JPH02170879A - 活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物Info
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- JPH02170879A JPH02170879A JP32514688A JP32514688A JPH02170879A JP H02170879 A JPH02170879 A JP H02170879A JP 32514688 A JP32514688 A JP 32514688A JP 32514688 A JP32514688 A JP 32514688A JP H02170879 A JPH02170879 A JP H02170879A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は紫外線(以下Uvという)又は電子線(以下E
Bという)等の活性エネルギー線の照射によって硬化し
、優れた物性の粘着剤を形成するための組成物であって
、本質的に溶剤の使用を必要としない無公害の活性エネ
ルギー線硬化型粘着剤用組成物に関する。 〔従来の技術〕 従来、粘fwIはゴム系、又はアクリル系重合体をトル
エン、キシレン、酢酸エチル等の有機溶剤に溶解した溶
液で使用されており、これら溶剤を使用することによっ
て種々の問題が生じていた。 即ち、作業者に対する有害性、火炎の危険性、環境汚染
、乾燥速度、資源(溶剤)の浪費等の問題である。 これらの欠点を改良するため、近年、硬化手段として活
性エネルギー線を利用した粘着剤の検討がなされている
。この種の活性エネルギー線硬化型粘着剤は、アクリル
系重合体をアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル等の低沸点のアクリル系単量体に溶解したもの
で、従来の溶液型粘着剤の問題点の一部を改良すること
ができた。しかし希釈剤として使用しているアクリル系
単量体は低沸点であり、かつ特有の臭気を有することか
ら新たな問題を生じている。即ち、臭気公害を回避する
ための除臭装置等が必要となる。更に、粘着剤としての
物性、例えば粘着力等において必ずしも満足し得るもの
ではなかった。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、本質的に溶媒及び低沸点のアクリル系単量体
を含まず、UV又はEB等の活性エネルギー線の照射に
より硬化し、粘着性を発現する新規な組成物を提供する
ものである。これによって従来技術における種々の問題
点、すなわち作業者に対する有害性、火炎の危険性、環
境汚染、臭気対策、乾燥速度、資!(溶剤)の浪費等、
更に粘着剤としての物性を大幅に改善するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本発明により提供される活性エネルギー線硬
化型粘着剤用組成物は、1分子中にポリプロピレングリ
コール単位と2個以上の(メタ)アクリロイル基を有し
、かつ(メタ)アクリロイル基1個当りの分子量が50
0以上の単量体〔A〕と粘着付与樹脂〔B〕を含有する
ことを特徴とする。 以下、本発明の構成成分について具体的に説明するが、
本明細書において(メタ)アクリル酸とはアクリル酸お
よび/またはメタクリル酸を指し、また(メタ)アクリ
レートはアクリレートおよび/またはメタクリレートを
指すものとする。 く単量体〔A〕〉 本発明に使用する単量体(、A)は、1分子中にポリプ
ロピレングリコール単位と2個以上の(メタ)アクリロ
イル基を有し、かつ(メタ)アクリロイル基1個当りの
分子量が500以上の単量体である。前記分子量が50
0未満の単量体を使った硬化物では、所望の粘着特性を
得ることができない。 また、1分子中におけるポリプロピレングリコール単位
の合計式量は、(メタ)アクリロイル基1個当り300
以上であることが好ましく、硬化物のガラス転移温度を
0℃以下とすることが望ましい。 単量体〔A〕の製造法については特に限定されるもので
はないが、主な製造法を例示すると以下のようになる。 (1)ポリプロピレングリコールと(メタ)アクリル酸
及び/又はカルボキシル基含有(メタ)アクリレートと
の脱水エステル反応またはポリプロピレングリコールと
低級アルキル(メタ)アクリレートとのエステル交換に
よりポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートを
得る。 (2)ポリプロピレングリコールと多塩基酸又はその酸
無水物を、(メタ)アクリル酸、カルボキシル基含有(
メタ)アクリレートまたは分子中に水酸基を有する(メ
タ)アクリレートと脱水縮合反応させることによりポリ
エステル(メタ)アクリレートを得る。 (3)ポリプロピレングリコール、ポリイソシアネート
化合物及び分子中に水酸基を有する(メタ)アクリレー
トを反応させることによってウレタン(メタ)アクリレ
ートを得る。 (4)ポリプロピレングリコールグリシジルニーテルト
(メタ)アクリル酸及び/又はカルボキシル基含有(メ
タ)アクリレートとの反応によりエポキシ(メタ)アク
リレートを得るか、もしくはポリプロピレングリコール
と二塩基酸無水物との付加物とグリシジルエーテル基含
有(メタ)アクリレートとの反応によってエポキシ(メ
タ)アクリレートを得る。 なお、上記(1)〜(4)の製造法ではポリオール成分
としてポリプロピレングリコールを例示したが、その他
エチレングリコール、トリメチロールプロパン等の公知
のポリオール化合物とポリプロピレングリコールとを併
用することは何ら差し支えない。 次に、単量体〔A〕を製造するために使用可能な各成分
についてさらに詳しく説明する。 単量体〔A〕中のポリプロピレングリコール単位として
は、(メタ)アクリロイル基1個当りの合計式量が30
0以上であって、1分子中に占める割合が60w 1%
以上であることが好ましい、なお、本発明におけるポリ
プロピレングリコール単位としては、2官能のポリプロ
ピレングリコールのほか、多価アルコール又は多価カル
ボン酸にプロピレンオキサイドを付加したものでも良い
。 カルボキシル基含有アクリレートとしては、(メタ)ア
クリル酸の他に、(メタ)アクリル酸とε−カプロラク
トンとの付加反応によって得られる末端にカルボキシル
基を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸
自体の付加反応によって得られるダイマー酸、トリマー
酸その池水酸基を有する(メタ)アクリレートと多塩基
酸無水物との付加反応によって得られる(メタ)アクリ
レート等がある。 ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとしては、(
メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
、モノエポキシドと(メタ)アクリル酸との反応より得
られる(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシ−町−ブトキシプロビル(メタ)アク
リレート、 −2−ヒドロキシ−3−ヘキシルオキシプロピル(メタ
)アクリレート、 赤2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシル)オキシ
プロピル(メタ)アクリレート、o2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート。 水酸基含有(メタ)アクリレートにラクトン類を開環重
付加させた(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの6−ヘ
キサノリド重付加物。 等が挙げられる。 本発明で単量体〔A〕を得るために使用できる多塩基酸
としては、公知の各種多価カルボン酸またはその酸無水
物がそのまま使用できるが、そのうちでも代表的なもの
を例示すれば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘット酸、ハイミ
ック酸、クロレンデック酸、ダイマー酸、アジピン酸、
こはく酸、アルケニルこはく酸、セバシン酸、アゼライ
ン酸、2.2.4− トリメチルアジピン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1.10−デカ
メチレンジカルボン酸、4−スルホフタル酸、ムコン酸
、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、トリメリット酸、
ヘキサヒドロフタル酸、テトラブロムフタル酸、メチル
シクロヘキセントリカルボン酸またはピロメリット酸、
およびそれらの酸無水物などである。 多価アルコールとしては、まず二価アルコール類として
、エチレングリコール、l、3−プロピレングリコール
、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールの如き各種ポリアルキレン
グリコール類、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1.4−ブタンジオール、l、6−ヘキサ
ンジオール、22.4−)ジメチル−1,3−ベンタン
ジオール、ジクロロネオペンチルグリコール、ジブロモ
ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタツール
、1.4−シクロヘキサンジオール、スピログリコール
、水添ビスフェノールA1ビスフエノールAのエチレン
オキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物などが
あり、三価アルコール類としては、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、グリセリン、3−メチル
ペンタン−1,3,5−トリオールまたはペンタエリス
トールなどが挙げられる。 また二塩基酸と多価アルコールの縮合反応によって得ら
れる末端水酸基を有するポリエステルポリオールも挙げ
られる。 ポリイソシアネート化合物としては、シクロヘキサンジ
イソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−
2,4−ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、4゜4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、グイマー酸ジイソシアネート、トリメチルヘキ
サンジイソシアネート等のジイソシアネート類、トリイ
ソシアネート類など、また、これら1掲のジイソシアネ
ート化合物のうちの芳香族ジイソシアネート化合物を水
添して得られるジイソシアネート化合物、たとえば水添
キシリレンジイソシアネートまたは水添ジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート(以上、2個の遊離イ
ソシアネート基を含有する化合@ff)などが挙げられ
、また、これらポリイソシアネート化合物と低分子ポリ
オールとの反応生成物であるポリイソシアネートRも使
用できる。 く粘着付与樹脂〔B〕〉 本発明で使用される粘着付与樹脂CB)には、一般にゴ
ム系粘着剤として使用されている粘着付与性の樹脂類で
単量体〔A〕ど相溶性があれば全て使用可能である。こ
の種のものとしては、例えばテルペン−フェノール樹脂
、石油樹脂、ロジンエステル樹脂等が該当する。 これらのうち、テルペン−フェノール樹脂としては、安
原油脂工業■製のYSポリスタター−80、YSポリス
タター−100、YSポリスタター−115、YSポリ
スタター−130、YSポリスタター−145、YSポ
リスターS−145等があり、石油樹脂としては、三井
石油化学工業■製のFTR6100、FTR6110、
タックエースA−100、タンクエースF−100、日
本石油化学■製のネオポリマーE−100、ネオポリマ
ーS等が挙げられ、また、ロジンエステル樹脂としては
理化パーキュレス■製のフォーラル85、フォーラル1
05、ステベライトエステル7、荒用化学工業■製のエ
ステルゴムH1エステルガムHp、エステルガムAAG
等が使用できる。 粘着付与樹脂CB)の好ましい使用量は、単量体〔A〕
と粘着付与樹脂〔B〕の合計量100重量部に対して、
10〜90重量部、より好ましくは20〜80重量部の
範囲である。 単量体〔A〕が90重量部より多いと、得られる重合体
は柔かくなり過ぎ、凝集力が低下する傾向があり、粘着
付与樹脂〔B〕が90重量部より多いと、本発明の組成
物を粘着剤としたときに固くなり過ぎ、粘着性が低下す
る傾向がある。 〈共重合性単量体) 本発明では、単量体〔A〕と粘着付与樹脂〔B〕との組
成により優れた粘着特性が得られるが、単量体〔A〕と
共重合性のある単量体をさらに併用することができる。 併用できる共重合性単量体の具体例としては単官能(メ
タ)アクリレートがあり、例えば以下のものがある。 (1)カルボキシル基含有(メタ)アクリレート、例え
ば ・東亜合成化学工業■製のアロエックスM−5300、
アロエ・7クスM−5400、アロエックスM−550
0、アロエックスM −5600等、 (2)モノエポキシドと(メタ)アクリル酸との反応に
より得られる(メタ)アクリレート、例えば・2−ヒド
ロキシ−3−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート、 02−ヒドロキシ−3−ヘキシルオキシプロピル(メタ
)アクリレート、 −2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシル)オキシ
プロピル(メタ)アクリレート、a2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート。 (3)フェノール又はアルキルフェノールのエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシド重
付加物の(メタ)アクリレート、例えば eポリエチレングリコールモノフェニルエーテルモノ(
メタ)アクリレート、 中ポリエチレングリコールモノノニルフェニルエーテル
モノ(メタ)アクリレート、 ・ポリプロピレングリコールモノノニルフェニルエーテ
ルモノ(メタ)アクリレート。 (4)水酸基含有(メタ)アクリレートにラクトン類を
開環重付加させた(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの6−ヘ
キサノリド重付加物。 (5)その他の単官能アルコールの(メタ)アクリレー
ト、例えば ・ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、 ・テトラヒドロフルフリルオキシエチル(メタ)アクリ
レート(テトラヒドロフルフリルアルコールのエチレン
オキシド付加物の(メタ)アクリレート)、 Qテトラヒドロフルフリルアルコールの6−ヘキサノリ
ド重付加物の(メタ)アクリレート。 これら単官能(メタ)アクリレートの分子量は200〜
1000の範囲であることが望ましい。 その理由は、200未満では蒸気圧が高く臭気による問
題を発生し、一方分子量が1000を超えると、組成物
の粘度が高くなるとともに、化合物中の(メタ)アクリ
ロイル基濃度の低下のため、硬化性が不良となるところ
にある。 これら共重合性単量体の共重合量は、全単量体における
割合が好ましくは0〜50%、より好ましくは0〜30
%の範囲である。 く組成物の硬化) 本発明の硬化は、活性エネルギー線の照射によって行わ
れる0本発明でいう活性エネルギー線には、UV、EB
の他にT線等の電離性放射線も含まれ、照射条件は常法
に従えば良い。 本発明組成物はUV、EB等の作用により硬化するが、
硬化を一層促進させるためには硬化促進剤を含有せしめ
てもよい。 硬化手段がUVである場合は光開始剤が用いられ、好適
に用いられる開始剤の例としてはベンゾイン、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル等のベンゾイン化合物、ベン
ジルアセチル、メチルアントラキノン、アセトフェノン
、ベンゾフェノン等のカルボニル化合物、ジフェニルジ
スルフィド、ジチオルカルバメート等のイオウ化合物、
α−クロルメチルナフタリン等のナフタリン化合物、ア
ントラセン、塩化鉄等の金属塩等が挙げられる。前記開
始剤の使用量は組成物に対して0.01〜20重量パー
セント、好ましくは0.1−10重量パーセントの範囲
が良い。 硬化手段がEBやT線の様な電離性放射線の場合には開
始剤を特に用いる必要はない。 く貯蔵安定剤) 本発明組成物が貯蔵中にゲル化することを防止して貯蔵
安定性を増すため、少量の安定剤を用いることは好まし
い、好適な安定剤としては例えばハイドロキノン、ハイ
ドロキノン七ツメチルエーテル、
Bという)等の活性エネルギー線の照射によって硬化し
、優れた物性の粘着剤を形成するための組成物であって
、本質的に溶剤の使用を必要としない無公害の活性エネ
ルギー線硬化型粘着剤用組成物に関する。 〔従来の技術〕 従来、粘fwIはゴム系、又はアクリル系重合体をトル
エン、キシレン、酢酸エチル等の有機溶剤に溶解した溶
液で使用されており、これら溶剤を使用することによっ
て種々の問題が生じていた。 即ち、作業者に対する有害性、火炎の危険性、環境汚染
、乾燥速度、資源(溶剤)の浪費等の問題である。 これらの欠点を改良するため、近年、硬化手段として活
性エネルギー線を利用した粘着剤の検討がなされている
。この種の活性エネルギー線硬化型粘着剤は、アクリル
系重合体をアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル等の低沸点のアクリル系単量体に溶解したもの
で、従来の溶液型粘着剤の問題点の一部を改良すること
ができた。しかし希釈剤として使用しているアクリル系
単量体は低沸点であり、かつ特有の臭気を有することか
ら新たな問題を生じている。即ち、臭気公害を回避する
ための除臭装置等が必要となる。更に、粘着剤としての
物性、例えば粘着力等において必ずしも満足し得るもの
ではなかった。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、本質的に溶媒及び低沸点のアクリル系単量体
を含まず、UV又はEB等の活性エネルギー線の照射に
より硬化し、粘着性を発現する新規な組成物を提供する
ものである。これによって従来技術における種々の問題
点、すなわち作業者に対する有害性、火炎の危険性、環
境汚染、臭気対策、乾燥速度、資!(溶剤)の浪費等、
更に粘着剤としての物性を大幅に改善するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本発明により提供される活性エネルギー線硬
化型粘着剤用組成物は、1分子中にポリプロピレングリ
コール単位と2個以上の(メタ)アクリロイル基を有し
、かつ(メタ)アクリロイル基1個当りの分子量が50
0以上の単量体〔A〕と粘着付与樹脂〔B〕を含有する
ことを特徴とする。 以下、本発明の構成成分について具体的に説明するが、
本明細書において(メタ)アクリル酸とはアクリル酸お
よび/またはメタクリル酸を指し、また(メタ)アクリ
レートはアクリレートおよび/またはメタクリレートを
指すものとする。 く単量体〔A〕〉 本発明に使用する単量体(、A)は、1分子中にポリプ
ロピレングリコール単位と2個以上の(メタ)アクリロ
イル基を有し、かつ(メタ)アクリロイル基1個当りの
分子量が500以上の単量体である。前記分子量が50
0未満の単量体を使った硬化物では、所望の粘着特性を
得ることができない。 また、1分子中におけるポリプロピレングリコール単位
の合計式量は、(メタ)アクリロイル基1個当り300
以上であることが好ましく、硬化物のガラス転移温度を
0℃以下とすることが望ましい。 単量体〔A〕の製造法については特に限定されるもので
はないが、主な製造法を例示すると以下のようになる。 (1)ポリプロピレングリコールと(メタ)アクリル酸
及び/又はカルボキシル基含有(メタ)アクリレートと
の脱水エステル反応またはポリプロピレングリコールと
低級アルキル(メタ)アクリレートとのエステル交換に
よりポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートを
得る。 (2)ポリプロピレングリコールと多塩基酸又はその酸
無水物を、(メタ)アクリル酸、カルボキシル基含有(
メタ)アクリレートまたは分子中に水酸基を有する(メ
タ)アクリレートと脱水縮合反応させることによりポリ
エステル(メタ)アクリレートを得る。 (3)ポリプロピレングリコール、ポリイソシアネート
化合物及び分子中に水酸基を有する(メタ)アクリレー
トを反応させることによってウレタン(メタ)アクリレ
ートを得る。 (4)ポリプロピレングリコールグリシジルニーテルト
(メタ)アクリル酸及び/又はカルボキシル基含有(メ
タ)アクリレートとの反応によりエポキシ(メタ)アク
リレートを得るか、もしくはポリプロピレングリコール
と二塩基酸無水物との付加物とグリシジルエーテル基含
有(メタ)アクリレートとの反応によってエポキシ(メ
タ)アクリレートを得る。 なお、上記(1)〜(4)の製造法ではポリオール成分
としてポリプロピレングリコールを例示したが、その他
エチレングリコール、トリメチロールプロパン等の公知
のポリオール化合物とポリプロピレングリコールとを併
用することは何ら差し支えない。 次に、単量体〔A〕を製造するために使用可能な各成分
についてさらに詳しく説明する。 単量体〔A〕中のポリプロピレングリコール単位として
は、(メタ)アクリロイル基1個当りの合計式量が30
0以上であって、1分子中に占める割合が60w 1%
以上であることが好ましい、なお、本発明におけるポリ
プロピレングリコール単位としては、2官能のポリプロ
ピレングリコールのほか、多価アルコール又は多価カル
ボン酸にプロピレンオキサイドを付加したものでも良い
。 カルボキシル基含有アクリレートとしては、(メタ)ア
クリル酸の他に、(メタ)アクリル酸とε−カプロラク
トンとの付加反応によって得られる末端にカルボキシル
基を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸
自体の付加反応によって得られるダイマー酸、トリマー
酸その池水酸基を有する(メタ)アクリレートと多塩基
酸無水物との付加反応によって得られる(メタ)アクリ
レート等がある。 ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとしては、(
メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
、モノエポキシドと(メタ)アクリル酸との反応より得
られる(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシ−町−ブトキシプロビル(メタ)アク
リレート、 −2−ヒドロキシ−3−ヘキシルオキシプロピル(メタ
)アクリレート、 赤2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシル)オキシ
プロピル(メタ)アクリレート、o2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート。 水酸基含有(メタ)アクリレートにラクトン類を開環重
付加させた(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの6−ヘ
キサノリド重付加物。 等が挙げられる。 本発明で単量体〔A〕を得るために使用できる多塩基酸
としては、公知の各種多価カルボン酸またはその酸無水
物がそのまま使用できるが、そのうちでも代表的なもの
を例示すれば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘット酸、ハイミ
ック酸、クロレンデック酸、ダイマー酸、アジピン酸、
こはく酸、アルケニルこはく酸、セバシン酸、アゼライ
ン酸、2.2.4− トリメチルアジピン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1.10−デカ
メチレンジカルボン酸、4−スルホフタル酸、ムコン酸
、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、トリメリット酸、
ヘキサヒドロフタル酸、テトラブロムフタル酸、メチル
シクロヘキセントリカルボン酸またはピロメリット酸、
およびそれらの酸無水物などである。 多価アルコールとしては、まず二価アルコール類として
、エチレングリコール、l、3−プロピレングリコール
、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールの如き各種ポリアルキレン
グリコール類、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1.4−ブタンジオール、l、6−ヘキサ
ンジオール、22.4−)ジメチル−1,3−ベンタン
ジオール、ジクロロネオペンチルグリコール、ジブロモ
ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタツール
、1.4−シクロヘキサンジオール、スピログリコール
、水添ビスフェノールA1ビスフエノールAのエチレン
オキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物などが
あり、三価アルコール類としては、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、グリセリン、3−メチル
ペンタン−1,3,5−トリオールまたはペンタエリス
トールなどが挙げられる。 また二塩基酸と多価アルコールの縮合反応によって得ら
れる末端水酸基を有するポリエステルポリオールも挙げ
られる。 ポリイソシアネート化合物としては、シクロヘキサンジ
イソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−
2,4−ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、4゜4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、グイマー酸ジイソシアネート、トリメチルヘキ
サンジイソシアネート等のジイソシアネート類、トリイ
ソシアネート類など、また、これら1掲のジイソシアネ
ート化合物のうちの芳香族ジイソシアネート化合物を水
添して得られるジイソシアネート化合物、たとえば水添
キシリレンジイソシアネートまたは水添ジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート(以上、2個の遊離イ
ソシアネート基を含有する化合@ff)などが挙げられ
、また、これらポリイソシアネート化合物と低分子ポリ
オールとの反応生成物であるポリイソシアネートRも使
用できる。 く粘着付与樹脂〔B〕〉 本発明で使用される粘着付与樹脂CB)には、一般にゴ
ム系粘着剤として使用されている粘着付与性の樹脂類で
単量体〔A〕ど相溶性があれば全て使用可能である。こ
の種のものとしては、例えばテルペン−フェノール樹脂
、石油樹脂、ロジンエステル樹脂等が該当する。 これらのうち、テルペン−フェノール樹脂としては、安
原油脂工業■製のYSポリスタター−80、YSポリス
タター−100、YSポリスタター−115、YSポリ
スタター−130、YSポリスタター−145、YSポ
リスターS−145等があり、石油樹脂としては、三井
石油化学工業■製のFTR6100、FTR6110、
タックエースA−100、タンクエースF−100、日
本石油化学■製のネオポリマーE−100、ネオポリマ
ーS等が挙げられ、また、ロジンエステル樹脂としては
理化パーキュレス■製のフォーラル85、フォーラル1
05、ステベライトエステル7、荒用化学工業■製のエ
ステルゴムH1エステルガムHp、エステルガムAAG
等が使用できる。 粘着付与樹脂CB)の好ましい使用量は、単量体〔A〕
と粘着付与樹脂〔B〕の合計量100重量部に対して、
10〜90重量部、より好ましくは20〜80重量部の
範囲である。 単量体〔A〕が90重量部より多いと、得られる重合体
は柔かくなり過ぎ、凝集力が低下する傾向があり、粘着
付与樹脂〔B〕が90重量部より多いと、本発明の組成
物を粘着剤としたときに固くなり過ぎ、粘着性が低下す
る傾向がある。 〈共重合性単量体) 本発明では、単量体〔A〕と粘着付与樹脂〔B〕との組
成により優れた粘着特性が得られるが、単量体〔A〕と
共重合性のある単量体をさらに併用することができる。 併用できる共重合性単量体の具体例としては単官能(メ
タ)アクリレートがあり、例えば以下のものがある。 (1)カルボキシル基含有(メタ)アクリレート、例え
ば ・東亜合成化学工業■製のアロエックスM−5300、
アロエ・7クスM−5400、アロエックスM−550
0、アロエックスM −5600等、 (2)モノエポキシドと(メタ)アクリル酸との反応に
より得られる(メタ)アクリレート、例えば・2−ヒド
ロキシ−3−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート、 02−ヒドロキシ−3−ヘキシルオキシプロピル(メタ
)アクリレート、 −2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシル)オキシ
プロピル(メタ)アクリレート、a2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート。 (3)フェノール又はアルキルフェノールのエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキシド重
付加物の(メタ)アクリレート、例えば eポリエチレングリコールモノフェニルエーテルモノ(
メタ)アクリレート、 中ポリエチレングリコールモノノニルフェニルエーテル
モノ(メタ)アクリレート、 ・ポリプロピレングリコールモノノニルフェニルエーテ
ルモノ(メタ)アクリレート。 (4)水酸基含有(メタ)アクリレートにラクトン類を
開環重付加させた(メタ)アクリレート、例えば ・2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの6−ヘ
キサノリド重付加物。 (5)その他の単官能アルコールの(メタ)アクリレー
ト、例えば ・ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、 ・テトラヒドロフルフリルオキシエチル(メタ)アクリ
レート(テトラヒドロフルフリルアルコールのエチレン
オキシド付加物の(メタ)アクリレート)、 Qテトラヒドロフルフリルアルコールの6−ヘキサノリ
ド重付加物の(メタ)アクリレート。 これら単官能(メタ)アクリレートの分子量は200〜
1000の範囲であることが望ましい。 その理由は、200未満では蒸気圧が高く臭気による問
題を発生し、一方分子量が1000を超えると、組成物
の粘度が高くなるとともに、化合物中の(メタ)アクリ
ロイル基濃度の低下のため、硬化性が不良となるところ
にある。 これら共重合性単量体の共重合量は、全単量体における
割合が好ましくは0〜50%、より好ましくは0〜30
%の範囲である。 く組成物の硬化) 本発明の硬化は、活性エネルギー線の照射によって行わ
れる0本発明でいう活性エネルギー線には、UV、EB
の他にT線等の電離性放射線も含まれ、照射条件は常法
に従えば良い。 本発明組成物はUV、EB等の作用により硬化するが、
硬化を一層促進させるためには硬化促進剤を含有せしめ
てもよい。 硬化手段がUVである場合は光開始剤が用いられ、好適
に用いられる開始剤の例としてはベンゾイン、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル等のベンゾイン化合物、ベン
ジルアセチル、メチルアントラキノン、アセトフェノン
、ベンゾフェノン等のカルボニル化合物、ジフェニルジ
スルフィド、ジチオルカルバメート等のイオウ化合物、
α−クロルメチルナフタリン等のナフタリン化合物、ア
ントラセン、塩化鉄等の金属塩等が挙げられる。前記開
始剤の使用量は組成物に対して0.01〜20重量パー
セント、好ましくは0.1−10重量パーセントの範囲
が良い。 硬化手段がEBやT線の様な電離性放射線の場合には開
始剤を特に用いる必要はない。 く貯蔵安定剤) 本発明組成物が貯蔵中にゲル化することを防止して貯蔵
安定性を増すため、少量の安定剤を用いることは好まし
い、好適な安定剤としては例えばハイドロキノン、ハイ
ドロキノン七ツメチルエーテル、
【−ブチルハイドロキ
ノン、カテコール、t−ブチルカテコール等のフェノー
ル類、ベンゾキノン、ナフトキノン、ジフェニルベンゾ
キノン等のキノン類、フェノチアジン、銅塩等が挙げら
れる。これらの安定剤の使用量は組成物に対して0.0
001〜0.3重量パーセントの範囲であるのが良い。 くその他の成分〉 本発明の組成物は溶剤を本質的に必要としないものであ
るが、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エ
ステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素等の、一般によく用いられる有機溶剤によって本
発明組成物を希釈して使用することも可能である。 また、本発明の組成物に可溶であれば、粘着特性を損ね
ない範囲内で粘着付与樹脂〔B〕以外の重合物または共
重合物を添加することも可能であその他に本発明の組成
物には従来がらの添加剤、例えばレベリング剤、消泡剤
、等を含有させることも可能である。これらの配合は従
来の配合量によって行なえば良い。 【作 用】 本発明による活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物は
、1分子中にポリプロピレングリコール単位と2個以上
の(メタ)アクリロイル基を有し、かつ(メタ)アクリ
ロイル基1個当りの分子量が500以上の単量体〔A〕
と粘着付与樹脂〔B〕を含有する組成からなり、この特
定された成分組成の作用に基づきUV又はEB等の活性
エネルギー線で硬化させると接着力、保持力、タック等
の粘着特性に優れた硬化物に転化する。 さらに、溶媒ならびに低沸点のアクリル系単量体の使用
を必須としないから、従来問題とされていた公害面およ
び臭気対策上の課題は一掃される。 〔実施例〕 以下に実施例及び比較例を示して、本発明を更に具体的
に説明する。 まず、単量体〔A〕を以下の様にして製造した。 製造例1 分子量2000のポリプロピレングリコール280g(
0,14*ol)、アクリル酸24.2 g (0,3
4*ol)、触媒のパラトルエンスルホン#12g(2
%)、重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエー
テル0゜15g (250ρpw)、そして溶媒として
トルエン300g(50%)を混合し、反応温度110
℃で脱水エステル反応を行う、水分離器により5.0g
の水を除いて反応を止め、10%水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、lO%0%ポウ水洗した後、溶媒であるト
ルエンを脱溶剤により除き、アクリロイル基1個当たり
の分子量およびポリプロピレングリコール単位合計式量
がそれぞれ1054および1000であり、1分子中に
占めるポリプロピレングリコール単位の重量%が95%
であるポリプロピレングリコールジアクリレートを得た
。 製造例2 分子量4000のポリプロピレングリコール288g(
0,072s+ol) 、無水フタル酸5.3 g (
0,036sol )、触媒としてパラトルエンスルホ
ン酸12g(2%)そして溶媒としてトルエン300g
(50%)を混合し反応温度110°Cで水分離器に
より0.65g (0,036sol)の水を取り除く
ことにより第一段エステル化を行う0次にメタクリル酸
7.4 (0,086sol)、重合防止剤としてハイ
ドロキノンモノメチルエーテル0.15g (250p
pm)を加え、110℃で水分離器により1.3gの水
を除くことで第二段エステル化を終える。 10%水酸
化ナトリウム水溶液で中和し、lO%0%ポウ水洗した
後、溶媒であるトルエンを脱溶剤により除き、メタクリ
ロイル基1個当りの分子量およびポリプロピレングリコ
ール単位合計式量がそれぞれ4133および4000で
あり、1分子中に占めるポリプロピレングリコール単位
の重量%が97%であるポリエステルアクリレートを得
た製造例3 トリレン2.4−ジイソシアネー)23.5g (0,
135閤o1)と触媒のジブチルスズジラウレート1.
9g(0,5%)を混合し、反応温度80℃で分子14
000のポリプロピレングリコール360 g (0,
09*ol)を1時間で滴下しその後2時間撹拌する0
次に重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0゜19g (500ppm)さらに触媒のジブチル
スズジラウレート1.9 g (0,5%)を加え、反
応温度80’Cでヒドロキシエチルアクリレ−1−10
,4g (0,09烏o1)を滴下し1時間反応させる
ことにより、アクリロイルjJ1個当たりの分子量およ
びポリプロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ4
377および40oOであり、1分子中に占めるポリプ
ロピレングリコール単位の重量%が91%であるポリプ
ロピレングリコールウレタンアクリレートを得た。 製造例4 イソホロンジイソシアネー)59.6g (0,27鋼
01)と触媒のジブチルスズジラウレート1.9 g
(0,5%)を混合し反応温度80℃で分子量2000
のポリプロピレングリコール268.4 g (0,1
35s+ol )を1時間で滴下し、その後2時間攪拌
する。ポリエステルジオールであるニラポラン4002
(日本ポリウレタン工業■製〕分子量1000を67
.5g (0,0675mol) 1時間で滴下し、さ
らに2時間攪拌した後、重合防止剤としてハイドロキノ
ンモノメチルエーテル0.19g (500Pps)
、触媒のジブチルスズジラウレート1.9 g(0,5
%)を加え、ヒドロキシエチルアクリレート15.7g
(0,135sol)を滴下し、1時間攪拌すること
により、アクリロイル基1個当たりの分子量およびポリ
プロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ3058
および2000であり、1分子中に占めるポリプロピレ
ングリコール単位の重量%が65%であるポリエステル
成分を含んだポリプロピレングリコールウレタンアクリ
レートを得た。 製造例5 ポリプロピレングリコールにエビクロロヒドリンを付加
させて水酸化ナトリウムで脱塩酸することによって得ら
れるポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルの
分子量4100を295g (0,072鵬01)とア
クリル酸10.4g (0,144sol) 、触媒の
テトラブチルアンモニウムブロマイド3 g <0.5
%)、重合防止剤であるハイドロキノンモノメチルエー
テル0.15g (250ppm) 、そして溶媒とし
てトル工ン300 g <50%)を混合し、反応温度
110°Cでグリシジルエーテルにアクリル酸を付加さ
せる。水洗後、溶媒であるトルエンを脱溶剤することに
より、アクリロイル基1個当たりの分子量およびポリプ
ロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ2122お
よび2000であり、1分子中に占めるポリプロピレン
グリコール単位の重量%が94%であるボリブロビレン
グリコールエボキシアクリレートを得た。 実施例1−10 第1表に示した組成を有する組成物を調製し、各組成物
をポリエチレンテレフタレートのフィルム上に約25μ
の厚さに塗布して、下記条件によりEB又はUVを照射
して硬化し、感圧性帖1着シートを得た。 EB前照 射 置:ES1社製「エレクトロカーテン」加速電圧
;170KV 照射線量: 5Mr a d 雰囲気中の酸素濃度:100〜200ρpsUV照射 装 置: ランプ 反射板 コンベア・ 照射回数: 開始剤 ウシオ電機■製「ユニキエア4000 J:80w/a
m、オゾンタイプ高圧水銀灯:集光タイプ(コンベア上
で集光) スピード:10m/win 5回 :2−ヒドロキシー2−メチルプロピ オフェノンを5重量パーセント配合 得られた感圧性粘着シートの各種物性を第2表に示した
。 なお、各種物性は温度23℃、湿度65%の室内におい
て下記の方法により測定した。 接着カニ 感圧性粘着シートをステンレス板およびポリエチレン板
に圧着し、JIS−に6854に従って、180゜剥離
試験を行なった。 保持カニ 感圧性粘着シートをアルミニウム板に圧着し、40°C
のオーブン中で感圧性粘着シートの圧着面を下方に向け
て水平に保持し、感圧性粘着シート1平方インチ当り1
kgの荷重が掛かるようにおもりをつけ、感圧性粘着シ
ートがアルミニウム板から剥離脱落するまでの時間を測
定した。3時間後においても脱落しないものはNCと表
示した。 ボールタック: 感圧性粘着シートをその粘着剤塗布側を表にして角度3
0°の斜面に貼付し、JIS−Z0237に従って測定
した。 〔発明の効果〕 本発明の組成物は、本質的に溶媒及び低沸点のアクリル
系単量体を含まず、UV、EB等の活性エネルギー線の
照射によって容易に硬化して、優れた粘着物性を発現す
る組成物であり、作業者に対する有害性、火炎の危険性
、環境汚染、臭気対策、乾燥速度、資源(溶剤)の浪費
、更に粘着剤としての物性を大幅に改善した感圧性粘着
剤用組成物として賞用されるものである。
ノン、カテコール、t−ブチルカテコール等のフェノー
ル類、ベンゾキノン、ナフトキノン、ジフェニルベンゾ
キノン等のキノン類、フェノチアジン、銅塩等が挙げら
れる。これらの安定剤の使用量は組成物に対して0.0
001〜0.3重量パーセントの範囲であるのが良い。 くその他の成分〉 本発明の組成物は溶剤を本質的に必要としないものであ
るが、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エ
ステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素等の、一般によく用いられる有機溶剤によって本
発明組成物を希釈して使用することも可能である。 また、本発明の組成物に可溶であれば、粘着特性を損ね
ない範囲内で粘着付与樹脂〔B〕以外の重合物または共
重合物を添加することも可能であその他に本発明の組成
物には従来がらの添加剤、例えばレベリング剤、消泡剤
、等を含有させることも可能である。これらの配合は従
来の配合量によって行なえば良い。 【作 用】 本発明による活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物は
、1分子中にポリプロピレングリコール単位と2個以上
の(メタ)アクリロイル基を有し、かつ(メタ)アクリ
ロイル基1個当りの分子量が500以上の単量体〔A〕
と粘着付与樹脂〔B〕を含有する組成からなり、この特
定された成分組成の作用に基づきUV又はEB等の活性
エネルギー線で硬化させると接着力、保持力、タック等
の粘着特性に優れた硬化物に転化する。 さらに、溶媒ならびに低沸点のアクリル系単量体の使用
を必須としないから、従来問題とされていた公害面およ
び臭気対策上の課題は一掃される。 〔実施例〕 以下に実施例及び比較例を示して、本発明を更に具体的
に説明する。 まず、単量体〔A〕を以下の様にして製造した。 製造例1 分子量2000のポリプロピレングリコール280g(
0,14*ol)、アクリル酸24.2 g (0,3
4*ol)、触媒のパラトルエンスルホン#12g(2
%)、重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエー
テル0゜15g (250ρpw)、そして溶媒として
トルエン300g(50%)を混合し、反応温度110
℃で脱水エステル反応を行う、水分離器により5.0g
の水を除いて反応を止め、10%水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、lO%0%ポウ水洗した後、溶媒であるト
ルエンを脱溶剤により除き、アクリロイル基1個当たり
の分子量およびポリプロピレングリコール単位合計式量
がそれぞれ1054および1000であり、1分子中に
占めるポリプロピレングリコール単位の重量%が95%
であるポリプロピレングリコールジアクリレートを得た
。 製造例2 分子量4000のポリプロピレングリコール288g(
0,072s+ol) 、無水フタル酸5.3 g (
0,036sol )、触媒としてパラトルエンスルホ
ン酸12g(2%)そして溶媒としてトルエン300g
(50%)を混合し反応温度110°Cで水分離器に
より0.65g (0,036sol)の水を取り除く
ことにより第一段エステル化を行う0次にメタクリル酸
7.4 (0,086sol)、重合防止剤としてハイ
ドロキノンモノメチルエーテル0.15g (250p
pm)を加え、110℃で水分離器により1.3gの水
を除くことで第二段エステル化を終える。 10%水酸
化ナトリウム水溶液で中和し、lO%0%ポウ水洗した
後、溶媒であるトルエンを脱溶剤により除き、メタクリ
ロイル基1個当りの分子量およびポリプロピレングリコ
ール単位合計式量がそれぞれ4133および4000で
あり、1分子中に占めるポリプロピレングリコール単位
の重量%が97%であるポリエステルアクリレートを得
た製造例3 トリレン2.4−ジイソシアネー)23.5g (0,
135閤o1)と触媒のジブチルスズジラウレート1.
9g(0,5%)を混合し、反応温度80℃で分子14
000のポリプロピレングリコール360 g (0,
09*ol)を1時間で滴下しその後2時間撹拌する0
次に重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0゜19g (500ppm)さらに触媒のジブチル
スズジラウレート1.9 g (0,5%)を加え、反
応温度80’Cでヒドロキシエチルアクリレ−1−10
,4g (0,09烏o1)を滴下し1時間反応させる
ことにより、アクリロイルjJ1個当たりの分子量およ
びポリプロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ4
377および40oOであり、1分子中に占めるポリプ
ロピレングリコール単位の重量%が91%であるポリプ
ロピレングリコールウレタンアクリレートを得た。 製造例4 イソホロンジイソシアネー)59.6g (0,27鋼
01)と触媒のジブチルスズジラウレート1.9 g
(0,5%)を混合し反応温度80℃で分子量2000
のポリプロピレングリコール268.4 g (0,1
35s+ol )を1時間で滴下し、その後2時間攪拌
する。ポリエステルジオールであるニラポラン4002
(日本ポリウレタン工業■製〕分子量1000を67
.5g (0,0675mol) 1時間で滴下し、さ
らに2時間攪拌した後、重合防止剤としてハイドロキノ
ンモノメチルエーテル0.19g (500Pps)
、触媒のジブチルスズジラウレート1.9 g(0,5
%)を加え、ヒドロキシエチルアクリレート15.7g
(0,135sol)を滴下し、1時間攪拌すること
により、アクリロイル基1個当たりの分子量およびポリ
プロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ3058
および2000であり、1分子中に占めるポリプロピレ
ングリコール単位の重量%が65%であるポリエステル
成分を含んだポリプロピレングリコールウレタンアクリ
レートを得た。 製造例5 ポリプロピレングリコールにエビクロロヒドリンを付加
させて水酸化ナトリウムで脱塩酸することによって得ら
れるポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルの
分子量4100を295g (0,072鵬01)とア
クリル酸10.4g (0,144sol) 、触媒の
テトラブチルアンモニウムブロマイド3 g <0.5
%)、重合防止剤であるハイドロキノンモノメチルエー
テル0.15g (250ppm) 、そして溶媒とし
てトル工ン300 g <50%)を混合し、反応温度
110°Cでグリシジルエーテルにアクリル酸を付加さ
せる。水洗後、溶媒であるトルエンを脱溶剤することに
より、アクリロイル基1個当たりの分子量およびポリプ
ロピレングリコール単位合計式量がそれぞれ2122お
よび2000であり、1分子中に占めるポリプロピレン
グリコール単位の重量%が94%であるボリブロビレン
グリコールエボキシアクリレートを得た。 実施例1−10 第1表に示した組成を有する組成物を調製し、各組成物
をポリエチレンテレフタレートのフィルム上に約25μ
の厚さに塗布して、下記条件によりEB又はUVを照射
して硬化し、感圧性帖1着シートを得た。 EB前照 射 置:ES1社製「エレクトロカーテン」加速電圧
;170KV 照射線量: 5Mr a d 雰囲気中の酸素濃度:100〜200ρpsUV照射 装 置: ランプ 反射板 コンベア・ 照射回数: 開始剤 ウシオ電機■製「ユニキエア4000 J:80w/a
m、オゾンタイプ高圧水銀灯:集光タイプ(コンベア上
で集光) スピード:10m/win 5回 :2−ヒドロキシー2−メチルプロピ オフェノンを5重量パーセント配合 得られた感圧性粘着シートの各種物性を第2表に示した
。 なお、各種物性は温度23℃、湿度65%の室内におい
て下記の方法により測定した。 接着カニ 感圧性粘着シートをステンレス板およびポリエチレン板
に圧着し、JIS−に6854に従って、180゜剥離
試験を行なった。 保持カニ 感圧性粘着シートをアルミニウム板に圧着し、40°C
のオーブン中で感圧性粘着シートの圧着面を下方に向け
て水平に保持し、感圧性粘着シート1平方インチ当り1
kgの荷重が掛かるようにおもりをつけ、感圧性粘着シ
ートがアルミニウム板から剥離脱落するまでの時間を測
定した。3時間後においても脱落しないものはNCと表
示した。 ボールタック: 感圧性粘着シートをその粘着剤塗布側を表にして角度3
0°の斜面に貼付し、JIS−Z0237に従って測定
した。 〔発明の効果〕 本発明の組成物は、本質的に溶媒及び低沸点のアクリル
系単量体を含まず、UV、EB等の活性エネルギー線の
照射によって容易に硬化して、優れた粘着物性を発現す
る組成物であり、作業者に対する有害性、火炎の危険性
、環境汚染、臭気対策、乾燥速度、資源(溶剤)の浪費
、更に粘着剤としての物性を大幅に改善した感圧性粘着
剤用組成物として賞用されるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、1分子中にポリプロピレングリコール単位と2個以
上の(メタ)アクリロイル基を有し、かつ(メタ)アク
リロイル基1個当りの分子量が500以上の単量体〔A
〕と粘着付与樹脂〔B〕を含有することを特徴とする活
性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32514688A JPH02170879A (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32514688A JPH02170879A (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02170879A true JPH02170879A (ja) | 1990-07-02 |
Family
ID=18173558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32514688A Pending JPH02170879A (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 活性エネルギー線硬化型粘着剤用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02170879A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008540708A (ja) * | 2005-05-02 | 2008-11-20 | サイテック サーフェース スペシャリティーズ、エス.エイ. | 接着剤組成物及び方法 |
WO2019073978A1 (ja) * | 2017-10-11 | 2019-04-18 | セメダイン株式会社 | 接着方法、及び光硬化性粘着剤組成物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6055072A (ja) * | 1983-09-06 | 1985-03-29 | Mitsui Toatsu Chem Inc | ラミネ−ション用接着剤 |
JPS63260977A (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 放射線硬化型感圧性接着剤組成物 |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP32514688A patent/JPH02170879A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63260977A (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 放射線硬化型感圧性接着剤組成物 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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