JPH02264138A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
- Publication number
- JPH02264138A JPH02264138A JP8152489A JP8152489A JPH02264138A JP H02264138 A JPH02264138 A JP H02264138A JP 8152489 A JP8152489 A JP 8152489A JP 8152489 A JP8152489 A JP 8152489A JP H02264138 A JPH02264138 A JP H02264138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lean
- rich
- fuel
- time
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
燃料噴射式内燃機関においては通常吸気管負圧と機関回
転数から、或いは吸入空気量と機関回転数から基本燃料
噴射量を計算し、機関排気通路内に設けた酸素濃度検出
器(以下02センザと称する)の出力信号に基いて基本
燃料噴射量を補正することにより機関シリンダ内に供給
される混合気が予め定められた目標空燃比、例えば理論
空燃比となるようにフィードバック制御される。ところ
がこのようにフィードバック制御をしていても加速運転
時のように燃料噴射量が急激に増大せしめられたときに
は液状燃料の形で吸気ポート内壁面上に付着する噴射燃
料の量が増大し、この付着液状燃料は付着後ただちに機
関シリンダ内に供給されないために機関シリンダ内に供
給される混合気が一時的に稀薄、即ちリーンとなる。こ
れに対して減速運転時には吸気ボート内の絶対圧が低く
なり、その結果吸気ボート内壁面等に付着している液状
燃料の蒸発量が増大するために機関シリンダ内に供給さ
れる混合気が一時的に過濃、即ちリッチとなる。そこで
通常燃料噴射式内燃機関においては加速運転成いは減速
運転のような過渡運転状態であっても機関シリンダ内に
供給される混合気が目標空燃比、例えば理論空燃比とな
るように加速運転時には噴射燃料を増量し、減速運転時
には噴射燃料を減量するようにしている。従ってこのよ
うな燃料噴射式内燃機関では機関の運転状態にかかわら
ずに機関シリンダ内に供給される混合気がほぼ目標空燃
比に制御されることになる。
転数から、或いは吸入空気量と機関回転数から基本燃料
噴射量を計算し、機関排気通路内に設けた酸素濃度検出
器(以下02センザと称する)の出力信号に基いて基本
燃料噴射量を補正することにより機関シリンダ内に供給
される混合気が予め定められた目標空燃比、例えば理論
空燃比となるようにフィードバック制御される。ところ
がこのようにフィードバック制御をしていても加速運転
時のように燃料噴射量が急激に増大せしめられたときに
は液状燃料の形で吸気ポート内壁面上に付着する噴射燃
料の量が増大し、この付着液状燃料は付着後ただちに機
関シリンダ内に供給されないために機関シリンダ内に供
給される混合気が一時的に稀薄、即ちリーンとなる。こ
れに対して減速運転時には吸気ボート内の絶対圧が低く
なり、その結果吸気ボート内壁面等に付着している液状
燃料の蒸発量が増大するために機関シリンダ内に供給さ
れる混合気が一時的に過濃、即ちリッチとなる。そこで
通常燃料噴射式内燃機関においては加速運転成いは減速
運転のような過渡運転状態であっても機関シリンダ内に
供給される混合気が目標空燃比、例えば理論空燃比とな
るように加速運転時には噴射燃料を増量し、減速運転時
には噴射燃料を減量するようにしている。従ってこのよ
うな燃料噴射式内燃機関では機関の運転状態にかかわら
ずに機関シリンダ内に供給される混合気がほぼ目標空燃
比に制御されることになる。
ところがこのような内燃機関では例えばブローバイガス
や潤滑油が吸気弁ステムとステムガイド間を通って吸気
ボート内に侵入し、機関が長期間に亘って使用されると
これらブローハイガスや潤滑油中に含まれる炭素微粒子
等が吸気弁のかさ部背面や吸気ボート内壁面上に次第に
堆積する。この炭素微粒子等の堆積物、即ちデポジット
は液状燃料を保持する性質があり、従って吸気ボート内
壁面等にデポジットが堆積すると吸気ボート内壁面等に
付着する液状燃料が増大し、しかも吸気ボート内壁面等
に付着した液状燃料は付着してから機関シリンダ内に流
入するまで時間を要するようになる。従って機関が比較
的新しい間は機関の運転状態にかかわらずに機関シリン
ダ内に供給される混合気がほぼ理論空燃比に制御される
が機関が長期間に亘って使用されてデポジットが吸気ボ
ート内壁面等に付着すると吸気ボート内壁面等に付着し
た噴射燃料が付着してから機関シリンダ内に流入するま
でに時間を要するために加速運転時には機関シリンダ内
に供給される混合気がリーンとなり、更に吸気ボート内
壁面等に付着する噴射燃料が増大するために減速運転時
には機関シリンダ内に供給される混合気がリッチとなる
。このように加速運転時に混合気かリーンとなる度合、
および減速運転時に混合気がリッチとなる度合はデポジ
ットの量が増大するほど太き(なる。この場合、例えば
加速運転時においてリーンとなる度合が大きくなればな
るほど混合気がリーンになる時間が長くなる。
や潤滑油が吸気弁ステムとステムガイド間を通って吸気
ボート内に侵入し、機関が長期間に亘って使用されると
これらブローハイガスや潤滑油中に含まれる炭素微粒子
等が吸気弁のかさ部背面や吸気ボート内壁面上に次第に
堆積する。この炭素微粒子等の堆積物、即ちデポジット
は液状燃料を保持する性質があり、従って吸気ボート内
壁面等にデポジットが堆積すると吸気ボート内壁面等に
付着する液状燃料が増大し、しかも吸気ボート内壁面等
に付着した液状燃料は付着してから機関シリンダ内に流
入するまで時間を要するようになる。従って機関が比較
的新しい間は機関の運転状態にかかわらずに機関シリン
ダ内に供給される混合気がほぼ理論空燃比に制御される
が機関が長期間に亘って使用されてデポジットが吸気ボ
ート内壁面等に付着すると吸気ボート内壁面等に付着し
た噴射燃料が付着してから機関シリンダ内に流入するま
でに時間を要するために加速運転時には機関シリンダ内
に供給される混合気がリーンとなり、更に吸気ボート内
壁面等に付着する噴射燃料が増大するために減速運転時
には機関シリンダ内に供給される混合気がリッチとなる
。このように加速運転時に混合気かリーンとなる度合、
および減速運転時に混合気がリッチとなる度合はデポジ
ットの量が増大するほど太き(なる。この場合、例えば
加速運転時においてリーンとなる度合が大きくなればな
るほど混合気がリーンになる時間が長くなる。
そこで加速運転が開始されてから一定時間の間で機関シ
リンダ内に供給される混合気がリーンになる時間とリッ
チになる時間を計算し、これらのリーン時間およびリッ
チ時間から加速運転時であっても機関シリンダ内に供給
される混合気が目標空燃比となるように噴射燃料の加速
増量値を補正するようにした燃料噴射制御装置が公知で
ある(特開昭59−128944号公報参照)。
リンダ内に供給される混合気がリーンになる時間とリッ
チになる時間を計算し、これらのリーン時間およびリッ
チ時間から加速運転時であっても機関シリンダ内に供給
される混合気が目標空燃比となるように噴射燃料の加速
増量値を補正するようにした燃料噴射制御装置が公知で
ある(特開昭59−128944号公報参照)。
ところで定常運転時にはリーンおよびリッチがいずれも
ほぼ一定の周期で繰返されており、このときのリーン時
間とリッチ時間はほぼ等しくなっている。一方、加速運
転が行なわれるとリーンおよびリッチの発生周期は定常
運転時に比べで若干短かくなるがこのとき混合気が目標
空燃比、例えば理論空燃比に維持されている場合にはリ
ーン時間とリッチ時間はほぼ等しくなっている。しかし
ながらこのとき混合気がリーン状態となる場合にはリッ
チ時間に比べてリーン時間が長(なる。従って加速運転
時に混合気がリーン状態であるか否かを正確に判断する
には定常運転時におけるリーンおよびリッチの発生周期
よりも若干短かい時間内においてリーン時間とリッチ時
間の偏差を検出すればよいことになる。ところで0□セ
ンサのリーン信号とリッチ信号の発生周期は機関吸入空
気の流速増大に応じて短かくなる。
ほぼ一定の周期で繰返されており、このときのリーン時
間とリッチ時間はほぼ等しくなっている。一方、加速運
転が行なわれるとリーンおよびリッチの発生周期は定常
運転時に比べで若干短かくなるがこのとき混合気が目標
空燃比、例えば理論空燃比に維持されている場合にはリ
ーン時間とリッチ時間はほぼ等しくなっている。しかし
ながらこのとき混合気がリーン状態となる場合にはリッ
チ時間に比べてリーン時間が長(なる。従って加速運転
時に混合気がリーン状態であるか否かを正確に判断する
には定常運転時におけるリーンおよびリッチの発生周期
よりも若干短かい時間内においてリーン時間とリッチ時
間の偏差を検出すればよいことになる。ところで0□セ
ンサのリーン信号とリッチ信号の発生周期は機関吸入空
気の流速増大に応じて短かくなる。
従って上述の燃料噴射制御装置のように加速運転が開始
されてから一定時間リーンとリッチを検出してもこの一
定時間は必ずしもり・−ンおよびリッチの偏差を検出す
るための好ましい時間に一致せず、斯くして加速運転時
に混合気がリーン状態であるか否かを正確に検出するの
は困難である。
されてから一定時間リーンとリッチを検出してもこの一
定時間は必ずしもり・−ンおよびリッチの偏差を検出す
るための好ましい時間に一致せず、斯くして加速運転時
に混合気がリーン状態であるか否かを正確に検出するの
は困難である。
即ち、0□センサのリーン信号とリッチ信号の発生周期
がリーン、リッチの検出時間に比べて相対的に長くなる
と例えば検出期間全体に亘って混合気がリーンとなり、
従って実際には混合気がリーン状態でないにもかかわら
ずにリーン状態であると誤判断することになる。これに
対して0□センサのリーン信号とリッチ信号の発生周期
がリーン、リッチの検出時間に比べて相対的に短かくな
ると検出期間中にリーンとリッチが何回も繰返されるた
めに検出期間の選び方によってリーン時間がリッチ時間
よりも長くなったり、逆にリッチ時間がリーン時間より
も長くなったりして混合気がリーン或いはリッチになっ
ていないにもかかわらすに混合気がリーン或いはリッチ
になっていると誤判断するという問題を生ずる。また、
実際には加速運転時においてリーン時間が長くなるとそ
れに伴なってリッチ時間も長くなる場合もあり、このよ
うな場合にはリーン時間とリッチ時間とが等しくなり、
斯くして混合気がリーンになっていないと誤判断すると
いう問題を生ずる。
がリーン、リッチの検出時間に比べて相対的に長くなる
と例えば検出期間全体に亘って混合気がリーンとなり、
従って実際には混合気がリーン状態でないにもかかわら
ずにリーン状態であると誤判断することになる。これに
対して0□センサのリーン信号とリッチ信号の発生周期
がリーン、リッチの検出時間に比べて相対的に短かくな
ると検出期間中にリーンとリッチが何回も繰返されるた
めに検出期間の選び方によってリーン時間がリッチ時間
よりも長くなったり、逆にリッチ時間がリーン時間より
も長くなったりして混合気がリーン或いはリッチになっ
ていないにもかかわらすに混合気がリーン或いはリッチ
になっていると誤判断するという問題を生ずる。また、
実際には加速運転時においてリーン時間が長くなるとそ
れに伴なってリッチ時間も長くなる場合もあり、このよ
うな場合にはリーン時間とリッチ時間とが等しくなり、
斯くして混合気がリーンになっていないと誤判断すると
いう問題を生ずる。
〔課題を解決するための手段]
上記問題点を解決するため本発明によれば第1図の発明
の構成図に示されるように、機関排気通路内に配置され
た酸素濃度検出器19の出力信号に基いて機関シリンダ
内に供給される混合気が目標空燃比となるように燃料噴
射量を制御する燃料噴射制御手段50と、混合気がリー
ン或いはリッチとなる周期又はその周期の整数倍を予め
定められたリーン・リーン判断期間として予め記憶して
おく記憶手段51と、機関吸入空気の流速を検出する流
速検出手段52と、流速検出手段により検出された機関
吸入空気の流速が増大するにつれて前記リーン・リッチ
判断期間を短縮する判断期間制御手段53と、加速運転
状態を検出する加速運転状態検出手段54と、酸素濃度
検出器19および加速運転状態検出手段54の検出結果
に基いて加速運転開始後リーン・リッチ判断期間だけ混
合気のリーン時間とリッチ時間の偏差を算出する偏差算
出手段55と、偏差算出手段55の算出結果に基いてリ
ーン時間がリッチ時間よりも長くかつ偏差が予め定めら
れた設定値を越えたときに燃料噴射量を増量する噴射量
増量手段56とを具備している。
の構成図に示されるように、機関排気通路内に配置され
た酸素濃度検出器19の出力信号に基いて機関シリンダ
内に供給される混合気が目標空燃比となるように燃料噴
射量を制御する燃料噴射制御手段50と、混合気がリー
ン或いはリッチとなる周期又はその周期の整数倍を予め
定められたリーン・リーン判断期間として予め記憶して
おく記憶手段51と、機関吸入空気の流速を検出する流
速検出手段52と、流速検出手段により検出された機関
吸入空気の流速が増大するにつれて前記リーン・リッチ
判断期間を短縮する判断期間制御手段53と、加速運転
状態を検出する加速運転状態検出手段54と、酸素濃度
検出器19および加速運転状態検出手段54の検出結果
に基いて加速運転開始後リーン・リッチ判断期間だけ混
合気のリーン時間とリッチ時間の偏差を算出する偏差算
出手段55と、偏差算出手段55の算出結果に基いてリ
ーン時間がリッチ時間よりも長くかつ偏差が予め定めら
れた設定値を越えたときに燃料噴射量を増量する噴射量
増量手段56とを具備している。
機関吸入空気の流速が増大するにつれてリーン・リッチ
判断期間を短縮するようにしたので、混合気がリーン又
はリッチとなる周期に対応した時間だけ加速運転時にリ
ーン時間とリッチ時間の偏差が算出される。
判断期間を短縮するようにしたので、混合気がリーン又
はリッチとなる周期に対応した時間だけ加速運転時にリ
ーン時間とリッチ時間の偏差が算出される。
第2図を参照すると、■は機関本体、2はピストン、3
はシリンダヘッド、4はピストン2とシリンダヘッド3
間に形成された燃焼室、5は点火栓、6は吸気弁、7は
吸気ポート、8は排気弁、9は排気ポートを夫々示す。
はシリンダヘッド、4はピストン2とシリンダヘッド3
間に形成された燃焼室、5は点火栓、6は吸気弁、7は
吸気ポート、8は排気弁、9は排気ポートを夫々示す。
各吸気ポート7は対応する枝管10を介してサージタン
ク11に接続され、各枝管lOには対応する吸気ポート
7内に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁12が取付けら
れる。各燃料噴射弁12からの燃料噴射は電子制御ユニ
ット30の出力信号に基いて制御される。
ク11に接続され、各枝管lOには対応する吸気ポート
7内に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁12が取付けら
れる。各燃料噴射弁12からの燃料噴射は電子制御ユニ
ット30の出力信号に基いて制御される。
サージタンク11は吸気ダクト13を介してエアクリー
ナ14に連結され、吸気ダクト13内にスロットル弁1
5が配置される。スロットル弁15を迂回するバイパス
通路16が吸気ダクト13に接続され、このバイパス通
路16内にバイパス空気量制御弁17が配置される。各
排気ボート9は排気マニホルド18に接続され、排気マ
ニホルド18内には0□センザ19が取付けられる。
ナ14に連結され、吸気ダクト13内にスロットル弁1
5が配置される。スロットル弁15を迂回するバイパス
通路16が吸気ダクト13に接続され、このバイパス通
路16内にバイパス空気量制御弁17が配置される。各
排気ボート9は排気マニホルド18に接続され、排気マ
ニホルド18内には0□センザ19が取付けられる。
電子制御ユニット30はディジタルコンピュータからな
り、双方向性バス31によって相互に接続されたROM
(リードオンリメモリ)32、RAM (ランダムア
クセスメモリ)33、cpu(マイクロプロセッサ)3
4、入力ポート35および出力ポート36を具備する。
り、双方向性バス31によって相互に接続されたROM
(リードオンリメモリ)32、RAM (ランダムア
クセスメモリ)33、cpu(マイクロプロセッサ)3
4、入力ポート35および出力ポート36を具備する。
なお、CPU 34にはバックアップRAM33aがバ
ス31aを介して接続される。機関本体1には機関冷却
水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ20が取
付けられ、この水温センサ20の出力電圧はAD変化器
37を介して入力ポート35に入力される。また、0゜
センサ19の出力電圧はAD変換器38を介して入カポ
′−ト35に入力される。サージタンク11にはサージ
タンク11内の絶対圧に比例した出力電圧を発生する絶
対圧センサ21が取付けられ、この絶対圧センサ21の
出力電圧はAD変換器39を介して入力ポート35に入
力される。スロットル弁15にはスロットル弁15が全
閉位置にあることを検出するスロットルスイッチ22が
取付けられ、このスロットルスイッチ22の出力信号は
入力ポート35に入力される。回転数センサ23はクラ
ンクシャフトが所定のクランク角度回転する毎に出力パ
ルスを発生し、回転数センサ23の出力パルスが入力ポ
ート35に入力される。
ス31aを介して接続される。機関本体1には機関冷却
水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ20が取
付けられ、この水温センサ20の出力電圧はAD変化器
37を介して入力ポート35に入力される。また、0゜
センサ19の出力電圧はAD変換器38を介して入カポ
′−ト35に入力される。サージタンク11にはサージ
タンク11内の絶対圧に比例した出力電圧を発生する絶
対圧センサ21が取付けられ、この絶対圧センサ21の
出力電圧はAD変換器39を介して入力ポート35に入
力される。スロットル弁15にはスロットル弁15が全
閉位置にあることを検出するスロットルスイッチ22が
取付けられ、このスロットルスイッチ22の出力信号は
入力ポート35に入力される。回転数センサ23はクラ
ンクシャフトが所定のクランク角度回転する毎に出力パ
ルスを発生し、回転数センサ23の出力パルスが入力ポ
ート35に入力される。
この出力パルスからCPU 34において機関回転数が
計算される。一方、出力ボート36は対応する駆動回路
40 、41を介して燃料噴射弁12およびバイパス空
気量制御弁17に接続される。バイパス空気量制御弁1
7は機関アイドリング回転数を制御するために設けられ
ており、機関アイドリング運転時には機関アイドリング
回転数が目標回転数となるようにこのバイパス空気量制
御弁17によってバイパス通路16内を流れるバイパス
空気量が制御される。
計算される。一方、出力ボート36は対応する駆動回路
40 、41を介して燃料噴射弁12およびバイパス空
気量制御弁17に接続される。バイパス空気量制御弁1
7は機関アイドリング回転数を制御するために設けられ
ており、機関アイドリング運転時には機関アイドリング
回転数が目標回転数となるようにこのバイパス空気量制
御弁17によってバイパス通路16内を流れるバイパス
空気量が制御される。
一方、燃料噴射弁12の燃料噴射時間TAUは次式に基
いて計算される。
いて計算される。
TAU−(TP+K −’rPAE讐) ・ FAF
−F ・・・ (1)ここでTP:基本
燃料噴射時間 TPAEW :過渡時、即ち加減速時の補正燃料噴射
時間 に:デポジットの堆積による補正燃料噴射時間TPAE
Wの補正係数 FAF :フィードバック補正係数 F:吸気温や機関冷却水温等により定まる補正係数 基本燃料噴射時間TPはサージタンク11内絶対圧PM
と機関回転数NEから計算される。基本燃料噴射時間T
Pと絶対圧PM、機関回転数NEとの関係は定常運転時
において燃料噴射弁12から基本燃料噴射時間TPだけ
燃料を噴射したときに機関シリンダ内に供給される混合
気が目標空燃比、例えば理論空燃比となるように予め実
験により求められており、この関係はROM 32内に
記憶されている。従って定常運転が行なわれている場合
には絶対圧PMおよび機関回転数NEからROM 32
に記憶された関係に基いて計算された基本燃料噴射時間
TPだけ燃料噴射弁12から燃料噴射すれば基本的には
機関シリンダ内に供給される混合気はほぼ目標空燃比と
なる。0□センサ19として任意の空燃比を検出しうる
0□センサを用いれば目標空燃比を任意に設定すること
ができるが本発明を容易に理解しうるように以下、目標
空燃比を理論空燃比に設定した場合について説明する。
−F ・・・ (1)ここでTP:基本
燃料噴射時間 TPAEW :過渡時、即ち加減速時の補正燃料噴射
時間 に:デポジットの堆積による補正燃料噴射時間TPAE
Wの補正係数 FAF :フィードバック補正係数 F:吸気温や機関冷却水温等により定まる補正係数 基本燃料噴射時間TPはサージタンク11内絶対圧PM
と機関回転数NEから計算される。基本燃料噴射時間T
Pと絶対圧PM、機関回転数NEとの関係は定常運転時
において燃料噴射弁12から基本燃料噴射時間TPだけ
燃料を噴射したときに機関シリンダ内に供給される混合
気が目標空燃比、例えば理論空燃比となるように予め実
験により求められており、この関係はROM 32内に
記憶されている。従って定常運転が行なわれている場合
には絶対圧PMおよび機関回転数NEからROM 32
に記憶された関係に基いて計算された基本燃料噴射時間
TPだけ燃料噴射弁12から燃料噴射すれば基本的には
機関シリンダ内に供給される混合気はほぼ目標空燃比と
なる。0□センサ19として任意の空燃比を検出しうる
0□センサを用いれば目標空燃比を任意に設定すること
ができるが本発明を容易に理解しうるように以下、目標
空燃比を理論空燃比に設定した場合について説明する。
この場合には燃料噴射弁12から基本燃料噴射時間TP
だけ燃料噴射すれば基本的には機関シリンダ内に供給さ
れる混合気はほぼ理論空燃比となる。
だけ燃料噴射すれば基本的には機関シリンダ内に供給さ
れる混合気はほぼ理論空燃比となる。
過渡運転状態でないとき、即ち定常運転時には補正燃料
噴射時間TPAE−は零となる。従ってこのとき前述の
′式(1)は次式のように表わされる。
噴射時間TPAE−は零となる。従ってこのとき前述の
′式(1)は次式のように表わされる。
TAtl=TP −FAF −F
・・・(2)即ち、このとき燃料噴射時間TAUは基本
燃料噴射時間TPと、フィードバック補正係数FAFと
、補正係数Fによって定まることになる。補正係数Fは
吸気温や機関冷却水温等により定まり、例えば機関冷却
水温が低い暖機完了前には1.0より大きな値となり暖
機完了後には1.0に近い値、或いは1.0になる。フ
ィードバック補正係数FAFは機関シリンダ内に供給さ
れる混合気が理論空燃比となるように0□センサ19の
出力信号に基いて変化する。次にこのフィードバック補
正係数FAFについて説明する。
・・・(2)即ち、このとき燃料噴射時間TAUは基本
燃料噴射時間TPと、フィードバック補正係数FAFと
、補正係数Fによって定まることになる。補正係数Fは
吸気温や機関冷却水温等により定まり、例えば機関冷却
水温が低い暖機完了前には1.0より大きな値となり暖
機完了後には1.0に近い値、或いは1.0になる。フ
ィードバック補正係数FAFは機関シリンダ内に供給さ
れる混合気が理論空燃比となるように0□センサ19の
出力信号に基いて変化する。次にこのフィードバック補
正係数FAFについて説明する。
0□センサ19は機関シリンダ内に供給される混合気が
理論空燃比よりも大きいとき、即ちリーンのとき0.1
ボルト程度の出力電圧を発生し、理論空燃比よりも小さ
いとき、即ちリッチのとき0.9ボルト程度の出力電圧
を発生する。従って0□センサ19の出力信号から機関
シリンダ内に供給される混合気がリーンであるかリッチ
であるかが判別できる。第3図はこの0□センサ19の
出力信号からフィードバック補正係数FAFを計算する
だめのルーチンを示している。第3図を参照するとまず
初めにステップ100において空燃比のフィードバック
制御条件が成立しているか否かが判別される。例えば機
関始動時ではなく、機関冷却水温が所定値以下でないと
きにフィードバック制御条件が成立していると判断され
る。フィードバック制御条件が成立していないときはス
テップ101に進んでフィードバック補正係数FAFが
1.0とされる。従ってフィードバック制御条件が成立
していない定常運転時には次式に基いて燃料噴射時間T
AUが計算される。
理論空燃比よりも大きいとき、即ちリーンのとき0.1
ボルト程度の出力電圧を発生し、理論空燃比よりも小さ
いとき、即ちリッチのとき0.9ボルト程度の出力電圧
を発生する。従って0□センサ19の出力信号から機関
シリンダ内に供給される混合気がリーンであるかリッチ
であるかが判別できる。第3図はこの0□センサ19の
出力信号からフィードバック補正係数FAFを計算する
だめのルーチンを示している。第3図を参照するとまず
初めにステップ100において空燃比のフィードバック
制御条件が成立しているか否かが判別される。例えば機
関始動時ではなく、機関冷却水温が所定値以下でないと
きにフィードバック制御条件が成立していると判断され
る。フィードバック制御条件が成立していないときはス
テップ101に進んでフィードバック補正係数FAFが
1.0とされる。従ってフィードバック制御条件が成立
していない定常運転時には次式に基いて燃料噴射時間T
AUが計算される。
TAU=TP −F
一方、フィードバック制御条件が成立していると判断さ
れたときはステップ102に進んで02センザ19の出
力信号から機関シリンダ内に供給された混合気がリッチ
であるか否かが判別される。
れたときはステップ102に進んで02センザ19の出
力信号から機関シリンダ内に供給された混合気がリッチ
であるか否かが判別される。
前回の処理ザイクルではリーンであり、今回の処理ザイ
クルにおいてリッチに変化したとするとステップ103
に進んでフラグCA F Lをリセットし、次いでステ
ップ104においてリッチからリーンに変化したときに
リセットされるフラグCAFRがリセットされているか
否かが判別される。リーンからリッチに変化したときに
はフラグCAFRはリセットされているのでステップ1
05に進み、フィードバック補正係数FAFから予め定
められたスキップ値R,が減算される。次いでステップ
106ではフラグCAFRがセットされる。従って次の
処理サイクルではステップ104からステップ107に
進んでフィードバック補正係数FAFから予め定められ
た一定値Ki (Ki<R,)が減算される。
クルにおいてリッチに変化したとするとステップ103
に進んでフラグCA F Lをリセットし、次いでステ
ップ104においてリッチからリーンに変化したときに
リセットされるフラグCAFRがリセットされているか
否かが判別される。リーンからリッチに変化したときに
はフラグCAFRはリセットされているのでステップ1
05に進み、フィードバック補正係数FAFから予め定
められたスキップ値R,が減算される。次いでステップ
106ではフラグCAFRがセットされる。従って次の
処理サイクルではステップ104からステップ107に
進んでフィードバック補正係数FAFから予め定められ
た一定値Ki (Ki<R,)が減算される。
一方、リッチからリーンに変化するとステップ102か
らステップ108に進んでフラグCAFRがリセットさ
れ、次いでステップ109に進んでフラグCAFLがリ
セットされているか否かが判別される。
らステップ108に進んでフラグCAFRがリセットさ
れ、次いでステップ109に進んでフラグCAFLがリ
セットされているか否かが判別される。
このときフラグCAFLはリセットされているのでステ
ップ110に進んでフィードバック補正係数FAFにス
キップ値Rsが加算され、次いでステップ111におい
てフラグCAFLがセットされる。従って次の処理サイ
クルではステップ109からステップ112に進んでフ
ィードバック補正係数FAFに−定値に、が加算される
。従ってフィードバック補正係数FAFは第4図に示さ
れるように変化する。
ップ110に進んでフィードバック補正係数FAFにス
キップ値Rsが加算され、次いでステップ111におい
てフラグCAFLがセットされる。従って次の処理サイ
クルではステップ109からステップ112に進んでフ
ィードバック補正係数FAFに−定値に、が加算される
。従ってフィードバック補正係数FAFは第4図に示さ
れるように変化する。
リッチになればフィードバック補正係数FAFが減少せ
しめられて燃料噴射時間TAUが短かくなり、リーンに
なればフィードバック補正係数FAFが増大せしめられ
て燃料噴射時間TAUが長くなり、斯くして機関シリン
ダ内に供給される混合気は理論空燃比に制御されること
になる。
しめられて燃料噴射時間TAUが短かくなり、リーンに
なればフィードバック補正係数FAFが増大せしめられ
て燃料噴射時間TAUが長くなり、斯くして機関シリン
ダ内に供給される混合気は理論空燃比に制御されること
になる。
このように定常運転状態であってフィードバック制御が
行われていれば機関シリンダ内に供給される混合気は理
論空燃比に制御される。しかしながら前述の(2)式に
基づて燃料噴射時間TAUを計算すると加速運転時や減
速運転時のような過渡運転状態ではフィードバック制御
を行っていたとしても、更にデポジットが吸気ボート内
壁面等に付着していなくても機関シリンダ内に供給され
る混合気は理論空燃比からずれてしまう。即ち、加速運
転時には混合気が一時的にリーンとなり、減速運転時に
は混合気が一時的にリッチとなる。
行われていれば機関シリンダ内に供給される混合気は理
論空燃比に制御される。しかしながら前述の(2)式に
基づて燃料噴射時間TAUを計算すると加速運転時や減
速運転時のような過渡運転状態ではフィードバック制御
を行っていたとしても、更にデポジットが吸気ボート内
壁面等に付着していなくても機関シリンダ内に供給され
る混合気は理論空燃比からずれてしまう。即ち、加速運
転時には混合気が一時的にリーンとなり、減速運転時に
は混合気が一時的にリッチとなる。
このような過渡運転状態における空燃比のずれは燃料噴
射時間TAUの計算を開始してから実際に燃料噴射が行
われるまでの時間遅れ、および吸気ポート内壁面等に付
着した液状の噴射燃料が機関シリンダ内に流入するまで
の時間遅れに起因しており、従ってまず初めに第5図お
よび第6図を参照して加速運転時におけるこれら時間遅
れについて説明する。
射時間TAUの計算を開始してから実際に燃料噴射が行
われるまでの時間遅れ、および吸気ポート内壁面等に付
着した液状の噴射燃料が機関シリンダ内に流入するまで
の時間遅れに起因しており、従ってまず初めに第5図お
よび第6図を参照して加速運転時におけるこれら時間遅
れについて説明する。
第5図は燃料噴射時間T A tJの計算を開始してか
ら実際に燃料噴射が行われるまでの時間遅れに基く空燃
比のずれを示している。第5図に示されるように加速運
転が行なわれてサージタンク11内の絶対圧PMがPM
、からPMzに上昇したとするとそれに伴なって絶対圧
PMおよび機関回転数NEから計算される基本燃料噴射
時間TPも」1昇する。全時刻L3において燃料噴射時
間TAUの計算が開始されたとするとこのときの絶対圧
PMはPM、であるからこの絶対圧PMaに基いて基本
燃料噴射時間TPが計算され、このときの基本燃料噴射
時間TPをTP、とする。ところで通常燃料噴射時間T
AUの計算は予め定められたクランク角で開始され、そ
の後一定クランク角度後に実際の燃料噴射が開始される
。即ち、第5図でいうと時刻1.において燃料噴射時間
TAUの計算が開始されると時刻t、において実際の燃
料噴射が開始される。ところが時刻L1では絶対圧PM
がPM、よりも高いPM、となっており、このときに混
合気を理論空燃比とするのに必要な基本燃料噴射時間は
TP、よりも長いTP、となっている。それにもかかわ
らずに時刻tbでは基本燃料噴射時間TP、に基いて計
算された時間しか燃料噴射が行われないので噴射燃料が
混合気を理論空燃比とするのに必要な噴射燃料よりも少
なくなり、斯くして混合気がリーンとなる。即ち、実際
には破線Wに沿って基本燃料噴射時間TPが変化するの
で破線Wで示される間、混合気はY、で示されるように
リーンとなる。
ら実際に燃料噴射が行われるまでの時間遅れに基く空燃
比のずれを示している。第5図に示されるように加速運
転が行なわれてサージタンク11内の絶対圧PMがPM
、からPMzに上昇したとするとそれに伴なって絶対圧
PMおよび機関回転数NEから計算される基本燃料噴射
時間TPも」1昇する。全時刻L3において燃料噴射時
間TAUの計算が開始されたとするとこのときの絶対圧
PMはPM、であるからこの絶対圧PMaに基いて基本
燃料噴射時間TPが計算され、このときの基本燃料噴射
時間TPをTP、とする。ところで通常燃料噴射時間T
AUの計算は予め定められたクランク角で開始され、そ
の後一定クランク角度後に実際の燃料噴射が開始される
。即ち、第5図でいうと時刻1.において燃料噴射時間
TAUの計算が開始されると時刻t、において実際の燃
料噴射が開始される。ところが時刻L1では絶対圧PM
がPM、よりも高いPM、となっており、このときに混
合気を理論空燃比とするのに必要な基本燃料噴射時間は
TP、よりも長いTP、となっている。それにもかかわ
らずに時刻tbでは基本燃料噴射時間TP、に基いて計
算された時間しか燃料噴射が行われないので噴射燃料が
混合気を理論空燃比とするのに必要な噴射燃料よりも少
なくなり、斯くして混合気がリーンとなる。即ち、実際
には破線Wに沿って基本燃料噴射時間TPが変化するの
で破線Wで示される間、混合気はY、で示されるように
リーンとなる。
一方、第6図は吸気ポート内壁面等に付着した液状の噴
射燃料が機関シリンダ内に流入するまでの時間遅れに基
く空燃比のずれを示している。なお、第6図もサージタ
ンク11内の全体圧PMがPM、からPMzまで上昇し
た場合を示している。
射燃料が機関シリンダ内に流入するまでの時間遅れに基
く空燃比のずれを示している。なお、第6図もサージタ
ンク11内の全体圧PMがPM、からPMzまで上昇し
た場合を示している。
第6図において曲線TPc、TP、は基本燃料噴射時間
TPの変化を示しており、ハツチングXa+Xbは機関
シリンダ内に流入する液状の燃料量を示している。機関
シリンダ内に流入する液状の燃料量は噴射燃料量、即ち
吸気ポート内壁面等に付着した燃料量に依存しており、
従って燃料噴射量が増大するほど機関シリンダ内に流入
する液状の燃料量は増大する。機関が定常運転を行なっ
ているときにはこの液状燃料の量はほぼ一定であり、定
常運転が行われているときの機関負荷が高くなるほどこ
の液状燃料の量が増大する。第6図のXsは各絶対圧P
Mに対して定常運転時と同じ量の液状、燃料が機関シリ
ンダ内に供給されると仮定した場合を示しており、この
場合には加速運転時においても機関シリンダ内に供給さ
れる混合気は理論空燃比に維持される。しかしながら実
際には加速運転が行われ、吸気ポート内壁面等への付着
燃料量が増大しても全ての付着燃料がただちに機関シリ
ンダ内に流入しないために加速転中に機関シリンダ内に
流入する液状燃料はXsで示す場合よりも少なくなる。
TPの変化を示しており、ハツチングXa+Xbは機関
シリンダ内に流入する液状の燃料量を示している。機関
シリンダ内に流入する液状の燃料量は噴射燃料量、即ち
吸気ポート内壁面等に付着した燃料量に依存しており、
従って燃料噴射量が増大するほど機関シリンダ内に流入
する液状の燃料量は増大する。機関が定常運転を行なっ
ているときにはこの液状燃料の量はほぼ一定であり、定
常運転が行われているときの機関負荷が高くなるほどこ
の液状燃料の量が増大する。第6図のXsは各絶対圧P
Mに対して定常運転時と同じ量の液状、燃料が機関シリ
ンダ内に供給されると仮定した場合を示しており、この
場合には加速運転時においても機関シリンダ内に供給さ
れる混合気は理論空燃比に維持される。しかしながら実
際には加速運転が行われ、吸気ポート内壁面等への付着
燃料量が増大しても全ての付着燃料がただちに機関シリ
ンダ内に流入しないために加速転中に機関シリンダ内に
流入する液状燃料はXsで示す場合よりも少なくなる。
付着燃料量が増大すれば機関シリンダ内に流入する液状
燃料の量は次第に増大し、加速運転完了後にこの液状燃
料量は定常運転時の液状燃料量に等しくなる。第6図の
X、は実際に機関シリンダ内に流入する液状燃料の量を
示している。従って加速運転が開始されてから加速完了
後暫らくの間機関シリンダ内に流入する液状燃料量Xb
は定常運転時の液状燃料量Xmに比べて少なくなるため
にこの間混合気がY2で示されるようにリーンとなる。
燃料の量は次第に増大し、加速運転完了後にこの液状燃
料量は定常運転時の液状燃料量に等しくなる。第6図の
X、は実際に機関シリンダ内に流入する液状燃料の量を
示している。従って加速運転が開始されてから加速完了
後暫らくの間機関シリンダ内に流入する液状燃料量Xb
は定常運転時の液状燃料量Xmに比べて少なくなるため
にこの間混合気がY2で示されるようにリーンとなる。
従って加速運転時には第7図のYで示されるようにYl
で示されるリーンとY2で示されるリーンとが重なった
形となる。そこで第7図に示されるように加速運転時に
Ylに対応した量C2ΔPM、C4だけ燃料を増量し、
Y2に対応した量C3(ΔPM+C1ΣΔPM)・C4
だけ燃料を増量すれば混合気はZで示すようにほぼ理論
空燃比に維持されることになる。ここでΔPMは絶対圧
PMの変化率であり、C4は絶対圧を時間に換算するた
めの、係数である。
で示されるリーンとY2で示されるリーンとが重なった
形となる。そこで第7図に示されるように加速運転時に
Ylに対応した量C2ΔPM、C4だけ燃料を増量し、
Y2に対応した量C3(ΔPM+C1ΣΔPM)・C4
だけ燃料を増量すれば混合気はZで示すようにほぼ理論
空燃比に維持されることになる。ここでΔPMは絶対圧
PMの変化率であり、C4は絶対圧を時間に換算するた
めの、係数である。
即ち、第5図において基本燃料噴射時間TPO不足量(
TPb−TP、)は時刻t8におけるΔPM・C4に時
間(tb −ta )を乗算したものにほぼ等しくなり
、時間(tb−t、)を02で表わせば基本燃料噴射時
間TPの不足量はC4AFM・C4で表わされることに
なる。なお、時間(tbl、)はクランク角度に対応す
るので02は機関回転数NEの関数となる。
TPb−TP、)は時刻t8におけるΔPM・C4に時
間(tb −ta )を乗算したものにほぼ等しくなり
、時間(tb−t、)を02で表わせば基本燃料噴射時
間TPの不足量はC4AFM・C4で表わされることに
なる。なお、時間(tbl、)はクランク角度に対応す
るので02は機関回転数NEの関数となる。
一方、Y2に示される曲線に対応する曲線はC3(ΔP
M+C+ΣΔPM)・C4でもって表現することができ
る。ここでCIは減衰係数と称され、1.0より小さい
値である。即ち、CI(ΔPM+C1ΣΔPM)・C4
は燃料噴射時間TAUを計算するときに計算され、C3
(ΔPM+C+ΣΔPM)・C4の値はΔPMが大きな
値のときには急激に増大し、ΔPMが小さい値になると
ゆっくりと減少する。機関温度および吸入空気温が低く
なると吸気ポート内壁面等に付着する液状燃料の量が増
大し、それに伴なって混合気は一層リーンとなる。従っ
て03は機関温度および吸入空気温の関数となる。
M+C+ΣΔPM)・C4でもって表現することができ
る。ここでCIは減衰係数と称され、1.0より小さい
値である。即ち、CI(ΔPM+C1ΣΔPM)・C4
は燃料噴射時間TAUを計算するときに計算され、C3
(ΔPM+C+ΣΔPM)・C4の値はΔPMが大きな
値のときには急激に増大し、ΔPMが小さい値になると
ゆっくりと減少する。機関温度および吸入空気温が低く
なると吸気ポート内壁面等に付着する液状燃料の量が増
大し、それに伴なって混合気は一層リーンとなる。従っ
て03は機関温度および吸入空気温の関数となる。
従って加速運転時にC4AFM・C4とC,(ΔPM十
G+ΔPM)・C4を加算した燃料量を増量すれば混合
気を理論空燃比に維持することができる。この加算値は
前述の(1)式における過渡時の補正燃料噴射時間TP
AEWとなる。すなわちTPAEWは次式で表わされる
。
G+ΔPM)・C4を加算した燃料量を増量すれば混合
気を理論空燃比に維持することができる。この加算値は
前述の(1)式における過渡時の補正燃料噴射時間TP
AEWとなる。すなわちTPAEWは次式で表わされる
。
TPAB−一(CZΔPM+C3(ΔPM+C,ΣΔP
M) l・C4・・・(3) なお、減速運転時におけるリッチ状態も第5図および第
6図のY+、Yzのようになり、従って上記(3)式の
TPAEWを用いれば同様に機関シリンダ内に供給され
る混合気は理論空燃比に維持される。ただし、減速運転
時にはΔPMが負となるのでTPAEWは負となる。
M) l・C4・・・(3) なお、減速運転時におけるリッチ状態も第5図および第
6図のY+、Yzのようになり、従って上記(3)式の
TPAEWを用いれば同様に機関シリンダ内に供給され
る混合気は理論空燃比に維持される。ただし、減速運転
時にはΔPMが負となるのでTPAEWは負となる。
従ってデポジットが吸気ポート内壁面等に付着していな
いときには次式に基いて燃料噴射時間TAUを計算すれ
ば機関の運転状態にかかわらずに混合気を理論空燃比に
維持することができる。
いときには次式に基いて燃料噴射時間TAUを計算すれ
ば機関の運転状態にかかわらずに混合気を理論空燃比に
維持することができる。
TAU −(TP + TPAEW)・FAF−F
・・・ (4)ところが機関が
長期間に亘って使用されてデポジットが吸気ポート内壁
面等に付着するとデポジットは液状燃料を保持する性質
があるために吸気ポート内壁面等に付着する液状燃料が
増大し、しかも吸気ポート内壁面等に付着した液状燃料
は付着してから機関シリンダ内に流入するまで時間を要
するようになる。従ってデポジットが吸気ポート内壁面
等に付着した場合に上記(4)式を用いると加速運転時
にはデポジットによって機関シリンダ内への液状燃料の
流入が遅れるので、混合気かリーンとなり、一方減速運
転時にはデポジットによって吸気ポート内壁面等に付着
する液状燃料量が増大するので混合気がリッチとなる。
・・・ (4)ところが機関が
長期間に亘って使用されてデポジットが吸気ポート内壁
面等に付着するとデポジットは液状燃料を保持する性質
があるために吸気ポート内壁面等に付着する液状燃料が
増大し、しかも吸気ポート内壁面等に付着した液状燃料
は付着してから機関シリンダ内に流入するまで時間を要
するようになる。従ってデポジットが吸気ポート内壁面
等に付着した場合に上記(4)式を用いると加速運転時
にはデポジットによって機関シリンダ内への液状燃料の
流入が遅れるので、混合気かリーンとなり、一方減速運
転時にはデポジットによって吸気ポート内壁面等に付着
する液状燃料量が増大するので混合気がリッチとなる。
そこでデポジットが付着した場合には補正係数Kを補正
燃料噴射時間TPAEWに乗算し、この補正係数Kによ
って加減速運転時の燃料の増減量を補正して機関の運転
状態にかかわらずに混合気を理論空燃比に維持するよう
にしている。この場合は前述の(1)式で示すように燃
料噴射時間TAUは次式で計算される。
燃料噴射時間TPAEWに乗算し、この補正係数Kによ
って加減速運転時の燃料の増減量を補正して機関の運転
状態にかかわらずに混合気を理論空燃比に維持するよう
にしている。この場合は前述の(1)式で示すように燃
料噴射時間TAUは次式で計算される。
TAU−(TP十に、TPAEW)・FAF−F即ちデ
ポジットが付着しておらず、従って加速運転時において
も機関シリンダ内に供給される混合気がほぼ理論空燃比
に維持されているときには第8図(A)に示されるよう
に加速運転が開始された後リーンとリッチがほぼ同じ周
期で交互に繰返され、従ってリーンである時間とリッチ
である時間はさほど変らない。しかしながらデポジット
が付着すると第8図(B)に示すように加速運転時に混
合気が一時的にリーンになる。このように加速運転時に
混合気が一時的にリーンになると第8図(B)に示すよ
うに加速運転が開始された後のリーン時間がリッチ時間
よりも長(なる。これに対して加速運転時に混合気が一
時的にリッチになると今度は加速運転が開始された後の
リッチ時間がリーン時間よりも長くなる。従ってリーン
時間とリッチ時間を比較すれば混合気が一時的にリーン
となっているか一時的にリッチとなっているかを判別す
ることができる。従って概略的に云うと加速運転時にお
いてリーン時間がリッチ時間よりも成る程度以上長くな
れば補正係数にの値が増大せしめられて加速燃料増量割
合が増大せしめられ、リーン時間がリッチ時間よりも成
る程度以下に短かくなれば補正係数にの値が減少せしめ
られて加速燃料増量割合が減少せしめられる。一方、減
速運転時においてリッチ時間がリーン時間よりも成る程
度以上長くなれば補正係数にの値が増大せしめられて減
速燃料減少量割合が増大せしめられ、リッチ時間がリー
ン時間よりも成る程度以下に短かくなれば補正係数にの
値が減少せしめられて減速燃料減少割合が減少せしめら
れる。
ポジットが付着しておらず、従って加速運転時において
も機関シリンダ内に供給される混合気がほぼ理論空燃比
に維持されているときには第8図(A)に示されるよう
に加速運転が開始された後リーンとリッチがほぼ同じ周
期で交互に繰返され、従ってリーンである時間とリッチ
である時間はさほど変らない。しかしながらデポジット
が付着すると第8図(B)に示すように加速運転時に混
合気が一時的にリーンになる。このように加速運転時に
混合気が一時的にリーンになると第8図(B)に示すよ
うに加速運転が開始された後のリーン時間がリッチ時間
よりも長(なる。これに対して加速運転時に混合気が一
時的にリッチになると今度は加速運転が開始された後の
リッチ時間がリーン時間よりも長くなる。従ってリーン
時間とリッチ時間を比較すれば混合気が一時的にリーン
となっているか一時的にリッチとなっているかを判別す
ることができる。従って概略的に云うと加速運転時にお
いてリーン時間がリッチ時間よりも成る程度以上長くな
れば補正係数にの値が増大せしめられて加速燃料増量割
合が増大せしめられ、リーン時間がリッチ時間よりも成
る程度以下に短かくなれば補正係数にの値が減少せしめ
られて加速燃料増量割合が減少せしめられる。一方、減
速運転時においてリッチ時間がリーン時間よりも成る程
度以上長くなれば補正係数にの値が増大せしめられて減
速燃料減少量割合が増大せしめられ、リッチ時間がリー
ン時間よりも成る程度以下に短かくなれば補正係数にの
値が減少せしめられて減速燃料減少割合が減少せしめら
れる。
次に第9図に示すタイムチャートを参照しつつ第10図
および第11図に示すフローチャートを参照して補正係
数にの計算、即ちデポジット学習値にの計算ルーチンに
ついて説明する。なお、このルーチンは360クランク
角度毎の割込みによって実行される。
および第11図に示すフローチャートを参照して補正係
数にの計算、即ちデポジット学習値にの計算ルーチンに
ついて説明する。なお、このルーチンは360クランク
角度毎の割込みによって実行される。
第10図および第11図を参照するとまず始めにステッ
プ200において絶対圧センサ21により検出されたサ
ージタンク11内の現在の絶対圧PMが読込まれる。ス
テップ201ではPMから前回の処理サイクルで検出さ
れたサージタンク11内の絶対圧PM、が減算され、そ
の減算結果が絶対圧の変換率ΔPMとされる。次いでス
テップ202では02センサ19の出力信号に基づくフ
ィードバック制御が行われているか否かが判別される。
プ200において絶対圧センサ21により検出されたサ
ージタンク11内の現在の絶対圧PMが読込まれる。ス
テップ201ではPMから前回の処理サイクルで検出さ
れたサージタンク11内の絶対圧PM、が減算され、そ
の減算結果が絶対圧の変換率ΔPMとされる。次いでス
テップ202では02センサ19の出力信号に基づくフ
ィードバック制御が行われているか否かが判別される。
フィードバック制御が行われていないときにはステップ
203に進んで各カウンタCAC、CLRN ICLR
N 2およびCDをクリアする。次いでフィードバック
制御が開始されるとステップ204に進んでカウンタC
LRN 1がクリアされているか否かが判別される。こ
のときカウンタCLRN 1はクリアされているのでス
テップ205に進み、カウンタCLRN 2がクリアさ
れているか否かが判別される。このときカウンタCLR
N 2はクリアされているのでステップ206に進む。
203に進んで各カウンタCAC、CLRN ICLR
N 2およびCDをクリアする。次いでフィードバック
制御が開始されるとステップ204に進んでカウンタC
LRN 1がクリアされているか否かが判別される。こ
のときカウンタCLRN 1はクリアされているのでス
テップ205に進み、カウンタCLRN 2がクリアさ
れているか否かが判別される。このときカウンタCLR
N 2はクリアされているのでステップ206に進む。
ステップ206ではΔPMが一定値、例えば39mmH
gよりも大きいか否か、即ち加速運転時であるか否かが
判別される。ΔPM<39mmHgであれば加速運転時
でないと判断され、ステップ207に進む。ステップ2
07ではΔPMが一定値、例えば−39mmHgよりも
小さいか否か、即ち減速運転時であるか否かが判別され
る。ΔPM>39mmHgであれば減速運転時でないと
判別され、ステップ203に進んで各カウンタCAC、
CLRN 1 。
gよりも大きいか否か、即ち加速運転時であるか否かが
判別される。ΔPM<39mmHgであれば加速運転時
でないと判断され、ステップ207に進む。ステップ2
07ではΔPMが一定値、例えば−39mmHgよりも
小さいか否か、即ち減速運転時であるか否かが判別され
る。ΔPM>39mmHgであれば減速運転時でないと
判別され、ステップ203に進んで各カウンタCAC、
CLRN 1 。
CLRN 2およびCDがクリアされる。
一方、ステップ206においてΔPM>39mmHgで
ある、即ち加速運転時であると判別されたときはステッ
プ208に進んでカウンタCLRN 1のカウント値に
1がセットされる。次いで燃料噴射時間の計算ルーチン
に進む。次の処理サイクルではステップ204からステ
ップ209に進む。ステップ209ではΔPMが一5m
mHgよりも低くなったか否か、即ち加速運転開始後減
速されたか否かが判別され、八PM<−5mmHgの場
合にはステップ202に進んで各カウンタCAC、CL
RN 1 、 CLRN 2およびCDがクリアされる
。一方、加速運転が継続して行なわれているときにはΔ
P M >−5mmHgとなるのでステップ209から
ステップ210に進んで判断期間カウンタCD=0か否
か判定される。このときCDはクリアされているのでス
テップ211に進んでカウンタCLRN 1が1だけイ
ンクリメントされる。即ち、第9図(A)に示すように
加速運転が開始されてサージタンク11内の絶対圧PM
がPM、から2M2に上昇し、このときΔPMが39m
mHgを越えればカウンタCLRN 1のカウントアツ
プが開始される。
ある、即ち加速運転時であると判別されたときはステッ
プ208に進んでカウンタCLRN 1のカウント値に
1がセットされる。次いで燃料噴射時間の計算ルーチン
に進む。次の処理サイクルではステップ204からステ
ップ209に進む。ステップ209ではΔPMが一5m
mHgよりも低くなったか否か、即ち加速運転開始後減
速されたか否かが判別され、八PM<−5mmHgの場
合にはステップ202に進んで各カウンタCAC、CL
RN 1 、 CLRN 2およびCDがクリアされる
。一方、加速運転が継続して行なわれているときにはΔ
P M >−5mmHgとなるのでステップ209から
ステップ210に進んで判断期間カウンタCD=0か否
か判定される。このときCDはクリアされているのでス
テップ211に進んでカウンタCLRN 1が1だけイ
ンクリメントされる。即ち、第9図(A)に示すように
加速運転が開始されてサージタンク11内の絶対圧PM
がPM、から2M2に上昇し、このときΔPMが39m
mHgを越えればカウンタCLRN 1のカウントアツ
プが開始される。
次いでステップ212では、今回読込まれたPMに基づ
いて遅延カウント値Aが算出される。第13図に示され
るようにAはPMが増大するにつれて減少する。ステッ
プ211に進む毎に、Aの値はPMに基づいて更新され
る。ステップ213ではカウンタCLRN 1のカウン
ト値がAよりも大きくなったか否かが判別される。CL
RN 1 < Aのときは燃料噴射時間の計算ルーチン
に進む。すなわちCLRN1≧Aとなるまでの期間を遅
延期間とし、CLRN 1〉Aになるとデポジット学習
を実行する。これは、ΔPMが所定値以上となり加速と
判定されても、燃焼室4内の空燃比の変化が0□センサ
19によって検出されるまでに遅れ時間があるためであ
る。
いて遅延カウント値Aが算出される。第13図に示され
るようにAはPMが増大するにつれて減少する。ステッ
プ211に進む毎に、Aの値はPMに基づいて更新され
る。ステップ213ではカウンタCLRN 1のカウン
ト値がAよりも大きくなったか否かが判別される。CL
RN 1 < Aのときは燃料噴射時間の計算ルーチン
に進む。すなわちCLRN1≧Aとなるまでの期間を遅
延期間とし、CLRN 1〉Aになるとデポジット学習
を実行する。これは、ΔPMが所定値以上となり加速と
判定されても、燃焼室4内の空燃比の変化が0□センサ
19によって検出されるまでに遅れ時間があるためであ
る。
また、この遅れ時間はPMの増大に伴なって減少するた
め、第13図のように、AはPMの増大に伴なって減少
する。
め、第13図のように、AはPMの増大に伴なって減少
する。
一方、CLRN 1≧Aとなるとステップ214に進ん
で判断期間カウンタCDが1だけインクリメントされる
。次の処理サイクルではステップ210からステップ2
14に進む。即ち1度判断期間内に入ると、遅延期間の
判定を禁止する。
で判断期間カウンタCDが1だけインクリメントされる
。次の処理サイクルではステップ210からステップ2
14に進む。即ち1度判断期間内に入ると、遅延期間の
判定を禁止する。
ステップ215では0□センサ19の出力信号から機関
シリンダ内に供給された混合気がリーンであるか否かが
判別される。混合気がリーンの場合にはステップ216
に進んでカウンタCACが1だけインクリメントされ、
次いでステップ217に進む。一方、混合気がリーンで
ない場合、即ち混合気がリッチの場合にはステップ21
8に進んでカウンタCACが1だけディクリメントされ
、次いでステップ217に進む。ステップ217では今
回読込まれたPMに基づいて判断カウント値Bが算出さ
れる。
シリンダ内に供給された混合気がリーンであるか否かが
判別される。混合気がリーンの場合にはステップ216
に進んでカウンタCACが1だけインクリメントされ、
次いでステップ217に進む。一方、混合気がリーンで
ない場合、即ち混合気がリッチの場合にはステップ21
8に進んでカウンタCACが1だけディクリメントされ
、次いでステップ217に進む。ステップ217では今
回読込まれたPMに基づいて判断カウント値Bが算出さ
れる。
ステップ219では、CDがBよりも大きくなったか否
かが判別される。CD<Bの場合には燃料噴射時間の計
算ルーチンに進む。即ち、第9図(A)に示されるよう
に判断期間カウンタCDのカウント値が0からBになる
までの間、混合気がリーンであるかリッチであるかが判
別され、混合気がリーンであるときにはカウンタCAC
がカウントアツプされ、混合気がリッチであるときにば
カウンタCACがカウントダウンされる。従って判断期
間カウンタCDのカウント値がOからBになるまでの間
においてリーンとなっている時間がリッチとなっている
時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が上昇
し、リッチとなっている時間がリーンとなっている時間
よりも長げればカウンタCACのカウント値が減少する
。従って加速運転中において混合気かリーンとなってい
るかリッチとなっているかはCDがBになったときのカ
ウンタCACのカウント値から判別することができる。
かが判別される。CD<Bの場合には燃料噴射時間の計
算ルーチンに進む。即ち、第9図(A)に示されるよう
に判断期間カウンタCDのカウント値が0からBになる
までの間、混合気がリーンであるかリッチであるかが判
別され、混合気がリーンであるときにはカウンタCAC
がカウントアツプされ、混合気がリッチであるときにば
カウンタCACがカウントダウンされる。従って判断期
間カウンタCDのカウント値がOからBになるまでの間
においてリーンとなっている時間がリッチとなっている
時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が上昇
し、リッチとなっている時間がリーンとなっている時間
よりも長げればカウンタCACのカウント値が減少する
。従って加速運転中において混合気かリーンとなってい
るかリッチとなっているかはCDがBになったときのカ
ウンタCACのカウント値から判別することができる。
このように第9図に示す実施例では判断期間カウンタC
Dのカウント値がOからBに達するまでの間において混
合気がリーンであるがリッチであるかが判別されており
、従って判断期間カウンタCDのカウント値が0からB
に達するまでの期間がリーン・リッチ判断期間となる。
Dのカウント値がOからBに達するまでの間において混
合気がリーンであるがリッチであるかが判別されており
、従って判断期間カウンタCDのカウント値が0からB
に達するまでの期間がリーン・リッチ判断期間となる。
次に第8図の(C)から(H)を参照してこのリーン・
リッチ判断期間について説明する。なお、第8図(C)
〜(H)においてこのリーン・リッチ判断期間ばり、L
’又は1−11で示される。
リッチ判断期間について説明する。なお、第8図(C)
〜(H)においてこのリーン・リッチ判断期間ばり、L
’又は1−11で示される。
第8図(C)、 CD)、 (E)はデポジットが付着
していない場合において加速運転が行われたときの02
センサ19の出力電圧変化とカウンタCACのカウント
値の挙動を示している。この場合には第8図(C)、(
D)、(E)に示されるように加速運転時であってもリ
ーンとリッチがほぼ同じ周期で繰返され、リーン・リッ
チ判断期間■−は第8図(C)および(D)に示される
ようにこのような状態においてリーン又はリッチとなる
周期に設定されている。このようにリーン・リッチ判断
期間I、が定められると第8図(C)、(D)に示され
るようにデポジットが付着していない場合にはリーン・
リッチ判断期間り内におけるリーン時間とリッチ時間は
ほぼ等しくなり、従ってリーン・すッチ判断期間I−が
経過したときのカウンタCACのカウント値はほぼ零と
なる。これに対して第8図(E)に示されるようにリー
ン・リッチ判断期間L′かリーン又はリッチの変動の一
周期半になるとリーン・リッチ判断期間L′内における
リーン時間がリッチ時間よりも長くなり、斯くしてリー
ン・リッチ判断期間L′が経過したときのカウンタCA
Cのカウント値が大きい値になってしまう。従って第8
図(E)に示す場合においてリーン・リッチの判断期間
L′が経過したときのカウンタCACのカウント値がC
1を越えたときには加速運転時に混合気がリーンになっ
ているものと判断するようにした場合には明らかに誤判
断することになる。従ってこのような誤判断を回避する
ためには第8図(C)、 (D)に示されるようにリー
ン・リッチ判断期間りをリーン又はリッチのほぼ一周期
とする必要がある。
していない場合において加速運転が行われたときの02
センサ19の出力電圧変化とカウンタCACのカウント
値の挙動を示している。この場合には第8図(C)、(
D)、(E)に示されるように加速運転時であってもリ
ーンとリッチがほぼ同じ周期で繰返され、リーン・リッ
チ判断期間■−は第8図(C)および(D)に示される
ようにこのような状態においてリーン又はリッチとなる
周期に設定されている。このようにリーン・リッチ判断
期間I、が定められると第8図(C)、(D)に示され
るようにデポジットが付着していない場合にはリーン・
リッチ判断期間り内におけるリーン時間とリッチ時間は
ほぼ等しくなり、従ってリーン・すッチ判断期間I−が
経過したときのカウンタCACのカウント値はほぼ零と
なる。これに対して第8図(E)に示されるようにリー
ン・リッチ判断期間L′かリーン又はリッチの変動の一
周期半になるとリーン・リッチ判断期間L′内における
リーン時間がリッチ時間よりも長くなり、斯くしてリー
ン・リッチ判断期間L′が経過したときのカウンタCA
Cのカウント値が大きい値になってしまう。従って第8
図(E)に示す場合においてリーン・リッチの判断期間
L′が経過したときのカウンタCACのカウント値がC
1を越えたときには加速運転時に混合気がリーンになっ
ているものと判断するようにした場合には明らかに誤判
断することになる。従ってこのような誤判断を回避する
ためには第8図(C)、 (D)に示されるようにリー
ン・リッチ判断期間りをリーン又はリッチのほぼ一周期
とする必要がある。
一方、デポジットが付着すると加速が開始されたときに
混合気がリーンとなり、従って第8図(F)、(G)に
示されるようにリーン時間が第8図(C)、 (D)に
比べて長くなる。従ってリーン・リッチ判断期間り内に
おけるリーン時間はリッチ時間よりも長くなり、リーン
・リッチ判断期間りが経過したときのカウンタCACの
カウント値は大きくなる。従ってカウンタCACのカウ
ント値がC1を越えたということで加速運転時に混合気
がリーンになったということを判断することができる。
混合気がリーンとなり、従って第8図(F)、(G)に
示されるようにリーン時間が第8図(C)、 (D)に
比べて長くなる。従ってリーン・リッチ判断期間り内に
おけるリーン時間はリッチ時間よりも長くなり、リーン
・リッチ判断期間りが経過したときのカウンタCACの
カウント値は大きくなる。従ってカウンタCACのカウ
ント値がC1を越えたということで加速運転時に混合気
がリーンになったということを判断することができる。
第8図(F)、 (G)に示されるようにリーン・リッ
チ判断期間りが経過したときにはリッチとなっており、
このリッチの時間は燃料噴射系の制御システムによって
第8図(F)に示されるように短かくなる場合もあるし
、第8図(G)に示されるように長くなる場合もある。
チ判断期間りが経過したときにはリッチとなっており、
このリッチの時間は燃料噴射系の制御システムによって
第8図(F)に示されるように短かくなる場合もあるし
、第8図(G)に示されるように長くなる場合もある。
しかしながらリーン・リッチ判断期間りをデポジットが
付着していないときのリーン又はリッチの周期にほぼ一
致させておくと第8図(F)、 (G)においてリーン
・リッチ判断期間りが経過したときのリッチ時間の長短
にかかわらずにデポジットの付着によるリーンを確実に
判断することができる。
付着していないときのリーン又はリッチの周期にほぼ一
致させておくと第8図(F)、 (G)においてリーン
・リッチ判断期間りが経過したときのリッチ時間の長短
にかかわらずにデポジットの付着によるリーンを確実に
判断することができる。
なお、燃料噴射系のシステムによって第8図(F)に示
されるようにリーン・リッチ判断期間りが経過したとき
のリッチ時間が短かいときには第8図(H)に示すよう
にデポジットが付着していないときの加速運転時におけ
るリーン又はリッチの周期の整数倍、例えば2周期をリ
ーン・リッチ判断期間L IIとすることができる。
されるようにリーン・リッチ判断期間りが経過したとき
のリッチ時間が短かいときには第8図(H)に示すよう
にデポジットが付着していないときの加速運転時におけ
るリーン又はリッチの周期の整数倍、例えば2周期をリ
ーン・リッチ判断期間L IIとすることができる。
ところで、前述のように、リーン又はリッチの周期は機
関吸入空気の流速が増大するにつれて短かくなるため、
リーン・リッチの判断期間りを一定時間とすると加速運
転時に混合気がリーン状態であるか否か正確に検出する
ことができない。従って本発明ではリーン・リッチの判
断期間りを機関吸入空気の流速が増大するにつれて短縮
するようにしている。本実施例では、サージタンク11
内の絶対圧PMによって機関吸入空気の流速を表わして
おり、第14図に示すように、判断カウント値BはPM
が増大するにつれて減少する。これによって、リーン・
リッチの判断期間りをリーン又はリッチの周期に合わせ
て加速運転時におけるリーン状態を正確に検出すること
ができる。即ちBの値は、処理サイクルがステップ21
6に進む毎にPMに基づいて更新される。従って機関吸
入空気の流速の変動にかかわらずリーン・リッチ判断期
間りは、リーン又はリッチの周期にほぼ一致することに
なる。
関吸入空気の流速が増大するにつれて短かくなるため、
リーン・リッチの判断期間りを一定時間とすると加速運
転時に混合気がリーン状態であるか否か正確に検出する
ことができない。従って本発明ではリーン・リッチの判
断期間りを機関吸入空気の流速が増大するにつれて短縮
するようにしている。本実施例では、サージタンク11
内の絶対圧PMによって機関吸入空気の流速を表わして
おり、第14図に示すように、判断カウント値BはPM
が増大するにつれて減少する。これによって、リーン・
リッチの判断期間りをリーン又はリッチの周期に合わせ
て加速運転時におけるリーン状態を正確に検出すること
ができる。即ちBの値は、処理サイクルがステップ21
6に進む毎にPMに基づいて更新される。従って機関吸
入空気の流速の変動にかかわらずリーン・リッチ判断期
間りは、リーン又はリッチの周期にほぼ一致することに
なる。
なお、機関吸入空気の流速はPM以外の他の検出値、例
えば機関回転数、機関吸入空気量の検出値によって表わ
される機関負荷に基づいて、リーン・リッチ判断期間り
を増減せしめてもよい。
えば機関回転数、機関吸入空気量の検出値によって表わ
される機関負荷に基づいて、リーン・リッチ判断期間り
を増減せしめてもよい。
再び第11図に戻り、ステップ219においてCD〉B
であると判別されるとステップ220に進んでカウンタ
CACのカウント値が予め定められた正の一定値CIよ
りも大きいか否かが判別される。CAC<C,1のとき
はステップ221に進んでカウンタCACのカウント値
が予め定められた負の一定値D1よりも小さいか否かが
判別される。
であると判別されるとステップ220に進んでカウンタ
CACのカウント値が予め定められた正の一定値CIよ
りも大きいか否かが判別される。CAC<C,1のとき
はステップ221に進んでカウンタCACのカウント値
が予め定められた負の一定値D1よりも小さいか否かが
判別される。
CAC>Dlであればステップ203に進んで各カウン
タCAC、CLRN 1 、 CLRN 2およびCD
がクリアされる。これに対してステップ220において
CACTClであると判断されたとき、即ち加速運転時
にリーンになっているときにはステップ222に進んで
加速補正係数KACに予め定められた一定値、例えば0
.1が加算され、斯くして加速補正係数KACが増大せ
しめられる。一方、ステップ221においてCAC<D
lであると判断されたとき、即ち加速運転時にリッチに
なっているときにはステップ223に進んで加速補正係
数KACから予め定められた一定値、例えば0.1が減
算され、斯くして加速補正係数KACが減少せしめられ
る。
タCAC、CLRN 1 、 CLRN 2およびCD
がクリアされる。これに対してステップ220において
CACTClであると判断されたとき、即ち加速運転時
にリーンになっているときにはステップ222に進んで
加速補正係数KACに予め定められた一定値、例えば0
.1が加算され、斯くして加速補正係数KACが増大せ
しめられる。一方、ステップ221においてCAC<D
lであると判断されたとき、即ち加速運転時にリッチに
なっているときにはステップ223に進んで加速補正係
数KACから予め定められた一定値、例えば0.1が減
算され、斯くして加速補正係数KACが減少せしめられ
る。
一方、ステップ207においてΔPM<−39mmHg
である、即ち減速運転時であると判別されたときはステ
ップ224に進んでカウンタCLRN 2のカウント値
に1がセットされる。次いで燃料噴射時間の計算ルーチ
ンに進む。次の処理サイクルではステップ205からス
テップ225に進む。ステップ225ではΔPMが5m
mHgよりも高くなったか否か、即ち減速運転開始後加
速されたか否かが判別され、ΔP M 、?:5 mm
Hgの場合にはステップ203に進んで各カウンタCA
C、CLRN 1 、 CLRN 2およびCDがクリ
アされる。一方、減速運転が継続して行なわれていると
きにはΔP M < 5 mmHgとなるのでステップ
225からステップ226に進んで判断期間カウンタC
Dが0か否か判定される。このときCDはクリアされて
いるのでステップ227に進んでカウンタCLRN 2
が1だけインクリメントされる。即ち、第9図(B)に
示すように減速運転が開始されてサージタンク11内の
絶対圧PMがPM、からPM、に減少し、このときΔP
Mが一39nsHgよりも低くなればカウンタCLRN
2のカウントアツプが開始される。
である、即ち減速運転時であると判別されたときはステ
ップ224に進んでカウンタCLRN 2のカウント値
に1がセットされる。次いで燃料噴射時間の計算ルーチ
ンに進む。次の処理サイクルではステップ205からス
テップ225に進む。ステップ225ではΔPMが5m
mHgよりも高くなったか否か、即ち減速運転開始後加
速されたか否かが判別され、ΔP M 、?:5 mm
Hgの場合にはステップ203に進んで各カウンタCA
C、CLRN 1 、 CLRN 2およびCDがクリ
アされる。一方、減速運転が継続して行なわれていると
きにはΔP M < 5 mmHgとなるのでステップ
225からステップ226に進んで判断期間カウンタC
Dが0か否か判定される。このときCDはクリアされて
いるのでステップ227に進んでカウンタCLRN 2
が1だけインクリメントされる。即ち、第9図(B)に
示すように減速運転が開始されてサージタンク11内の
絶対圧PMがPM、からPM、に減少し、このときΔP
Mが一39nsHgよりも低くなればカウンタCLRN
2のカウントアツプが開始される。
次いでステップ228では、今回読込まれたPMに基づ
いて判断期間開始カウント値Aが、第13図に示される
関係から算出される。ステップ229ではカウンタCL
RN 2のカウント値がAよりも大きくなったか否かが
判別される。CLRN 2 < Aのときは燃料噴射時
間の計算ルーチンに進む。一方、CLRN 2≧Aにな
るとステップ230に進んで判断期間カウンタCDが1
だけインクリメントされる。
いて判断期間開始カウント値Aが、第13図に示される
関係から算出される。ステップ229ではカウンタCL
RN 2のカウント値がAよりも大きくなったか否かが
判別される。CLRN 2 < Aのときは燃料噴射時
間の計算ルーチンに進む。一方、CLRN 2≧Aにな
るとステップ230に進んで判断期間カウンタCDが1
だけインクリメントされる。
次の処理サイクルではステップ226からステップ23
0に進む。
0に進む。
ステップ231では0□センザ19の出力信号から機関
シリンダ内に供給された混合気がリッチであるか否かが
判別される。混合気がリッチの場合にはステップ232
に進んでカウンタCACが1だけインクリメントされ、
次いでステップ233に進む。一方、混合気がリッチで
ない場合、即ち混合気がリーンの場合にはステップ23
4に進んでカウンタCACが1だけディクリメントされ
、次いでステップ233に進む。ステップ233では今
回読込まれたPMに基づいて判断カラン1−値Bが算出
される。ステップ235でばCDがBよりも太き(なっ
たか否かが判別される。CD<Bの場合には燃料噴射時
間の計算ルーチンに進む。即ち、第9図(B)に示され
るように判断期間カウンタCDのカウント値が0からB
になるまでの間、即ち減速運転時に対する第8図(C)
と同様なリーン・リッチ判断期間内で混合気がリッチで
あるかリーンであるかが判別され、混合気がリッチであ
るときにはカウンタCACがカウントアツプされ、混合
気がリーンであるときにはカウンタCACがカウントダ
ウンされる。従って判断期間カウンタCDのカウント値
が0からBになるまでの間、即ちリーン・リッチ判断期
間内においてリッチとなっている時間がリーンとなって
いる時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が
上昇し、リーンとなっている時間がリッチとなっている
時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が減少
する。従って減速運転中において混合気がリッチとなっ
ているかリーンとなっているかはCDがBになったとき
のカウンタCΔCのカウント値から判別することができ
る。
シリンダ内に供給された混合気がリッチであるか否かが
判別される。混合気がリッチの場合にはステップ232
に進んでカウンタCACが1だけインクリメントされ、
次いでステップ233に進む。一方、混合気がリッチで
ない場合、即ち混合気がリーンの場合にはステップ23
4に進んでカウンタCACが1だけディクリメントされ
、次いでステップ233に進む。ステップ233では今
回読込まれたPMに基づいて判断カラン1−値Bが算出
される。ステップ235でばCDがBよりも太き(なっ
たか否かが判別される。CD<Bの場合には燃料噴射時
間の計算ルーチンに進む。即ち、第9図(B)に示され
るように判断期間カウンタCDのカウント値が0からB
になるまでの間、即ち減速運転時に対する第8図(C)
と同様なリーン・リッチ判断期間内で混合気がリッチで
あるかリーンであるかが判別され、混合気がリッチであ
るときにはカウンタCACがカウントアツプされ、混合
気がリーンであるときにはカウンタCACがカウントダ
ウンされる。従って判断期間カウンタCDのカウント値
が0からBになるまでの間、即ちリーン・リッチ判断期
間内においてリッチとなっている時間がリーンとなって
いる時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が
上昇し、リーンとなっている時間がリッチとなっている
時間よりも長ければカウンタCACのカウント値が減少
する。従って減速運転中において混合気がリッチとなっ
ているかリーンとなっているかはCDがBになったとき
のカウンタCΔCのカウント値から判別することができ
る。
ステップ235においてCD>Bであると判別されると
ステップ236に進んでカウンタCACのカウント値が
予め定められた正の一定値C2よりも大きいか否かが判
別される。CAC<C2のときはステップ237に進ん
でカウンタCACのカランI・値が予め定められた負の
一定値D2よりも小さいか否かが判別される。CAC>
D2であればステップ203に進んで各カウンタCAC
、CLRN 1 。
ステップ236に進んでカウンタCACのカウント値が
予め定められた正の一定値C2よりも大きいか否かが判
別される。CAC<C2のときはステップ237に進ん
でカウンタCACのカランI・値が予め定められた負の
一定値D2よりも小さいか否かが判別される。CAC>
D2であればステップ203に進んで各カウンタCAC
、CLRN 1 。
CLRN 2およびCDがクリアされる。これに対して
ステップ236においてCACkC2であると判断され
たとき、即ち減速運転時にリッチになっているときには
ステップ238に進んで減速補正係数K D Cに予め
定められた一定値、例えば0.1が加算され、斯くして
減速補正係数KDCが増大せしめられる。一方、ステッ
プ237においてCAC<D2であると判断されたとき
、即ち減速運転時にリーンになっているときにはステッ
プ239に進んで減速補正係数KDCから予め定められ
た一定値、例えば0.1が減算され、斯くして減速補正
係数KDCが減少せしめられる。
ステップ236においてCACkC2であると判断され
たとき、即ち減速運転時にリッチになっているときには
ステップ238に進んで減速補正係数K D Cに予め
定められた一定値、例えば0.1が加算され、斯くして
減速補正係数KDCが増大せしめられる。一方、ステッ
プ237においてCAC<D2であると判断されたとき
、即ち減速運転時にリーンになっているときにはステッ
プ239に進んで減速補正係数KDCから予め定められ
た一定値、例えば0.1が減算され、斯くして減速補正
係数KDCが減少せしめられる。
加速補正係数KACおよび減速補正係数KDCはデポジ
ットの堆積による補正燃料噴射時間TPAEWに対する
補正係数Kを表わしており、従ってデポジットの堆積に
よって加速運転時にリーンになれば補正係数Kが増大せ
しめられ、デポジットの堆積によって減速運転時にリッ
チになれば同様に補正係数Kが増大せしめられる。
ットの堆積による補正燃料噴射時間TPAEWに対する
補正係数Kを表わしており、従ってデポジットの堆積に
よって加速運転時にリーンになれば補正係数Kが増大せ
しめられ、デポジットの堆積によって減速運転時にリッ
チになれば同様に補正係数Kが増大せしめられる。
第12図は第10図および第11図に示すルーチンに続
いて実行される燃料噴射時間の計算ルーチンを示してい
る。
いて実行される燃料噴射時間の計算ルーチンを示してい
る。
第12図を参照するとまず初めにステップ300におい
て絶対圧センサ21および回転数センサ23の出力信号
から基本燃料噴射時間TPが計算される。次いでステッ
プ301では次式に基いてΣΔPMが計算される。
て絶対圧センサ21および回転数センサ23の出力信号
から基本燃料噴射時間TPが計算される。次いでステッ
プ301では次式に基いてΣΔPMが計算される。
ΣΔPM−ΔPM+C1ΣΔPM ・・・
(5)次いでステップ302では次式に基いて補正燃料
噴射時間TPAEWが計算される。
(5)次いでステップ302では次式に基いて補正燃料
噴射時間TPAEWが計算される。
TPAE匈−(C4AFM十C3Σ ΔPM)・C4・
・・ (6)上式(5)および(6)を組合せると次式
となる。
・・ (6)上式(5)および(6)を組合せると次式
となる。
TPAEW= (C,八PM+C3(へPM+C+ΣΔ
目))C4この式は前述した(3)式を表わしており、
従って補正燃料噴射時間TPAEWはデポジットが堆積
していない場合において過渡運転時に混合気を理論空燃
比に維持するための噴射燃料の増減量を表わしている。
目))C4この式は前述した(3)式を表わしており、
従って補正燃料噴射時間TPAEWはデポジットが堆積
していない場合において過渡運転時に混合気を理論空燃
比に維持するための噴射燃料の増減量を表わしている。
次いでステップ303ではΔPMが正又は零であるか否
かが判別される。ステップ303において八PM=Oと
判別されたとき、或いはΔPM>O1即ち加速運転状態
にあると判断されたときにはステップ304に進んで加
速補正係数KACが補正係数にとされ、次いでステップ
306に進む。一方、ステップ304においてΔPM<
0であると判断されたとき、即ち減速状態にあるときに
はステップ305に進んで減速補正係数KDCが補正係
数にとされ、次いでステップ306に進む。
かが判別される。ステップ303において八PM=Oと
判別されたとき、或いはΔPM>O1即ち加速運転状態
にあると判断されたときにはステップ304に進んで加
速補正係数KACが補正係数にとされ、次いでステップ
306に進む。一方、ステップ304においてΔPM<
0であると判断されたとき、即ち減速状態にあるときに
はステップ305に進んで減速補正係数KDCが補正係
数にとされ、次いでステップ306に進む。
ステップ306では次式に基いて燃料噴射時間TAUが
計算される。
計算される。
TAU −(TP + K−TPAEW)・FAF、F
デポジットの堆積により加速運転時にリーンになると補
正係数Kが増大せしめられるために次回の加速運転時に
はに、TPAIIJ 、即ち加速燃料増量割合が増大さ
れ、それによって混合気は理論空燃比に維持される。一
方、デポジットの堆積により減速運転時にリッチになる
と補正係数Kが増大せしめられるために次回の減速運転
時にはに、TPAEW。
デポジットの堆積により加速運転時にリーンになると補
正係数Kが増大せしめられるために次回の加速運転時に
はに、TPAIIJ 、即ち加速燃料増量割合が増大さ
れ、それによって混合気は理論空燃比に維持される。一
方、デポジットの堆積により減速運転時にリッチになる
と補正係数Kが増大せしめられるために次回の減速運転
時にはに、TPAEW。
即ち減速燃料減少割合が増大せしめられ、それによって
混合気は理論空燃比に維持される。斯くしてたとえデポ
ジットが吸気ポート内壁面等に付着しても機関の運転状
態にかかわらずに混合気を理論空燃比に維持することが
できる。なお、加速補正係数KACおよび減速補正係数
KDCはバックアツプRAM33a内に記憶される。
混合気は理論空燃比に維持される。斯くしてたとえデポ
ジットが吸気ポート内壁面等に付着しても機関の運転状
態にかかわらずに混合気を理論空燃比に維持することが
できる。なお、加速補正係数KACおよび減速補正係数
KDCはバックアツプRAM33a内に記憶される。
なお、第10図および第11図に示すデポジット学習値
の計算において、加速時においてだけデポジット学習値
を算出し、減速時においてもこの加速時におけるデポジ
ット学習値を用いて加減速時の補正燃料噴射時間TPA
E−を補正してもよい。
の計算において、加速時においてだけデポジット学習値
を算出し、減速時においてもこの加速時におけるデポジ
ット学習値を用いて加減速時の補正燃料噴射時間TPA
E−を補正してもよい。
すなわち、加速補正係数KACを算出し、加速時および
減速時においても、次式によって燃料噴射時間TAUを
算出する。
減速時においても、次式によって燃料噴射時間TAUを
算出する。
TAU −(TP + KAC−TPAEW)・FAF
、Fこれによって、以下のような利点がある。すなわち
加減速時にデポジット学習値を夫々算出し、加減速時に
おいてTPAEWを加速補正係数KACおよび減速補正
係数KDCによって夫々補正する装置では、減速時にお
いては基本燃料噴射時間TPが小さくなるため、TPA
EWのわずかなずれによつて空燃比が大きく変動し、こ
のため減速時デポジット学習が変動し正確な補正が困難
である。ところが、減速時においても加速時におけるデ
ポジット学習値を用いてTPAEWを補正することにす
れば、正確な補正を行うことができる。
、Fこれによって、以下のような利点がある。すなわち
加減速時にデポジット学習値を夫々算出し、加減速時に
おいてTPAEWを加速補正係数KACおよび減速補正
係数KDCによって夫々補正する装置では、減速時にお
いては基本燃料噴射時間TPが小さくなるため、TPA
EWのわずかなずれによつて空燃比が大きく変動し、こ
のため減速時デポジット学習が変動し正確な補正が困難
である。ところが、減速時においても加速時におけるデ
ポジット学習値を用いてTPAEWを補正することにす
れば、正確な補正を行うことができる。
また、定常運転時において空燃比学習を実行する装置に
おいては、デポジット学習が実行されている間空燃比学
習を禁止するようにしてもよい。
おいては、デポジット学習が実行されている間空燃比学
習を禁止するようにしてもよい。
すなわち、第10図および第11図に示すデポジット学
習値の計算ルーチンにおいて、CLRN 1またはCL
RN 2のいずれか一方がカウント開始されてからクリ
アされるまでの間、空燃比学習を禁止するようにする。
習値の計算ルーチンにおいて、CLRN 1またはCL
RN 2のいずれか一方がカウント開始されてからクリ
アされるまでの間、空燃比学習を禁止するようにする。
これによって、定常運転時の空燃比学習およびデポジッ
ト学習における誤学習を防止することができる。
ト学習における誤学習を防止することができる。
また、加速時、非同期噴射を実行することによって供給
燃料量を増量するようにした装置においては、非同期噴
射時間を加速補正係数KACによって補正するようにし
てもよい。
燃料量を増量するようにした装置においては、非同期噴
射時間を加速補正係数KACによって補正するようにし
てもよい。
機関吸入空気の流速が増大するにつれてリーン・リッチ
判断期間を短縮するようにしたので、機関吸入空気の流
速が変動しても、加速運転時に混合気がリーン状態にあ
るか、或いはリッチ状態にあるかを正確に検出すること
ができる。
判断期間を短縮するようにしたので、機関吸入空気の流
速が変動しても、加速運転時に混合気がリーン状態にあ
るか、或いはリッチ状態にあるかを正確に検出すること
ができる。
第1図は発明の構成図、第2図は内燃機関全体を示す図
、第3図はフィードバック補正係数を計算するためのフ
ローチャート、第4図はフィードバック補正係数の変化
を示す線図、第5図は燃料噴射時間の計算を開始してか
ら実際に燃料噴射が行われ墨までの時間遅れに基ぐ空燃
比のずれを説明するための図、第6図は液状燃料が機関
シリンダ内に流入するまでの時間遅れに基く空燃比のず
れを説明するだめの図、第7図は加減速運転時に増量或
いは減量すべき燃料噴射量を説明するための図、第8図
は加速運転時におけるリーン・リッチの変化の様子を示
す線図、第9図はデポジット学習値の計算方法を示すタ
イムチャート、第10図および第11図はデポジット学
習値を計算するためのフローチャー1−1第12図は燃
料噴射時間を計算するだめのフローチャー1〜、第13
図はサージタンク内の絶対圧PMと遅延カウント値Aと
の関係を示す線図、第14図はサージタンク内の絶対圧
PMと判断カウント値Bとの関係を示す線図である。 6・・・吸気弁、 8・・・排気弁、。 12・・・燃料噴射弁、 15・・・スロットル弁
、19・・・0□センザ、 21・・・絶対圧セン
サ。
、第3図はフィードバック補正係数を計算するためのフ
ローチャート、第4図はフィードバック補正係数の変化
を示す線図、第5図は燃料噴射時間の計算を開始してか
ら実際に燃料噴射が行われ墨までの時間遅れに基ぐ空燃
比のずれを説明するための図、第6図は液状燃料が機関
シリンダ内に流入するまでの時間遅れに基く空燃比のず
れを説明するだめの図、第7図は加減速運転時に増量或
いは減量すべき燃料噴射量を説明するための図、第8図
は加速運転時におけるリーン・リッチの変化の様子を示
す線図、第9図はデポジット学習値の計算方法を示すタ
イムチャート、第10図および第11図はデポジット学
習値を計算するためのフローチャー1−1第12図は燃
料噴射時間を計算するだめのフローチャー1〜、第13
図はサージタンク内の絶対圧PMと遅延カウント値Aと
の関係を示す線図、第14図はサージタンク内の絶対圧
PMと判断カウント値Bとの関係を示す線図である。 6・・・吸気弁、 8・・・排気弁、。 12・・・燃料噴射弁、 15・・・スロットル弁
、19・・・0□センザ、 21・・・絶対圧セン
サ。
Claims (1)
- 機関排気通路内に配置された酸素濃度検出器の出力信号
に基いて機関シリンダ内に供給される混合気が目標空燃
比となるように燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段
と、混合気がリーン或いはリッチとなる周期又はその周
期の整数倍を予め定められたリーン・リッチ判断期間と
して予め記憶しておく記憶手段と、機関吸入空気の流速
を検出する流速検出手段と、該流速検出手段により検出
された機関吸入空気の流速が増大するにつれて前記リー
ン・リッチ判断期間を短縮する判断期間制御手段と、加
速運転状態を検出する加速運転状態検出手段と、前記酸
素濃度検出器および前記加速運転状態検出手段の検出結
果に基いて加速運転開始後前記リーン・リッチ判断期間
だけ混合気のリーン時間とリッチ時間の偏差を算出する
偏差算出手段と、該偏差算出手段の算出結果に基いてリ
ーン時間がリッチ時間よりも長くかつ上記偏差が予め定
められた設定値を越えたときに燃料噴射量を増量する噴
射量増量手段とを具備する内燃機関の燃料噴射制御装置
。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8152489A JPH02264138A (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
US07/468,902 US4991559A (en) | 1989-01-24 | 1990-01-23 | Fuel injection control device of an engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8152489A JPH02264138A (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02264138A true JPH02264138A (ja) | 1990-10-26 |
Family
ID=13748724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8152489A Pending JPH02264138A (ja) | 1989-01-24 | 1989-04-03 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02264138A (ja) |
-
1989
- 1989-04-03 JP JP8152489A patent/JPH02264138A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS58152147A (ja) | 内燃機関の空燃比制御方法 | |
JP2000314342A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPS6411814B2 (ja) | ||
JPS63189633A (ja) | 内燃機関の燃料供給制御装置 | |
US4981122A (en) | Fuel injection control device of an engine | |
JP2545989B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 | |
US4976242A (en) | Fuel injection control device of an engine | |
US4991559A (en) | Fuel injection control device of an engine | |
US5018494A (en) | Idling speed control device of an engine | |
JPH02264138A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2536130B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2841806B2 (ja) | エンジン用空燃比制御装置 | |
JP2536117B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2536113B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH02199240A (ja) | 内燃機関の吸入空気量制御装置 | |
JPH07107376B2 (ja) | 自動車用エンジンの学習制御方法 | |
JP2590941B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量学習制御装置 | |
JPH02199245A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH01211648A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH02256844A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH11336592A (ja) | 内燃機関の空燃比補正方法 | |
JPH02199253A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH0311140A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JPH02199251A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2581046B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射方法 |