
験を行った。熱間強度は3点曲げ試験法により測定した
。侵食性の試験は、得られた耐火物の中心部を抜きとり
、内径60mmのルツボとしたものをサンプルとして行
った。このルツボの中にc/s=1.2 、FezOz
5%のスラグと18−8ステンレス鋼(スラグ/メタ
ル比、0.2)とを入れ、1750℃で60分間保持し
、スラグ−メタル界面での侵食深さを求めた。比較例N
o、 1の侵食量を100としたときの指数で各侵食量
を示した。結果を第1表に示す。
験を行った。熱間強度は3点曲げ試験法により測定した
。侵食性の試験は、得られた耐火物の中心部を抜きとり
、内径60mmのルツボとしたものをサンプルとして行
った。このルツボの中にc/s=1.2 、FezOz
5%のスラグと18−8ステンレス鋼(スラグ/メタ
ル比、0.2)とを入れ、1750℃で60分間保持し
、スラグ−メタル界面での侵食深さを求めた。比較例N
o、 1の侵食量を100としたときの指数で各侵食量
を示した。結果を第1表に示す。
第 1 表
純度99%のMgO−CaOクリンカーを粗粒(粒径1
mm以上)、中粒(0,15≦粒径<1mm)、微粒(
0,05≦粒径<0.15)に分けた。同じ粒度のクリ
ンカー同士を第2表に示す割合で配合した混合物中に、
粗粒に対して100p、中粒に対して100/JI11
、微粒に対して50IIJ]nの粒度のCaNzを、含
有するMgOに対する割合で10%ずつ配合した。これ
に、ポリプロピレンバインダーを5重量%になるように
添加して混合したものを、それぞれステンレス鋼製容器
に入れて1000℃で熱処理した。得られたものを、は
じめの各混合クリンカーと同様の粒度区分で整粒して、
粗粒のものをクリンカー(八)、中粒のものをクリンカ
ー(B)、微粒のものをクリンカー(C)とした。この
熱処理された各クリンカーを第2表の割合で配合し、さ
らに人造黒鉛と適当量のフェノール樹脂とを加え、加熱
混練して実施例1と同様の形状に成形することにより、
Mg075%、Ca015%、C10%の組成の不焼成
MgO−Ca0−C煉瓦を製造した。なお、CaO量を
15%とするため中粒の電融クリンカーを用いた。比較
例として、前記熱処理クリンカーを含まず、前記MgO
−CaOクリンカーおよびCaO電融クリンカーを第2
表に示す割合で配合し製造した。得られた各耐火物につ
いて、実施例1と同様にして侵食量を調べた。結果を第
2表に示す。
mm以上)、中粒(0,15≦粒径<1mm)、微粒(
0,05≦粒径<0.15)に分けた。同じ粒度のクリ
ンカー同士を第2表に示す割合で配合した混合物中に、
粗粒に対して100p、中粒に対して100/JI11
、微粒に対して50IIJ]nの粒度のCaNzを、含
有するMgOに対する割合で10%ずつ配合した。これ
に、ポリプロピレンバインダーを5重量%になるように
添加して混合したものを、それぞれステンレス鋼製容器
に入れて1000℃で熱処理した。得られたものを、は
じめの各混合クリンカーと同様の粒度区分で整粒して、
粗粒のものをクリンカー(八)、中粒のものをクリンカ
ー(B)、微粒のものをクリンカー(C)とした。この
熱処理された各クリンカーを第2表の割合で配合し、さ
らに人造黒鉛と適当量のフェノール樹脂とを加え、加熱
混練して実施例1と同様の形状に成形することにより、
Mg075%、Ca015%、C10%の組成の不焼成
MgO−Ca0−C煉瓦を製造した。なお、CaO量を
15%とするため中粒の電融クリンカーを用いた。比較
例として、前記熱処理クリンカーを含まず、前記MgO
−CaOクリンカーおよびCaO電融クリンカーを第2
表に示す割合で配合し製造した。得られた各耐火物につ
いて、実施例1と同様にして侵食量を調べた。結果を第
2表に示す。
第 2 表
1に
とにより、骨材組織中にCaOが富化されたものである
ため、耐食性とに優れ、さらに製造コス1〜も低い、工
業的に有用な耐火物である。また、 h。
ため、耐食性とに優れ、さらに製造コス1〜も低い、工
業的に有用な耐火物である。また、 h。
Ca0−C系不焼成耐火物としては、従来の炭素含有塩
基性耐火物において問題であったMg0−C反応を抑制
することができる、優れた耐火物である。
基性耐火物において問題であったMg0−C反応を抑制
することができる、優れた耐火物である。
Claims (2)
- (1)MgO/CaOがモル比で100/0〜60/4
0であるMgO−CaO系耐火骨材と、1500℃以下
の融点を有するカルシウム化合物の1種もしくは2種以
上とを含有する配合物を焼成して得たMgO−CaO系
の冶金用耐火物。 - (2)MgO/CaOがモル比で100/0〜60/4
0であるMgO−CaO系耐火骨材と、1500℃以下
の融点を有するカルシウム化合物の1種もしくは2種以
上とを含有する配合物を上記カルシウム化合物の融点の
±10%の温度域で熱処理することにより得たMgO−
CaO系クリンカーに、炭素分を配合して成る、MgO
−CaO−C系の冶金用耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086577A JPH02267158A (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 冶金用耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1086577A JPH02267158A (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 冶金用耐火物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02267158A true JPH02267158A (ja) | 1990-10-31 |
Family
ID=13890863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1086577A Pending JPH02267158A (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 冶金用耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02267158A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07126064A (ja) * | 1993-10-27 | 1995-05-16 | Kyushu Refract Co Ltd | マグネシア・カ−ボン系耐火物 |
CN110668833A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-10 | 刘晓慧 | 一种镁钙碳复合材料的制备方法 |
-
1989
- 1989-04-05 JP JP1086577A patent/JPH02267158A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07126064A (ja) * | 1993-10-27 | 1995-05-16 | Kyushu Refract Co Ltd | マグネシア・カ−ボン系耐火物 |
CN110668833A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-10 | 刘晓慧 | 一种镁钙碳复合材料的制备方法 |
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