JPH02242998A - 不透明性を付与する製紙用複合粉体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は無機粉体表面に顔料を固着した不透明性を付与
する製紙用複合粉体に関し、さらに詳しくは、紙の製造
段階において用いる遮光性フィラーに関する。

（従来技術） １従来、紙用フィラーは、主として無機粉体でタルク、
マイカ、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカ
、アルミナ、等がもちいられてきた。

しかしこれらのものは、透明性が高いため、紙用のフィ
ラーに用いたとき紙の隠ぺい力が不十分のため印刷物が
透けたり、インクの裏写り等の欠点があった。これらの
欠点により、紙の厚さを薄くしようとする今日的課題が
妨げられてきた。

また酸化チタン、酸化亜鉛等の隠ぺい性のある顔料を、
フィラーとして単独あるいは他の体質顔料と混合して用
いられる場合もある。

しかし顔料単独では紙の表面での歩留まりが悪く製造上
問題であり、また体質顔料と混合して用いても、粒径、
比重などの違いにより分離したり、むらになったりして
、充分な効果が得られなかった。

（本発明の目的） 本発明の目的は隠ぺい性があり、なおかつ紙の製造工程
において歩留まりが良く、分散性、（目的を達成するた
めの手段） すなわち無機粉体表面に固着剤により顔料を固着するこ
とにより、隠ぺい性があり、なおかつ紙の製造工程にお
いて歩留まりが良く、分散性、印刷適性の優れた不透明
性を付与する製紙用複合粉体かえられる。

もちろん顔料は一次粒子に近い状態まで線分散されて固
着されていることが重要である。

顔料は、線分散されて固着しているの゛で、再凝集した
り、分離したりすることなく、充分な効果かえられる。

本発明で言う無機粉体とは無機の体質顔料でれらは単独
でもまた混合してもちいてもよい。

平均粒子径は１ミクロンから２０ミクロンの範囲が好ま
しい、平均粒子径が１ミクロン以下は、抄紙の時の歩留
まりが悪（好ましくない。

本発明で言う顔料とは平均粒子径０．１　ミクロンから
１ミクロンの酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム
のうち、少なくとも１種類を含む他、酸化鉄、酸化クロ
ム等の有色系の顔料と混合して用いることもできる。

本発明の無機粉体と顔料の比率は、要求遮光性能及び各
々の粒子径により若干異なるが、無機粉体１００重量部
に対し顔料は２重量部から３０重量部の範囲が好ましい
。

本発明で用いられる固着剤としては、メチルハイドロジ
ェン−リシロキサン、シリコーン系オイル、パラフィン
、炭素数１２以上の脂肪酸およびそのエステル、木ロウ
、ミツロウ、パーム油、ミンク油、卵黄油等の天然油脂
およびその水素添加物、カスターワックス、ガルバナワ
ックス、マイクロクリスタリンワックスなどのワックス
類、ロジン、ゴム等の天然樹脂類、アクリル系、スチレ
ン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、ナイロン系、エス
テル丞ρレタン愚Ｊボキシ系、オレフィン系等の合成樹
脂類が挙げられる。

上記固着剤は単独でもまたは混合して用いることもでき
る。

本発明の無機粉体表面に固着剤により顔料を固着するこ
とによる不透明性を付与する製紙用複合粉体の製造方法
としては、次の２つの方法が好ましい。

１、　油層に線分散するように顔料を表面処理あるいは
分散剤を添加し、固着剤と共に溶媒に溶解あるいは分散
させ、無機粉体と混合し、乾燥する。

２、　顔料を樹脂エマルシラン溶液に分散させ無機粉体
と混合し、乾燥する。

上記の方法は目的用途により使い分けられる。

また乾燥する際凝集を防ぐ上からも流動層式あるいはジ
ェット気流式あるいはスプレードライヤー等を用いる方
がより好ましい。

本発明を実施例により更に詳細に説明する。

なお実施例中配合はすべて重量割合で示す。

実施例−１ ヘキサメタリン酸ソーダ０．ｌχ水溶液３００部酸化亜
鉛　　　　　　　　　　　　　１００部アクリル系エマ
ルジッン固形分４０χ　１５０部上記の混合物をホモジ
ナイザーで充分分数した。

これをクレー（平均粒子径４ミクロン）　１０００部に
添加してニーグーで充分混練し、セイシン企業製ジェッ
トオードライヤーにて乾燥、粉砕をおこなった。

なお乾燥温度は８０°Ｃ１ノズル圧力は４　ｋｇ　／　
ｃｄであつた。

この粉体を透過型電子顕微鏡を使って観察したところ酸
化亜鉛は、はぼ均一にクレー上に付着していた。

実施例−２ ヘキサメタリン酸ソーダ０．１χ水溶液１００部酸化チ
タン　　　　　　　　　　　　１００部アクリル系エル
ジョン固形分５０％　　　２００部上記の混合物を３本
ロールで充分分散した。

これをタルク（平均粒子径８ミクロン）　１０００部に
添加してニーグーで充分混練し、アルビネ製ジェット粉
砕機１００ＡＦＧにて乾燥、粉砕をおこなった。

なお分級機の回転数は１２００叶ρ転ノズル圧力は５　
ｋｇ　／　ｃｄであった。

過率を測定した１毛の膵犀（寥〉尺舗１＋１　ｔ’ｈる
。

→倒−ツ 実施例−２の粉体　　　　　　　　　４２％タルク単独
　　　　　　　　　　　　６５％なおタルク、酸化チタ
ン混合品（酸化チタンｌＯ％）の光線透過率の測定を同
時におこなったが酸化チタンが沈降しやすく正確に測定
できなかった。

実施例−３ 実施例−２の粉体を用い抄紙した。

ノＦルデスラリ−（固形分５０ｇ）にアニオン系サイズ
剤１％、硫酸アルミニウム１．５Ｖ施例−２の粉体２０
％を加えＩＯ分間撹はんした。これを角形シートマシン
で抄紙しプレス機で加圧しく３．５ｋｇ　／　ｃｄ　）
乾燥した。この紙を室温２０’Ｃ，湿度１２％の恒温室
に２４時間放置し坪量３５ｇ　／ｎｆの紙を得た。この
紙は不透明性が有りまた抄紙した時、顔料のムラ等なく
紙への歩留まりもよかった。

比較例−１ ノ炉ルデスラリー（固形分５０ｇ）にアニオン系サイズ
剤１％、硫酸アルミニウム１−５ｕルク（平均粒子径８
ミクロン）２０％を加えｌＯ分間撹はんした。これを角
形シートマシンで抄紙しプレス機で加圧しく３．５　ｋ
ｇ／ｃｊ）乾燥した。この紙を室温２０°Ｃ，湿度１２
χの恒温室に２４時間放置し埋置３５ｇ／ポの紙を得た
。この紙は不透明性が悪かったが抄紙した時、顔料のム
ラ等なく紙への歩留まりもよかった。

比較例−２ ｉｆ）レプスラリー（固形分５０ｇ）にアニオン系サイ
ズ剤１％、硫酸アルミニウム１．Ｑ／ルク（平均粒子径
８ミクロン）、酸化チタン混合品（タルク９１％、酸化
チタン９％）２０％を加えｌＯ分間撹はんした。これを
角形シートマシンで抄紙しプレス機で加圧しく３．５　
ｋｇ／ｄ）乾燥した。この紙を室温２０°Ｃ，湿度１２
％の恒温室に２４時間放置し埋置３５ｇ／ポの紙を得た
。

この紙は若干不透明性は育るが抄紙した時、顔料のムラ
が見られ紙への歩留まりもよくなかった。

実施例−４、比較例−３ 実施例−３、比較例−２および比較例−３で得た紙を用
い凸版印刷機により印刷テストをおこない裏写りの状態
を肉眼にて判定した。

インクおよび印刷条件はすべて同一条件にておこなった
。

表−１ 実施例−３の紙 比較例−２の祇 比較例−３の紙 なし あり ややあり 以上実施例で説明した通り本発明の不透明性を付与する
製紙用複合粉体は、改善した隠ぺい性があり、紙の製造
工程における歩留まりが良く、分散性、印刷適性も優れ
ており、紙の厚さを薄くしうる特徴を有するものである
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、無機粉体表面に固着剤により顔料を固着した製紙用
   複合粉体。 ２、顔料は平均粒子径０．１ミクロンから１ミクロンの
   酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムのうち、少な
   くとも１種類を含む特許請求の範囲第１項記載の製紙用
   複合粉体。 ３、無機粉体は平均粒子径１ミクロンから２０ミクロン
   のタルク、炭酸カルシウム、クレー、ゼオライト、セリ
   サイト、カオリン、イライトのうち少なくとも１種類を
   含む特許請求の範囲第１項又は第２項記載の製紙用複合
   粉体。