JPH02138431A - 単結晶Ni基超耐熱合金 - Google Patents
単結晶Ni基超耐熱合金Info
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- JPH02138431A JPH02138431A JP1030172A JP3017289A JPH02138431A JP H02138431 A JPH02138431 A JP H02138431A JP 1030172 A JP1030172 A JP 1030172A JP 3017289 A JP3017289 A JP 3017289A JP H02138431 A JPH02138431 A JP H02138431A
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- JP
- Japan
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- alloy
- phase
- creep rupture
- rupture strength
- oxidation resistance
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C19/00—Alloys based on nickel or cobalt
- C22C19/03—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel
- C22C19/05—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium
- C22C19/051—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W
- C22C19/057—Alloys based on nickel or cobalt based on nickel with chromium and Mo or W with the maximum Cr content being less 10%
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は主としてガスタービンエンジンのブレードに用
いられる、クリープ破断強度および耐酸化性のすぐれた
単結晶Ni基超超耐熱合金関するものである。
いられる、クリープ破断強度および耐酸化性のすぐれた
単結晶Ni基超超耐熱合金関するものである。
一般に金属の高温での@壊は結晶粒界で起こるため、タ
ービンブレードを結晶粒界の存在しない単結晶組織とし
、かつ適切な熱処理を行なうことによりその高温でのク
リープ破断強度は大幅に向上する。この概念に基づ@
United TechnologiesCorpor
ationより、A11oy444.(米国特許第4.
.116,723号に記載)、A1.1oy454(米
国特許第4,209,348号に記載)、A11oy2
03E(米国特許第4,222,794号に記載)、A
ir Re5earch Corporat、ionよ
りNASAIRloo。
ービンブレードを結晶粒界の存在しない単結晶組織とし
、かつ適切な熱処理を行なうことによりその高温でのク
リープ破断強度は大幅に向上する。この概念に基づ@
United TechnologiesCorpor
ationより、A11oy444.(米国特許第4.
.116,723号に記載)、A1.1oy454(米
国特許第4,209,348号に記載)、A11oy2
03E(米国特許第4,222,794号に記載)、A
ir Re5earch Corporat、ionよ
りNASAIRloo。
またCanon Muskegon Corporat
ionより、CMSX−2(特開昭57−89451号
に記載)、C万5X−3(特開昭59−1.90342
号に記載)等のLli結晶専用N4基超耐熱合金が開発
された。
ionより、CMSX−2(特開昭57−89451号
に記載)、C万5X−3(特開昭59−1.90342
号に記載)等のLli結晶専用N4基超耐熱合金が開発
された。
さらに、英国特許1,557,900号、2,159,
174A号、ヨーロッパ特許006351]A1号、米
国特許4,402,772号等においても単結晶Ni基
超超耐熱合金提案されている。
174A号、ヨーロッパ特許006351]A1号、米
国特許4,402,772号等においても単結晶Ni基
超超耐熱合金提案されている。
上記の単結高合金は、従来の多結晶合金に比べるとはる
かに優れたクリープ破断強度を有するが、ガスタービン
エンジンの効率向上のためには、さらにクリープ破断強
度が高く、耐酸化性の優れた合金が望まれている。また
、Re等のあまりに高価な元素を使用することは望まし
くない。
かに優れたクリープ破断強度を有するが、ガスタービン
エンジンの効率向上のためには、さらにクリープ破断強
度が高く、耐酸化性の優れた合金が望まれている。また
、Re等のあまりに高価な元素を使用することは望まし
くない。
従来の単結晶合金は主としてW、Taの増加により、ク
リープ破断強度の増加を図ってきたが、その添加量が過
度の場合、有害用析出等の間層があり、さらにクリープ
破断強度の高い合金の開発は容易ではない。例えば初期
に開発されたA11oy444、A11oy454等の
合金のクリープ破断強度はまだ十分高くない。またA1
1oY203Eおよび英国特許1.557,900号記
載の合金は高価なReを使用するという問題点がある。
リープ破断強度の増加を図ってきたが、その添加量が過
度の場合、有害用析出等の間層があり、さらにクリープ
破断強度の高い合金の開発は容易ではない。例えば初期
に開発されたA11oy444、A11oy454等の
合金のクリープ破断強度はまだ十分高くない。またA1
1oY203Eおよび英国特許1.557,900号記
載の合金は高価なReを使用するという問題点がある。
NASAIRlooはクリープ破断強度の増加を狙って
開発されたが、W量が高いため、α−W相やμ相などの
有害相が析出し、クリープ破断強度を低下させることが
見出されている。同様に英国特許2,159,174号
に記載の合金も、W。
開発されたが、W量が高いため、α−W相やμ相などの
有害相が析出し、クリープ破断強度を低下させることが
見出されている。同様に英国特許2,159,174号
に記載の合金も、W。
Ta1lが高いため、α−W相等が析出すると考えられ
る。α−W相等の有害相の析出を防ぐためにはW、Mo
、Ta等の添加量を少なくすることが必要であるが、必
要以上に少なくするとクリープ破断強度を低下させる。
る。α−W相等の有害相の析出を防ぐためにはW、Mo
、Ta等の添加量を少なくすることが必要であるが、必
要以上に少なくするとクリープ破断強度を低下させる。
CMSX−2,CMSX−3ハ、a −W 相ヤIt
相ナト(1) 析出ヲ防ぎ、組織的に安定であることを
狙って開発された合金であるが、クリープ破断強度は十
分に高くない。また、ヨーロッパ特許0063511A
1号、ならびに米国特許4,402,772号に記載の
合金もクリープ破断強度は十分に高くない。
相ナト(1) 析出ヲ防ぎ、組織的に安定であることを
狙って開発された合金であるが、クリープ破断強度は十
分に高くない。また、ヨーロッパ特許0063511A
1号、ならびに米国特許4,402,772号に記載の
合金もクリープ破断強度は十分に高くない。
さらに、タービンブレードは高温にさらされるため耐酸
化性も重要な要求特性の−っである。
化性も重要な要求特性の−っである。
般に耐酸化性はCr、A1等の元素の爪を増すことによ
り良くなるが、組織を安定化し、良好なりリープ破断強
度を得るためにはCr、AI量も狭い範囲に限定される
ので良好な耐酸化性を得ることは容易ではない。
り良くなるが、組織を安定化し、良好なりリープ破断強
度を得るためにはCr、AI量も狭い範囲に限定される
ので良好な耐酸化性を得ることは容易ではない。
本発明者らは、Re等の高価な合金元素を使用せず、組
織的に安定でかつクリープ破断強度が優れる合金を開発
するため、合金元素の個々の添加量ならびに合金元素相
互の成分バランスについて、詳細な検討を行なった結果
、特開昭62−116748号に開示したように重量%
でCr4〜10%、A14〜6.5%、W 4〜10%
、Ta4〜9%、Mo 1.5〜6%、残部N1および
不純物からなり、かつl/2W+172Ta+Mo−9
,5〜13.5%であることを特徴とする単結晶Ni基
還耐熱合金を見出した。
織的に安定でかつクリープ破断強度が優れる合金を開発
するため、合金元素の個々の添加量ならびに合金元素相
互の成分バランスについて、詳細な検討を行なった結果
、特開昭62−116748号に開示したように重量%
でCr4〜10%、A14〜6.5%、W 4〜10%
、Ta4〜9%、Mo 1.5〜6%、残部N1および
不純物からなり、かつl/2W+172Ta+Mo−9
,5〜13.5%であることを特徴とする単結晶Ni基
還耐熱合金を見出した。
本発明者らは、前記合金のクリープ破断延性をさらに改
善した合金として、前記合金に12%以下のCOを添加
した合金を見出した(特開昭62−290839号に記
載)。
善した合金として、前記合金に12%以下のCOを添加
した合金を見出した(特開昭62−290839号に記
載)。
これらの合金は、クリープ破断強度および組織安定性に
優れるが、耐酸化性をさらに改善すれば、ガスタービン
エンジンのタービンブレードの寿命が一段と向上するで
あろうということがわかってきた。
優れるが、耐酸化性をさらに改善すれば、ガスタービン
エンジンのタービンブレードの寿命が一段と向上するで
あろうということがわかってきた。
本発明の目的は、組織的に安定しかつクリープ破断強度
および耐酸化性のすぐれた単結晶Ni基超耐熱合金を提
供することである。
および耐酸化性のすぐれた単結晶Ni基超耐熱合金を提
供することである。
ここで本発明者らは、先に発明した合金をベースに、そ
の耐酸化性を向上させるための検討を行なった結果、本
発明を完成したものである。すなわち、本発明において
は、注意深く制御された量のHfならびにCoを添加す
ることにより、先に達成されたクリープ破断強度ならび
に組織安定性を損なわないまま、耐酸化性を大幅に向上
させることに成功した。
の耐酸化性を向上させるための検討を行なった結果、本
発明を完成したものである。すなわち、本発明において
は、注意深く制御された量のHfならびにCoを添加す
ることにより、先に達成されたクリープ破断強度ならび
に組織安定性を損なわないまま、耐酸化性を大幅に向上
させることに成功した。
本発明のうち第1の発明は、重量%でCr4〜9%、A
I 4〜6.5%、W 5〜8.5%、Ta 5〜8.
5%、Mo 3〜6%、Hf 0.01−0,30%、
Co 0.01−4%、残部Niおよび不純物からなり
、かつW +Taが16%末滴であることを特徴とする
単結晶Ni基超耐熱合金であり、第2の発明は、重量%
にてCr 4.5〜8.5%、A14〜6%、W 5.
5〜8.2%、Ta 5.5〜8.2%、Mo 3.5
〜5.5%、Hf0.05〜0.25%、Co 0.5
〜3%、残部Niおよび不純物からなり、かつW +T
aが16%未満であることを特徴とする単結晶Ni基
超耐熱合金である。
I 4〜6.5%、W 5〜8.5%、Ta 5〜8.
5%、Mo 3〜6%、Hf 0.01−0,30%、
Co 0.01−4%、残部Niおよび不純物からなり
、かつW +Taが16%末滴であることを特徴とする
単結晶Ni基超耐熱合金であり、第2の発明は、重量%
にてCr 4.5〜8.5%、A14〜6%、W 5.
5〜8.2%、Ta 5.5〜8.2%、Mo 3.5
〜5.5%、Hf0.05〜0.25%、Co 0.5
〜3%、残部Niおよび不純物からなり、かつW +T
aが16%未満であることを特徴とする単結晶Ni基
超耐熱合金である。
以下に本発明合金の成分限定理由について述べる。
Crは合金の耐酸化性、耐食性を向上させる作用を持つ
が、過度の添加はσ相などの有害析出相を生じクリープ
破断強度を低下させるため、4〜9%に限定する。望ま
しくは4.5〜8.5%である。
が、過度の添加はσ相などの有害析出相を生じクリープ
破断強度を低下させるため、4〜9%に限定する。望ま
しくは4.5〜8.5%である。
AiはNi基超超耐熱合金析出強化するγ′相と呼ばれ
る金属間化合物を形成する主要元素である。
る金属間化合物を形成する主要元素である。
γ′相は基本組成はNi、AIで表わされるが、AI以
外でもTi、Ta、W、Moなどを固溶することにより
更に強化される。これらの元素の作用は後で詳しく述べ
る。単結晶合金は通常体積率で50%以上もの多量のγ
′相を含むが、凝固終了時には共晶γ′相と呼ばれる粗
大γ′相が存在するので、これを母相(γ相と呼ばれる
)中へ一旦固溶させるため高温で固溶化処理を行なう。
外でもTi、Ta、W、Moなどを固溶することにより
更に強化される。これらの元素の作用は後で詳しく述べ
る。単結晶合金は通常体積率で50%以上もの多量のγ
′相を含むが、凝固終了時には共晶γ′相と呼ばれる粗
大γ′相が存在するので、これを母相(γ相と呼ばれる
)中へ一旦固溶させるため高温で固溶化処理を行なう。
固溶化処理で固溶したγ′相は、冷却中およびその後の
時効処理により均一微細に析出することにより合金を強
化する。AIは4%未満ではγ′相の生成基が十分でな
く、また6、5%を越えるとγ′相が多過ぎ、共晶γ′
相を固溶化処理で完全に固溶させることができないため
クリープ破断強度は低下する。従ってAIは4〜6.5
%に限定する。望ましくは4〜6%である。
時効処理により均一微細に析出することにより合金を強
化する。AIは4%未満ではγ′相の生成基が十分でな
く、また6、5%を越えるとγ′相が多過ぎ、共晶γ′
相を固溶化処理で完全に固溶させることができないため
クリープ破断強度は低下する。従ってAIは4〜6.5
%に限定する。望ましくは4〜6%である。
Wはγ相およびγ′相に固溶して両相を強化する元素で
あり、最低5%は必要である。しかしながら、過度の泳
方Uはα−W相と呼ばれる相を析出し、却ってクリープ
破断強度を低下させる。従ってWは5〜8.5%に限定
する。望ましくは5.5〜8,2%である。
あり、最低5%は必要である。しかしながら、過度の泳
方Uはα−W相と呼ばれる相を析出し、却ってクリープ
破断強度を低下させる。従ってWは5〜8.5%に限定
する。望ましくは5.5〜8,2%である。
Taは主としてγ′相に固溶してγ′相を強化する。従
って最低5%は必要であるが、過度に添加すると共晶γ
′相を固溶させることが困難となり、またγ、γ′相の
格子定数のミスマツチを太き(することによりγ′相が
粗大化してクリープ破断強度が低Fするため、5〜8.
5%に限定する。9)ましくけ5.5〜8.2%である
。
って最低5%は必要であるが、過度に添加すると共晶γ
′相を固溶させることが困難となり、またγ、γ′相の
格子定数のミスマツチを太き(することによりγ′相が
粗大化してクリープ破断強度が低Fするため、5〜8.
5%に限定する。9)ましくけ5.5〜8.2%である
。
なお、W、Taはその合計が16%以上であると。
α−W相が析出しやすく、クリープ破断強度を低下させ
、また耐酸化性も悪くなるので、W 十T aを16%
未満に限定する。
、また耐酸化性も悪くなるので、W 十T aを16%
未満に限定する。
Maは一部γ′にも固溶するが、主としてγ相に固溶し
てγ相を強化するので最低3%は必要であるが、過度の
添加はα−Mo相を生じてクリープIll断強度を低下
させるため、3〜6%に限定する。望ましくは3,5〜
5.5%である。
てγ相を強化するので最低3%は必要であるが、過度の
添加はα−Mo相を生じてクリープIll断強度を低下
させるため、3〜6%に限定する。望ましくは3,5〜
5.5%である。
以上述べたW、Ta、Moの3元素はそれぞれ異なった
強化作用をもつため、3元素を共に添加することが重要
である。前述のNASAIR100合金は、Wが10.
5%と高いためα−W相の析出が見られ、これを改良し
たCMSX−2合金およびCMSX−3合金はWを低め
、代わりにTaを増加することによりα−W相の析出を
抑えているが、MOが低いため固溶強化はまだ十分でな
い。同様に、ヨーロッパ特許0063511A1号、米
国特許4,402,772号に記載の合金もMo添加量
が本発明合金より低く、固溶強化は十分でない。また、
英国特許2,159,174A号に記載の合金は、W
十Taが16%以上であるため、α−W析出の危険性が
ある。
強化作用をもつため、3元素を共に添加することが重要
である。前述のNASAIR100合金は、Wが10.
5%と高いためα−W相の析出が見られ、これを改良し
たCMSX−2合金およびCMSX−3合金はWを低め
、代わりにTaを増加することによりα−W相の析出を
抑えているが、MOが低いため固溶強化はまだ十分でな
い。同様に、ヨーロッパ特許0063511A1号、米
国特許4,402,772号に記載の合金もMo添加量
が本発明合金より低く、固溶強化は十分でない。また、
英国特許2,159,174A号に記載の合金は、W
十Taが16%以上であるため、α−W析出の危険性が
ある。
本発明合金はW、Ta、Moの3元素のうち特にM。
の添加量を従来より高くし、各元素の添加量について詳
細に検討した結果、α−(W、Mo)等の有害相を生じ
ない範囲でγ、γ′相の固溶強化を最大としたものであ
る。
細に検討した結果、α−(W、Mo)等の有害相を生じ
ない範囲でγ、γ′相の固溶強化を最大としたものであ
る。
Hfは、例えば米国特許第4,116,723号に開示
される単結晶合金においては、特に添加が必要でないと
されている。これに対して本発明において、Hfは耐酸
化性を改善するための重要な元素であり、積極的に添加
されるべきである。適正な量のHfの添加によりクリー
プ融断特性を低下させることなく耐酸化性を大幅に改善
できることが見出された。I−t fはその効果を得る
ため最低0.01%必要であるが、過度の添加は合金の
融点を下げるため固溶化処理温度を十分高くすることが
できず、共晶γ′相を固溶させることが困難であると共
に、組織を不安定にしクリープ破断強度を低下させるた
め0.01〜0.30%に限定する。望ましくは、0.
05〜0.25%である。
される単結晶合金においては、特に添加が必要でないと
されている。これに対して本発明において、Hfは耐酸
化性を改善するための重要な元素であり、積極的に添加
されるべきである。適正な量のHfの添加によりクリー
プ融断特性を低下させることなく耐酸化性を大幅に改善
できることが見出された。I−t fはその効果を得る
ため最低0.01%必要であるが、過度の添加は合金の
融点を下げるため固溶化処理温度を十分高くすることが
できず、共晶γ′相を固溶させることが困難であると共
に、組織を不安定にしクリープ破断強度を低下させるた
め0.01〜0.30%に限定する。望ましくは、0.
05〜0.25%である。
COは、米国特許第4.1.16,723号(Al 1
oy444)に上れば、TCP相と呼ばれる有害相を形
成し易いため、不純物レベル以下に抑えられている。し
かしながら、G Oはその添加量を適正にし、かつCo
以外の元素の添加量を注意深く限定すれば、、TCI)
相の生成が防止できるだけでなく、Hfと共に適正量添
加することにより、耐酸化性をさらに向上させる作用を
持つことが新たに見出された。よって、本発明合金では
COはHfとの共同添加が必要で、COを0.01%以
上添加する。しかし、4%を越えて添加すると耐酸化性
はかえって悪くなるので、4%以下に限定する。望まし
くは、0.5〜3%である。
oy444)に上れば、TCP相と呼ばれる有害相を形
成し易いため、不純物レベル以下に抑えられている。し
かしながら、G Oはその添加量を適正にし、かつCo
以外の元素の添加量を注意深く限定すれば、、TCI)
相の生成が防止できるだけでなく、Hfと共に適正量添
加することにより、耐酸化性をさらに向上させる作用を
持つことが新たに見出された。よって、本発明合金では
COはHfとの共同添加が必要で、COを0.01%以
上添加する。しかし、4%を越えて添加すると耐酸化性
はかえって悪くなるので、4%以下に限定する。望まし
くは、0.5〜3%である。
なお、前述のCMSX−3合金はCMSX−2合金に少
量のHfを添加した合金であるが、COが4%以上であ
るため耐酸化性はまだ十分ではない。同様に米国特許4
,402,772号に記載の合金にもHfが添加されて
いるが、COが4%以上であるため、耐酸化性は十分で
ないと思われる。
量のHfを添加した合金であるが、COが4%以上であ
るため耐酸化性はまだ十分ではない。同様に米国特許4
,402,772号に記載の合金にもHfが添加されて
いるが、COが4%以上であるため、耐酸化性は十分で
ないと思われる。
なお、従来の単結晶合金にはTiが添加されていること
が多い。Tiはγ′相に固溶し、γ′相の形成ならびに
固溶強化に役立つが、共晶γ′相をつくりやすく、かつ
合金の融点を下げるため、固溶化処理温度を十分高くす
ることができず、共晶γ′相を固溶させることが困難で
ある。従って、本発明合金にはTiを無添加とした。
が多い。Tiはγ′相に固溶し、γ′相の形成ならびに
固溶強化に役立つが、共晶γ′相をつくりやすく、かつ
合金の融点を下げるため、固溶化処理温度を十分高くす
ることができず、共晶γ′相を固溶させることが困難で
ある。従って、本発明合金にはTiを無添加とした。
他の単結晶合金と同様、本発明合金においても、C,B
、Zr等は合金の初期溶融温度を低めるため、不純物レ
ベルに抑えることが必要である。
、Zr等は合金の初期溶融温度を低めるため、不純物レ
ベルに抑えることが必要である。
第1表に本発明合金、比較合金および従来合金の特性を
比較するために用いた試料の化学成分、各合金のクリー
プ破断時間(試験条件は表中に示す)および1100℃
で16時間加熱を10回繰り返した後の酸化減量を測定
した結果を示す。
比較するために用いた試料の化学成分、各合金のクリー
プ破断時間(試験条件は表中に示す)および1100℃
で16時間加熱を10回繰り返した後の酸化減量を測定
した結果を示す。
単結晶試料にはそれぞれの合金に適正な次の熱処理を施
した。すなわち本発明合金および比較台金はすべて13
1O〜1345℃で4時間加熱後空冷、さらに1080
℃で5時間加熱後空冷、さらに870 ’Cで20時間
加熱後空冷の熱処理、従来合金NASAIR100は、
1320℃で4時間加熱後空冷、さらに980 ℃で5
時間加熱後空冷、さらに870℃で20時間加熱後空冷
の熱処理、従来合金CMSX−2は1316℃で4時間
加熱後空冷、さらに980℃で5時間加熱後空冷、さら
に870℃で20時間加熱後空冷、従来合金CMSX−
3は1302℃で4時間加熱後空冷、さらに980℃で
5時間加熱後空冷、さらに870℃で20時間加熱後空
冷の熱処理を行なった6 比較合金のうちNo、 1l−No、13合金はCo、
Hf以外の成分は本発明合金と同一であり、クリープ破
断強度は高いが、C01Hfを添加していないため耐酸
化性は良くない。No、14合金はW+Taが16%以
上のためクリープ破断強度はあまり高くなく、耐酸化性
も悪い、 No、15、No、16合金はCoが4%以
上のため耐酸化性が悪い。No、17〜No、20合金
はW、Ta、Moのうち1つ以上が本発明合金の成分範
囲をはずれており、クリープ破断強度は本発明合金より
大幅に低い。また従来合金(Alloy444のデータ
は、米国特許4.]16,723号から引用したもの)
も本発明合金に比ベクリープ敏断強度、耐酸化性共大幅
に低い値を示す。
した。すなわち本発明合金および比較台金はすべて13
1O〜1345℃で4時間加熱後空冷、さらに1080
℃で5時間加熱後空冷、さらに870 ’Cで20時間
加熱後空冷の熱処理、従来合金NASAIR100は、
1320℃で4時間加熱後空冷、さらに980 ℃で5
時間加熱後空冷、さらに870℃で20時間加熱後空冷
の熱処理、従来合金CMSX−2は1316℃で4時間
加熱後空冷、さらに980℃で5時間加熱後空冷、さら
に870℃で20時間加熱後空冷、従来合金CMSX−
3は1302℃で4時間加熱後空冷、さらに980℃で
5時間加熱後空冷、さらに870℃で20時間加熱後空
冷の熱処理を行なった6 比較合金のうちNo、 1l−No、13合金はCo、
Hf以外の成分は本発明合金と同一であり、クリープ破
断強度は高いが、C01Hfを添加していないため耐酸
化性は良くない。No、14合金はW+Taが16%以
上のためクリープ破断強度はあまり高くなく、耐酸化性
も悪い、 No、15、No、16合金はCoが4%以
上のため耐酸化性が悪い。No、17〜No、20合金
はW、Ta、Moのうち1つ以上が本発明合金の成分範
囲をはずれており、クリープ破断強度は本発明合金より
大幅に低い。また従来合金(Alloy444のデータ
は、米国特許4.]16,723号から引用したもの)
も本発明合金に比ベクリープ敏断強度、耐酸化性共大幅
に低い値を示す。
これに対し本発明台金はクリープ破断強度、耐酸化性共
にすぐれていることが明らかである。
にすぐれていることが明らかである。
〔発明の効果〕
以上のようシこ、本発明合金は既存合金に比べて優れた
クリープ破断強度および耐酸化性を有するため、ガスタ
ービンブレードに用いてその効率向上に大きく寄与する
ものである。
クリープ破断強度および耐酸化性を有するため、ガスタ
ービンブレードに用いてその効率向上に大きく寄与する
ものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%にてCr4〜9%、Al4〜6.5%、W5
〜8.5%、Ta5〜8.5%、Mo3〜6%、Hf0
.01〜0.30%、Co0.01〜4%、残部Niお
よび不純物からなり、かつW+Taが16%未満である
ことを特徴とする単結晶Ni基超耐熱合金。 2 重量%にてCr4.5〜8.5%、Al4〜6%、
W5.5〜8.2%、Ta5.5〜8.2%、Mo3.
5〜5.5%、Hf0.05〜0.25%、Co0.5
〜3%、残部Niおよび不純物からなり、かつW+Ta
が16%未満であることを特徴とする単結晶Ni基超耐
熱合金。
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