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JPH02206628A - 表面処理されたアルミナフイラー及び該フィラーを含有する樹脂組成物 - Google Patents

表面処理されたアルミナフイラー及び該フィラーを含有する樹脂組成物

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Publication number
JPH02206628A
JPH02206628A JP1026388A JP2638889A JPH02206628A JP H02206628 A JPH02206628 A JP H02206628A JP 1026388 A JP1026388 A JP 1026388A JP 2638889 A JP2638889 A JP 2638889A JP H02206628 A JPH02206628 A JP H02206628A
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JP
Japan
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filler
carboxylic acid
alumina
acid compound
alumina filler
Prior art date
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Granted
Application number
JP1026388A
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English (en)
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Inventor
Koichi Okada
浩一 岡田
Ikuo Komura
育男 小村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP1026388A priority Critical patent/JPH02206628A/ja
Publication of JPH02206628A publication Critical patent/JPH02206628A/ja
Publication of JPH0567656B2 publication Critical patent/JPH0567656B2/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面改質されたアルミナフィラーに関する。
詳しくは重合性二重結合を有する芳香族カルボン酸を用
いて表面改質された超微粒子アルミナフィラーに関する
。また本発明は該フィラーと有機樹脂より成る組成物に
関する。該組成物は強化プラスチックスとしての各種用
途、接着剤。
コート剤、印刷インク、生体硬組織用組成物(’I?に
声科用組成物)、電磁波シールド剤等として有用である
(従来の技術) アルミナは産業分野において広く用いられており、特に
有機樹脂のフィラーとしても有用である。
ところでこのような目的で用いられる場合、フィラーに
は通常表面処理が施される。この場合表面処理剤として
用いられるものとしてはシラン系、チタン基、ジルコア
ルミネート系、リン酸エステル系、カルボン酸系等が知
られているが、これらの中でも特にカルボン酸系表面処
理剤が有効であることが知られている。
例えば特開昭61.−162535には、一般式(ただ
しR1は水素または炭素数1〜4のアルキル基 12は
炭素数1〜6のアルキレン基であり、XはCOOまたは
Oでめ秒nは1または2である)で示されるアルミナ用
カップリング剤が開示されており、対象となるアルξす
粉末の粒子径は0.1〜60IJrnであるという記述
があるOl タ1111科材R・器械Vo1.5 (1
9ss年)、 p、445〜459にも同じ著者等によ
る同様な記載がある。
特公昭60−3431には、一般式 %式% (ただしゐは炭素数2〜6のアルキレン基i九はそのハ
ロゲン置換誘導体、またはポリオキシエチレン基また位
ポリオキシプロピレン基、&はフェニレン基またはす7
チレン基または炭素数1〜10のアルキレン基またはア
ルケニレン基を表す)で示されるカルボン酸化合物を吸
着、被覆させた無機充填剤が開示されている。しかし、
この文献中には、無機充填剤としてアルミナ(醸化アル
ミニウム)の使用は具体的には見あたらない。
(発明が解決しようとする!Ili!りしかしながら上
記公知文献に記載されている表面処理されたアルミナフ
ィラーを有機樹脂へ充填して複合材を得意場合、用途に
よっては著しい不都合を生じる。例えば、上記のフィラ
ーが充填されると複合材は不透明となる。その結果透明
性が要求される用途、例えば天然歯様の半透明の美しさ
が要求される歯科修復用複合レジ/には不適当となる。
また光重合性組成物中に充填されると、光照射による硬
化が困難となる。さらに1粒径が0、IIIxn以上の
粗いアルミナフィラーを用いた複合材料においては機械
的強度(特に圧縮強度)がシリカフィラーより劣るとい
う別の欠点もある。
本発明の目的は有機樹脂に充填した際にも著しい不透明
化を起こすことなく、また機械的強度に優れた複合材を
与えうるアルミナフィラーを提供することでおる。また
本発明の他の目的は、そのようなアル2ナフイラーが充
填された樹脂組成物を提供することでめる。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上記の目的を達成するため、カルボン散系
表面処理剤で表面処理が施されたアルミナフィシ−につ
いて検討を重ねた結果、特定の化学構造を有するカルボ
ン酸化合物及び限定された粒径と屈折率を有するアルミ
ナフィラーの組み合せにおいて、所期の目的を達成しう
ることを認め本発明を完成するに至った。
即ち1本発明は分子内に重合性二重結合を少くとも1個
有する芳香族カルボン酸化合物を用いて表面処理された
1粒径範囲がo、oos声以上でかつ0、llln未満
にあり、比表面積が30ないし300が?でかつ屈折率
が1.60ないし1.70の範囲に6るアルミナフィラ
ー及び該アルミナフィラーを含有する樹脂組成物である
本発明の特徴の一つは、アルミナの粒径および屈折率が
制限されている点にある。この理由は前述の如く有機樹
脂へ充填した際の不透明化を避けるためである。
工業界で広く用いられているアルミナといえば通常α−
アルミナを指すが、このα−アルミナの屈折率は、1.
76〜1.768である。一方、一般の汎用樹脂の屈折
率は通常1.40〜1.65の範囲にあり、これの中に
前記のα−アルミナが分散された樹脂においては屈折率
の差に起因する光散乱が大きくなり、著しい不透明化を
きたす。
本発明者等はα−世より屈折率の低いγ、δ、X% に
s Its  η、θ型のアルミナを用いる着想を得、
屈折率が1.60〜1.70の範囲にあれば透明感が保
持できる事実を見い出した。本発明で用いるア/I/オ
ナはその屈折率が1.60〜1.70の範囲にある事が
必須条件であり、結晶形には、特別な制約はない。従っ
て屈折率が1.60−1.70の範囲にある限りにおい
ては、γ、δ、χ、に、ρ、η、θの各結晶相が単独で
あっても良いし、またこれ等の結晶相が混在していても
よいo’lには少食のα−相が混在する事も許容される
複合材料の透明性は、フィラーとレジンマトリツクスの
屈折率の差の他に、フィラーの粒径にも依存する。即ち
、光の波長と粒径が近似すると光の散乱は増大し、逆に
離れれば離れる程光の散乱は減少する。即ち、可視光領
域Q、4.ctrn〜0.71IPnから離れた大きさ
の粒子を用いれば%フィラーとマトリックスの屈折率に
差がある場合においても。
光散乱の度合を低減させ、透明性を維持する事ができる
。従って本発明で用いるアル電すフィラーはその粒径の
範囲がo、oos〜0.1/a未満でかつ、その比表面
積が30〜300 yV?の範囲にあるものが好適に用
いられる。粒径が0,11XQを連光、可視領域に近い
粒子が増大すると、透明性が許容限界を越えて低下する
ので好ましくない。一方0.005−より小さい粒径の
粒子が増大すると、樹脂組成物の粘度増大が著しく、フ
ィシ−の充填竜が低下するというデメリットが現われる
。粒径が0.005〜0.05gnでるるアルミナフィ
ラーは透明性のより優れた樹脂を与えるので、特に好ま
しい。
ところでアルミナフィラーの屈折率はアツベの屈折針を
用い、ナトvウムランプのDIs(5890−96A)
を光源として、液浸法で測定を行う。結晶相の同定はX
−線の回折パターンを例えば「元素別触媒便覧」(触媒
学会編、地へ書館、1967年刊)の27〜28頁に記
載された公知データと比較する事により達せられる。粒
径の範囲は電子顕微鏡観察により、容易に知る事ができ
、比表面積はBET法に従って測定できる。
本発明で用いられるアルミナは、塩化アルミニウムの気
相燃焼法および有機アルミニウム塩の加水分解またはア
ルミニウム水中火花放電によって得られたアルミナ水和
ゲルを400〜1000℃にて爪部する方法によって得
られる。
上記のアルミナフィラーに対して用いられるカルボン酸
系表面処理剤としては、公知文献に表れる化合物の中で
も重合性二重結合を少くとも1個有する芳香族カルボン
酸化合物が、特に表面処理効果が大きく、有用である。
ここでいう芳香族カルボ/酸化合物とは下記の一般式 %式% 〔ただし、nは工ないし3の整数であり、−COOHが
隣り合う位置に結合しているときはカルボン酸無水物を
形成していてもよい。また−COOHが、酸・・ロゲン
化物−COX (ただしXはF、α、  Brまたは工
)の形をとっていてもよい〕 で示される構造単位を分子内に1個以上有している化合
物のことである。
重合性二重結合とは一般式 (nは2ないし20の整数) 〔ここで、R1、R2、R3及びR4は水素原、子、・
・ロゲン原子ま九は有機基を表す〕 で表現されるオレフィン性二重結合を意味する。
かかる芳香族カルボン酸化合物の具体例としては以下の
ものがめげられる。
(nは2ないし20の整数) υ (nは2ないし20の整数) (nは2ないし20の整数) C出 CH3 C出 CH11 Hs −OCH2CHCH2−α疋−C−CI−hH3 上記のカルボン酸化合物を用いて、アルミナフィラーに
)〔以下未処理のフィラーをアルミナフィシ−(^と記
することがある〕の表面を改質する方法は2表面処理剤
を用いた粉体の表面処理方法として一般的に知られてい
る方法により行うことができ、湿式法と乾式法に大別す
ることができる。
湿式法ではアルミナフィラーくべ及びカルボン酸化合物
を適量の溶剤例えば水、アルコール、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等へスラリー状に懸濁させ充分
攪拌する。ただしこのとき使用する溶剤、反応温度1反
応時間等の条件の最適値は、アルミナフィラー(^とカ
ルボン酸化合物の組み合せにより種々変化するが、当該
分計の技術者ならば容易にそれを見い出し得る。所定の
時間攪拌した後溶剤を減圧留去、濾過あるいは凍結乾燥
などの方法で除去すると表面処理が完了する。
尚この場合処理工程のいずれかにおいて、加熱の工程を
経ることが望ましい。加熱はアルミナフィラー(6)、
カルボン酸化合物および溶剤からなるスラリーを攪拌し
ている時、あるいは溶剤を溜去しながら行う場合が考え
られる。溶媒を溜去後さらに加熱する場合もある。特に
溶剤との懸濁状態において加熱すると分散性が向上し、
フィラー表面かむらなく表面処理される0加熱温度は5
0℃結合が反応を起こす恐れがある。
また該カルボン酸化合物のアルカリ金属塩やアンモニウ
ム塩等を用いて前記の湿式処理方法により脱塩反応で無
機表面と反応させることもある。
乾式法ではアルミナフィラー(Nをヘンシェルミキサー
やりポンプレンダ−等の混合機に入れ攪拌しながらカル
ボン酸化合物をそのまま、もしくは適当な溶剤に希釈し
てスプレー添加する。この時、加熱しながら攪拌するこ
とが望ましい。この方法は大量のフィラーを処理するの
に適している。
前記処理法のいずれにおいてもアルミナフィラーに対し
て使用するカルボン酸化合物の量はアルミナフィラーの
表面の大半を該カルボン酸化合物の単分子膜で被覆しう
る量以上の量が好ましい〇この食はBET法等により測
定されたアルミナフィラーの比表面積の値から推定する
ことが可能である。たとえば、アルミナフィラーの粒径
が小さくなればなるほどカルボン酸化合物の必要量は増
加する。本発明において、アルミナフィラー100重量
部に対して1〜100重量部、より好ましくは5〜50
重量部が用いられる。ただし、カルボン酸化合物の最適
使用量は得られる組成物の所望の物性が最大となるよう
に実験に基づいて決定される。
尚、アルミナフィラー四に対するカルボン酸化合物の付
着量は1表面処理されたアルミナフィラーの元素分析、
赤外分析、などにより推定することができる。
ところで、有機樹脂中に該カルボン酸化合物を所定量混
合しておいて、その中へ表面処理を施していないアルミ
ナフィラーを練り込んで、組成物を得る手法も考えられ
る〇 しかし、この手法は、予め表面処理を施したアルミナフ
ィラーを用いる本発明の方法に比して、フィラーの分散
性、フィラーの有機樹脂中への充填量、得られた組成物
の機械的強度の点において劣り望ましくない。
上記のような方法により表面改質された本発明のアルミ
ナフィシ−及び有機樹脂より成る本発明の組成物におい
て、用いられる樹脂としては例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリニス戸ル1ボリアξド、ポリアセ
タール、ABC樹脂等の一般の熱可塑性樹脂があげられ
る。この場合一般の混線機を用いて該樹脂を溶融状態に
した後、本発明のアルミナフィラーを加えて混線、成型
される。
またさらには、本発明のアルミナフィラーは有機樹脂と
して重合性単量体と混練されて、重合性組成物として提
供される。この場合用いられる重合性単量体は組成物の
用途に応じて適宜選択されるが、表面処理剤として用い
たカルボン酸化合物と共重合しうるものが用いられ、通
常(メタ)アクリレート系モノマー〔(メタ)アクリレ
ートの表記はメタクリレートとアクリレートの両者を意
味する〕が用いられる。
これら以外にもα−シアンアクリル酸、クロトン酸、桂
皮酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸等の1価ま
たは2価アルコールとのエステル類、さらにN−イソブ
チルアクリルアミドのような(メタ)アクリルアミド類
、酢酸ビニルなどのようなカルボン酸のビニルエステル
類、ブチルビニルエーテルのようなビニルエーテル類、
N−ビニルピロリドンのようなモ゛ノーN−ビニル化合
物、スチレン誘導体なども用いうる。
(メタ)アクリレート系モノマーの例としてはメチル(
メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、等の単官
能性(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1.10−デカンジオールジ(
メタ)アクリレート、ビスフェノ−#Aジ(メタ)アク
リレート、2,2−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシ
ポリエトキシフェニル〕プロパ7.2.2−ビス(4−
(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)7
エ二ルプロパン(Big−GMAと称することがある)
等の2官能性(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート等の3官能性(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテト2(メタ)ア
クリレート、2,2.4−)ジメチルへキサメチレンジ
イソシアネート1モルとグリセリンジ(メタ)アクリレ
ート2モルとの付加物等の4官能性(メタ)アクリレー
トをあげることができる。これらの単官能及び多官能(
メタ)アクリレートは単独または2種以上を混合して用
いられる。
本発明の組成物においては、表面改質されたアルミナフ
ィシ−と有機樹脂との混合割合は用途により大きく変わ
るが、通常は有機樹脂100重量部に対し表面処理アル
ミナフィラーは1重量部ないし900重量部より好まし
くは10重量部ないし400重量部の範囲にある。
本発明の組成物においては、アルミナフィラーの他に、
更に必要に応じて他のフィラーを添加することも可能で
ある。該フィラーは無機物、有機物いずれであってもよ
く、無機フィラーとしては例えば石英、無定形シリカ、
硼珪酸ガラスなどシリカを主成分とする無機フィラーが
挙げられる。
これらのフィラーハシランカップリング剤で予め表面処
理を行ってから用いられる。一方、有機フィラーとして
はポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン等のポリマー粉末や特開昭56−49311に開
示されるような有機−無機複合フィラーを挙げることが
できる。有機樹脂として重合性単量体が用いられた場合
の本発明の組成物は、これを100℃以上に加熱するか
、あるいは電子線を照射する等の外部からエネルギーを
加える操作を行うととくより、重合硬化させ成形物に転
換されうるが、通常重合開始剤を添加することにより重
合硬化を容易ならしむる場合が多い。
本発明で用いる重合開始剤は、特別な制約はなく、公知
のいずれのものであっても良いが、通常重合性単量体の
重合性と重合条件を考慮して選択を行う。例えば(メタ
)アクリレートを加熱重合する場合には、ベンゾイルパ
ーオキサイド(BPOと称する)、クメンハイドロパー
オキサイドなどの有機過酸化物%2,2−アゾビスイソ
ブチロニトリルなどの化合物が好適に用いられる。
一方、常温重合を行う場合には、ベンゾイルパーオキサ
イド/ジメチルアニリン系、有機スルフィンWl/:(
tたはその塩)/アミン/過酸化物系などの酸化−還元
系開始剤の他トリブチルボラン、有機スルフィン酸など
も好適に用いられる。
他方、可視光線照射による光重合を行なう場合には、α
−ジケトン/第3級アミン、α−ジケトン/アルデヒド
、α−ジケトン/メルカプタンなどの酸化−還元系が好
ましい。α−ジケトンとしてはカン7アーキノン、2.
3−ペンタンジオン、ベンジルなど、第3級アミンとし
てはN、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N
、N−ジメチルアミ7安息香酸エテルなど、アルデヒド
としてはラウリルアルデヒド、p−オクチルオキシベン
ズアルデヒドなど、メルカプタンとしては、チオサリチ
ル酸、2−メルカプトベンゾキサゾールなどを挙げるこ
とができる。更に、これらの酸化−還元系に有機過酸化
物を添加したα−ジケトン/有機過酸化物/還元剤の系
も好適に用いられる。
紫外線照射による光重合を行う場合は、2,4.6−ド
リメチルペンゾイルジフエニルホスフインオキサイド、
ベンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケタール
、2−メチルチオキサントンなどの他上記可視光線の光
重合開始剤も好適に用いられる。
これらの重合開始剤の添加量は、重合性単量体に対して
0.01〜10チの範囲が適量である。
(実施例) 次に本発明を実施例により説明するが、本発明はかかる
実施例に限定されるものではをい。尚以下の実施例にお
ける諸量の定義及び測定方法は文末にまとめて示した。
実施例1 平均粒径0.02シt、BET比表面積t o o y
t、屈折率1.65のアルミナ粉末(日本アエロジル社
製アルキニウムオキサイドCOこのものの結晶相はδ相
とθ相が混在している。)20f、4−メタクリロキシ
エチルトリメリット酸無水物(下記の構造式で示される
化合物で、以下4−、METAと称する。)42 及びトルエン350dの混合物を2時間加熱還流した。
次に遠心分離によりアルミナ粉末を回収し、減圧下で2
4時間乾燥後さらに90℃で2時間乾燥し、トルエンを
完全に除去した。
この表面改質されたフィラーについて元素分析を行うと
、灰分として88.3チが残り、il、7%の4・・M
ETAがフィラー表面上に付着していることが判明した
一方2,2−ビス(メタクリロイルオキシポリエトキシ
フェニル)グロバン(分子内にエトキシ基が平均2,6
個存在するものでD−2゜6Eと称する)70tli、
hリエチレングリコールジメタクリレ・−・ト(以下3
Gと称する)30重量部及び過酸化ベンゾイル1重量部
を混合溶解し、重合性単量体組成物を得た。
上記表面改質されたアルミナフィラー100重量部と重
合性単量体組成物100重量部を混合し、重合性組成物
を得た。この組成物を130℃30分で加熱重合硬化さ
せて得られたものについて。
圧縮強度及び透明度(ΔL)を測定した結果を第1表に
示す〇 比較例1 平均粒径0.4μm、BET比表面積5,5uのα−ア
ルミナ粉末10 f、4−MIETA 012f及びア
セ)/10sII’!ii今後アセトンをエバポレータ
ーで留去して、表面改質されたフィラーを得た。このフ
ィラー及び実施例1と同一の重合性単量体組成物を用い
、同一の組成比でv4製した組成物について、同様の評
価を行った結果をあわせて第1表に示す。
第  1  表 実施例2 実施例1で用いた重合性単量体組成物において、重合開
始剤として過酸化ベンゾイル1重量部のかわりに力/フ
ァーキノン0.7重量部及び4−N、N−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチル1.0重量部を加えて、光重合性単量
体組成物を調製した。これと実施例1の表面改質された
フィラーを用い、実施例1の組成比で光重合性組成物を
調製した0この組成物(ペースト状)を直径4ssiの
穴のあいた厚さ10簡の金型に壜入し、上部をスライド
グラスで圧接し、この状態でキセノンランプ(クルツア
ー31J Denta color X S )を用い
90秒間光照射を行った。硬化物を金型よりはずし、硬
化深度を測定すると下底部まで硬化しており、硬化深度
は1〇−以上でめった。
比較例2 実施例2の重合性単量体組成物と比較例2の表面改質さ
れたフィラーを用いて、実施例1の組成比の組成物を調
製し、実施例2と同様な硬化試験を行い硬化#!度を測
定すると1,2■にすぎなかった。
実施例3〜11及び比較例3〜5 実施例1において、4−METAのかわりに第2表に示
す表面処理剤を用いて、アルミナ粉末の表面改質を行い
、゛表面処理剤の付着量とこれらのフィラーを用いた組
成物(実施例1の組成比で調製)の圧縮強度と透明度を
測定し、それらの結果を第2表に記載した。
以下余白 実施例13 ガラス粉末(GM−31684,ショット社製)を粉砕
、分級し平均粒径2,3A1rnの粉末を得た。この粉
末100重量部に対し2重量部のγ−メタクリロイルオ
キシグロビルトリメトキシシランを用い常法により表面
改質されたガラスフィラーを得た。
次に重合性単量体としてD−2,6E 40t11部、
3G 25重量部、2,2.4− トIJメチルへキサ
メチレンジイソシアネート1モルとグリセリンジメタク
リレート2モルの付加物35重量部、及び光重合開始剤
として2.4.6−1−サメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキサイド1重量部を混合溶解し重合性単量
体組成物を得た。
上記ガラスフィラー400重量部、重合性単量体組成物
100重量部及び実施例3で得た表面改質されたアルミ
ナフィラー150重量部を混合し重合性組成物を得た。
この組成物を実施例1で用いたキセノンランプ照射器で
90秒間光重合を行った後、さらに120’C20分間
加熱を行って得られた硬化物について圧縮強度を測定す
ると4620V−で、透明度(乱)は30でおり、歯科
用組成物、特に歯冠欠損部代替材料として適当な機械的
強度と審美性を有していた。なお既述の実施例における
諸量の定義及び測定方法は以下に示す通りである。
(1)平均粒子径及び粒子径の範囲 0.1p以下の超微粒子粉末については、透過型電子顕
微鏡写真からの測定及びBET法により測定された比表
面積からの換算により決定した。Q、11#以上のフィ
ラーについては堀場製作所製自動粒度分布測定装置CA
PA500型を用いて測定した。測定原理は光透過式遠
心沈降法(自然沈降併用)である。
cii)圧縮強度 ペーストを直径4W%高さ4mの円筒状金型に壜入し、
所定の方法で重合硬化させた後、金型からはずし37℃
、水中で24時間浸漬したものをインストロン万能試験
機を用いクロスヘツドスピード2 ta、 / mtn
で測定した。測定値は10個の試料の平均値である。
(III)透明度(ΔL) 所定の方法により重合させた硬化物(直径30■、厚さ
0.85mmの円板状)に成形したものをサンプルとし
て用いた。色差計(日本電色製Σ80散)を用い試験片
の背後に標準白板を置いて色度を測定した場合の明度(
Ll)と、同じ試験片の背後に標準黒板を置いて色度を
測定した場合の明度(L2)との差ΔL=Ll−L2を
測定し、透明度の指標とした。この評価方法ではΔLの
値が大きいほど透明度が高いことを意味する。
(iいフィラーの屈折率 アツベの屈折計を用い、ナトリウムランプのD線を光源
として、イオウの溶解したショートメタン、ブロモナフ
タリン、サリチル酸メチル等を溶媒として、液浸法で測
定した。
(発明の効果) 本発明の表面改質されたアルミナフィラーが有機樹脂中
(配合された複合材料は機械的強度、光沢および透明性
に優れており、工業用成型材料としてのみならず、美術
工芸用材料、歯科用材料としても有用である。
特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子内に重合性二重結合を少くとも1個有する芳
    香族カルボン酸化合物を用いて表面処理され、粒径範囲
    が0.005μm以上でかつ0.1μm未満にあり、比
    表面積が30ないし300m^2/gでかつ屈折率が1
    .60ないし1.70の範囲にあることを特徴とするア
    ルミナフィラー。
  2. (2)分子内に重合性二重結合を少くとも1個有する芳
    香族カルボン酸化合物を用いて表面処理された、粒径範
    囲が0.005μm以上でかつ0.1μm未満にあり、
    比表面積が30ないし300m^2/gでかつ屈折率が
    1.60ないし1.70の範囲にあるアルミナフィラー
    及び有機樹脂よりなることを特徴とする樹脂組成物。
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