JPH02208246A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents
光ファイバの製造方法Info
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- JPH02208246A JPH02208246A JP1030255A JP3025589A JPH02208246A JP H02208246 A JPH02208246 A JP H02208246A JP 1030255 A JP1030255 A JP 1030255A JP 3025589 A JP3025589 A JP 3025589A JP H02208246 A JPH02208246 A JP H02208246A
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- carbon
- carbon film
- coating film
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/106—Single coatings
- C03C25/1061—Inorganic coatings
- C03C25/1062—Carbon
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、その表面に炭素被膜が形成された元ファイ
バの製造方法に関し、耐水素特性と機械強度どに優れた
光ファイバを提供するようにしたものである。
バの製造方法に関し、耐水素特性と機械強度どに優れた
光ファイバを提供するようにしたものである。
石英系光ファイバは、水素と接触するとファイバ内に拡
散した水素分子の分子振動に起因する吸収損失が増大し
、さらにドーパントとして含有されているPtO□、G
eO2,B2O3などが水素と反応しOH基としてファ
イバガラス中に取り込まれるため、OH基の吸収による
伝送損失も増大してしまう問題があった。
散した水素分子の分子振動に起因する吸収損失が増大し
、さらにドーパントとして含有されているPtO□、G
eO2,B2O3などが水素と反応しOH基としてファ
イバガラス中に取り込まれるため、OH基の吸収による
伝送損失も増大してしまう問題があった。
このような弊害に対処するため、水素吸収能を有する液
状の組成物を光ケーブル内に充填する方法(特願昭61
−251808号)などが考えられているが、その効果
が不十分であるうえ、構造が複雑となって経済的にも問
題がある。
状の組成物を光ケーブル内に充填する方法(特願昭61
−251808号)などが考えられているが、その効果
が不十分であるうえ、構造が複雑となって経済的にも問
題がある。
このような問題を解決するため、最近熱化学気相法(以
下、CVD法と略称する)によって光フアイバ表面に炭
素被膜を形成し、これによって光ファイバの耐水素性を
向」ニさせうろことが発表されている。この方法は、紡
糸炉から出てきた光ファイバ裸線を熱CVD反応炉内に
導入し、原料化合物を熱分解させ、光フアイバ裸線表面
に炭素被膜を形成させる方法である。
下、CVD法と略称する)によって光フアイバ表面に炭
素被膜を形成し、これによって光ファイバの耐水素性を
向」ニさせうろことが発表されている。この方法は、紡
糸炉から出てきた光ファイバ裸線を熱CVD反応炉内に
導入し、原料化合物を熱分解させ、光フアイバ裸線表面
に炭素被膜を形成させる方法である。
ところで高い耐水素特性を得るには、ファイバ表面に形
成する炭素被膜を緻密にする必要があり、炭素被膜表面
に存在する細孔を小さくする必要がある。このような炭
素被膜を形成するには、原料化合物の熱分解温度を12
00℃以上の高温にする必要がある。ところが熱分解温
度を1200℃以上の高温にすると、原料化合物が分解
して発生したHラジカルと光フアイバ裸線表面とが反応
し、ファイバ強度を低下させる原因となるシラノール基
を生成し易くするとともに、炭素被膜形成時にファイバ
と炭素被膜界面に生じる剪断応力が増加するため、得ら
れた光ファイバの強度が低下するという不都合があった
。
成する炭素被膜を緻密にする必要があり、炭素被膜表面
に存在する細孔を小さくする必要がある。このような炭
素被膜を形成するには、原料化合物の熱分解温度を12
00℃以上の高温にする必要がある。ところが熱分解温
度を1200℃以上の高温にすると、原料化合物が分解
して発生したHラジカルと光フアイバ裸線表面とが反応
し、ファイバ強度を低下させる原因となるシラノール基
を生成し易くするとともに、炭素被膜形成時にファイバ
と炭素被膜界面に生じる剪断応力が増加するため、得ら
れた光ファイバの強度が低下するという不都合があった
。
この発明は、」二記課題を解決するためになされたもの
であって、高い耐水素特性と機械的強度とを併せ持つ光
ファイバを提供することを目的としている。
であって、高い耐水素特性と機械的強度とを併せ持つ光
ファイバを提供することを目的としている。
本発明者らは、鋭意研究の結果、耐水素性を保持しつつ
ファイバ強度を向」二できるような光ファイバの製造方
法を見出し、本発明に至った。
ファイバ強度を向」二できるような光ファイバの製造方
法を見出し、本発明に至った。
この発明の光ファイバの製造方法は、炭化水素化合物を
1000℃以上+100’c未満で熱分解して第1の炭
素被膜を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に120
0℃以t 1500℃未満で熱分解して第2の炭素被膜
を形成することを解決手段とした。
1000℃以上+100’c未満で熱分解して第1の炭
素被膜を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に120
0℃以t 1500℃未満で熱分解して第2の炭素被膜
を形成することを解決手段とした。
炭化水素化合物をl000℃以上1100℃未満で熱分
解して得られる第1の炭素被膜(J、光フアイバ裸線表
面に析出する際に、ファイバ表面との界面で剪断応力の
増大を抑制するので、光ファイバの強度を低下させるこ
とがない。また炭化水素化合物を1200°C以J:
1500℃未満で熱分解して得られる第2の炭素被膜は
、緻密な構造のものであるので、高い耐水素特性を示す
。
解して得られる第1の炭素被膜(J、光フアイバ裸線表
面に析出する際に、ファイバ表面との界面で剪断応力の
増大を抑制するので、光ファイバの強度を低下させるこ
とがない。また炭化水素化合物を1200°C以J:
1500℃未満で熱分解して得られる第2の炭素被膜は
、緻密な構造のものであるので、高い耐水素特性を示す
。
以下、この発明の詳細な説明する。
第1図は、この発明の光ファイバの製造方法に好適に用
いられる光ファイバの製造装置の一例を示したものであ
る。第1図中、符号lは光ファイバ裸線である。光ファ
イバ裸線lは光フアイバ母材(図示せぬ)を光フアイバ
紡糸炉2内で加熱紡糸したもので、光ファイバ裸線lは
紡糸されると共に、光フアイバ紡糸炉2の下段に設けら
れたCVD反応炉3内へ供給されるようになっている。
いられる光ファイバの製造装置の一例を示したものであ
る。第1図中、符号lは光ファイバ裸線である。光ファ
イバ裸線lは光フアイバ母材(図示せぬ)を光フアイバ
紡糸炉2内で加熱紡糸したもので、光ファイバ裸線lは
紡糸されると共に、光フアイバ紡糸炉2の下段に設けら
れたCVD反応炉3内へ供給されるようになっている。
このCVD反応炉3は、その内部にてCVD反応を進行
させて光ファイバ裸線1表面に第1および第2の炭素被
膜を形成する概略円筒状の反応管4と、この反応管4を
加熱する発熱体5とから構成されている。この反応管4
の上部には、原料化合物を供給する原料化合物供給管6
が、下部には未反応ガス等を排気する排気管7とがそれ
ぞれ取り付けられている。反応管4とそれを加熱する発
熱体5とは加熱温度等によって適宜選択することができ
、抵抗加熱炉、誘導加熱炉、赤外線加熱炉等を用いるこ
とができるほか、発熱体5には高周波またはマイクロ波
を用いてプラズマを発生させて原料化合物をイオン分解
させるようなものを用いることができる。この発熱体5
は、CVD反応炉3を一様に加熱するものではなく、後
に詳しく述べるように、反応管4上部が1000℃以1
1.100°C未満、反応管4下部が1200℃以上1
500℃未満になるよう、すなわち反応管4が長平方向
に対して温度分布を示すように加熱するものである。ま
たC反応炉3の上部および下部には、それぞれシールガ
ス供給管8.8が取り付けられており、このシールガス
供給管8.8よりヘリウム、窒素等の不活性ガスをCV
D反応炉3内へ供給して内部の気密を保てるようになっ
ている。さらにこのCVD反応炉3の下段には、樹脂液
塗布装置9と硬化装置10とが連続して設けられており
、上記CVD反応炉3内で光フアイバ裸線表面に形成さ
れた炭素被膜上に保護被膜層が形成できるようになって
いる。
させて光ファイバ裸線1表面に第1および第2の炭素被
膜を形成する概略円筒状の反応管4と、この反応管4を
加熱する発熱体5とから構成されている。この反応管4
の上部には、原料化合物を供給する原料化合物供給管6
が、下部には未反応ガス等を排気する排気管7とがそれ
ぞれ取り付けられている。反応管4とそれを加熱する発
熱体5とは加熱温度等によって適宜選択することができ
、抵抗加熱炉、誘導加熱炉、赤外線加熱炉等を用いるこ
とができるほか、発熱体5には高周波またはマイクロ波
を用いてプラズマを発生させて原料化合物をイオン分解
させるようなものを用いることができる。この発熱体5
は、CVD反応炉3を一様に加熱するものではなく、後
に詳しく述べるように、反応管4上部が1000℃以1
1.100°C未満、反応管4下部が1200℃以上1
500℃未満になるよう、すなわち反応管4が長平方向
に対して温度分布を示すように加熱するものである。ま
たC反応炉3の上部および下部には、それぞれシールガ
ス供給管8.8が取り付けられており、このシールガス
供給管8.8よりヘリウム、窒素等の不活性ガスをCV
D反応炉3内へ供給して内部の気密を保てるようになっ
ている。さらにこのCVD反応炉3の下段には、樹脂液
塗布装置9と硬化装置10とが連続して設けられており
、上記CVD反応炉3内で光フアイバ裸線表面に形成さ
れた炭素被膜上に保護被膜層が形成できるようになって
いる。
このような製造方法を用いて、光ファイバ・裸線表面に
炭素被膜を形成するには、以下の工程による。
炭素被膜を形成するには、以下の工程による。
光フアイバ母材を光フアイバ紡糸炉2内で加熱紡糸ず条
と共に、光フアイバ紡糸炉2の下段に設けられたCVD
反応炉3の反応管4、樹脂液塗布装置9、硬化装置10
内へ挿通し、これらの中心軸上を所定の線速で走行する
ように供給する。次いで発熱体5を発熱させて反応管4
内を所定温度に加熱すると共に、シールガス供給管88
からはCvD反応炉3内へシールガスを、また原料供給
管6からは炭素被膜を形成する原料化合物を、それぞれ
供給する。原料供給管6より供給する原料化合物として
は、熱分解して炭素被膜を形成する炭素化合物であれば
特に限定されないが、形成される炭素被膜の性状および
その析出速度の観点から炭素数15以下の炭化水素また
はハロゲン化炭化水素が好適である。また置換するハロ
ゲン原子としては、取り扱い性等の観点から塩素原子が
好ましい。これら炭化水素化合物を例示すれば、メタン
、エタン、プロパン、ベンセル、トルエン等のほか、こ
れら化合物の水素原子を塩素原子に置換したクロロメタ
ン、クロロベンゼンなどである。これら原料化合物はガ
ス状態にして供給するほか、不活性ガスによって希釈し
たもの等を用いることかでき、供給速度は原料化合物の
種類お上び加熱温度等によって適宜選択されるが、通常
は02〜10Q/分程度が好適である。また発熱体5の
加熱温度は、反応炉4の上部がl000℃以上+ioo
℃未満で、かつ反応炉4の下部が1200℃以上150
0℃未満となるようにする。
と共に、光フアイバ紡糸炉2の下段に設けられたCVD
反応炉3の反応管4、樹脂液塗布装置9、硬化装置10
内へ挿通し、これらの中心軸上を所定の線速で走行する
ように供給する。次いで発熱体5を発熱させて反応管4
内を所定温度に加熱すると共に、シールガス供給管88
からはCvD反応炉3内へシールガスを、また原料供給
管6からは炭素被膜を形成する原料化合物を、それぞれ
供給する。原料供給管6より供給する原料化合物として
は、熱分解して炭素被膜を形成する炭素化合物であれば
特に限定されないが、形成される炭素被膜の性状および
その析出速度の観点から炭素数15以下の炭化水素また
はハロゲン化炭化水素が好適である。また置換するハロ
ゲン原子としては、取り扱い性等の観点から塩素原子が
好ましい。これら炭化水素化合物を例示すれば、メタン
、エタン、プロパン、ベンセル、トルエン等のほか、こ
れら化合物の水素原子を塩素原子に置換したクロロメタ
ン、クロロベンゼンなどである。これら原料化合物はガ
ス状態にして供給するほか、不活性ガスによって希釈し
たもの等を用いることかでき、供給速度は原料化合物の
種類お上び加熱温度等によって適宜選択されるが、通常
は02〜10Q/分程度が好適である。また発熱体5の
加熱温度は、反応炉4の上部がl000℃以上+ioo
℃未満で、かつ反応炉4の下部が1200℃以上150
0℃未満となるようにする。
1000℃以上1100℃未満の加熱温度で熱分解して
析出した第1の炭素被膜は緻密な構造をしたものではな
いので、耐水素性を示さないが、軟質であるため炭化水
素化合物が熱分解する際に発生ずるHラジカルがファイ
バ表面と反応してシラノール基を形成することによるフ
ァイバ強度の低下および炭素被膜形成時のファイバ被膜
との界面に生じる剪断応力を抑制することができる。1
100℃以上の温度で形成された炭素被膜は、その析出
時にファイバとの界面で剪断応力を増加するので好まし
くなく、また1000℃以下の温度では、ファイバ表面
に析出する炭素被膜が極めて薄いため、ファイバ表面を
保護する効果が少なく好ましくない。ついで1000℃
以上1100℃未満の加熱温度で熱分解して析出した第
1の炭素波膜」二に連続して、1200℃以上1500
℃未満の加熱温度で原料化合物を熱分解して第2の炭
素被膜を形成する。1200℃以上1500℃未満の加
熱温度で原料化合物を熱分解して得られた第2の炭素被
膜は、その表面に細孔等のない非常に緻密な構造のもの
であるので、高い耐水素特性を示す。緻密な構造で耐水
素特性を示す炭素被膜を形成するには、加熱温度が12
00℃以上必要とするが、加熱温度を1500°C以上
にすると、石英系光ファイバが軟化を開始し、機械的強
度が低下するため、加熱温度は1500℃未満でなけれ
ばならない。このようにして第1および第2の炭素被膜
が形成された光ファイバをCVD反応炉3の下段に設け
られた樹脂液塗布装置9内へ導入し、次いで樹脂液を硬
化させる硬化装置10内へ挿通ずる。樹脂液塗布装置9
内へ挿通された光ファイバは、保護被覆層を形成するた
めの紫外線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂等が塗布さ
れ、次いで塗布された樹脂液に好適な硬化条件を有する
硬化装置IO内で硬化されて保護被覆層が形成される。
析出した第1の炭素被膜は緻密な構造をしたものではな
いので、耐水素性を示さないが、軟質であるため炭化水
素化合物が熱分解する際に発生ずるHラジカルがファイ
バ表面と反応してシラノール基を形成することによるフ
ァイバ強度の低下および炭素被膜形成時のファイバ被膜
との界面に生じる剪断応力を抑制することができる。1
100℃以上の温度で形成された炭素被膜は、その析出
時にファイバとの界面で剪断応力を増加するので好まし
くなく、また1000℃以下の温度では、ファイバ表面
に析出する炭素被膜が極めて薄いため、ファイバ表面を
保護する効果が少なく好ましくない。ついで1000℃
以上1100℃未満の加熱温度で熱分解して析出した第
1の炭素波膜」二に連続して、1200℃以上1500
℃未満の加熱温度で原料化合物を熱分解して第2の炭
素被膜を形成する。1200℃以上1500℃未満の加
熱温度で原料化合物を熱分解して得られた第2の炭素被
膜は、その表面に細孔等のない非常に緻密な構造のもの
であるので、高い耐水素特性を示す。緻密な構造で耐水
素特性を示す炭素被膜を形成するには、加熱温度が12
00℃以上必要とするが、加熱温度を1500°C以上
にすると、石英系光ファイバが軟化を開始し、機械的強
度が低下するため、加熱温度は1500℃未満でなけれ
ばならない。このようにして第1および第2の炭素被膜
が形成された光ファイバをCVD反応炉3の下段に設け
られた樹脂液塗布装置9内へ導入し、次いで樹脂液を硬
化させる硬化装置10内へ挿通ずる。樹脂液塗布装置9
内へ挿通された光ファイバは、保護被覆層を形成するた
めの紫外線硬化型樹脂あるいは熱硬化型樹脂等が塗布さ
れ、次いで塗布された樹脂液に好適な硬化条件を有する
硬化装置IO内で硬化されて保護被覆層が形成される。
このようにCVD反応炉3の長手方向に温度分布を示す
ように加熱し、原料化合物を1000℃以上1100℃
未満で熱分解して光フアイバ裸線表面に第1の炭素被膜
を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に原料化合物を
1200°C以」−1500℃未満で熱分解して第2の
炭素被膜を形成すると、光フアイバ裸線表面には、耐水
素特性は低いが、析出時の剪断応力の増加を抑制する軟
質の第1の炭素被膜が析出し、次いで耐水素特性に優れ
た緻密な構造の第2の炭素被膜が析出するので、機械的
強度と耐水素特性とに優れた光ファイバを製造すること
ができる。
ように加熱し、原料化合物を1000℃以上1100℃
未満で熱分解して光フアイバ裸線表面に第1の炭素被膜
を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に原料化合物を
1200°C以」−1500℃未満で熱分解して第2の
炭素被膜を形成すると、光フアイバ裸線表面には、耐水
素特性は低いが、析出時の剪断応力の増加を抑制する軟
質の第1の炭素被膜が析出し、次いで耐水素特性に優れ
た緻密な構造の第2の炭素被膜が析出するので、機械的
強度と耐水素特性とに優れた光ファイバを製造すること
ができる。
なお、第1図に示した製造装置では、単一のCVD反応
炉3を用い、その長手方向で温度分布を示すように加熱
したが、この発明の製造方法に用いられる製造装置は、
この例に限られるものではなく、第2図に示したように
、複数個のCVD反応炉3・・・を直列に接続し、それ
ぞれを加熱する発熱体5・・・の温度を変化させて、原
料化合物の熱分解温度を制御するようなものを用いても
良い。さらに、第1図に示した装置では、紡糸炉2の下
段に、CVD反応炉3を別個に設けたが、紡糸炉2と反
応炉3とを気密が保たれるように接続すると共に、樹脂
液塗布装置9および硬化装置]、Oとも気密が保たれる
ように接続しても良いのは言うまでもない。
炉3を用い、その長手方向で温度分布を示すように加熱
したが、この発明の製造方法に用いられる製造装置は、
この例に限られるものではなく、第2図に示したように
、複数個のCVD反応炉3・・・を直列に接続し、それ
ぞれを加熱する発熱体5・・・の温度を変化させて、原
料化合物の熱分解温度を制御するようなものを用いても
良い。さらに、第1図に示した装置では、紡糸炉2の下
段に、CVD反応炉3を別個に設けたが、紡糸炉2と反
応炉3とを気密が保たれるように接続すると共に、樹脂
液塗布装置9および硬化装置]、Oとも気密が保たれる
ように接続しても良いのは言うまでもない。
(実施例I)
光ファイバ母材から光ファイバを紡糸する紡糸炉の下段
に、内径!50mm、長さ900zxの赤外線加熱炉を
設けて、第1図に示したと同様の光ファイバの製造装置
とした。この光ファイバの製造装置の上段に設置された
光フアイバ紡糸炉内に、GeO7がドープ材として含浸
されたコア部を有する外径30717Iの単一モードフ
ァイバ母材を設置した。
に、内径!50mm、長さ900zxの赤外線加熱炉を
設けて、第1図に示したと同様の光ファイバの製造装置
とした。この光ファイバの製造装置の上段に設置された
光フアイバ紡糸炉内に、GeO7がドープ材として含浸
されたコア部を有する外径30717Iの単一モードフ
ァイバ母材を設置した。
この光フアイバ母材を2000°Cに加熱し20m/分
の紡糸速度で外径12571mの単一モードファイバに
紡糸しつつ、この紡糸されたファイバを上記製造装置内
に挿通した。このとき、CVD反応炉の上部300Hを
1000°Cに、下部600Iを1200℃に加熱し、
CVD反応炉の長平方向に温度分布を有するようにする
と共に、約5voρ%にアルゴンガスで希釈したベンゼ
ンガスを原料供給管より、3ρ/分の流量で反応炉内に
供給し、未反応ガスと副生成物とを排気管から一4■H
20の排気圧で排気し、光フアイバ裸線表面に炭素被膜
を形成した。さらにウレタンアクリレート樹脂液(ヤン
グ率70 kg/ ttntt2.伸び60%)が封入
されたUV樹脂コート用ダイスボット内に、炭素被膜が
形成された光ファイバを挿通して樹脂液を塗布し、UV
ランプによりこの樹脂液を硬化させて保護被膜として外
径が約3007zmの光ファイバどした。
の紡糸速度で外径12571mの単一モードファイバに
紡糸しつつ、この紡糸されたファイバを上記製造装置内
に挿通した。このとき、CVD反応炉の上部300Hを
1000°Cに、下部600Iを1200℃に加熱し、
CVD反応炉の長平方向に温度分布を有するようにする
と共に、約5voρ%にアルゴンガスで希釈したベンゼ
ンガスを原料供給管より、3ρ/分の流量で反応炉内に
供給し、未反応ガスと副生成物とを排気管から一4■H
20の排気圧で排気し、光フアイバ裸線表面に炭素被膜
を形成した。さらにウレタンアクリレート樹脂液(ヤン
グ率70 kg/ ttntt2.伸び60%)が封入
されたUV樹脂コート用ダイスボット内に、炭素被膜が
形成された光ファイバを挿通して樹脂液を塗布し、UV
ランプによりこの樹脂液を硬化させて保護被膜として外
径が約3007zmの光ファイバどした。
(実施例2)
光フアイバ母材から光ファイバを紡糸する紡糸炉の下段
に、内径50ix、長さ’1507Izの赤外線加熱炉
を2個直列に接続して、第2図に示したと同様の光ファ
イバの製造装置とした。この光ファイバの製造装置の上
段に設置された光フアイバ紡糸炉内に、G e O2が
ドープ材として含浸されたコア部を有する外径30vr
mの単一モードファイバ母材を設置した。この光フアイ
バ母材を2000°Cに加熱し20m/分の紡糸速度で
外径125μmの単一モートファイバに紡糸しつつ、こ
の紡糸されたファイバを上記製造装置内に挿通した。こ
のとき、上段のCVD反応炉は、約5voρ%にアルゴ
ンガスで希釈した1、1.1トリクロロエタンガスを3
ρ/分の流量で、下段のCVD反応炉内には、約5■○
ρ%にアルゴンガスで希釈した1、1゜1トリクロロエ
タンガスを5Q/分の流量で、それぞれ原料供給管より
供給し、」二段の反応炉を1050°C1下段の反応炉
を1250℃にそれぞれ加熱した。また未反応ガスと副
生成物とを、上段の反応炉では一2ixH7Oの排気圧
で、下段の反応炉では、−4mmH20の排気圧で、そ
れぞれの排気管から、排気して、光フアイバ裸線表面に
炭素被膜を形成した。さらにウレタンアクリレート樹脂
液(ヤング率70 k’i/ mm2.伸び60%)が
封入されたUV樹脂コート用ダイスポット内に、炭素被
膜が形成された光ファイバを挿通して樹脂液を塗布し、
UVランプによりこの樹脂液を硬化させて保護被膜とし
て、外径が約300μmの光ファイバとした。
に、内径50ix、長さ’1507Izの赤外線加熱炉
を2個直列に接続して、第2図に示したと同様の光ファ
イバの製造装置とした。この光ファイバの製造装置の上
段に設置された光フアイバ紡糸炉内に、G e O2が
ドープ材として含浸されたコア部を有する外径30vr
mの単一モードファイバ母材を設置した。この光フアイ
バ母材を2000°Cに加熱し20m/分の紡糸速度で
外径125μmの単一モートファイバに紡糸しつつ、こ
の紡糸されたファイバを上記製造装置内に挿通した。こ
のとき、上段のCVD反応炉は、約5voρ%にアルゴ
ンガスで希釈した1、1.1トリクロロエタンガスを3
ρ/分の流量で、下段のCVD反応炉内には、約5■○
ρ%にアルゴンガスで希釈した1、1゜1トリクロロエ
タンガスを5Q/分の流量で、それぞれ原料供給管より
供給し、」二段の反応炉を1050°C1下段の反応炉
を1250℃にそれぞれ加熱した。また未反応ガスと副
生成物とを、上段の反応炉では一2ixH7Oの排気圧
で、下段の反応炉では、−4mmH20の排気圧で、そ
れぞれの排気管から、排気して、光フアイバ裸線表面に
炭素被膜を形成した。さらにウレタンアクリレート樹脂
液(ヤング率70 k’i/ mm2.伸び60%)が
封入されたUV樹脂コート用ダイスポット内に、炭素被
膜が形成された光ファイバを挿通して樹脂液を塗布し、
UVランプによりこの樹脂液を硬化させて保護被膜とし
て、外径が約300μmの光ファイバとした。
(実施例3)
実施例2で用いた装置にて、」二段のCVD反応炉の加
熱温度をll00℃とし、下段のCVD反応炉の加熱温
度をl350°Cとした以外は実施例2と全く同様にし
て光ファイバを製造した。
熱温度をll00℃とし、下段のCVD反応炉の加熱温
度をl350°Cとした以外は実施例2と全く同様にし
て光ファイバを製造した。
(実施例4)
実施例1で用いた装置にて、反応炉の上部300m1l
をll00°Cに、下部60(1+ytを1400°C
にそれぞれ加熱し、原料化合物を約10%にアルゴンガ
スで希釈したジクロロメタンガスを用いた以外は実施例
1と全く同様にして光ファイバを製造した。
をll00°Cに、下部60(1+ytを1400°C
にそれぞれ加熱し、原料化合物を約10%にアルゴンガ
スで希釈したジクロロメタンガスを用いた以外は実施例
1と全く同様にして光ファイバを製造した。
(比較例1)
実施例1で用いた装置にて、CVD反応炉を均一に12
00℃に加熱した以外は実施例1と全く同様にして光フ
ァイバを製造した。
00℃に加熱した以外は実施例1と全く同様にして光フ
ァイバを製造した。
(比較例2)
実施例2で用いた装置にて、−1−段のCVD反応炉を
1200°Cに加熱した以外は実施例2と全く同様にし
て光ファイバを製造した。
1200°Cに加熱した以外は実施例2と全く同様にし
て光ファイバを製造した。
(比較例3)
実施例2で用いた装置にて、下段のCVD反応炉を10
50°Cに加熱した以外は実施例2と全く同様にして光
ファイバを製造した。
50°Cに加熱した以外は実施例2と全く同様にして光
ファイバを製造した。
(試験例1)
実施例1ないし実施例4、および比較例1ないし比較例
3で得られた各光ファイバをそれぞれlkmとり、波長
1.24μmにおi)+る伝送損失を測定した。
3で得られた各光ファイバをそれぞれlkmとり、波長
1.24μmにおi)+る伝送損失を測定した。
この後、各光ファイバを温度80℃、水素分圧1、at
mの密閉容器内に100時間放置し、再度波長1.24
μmにおける伝送損失を測定して、水素による吸収損失
の増加を調べた。この結果を第1表に示した。
mの密閉容器内に100時間放置し、再度波長1.24
μmにおける伝送損失を測定して、水素による吸収損失
の増加を調べた。この結果を第1表に示した。
(試験例2)
実施例Iないし実施例4、および比較例1ないし比較例
3で得られた各光ファイバの機械的強度を引っ張り試験
によって測定した。引っ張り試験の条件は、試験本数2
0本、ゲージ長3m、歪速度30cm1分とし、破断確
率と引っ張り強度のワイブルプロットを行い、50%破
断確率の引っ張り強度で評価した。この結果を第1表に
併せて示した。
3で得られた各光ファイバの機械的強度を引っ張り試験
によって測定した。引っ張り試験の条件は、試験本数2
0本、ゲージ長3m、歪速度30cm1分とし、破断確
率と引っ張り強度のワイブルプロットを行い、50%破
断確率の引っ張り強度で評価した。この結果を第1表に
併せて示した。
第 1 表
第1表より、この発明の光ファイバの製造方法によって
得られた光ファイバはいずれも1.dB/kz以下の低
い伝送損失増加里と、約5kg/ファイバ以」−の高い
破断強度とを示すものであることが確認できた。
得られた光ファイバはいずれも1.dB/kz以下の低
い伝送損失増加里と、約5kg/ファイバ以」−の高い
破断強度とを示すものであることが確認できた。
以上説明したように、この発明の光ファイバの製造方法
は、光フアイバ裸線表面に、炭化水素化合物を熱分解し
て炭素被膜を形成するに際し、上記炭化水素化合物を1
000℃以J: 1100℃未満で熱分解して第1の炭
素被膜を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に120
0℃以上1500°C未満で熱分解して第2の炭素被膜
を形成するものであるので、光フアイバ裸線表面に炭素
被膜形成時に発生する剪断応力を緩和する作用を有する
軟質の炭素被膜を形成した後、水素透過阻止作用の高い
緻密な構造の炭素被膜を形成することができるので、従
来は実現不可能であった高い機械的強度と、耐水素特性
とを併せもつ光ファイバを容易に得ることができる。
は、光フアイバ裸線表面に、炭化水素化合物を熱分解し
て炭素被膜を形成するに際し、上記炭化水素化合物を1
000℃以J: 1100℃未満で熱分解して第1の炭
素被膜を形成し、次いでこの第1の炭素被膜上に120
0℃以上1500°C未満で熱分解して第2の炭素被膜
を形成するものであるので、光フアイバ裸線表面に炭素
被膜形成時に発生する剪断応力を緩和する作用を有する
軟質の炭素被膜を形成した後、水素透過阻止作用の高い
緻密な構造の炭素被膜を形成することができるので、従
来は実現不可能であった高い機械的強度と、耐水素特性
とを併せもつ光ファイバを容易に得ることができる。
第1図および第2図は、いずれもごの発明の光ファイバ
の製造方法に好適に用いられろ製造装置の一実施例を示
した概略構成図である。 ■ ・ 光ファイバ裸線、 3・ ・反応炉、 4・・・・反応管、
の製造方法に好適に用いられろ製造装置の一実施例を示
した概略構成図である。 ■ ・ 光ファイバ裸線、 3・ ・反応炉、 4・・・・反応管、
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 光ファイバの裸線表面に、炭化水素化合物を熱分解して
炭素被膜を形成するに際し、 上記炭化水素化合物を1000℃以上1100℃未満で
熱分解して第1の炭素被膜を形成し、次いでこの第1の
炭素被膜上に1200℃以上1500℃未満で熱分解し
て第2の炭素被膜を形成することを特徴とする光ファイ
バの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030255A JPH02208246A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 光ファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1030255A JPH02208246A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 光ファイバの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02208246A true JPH02208246A (ja) | 1990-08-17 |
Family
ID=12298604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1030255A Pending JPH02208246A (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 光ファイバの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02208246A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03171020A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ハーメチック被覆光ファイバ及びその製造装置 |
CN117865508A (zh) * | 2023-12-30 | 2024-04-12 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | 一种耐高温碳涂覆光纤及其制备方法和制备系统 |
-
1989
- 1989-02-09 JP JP1030255A patent/JPH02208246A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03171020A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ハーメチック被覆光ファイバ及びその製造装置 |
CN117865508A (zh) * | 2023-12-30 | 2024-04-12 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | 一种耐高温碳涂覆光纤及其制备方法和制备系统 |
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