JPH02254428A - 開口径規制装置付カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は０動焦点合わせ機能（以下ＡＦという）、自動
的にシャッタの露光開口及び露光時間を制御する機構（
以下ＡＥという）及び被写体距離に応じてズーミングが
できる機能（以下ズームという）等を備えたコンパクト
カメラに関し、特にそのシャツタ開口径規制に関する。

〔従来の技術〕

上述したタイプのコンパクトカメラにおいては従来から
シャッタ羽根の連続的開閉駆動を行なう為に順逆双方向
に駆動トルクを発生できる駆動装置例えばムービングマ
グネット型電磁をアクチュエータやステッピングモータ
を用い、この駆動トルクを作動機構を介して羽根に伝達
しＡＥを行なっていた。又ＡＥ機構とは別にズームを行
なう為のズーミング機構を具備していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら従来のレンズシャッタを有したズームレン
ズ系を具備するカメラにおいてはレンズ系の絞り径がズ
ーミングによる焦点距離の変化にかかわりなく一定であ
る方式が採用されており、複雑な絞り径規制の必要をな
くしている。しかし一方絞り値（Ｆ値）はＦ−開口径／
焦点距離で決定されるため、ズーム比の大きなレンズの
場合にあっては一定の開口径であれば短焦点側と長焦点
側とでＦ値が変わってしまうものである。このため市場
の最近の傾向として要望される長焦点側でも明るいつま
りＦ値の小さなレンズを得るためには短焦点側ではかな
りの所謂大口径となり画質の点で逆に劣る傾向があられ
れるようになってしまった。このためにレンズ設計にお
ける自由度が減り、性能を確保するためにはレンズ枚数
を増やしたり、量産に適さない形状や寸法精度が要求さ
れ、カメラの小型化低コスト化に悪影響を及ぼしている
。又仮にかかる高性能のレンズ系を用い無い場合には、
焦点距離の変化に応じて絞り径を調節できない為前述し
た理由にもより一定品質以上の写真画像が得られ難いと
いう問題点が有った。

本発明はかかる従来例の問題点を解決する為に簡単な機
構で焦点距離の変化に応じて絞り径を調節する事のでき
るコンパクトカメラを提供する事を目的とする。

〔間冶点を解決する為の手段〕

本発明の適用されるカメラ装置は、露出開口と露出時間
を同時に決める為にレンズ系の連続的開閉を行なう可動
羽根部材と、該羽根部材に係合しこれを作動する為の作
動機構を有する。該作動機構には駆動機構が係合してい
る。該駆動機構は所定の軌跡に沿って順逆双方向に連続
的に変位する事により順方向変位時該作動機構を介して
該羽根部材の開放作動を行ない逆方向変位時同様にして
該羽根部材の遮閉作動を行なう。羽根部材及び作動機構
は基板に裁置されている。又該基板の周辺にはレンズ系
の少くとも一部と連動しておりズーミングによる焦点距
離の変化にともなって可動する筒部材が配置されている
。

本願発明にかかるカメラ装置はさらにその特徴部分とし
て、該駆動機構の変位軌跡内に進入しその順方向変位量
を規制する事により露光中羽根部材の最大到達開放作動
量を決定する為の規制部材が基板上に配置され、且つ該
可動筒部材に固定されその移動にともなって該規制部材
に作用し規制部材の該変位軌跡内への進入量を調節する
為の調節部材を含んでいる。

〔作　　用〕

本発明によれば、まず露光に先だって被写体距離に応じ
てズーミング操作が行なわれ可動筒部材が設定位置に移
動される。この移動と一体になって調節部材が規制部材
に作用し、規制部材が所定量分駆動機構の変位軌跡内に
進入する。

次に露光操作の為に駆動機構が始動され、変位軌跡に沿
って順方向に変位するがやがて規制部材に当接し順方向
変位量が規制される。この結果羽根部材の最大到達開放
作動量が決定される。この一連の作用によりズーミング
にともなう焦点距離の変化に応じてレンズ系の絞り径が
制御できる。

一般には焦点距離が小さくなる程最大到達開放作動量を
小さくする様に制御し、その量はレンズ系の性能により
決められる。

〔実　施　例〕

以下図面に従って本発明の好適な実施例を詳細に説明す
る。第１図は本発明にかかるカメラ装置の構成要素のう
ちＡＥを行なうシャッタ部回りの分解斜視図である。図
示する様に駆動機構は例えばムービングマグネット型の
電磁アクチュエータ１から構成されており、その下面部
には矢印で示す様に順逆双方向に所定のトルクで所定の
軌跡に沿って変位する駆動ビン２が装着されている。

作動機構は作動レバー３から構成されており、軸穴４及
び駆動ビン２と係合する長穴５を有する。

又作動レバー３の下面には軸穴４から離間して作動ビン
６及び７が植立されている。作動レバー３は駆動ビン２
の変位に応じて軸穴４を中心としてやはり順逆双方向に
所定の軌跡に沿って揺動変位する。

基板８は中央にレンズ系の為の開口９及び作動ピン６及
び７を下面側に逃がす為の逃げ穴ＩＯ及び１１を有する
。又基板８の上面には作動レバー３の軸穴４と係合し軸
支する軸ピン１２及び他の軸ピン１３が設けられている
。基板８の下面側には一対の羽根１４と羽根１５（図示
せず）が配置されている。

羽根１４には軸穴１６及び長穴１７が設けられている。

羽根１４は軸穴１６を介して基板８に回動自在に載置さ
れ且つ長穴１７を介して作動ビン７に係合している。作
動レバー３の揺動により羽根１４は開口９に関して開閉
双方向に移動しシャッタリングを行なう。

さてアクチュエータ１の駆動ビン２の変位規制を行なう
規制部材は規制カム１８から構成されており軸穴１９を
有する。規制カム１８は軸穴１９を介して矢印で示す方
向に回動自在に基板上の輔ビン１３に係止している。さ
らに規制カム１８は駆動ビン２の変位軌跡内に進入しこ
れと当接する第１のカム面２０と、第２のカム面２１を
有する。

又規制カム１８の角位置を：ＪｙＪ整する為の調節部材
は基板８の周囲に配置された調節カム２２からなってい
る。調節カム２２は図示しない可動筒部材の内面周方向
に沿って固定されており可動筒部材の周方向移動と一体
になって矢印で示す様に移動する。

調節カム２２はカム面２３を有し、規制カム１８の第２
のカム面２１と当接し規制カム１８の角位置を調節する
。

第２図は第１図に示す各部品を組み立てた後、基板下面
方向から見たシャッタ部回りの平面図であり、開口全開
状態を示し、第３図は同じく開口全開状態を示す。第２
図に示す様に基板８に設けられた共通の軸ビン２４に回
動自在に軸支された一対の羽根１４及び１５は作動レバ
ー３に植立された作動ピン７及び６によって各々基板中
央部に重なった状態で休止位置に保持され開口９を全開
している。又軸ピン１２の回りを揺動自在に軸支されて
いる作動レバー３もアクチュエータ１の駆動ビン２によ
り図面で時計方向極限の休止位置に保持されている。さ
らにアクチュエータ１の駆動ビン２も図面で時計方向極
限の休止位置に置かれている。

この状態において、基板８の周辺部に配置された可動筒
部材２５に固着された調節カム２２はズーミングにとも
なう可動筒部材２５の周方向移動に従って所定位置に置
かれ、そのカム面２３が規制カム１８の第２のカム面２
１と当接している。この結果規則カム１８の角位置はズ
ーミングによる焦点距離変化に応じて設定される事にな
る。設定された角位置に応じて規制カム１８の第１のカ
ム面２０はアクチュエータの駆動ビン２の順方向変位軌
跡中に進入し、第１のカム面２０と（＊１１−位置にあ
る駆動ビン２の離間距離が、駆動ビン２の順方向変位量
を規定する事になる。

なお本例においては規制カム１８を調節する為に可動筒
部材２５に固着された調節カム２２を用いたが、これに
替えて第５図に示す様に押動部材例えば調節ピン２２°
を使っても良い。調節ビンｚ２°は図示しない保持手段
によって可動筒部材２５に連動し規制カム１８に当接し
てその角位置を決める。

第３図は一対の羽根１４及び１５を第２図に示す休止位
置から開口全開位置に移動した状態の平面図である。図
示する様に、作動レバー３をその休止位置から反時計方
向に作動させる事により、一対の羽根１４及び１５は共
通の輔ビン２４を支点として互いに反対方向且つ開口９
から退避する方向に移動し開口９を全開する。；Ｊ３］
根Ｊ４及び１５の作動はこれらの羽根に設けられた長大
に挿入された作動ピン７及び６を介して行なわれる。一
方作動レバー３は軸ビン１２を中心としてアクチュエー
タの駆動ピン２により所定の軌跡に沿って反時計方向す
なわち順方向に揺動される。この際駆動ピン２もその休
止位置から所定の軌跡に沿って反時計方向すなわち順方
向に変位する。

ところで第３図に示す場合では、規制カム１８の第１の
カム面２０は、頂度羽根１４及び１５が開口全開位置に
到った時アクチュエータの駆動ピン２と当接しこれを規
制する様になっている。従ってこの場合にはズーミング
による焦点距離の変化に応じてレンズ系の絞り径をシャ
ッタの全開口径となる様に制御している。

しかしながら焦点距離の変化に応じレンズ系の絞り径を
さらに小さくする場合には、可動筒部材２５は時計方向
にさらに回動され、調節カム２２のカム面２３に押され
て規制カム１８の第１のカム面２０はさらに深く駆動ピ
ン２の変位軌跡中に進入する。

この結果規制カム１８の第１のカム面２０はさらに休止
位置にある駆動ピン２に接近し、駆動ピンの順方向変位
量は減少する。この結果、羽根１４及び１５は全開位置
に到る前に、駆動ピン２と規制カム１８の第１のカム面
２０との当接により停止され、所望の最大開放作動量並
びに所望のシャッタ１３８０径を得る事ができる。

第４図は本発明にかかるカメラ装置の主要部を示す展開
断面図であり、ＡＦ機構、ＡＥ機構及びズーム機構の一
部を示す。レンズ系は被写体側の第ルンズ群２６（一部
のみ図示）、中間の第２レンズ群２７及びフィルム側の
第３レンズ群２８（−部のみ図示）よりなる。前枠２９
及び後枠３０が互いに離間して配置されズームガイド３
１で案内されている。前枠２９及び後枠３０の間には第
２レンズ群２７を保持する前レンズ筒３２及び後レンズ
筒３３が配置され、前後の枠２９及び３０に対して光軸
方向に移動可能となっている。

ＡＦ機構は、前枠２９に固定されたＡＦ用ステッピング
モータ３４、後枠３０に配置されピニオンギヤ３５及び
伝達ギヤ３６を介してステッピングモータ３４により駆
動されるＡＦカム３７、前後レンズ筒３２と３３を貫通
して前レンズ筒３２に固定され且つＡＦカム３７に当接
しているＡＦピン３８、前後の枠２９及び３０の間に軸
方向に沿って固定され前後レンズ筒３２及び３３の軸方
向移動を案内するＡＦガイド３９、及び前後レンズ筒３
２及び３３を後枠３０に向って付勢するバネ部材４０に
より構成されている。

次にズーム機構は、手動又は自動のズーミング操作によ
り第ルンズ群２Ｂ及び／又は第３レンズ群２８を軸方向
に沿って移動させレンズ系の焦点距離を変化させる為の
部材（図示せず）及び該部材の作動に応じて周方向に回
動する前述の可動筒部材すなわちズーム環２５と、該ズ
ーム環２５に固召若しくは一体化された前述の調整カム
２２から構成される。

最後にＡＥ機構は後枠３０に載置された前述の電磁式ム
ービングアクチュエータ１、及び各々基数８に配置され
た前述の規制カム１８と作動レバー３と一対の羽根１４
．１５とから構成されている。

次に第４図を参照して本発明にかかるカメラ装置の動作
をＡＦ、ズーム及びＡＥの順に説明する。

ＡＦ動作はまずカメラ本体の測距手段（図示せず）によ
り被写体距離を測定しその距離に適する所定の段数に応
じた信号パルスを駆動制御回路からＡＦ用ステッピング
モータ３４に供給する。ＡＦ用ステッピングモータ３４
が回転しトルクを出力してピニオン３５及び伝達ギヤ３
６を介してＡＦカム３７を回動させる。なおＡＦカム３
７の初期休止位置はカメラの仕様に合わせ上死点又は下
死点に設定される。ＡＦカム３７の回動に従ってＡＦビ
ン３８は押し上げられ、ＡＦピン３８のネジ部を介して
これと一体の動きをする前レンズ筒３２はＡＦガイド３
９に沿って前方へ移動する。この時後レンズ筒３３も同
時に移動する。ただし前枠２９及び後枠３０は軸方向に
移動しない。移動するのは前後のレンズ筒３２及び３３
と羽根１４及び１５等である。又前後のレンズ筒３２、
３３の軸方向前方への移動量を正確に制御する為にレン
ズ筒３２．３３は常にバネ部材４０によって後方に付勢
されている。上述したＡＦの為の第２レンズ群２７の最
大移動量はコンパクトカメラの場合、２ＩＩＩ１１から
３ｍｍ程度であり、この最大移動量を数十段階で分割し
微細な焦点調節を行なう。

次にズーム動作であるが、まず外部のズーム操作部材（
図示せず）を被写体距離に応じて操作し第ルンズ群２Ｂ
又は第３レンズ群２８を軸に沿って移動し所望の焦点距
離を設定する。この操作に応じてズーム環２５が周方向
に回動し、これと固着した調節カム２２が規制カム１８
と当接し規制カム１８を駆動ビン２の変位軌跡内に所定
の量分進入させる。

最後にＡＥ動作が行なわれる。露出制御回路（図示せず
）から送られる所望の露光量情報及び露光時間情報に応
じて電磁アクチュエータ１は始動をし、駆動ピン２はそ
の休止位置から所定の軌跡に沿って順方向に移動する。

これに従って作動レバー３及び羽根１４．１５が連動し
露光が開始される。やがて駆動ピン２は規制カム１８に
当接しその順方向移動が規制され、羽根１４．１５は最
大到達開口位置に保持される。露光終了後駆動ビン２は
逆方向に変位し休止位置にもどってカメラ操作が終了す
る。なお露光口によっては駆動ピン２の移動量が最大口
径に至らず、従って規制カム１８に当接せずに休止位置
にもどる場合もあることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

上述の様に本発明によれば電磁アクチュエータの変位量
を焦点距離変化に応じて規制カムにより簡単に制御でき
るのでレンズ系の絞り径を常に適切に設定でき、従って
従来の様に複雑１つ高性能なレンズ系を用いる必要が無
いという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるカメラ装置のレンズシャッタ部
の分解斜視図、第２図は第１図に示すレンズシャッタ部
の全開状態を示す平面図、第３図は同じく全開状態を示
す図、第４図は本発明にかかるカメラ装置の要部の光軸
に沿った展開断面図、及び第５図は本発明にかかる調節
部材の他の実施例を示す斜視図である。 １・・・アクチュエータ、　　２・・・駆動ピン、３・
・・作動レバー ８・・・基　板、 １４、１５・・・羽　根、 ２２・・・調節カム、 ２５・・・ズーム環。 ６．７・・・作動ビン、 ９・・・開　口、 １８・・・規制カム、 ２４・・・共通の軸ビン、 第１図 出 願 人 株式会社 コ ル 第２ 図 第３ 図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、露出開口と露出時間を決める為にレンズ系の開放及
   び遮閉を行なう羽根部材と、該羽根部材に係合しこれを
   作動する為の作動機構と、該作動機構に係合し所定の軌
   跡に沿って順逆双方向に変位する事により順方向変位時
   該作動機構を介して該羽根部材の開放作動を行ない逆方
   向変位時該作動機構を介して該羽根部材の遮閉作動を行
   なう為の駆動機構と、羽根部材及び作動機構を保持する
   為の基板部材と、該基板部材の周辺に配置されレンズ系
   の少くとも一部と連動しており焦点距離の調節にともな
   って可動する筒部材とを有するカメラ装置において、 該駆動機構の変位軌跡内に進入しその順方向変位量を規
   制する事により該羽根部材の最大到達開放作動量を決定
   する為に該基板部材に配置された規制部材と、該可動筒
   部材に固定されその移動にともなって該規制部材に作用
   し規制部材の該変位軌跡内への進入量を調節する為の調
   節部材とを含む事を特徴とするカメラ装置。 ２、該駆動機構は該作動機構に係合し所定の軌跡に沿っ
   て順逆双方向に連続的に変位する駆動ピンを含む電磁式
   ムービングアクチュエータからなる請求項１に記載のカ
   メラ装置。 ３、該規制部材は該基板部材に回動自在に載置され該駆
   動ピンの順方向変位量を規制する規制カムからなる請求
   項２に記載のカメラ装置。 ４、該可動筒部材はレンズ系の周方向に回動するズーム
   環からなり、該調節部材はズーム環の内周面に沿って設
   けられ該規制部材に当接する調節カム面部材からなる請
   求項１に記載のカメラ装置。 ５、該可動筒部材はレンズ系の周方向に回動するズーム
   環からなり、該調節部材はズーム環の内部に固定され該
   規制部材に作用する押動部材からなる請求項１に記載の
   カメラ装置。