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JPH02138176A - デカヒドロイソキノリンの製造方法 - Google Patents

デカヒドロイソキノリンの製造方法

Info

Publication number
JPH02138176A
JPH02138176A JP63291921A JP29192188A JPH02138176A JP H02138176 A JPH02138176 A JP H02138176A JP 63291921 A JP63291921 A JP 63291921A JP 29192188 A JP29192188 A JP 29192188A JP H02138176 A JPH02138176 A JP H02138176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogenation
reaction
catalyst
sulfur
sulfur content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63291921A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Sato
利雄 佐藤
Touhi Sai
蔡 謄飛
Toshifumi Hatanaka
利文 畑中
Ikuo Ito
育夫 伊藤
Yasushi Tanaka
靖 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOATSU KAGAKU KOGYO KK
Air Water Inc
Original Assignee
KOATSU KAGAKU KOGYO KK
Sumikin Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOATSU KAGAKU KOGYO KK, Sumikin Chemical Co Ltd filed Critical KOATSU KAGAKU KOGYO KK
Priority to JP63291921A priority Critical patent/JPH02138176A/ja
Publication of JPH02138176A publication Critical patent/JPH02138176A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、医薬、農薬等の中間原料として有用なデカ
ヒドロイソキノリン(以下rDHIQjという)の製造
方法に関する。
(従来の技術) 従来、DHIQの製造方法としては、白金触媒を使用し
、イソキノリン(以下rlQJという)または1,2,
3.4−テトラヒドロイソキノリン(以下rl、2,3
.4−T HI Qjという)を水素化する方法(J、
A、C,S、、 70 (1984)第180頁)、I
Qを全硫黄分10 ppm以下に脱硫した後、ニッケル
触媒の存在下に反応温度200〜230℃および水素圧
力10kg/c112・G以上の反応条件で水素化する
方法(特開昭61−251668号公!a)などが知ら
れている。
しかしながら、水素化触媒として白金を使用する方法は
、実験室的な小規模の場合は問題ないが、工業的に実施
する場合、DHIQを高収率で得られる反面、白金が高
価で製造コストが高くなりすぎるという欠点がある。
また、特開昭61−251668号公報の方法は、水素
化触媒として安価なニッケル触媒を使用できる利点があ
るが、硫黄分を多く含有する安価なコールタール系IQ
を原料とする場合、そのまま水素化処理しても、目的と
するD HI Qの生成率が極めて低い。このため、特
開昭61−251668号公報にも記載のとおり、水素
化処理に先立ち、コールタール系IQを予め結晶性イソ
キノリウム塩としてから再結晶および/または洗浄によ
り脱硫する方法、あるいはニッケル触媒の存在下での水
添脱硫法、または硫黄と反応するラネーニッケル等の金
属の存在下に行なう脱硫法等により、全硫黄分として1
0 ppm以下、好ましくは2 ppm以下、より好ま
しくは1  ppm以下としたのち、ニッケル触媒を用
いて水素化反応せしめる必要がある。
コールタール系IQは、通常コールタール系油、石炭液
化油、石炭系油等から酸抽出して得たタール塩基を蒸留
して製造されている。このコールタール系IQは、一般
に硫黄化合物を硫黄分換算で0.1%(1000ppm
)以上、通常は0.3〜0.6%(3000〜6000
 ppm)程度含有している。
しかし、脱硫処理は極めて難しく、特にニッケル触媒を
使用する水素化脱硫においては、特開昭61−2516
68号公報の実施例に記載のとおり、全硫黄分を10 
ppm以下に低減せしめるために、頁数+J/c+w”
−Gの水素圧下、50時間以上の反応時間を要し、工業
的に有利な方法ではない。
さらに、特開昭61−251668号公報に記載の方法
では、脱硫処理したIQから中間体の5.6,7.8−
テトラヒドロイソキノリン(以下r5,6.7.8−T
HIQ」という)を経由してDHIQが生成し、この中
間体からD HI Qへの変換に時間がかかるため、水
素化工程にも約35時間以上の反応時間を要するので、
脱硫処理工程と合わせると非常に長時間の反応時間とな
る。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、前記従来技術の欠点を解消し、コールター
ル系IQを上記のように厳しく脱硫せずに使用して、D
HIQを高収率で、しかも安価かつ仕較的短時間に製造
できる方法を捉供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、前記のように一般に0.1%以−トの全
硫黄分を有する粗製のコールタール系IQを水素化する
と硫黄化合物を全硫黄分として0.01重量%(100
ppm)以上含有する1、2,3.4−THI Qが得
られること、およびこの1,2,3.4−T HI Q
を出発材料としてニッケル触媒の存在下に特定の反応条
件で水素化すると、反応系には1,2,3.4−THI
Qに基づいて0.01重量%以上の硫黄が存在するにも
かかわらず、比較的短時間の反応時間で5.6.78−
T)IIQを経由することなく直接D HI Qが生成
することを究明し、この発明に到達した。
すなわち、この発明の要旨は、L2,3.4−T HI
Qをニッケル触媒の存在下で水素化せしめることからな
るD l(I Qの製造において、前記水素化反応を、
該出発物質に基づいて硫黄として0.01重量%以上、
0.3重量%以下の硫黄化合物の共存下、温度180〜
300℃、水素圧力50kg/cI112・G以上で行
うことを特徴とするD H,I Qの製造方法にある。
好適態様にあっては、出発物質の1.2,3.4−T 
HIQとして、粗製コールタール系IQを水素化して得
た、硫黄化合物を全硫黄分として0.01重里%以上含
有する1、2,3.4−T HI Qを使用する。この
場合には、上記の0.01重量%以上、0.3重量%以
下の硫黄の共存という条件がこの出発材料により与えら
れるため、硫黄分の調整は昔通には必要ない。
以下、この発明の詳細な説明する。なお、以下の説明に
おいて、%は特にことわらない限り重量%である。
この発明で出発物質として用いる1、2,3.4− T
 I−(IQは任意のものでよいが、粗製コールタール
系IQをニッケル触媒等の適当な水添触媒の存在下で水
素化して得たものを使用することが、硫黄含有量および
価格的に有利である。上述のように、この発明によれば
、1,2,3.4−T HI QからD I−1IQへ
の水素化は、出発物質に基づいて0.01%以上、0.
3%以下の硫黄の存在下に行われるので、この出発物質
自体がこのような硫黄量に相当する硫黄化合物を含有し
ていることが好ましい。粗製コールタール系IQの水素
化で得た1、2,3.4〜T I−11Qはこのような
条件を一般に満たすので、この発明の出発物質として特
に適しているのである。
原料となる粗製コールタール系IQとは、未精製あるい
は簡単に精製されたコールタール系IQであり、一般に
この原料は硫黄化合物を全硫黄分として0.1%(10
00ppm)以上、1.0%(10,000ppm)以
下、通常は0.3〜0.6%含有する。粗製コールター
ル系IQから1.2,3.4−THI Qへの水素化過
程で脱硫がある程度起こり、硫黄な有量は約172〜1
/10に低下する。したがって、この方法で得られた1
、2,3.4−T HI Qは普通には0.01%以上
、0.3%以下、通常は0.05〜0.3%の全硫黄分
が残留する。
このコールタール系IQを1.2,3.4−THI Q
に水添処理するための触媒としては、例えば、ラネニッ
ケル、安定化ニッケル等の金属ニッケルを含有する触媒
、その他コバルト、モリブデン、銅、クロム等の合金系
触媒等が使用できる。この場合の触媒の使用量は、原料
IQの3〜20%、好ましくは5〜10%である。この
際、ニッケル触媒等を多量に使用しても、D HI Q
を1段階の水素化反応で収率よく得ることはできない。
すなわち、この発明では、IQからL2,3.4−T 
Hr Qを生成させ、次いでD HI Qとする2段階
の水素化を行う必要がある。
原料IQの水添処理は、温度約150〜300℃、水素
圧約40kg/ c4− G以上の比較的広範囲の条件
で行うことができる。また、この水添処理は、溶媒の存
在下でも不存在下でも実施できる。溶媒を用いるときは
、炭化水素系溶媒が好ましい。
原料IQからL2,3.4−T HI Qへの水添処理
を行なう場合の反応終了の目安は、IQの大部分、例え
ば80%以上、好ましくは90%以上が1.2,3.4
THIQに転化した時点である。この段階で水素の吸収
がほぼ停止するので、それを反応の終点とすることがで
きる。
この水添処理を高い水素圧下で不必要に長時間行うと、
脱硫が進行しすぎ、得られた1、2,3,4.、THI
Qの全硫黄分が0.01%を下回るようになり、本発明
で使用する出発材料として不適当になる。
従って、完全に1.2,3.4−T HI Qに転化す
るまで水添処理を続けることは必ずしも必要なく、上記
のように水素の吸収が急減し、原料IQの大部分が水素
化された段階で反応を停止することが好ましい。このよ
うな水添処理に要する時間は、反応条件や触媒によって
も異なるが、一般に5〜9時間程度である。
この発明によれば、IQの水素化により得られる1、2
,3.4−T HI Qを出発物質として用いて、Ni
触媒の存在下に特定の反応条件で水素化することにより
、D HI Qを製造するのである。出発物質が全硫黄
分0.01%未満である場合には、適当な硫黄化合物を
反応系に添加することにより、また全硫黄分0.3%を
超える場合には、さらに脱硫処理を行うか、あるいは脱
硫された低硫黄のL2,3,4THIQを添加すること
により、この水素化反応を上記出発物質に基づいて0.
01%以上、0.3%以下、好ましくは0.02〜0.
1%の硫黄の共存下で行う、ただし、前述したように、
粗製コールタール系IQの水素化により得られた1、2
,3.4−T HI Qを使用する場合には、このよう
な反応系の硫黄含有量の調整は普通には必要ない。
粗製IQの水素化により得られた反応生成物は、1.2
,3.4−T H! Qを主体とし、少量の未反応原料
あるいは副生物および触媒を含有する混合物である。出
発材料としては、このIQの水素化反応性成物から、固
体の触媒のみを゛濾過などの手段で分離して用いるか、
あるいは触媒を分離せずにそのまま用いることもできる
。所望により、蒸留等により反応生成物を精製して1.
2,3.4−T HI Qを単離したのち用いることも
できる。なお、この蒸留程度の精製では、1,2,3.
4−T HI Qの実質的な脱硫は起こらないが、精製
後のL2,3.4−T HI Qの全硫黄分が0.01
%より低くなった場合には、上記のように硫黄化合物を
添加すればよい。しかし、この発明の方法においては、
副生物や未反応原料の共存は1,2,3.4−T )i
 l QからDHIQへのの水素化に特に悪影響を及ぼ
さないので、上述したような精製は通常は必要ない。
従って、この発明の好適態様にあっては、粗製IQの水
添終了後、得られたL2.3.4−T HI Qを主体
とする反応混合物に直ちに新しいニッケル触媒を添加す
るか、または、この反応混合物から使用触媒を分離した
のち、新たにニッケル触媒を添加することによって、溶
媒の存在または不存在下で12.3.4−T HI Q
の水素化反応を行う。これは上記のような精製操作が省
略できる上、収率の点でも有利である。
この1,2,3.4−T HT Qの水素化反応に使用
するニッケル触媒としては、ラネーニッケル、安定化ニ
ッケル等が挙げられる。
1.2,3.4−T HI QからD HI Qへの水
素化反応は、0.01%以上、0.3%以下の硫黄量の
硫黄化合物の共存下、反応温度180〜300℃、水素
圧力50kg/cm”・G以上で行われる。
硫黄量が出発物質の0.01%より少ないと、前述した
特開昭61.−251668号公報に記載の方法と同様
に、1,2,3.4−T HI Qの水素化反応は中間
体として5,67.8−T HI Qを経てDHIQを
生成する経路をとる傾向が強くなり、反応に非常に長い
時間がかかるようになる。これに対して、硫黄化合物が
硫黄分として出発物質の0.01%以上共存していると
、1,2,3.4−T HI Qから比較的短時間で直
接DHIQを得ることができるのである。一方、硫黄量
が0.3%を超えると、触媒活性が著しく低下し、触媒
の劣化が著しくなるので不利である。
1.2.3.4−T HI QからDHIQへの水素化
反応において、ニッケル触媒の使用量(IQの水添処理
に続けてこの水素化を行う場合には新しく添加するニッ
ケル触媒量)は、1.2,3.4−T HI Qの3〜
25%、好ましくは5〜15%である。添加量が3%よ
り少ないと水素化反応が起こり難<、また、25%より
多いと製造コストが高くなる。
反応温度が180℃より低いと水素化に長時間を要し、
逆に300℃より高くなると分解して収率の低下を招来
する。好ましい反応温度は200〜260℃である。反
応温度が高くなると、5,6,7.8−T HIQの生
成量が増加する傾向がある。
水素圧力は、50kg/c+n2− G以下では1,2
,3.4−TH[Qが異性化して、中間体の5.6,7
.8−THI Qとなり、この中間体を経てDHIQに
転化する反応が主となるため、水素化反応に長時間を要
し、不利である。好ましい水素圧力は、50〜200 
kg/an−Gである。
反応時間は、反応条件によっても異なるが、般に4〜1
2時間であり、精製IQを使用する従来法に比べて非常
に短縮される。
(作用) 特開昭61−251668号公報により公知の方法では
、粗製コールタール系IQをそのまま使用すると、硫黄
分により触媒活性が低下し、DHIQが全く生成しない
か、生成率が非常に低いため、IQを全硫黄分10 p
pm以下の極微量まで精製することが必要である。
これに対して、この発明の方法では、上記公知方法の1
0倍以上の高い硫黄濃度で、1,2.3.4−T HI
QからDHIQへの水素化反応が実施でき、しかも上記
公知方法では5,6,7.8−T HI Qを経由して
DHIQを生成するのに対し、この発明の方法ではDH
IQが直接生成するため、反応に要する時間が非常に短
縮され、しかもなお高収率を保持している。
このような差異がなぜ起こるのかは明確ではないが、粗
製IQから1.2.3.4−T HI Qへの水添処理
中に触媒毒となる成分が水素化や吸収により成る程度除
去されること、硫黄が成る程度存在した方が1.2.3
.4−T l−1I Qから5.6,7.8−T HI
 Qへの異性化や軽質成分への水素化分解が抑制される
こと、さらには反応圧力が高いこともこの異性化や分解
の抑制に有効であることなどが、関与しているものと考
えられる。
この発明の方法により得られるDHIQの純度は、使用
した1、2,3.4−T HI Qの純度およびその原
料となるIQの純度等にもよるが、通常は90%以上の
純度であり、蒸留等の精製手段によって、容易に高純度
品を取得することができる。
(実施例) 次に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 コールタールの蒸留留分を硫酸抽出した後、アルカリ分
解し、得られたタール塩基を精密蒸留することにより、
全硫黄分0.5%、純度96%のIQを得た。この粗製
コールタール系I Q 1.20 kgを、容量21の
ステンレス製電磁撹拌式オートクレーブに、安定化ニッ
ケル触媒(日揮化学■製、商品名N−113) 100
 gと共に仕込み、反応温度220〜240℃、水素圧
カフ0kg / cd ・Gで7.5時間水添処理した
反応物から触媒を除去し、反応混合物1.loogを得
た。これをガスクロマトグラフィーを用いて分析したと
ころ、1,2,3.4−THI Qが94.0%、イソ
キノリンが1.0%、全硫黄分が0.14%(1400
pp−)であった。
前記オートクレーブに上記水添生成物500gと上記と
同しニッケル触媒50gを仕込み、反応温度250℃、
水素圧カフ0kg/cj−Gで7.5時間、水素化反応
せしめた。
反応生成物から触媒を濾過して除去し、水素化生成物4
50gを得た。この間、第1表に示す反応時間毎に反応
混合物をサンプリングし、これをガスクロマトグラフィ
ーを用いて分析した。その結果を第1表に示す。
第1表 第1表に示すとおり、IQの水添処理により生成した全
硫黄分0.14%の1.2.3.4−T HI Qの水
素化処理によって、7.5時間という短時間で、しかも
92%という高収率で、DHIQを製造することができ
た。
実JJL影 実施例1で得た1、2,3.4−T HI Qを主成分
とする硫黄含有量0.14%の反応生成物500gと、
触媒としてラネーニッケル75gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、実施例1と同一の水素化反応条
件で水素化反応せしめた。反応生成物から触媒を除去し
、水素化生成′Il!71450gを得た。この間、第
2表に示す反応時間毎に反応混合物をサンプリングし、
これをガスクロマトグラフィーを用いて分析した。その
結果を第2表に示す。
第2表 実施例1とほぼ同し結果が得られ、D HI Qの収率
も93%と高かった。
北献貫土 実施例Iと同じオートクレーブに、実施例】で使用した
のと同じI Q 1,200gおよび安定化ニッケル触
媒220gを仕込み、反応温度250℃、水素圧カフ0
kg/−・Gで15時間水素化反応せしめた。
反応時間7.5時間後にサンプリングした反応混合物の
組成は1.2,3.4−THI Q 95.0%、IQ
l、0%、全硫黄分o、og%で、15時間経過後の組
成は、1.2,3.4−T HI Q 90.0%、D
HIQ3.0%、全硫黄分0.11%であった。
実施例1では安定化ニッケル触媒を2回に分けて添加し
、最初のIQの1.2,3.4−T HI Qへの水添
と、1.2,3.4−T HI QからDHIQへの水
素化を別工程として行った。これに対して、本例では1
段でIQからD HI Qに水素化すべく、実施例1で
使用した2回分の触媒使用量の合計量にほぼ相当する量
のニッケル触媒を最初にすべて添加し、反応時間も実施
例1での2段水素化の合計時間である15時間として水
素化実験を行った。
しかし、反応時間約7.5時間で水素の吸収はほぼ停止
してしまい、15時間後も反応混合物のほとんどは1,
2,3.4−T HI Qであり、目的とするDHIQ
は3.0%しか生成していなかった。すなわち、IQか
ら1.2,3.4−T HI Qが生成した後、さらに
触媒を添加して水素化を行うことが必要であることがわ
かる。
ル較拠叢 実施例1で使用したIQを濃塩酸により塩酸塩としたの
ち、メタノールでの再結晶を2回繰り返し、次いで水酸
化ナトリウム水溶液で遊離塩基に分解後、蒸留すること
によって、純度99.9%、全硫黄分70 ppmの脱
硫IQを得た。このIQI、200gと実施例1で使用
した安定化ニッケル触媒100gを、実施例1と同じオ
ートクレーブに仕込み、反応温度220〜240℃、水
素圧カフ0kg / cd −Gで7.5時間水添処理
し、1,2.3.4−T HI Q 85.0%の反応
生成物を得た。この反応生成物を理論段数60段の茎留
塔を用いて精密蒸留し、純度95.0%、全硫黄分20
 ppm (0,002%)の1.2,3.4−T H
I Qを得た。
このL2,3.4−THI Q 500gを実施例1の
後段と全く同様ににッケル触媒量50g、温度250°
C1水素圧カフ0kg/−・G、反応時間7.5時間)
で水素化処理し、生成物をガスクロマトグラフィーを用
いて分析したところ、DHIQ含有量は70.0%で、
分解生成物である軽質成分が20.0%生成していた。
すなわち、実施例1に比べてDHIQの収率は著しく低
下した。
(発明の効果) この発明の方法によれば、コールタール系IQの短時間
の水添処理により得られる、硫黄化合物を全硫黄分とし
て0.01%以上含有するL2,3.4−TH[Qを出
発物質として、短時間に、しかも高収率で安価にDHI
Qを製造できる。
すなわち、従来の方法では、粗製コールタール系IQを
硫黄量がto ppm以下になるまで脱硫する必要があ
り、この脱硫が煩雑な操作、溶剤の使用、あるいは10
0 kg/−・Gを超える非常に高い水素圧力で65時
間程度の長時間の水添脱硫を必要とし、経済的にも時間
的にも不利であった。この発明の方法によれば、このよ
うな脱硫がなくなり、またIQから1.2,3.4−T
 HI Qへの水添処理は、実施例に示したように10
時間以下の短時間で達成される。
さらに、従来の方法では、5,6,7.8−T HI 
Qを経てDHIQに転化されるため、長時間あるいは不
経済で煩雑な脱硫に加えて、その後の水素化工程にも3
5時間程度の反応時間を要している。これに対して、こ
の発明の方法では、1,2,3.4−T HIQから直
接D HI Qが生成し、反応時間は一般に10時間以
下でよく、しかもD HI Qを高収率で得ることがで
きる。
例えば、従来の方法で脱硫を水添脱硫により行う場合に
は、粗製IQの脱硫とその後の水素化に合計10000
時間程非常に長い時間がかかるのに対し、この発明では
粗製IQからD HI Qの生成までに約20時間以下
の時間でよい。また、IQから1.2,3.4−T H
I Qへの水添処理と、1,2,3.4−THI Qか
らDHIQへの水素化を、栄にニッケル触媒を追加する
だけで、同一反応器内で連続的に実施でき、反応操作も
非常に簡便である。
したがって、この発明は、工業的に非常に有利な方法で
あると言える。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンをニ
    ッケル触媒の存在下で水素化せしめることからなるデカ
    ヒドロイソキノリンの製造において、前記水素化反応を
    、該出発物質に基づいて硫黄として0.01重量%以上
    、0.3重量%以下の硫黄化合物の共存下に、温度18
    0〜300℃、水素圧力50kg/cm^2・G以上で
    行うことを特徴とするデカヒドロイソキノリンの製造方
    法。
  2. (2)粗製コールタール系イソキノリンを接触水素化し
    て得た、硫黄化合物を全硫黄分として0.01重量%以
    上、0.3重量%以下含有する1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリンを出発物質として使用する、請求項
    1記載のデカヒドロイソキノリンの製造方法。
JP63291921A 1988-11-18 1988-11-18 デカヒドロイソキノリンの製造方法 Pending JPH02138176A (ja)

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JP63291921A JPH02138176A (ja) 1988-11-18 1988-11-18 デカヒドロイソキノリンの製造方法

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JP63291921A Pending JPH02138176A (ja) 1988-11-18 1988-11-18 デカヒドロイソキノリンの製造方法

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JP (1) JPH02138176A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543811A (ja) * 2005-06-17 2008-12-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 漂白強化剤の製造方法

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