JPH02138176A - デカヒドロイソキノリンの製造方法 - Google Patents
デカヒドロイソキノリンの製造方法Info
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- JPH02138176A JPH02138176A JP63291921A JP29192188A JPH02138176A JP H02138176 A JPH02138176 A JP H02138176A JP 63291921 A JP63291921 A JP 63291921A JP 29192188 A JP29192188 A JP 29192188A JP H02138176 A JPH02138176 A JP H02138176A
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- reaction
- catalyst
- sulfur
- sulfur content
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、医薬、農薬等の中間原料として有用なデカ
ヒドロイソキノリン(以下rDHIQjという)の製造
方法に関する。
ヒドロイソキノリン(以下rDHIQjという)の製造
方法に関する。
(従来の技術)
従来、DHIQの製造方法としては、白金触媒を使用し
、イソキノリン(以下rlQJという)または1,2,
3.4−テトラヒドロイソキノリン(以下rl、2,3
.4−T HI Qjという)を水素化する方法(J、
A、C,S、、 70 (1984)第180頁)、I
Qを全硫黄分10 ppm以下に脱硫した後、ニッケル
触媒の存在下に反応温度200〜230℃および水素圧
力10kg/c112・G以上の反応条件で水素化する
方法(特開昭61−251668号公!a)などが知ら
れている。
、イソキノリン(以下rlQJという)または1,2,
3.4−テトラヒドロイソキノリン(以下rl、2,3
.4−T HI Qjという)を水素化する方法(J、
A、C,S、、 70 (1984)第180頁)、I
Qを全硫黄分10 ppm以下に脱硫した後、ニッケル
触媒の存在下に反応温度200〜230℃および水素圧
力10kg/c112・G以上の反応条件で水素化する
方法(特開昭61−251668号公!a)などが知ら
れている。
しかしながら、水素化触媒として白金を使用する方法は
、実験室的な小規模の場合は問題ないが、工業的に実施
する場合、DHIQを高収率で得られる反面、白金が高
価で製造コストが高くなりすぎるという欠点がある。
、実験室的な小規模の場合は問題ないが、工業的に実施
する場合、DHIQを高収率で得られる反面、白金が高
価で製造コストが高くなりすぎるという欠点がある。
また、特開昭61−251668号公報の方法は、水素
化触媒として安価なニッケル触媒を使用できる利点があ
るが、硫黄分を多く含有する安価なコールタール系IQ
を原料とする場合、そのまま水素化処理しても、目的と
するD HI Qの生成率が極めて低い。このため、特
開昭61−251668号公報にも記載のとおり、水素
化処理に先立ち、コールタール系IQを予め結晶性イソ
キノリウム塩としてから再結晶および/または洗浄によ
り脱硫する方法、あるいはニッケル触媒の存在下での水
添脱硫法、または硫黄と反応するラネーニッケル等の金
属の存在下に行なう脱硫法等により、全硫黄分として1
0 ppm以下、好ましくは2 ppm以下、より好ま
しくは1 ppm以下としたのち、ニッケル触媒を用
いて水素化反応せしめる必要がある。
化触媒として安価なニッケル触媒を使用できる利点があ
るが、硫黄分を多く含有する安価なコールタール系IQ
を原料とする場合、そのまま水素化処理しても、目的と
するD HI Qの生成率が極めて低い。このため、特
開昭61−251668号公報にも記載のとおり、水素
化処理に先立ち、コールタール系IQを予め結晶性イソ
キノリウム塩としてから再結晶および/または洗浄によ
り脱硫する方法、あるいはニッケル触媒の存在下での水
添脱硫法、または硫黄と反応するラネーニッケル等の金
属の存在下に行なう脱硫法等により、全硫黄分として1
0 ppm以下、好ましくは2 ppm以下、より好ま
しくは1 ppm以下としたのち、ニッケル触媒を用
いて水素化反応せしめる必要がある。
コールタール系IQは、通常コールタール系油、石炭液
化油、石炭系油等から酸抽出して得たタール塩基を蒸留
して製造されている。このコールタール系IQは、一般
に硫黄化合物を硫黄分換算で0.1%(1000ppm
)以上、通常は0.3〜0.6%(3000〜6000
ppm)程度含有している。
化油、石炭系油等から酸抽出して得たタール塩基を蒸留
して製造されている。このコールタール系IQは、一般
に硫黄化合物を硫黄分換算で0.1%(1000ppm
)以上、通常は0.3〜0.6%(3000〜6000
ppm)程度含有している。
しかし、脱硫処理は極めて難しく、特にニッケル触媒を
使用する水素化脱硫においては、特開昭61−2516
68号公報の実施例に記載のとおり、全硫黄分を10
ppm以下に低減せしめるために、頁数+J/c+w”
−Gの水素圧下、50時間以上の反応時間を要し、工業
的に有利な方法ではない。
使用する水素化脱硫においては、特開昭61−2516
68号公報の実施例に記載のとおり、全硫黄分を10
ppm以下に低減せしめるために、頁数+J/c+w”
−Gの水素圧下、50時間以上の反応時間を要し、工業
的に有利な方法ではない。
さらに、特開昭61−251668号公報に記載の方法
では、脱硫処理したIQから中間体の5.6,7.8−
テトラヒドロイソキノリン(以下r5,6.7.8−T
HIQ」という)を経由してDHIQが生成し、この中
間体からD HI Qへの変換に時間がかかるため、水
素化工程にも約35時間以上の反応時間を要するので、
脱硫処理工程と合わせると非常に長時間の反応時間とな
る。
では、脱硫処理したIQから中間体の5.6,7.8−
テトラヒドロイソキノリン(以下r5,6.7.8−T
HIQ」という)を経由してDHIQが生成し、この中
間体からD HI Qへの変換に時間がかかるため、水
素化工程にも約35時間以上の反応時間を要するので、
脱硫処理工程と合わせると非常に長時間の反応時間とな
る。
(発明が解決しようとする課題)
この発明は、前記従来技術の欠点を解消し、コールター
ル系IQを上記のように厳しく脱硫せずに使用して、D
HIQを高収率で、しかも安価かつ仕較的短時間に製造
できる方法を捉供するものである。
ル系IQを上記のように厳しく脱硫せずに使用して、D
HIQを高収率で、しかも安価かつ仕較的短時間に製造
できる方法を捉供するものである。
(課題を解決するための手段)
本発明者等は、前記のように一般に0.1%以−トの全
硫黄分を有する粗製のコールタール系IQを水素化する
と硫黄化合物を全硫黄分として0.01重量%(100
ppm)以上含有する1、2,3.4−THI Qが得
られること、およびこの1,2,3.4−T HI Q
を出発材料としてニッケル触媒の存在下に特定の反応条
件で水素化すると、反応系には1,2,3.4−THI
Qに基づいて0.01重量%以上の硫黄が存在するにも
かかわらず、比較的短時間の反応時間で5.6.78−
T)IIQを経由することなく直接D HI Qが生成
することを究明し、この発明に到達した。
硫黄分を有する粗製のコールタール系IQを水素化する
と硫黄化合物を全硫黄分として0.01重量%(100
ppm)以上含有する1、2,3.4−THI Qが得
られること、およびこの1,2,3.4−T HI Q
を出発材料としてニッケル触媒の存在下に特定の反応条
件で水素化すると、反応系には1,2,3.4−THI
Qに基づいて0.01重量%以上の硫黄が存在するにも
かかわらず、比較的短時間の反応時間で5.6.78−
T)IIQを経由することなく直接D HI Qが生成
することを究明し、この発明に到達した。
すなわち、この発明の要旨は、L2,3.4−T HI
Qをニッケル触媒の存在下で水素化せしめることからな
るD l(I Qの製造において、前記水素化反応を、
該出発物質に基づいて硫黄として0.01重量%以上、
0.3重量%以下の硫黄化合物の共存下、温度180〜
300℃、水素圧力50kg/cI112・G以上で行
うことを特徴とするD H,I Qの製造方法にある。
Qをニッケル触媒の存在下で水素化せしめることからな
るD l(I Qの製造において、前記水素化反応を、
該出発物質に基づいて硫黄として0.01重量%以上、
0.3重量%以下の硫黄化合物の共存下、温度180〜
300℃、水素圧力50kg/cI112・G以上で行
うことを特徴とするD H,I Qの製造方法にある。
好適態様にあっては、出発物質の1.2,3.4−T
HIQとして、粗製コールタール系IQを水素化して得
た、硫黄化合物を全硫黄分として0.01重里%以上含
有する1、2,3.4−T HI Qを使用する。この
場合には、上記の0.01重量%以上、0.3重量%以
下の硫黄の共存という条件がこの出発材料により与えら
れるため、硫黄分の調整は昔通には必要ない。
HIQとして、粗製コールタール系IQを水素化して得
た、硫黄化合物を全硫黄分として0.01重里%以上含
有する1、2,3.4−T HI Qを使用する。この
場合には、上記の0.01重量%以上、0.3重量%以
下の硫黄の共存という条件がこの出発材料により与えら
れるため、硫黄分の調整は昔通には必要ない。
以下、この発明の詳細な説明する。なお、以下の説明に
おいて、%は特にことわらない限り重量%である。
おいて、%は特にことわらない限り重量%である。
この発明で出発物質として用いる1、2,3.4− T
I−(IQは任意のものでよいが、粗製コールタール
系IQをニッケル触媒等の適当な水添触媒の存在下で水
素化して得たものを使用することが、硫黄含有量および
価格的に有利である。上述のように、この発明によれば
、1,2,3.4−T HI QからD I−1IQへ
の水素化は、出発物質に基づいて0.01%以上、0.
3%以下の硫黄の存在下に行われるので、この出発物質
自体がこのような硫黄量に相当する硫黄化合物を含有し
ていることが好ましい。粗製コールタール系IQの水素
化で得た1、2,3.4〜T I−11Qはこのような
条件を一般に満たすので、この発明の出発物質として特
に適しているのである。
I−(IQは任意のものでよいが、粗製コールタール
系IQをニッケル触媒等の適当な水添触媒の存在下で水
素化して得たものを使用することが、硫黄含有量および
価格的に有利である。上述のように、この発明によれば
、1,2,3.4−T HI QからD I−1IQへ
の水素化は、出発物質に基づいて0.01%以上、0.
3%以下の硫黄の存在下に行われるので、この出発物質
自体がこのような硫黄量に相当する硫黄化合物を含有し
ていることが好ましい。粗製コールタール系IQの水素
化で得た1、2,3.4〜T I−11Qはこのような
条件を一般に満たすので、この発明の出発物質として特
に適しているのである。
原料となる粗製コールタール系IQとは、未精製あるい
は簡単に精製されたコールタール系IQであり、一般に
この原料は硫黄化合物を全硫黄分として0.1%(10
00ppm)以上、1.0%(10,000ppm)以
下、通常は0.3〜0.6%含有する。粗製コールター
ル系IQから1.2,3.4−THI Qへの水素化過
程で脱硫がある程度起こり、硫黄な有量は約172〜1
/10に低下する。したがって、この方法で得られた1
、2,3.4−T HI Qは普通には0.01%以上
、0.3%以下、通常は0.05〜0.3%の全硫黄分
が残留する。
は簡単に精製されたコールタール系IQであり、一般に
この原料は硫黄化合物を全硫黄分として0.1%(10
00ppm)以上、1.0%(10,000ppm)以
下、通常は0.3〜0.6%含有する。粗製コールター
ル系IQから1.2,3.4−THI Qへの水素化過
程で脱硫がある程度起こり、硫黄な有量は約172〜1
/10に低下する。したがって、この方法で得られた1
、2,3.4−T HI Qは普通には0.01%以上
、0.3%以下、通常は0.05〜0.3%の全硫黄分
が残留する。
このコールタール系IQを1.2,3.4−THI Q
に水添処理するための触媒としては、例えば、ラネニッ
ケル、安定化ニッケル等の金属ニッケルを含有する触媒
、その他コバルト、モリブデン、銅、クロム等の合金系
触媒等が使用できる。この場合の触媒の使用量は、原料
IQの3〜20%、好ましくは5〜10%である。この
際、ニッケル触媒等を多量に使用しても、D HI Q
を1段階の水素化反応で収率よく得ることはできない。
に水添処理するための触媒としては、例えば、ラネニッ
ケル、安定化ニッケル等の金属ニッケルを含有する触媒
、その他コバルト、モリブデン、銅、クロム等の合金系
触媒等が使用できる。この場合の触媒の使用量は、原料
IQの3〜20%、好ましくは5〜10%である。この
際、ニッケル触媒等を多量に使用しても、D HI Q
を1段階の水素化反応で収率よく得ることはできない。
すなわち、この発明では、IQからL2,3.4−T
Hr Qを生成させ、次いでD HI Qとする2段階
の水素化を行う必要がある。
Hr Qを生成させ、次いでD HI Qとする2段階
の水素化を行う必要がある。
原料IQの水添処理は、温度約150〜300℃、水素
圧約40kg/ c4− G以上の比較的広範囲の条件
で行うことができる。また、この水添処理は、溶媒の存
在下でも不存在下でも実施できる。溶媒を用いるときは
、炭化水素系溶媒が好ましい。
圧約40kg/ c4− G以上の比較的広範囲の条件
で行うことができる。また、この水添処理は、溶媒の存
在下でも不存在下でも実施できる。溶媒を用いるときは
、炭化水素系溶媒が好ましい。
原料IQからL2,3.4−T HI Qへの水添処理
を行なう場合の反応終了の目安は、IQの大部分、例え
ば80%以上、好ましくは90%以上が1.2,3.4
THIQに転化した時点である。この段階で水素の吸収
がほぼ停止するので、それを反応の終点とすることがで
きる。
を行なう場合の反応終了の目安は、IQの大部分、例え
ば80%以上、好ましくは90%以上が1.2,3.4
THIQに転化した時点である。この段階で水素の吸収
がほぼ停止するので、それを反応の終点とすることがで
きる。
この水添処理を高い水素圧下で不必要に長時間行うと、
脱硫が進行しすぎ、得られた1、2,3,4.、THI
Qの全硫黄分が0.01%を下回るようになり、本発明
で使用する出発材料として不適当になる。
脱硫が進行しすぎ、得られた1、2,3,4.、THI
Qの全硫黄分が0.01%を下回るようになり、本発明
で使用する出発材料として不適当になる。
従って、完全に1.2,3.4−T HI Qに転化す
るまで水添処理を続けることは必ずしも必要なく、上記
のように水素の吸収が急減し、原料IQの大部分が水素
化された段階で反応を停止することが好ましい。このよ
うな水添処理に要する時間は、反応条件や触媒によって
も異なるが、一般に5〜9時間程度である。
るまで水添処理を続けることは必ずしも必要なく、上記
のように水素の吸収が急減し、原料IQの大部分が水素
化された段階で反応を停止することが好ましい。このよ
うな水添処理に要する時間は、反応条件や触媒によって
も異なるが、一般に5〜9時間程度である。
この発明によれば、IQの水素化により得られる1、2
,3.4−T HI Qを出発物質として用いて、Ni
触媒の存在下に特定の反応条件で水素化することにより
、D HI Qを製造するのである。出発物質が全硫黄
分0.01%未満である場合には、適当な硫黄化合物を
反応系に添加することにより、また全硫黄分0.3%を
超える場合には、さらに脱硫処理を行うか、あるいは脱
硫された低硫黄のL2,3,4THIQを添加すること
により、この水素化反応を上記出発物質に基づいて0.
01%以上、0.3%以下、好ましくは0.02〜0.
1%の硫黄の共存下で行う、ただし、前述したように、
粗製コールタール系IQの水素化により得られた1、2
,3.4−T HI Qを使用する場合には、このよう
な反応系の硫黄含有量の調整は普通には必要ない。
,3.4−T HI Qを出発物質として用いて、Ni
触媒の存在下に特定の反応条件で水素化することにより
、D HI Qを製造するのである。出発物質が全硫黄
分0.01%未満である場合には、適当な硫黄化合物を
反応系に添加することにより、また全硫黄分0.3%を
超える場合には、さらに脱硫処理を行うか、あるいは脱
硫された低硫黄のL2,3,4THIQを添加すること
により、この水素化反応を上記出発物質に基づいて0.
01%以上、0.3%以下、好ましくは0.02〜0.
1%の硫黄の共存下で行う、ただし、前述したように、
粗製コールタール系IQの水素化により得られた1、2
,3.4−T HI Qを使用する場合には、このよう
な反応系の硫黄含有量の調整は普通には必要ない。
粗製IQの水素化により得られた反応生成物は、1.2
,3.4−T H! Qを主体とし、少量の未反応原料
あるいは副生物および触媒を含有する混合物である。出
発材料としては、このIQの水素化反応性成物から、固
体の触媒のみを゛濾過などの手段で分離して用いるか、
あるいは触媒を分離せずにそのまま用いることもできる
。所望により、蒸留等により反応生成物を精製して1.
2,3.4−T HI Qを単離したのち用いることも
できる。なお、この蒸留程度の精製では、1,2,3.
4−T HI Qの実質的な脱硫は起こらないが、精製
後のL2,3.4−T HI Qの全硫黄分が0.01
%より低くなった場合には、上記のように硫黄化合物を
添加すればよい。しかし、この発明の方法においては、
副生物や未反応原料の共存は1,2,3.4−T )i
l QからDHIQへのの水素化に特に悪影響を及ぼ
さないので、上述したような精製は通常は必要ない。
,3.4−T H! Qを主体とし、少量の未反応原料
あるいは副生物および触媒を含有する混合物である。出
発材料としては、このIQの水素化反応性成物から、固
体の触媒のみを゛濾過などの手段で分離して用いるか、
あるいは触媒を分離せずにそのまま用いることもできる
。所望により、蒸留等により反応生成物を精製して1.
2,3.4−T HI Qを単離したのち用いることも
できる。なお、この蒸留程度の精製では、1,2,3.
4−T HI Qの実質的な脱硫は起こらないが、精製
後のL2,3.4−T HI Qの全硫黄分が0.01
%より低くなった場合には、上記のように硫黄化合物を
添加すればよい。しかし、この発明の方法においては、
副生物や未反応原料の共存は1,2,3.4−T )i
l QからDHIQへのの水素化に特に悪影響を及ぼ
さないので、上述したような精製は通常は必要ない。
従って、この発明の好適態様にあっては、粗製IQの水
添終了後、得られたL2.3.4−T HI Qを主体
とする反応混合物に直ちに新しいニッケル触媒を添加す
るか、または、この反応混合物から使用触媒を分離した
のち、新たにニッケル触媒を添加することによって、溶
媒の存在または不存在下で12.3.4−T HI Q
の水素化反応を行う。これは上記のような精製操作が省
略できる上、収率の点でも有利である。
添終了後、得られたL2.3.4−T HI Qを主体
とする反応混合物に直ちに新しいニッケル触媒を添加す
るか、または、この反応混合物から使用触媒を分離した
のち、新たにニッケル触媒を添加することによって、溶
媒の存在または不存在下で12.3.4−T HI Q
の水素化反応を行う。これは上記のような精製操作が省
略できる上、収率の点でも有利である。
この1,2,3.4−T HT Qの水素化反応に使用
するニッケル触媒としては、ラネーニッケル、安定化ニ
ッケル等が挙げられる。
するニッケル触媒としては、ラネーニッケル、安定化ニ
ッケル等が挙げられる。
1.2,3.4−T HI QからD HI Qへの水
素化反応は、0.01%以上、0.3%以下の硫黄量の
硫黄化合物の共存下、反応温度180〜300℃、水素
圧力50kg/cm”・G以上で行われる。
素化反応は、0.01%以上、0.3%以下の硫黄量の
硫黄化合物の共存下、反応温度180〜300℃、水素
圧力50kg/cm”・G以上で行われる。
硫黄量が出発物質の0.01%より少ないと、前述した
特開昭61.−251668号公報に記載の方法と同様
に、1,2,3.4−T HI Qの水素化反応は中間
体として5,67.8−T HI Qを経てDHIQを
生成する経路をとる傾向が強くなり、反応に非常に長い
時間がかかるようになる。これに対して、硫黄化合物が
硫黄分として出発物質の0.01%以上共存していると
、1,2,3.4−T HI Qから比較的短時間で直
接DHIQを得ることができるのである。一方、硫黄量
が0.3%を超えると、触媒活性が著しく低下し、触媒
の劣化が著しくなるので不利である。
特開昭61.−251668号公報に記載の方法と同様
に、1,2,3.4−T HI Qの水素化反応は中間
体として5,67.8−T HI Qを経てDHIQを
生成する経路をとる傾向が強くなり、反応に非常に長い
時間がかかるようになる。これに対して、硫黄化合物が
硫黄分として出発物質の0.01%以上共存していると
、1,2,3.4−T HI Qから比較的短時間で直
接DHIQを得ることができるのである。一方、硫黄量
が0.3%を超えると、触媒活性が著しく低下し、触媒
の劣化が著しくなるので不利である。
1.2.3.4−T HI QからDHIQへの水素化
反応において、ニッケル触媒の使用量(IQの水添処理
に続けてこの水素化を行う場合には新しく添加するニッ
ケル触媒量)は、1.2,3.4−T HI Qの3〜
25%、好ましくは5〜15%である。添加量が3%よ
り少ないと水素化反応が起こり難<、また、25%より
多いと製造コストが高くなる。
反応において、ニッケル触媒の使用量(IQの水添処理
に続けてこの水素化を行う場合には新しく添加するニッ
ケル触媒量)は、1.2,3.4−T HI Qの3〜
25%、好ましくは5〜15%である。添加量が3%よ
り少ないと水素化反応が起こり難<、また、25%より
多いと製造コストが高くなる。
反応温度が180℃より低いと水素化に長時間を要し、
逆に300℃より高くなると分解して収率の低下を招来
する。好ましい反応温度は200〜260℃である。反
応温度が高くなると、5,6,7.8−T HIQの生
成量が増加する傾向がある。
逆に300℃より高くなると分解して収率の低下を招来
する。好ましい反応温度は200〜260℃である。反
応温度が高くなると、5,6,7.8−T HIQの生
成量が増加する傾向がある。
水素圧力は、50kg/c+n2− G以下では1,2
,3.4−TH[Qが異性化して、中間体の5.6,7
.8−THI Qとなり、この中間体を経てDHIQに
転化する反応が主となるため、水素化反応に長時間を要
し、不利である。好ましい水素圧力は、50〜200
kg/an−Gである。
,3.4−TH[Qが異性化して、中間体の5.6,7
.8−THI Qとなり、この中間体を経てDHIQに
転化する反応が主となるため、水素化反応に長時間を要
し、不利である。好ましい水素圧力は、50〜200
kg/an−Gである。
反応時間は、反応条件によっても異なるが、般に4〜1
2時間であり、精製IQを使用する従来法に比べて非常
に短縮される。
2時間であり、精製IQを使用する従来法に比べて非常
に短縮される。
(作用)
特開昭61−251668号公報により公知の方法では
、粗製コールタール系IQをそのまま使用すると、硫黄
分により触媒活性が低下し、DHIQが全く生成しない
か、生成率が非常に低いため、IQを全硫黄分10 p
pm以下の極微量まで精製することが必要である。
、粗製コールタール系IQをそのまま使用すると、硫黄
分により触媒活性が低下し、DHIQが全く生成しない
か、生成率が非常に低いため、IQを全硫黄分10 p
pm以下の極微量まで精製することが必要である。
これに対して、この発明の方法では、上記公知方法の1
0倍以上の高い硫黄濃度で、1,2.3.4−T HI
QからDHIQへの水素化反応が実施でき、しかも上記
公知方法では5,6,7.8−T HI Qを経由して
DHIQを生成するのに対し、この発明の方法ではDH
IQが直接生成するため、反応に要する時間が非常に短
縮され、しかもなお高収率を保持している。
0倍以上の高い硫黄濃度で、1,2.3.4−T HI
QからDHIQへの水素化反応が実施でき、しかも上記
公知方法では5,6,7.8−T HI Qを経由して
DHIQを生成するのに対し、この発明の方法ではDH
IQが直接生成するため、反応に要する時間が非常に短
縮され、しかもなお高収率を保持している。
このような差異がなぜ起こるのかは明確ではないが、粗
製IQから1.2.3.4−T HI Qへの水添処理
中に触媒毒となる成分が水素化や吸収により成る程度除
去されること、硫黄が成る程度存在した方が1.2.3
.4−T l−1I Qから5.6,7.8−T HI
Qへの異性化や軽質成分への水素化分解が抑制される
こと、さらには反応圧力が高いこともこの異性化や分解
の抑制に有効であることなどが、関与しているものと考
えられる。
製IQから1.2.3.4−T HI Qへの水添処理
中に触媒毒となる成分が水素化や吸収により成る程度除
去されること、硫黄が成る程度存在した方が1.2.3
.4−T l−1I Qから5.6,7.8−T HI
Qへの異性化や軽質成分への水素化分解が抑制される
こと、さらには反応圧力が高いこともこの異性化や分解
の抑制に有効であることなどが、関与しているものと考
えられる。
この発明の方法により得られるDHIQの純度は、使用
した1、2,3.4−T HI Qの純度およびその原
料となるIQの純度等にもよるが、通常は90%以上の
純度であり、蒸留等の精製手段によって、容易に高純度
品を取得することができる。
した1、2,3.4−T HI Qの純度およびその原
料となるIQの純度等にもよるが、通常は90%以上の
純度であり、蒸留等の精製手段によって、容易に高純度
品を取得することができる。
(実施例)
次に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1
コールタールの蒸留留分を硫酸抽出した後、アルカリ分
解し、得られたタール塩基を精密蒸留することにより、
全硫黄分0.5%、純度96%のIQを得た。この粗製
コールタール系I Q 1.20 kgを、容量21の
ステンレス製電磁撹拌式オートクレーブに、安定化ニッ
ケル触媒(日揮化学■製、商品名N−113) 100
gと共に仕込み、反応温度220〜240℃、水素圧
カフ0kg / cd ・Gで7.5時間水添処理した
。
解し、得られたタール塩基を精密蒸留することにより、
全硫黄分0.5%、純度96%のIQを得た。この粗製
コールタール系I Q 1.20 kgを、容量21の
ステンレス製電磁撹拌式オートクレーブに、安定化ニッ
ケル触媒(日揮化学■製、商品名N−113) 100
gと共に仕込み、反応温度220〜240℃、水素圧
カフ0kg / cd ・Gで7.5時間水添処理した
。
反応物から触媒を除去し、反応混合物1.loogを得
た。これをガスクロマトグラフィーを用いて分析したと
ころ、1,2,3.4−THI Qが94.0%、イソ
キノリンが1.0%、全硫黄分が0.14%(1400
pp−)であった。
た。これをガスクロマトグラフィーを用いて分析したと
ころ、1,2,3.4−THI Qが94.0%、イソ
キノリンが1.0%、全硫黄分が0.14%(1400
pp−)であった。
前記オートクレーブに上記水添生成物500gと上記と
同しニッケル触媒50gを仕込み、反応温度250℃、
水素圧カフ0kg/cj−Gで7.5時間、水素化反応
せしめた。
同しニッケル触媒50gを仕込み、反応温度250℃、
水素圧カフ0kg/cj−Gで7.5時間、水素化反応
せしめた。
反応生成物から触媒を濾過して除去し、水素化生成物4
50gを得た。この間、第1表に示す反応時間毎に反応
混合物をサンプリングし、これをガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した。その結果を第1表に示す。
50gを得た。この間、第1表に示す反応時間毎に反応
混合物をサンプリングし、これをガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した。その結果を第1表に示す。
第1表
第1表に示すとおり、IQの水添処理により生成した全
硫黄分0.14%の1.2.3.4−T HI Qの水
素化処理によって、7.5時間という短時間で、しかも
92%という高収率で、DHIQを製造することができ
た。
硫黄分0.14%の1.2.3.4−T HI Qの水
素化処理によって、7.5時間という短時間で、しかも
92%という高収率で、DHIQを製造することができ
た。
実JJL影
実施例1で得た1、2,3.4−T HI Qを主成分
とする硫黄含有量0.14%の反応生成物500gと、
触媒としてラネーニッケル75gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、実施例1と同一の水素化反応条
件で水素化反応せしめた。反応生成物から触媒を除去し
、水素化生成′Il!71450gを得た。この間、第
2表に示す反応時間毎に反応混合物をサンプリングし、
これをガスクロマトグラフィーを用いて分析した。その
結果を第2表に示す。
とする硫黄含有量0.14%の反応生成物500gと、
触媒としてラネーニッケル75gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、実施例1と同一の水素化反応条
件で水素化反応せしめた。反応生成物から触媒を除去し
、水素化生成′Il!71450gを得た。この間、第
2表に示す反応時間毎に反応混合物をサンプリングし、
これをガスクロマトグラフィーを用いて分析した。その
結果を第2表に示す。
第2表
実施例1とほぼ同し結果が得られ、D HI Qの収率
も93%と高かった。
も93%と高かった。
北献貫土
実施例Iと同じオートクレーブに、実施例】で使用した
のと同じI Q 1,200gおよび安定化ニッケル触
媒220gを仕込み、反応温度250℃、水素圧カフ0
kg/−・Gで15時間水素化反応せしめた。
のと同じI Q 1,200gおよび安定化ニッケル触
媒220gを仕込み、反応温度250℃、水素圧カフ0
kg/−・Gで15時間水素化反応せしめた。
反応時間7.5時間後にサンプリングした反応混合物の
組成は1.2,3.4−THI Q 95.0%、IQ
l、0%、全硫黄分o、og%で、15時間経過後の組
成は、1.2,3.4−T HI Q 90.0%、D
HIQ3.0%、全硫黄分0.11%であった。
組成は1.2,3.4−THI Q 95.0%、IQ
l、0%、全硫黄分o、og%で、15時間経過後の組
成は、1.2,3.4−T HI Q 90.0%、D
HIQ3.0%、全硫黄分0.11%であった。
実施例1では安定化ニッケル触媒を2回に分けて添加し
、最初のIQの1.2,3.4−T HI Qへの水添
と、1.2,3.4−T HI QからDHIQへの水
素化を別工程として行った。これに対して、本例では1
段でIQからD HI Qに水素化すべく、実施例1で
使用した2回分の触媒使用量の合計量にほぼ相当する量
のニッケル触媒を最初にすべて添加し、反応時間も実施
例1での2段水素化の合計時間である15時間として水
素化実験を行った。
、最初のIQの1.2,3.4−T HI Qへの水添
と、1.2,3.4−T HI QからDHIQへの水
素化を別工程として行った。これに対して、本例では1
段でIQからD HI Qに水素化すべく、実施例1で
使用した2回分の触媒使用量の合計量にほぼ相当する量
のニッケル触媒を最初にすべて添加し、反応時間も実施
例1での2段水素化の合計時間である15時間として水
素化実験を行った。
しかし、反応時間約7.5時間で水素の吸収はほぼ停止
してしまい、15時間後も反応混合物のほとんどは1,
2,3.4−T HI Qであり、目的とするDHIQ
は3.0%しか生成していなかった。すなわち、IQか
ら1.2,3.4−T HI Qが生成した後、さらに
触媒を添加して水素化を行うことが必要であることがわ
かる。
してしまい、15時間後も反応混合物のほとんどは1,
2,3.4−T HI Qであり、目的とするDHIQ
は3.0%しか生成していなかった。すなわち、IQか
ら1.2,3.4−T HI Qが生成した後、さらに
触媒を添加して水素化を行うことが必要であることがわ
かる。
ル較拠叢
実施例1で使用したIQを濃塩酸により塩酸塩としたの
ち、メタノールでの再結晶を2回繰り返し、次いで水酸
化ナトリウム水溶液で遊離塩基に分解後、蒸留すること
によって、純度99.9%、全硫黄分70 ppmの脱
硫IQを得た。このIQI、200gと実施例1で使用
した安定化ニッケル触媒100gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、反応温度220〜240℃、水
素圧カフ0kg / cd −Gで7.5時間水添処理
し、1,2.3.4−T HI Q 85.0%の反応
生成物を得た。この反応生成物を理論段数60段の茎留
塔を用いて精密蒸留し、純度95.0%、全硫黄分20
ppm (0,002%)の1.2,3.4−T H
I Qを得た。
ち、メタノールでの再結晶を2回繰り返し、次いで水酸
化ナトリウム水溶液で遊離塩基に分解後、蒸留すること
によって、純度99.9%、全硫黄分70 ppmの脱
硫IQを得た。このIQI、200gと実施例1で使用
した安定化ニッケル触媒100gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、反応温度220〜240℃、水
素圧カフ0kg / cd −Gで7.5時間水添処理
し、1,2.3.4−T HI Q 85.0%の反応
生成物を得た。この反応生成物を理論段数60段の茎留
塔を用いて精密蒸留し、純度95.0%、全硫黄分20
ppm (0,002%)の1.2,3.4−T H
I Qを得た。
このL2,3.4−THI Q 500gを実施例1の
後段と全く同様ににッケル触媒量50g、温度250°
C1水素圧カフ0kg/−・G、反応時間7.5時間)
で水素化処理し、生成物をガスクロマトグラフィーを用
いて分析したところ、DHIQ含有量は70.0%で、
分解生成物である軽質成分が20.0%生成していた。
後段と全く同様ににッケル触媒量50g、温度250°
C1水素圧カフ0kg/−・G、反応時間7.5時間)
で水素化処理し、生成物をガスクロマトグラフィーを用
いて分析したところ、DHIQ含有量は70.0%で、
分解生成物である軽質成分が20.0%生成していた。
すなわち、実施例1に比べてDHIQの収率は著しく低
下した。
下した。
(発明の効果)
この発明の方法によれば、コールタール系IQの短時間
の水添処理により得られる、硫黄化合物を全硫黄分とし
て0.01%以上含有するL2,3.4−TH[Qを出
発物質として、短時間に、しかも高収率で安価にDHI
Qを製造できる。
の水添処理により得られる、硫黄化合物を全硫黄分とし
て0.01%以上含有するL2,3.4−TH[Qを出
発物質として、短時間に、しかも高収率で安価にDHI
Qを製造できる。
すなわち、従来の方法では、粗製コールタール系IQを
硫黄量がto ppm以下になるまで脱硫する必要があ
り、この脱硫が煩雑な操作、溶剤の使用、あるいは10
0 kg/−・Gを超える非常に高い水素圧力で65時
間程度の長時間の水添脱硫を必要とし、経済的にも時間
的にも不利であった。この発明の方法によれば、このよ
うな脱硫がなくなり、またIQから1.2,3.4−T
HI Qへの水添処理は、実施例に示したように10
時間以下の短時間で達成される。
硫黄量がto ppm以下になるまで脱硫する必要があ
り、この脱硫が煩雑な操作、溶剤の使用、あるいは10
0 kg/−・Gを超える非常に高い水素圧力で65時
間程度の長時間の水添脱硫を必要とし、経済的にも時間
的にも不利であった。この発明の方法によれば、このよ
うな脱硫がなくなり、またIQから1.2,3.4−T
HI Qへの水添処理は、実施例に示したように10
時間以下の短時間で達成される。
さらに、従来の方法では、5,6,7.8−T HI
Qを経てDHIQに転化されるため、長時間あるいは不
経済で煩雑な脱硫に加えて、その後の水素化工程にも3
5時間程度の反応時間を要している。これに対して、こ
の発明の方法では、1,2,3.4−T HIQから直
接D HI Qが生成し、反応時間は一般に10時間以
下でよく、しかもD HI Qを高収率で得ることがで
きる。
Qを経てDHIQに転化されるため、長時間あるいは不
経済で煩雑な脱硫に加えて、その後の水素化工程にも3
5時間程度の反応時間を要している。これに対して、こ
の発明の方法では、1,2,3.4−T HIQから直
接D HI Qが生成し、反応時間は一般に10時間以
下でよく、しかもD HI Qを高収率で得ることがで
きる。
例えば、従来の方法で脱硫を水添脱硫により行う場合に
は、粗製IQの脱硫とその後の水素化に合計10000
時間程非常に長い時間がかかるのに対し、この発明では
粗製IQからD HI Qの生成までに約20時間以下
の時間でよい。また、IQから1.2,3.4−T H
I Qへの水添処理と、1,2,3.4−THI Qか
らDHIQへの水素化を、栄にニッケル触媒を追加する
だけで、同一反応器内で連続的に実施でき、反応操作も
非常に簡便である。
は、粗製IQの脱硫とその後の水素化に合計10000
時間程非常に長い時間がかかるのに対し、この発明では
粗製IQからD HI Qの生成までに約20時間以下
の時間でよい。また、IQから1.2,3.4−T H
I Qへの水添処理と、1,2,3.4−THI Qか
らDHIQへの水素化を、栄にニッケル触媒を追加する
だけで、同一反応器内で連続的に実施でき、反応操作も
非常に簡便である。
したがって、この発明は、工業的に非常に有利な方法で
あると言える。
あると言える。
Claims (2)
- (1)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンをニ
ッケル触媒の存在下で水素化せしめることからなるデカ
ヒドロイソキノリンの製造において、前記水素化反応を
、該出発物質に基づいて硫黄として0.01重量%以上
、0.3重量%以下の硫黄化合物の共存下に、温度18
0〜300℃、水素圧力50kg/cm^2・G以上で
行うことを特徴とするデカヒドロイソキノリンの製造方
法。 - (2)粗製コールタール系イソキノリンを接触水素化し
て得た、硫黄化合物を全硫黄分として0.01重量%以
上、0.3重量%以下含有する1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリンを出発物質として使用する、請求項
1記載のデカヒドロイソキノリンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63291921A JPH02138176A (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | デカヒドロイソキノリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63291921A JPH02138176A (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | デカヒドロイソキノリンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138176A true JPH02138176A (ja) | 1990-05-28 |
Family
ID=17775188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63291921A Pending JPH02138176A (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | デカヒドロイソキノリンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02138176A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543811A (ja) * | 2005-06-17 | 2008-12-04 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 漂白強化剤の製造方法 |
-
1988
- 1988-11-18 JP JP63291921A patent/JPH02138176A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543811A (ja) * | 2005-06-17 | 2008-12-04 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 漂白強化剤の製造方法 |
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