JPH02152448A - 歯科用補綴物の判別マーク形成方法 - Google Patents
歯科用補綴物の判別マーク形成方法Info
- Publication number
- JPH02152448A JPH02152448A JP63305041A JP30504188A JPH02152448A JP H02152448 A JPH02152448 A JP H02152448A JP 63305041 A JP63305041 A JP 63305041A JP 30504188 A JP30504188 A JP 30504188A JP H02152448 A JPH02152448 A JP H02152448A
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- eroded
- identification mark
- denture
- identification
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- Granted
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- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 claims 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims 1
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- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は義歯、冠等の歯科用補綴物に関するものであ
る。
る。
歯科用補綴物は患者別の個別性の高いものであり、技工
工作を行なった施設、歯科医師等の記録と対照できるよ
うに、または航空機事故、火災等にあった人達の個人識
別、身元確認を行なうことができるように、歯科用補綴
物に文字1図形、記号、コード等の判別マークを設ける
ことが考えられている。
工作を行なった施設、歯科医師等の記録と対照できるよ
うに、または航空機事故、火災等にあった人達の個人識
別、身元確認を行なうことができるように、歯科用補綴
物に文字1図形、記号、コード等の判別マークを設ける
ことが考えられている。
従来、歯科用補綴物に判別マークを設けるには、小さな
ステンレススチール板に判別マークを刻印し、このステ
ンレススチール板を歯科用補綴物に接着している。
ステンレススチール板に判別マークを刻印し、このステ
ンレススチール板を歯科用補綴物に接着している。
しかし、このような歯科用補綴物においては、日常の歯
磨等によってステンレススチール板に力学的力、化学的
作用が加わるので、ステンレススチール板が歯科用補綴
物から脱落して、判別マークが除去されるから、技工工
作を行なった施設、歯科医師等の記録との対照、個人識
別、身元確認を確実に行なうことができない。
磨等によってステンレススチール板に力学的力、化学的
作用が加わるので、ステンレススチール板が歯科用補綴
物から脱落して、判別マークが除去されるから、技工工
作を行なった施設、歯科医師等の記録との対照、個人識
別、身元確認を確実に行なうことができない。
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので
、技工工作を行なった施設、歯科医師等の記録との対照
、個人識別、身元確認を確実に行なうことができる歯科
用補綴物を提供することを目的とする。
、技工工作を行なった施設、歯科医師等の記録との対照
、個人識別、身元確認を確実に行なうことができる歯科
用補綴物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明においては、表面を
侵食して判別マークを設ける。
侵食して判別マークを設ける。
また、上記目的を達成するため、この発明においては、
表面を侵食し、侵食部に薄膜を形成して判別マークを設
ける。
表面を侵食し、侵食部に薄膜を形成して判別マークを設
ける。
この歯科用補綴物においては、表面を侵食して判別マー
クを設け、または表面を侵食し、侵食部に薄膜を形成し
て判別マークを設けているから、力学的力、化学的作用
が加わったとしても1判別マークが除去されることがな
い。
クを設け、または表面を侵食し、侵食部に薄膜を形成し
て判別マークを設けているから、力学的力、化学的作用
が加わったとしても1判別マークが除去されることがな
い。
第1図はこの発明に係る義歯を示す概略図である。この
義歯においては、セラミックからなる前歯の陶歯1の裏
面A部の表面を侵食して、第2図に示すような幅が6o
um、深さが1ρの数字「3」の形状の侵食部を形成し
、その侵食部内にSiO□からなる透明保護膜を設ける
ことにより。
義歯においては、セラミックからなる前歯の陶歯1の裏
面A部の表面を侵食して、第2図に示すような幅が6o
um、深さが1ρの数字「3」の形状の侵食部を形成し
、その侵食部内にSiO□からなる透明保護膜を設ける
ことにより。
判別マーク2を設けている。
この義歯においては、陶歯1の表面を侵食して判別マー
ク2を設けているから、陶歯1に力学的力、化学的作用
が加わったとしても1判別マーク2が除去されることが
ないので、技工工作を行なった施設、歯科医師等の記録
との対照、個人識別、身元確認を確実に行なうことがで
きる。また、判別マーク2の幅は60−であるから、多
くの数字。
ク2を設けているから、陶歯1に力学的力、化学的作用
が加わったとしても1判別マーク2が除去されることが
ないので、技工工作を行なった施設、歯科医師等の記録
との対照、個人識別、身元確認を確実に行なうことがで
きる。また、判別マーク2の幅は60−であるから、多
くの数字。
文字等からなる判別y−りを設けることができる。
さらに、判別マーク2の深さは1pであり、しかも透明
保護膜が設けられているから、歯垢の付着を助長するこ
とがなく、しか口腔内疾患を生じさせる恐れがない。
保護膜が設けられているから、歯垢の付着を助長するこ
とがなく、しか口腔内疾患を生じさせる恐れがない。
また、第3図はこの発明に係る他の義歯の一部を示す概
略断面図である。図において、3は陶歯1の表面に設け
られた侵食部で、侵食部3は幅が60P、深さが17!
TRの第2図に示すような数字「3」の形状をしている
。4は侵食部3内に形成された厚さが0.67mの金の
薄膜、5は薄膜4を覆って設けられたSin、からなる
透明保護膜で、侵食部3、薄膜4、透明保護膜5で判別
マーク6を構成している。
略断面図である。図において、3は陶歯1の表面に設け
られた侵食部で、侵食部3は幅が60P、深さが17!
TRの第2図に示すような数字「3」の形状をしている
。4は侵食部3内に形成された厚さが0.67mの金の
薄膜、5は薄膜4を覆って設けられたSin、からなる
透明保護膜で、侵食部3、薄膜4、透明保護膜5で判別
マーク6を構成している。
この義歯においては、侵食部3内に金の薄膜4が形成さ
れているから、判別マーク6を識別するのが容易である
。また、透明保護膜5で薄膜4を覆っているから、薄膜
4が侵食部3内から離脱するのを防止することができる
。
れているから、判別マーク6を識別するのが容易である
。また、透明保護膜5で薄膜4を覆っているから、薄膜
4が侵食部3内から離脱するのを防止することができる
。
第4図はこの発明に係る他の義歯の判別マークの形状を
示す図である。この義歯においては、重合レジンからな
る前歯のレジン歯の裏面表面に第4図に示すような幅が
50077111のハート形状の侵食部を設け、侵食部
内にクロムの薄膜を形成して、判別マーク7を設けてい
る。
示す図である。この義歯においては、重合レジンからな
る前歯のレジン歯の裏面表面に第4図に示すような幅が
50077111のハート形状の侵食部を設け、侵食部
内にクロムの薄膜を形成して、判別マーク7を設けてい
る。
第5図はこの発明に係る他の義歯を示す概略図である。
この義歯においては、総入歯8のチタンからなる全部床
8aのB部の表面が侵食され、第6図に示すような幅が
60虜の数字「5」の形状の侵食部を設け、侵食部内に
金の薄膜を形成して、判別マーク9を設けている。
8aのB部の表面が侵食され、第6図に示すような幅が
60虜の数字「5」の形状の侵食部を設け、侵食部内に
金の薄膜を形成して、判別マーク9を設けている。
第7図はこの発明に係る冠を示す概略断面図である。こ
の冠においては、パラジウム合金からなる鋳造冠10の
0部すなわち吉例にそれぞれ幅が60−1高さが100
−1深さが0.6−の文字rA。
の冠においては、パラジウム合金からなる鋳造冠10の
0部すなわち吉例にそれぞれ幅が60−1高さが100
−1深さが0.6−の文字rA。
01」の形状の判別マークが設けられている。
第8図はこの発明に係る歯科用補綴物を製造するための
装置を示す断面図である。図において、11aは直径7
0Ilf11、厚さ5III11のステンレススチール
からなるベツド、11bはベツドllaに気密に取り付
けられたガラス製のペルジャーで、ペルジャー11bの
直径は65m+、高さは40 rtrnで、ベツド]1
a、ペルジャー11bで真空容器11を構成している。
装置を示す断面図である。図において、11aは直径7
0Ilf11、厚さ5III11のステンレススチール
からなるベツド、11bはベツドllaに気密に取り付
けられたガラス製のペルジャーで、ペルジャー11bの
直径は65m+、高さは40 rtrnで、ベツド]1
a、ペルジャー11bで真空容器11を構成している。
12はベツドllaに設けられた排気管で、排気管12
は50Q/分油拡散ポンプ(図示せず)に接続されてい
る。1−3はベツドllaに設けられたガス導入管で、
ガス導入管13はアルゴンガスボンベ(図示せず)に接
続されている。
は50Q/分油拡散ポンプ(図示せず)に接続されてい
る。1−3はベツドllaに設けられたガス導入管で、
ガス導入管13はアルゴンガスボンベ(図示せず)に接
続されている。
21は真空容器11内に設けられた軟鉄製のスパッタリ
ング槽で、スパッタリング槽21の外径は30mm、内
径は25mmである。14はスパッタリング槽21内に
設けられた円筒状の陽極で、陽極]4の外径は7m、内
径は6+m+、幅は2 、5 amであり、陽極14は
直流高電圧電源に接続されている。
ング槽で、スパッタリング槽21の外径は30mm、内
径は25mmである。14はスパッタリング槽21内に
設けられた円筒状の陽極で、陽極]4の外径は7m、内
径は6+m+、幅は2 、5 amであり、陽極14は
直流高電圧電源に接続されている。
24は陽極14を紙面左右方向に5m移動させる陽極移
動機構で、陽極移動機構24は真空モータ機構を有して
いる。23a、23bはスパッタリング槽21の内側部
に設けられた磁束密度が0.1Tの永久磁石で、永久磁
石23a、23bの直径は25mm、厚さは1mである
。15.16はスパッタリング槽21の内面に設けられ
た一対の平板状対向陰極で、対向陰極15.16は陽極
14の両側に位置しており、対向陰極15.16は陽極
14の中心線と直角であり、また対向陰極15.16は
アース電位であり、対向陰極15.16の大きさは20
amX20nwn、厚さは0.5nnである。17は対
向陰極16に設けられた透過孔、22はスパッタリング
槽21に設けられた透過孔で、透過孔17の中心線と透
過孔22の中心線とは一致している。25は透過孔22
内に設けられたステンレススチール環のバタンマスクで
ある。
動機構で、陽極移動機構24は真空モータ機構を有して
いる。23a、23bはスパッタリング槽21の内側部
に設けられた磁束密度が0.1Tの永久磁石で、永久磁
石23a、23bの直径は25mm、厚さは1mである
。15.16はスパッタリング槽21の内面に設けられ
た一対の平板状対向陰極で、対向陰極15.16は陽極
14の両側に位置しており、対向陰極15.16は陽極
14の中心線と直角であり、また対向陰極15.16は
アース電位であり、対向陰極15.16の大きさは20
amX20nwn、厚さは0.5nnである。17は対
向陰極16に設けられた透過孔、22はスパッタリング
槽21に設けられた透過孔で、透過孔17の中心線と透
過孔22の中心線とは一致している。25は透過孔22
内に設けられたステンレススチール環のバタンマスクで
ある。
第8図に示した装置により第1図に示した義歯を製造す
るには、まず数字「3」の形状に穿孔したバタンマスク
25を透過孔22内に設け、スパッタリング槽21の透
過孔22が設けられた部分に陶歯1を取り付け、油拡散
ポンプにより真空容器11内をI X 10−’Pa以
下に排気したのち、真空容器11内にアルゴンガスボン
ベからアルゴンガスを導入することにより、真空容器1
1内を2×1O−2Paのアルゴンガス雰囲気としたの
ち、陽極移動機構24により陽極14を移動して、透過
孔17の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態
で、直流高電圧電源により陽極14にlkVの正電位を
約3分間与えると、陽極14と対向陰極15.16との
間に冷陰極放電が生じ、冷陰極放電によって生じた中性
粒子が透過孔17.22、バタンマスク25の小孔を通
過して、陶歯1の表面を中性粒子が衝撃するから、陶歯
1の表面が侵食され、陶歯1の表面に侵食部が形成され
る。こののち、透明保護膜を設ける。
るには、まず数字「3」の形状に穿孔したバタンマスク
25を透過孔22内に設け、スパッタリング槽21の透
過孔22が設けられた部分に陶歯1を取り付け、油拡散
ポンプにより真空容器11内をI X 10−’Pa以
下に排気したのち、真空容器11内にアルゴンガスボン
ベからアルゴンガスを導入することにより、真空容器1
1内を2×1O−2Paのアルゴンガス雰囲気としたの
ち、陽極移動機構24により陽極14を移動して、透過
孔17の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態
で、直流高電圧電源により陽極14にlkVの正電位を
約3分間与えると、陽極14と対向陰極15.16との
間に冷陰極放電が生じ、冷陰極放電によって生じた中性
粒子が透過孔17.22、バタンマスク25の小孔を通
過して、陶歯1の表面を中性粒子が衝撃するから、陶歯
1の表面が侵食され、陶歯1の表面に侵食部が形成され
る。こののち、透明保護膜を設ける。
また、第8図に示した装置により第3図に示した義歯を
製造するには、金からなる対向陰極15.16を用い、
上述と同様にして陶歯1の表面に侵食部3を設けたのち
、陽極移動機構24により陽極14をゆっくりと移動し
て、透過孔17の中心線が陽極14の外側を通るように
した状態で、直流高電圧電源により陽極14に1kVの
正電位を約10分間与えると、スパッタリングされた金
原子の一部が透過孔17.22、バタンマスク25の小
孔を透過して、陶歯1の表面に設けられた侵食部3内に
付着するから、陶歯1の表面の侵食部3内に金の薄膜4
が形成される。こののち、透明保護膜6を設ける。
製造するには、金からなる対向陰極15.16を用い、
上述と同様にして陶歯1の表面に侵食部3を設けたのち
、陽極移動機構24により陽極14をゆっくりと移動し
て、透過孔17の中心線が陽極14の外側を通るように
した状態で、直流高電圧電源により陽極14に1kVの
正電位を約10分間与えると、スパッタリングされた金
原子の一部が透過孔17.22、バタンマスク25の小
孔を透過して、陶歯1の表面に設けられた侵食部3内に
付着するから、陶歯1の表面の侵食部3内に金の薄膜4
が形成される。こののち、透明保護膜6を設ける。
さらに、第8図に示した装置により第4図に示した判別
マークを有する義歯を製造するには、まずハートの形状
に穿孔したバタンマスク25を透過孔22内に設け、ス
パッタリング槽21の透過孔22が設けられた部分に陶
歯1の代わりにレジン歯を取り付け、クロムからなる対
向陰極15゜16を用い、上述と同様にして、透過孔1
7の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態で、
直流高電圧電源により陽極14に1kVの正電位を約5
分間与えたのち、透過孔17の中心線がli&極14の
外側を通るようにした状態で、直流高電圧電源により陽
極14に1kVの正電位を約7分間与える。
マークを有する義歯を製造するには、まずハートの形状
に穿孔したバタンマスク25を透過孔22内に設け、ス
パッタリング槽21の透過孔22が設けられた部分に陶
歯1の代わりにレジン歯を取り付け、クロムからなる対
向陰極15゜16を用い、上述と同様にして、透過孔1
7の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態で、
直流高電圧電源により陽極14に1kVの正電位を約5
分間与えたのち、透過孔17の中心線がli&極14の
外側を通るようにした状態で、直流高電圧電源により陽
極14に1kVの正電位を約7分間与える。
また、第8図に示した装置により第5図に示した義歯を
製造するには、まず数字「5」の形状に穿孔したバタン
マスク25を透過孔22内に設け、スパッタリング槽2
1の透過孔22が設けられた部分に陶歯1の代わりに総
入歯8を取り付け、金からなる対向陰極15.16を用
い、上述と同様にして、透過孔17の中心線が陽極14
の内側を通るようにした状態で、直流高電圧電源により
陽極14に1kVの正電位を約10分間与えたのち、透
過孔17の中心線が陽極14の外側を通るようにした状
態で、直流高電圧電源により陽極14に1kVの正電位
を約10分間与える。
製造するには、まず数字「5」の形状に穿孔したバタン
マスク25を透過孔22内に設け、スパッタリング槽2
1の透過孔22が設けられた部分に陶歯1の代わりに総
入歯8を取り付け、金からなる対向陰極15.16を用
い、上述と同様にして、透過孔17の中心線が陽極14
の内側を通るようにした状態で、直流高電圧電源により
陽極14に1kVの正電位を約10分間与えたのち、透
過孔17の中心線が陽極14の外側を通るようにした状
態で、直流高電圧電源により陽極14に1kVの正電位
を約10分間与える。
さらに、第8図に示した装置により第7図に示した冠を
製造するには、まずrAOOl」の形状に穿孔しまたバ
タンマスク25を透過孔22内に設け、スパッタリング
槽21の透過孔22が設けられた部分に陶歯1の代わり
に鋳造冠10を取り付け、上述と同様にして、透過孔1
7の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態で、
直流高電圧電源により陽極14にlkVの正電位を約2
分間与える。
製造するには、まずrAOOl」の形状に穿孔しまたバ
タンマスク25を透過孔22内に設け、スパッタリング
槽21の透過孔22が設けられた部分に陶歯1の代わり
に鋳造冠10を取り付け、上述と同様にして、透過孔1
7の中心線が陽極14の内側を通るようにした状態で、
直流高電圧電源により陽極14にlkVの正電位を約2
分間与える。
第9図は第8図に示した装置の作用の実験装置の一部を
示す断面図、第10図は第9図のA矢視図である。図に
おいて、36は真空排気管、ガス導入管を有する真空容
器内に設けられた陽極リード、32は陽極リード36に
取り付けられた円筒状の陽極で、陽極32の外径は15
0順、内径は14mmである。38.39は陽極32の
両側に設けられた一対の対向陰極で、対向陰極38.3
9は金からなり、対向陰極38.39は陽極32の中心
線とほぼ直角に設けられており、対向陰極38.39は
アース電位であり、対向陰極38.39の寸法は25X
25X0.2mmである。33は対向陰極38に設けら
れたスリット、31は対向陰極38に当接して設けられ
た基板であり、永久磁石(図示せず)により陽極32の
中心線とほぼ平行な磁場が形成されている。
示す断面図、第10図は第9図のA矢視図である。図に
おいて、36は真空排気管、ガス導入管を有する真空容
器内に設けられた陽極リード、32は陽極リード36に
取り付けられた円筒状の陽極で、陽極32の外径は15
0順、内径は14mmである。38.39は陽極32の
両側に設けられた一対の対向陰極で、対向陰極38.3
9は金からなり、対向陰極38.39は陽極32の中心
線とほぼ直角に設けられており、対向陰極38.39は
アース電位であり、対向陰極38.39の寸法は25X
25X0.2mmである。33は対向陰極38に設けら
れたスリット、31は対向陰極38に当接して設けられ
た基板であり、永久磁石(図示せず)により陽極32の
中心線とほぼ平行な磁場が形成されている。
第11図は第9図、第10図に示す実験装置において、
ガラスからなる基板31を用い、真空容器内をI X
10−’Paの真空に排気したうえで、真空容器内にア
ルゴンガスを導入することにより、真空容器内を2 X
1O−2Paのアルゴンガス雰囲気としたのち、直流
高電圧電源により陽極32に2kVの正電位を与えて、
放電電流を5mAとして12分間スパッタリングを続け
たのち、高感度触針式表面解析器によって基板31の表
面の侵食状態等を調べた結果を示すグラフで、陽極32
の中心線からの距離と基板31の表面に堆積した金薄膜
34の膜厚、基板31に形成された凹所35aの侵食深
さとの関係を示すものである。このグラフから明らかな
ように、陽極32のほぼ外側に対応する部分には膜厚が
約2000人の金薄膜34が形成されており、また陽極
32のほぼ内側に対応する部分に凹所35aが形成され
ており、凹所35aは陽極32の縁端部に対応する部分
の近傍で最も深く、その深さは約4000人である。こ
のように、陽極32の縁端部に対応する部分の近傍で最
も深い凹所35aが形成されるのは、基板31の表面は
アルゴンガスの正イオンによって衝撃されるが、基板3
1がガラスのように非金属の場合には、基板31の表面
がアルゴンガスの正イオンによって衝撃されると、表面
に帯電するため、以後アルゴンガスの正イオンによる衝
撃が行なわれなくなり、また基板31の表面の陽極32
の縁端部に対応する部分の近傍では、基板31の表面の
陽極32の外側に対応する部分に到達する中性金原子よ
りも高エネルギーの中性金原子による衝撃が行なわれて
いるためであると考えられる。したがって、非金属から
なる歯科用補綴物の表面を侵食する場合には、透過孔1
7の中心線が陽極14の縁端部の近傍を通るようにする
のが望ましい。なお、電界、磁界を変化させると、金薄
膜34と凹所35aとの境界の位置が変化するので、そ
れに応じて陽極14の位置を設定するのが望ましい。
ガラスからなる基板31を用い、真空容器内をI X
10−’Paの真空に排気したうえで、真空容器内にア
ルゴンガスを導入することにより、真空容器内を2 X
1O−2Paのアルゴンガス雰囲気としたのち、直流
高電圧電源により陽極32に2kVの正電位を与えて、
放電電流を5mAとして12分間スパッタリングを続け
たのち、高感度触針式表面解析器によって基板31の表
面の侵食状態等を調べた結果を示すグラフで、陽極32
の中心線からの距離と基板31の表面に堆積した金薄膜
34の膜厚、基板31に形成された凹所35aの侵食深
さとの関係を示すものである。このグラフから明らかな
ように、陽極32のほぼ外側に対応する部分には膜厚が
約2000人の金薄膜34が形成されており、また陽極
32のほぼ内側に対応する部分に凹所35aが形成され
ており、凹所35aは陽極32の縁端部に対応する部分
の近傍で最も深く、その深さは約4000人である。こ
のように、陽極32の縁端部に対応する部分の近傍で最
も深い凹所35aが形成されるのは、基板31の表面は
アルゴンガスの正イオンによって衝撃されるが、基板3
1がガラスのように非金属の場合には、基板31の表面
がアルゴンガスの正イオンによって衝撃されると、表面
に帯電するため、以後アルゴンガスの正イオンによる衝
撃が行なわれなくなり、また基板31の表面の陽極32
の縁端部に対応する部分の近傍では、基板31の表面の
陽極32の外側に対応する部分に到達する中性金原子よ
りも高エネルギーの中性金原子による衝撃が行なわれて
いるためであると考えられる。したがって、非金属から
なる歯科用補綴物の表面を侵食する場合には、透過孔1
7の中心線が陽極14の縁端部の近傍を通るようにする
のが望ましい。なお、電界、磁界を変化させると、金薄
膜34と凹所35aとの境界の位置が変化するので、そ
れに応じて陽極14の位置を設定するのが望ましい。
第12図は第9図、第10図に示す実験装置において、
金属からなる基板31を用い、上述と同様に基板31の
表面を調べた結果を示すグラフで、陽極32の中心線か
らの距離と基板31の表面に堆積した金薄膜34の膜厚
、基板31に形成された凹所35bの侵食深さとの関係
を示すものである。このグラフから明らかなように、陽
極32のほぼ外側に対応する部分には金薄膜34が形成
されており、また陽極32のほぼ内側に対応する部分に
凹所35bが形成されていて、凹所35bは陽極32の
中央部に対応する部分が最も深くなっている。このよう
に、凹所35bが陽極32の中央部に対応する部分で最
も深くなるのは、基板31の表面はアルゴンガスの正イ
オンによって衝撃され、基板31が金属からなる場合に
は、アルゴンガスの正イオンによってfr撃されても1
表面に帯電することがなく、しかもアルゴンガスの正イ
オンは陽極32の中心線に対応する部分に向がって強く
なっており、また基板31の表面の縁端部に対応する部
分の近傍では、中性金原子による衝撃が行なわれている
が、アルゴンガスの正イオンによる衝撃の方が中性金原
子による*撃よりも強いためであると考えられる。した
がって、金属からなる歯科用補綴物の表面を侵食する場
合には、透過孔17の中心線が陽極14の中央部を通る
ようにするのが望ましい。
金属からなる基板31を用い、上述と同様に基板31の
表面を調べた結果を示すグラフで、陽極32の中心線か
らの距離と基板31の表面に堆積した金薄膜34の膜厚
、基板31に形成された凹所35bの侵食深さとの関係
を示すものである。このグラフから明らかなように、陽
極32のほぼ外側に対応する部分には金薄膜34が形成
されており、また陽極32のほぼ内側に対応する部分に
凹所35bが形成されていて、凹所35bは陽極32の
中央部に対応する部分が最も深くなっている。このよう
に、凹所35bが陽極32の中央部に対応する部分で最
も深くなるのは、基板31の表面はアルゴンガスの正イ
オンによって衝撃され、基板31が金属からなる場合に
は、アルゴンガスの正イオンによってfr撃されても1
表面に帯電することがなく、しかもアルゴンガスの正イ
オンは陽極32の中心線に対応する部分に向がって強く
なっており、また基板31の表面の縁端部に対応する部
分の近傍では、中性金原子による衝撃が行なわれている
が、アルゴンガスの正イオンによる衝撃の方が中性金原
子による*撃よりも強いためであると考えられる。した
がって、金属からなる歯科用補綴物の表面を侵食する場
合には、透過孔17の中心線が陽極14の中央部を通る
ようにするのが望ましい。
以上説明したように、この発明に係る歯科用補綴物にお
いては、表面を侵食して判別マークを設け、または表面
を侵食し、侵食部に薄膜を形成して判別マークを設けて
いるから、力学的力、化学的作用が加わったとしても、
判別マークが除去されることがないので、技工工作を行
なった施設、歯科医師等の記録との対照5個人識別、身
元確認を確実に行なうことができる。このように、この
発明の効果は顕著である。
いては、表面を侵食して判別マークを設け、または表面
を侵食し、侵食部に薄膜を形成して判別マークを設けて
いるから、力学的力、化学的作用が加わったとしても、
判別マークが除去されることがないので、技工工作を行
なった施設、歯科医師等の記録との対照5個人識別、身
元確認を確実に行なうことができる。このように、この
発明の効果は顕著である。
第1図はこの発明に係る義歯を示す概略図、第2図は第
1図に示された義歯に設けられた判別マークを示す図、
第3図はこの発明に係る他の義歯の一部を示す概略断面
図、第4図はこの発明に係る他の義歯の判別マークの形
状を示す図、第5図はこの発明に係る他の義歯を示す概
略図、第6図は第5図に示された義歯に設けられた判別
マークを示す図、第7図はこの発明に係る冠を示す概略
断面図、第8図はこの発明に係る歯科用補綴物を製造す
るための装置を示す断面図、第9図は第8図に示した装
置の作用の実験装置の一部を示す断面図、第10図は第
9図のA矢視図、第11図、第12図はそれぞれ第9図
、第10図に示す実験装置によって処理した基板の表面
を調べた結果を示すグラフである。 1・・陶歯 2・・・判別マーク3・・・
侵食部 4・・・薄膜6.7・・・判別マー
ク 8・・・総入歯9・・・判別マーク 10・
・・鋳造冠代理人 弁理士 中 村 純之助 1・・陶歯 3・・・侵食部 6.7・・・判別マーク 2・・・判別マーク 4・・・薄膜 図面の浄書 第5図 第6図 ′I5 第7図 第2図 第3図 第4 図 0−−−一部(C 図面の浄書 第8 図 鳴す七甲fυ、鷹。・う−IE多11(−s)第11図 TS)才七fり宸で゛う鍔了巨□i娑)鼠 (tnmン
第12図 第10図 手 続 補 正 書 (方式) 1、事件の表示 昭和63年特許願第305041号 2、発明の名称 歯科用補綴物 3、補正をする者 事件との関係
1図に示された義歯に設けられた判別マークを示す図、
第3図はこの発明に係る他の義歯の一部を示す概略断面
図、第4図はこの発明に係る他の義歯の判別マークの形
状を示す図、第5図はこの発明に係る他の義歯を示す概
略図、第6図は第5図に示された義歯に設けられた判別
マークを示す図、第7図はこの発明に係る冠を示す概略
断面図、第8図はこの発明に係る歯科用補綴物を製造す
るための装置を示す断面図、第9図は第8図に示した装
置の作用の実験装置の一部を示す断面図、第10図は第
9図のA矢視図、第11図、第12図はそれぞれ第9図
、第10図に示す実験装置によって処理した基板の表面
を調べた結果を示すグラフである。 1・・陶歯 2・・・判別マーク3・・・
侵食部 4・・・薄膜6.7・・・判別マー
ク 8・・・総入歯9・・・判別マーク 10・
・・鋳造冠代理人 弁理士 中 村 純之助 1・・陶歯 3・・・侵食部 6.7・・・判別マーク 2・・・判別マーク 4・・・薄膜 図面の浄書 第5図 第6図 ′I5 第7図 第2図 第3図 第4 図 0−−−一部(C 図面の浄書 第8 図 鳴す七甲fυ、鷹。・う−IE多11(−s)第11図 TS)才七fり宸で゛う鍔了巨□i娑)鼠 (tnmン
第12図 第10図 手 続 補 正 書 (方式) 1、事件の表示 昭和63年特許願第305041号 2、発明の名称 歯科用補綴物 3、補正をする者 事件との関係
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、表面を侵食して判別マークを設けたことを特徴とす
る歯科用補綴物。 2、表面を侵食し、侵食部に薄膜を形成して判別マーク
を設けたことを特徴とする歯科用補綴物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63305041A JPH02152448A (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 歯科用補綴物の判別マーク形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63305041A JPH02152448A (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 歯科用補綴物の判別マーク形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02152448A true JPH02152448A (ja) | 1990-06-12 |
JPH0554991B2 JPH0554991B2 (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=17940392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63305041A Granted JPH02152448A (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 歯科用補綴物の判別マーク形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02152448A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH078506A (ja) * | 1993-06-24 | 1995-01-13 | Tsuneichi Kamo | 歯用補綴物への標識形成方法 |
JP2013244151A (ja) * | 2012-05-25 | 2013-12-09 | Gc Corp | 識別情報記録部の識別情報を蛍光により確認できる義歯を製造する方法及び義歯に蛍光により確認できる識別情報を付与する組成物キット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50158396U (ja) * | 1974-06-14 | 1975-12-27 | ||
JPS635730A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-11 | 山内 英徳 | 口腔内装着物による個人識別の方法 |
-
1988
- 1988-12-01 JP JP63305041A patent/JPH02152448A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50158396U (ja) * | 1974-06-14 | 1975-12-27 | ||
JPS635730A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-11 | 山内 英徳 | 口腔内装着物による個人識別の方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH078506A (ja) * | 1993-06-24 | 1995-01-13 | Tsuneichi Kamo | 歯用補綴物への標識形成方法 |
JP2013244151A (ja) * | 2012-05-25 | 2013-12-09 | Gc Corp | 識別情報記録部の識別情報を蛍光により確認できる義歯を製造する方法及び義歯に蛍光により確認できる識別情報を付与する組成物キット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0554991B2 (ja) | 1993-08-13 |
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